独り言雑記ブログ

将棋関係の一人言雑記帳

第34期女流名人位戦 A級・B級リーグ

2007-12-12 22:34:07 | Weblog
12/5に行なわれた第34期女流名人位戦リーグ・最終戦一斉対局。
結果として、A級は斎田四段が挑戦、中井六段、島井初段、山田初段が降級、B級は石橋四段、中倉宏初段、上田初段がという結果に。
前半で勢いに乗った3人がそのまま昇級したB級と違って、A級は大混戦(B級も残留争いは混戦だったが)。

2回戦で清水二冠を破り連勝スタートを切った中井六段がそのまま行くかと思ったら、そこからなんと1勝6敗で降級。逆に序盤を1勝4敗と苦しんだ千葉三段は、6回戦で里見初段に勝ってから勢いを取り戻してなんとか残留。
2回戦で中井六段に破れたあと連勝でこのまま挑戦かと思われた清水二冠は、終盤になんと2連敗で2年連続2位止まり。
斎田四段は、千葉三段、中井六段、清水二冠と相手の調子が一番悪い時期に当たったこともあり、なんとか挑戦権を獲得も倉敷藤花戦の内容をみると、調子がいいとは言いにくく、石橋王位も今年はB級。

矢内名人の調子は分からないが、6強(中井・清水・斎田+矢内・石橋・千葉)の調子がどうもあがらない、そんな感じを受けた今年のA級リーグでした。

逆に、今期は若手の力を感じさせた面も。甲斐二段は、最後に岩根初段に破れたものの最後まで挑戦者争いに加わり、里見初段も序盤で清水二冠、岩根初段に連敗したのが響いて挑戦者争いからは脱落したものの終わってみれば、甲斐二段と同星の6勝3敗。B級では上田初段が6勝2敗の成績でA級昇級。

マイナビ杯でも中村真初段が清水二冠を破るなど、若手が活躍。長い間、6強以外のタイトル戦出場がないので、若手の中から第4期倉敷藤花戦の木村さゆり初段以来のタイトル戦出場が誰がどの棋戦でいつできるかというのが楽しみです。

ちなみに、中井六段が降級、清水二冠が2番手ということで、女流名人位戦では11期(1984年)以来、第1期倉敷藤花戦(1993年)以来、中井六段も清水二冠も出ないタイトル戦ということになります。タイトルを失うことはあったにしろ、この二人が長い間トップいた証明ではないでしょうか。

※第1期倉敷藤花戦はトーナメント戦だったので、それをのぞくと1990年の第13期女流王将戦以来。女流王位戦に限れば、これまで17回すべてに中井六段か清水二冠がタイトル戦に登場している。