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バロックヴァイオリン 佐藤 泉  Izumi SATO

「コンサート情報」や「日々の気づき」などをメモしています。

今年の桜

2025年04月13日 | 日記
いかがお過ごしでしょうか。今年の桜は堪能されましたか?

見事な桜の名所を見る度に、「数十年後日本中に満開の桜が咲くように、、」と木を植えて下さった先祖の方々に深謝です。






















CD曲目解説

2025年03月08日 | 日記


菅 きよみさんと 西山 まりえさんが、このJ.S.Bach:フルートソナタのCDリリースされました。

2024年3月10日菅さん(以下きよみ)と東京で「バッハからのメッセージ」公演をした私は、11日、録音当日京王線の駅できよみに「諦めないようにね!」なんて言って見送った。
内心「寝不足つづいているのに大丈夫かなあ・・・ま、きよみは、いつも寝不足でも名演奏してるから大丈夫。。。」とも思いながら。

”諦めない、、” はつい面倒と思いがちなことでも、何度もやり直すことになっても、音楽するのを諦めないという意味だった。

特にここ数年 ”楽器を弾いている”のと ”音楽をしている”のは別だと思うからであった。

そして2024年8月猛暑の中、デモテープが出来て来た。そして曲目解説を書くようにとも連絡が。
”なんで私?” というと、バッハからのメッセージのプログラムを見た西山 まりえさんが、それいいかも!面白いと仰って下さったからだとか。

しかし躊躇があった。出版販売されるとなると責任の重さが違う・・・しかも、人のCDだ。
それに、きよみのことを書いても身内丸出しになるかもなあ。。などと逡巡していた。

丁度バルトのツアーの準備で一日中パソコンに向かっている中、猛暑でかなり朦朧としているのも事実だった。更に、自主公演の曲目解説を書く時は、異様に集中するので、料理中によく鍋を焦がしてしまう。それを磨くのも手間なのだ・・・と

くずぐずしていると、最後にきよみが、「一緒に何か作っているという感じが良いなと思った」と言うので、スイッチが入った 曽野 綾子さんが時々書かれる日本語表現の注意点も、こういう時思い出した。
幸い鍋も焦がさず、締め切りに間に合った。

リリースされた現物が届いたのは、寒波の最中であった。
初期バロックをハープとチェンバロで長年演奏されて来た西山 まりえさんの通奏低音は、アルペジオや右手の軽妙で洒落た応答がハープで弾いているのかと錯覚するほど自由自在で、しかもそこに意思が漲っていて魅力的。
きよみはいつもながらの端正で丁寧な演奏。西山さんのご主人の素敵な写真も加わって記念すべき作品となっていた。朝日のCD推薦盤にも選ばれたそうだ。

そこに自分の文章を見つけるのは、録音された声と同じで恥ずかしい。
それに「へえ~、こんなこと書いたっけ・・・」とすっかり忘れている自分が怖い
でも、FBにお若い方が「解説を読んで幸せな気分になった」と書き込んで下さったのを見て、ようやくお引き受けして良かったなあ、、と思った。

私が今まで購入した従来の解説からは膨大な知識を得ることがあっても、幸せな気分になったことは、ないからである。そして ”次世代に伝わると良いなあ、、”と思っていた点もどうも伝わった様で本望です。

そろそろ春の嵐からお花見の季節になりますね。
良い春を!




追悼 曽野綾子さん

2025年03月07日 | 日記
ついに、この方も彼岸に旅立たれたと知った時、水面の波紋の様に静かに、じわじわとショックが走った。

今まで誰とも話題にすることもなかったけれど、若い頃から殆どの著作を拝読し、恐らく無意識なほどに影響を受けているのが、曽野綾子さんだと気づく。

あまりにも幅広い活動をされた方だったので、この備忘録にどこから整理していいか迷ってしまうが、一つ挙げるとすると、彼女が37歳の時に執筆された「戒老録」などのエッセーだったと今分かる。

