朝、4時起床。
さすがにまだ外は暗い。
ごそごそと仕度を始める。
いつも着ている着物も、お茶事となると緊張して、
上手く着れない。
立ったり座ったり、動きが激しいので、
着崩れるんじゃないかと心配で、紐をきつめに結んだり、
いや待てよ、暑い今の時期のお茶事を乗り切るには
楽に着た方がいいのでは!?
と紐を緩めたり・・・。
偶然、帯結びが上手く行き、時間に間に合ったのは奇跡としか言いようがない。
お茶の神様が降りてきてくださった!(←オーバー(^_^;))
先生のお宅に6時着。
それから、6人で準備に取り掛かるものの
暑さと、年に一度の社中のお茶事ということもあり、
忘れていることが多く、なかなか進まず。
途中から心配して先生が教えてくださる。
7時40分頃から客入り。社中の9名の皆様。
予定していた8時を少しまわったものの、
ほぼ予定通りに始まる。
露地で亭主が迎え付けをしたら、蹲で手を清めて席入り。
拝見の後、懐石料理へと進む。
写真の了解をとっていないので、ぼかし入り写真。
最初の膳が写っています(笑)
懐石の後すぐに主菓子を召し上がっていただき、一旦、中立。
(露地の腰掛待合へ)
その間に、床の軸をはずし、花を活け、炭を足す。
本日の主菓子 〔御銘〕 深山の雪 〔御製〕 梅月
茶事の後いただきましたが、まわりの葛がトロ~リツルッと口当たり良く、
見た目も夏らしい涼しげなお菓子。
再び、席入り後、濃茶のお点前が始まる。
私の担当はこの濃茶のお点前。
緊張して、汗がどっと吹き出る。
お茶碗に抹茶を大量に入れて、ひたすら茶筅で練り練り練り練り。
今日は、いつもより上手く練れたみたい。
お茶事を楽しみに来てくださっているお客様に
美味しいお茶を飲んでいってもらうのが本当のもてなし。
頑張りました!
朝茶事ということもあり、
「勝手ながら、続いて薄茶を差し上げます」
と挨拶して、薄茶担当の方と代わる。
社中ということもあり、もてなす側の6人がそれぞれ役割を分担。
役割分担は
亭主1人、亭主補佐&水屋全般1人、料理2人、点前2人。
料理は手の空いた人が手伝う。
薄茶が始まると、それまでの濃茶のシーンとした無言の席から
気軽な席へ変わり、席中の会話も弾む。
薄茶のお干菓子
今日は、珍しいお茶碗も出ていたので、
何人もの方からもう一服いただきたいと所望される。
裏で水屋はてんてこ舞い(^_^;)
その後、道具拝見。
やはり珍しいお道具の話で社中盛り上がる。
そして、退席。
時間は12時近く。約4時間の茶事となりました。
ヘトヘトのヘロヘロ。
今までも何度となく、今年の夏は暑いねー、汗かいたと言っていましたが、
間違いなく、今日が一番大汗かきました(笑)
本日のコーディネート。
先日のお稽古で先生が「その着物にしたらいいわ♪」と
言ってくださった着物に、母のお下がりの夏の透け透け白博多帯。
白の帯って要チェックですね。よく見たら、少しシミが・・・。
見なかったことにして締めました。
帯締め、帯留めも母より貰った物。
茶事の後、床の前で写真撮らせていただきました。
小物の色が出ていないので、家で撮った写真もアップ。
一応、こういうのも体にぺたぺた貼って行きましたが、
全く効かず!
よく見たら
-2度しか皮膚の温度を下げないんだ(^_^;)
茶事は、招かれる側の経験しかなかったので、
こうして、もてなす側に立ってみて、初めてその大変さが身に沁みました。
物事は両面から見なくては、本当にその姿は分からない
と思ってはいるのですが(そして、よく偏った見方をして反省)
なかなか一方の立場に偏ってしまうもの。
本当に貴重な良い経験が出来ました。
夏のお茶事も来年で終了。
えっ!もうなくなっちゃうの?
と思って、寂しい気持ちでいたら、先生と先輩方がニヤッとして
「今度は、春か秋のお茶事よ。四季のお茶事を体験してもらうから」
まだまだ奥の深いお茶の道。
やーやれやれ。今日は疲れた。
もう紫陽花の夏は終わった気分よ(^_^;)