バロックヴァイオリン 佐藤 泉  Izumi SATO

「コンサート情報」や「日々の気づき」などをメモしています。

That's it @

2018年09月18日 | 練習風景から
11月11日17日公演の練習で 新今宮から和歌山方面へ行く途中、電車の窓から未だに多くのブルーシートが屋根にかかっているのを見て、百聞は一見に如かずだと痛感しました。

台風と長い停電で 日々の暮らしがこうして傷ついているのを見ると、胸が塞がれる思いでした。

日本に住んでいる以上他人事ではないので、それぞれのシートの止め方を見ながら、明日は我が身と勉強になったことでした。



今 音楽が出来ることが、どれほどの恵みか痛感しなからの練習となりました。

何か違和感を感じる度に、18世紀の資料、バルト、シギスヴァルト、ヴィーラント、アラン、鈴木秀美さん、有田正広先生に教わったことが助けになって、「仰っていたのは、このことだったのか・・・」と実感に変わる。教える方には歯がゆいことだけれど、こうして実を結ぶのには時間がかかるのかもしれない(特に私の場合遅い

究極は フラウト・トラヴェルソの菅 きよみが教えてくれた、かゆい所に手が届く様なアドヴァイス(管楽器ならではの発想)がふと浮かんで一気に解決。

バッハとクープランの描いた楽譜が 多彩な織物デザインの様に生き生き浮かんでくる。

きよみ、いつも ありがと~ね~。

演奏していて全く疲れないので、二人とも”これだ”と思ったことでした。

バロック時代、江戸時代は何でも人力だから、体を壊さない、楽で楽しい使い方をしていたはず。

一生懸命過ぎたり、熱心だったり、無理に力が入ったりすると 遠のくのが物事というものかもしれない。

この納得の手ごたえ、本当に有難い練習でした。

言葉では何のことやら分かりにくい文章ですみません

皆様も 良い一日を!



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聖なるのん気さ

2018年09月16日 | 日記
久しぶりの晴れ間に、これ以上干す場所がないところまで、洗濯物を干してスッキリ

この夏は本当に大変でしたね。酷暑、豪雨、台風、地震。

「どうしてこんなに苦しまなければならないのか・・・」と仰る方が多いのも当然です。

苦しみの意味を問い続けることは、本当に大事なことには違いない。でもこの年になったからか不謹慎かもしれないけれど、逆に地球としては、こう言うのではないかと思うこの頃。

”私(地球)がちょっと寝がえりをうてば 大地震になってしまい、ちょっとクシャミやシャックリをすると、台風になるだけで他意はないのよね。だから出来るだけ危険なところを避けて住んでくれないかなあ から”という事かもしれない。

大気汚染で咳やクシャミがでるのは、自然も一緒で、確かに台風の後の空気の清々しさといったら、あれは天然の掃除機だったのかと思うほどだ。
人間のサイズはその時、小さな辛子種のようだから一たまりもないのだが

でも それにしては、人間は本当によく健闘しているとは言えないだろうか。

重機で土砂を除き、救助し、水や電気を復旧させ、医療のタッフも大健闘。何とか食べ物もある。他の国なら、関空の連絡橋だって、中々復旧しないかもしれない。

そんなことを考えていたら、聖書勉強会で別件に対してだけど 「聖なるのん気さというのも大事です」 と神父様がだと仰った。

これは マエスター・エックハルトの言葉にも通じると思った。

彼は中世に仏教に近い考えを説いて、バチカンに異端とされた人だそうだ。
このシンプルな真理は、多くの情報でコチコチになった頭を掃除する 小さな台風並みの威力がある。


「ありがとう」 一生のうちに口にする祈りが

これだけだったとしても

それだけで十分である。





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11月11日 和歌山 緑風舎

2018年09月11日 | コンサート情報


11月11日 和歌山でのコンサートのお知らせです。

山名 敏之 朋子 ご夫妻が バッハ マニア(全21回)と称してバッハ鍵盤作品全曲 連続コンサートをされているのですが、その室内楽編も始まることになり、第一回にお声がけ頂きました。とても光栄に感じています。

バッハマニアのチラシは、全て山名 朋子さんの絵で描かれています。  絵もお描きになれるなんて羨ましい。

ご予約・お問い合わせは 072-425-6063 yamana@klavi.info までお願い致します。


緑風舎のHP アクセス はこちらです。

お待ち致しております。



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幸せな悪戦苦闘?

