バロックヴァイオリン 佐藤 泉  Izumi SATO

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11月27日バルトルド・クイケン来日公演 姫路

2022年08月15日 | コンサート情報




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「テレマンとフランスの同僚たち」

ドイツのバロック音楽を考える際、 まず我々が思い浮かべるのはバッハの名前だが、当時彼が世界的に称賛さなかったことには、意外と気がつかない。ヘンデルも同様である。 彼らの名声は19世紀半ば以降 ナショナリズムと ヒロイズムによるロマン派の概念に基づいて強固に築かれたものだった。 
18世紀前半 テレマンは誰もが認めるドイツ最高の作曲家であったにも関わらず、その後バッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツアルトなどに取って代わられてしまった。  

果たして、これらの判断は本当にフェアだろうか? 本当に我々の判断は、当時の人々より優れていると言えるのだろうか? 
テレマンがバッハやヘンデルの影から抜け出し、天才的な才能を発揮するのを、真の興味を持って我々が楽しめるようになったのは、ごく最近のことである。

テレマンとフランスの同僚たちの作品を並べてみると、彼らが如何に一貫性のある様式で豊かな音の風景を創り上げたのかが分かり、そこから作法、技巧、こだわりが、あちこちに見えてくるだろう。
                              © Barthold Kuijken, February 17th, 2021