Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

出光の染付展

2019年03月09日 06時22分48秒 | 美術館・博物館etc.
★出光美術館 サイト
 『染付 ─世界に花咲く青のうつわ』 ※3月24日(日)まで

 染付は好きなので、これまでも染付をテーマにした展覧会へはよく足を運んでいた。

 しかし、出光の染付は他とは違う。

 一口に言えば「発想のスケールが雄大」。

 いきなり1世紀のエジプトの青いガラスの器が出ていたのはビックリ。

 以降、イランとかシリアとか、中東の13~14世紀の器が並ぶ。

 そうか、青色の釉薬はコバルトだった。
 コバルトを使うのは、このあたりから端を発していたのか。

 と、なんとなくわかった。

 そして、中東から中国に伝わり、それはベトナム、朝鮮、日本など近隣の国々へ。

 さらにはヨーロッパのオランダ、ドイツ、フランスが磁器の模倣を始める。

 マイセンはそうして、ヨーロッパを代表する磁器を産みだした。

 日本でも有田や鍋島焼へと進化を重ね、青だけではなく、赤や緑、黄色なんかも器に反映されて~
 
 豆彩はよかった。
 中国の華北で始まったらしいけど、しっかり日本の陶工も豆彩を造っていたし、やはり肥前の磁器技術はすごい。

 茶道具はあまり出ていなかったけどねぇ。でも、中国以外の各地の染付が鑑賞できたから満足。

 そういえば、「祥瑞」の由来が明代の陶工の名前だという説があることを初めて知った。
(地名に由来するという説もあるらしい)

 今までは、「染付の中で特に質が良いものを『祥瑞』という」というざっくりした解説を読んだだけだったので、
 なぜ「祥瑞」と呼ばれるのだろう?と不思議だったんだよねぇ。

 次の展覧会も楽しみ。

 『六古窯―〈和〉のやきもの』 ※4月6日(土)~6月9日(日)

 ちなみに、三井記念美術館だったか畠山記念館でもらった割引券は100円引きだったけど、
 サントリー美術館のメンバーズカードを出したら200円引きだった。

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