独り言雑記ブログ

将棋関係の一人言雑記帳

第3期マイナビ女子オープン挑戦者決定戦 その2

2010-02-21 10:27:05 | Weblog
対局開始【意表のスタート】

スポンサーの特典として、対局開始時や昼食休憩後の観戦というのがある。
9時40分頃、将棋会館に着き、係りの方に控え室に案内していただく。タイトル戦の挑戦者決定戦やA級順位戦最終局と同様に、飛燕・銀沙の間がぶち抜きで控え室に割り当てられている。

(当日の部屋割り)


着くと既にネット中継の烏記者、吟記者が中継の準備をしており、中井六段、石橋四段が毎コミのスタッフと談笑していた。
最初は緊張してとりあえず座っているしかなかったが、中井六段にお茶をいれていただいて少し緊張が解れた。長い間、女流棋界の第一人者であってもこういう細かいところの気遣いを忘れないからこそ、ファン・関係者から信頼を得ているのかもしれない。

9時55分頃、特別対局室へ。特対に入るのはこれが2度目(1回目もマイナビだった)が、対局開始前だとまた空気が違う感じがした。既に斎田は盤の前に座っていたが、甲斐は電車が遅れていたこともあってぎりぎりの入室に。振り駒の結果、斎田の先手になった。
普段の対局を見てるわけでもないうえ、ちゃんと見てたわけではないのでなんともいえないが、甲斐が先手が欲しかったように見えたのだが気のせいだろうか。
10時2分、定刻を2分ほど過ぎて、対局が開始された。対局開始時には、中井六段、石橋四段に加えて西村九段、上野五段も盤側に来られ、タイトル戦のような雰囲気だった。
斎田の初手▲7六歩をお茶を見ながら確認した甲斐は、もう1口お茶を含んでから△3四歩。次の斎田の▲9六歩を見て対局者2人を残して退室。甲斐も関係者と合わせて一旦退室した。

控え室に戻り、盤面カメラの映像をみると、8三の歩が8四に伸びていた。前記のプレビューどころか、いろんなファンサイト、そして週刊将棋も含めて戦型予想は、”相振り飛車で確定”だったが、甲斐は「予定通り」居飛車を選択した。

斎田は、ポーカーフェイスでさすがの堂々とした態度だったので、あまり分からなかったが、たったの3手だったが、甲斐はのいろんな表情を読み取ることができた。
”到着がぎりぎりだったこともあり、まだ『戦闘モード』になっていなかったのだろうか”、あるいは、先手が欲しいように見えたのは、対局後のインタビューで「居飛車は予定」と答えたのをみると、”もしかしたら、「初手▲2六歩」とかを考えていたのかもしれない”などいろんなことを想像することができる。
なかなか一般のファンが見ることができるものではないが、将棋の楽しみ方としては、こういう楽しみ方もあるのかもしれない。

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