当時の平均寿命の半分に達した曽野綾子さんが、自分の後半生への戒めとして書かれたという。
その後80代のベストセラー作品「老いの品格」や「老いの才覚」は、37歳の時の”生き方の好み”や”自分への戒め”が、ずっと貫かれた証であった。つまり彼女の人生がそのまま見事な作品になった

ボランティアや取材で、世界中の最も過酷な現場を訪ねておられたのも印象的だった。そういう現場には欠かせない危険を回避する知恵にも大変助けられたものだ。留学中「それで次は何?」というほど毎日起きる予想外のハプニングの最中、曽野さんの体験を思い出し、これか!なるほど!と思った事も頻繁にあった。深謝申し上げたい。

きっと天国でもご主人の三浦朱門さん、遠藤周作さんご夫妻、マザーテレサや多くの修道女とまだまだ情報収集して、この世を案じて霊的に働きかけておられるような気がしている。(”え~まさか、そんな、そうだったのか・・・”と驚きの事実に歯ぎしりもされているかもしれない。)

”厳しさや冷たさも大事” ”自分は怠け者”と仰りながら、どこまでも熱い想いに突き動かされ、親切丁寧にご家族そして世界中の隣人のために、神の木偶のように働き、自分と闘った偉大な英雄だった(こういう言われ方を一番嫌がる方で、”やめてくれ~” ”結局全て神の業だから” と仰っているように思う。この神の業という認識がバッハと一緒だ

”亡くなることは記憶からも消えていくこと”だとし、生前原稿も写真も殆ど焼いてしまわれたという。

それでも図書館のカウンター前には、「追悼 曽野綾子さん」というコーナーがあり、多くのファンが静かにご冥福を祈っている。
曽野 綾子様 93年の丁寧に生き抜かれた日々、お見事でした ありがとうございました。




初春のお慶び申し上げます

2025年01月02日 | 日記
新年明けましておめでとうございます

令和7年となりました。穏やかな新年をお迎えでしょうか?
本年もどうぞよろしくお願い致します。

昨年から今年、年月を重ねる意味をしみじみ感じる年末年始となっています。

例えば、30代に使っていた楽譜を見ると、無知ゆえに指使いや、分析が迷走しているのが良く分かります。

今なら「この気づきがあれば真っすぐな道に戻れるよ」と昔の自分に教えられるのに・・・でも、言われても反発したり、面倒くさくて、また意味が分からなくて回り道するのかもなと思いながら、練習する今日この頃。

昨年のバルトの基礎講座は、そんな迷走を出来るだけ少なくしてくれるレッスンでした。自然と身体の構造に適っているフォーム、考え方など。それが如何に知恵を産み、意思を強くし、深く根を張って演奏出来ることか。。。若い世代に自分の試行錯誤の道程を見せて下さった時間でした。

「自分はどのように練習してきたのか、改めて思い出す機会になった」とも仰っていました。恐らく次世代に残せるものは全部伝えたいという気概を込めて準備されていたのだと思います。
そんな師匠を横で観察して、「現実をよく観察することから解決のヒントが生まれるなあ・・・」と決意新たなお正月です。

どうぞ、自分が囚われている常識を疑って、伸び伸びと活動される方が増えますように。




暑中お見舞い申し上げます。

2024年08月06日 | 日記




今年の暑さは、また一際厳しいですが、ご無事でいらっしゃいますか?

何十年と見続けている蓮も、今年はまだ半分も咲かないうちに、ぐったりしており、例年より早くお盆用に業者さんが取りに来られて、見頃が短い夏となりました。

これ等の写真を撮った翌日から既に、蓮も本当に苦しそうでした。 とはいえ、それでもまだまだ蕾が出て来るところは、流石、自然の底力・・・・と感動します。

丁度今日は広島の日。最近、実は20数発の原爆が投下予定だったことが歴史家 林 千勝先生の一次資料の研究で発表されました。
広島原爆資料館には、英、米大統領が「日本人のみに熟慮の上使用する」と合意した覚書が展示されています。(小さい紙なので見過ごされやすい)

その意味を背景を考えさせるのが、歴史家 指導者の役目なのでしょう。それなくして日本人が今後を生き延びることは難しいからです。

どうぞ、ご無事で御過ごし下さい。

春の乱

2024年04月17日 | 日記




昨夜、あれほどの雹の嵐は初めてでびっくりしました  お住まいの地域は大丈夫でしたか?

