暴行事件の報道に違和感

もう、相撲の話はウンザリなんだが、マスコミの報道を見てると腹が立ってくるので一言書く。

今回、貴乃花の弟子が暴行事件を起こした。
それに関してテレビではあれこれ言ってるが……

『被害者側が一転、加害者側に！』
『暴力は絶対ダメだと言ってた貴乃花にブーメラン』
『立場が違えば、行動も変わってくる』

もう「ココぞとばかりに叩け！」という権力側の意図を感じさせる。

というより、

マスコミは権力側に立ってものを言うのは楽なんだろうな。

この事件に関して、貴乃花は『悪い』と当初から認めている。
今場所も欠場させ、マスコミの前でも事件の詳細を説明している。
協会にも報告して呼び出しにも応じ、誠実に答えている。

つまり、これが、貴乃花のいう『相撲界の改革』なのだと私は思った。

今までの相撲界はどうだったの？という所が問題だ。
こないだの日馬富士の暴行事件は、暴行の事実を隠し、横綱連中はしれっと九州場所に出場してた。

暴行事件が明るみに出ても、日馬富士以外の加害者側は「オレは関係ないよ」とばかりに、出続けた。

なるべく大事にならないようにさっさとこの問題を片付けようとしていた。
親方連中が貴乃花親方に対し『被害届を取り下げろ』と圧力をかけた。

で、なんやかんやゴタゴタして、被害者側を叩いたり、貴乃花の行動を非難したり、色んな偉そうな奴をテレビに出して協会側の弁護をさせたり、日本中を巻き込んで大騒ぎした上で、被害者側の処分までした。

つまり、事件の本質から外れた議論ばかりで朝から晩までテレビ番組を埋め、世論の誘導を図ろうとしてるのか、コイツら！！と思うようなバカ騒ぎだった。

今、

『どんな理由があろうと、暴力は暴力。悪いのは悪い』

と、大声で皆さん言ってらっしゃいますが……


そーなんですよ！！

まさに貴乃花の言いたかったことはそれなんですよ。

マスコミも相撲協会も、日馬富士暴行事件の時、それを言ったか？
最後はそういう事を言い出す人もチラホラ出てきたが、発覚当初は、貴ノ岩の態度が悪かった！の一点張りでしたよね。

それこそが、その協会の態度こそが問題だと、貴乃花は言い続けていた。
しかし、それに耳を傾ける人はほとんどいなかった。
貴乃花がダンマリで『全てが終わったら話す』という態度も気に食わんと。

皆が皆、テレビに出てきてくっちゃべる奴らは皆、
『権力者目線』
だったんですよ。

本来なら、貴乃花親方が喋る喋らないの問題ではなく、加害者側が本当のことを話し、そちらの親方が事件の解決に積極的に協力すべきなのでは？

協会側は『中立な立場だ！』と弁解していたが、どう見ても、暴行事件を重く見る貴乃花親方を敵視していた事は間違いない。

今回の貴乃花親方の対応はなんら非難すべきものではなく、起きてしまった事件に心を痛め、誠実に向き合ってると私は感じる。

この事件と同じ時期に、別の部屋でも兄弟子が弟弟子に暴行を働いていたことが発覚した。
この暴行事件は、今回の貴乃花部屋の問題がなければ、表に出てこなかっただろう。
この件は、協会にも報告されていて解決済みとのこと。

まさに、問題はこっちの方でしょう。

あれだけ世間を騒がせたにもかかわらず、未だに隠蔽しようとする相撲協会は、もうなくした方がいい。