着物で寄り道 金沢暮らし

好きなものは着物と猫
日々の暮らしを紹介します

分かってるけどついつい

2014-02-23 07:30:33 | 本のこと
何度読んでも癖のある作家さんだなあ
と思いつつ、つい手に取ってしまう作家さんでもあり。



<老・病・死をかかえこんだ髑髏にいのちの衣をきせたのが「生」というもの>
であるのならば、たかがその薄っぺらな衣一枚のために、
僕もそして枝里子も、どうしてこんな厄介な関係にまで立ち至る必要があるのか。


こんな考え方の恋人って・・・嫌だなあ。

とにかく理屈っぽくて
どうしてこんな人にこんな綺麗で心優しい女性が惹かれるのか
と思いつつ、ぐいぐい読ませてしまうわけで
やっぱり白石さんの本、手に取っちゃうよねえ。

ぼんやり読むと、虚無感に襲われてしばらく抜け出せなくなりそう・・・



旅の途中で

2014-02-13 04:02:16 | 本のこと
そうそう、帰省の途中読んだ本。



暗くてどうしようもない設定なのに
どこか他人事の登場人物。

落ち込んだ時に読むと
引きずられそうになるので注意しなくては。


逃げるつもりはぜんぜんなかった、逃げている今だって、
どうして逃げているのかすぐにわからなくなってしまう、
しかしいったん逃げはじめてしまったので、逃げているのである。



そんなものかもしれない。