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バロックヴァイオリン 佐藤 泉  Izumi SATO

「コンサート情報」や「日々の気づき」などをメモしています。

新元号

2019年04月03日 | 日記
新年度が始まり、お忙しいことと思います。それにしても4月ってこんなに寒かったでしょうか。。。

3月末から まるで平成と一緒に幕引きした様なイチローの引退が、思いのほか堪えてなんでそんなにショックなのかも分からないが・・・すっかり元気がなかったこの頃。

アメリカの野球が頭を使わないものになって来ている。その流れはおそらく変わらない。日本野球は追従しないで欲しい、という趣旨の発言も、野球もそうなのか・・と改めて時代の流れがどっちを向いているかよく見えた気がしました。

しかし新しい元号が初めて日本の万葉集から取られたことに、新しい幕開けを感じ元気が出て来ました。

そもそも平成までずっと中国の文献から元号が取られたことが、つくづく不思議。
洗練された文化を誇りながら、他所から文化を輸入しているという間違ったコンプレックスがあった様に思います。こうした日本の行き過ぎた謙遜?は、劣等感、歪みに繋がる危険を孕む。
国歌や元号が その国の文化を敬わずして いったい どうやって生きて行くというのだ

良い時代を築けるかどうかは、一瞬一瞬 誰もが いったい何のために生きるのかにかかっている。




内田裕也さん

2019年03月19日 | 日記
内田裕也さんがお亡くなりになったと知って、急に思い出しました。

2016年3月8日 シギスヴァルトのバッハの無伴奏リサイタルが白寿ホールで行われた際、ロビーでのSave La Petite Bande の受付準備を終え、駅近カフェのレジで偶然内田さんの後ろに並びました。

あれ? もしかして、、、樹木希林さんのご主人という以外には、あまり何も知らなかったのだけど、ご挨拶しましたら、ゆっくりお話しを聞いて下さいました。

チラシをお見せし、このコンサートの準備でここにいるという話になると、シギスヴァルトの写真を見て
「いい面構えしてるね~~~」 と仰いました。

え? そう? と 改めて見ると
 ”ほんまに!” 

隣にいる内田さんは穏やかで、静かな感じで「僕もアメリカ ロシア、ヨーロッパを回ったワールドツアーでは経済的に苦労したよ・・・ 彼の苦労分かるね。応援してるよ!」 と言って下さったのでした。

今日のニュースで、ロックを単なる商売にはしたくないという気概をお持ちだったと知って、そうだったのか。内田さんも、音楽に対する愛の溢れた人だったのだ・・・と思い至ったことでした。
内田さんの「応援してるよ。がんばって」は全く嘘がなく、心に沁みたのを思い出します。

天国で希林さんとご一緒にほっとしておられることと思います。これからも世界中のミュージシャンを 全ての人を見守って下さい。
安らかに。


3月11日に

2019年03月14日 | 日記
3月11日に書こうとしながら、中々まとまらなかったのですが、これは是非聴いて頂きたくアップします。

福島の事故後、責任があるのに逃げてしまった人が多い中、危機管理の専門家として、たった一人福島原子力発電所の内部まで入り、吉田所長の英断で 東電が決めたコースでない、重要な場所を視察、動画を撮影し、

多くの妨害にも関わらず 動画を全世界に無料で提供 公開した 青山 繁晴さんの貴重なお話 です。

11分辺りから福島のお話しが始まります。

良寛さんの90戒

2019年01月04日 | 日記
以前にもご紹介したかと思いますが、自戒を込めてもう一度アップ

年頭にトホホ・・・となりますが、まあ めげない、めげない


~良寛の90戒~

言葉の多き

物言いのきわどき

口の早き

話の長き

問わず語り

講釈の長き

差し出口

ついでなき話

手柄話

自慢話

公事(訴訟)の話

諍い話

不思議話

もの言いのはてしなき

公儀の沙汰

減らず口

人のもの言いきらぬうちにもの言う

子供をたらす(たらかす)

ことばの違う

たやすく約束する

よく心得ぬことを人に教える

ことごとしくもの言う

いかつがましくもの言う

引き事の多き

ことわりの過ぎたる

あの人に言いてよきことをこの人に言う

そのことはたさぬうちにこのこと言う

へつらう事

人の話の邪魔をする

あなどること

しめやかなる座にて心なくもの言う

人の隠す事をあからさまに言う

事ごとに人の挨拶聞こうとする

顔を見つめて物言う

酒に酔いてことわり言う

酒に酔いたる人にことわり言う

腹立てるときことわり言う

はやまり過ぎたる

親切らしくもの言う

己が氏素姓の高きを人に語る

人のことを聞き取らず挨拶する

推し量りのことを真実になして言う

悪しきと知りながら言い通す

言葉とがめ

物知り顔に言う

さしたることもなきことを細々と言う

見ること聞くことを一つひとつ言う

説法の上手下手

役人のよしあし

よくものの講釈をしたがる

子供のこしゃくなる

老人のくどき

若いものの無駄話

仕方話(身振り手振りで)