まるでティンパニの中に住んでいるような音でした。今朝町内の被害を見るに、雹がゴルフボールくらいだったと判明 ここまでの轟音は初めて。波乱の春爛漫です。良い一日を!

ご来聴ありがとうございました!

2024年03月12日 | 日記


3月10日は忙しい中 お時間作ってお運び頂き 本当にありがとうございました

日本ホーリネス教団 東京中央教会の方々には、響きの良い聖堂で快くコンサートをさせて頂き深謝です

また奏者4人の手作りコンサートをサポートして下さった福澤先生のご家族、それぞれの友人の方々、お蔭様で無事開演出来ました。色々至らずご迷惑お掛けしましたが、助けて頂きありがとうございました

何度公演をしても、開演前のあの緊張は思い出したくない程ですが、楽屋から出て通路で お一人づつのお顔を拝見すると、久しぶりに再会して話が弾む時の心境にもなり、有難く心強い稀有な時間でした。

次回は大阪で11月3日にお待ちしております。

では、良い春をお迎え下さい。 今からお花見が楽しみ


初春のお慶び申し上げます

2024年01月01日 | 日記
流石元旦。 昨日の雨にも関わらず今朝は良く晴れました

いつも沢山のサポートを頂きありがとうございます。お蔭様で何とか新年を迎えています。

11月のコンサートは、様々なご縁がコンサート中に交差する幸せな時間でした。本当にありがとうございました
全ての方にはお礼の筆を取れずに申し訳なく思っております。

どうぞこれに懲りませず 本年もどうぞ宜しくお願い致します。

2024年 激動が予想されますが、そんな中でこそ
危機を乗り越える知恵、忍耐力、勇気、健康とユーモアのセンスが与えられますように

年頭どうぞ良い時間を御過ごし下さい。

気が付けばクリスマス

2023年12月24日 | 日記


師走は忙しいものだけど、今年は何とも忙しく、気が付けばクリスマス。
厳しい寒さがちょっと緩みましたが、いかがお過ごしでしょうか。

写真はご近所の柚子の木。たわわに実る柚子をジャムしたらよいだろうな~。いやいや柚子ポン酢かゆず風呂か・・・などと横目で毎日観ています。観るだけでも細胞が新鮮になる気がします。

どうぞ、ゆっくりお風呂で温まるなどして、今年のお疲れが取れますように。

ガウディ展

2023年12月08日 | 日記


先日は、閉幕間際に駆け込みでガウディ展を拝見。9月から行きたいと思いつつ、駆け足での閲覧となりました。

ガウディの若い頃から晩年までの言葉を順番に眺めていると、途中で 「あれ?バッハの言葉だったっけ、ガウディだったっけ??」と混乱するほど、二人は同じ方向を見ているのだなあ・・・と気が付き安堵しました。

20年以上前に現地で拝見したのですが、その後随分建設が進んでいます。

2026年の完成を目指しているそうですが、楽器にもなる聖堂で演奏されるとしたら、やはりバッハなのだろうと思います。石の聖書で音の聖書が演奏されるとしたら、どんな響きになるのでしょうか。

ただこの現場の主任彫刻家で、最長老でもある外尾 悦郎さんが仰るとおり、「聖堂完成はゴールではない」のだと思います。

ガウディがこの教会に生涯をかけた意味を考えると、当然そうなる。それを忘れて完成を目的にする若い職人を諫める外尾さんが、これまた魅力的で かっこ良すぎるのでした 

「神はお急ぎにはならない。」A.ガウディ