Akatsuki庵

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古染付と祥瑞、おもしろかった

2013年06月09日 12時09分34秒 | 美術館・博物館etc.
★出光美術館 サイト
『やきものに親しむ10 古染付と祥瑞』 6月30日(日)まで

副題が「日本人の愛した〈青〉の茶陶」。
確かに、そうだなぁ。。。と思いながら鑑賞した。

暑さを感じる頃になってくると、やはりコバルトブルーの陶器はいいなと思う。

そして、満々と水を湛えているのがいいなと。

そういうわけで、ユニークな形をした水指たちから鑑賞できたのは嬉しかった。

サトイモ形に葡萄文様、動物?みたいな蓋のつまみ。
鐘のような形に留め具のような耳。

びっしりとした唐草文様に中国色の強い足つき四方。

花生もユーモラス。
トーハクや根津で見た高砂手はすっかりお馴染み。(老夫婦に魚の耳)
六角形の耳は「獣」とあるけど、虎???

手付鉢や水注もダイナミック。

てっさしを盛り付けたらよさげなものから、洗面器につかえそうなものまで。

茄子形の水注はおもしろかったなぁ。

天啓赤絵も今まであまり見たことがなかったので、興味深かった。
細く赤い線が控えめでいい感じ。

現在、東大キャンパス一帯は加賀藩の下屋敷があったところ。
その遺構から出土した染付や色絵の破片も特別出品されていて、
破片ながらも質の高さがうかがえてよかった。

もう一つ、特別出品された石洞美術館の染付向付も楽しい。

そして、祥瑞。←日本でのみ使われている呼称。

祥瑞といえば蜜柑の水指。

炉の長板一つ置の代表格。
(茶道の先生は「長板一つ置は青磁の雲龍水指なのっ!」と仰るけど、私は蜜柑だなぁ)

片身代わりになっていて、表と裏では全く文様が違うのがおもしろい。

州浜のお皿とか、複雑に模様が使い分けられたお皿など見どころ多し。

鑑賞していて「楽しい~」と心から思えた。

そして、見ている最中から「これは絶対に図録買おう!」と決めていて、
1,800円したけど、買っちゃった。

そういえば、以前もトーハクや茶道資料館で染付展を鑑賞した際も図録を買ったなぁ。

見比べてるのも楽しいかも。

今月いっぱいだけど、、、できれば再訪したい。(たぶん、できないと思うケド)

★参考 過去に見た染付展
2009年8月 『染付』(トーハク)
2008年12月 『青磁と染付展-青・蒼・碧』(戸栗美術館)
2008年8月 『涼を求めて 染付磁器の魅力』(茶道資料館)

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2008年4月『柿右衛門と鍋島』
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