首をねじりて理屈を言う

こわいろ

ひきごとの違う

口をすぼめて(とがらせて)もの言う

押しの強き

めずらしきこと(話)の重なる

息もつきあわせずもの言う

品に似合わぬ(ところにあわぬ)話

口まね

好んで唐ことばを使う

田舎者の江戸言葉

都言葉など覚え,したり顔に言う

よく知らぬことを憚りなく言う

寝入りたる人をあわただしく起こす

聞き取り話

人に会って都合よく取り繕って言う

間の切れぬように物言う

わざと無造作に言う

貴人に対してあゝ致しまする

学者臭き話

悟り臭き話

茶人臭き話

風雅臭き話

さしてもなきことを論ずる

人の器量のあるなし

くれて後人にそのことを語る

俺がこうした,こうした

はなであしらう

くわの口きく

節もなきことに節を立てる

あくびとともに念仏

人に物くれぬ先に何々やろうと言う

人のことわりをよく聞き取らずして己がことを言い通す

説法者の弁を覚えて或いはそう致しました,ところでなげきかなしむ

幸いの重なりたるとき,物多くもらうとき,ありがたきことと言う

あゝ致しました,こう致しました,ましたましたのあまり重なる

初春のお慶び申し上げます

2019年01月01日 | 日記
 初春のお慶び申し上げます。

昨年も度々 お読み下さり本当にありがとうございました
時々しか書けないブログですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて 2019年をどう過ごすか、抱負や課題など心に秘めておられることと思います。

私は珍しく昨年の末から、一つ宿題を決めています。

昔から原著を読もう 読もう・・と思って何年も挫折している本があります。今年読めなければ、諦めてしまい、もうチャンスがないかも・・・

準備運動に昨年暮れ文法をもう一度見直したのですが、こんなにアンダーラインが色とりどりに引いてあるのに、「初めて聞くな・・・」という話が多く、呆れています。

無事読み終えたらご報告します!

今年が 慈しみと平和が出会う年になりますように。



思い出したこと

2018年12月26日 | 日記
先日和泉市でのコンサートの帰り、久しぶりに会ったお仲間で話ししていて、教育実習が話題になった。

と突然思い出したことがある。

母校の中学 教育実習生の部屋にいた時、バイクが校内に入って来たかという様な音がした。

実習生としては、恩師に「おまえの授業はショーや、授業じゃない」などと言われたり、白と紺の服装で来るように言われているのに、何故か今でも絶対着ない黄色のブラウスを着て行ったりして、中々問題児されていた私だが、中学生のことは いっちょまえに ”先生が子供を守らな”と思っていたらしく、音を聴くなり咄嗟に部屋を飛び出した

でも、目の前にあった光景は、何と廊下で 10数人のヴィオラパートが調弦を始めたところだった。パート練習をしようとしてて 廊下に響いて凄い音になってただけだった。我ながら自分に呆れて力が抜けたのでした

生徒たちはそういう実習生のことを良く見抜いていて、感想文に「佐藤先生、悪い事言わへんから、先生は学校の先生にならない方が良いと思う。 向いてないと思います。苦労するだけや。」 というのがあって、なるほど~と参考になったのでした。

今思うと本当に的を得た意見だった。

Merry Christmas ♬

2018年12月24日 | 日記
昨日は 和泉市久保惣記念美術館 の中にある小さなホールにコンサートを聴きに行きました。

何という良い環境なのでしょうか。お庭が素晴らしい!

