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バロックヴァイオリン 佐藤 泉  Izumi SATO

「コンサート情報」や「日々の気づき」などをメモしています。

Benjamin Alard

2021年09月30日 | 日記
快い晴天が続きます。良いですね~。お変わりありませんか?

こういう日は、Benjamin Alardの clavicytherium 。

ライヴの際には、彼が音を出す直前の集中、周りの気配まで集約するような気合? に驚かされます。後は自然に自然に音楽が流れだす。
 
日頃の優雅で繊細な身のこなしや 茶目っ気のあるシャイなもの言い、静かな人柄からはこのエネルギーがどこに隠れていたのか、、、と感心します。

シギスヴァルト曰く「レオンハルトよりも温かい。レオンハルトを超えると思っている。」

ここ数年はバッハの鍵盤作品全曲録音のために、ラ・プティット・バンドに参加されなくなりましたが、またいつか来日して欲しいと思います。

J.S.Bach Suite BWV 807

では、良い一日を!

パラリンピック

2021年09月05日 | 日記
朝の気温が随分下がりました。朝からコウロギがご機嫌。お変わりありませんか?

昨日はようやくパラリンピックを拝見する時間があった。号泣

事故や病などからここまで乗り越えた壁は、どれほど多かったことか、しかも、その技術の鍛錬は、どれほど厳しい負担があったことか・・・傍で支える方や器具の開発、関わっている方々の多いことにも感動。

特に国枝選手のプレーには、もう何も恐れることがないほど多くの苦難を乗り越えた境地を感じました。そして試合後の号泣には、その境地の選手でもこれほど自分と闘っていたのか。。。と感じました。

本当におめでとうございます ありがとうございました! 骨の髄まで居住まいを正されました。なんと自分は甘いのだろう。

丁度日本の政局も動き始めたけれど、世界史を見ると一つの甘い判断が100年以上国民を苦しめるケースがよくある。なんと政治も難しいのだろう。。。

良い日曜日を!

「やさしさの贈り物」

2021年08月22日 | 日記
梅雨の様な長雨の合間に 久しぶりに日差しの中で洗濯物が干せて有難い日曜日です。

深刻なニュースが多い中、片柳 弘史神父著「やさしさの贈り物」という日めくり本に助けられています。

ある日はこんな感じです。

「疲れ果てたときのために、
こころの奥底に 隠れ家を作っておきましょう。

仕事のストレスや他人の言葉、 嫌味や悪口、お世辞などが追いかけて来られない場所、

ただ愛するものだけと 一緒に過ごせる場所が心の中にあれば、
つらい日々でも耐えられるでしょう。」


隠れ家、いいですね~。

皆 いっぱい いっぱいなんですよね。

今年の蓮 (前半)

2021年07月22日 | 日記
いよいよ夏本番。。。 蝉の声シャワーで目覚める様になりました。 2021年の夏、いかがお過ごしでしょうか。

今年の蓮、最初の一輪が咲いた日から 今日までの様子お届けします。

今年は池の中央部分がまだ咲いていないので、満開はもう少し先になりそうです。5月の中旬池に水が入るまでは、何もなかったのに、水が入って数週間で一気に どんどん大きくなる葉っぱたち。 圧巻の生命力に感動です。 






















東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展

2021年06月03日 | 日記




神戸市立博物館にて、 東山魁夷 唐招提寺御影堂 障壁画展が 6月9日まで会期延長されています。(7日 月曜日は休館)

上記のHPに動画でも紹介されていますが、やはり生で遭遇せねば と緊急事態宣言下だけれど拝見。 
コロナ禍だろうが何だろうが、何もかも忘れてしまうほど感動する瞬間・・・。多くの人が求めてやまないのは、その瞬間なのではないだろうか・・・

時を超え、場所を超え、空間も超えて自分を解き放ってくれる瞬間。

東山魁夷が10年以上をかけて向き合った 鑑真和上の決意と想いが 68枚の障壁画から迫ってくる。

遠い昔 難破したり、密告されたり、漂流したりと5度の挫折を経て6度目の正直で船は 沖縄~薩摩に付いたという。遥かな海を渡って日本に仏教を伝えようとする鑑真和上の想いが、こうして2021年コロナ禍の人々に伝わる。

