聖酒は、免罪酒なのか?
2005年4月に78歳で選出されたローマ法王ベネディクト16世(ヨーゼフ・ラッツィンガー)は、本年2月27日にサン・ピエトロ広場で退任の挨拶を行った。
サン・ピエトロ大聖堂は、使徒ペテロの墓地の上に立てられ、1626年に完成している。世界遺産にも登録されているサン・ピエトロ大聖堂には、20世紀の法王たちがみな安置されている。
このサン・ピエトロ大聖堂の改修工事の資金調達のために、教皇レオ10世が始めたのが免罪符の販売であった。村々に免罪符の販売部隊がやってきて、「どんな罪を犯したのか、誰を救いたいのか」を申告すると、担当者がお札を作り、箱の中に代金を入れると、チャリーンと音がする。「お金が箱の中でチャリーンと鳴るやいなや、霊魂は煉獄から飛んで出る」という、現代でいう霊感商法のたぐいだった。
(霊感商法問題で統一教会を批判するキリスト教牧師は、キリスト教の歴史を顧みれば、単純に批判することはできないだろう。)
免罪符の販売によって、サン・ピエトロ大聖堂は、ラファエロの手により装飾が施され改修されるが、ローマ教会の権威は地に落ちていくことになる。
ルターは、ローマ教会の免罪符に疑問を抱き、1517年「95条の論題」というローマ教に対する質問状を、ヴィッテンベルグ城教会の扉に張り付けた。後にこのことがヨーロッパの社会体制を大きく変革させる契機になるとは、ルターも知る由はなかっただろう。
安易な資金集めが、ローマ教会の権威を失墜させる結果となってしまった。
今回の基元節についてgildongのプログによれば『基元節聖酒式の意義と価値について、梁会長は次のように語っています。
「本部や教会や清平に報告されている問題や、報告されていない問題も、この聖酒式を通して許されるでしょう。言い換えれば、血統問題、心情蹂躙の問題、公金問題を含む全ての罪や過ちがこの特別の許しに含まれるでしょう。」』とある。
簡単に言えば、悔い改めも必要ない、善行も必要ない。信仰生活も必要はない。ただ聖酒式に参加すれば、全ての罪が許されると・・・。
免罪符ではなく、免罪酒なのか!
こんなズルで許されるわけはない。 天国の問題は、決してお金で解決できる所ではない。
天国は、ズルした人々や、つまらない人間が集うところになりかねない。
「天国でも地獄でも、霊人体がそこに行くのは、神が定めるのではなく、霊人体自身が決定するのである。」(原理講論P88・6)
「天国へ行くのか、地獄へ行くのかは自分自身が決定するのです。レバレンド・ムーンが決定するのではなく、神様が決定するのではなく、自分が決定するのです。不平を言えば地獄であり、不平を言いたい時に感謝していけば天国だというのです。」(天聖経P984)
不条理が満ち溢れている。
私は上記のみ言葉を信じ、努力しようとしている。
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誰が考えたインチキ募金と霊感商法
古タヌキか!?
教会?
それとも?
教会という組織に属している人から見れば、今の教会の現状は嘆き悲しむしかないのが実情。どこに希望を見出してよいのかも分からないでオロオロするか、逆に全ての情報に耳をふさぎ、排他的で攻撃的な盲信・狂信に陥るか。
一方、本来属すべきものに属している人にとっては、正に正午定着の時代の到来を実感し、希望と喜びと感謝をもって歩める時代の出発。
お父様の御言葉がどれも真実だったことに、やっと今気がつきました。
まあ、ある面・・受ける側の気持ち次第だしそれでスッキリするなら自己満足でもなんでもご自由に好きにして構いませんけれど・・人に迷惑をかけなければね・・・ただ、変な癖がつかないかと心配しますよ・・また、聖酒を飲めば大丈夫だから・・みたいなね・・・倫理観が崩壊しなければいいけれど・・