時間があったらもっとゆったりしたかったです。

デジタルミュージアムがHPにあって 大好きな「富嶽三十六景」などがありました。宜しければこちらから。


今夜は冷えそうです。

Merry Christmas






靴下の相方

2018年12月19日 | 日記
年の瀬が近づき、あちこち ごそごそ片づける毎日。

うちだけかもしれないけれど、洗濯すると 時々靴下の片方が忽然と消える。一緒に洗ったはずなのに??と、いつも狐につままれた様な気になる
そのうち相方が見つかるかと思って残しておくのだけれど、何故か見つかるのに時間がかかることがある。

先日も長い間諦めていた片方が見つかり、「お帰り~♬」 とつい再会を喜んでしまった。片方になった時点で捨てても良かったのかもしれないが、まとめておいて、見つかったらトランプの神経衰弱の様に、片割れと併せて遊んでいる。

”だから、同じ靴下を沢山買えばいいのよ、、、”という話も聞くが、日本の靴下屋さんときたら、そんなこと許さない
とばかりに、種類が豊富で楽しい。それにそもそも 同じ一日が決してないのに、靴下の柄だけいつも一緒では、つまらないではないか。

靴下に限らず はぐれてしまった友人や 二度と会えないと思っていた知人に再開したり、こんがらがっていた人間関係の結び目が ほどけたりと 人生には思いがけないことがあったりするもんで、それは、かなり温かい出来事だ

しばらく置いておく、自分でなんとかせず待ってみる楽しさ があるもんだ。

などと考えながら掃除する年末である。(なので効率は悪い 新年に間に合うのか

皆様 お忙しいと思いますが、平和な年の瀬になりますように。



東西の美学

2018年11月30日 | 日記


昔京都に住んでいたというのに、最近ようやく 京都御所  を訪ねました。

ひっそりと自然の中に溶け込むような この美学 決して建物で景色や自然を圧迫しないように配慮されている。

自然や人間の立ち位置を思っての選択 究極のエレガンスではないのだろうか、と思いました。

日本とヨーロッパ王室の美学が正反対なのだとも改めて思い知ります。

昨年唐招提寺をバルトご夫妻と訪ねた時、お蕎麦屋さんに聖徳太子の「和をもって貴しとなす」と書いた色紙がが飾られていたので、翻訳すると、お二人とも ため息をついて、「ヨーロッパとは全然違う・・・」と仰るので、ヨーロッパだったら最初に何が来る?と聞くと

「もちろん パワー! お恥ずかしいことだが・・・」と仰っていました。

”ヨーロッパのお城や住まいが石を選ぶのは、自然条件以外にどんな理由がある?”とバルトに聞いたら、石が富と力の象徴だからとのこと。木造はお金持ちの建物ではないという理解だそうな。

あ、だから エリザベス女王が御所にお泊りになった際、何もない木造 畳部屋に寝かされたと仰ったとかなんとかに通じるのかもと思いました。

となると、古都公家文化の美学は 21世紀になって益々世界に稀有な美学であり、必要なのでは、、と思える。  
聖徳太子が17条の憲法で仰った内容、全部読んでみたのだが本当に素晴らしい。もっと学校でしっかり覚えておくべきだったと思う。。。







尾畠 春夫翁

2018年08月18日 | 日記
急に朝晩の気温が下がり爽やかでしたので熟睡出来ました。何日ぶりでしょうか。


行方不明の2歳男の子を山で探し出した 尾畠 春夫さんのインタビューを拝聴して、どんな言葉も及ばない、生き方そのものに感動すると共に、自分の甘えをビシッと見せて頂いたことでした。

数日考えてみると、その知恵、思いやり、行動力と体力、経験全てが一つに繋がっていて、「一事が万事」

「Less is More」 の極みを見せて頂きました。

ありがとうございました。

下記は甲野善紀先生のツイートです。

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山口県の山中に迷い込んだ2歳になったばかりの男の子を助け出した大分県の尾畠春夫氏の表情や身振りを見ていて「ああ、日本にはまだこんな人が残っていたのだなぁ」」と、心温まる気持ちになると同時に、同じ九州の長崎在住の野元浩二氏のことが自然と思い起こされる。


尾畠氏も野元氏も、損得勘定抜きで人の役に立つこと、困っている人を助けることに大きな喜びと生きがいを感じる人達である。


その野元氏のエピソードは、私のサイトの「随感録」(2011年1月27日)に載っているので、御関心のある方はどうぞ。http://www.shouseikan.com/zuikan1101.htm  そこには大傑作な野元氏自身による救出劇の様子が佐世保弁で紹介されています。

よくスポーツの名場面が「人々に感動を与える」と言われているが、今回世に出られた尾畠春夫翁のような生き方そのものが、少なからぬ人達に深い感動と、感動した人達が己を省みる思いを生じさせたような例は、スポーツ等ではまず例がないと思う。

先ほど、ちょっと触れた養老先生との対話の中でも、人の内面というのは顔、特に表情に出るという事は、二人共に全く意見が一致したことだが、尾畠翁の表情・態度には「本当にここまで自分の心の中が、整理のついている人がいたのだ」という深い感銘を受けた。

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