2018年08月27日 | 練習風景から
台風一過を待ってF.クープラン コンセール11番の練習始まりました。(11月17日の公演プログラムの中の一曲)



一回目はいつも悪戦苦闘なものですが、今回は特に汗だく。
暑さだけでなくいったい何と闘っているかというと、自分たちが無意識に使っている現代の言葉や思い込みであります。

1724年に出版された曲。日本でいえば江戸文化の最中。
我々の常識とは違うから、気を付けないと彼らの美意識を壊してしまう。

クープランが特に多くの指示を書き込んだ11番は、フランス様式の王道を行く力作で、一般には題名が「ソナタ」で 各楽章に アレグロとか アダージョなどとありますが、この曲は特に指示が多い。(数人のレストラン注文を聴いている時みたいだ)
各楽章の冒頭 こんな感じです。 

Majestueusememt, sans trop de lenteur 荘厳に でも 遅くなりすぎないでね~

Allemande Fiérement, Sans lenteur 誇り高く 遅くなくね~ 

Seconde Allemande plus Légere 二つ目のアルマンドは軽めにね~

Courante (王がまず踊る高貴な)クーラント ~

Sarabande tres grave,et tres marqueé サラバンドは非常に厳か、シリアスに でも拍子はしっかりキープしてね~

Gigue Lourée 軽めのルールの要素もあるジーグ~ (遅めのジーグのことかもしれない)

Rondeau Légérment et galament ロンド 軽く優しくね


しかも、一小節たりとも同じことが起きない。優しくね、といいつつ易しくない。

常に何かが起こっているのは世界中いつもそうだが、特にハーモニーがバッハの様に複雑。
しかしバッハの和声進行とは全然違い耳慣れない事多し。

でも、疑問は納得するまで ひとつづつ山名朋子さんと話し合える、山名敏之先生が資料を出して来て下さる。

とにかく今日判明したことは 「意味のない事は一つも書かれていない」ということだ。
自分がイマイチ分からないからといって、根拠なく何かをするとお門違い。

凄い曲は鏡今の自分の状態がまざまざと映し出される岡目八目。
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F.クープラン クラヴサン奏法 桒形 亜希子訳

2018年08月23日 | お知らせ
昨日待望の桒形 亜希子先生訳 「フランソワ・クープラン クラヴサン奏法」 届きました!



生誕350年メモリアルイヤーに合わせて8月に出版された一冊。(写真は桒形先生のツイッターから拝借)

***フランソワ・クープランがこの奏法書を残してくれたことが、現代の、それも日本の我々にとって何と有難いことであるか、まずはそれに心からの感謝を捧げることから全てを始めたい***
の訳者前書きから始まります

ひとえに音楽のために多くの時間を捧げて来られた桒形先生ならではの言葉に溢れています。
しかも その成果を惜しみなく誰にでも分け与えて下さる桒形先生。

レイアウトも随所に”かゆいところに手が届く”配慮がなされていて、桒形先生の今までの体験が生かされています。


***音楽を学ぶということは、その国、その時代の文化を識る以外の何物でもなく、特にその言語を学ぶことは必要不可欠である。言葉、文章のアクセント、発音、フレーズ構成などがそのまま音楽の要素となっており、その規則がフレージングや、装飾の奏法にも大きな影響を与えているからである。フランス音楽を理解する近道がもし存在するとしたら、それはフランス語の習得に他ならない***

と、左側が原著 右側が邦訳 しかも読み手にも選択肢が与えられる様、同じ日本語でもオリジナルは違う場合などの指摘があって、その心遣いも嬉しい。

桒形亜希子先生 ご苦労無駄にしない様に大事に読ませて頂きます

ありがとうございました
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