鑑真和上は到着時 既に盲目だったと伝わるが 彼が見たかったであろう日本の海と山の風景や 二度と帰ることがなかった彼の故郷の水墨画を描いて画家は応えた。 

時を超えた師への究極の贈り物は、観る者をも救う。



変わらない日常

2021年05月15日 | 日記
昼間は半袖が丁度良い季節となりました。

そういえば、曽野綾子さんは三浦朱門さん亡き後 どうしておられる?と ふと思いましたら、

やっぱり いささかも変わらず 自分の人生を歩いておられた! 嬉しくなります。

こちらが 「コロナに怯えず自分を楽にする方法」~何が正しか分からない時でも~と題してインタビュー記事。

良い週末を!

Unsplit Sheep Gut (日本でも買えます)

2021年05月11日 | 日記
コロナ禍でも 画期的な嬉しい出来事はありました。

バロックヴァイオリンに欠かせないガット弦のことです。最近イタリアのAquila社が、羊の「Unsplit gut 」を世に出しました。(確か昔、羊の近くに住まないと出来ないと聞いていたので、牧場を傍に作ったのだろうか・・・)と驚きました。

先日いよいよ届き その品質に驚きました というのは1997年頃だったか、Aquilaのミモという職人さんが、18世紀当時の弦を手に取らせて下さったのですが、その しなやかさ、伸びやかさに 今回の弦はかなり近づいていたからです。その時彼は、「このしなやかさはとてもとても、今の段階では出来ない」と仰っていました。それから20年以上、ミモは諦めていなかった! Bravo!

これがMimoの新しい羊弦の製作動画です。

Aquila社のサイトに掲載された資料によると 16~19世紀はイタリアで弦の質を管理するお役所があり、弦は腸から一本取りでないと行けなかったそうで、腸を短冊状に切ってツイストしたりすると 鞭打ちの刑だったそうです。 

特に高音域の細い弦は、一本取りの細い腸が必要で、それに適した羊やムトン 山羊などはイタリア、ポルトガル地域にしかいなかったこともあり、ヴァイオリンのE線はこの地方の特産品だったそうです。

特に過ぎ越しの祭りで、小羊を屠りますので、受難節、復活祭の季節には、大量に腸が手に入り、弦創りの季節にもなったそうです。”それで昔はヴァイオリニストと言えばユダヤ人・・・と言われ、今でもその地方に弦楽器奏者が多いのか・・・” と今頃思い当った次第。

2000年前後ヨーロッパで狂牛病が出た頃から、牛、羊の腸を使った弦はどんどん硬くなり、1990年代の音がしなくなっていました。モダンヴァイオリンの弦ほどは硬くはないとしても、かなり近づいて来て、シェイプが作りづらく、音が平になりがちで、閉口していました。そこへ今回のunsplit gut ! つまり羊の腸を一本取りしたものの登場です。 これは本当に有難い

この弦ですと今まで諦めていたことも出来る様になり、その違いを聴いて頂けるのを楽しみにしています。

日本でAquilaを注文出来るサイトこちらです。 出来たばかりらしく、まだE.A弦のみ扱っているとのことですが、近々全て揃うといいなあ。。。と思っています。

 Unslipt sheep gut 英文資料はこちらに


一台のヴァイオリンを4つの手で!

2021年01月12日 | 日記
フランソワ&ユンご夫妻が、二つのヴァイオリンで数々の挑戦をされているのは知っていましたが、なんと今回は

 Beethoven 9è symph., VIOLON À 4 MAINS, 4 HANDS VIOLIN

一台のヴァイオリンを4つの手で演奏した初の動画
。しかも第九。何というアイデア。そして質の高さ。

最後にはベートーヴェンのメッセージがコロナ渦に力強く響きます。

お愉しみ頂けたら幸いです。