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一人シニアの漫遊記

国内外のトレッキング紀行と家庭菜園、ダンス等徒然なるままに

山紀行(猛暑のなかでも高山植物堪能の裏那須 2018.7.23,24)

2018-07-26 10:14:07 | 山紀行(国内:アルプス等)

一昨年のブルガリア遠征でメンバの方から那須連峰の大峠から流石山、大倉山への稜線(裏那須とも言うようです)は訪れるトレッカーが少なく静かな山旅を楽しめるよ、と紹介してもらい昨年9月に那須連峰の茶臼岳、朝日岳及び三本槍岳を含めてスケジュールしました(山紀行(強風吹き荒れる那須岳 2017.9.14,15)。 しかし、折からの強風で目的の裏那須は断念しました。 その折に、三斗小屋温泉の煙草屋オーナーから裏那須を訪れるなら7月の花の時期が良いとアドバイスをもらいました。
そんな訳で6月24日から7月1日のモロッコ遠征後に予定しましたが、トレールの砂塵と馬糞を吸い込んだ影響で喉をやられ、その回復具合と7月になっての毎日の猛暑の様子をみていました。 そろそろ好機とばかり、7月23日と24日の2泊3日の行程で出かけてきました。 23日は熊谷で41.1度の観測史上最高を記録する暑さで、睡眠不足と暑さに加えて大峠への悪路に流石にグロッキーになりましたが、三斗小屋温泉 煙草屋を吹き抜ける風は涼しく夜は毛布をかけて寝るほどでした。
1.スケジュール:
・7月23日:自宅(3:00)⇒圏央道・東北道 那須IC経由 峠の茶屋県営駐車場(6:00 6:30出発)⇒峰の茶屋跡避難小屋(7:30)
       ⇒三斗小屋温泉 煙草屋(8:40 強風と渡渉状況確認 9:00)⇒赤岩沢渡渉地点(9:30)⇒中ノ沢渡渉地点(9:45)
       ⇒峠沢渡渉地点(10:10)⇒大峠(10:50 昼食 11:30出発)⇒流石山稜線(12:40)⇒大峠(13:40)⇒峠沢渡渉地点(14:10)
       ⇒中の沢渡渉地点(14:30)⇒赤石沢渡渉地点(14:45)⇒三斗小屋温泉 煙草屋(15:30)
・7月24日:三斗小屋温泉 煙草屋(7:40)⇒隠居倉(8:40)⇒熊見曽根(9:20)⇒北温泉分岐(9:40)⇒三本槍岳(10:30)
       ⇒北温泉分岐(11:15)⇒清水平(11:20 昼食 12:00出発)⇒熊見曽根(12:30)⇒朝日岳分岐(12:40)
       ⇒峰の茶屋跡避難小屋(13:10)⇒峠の茶屋駐車場(13:40)⇒休暇村 那須(車)
・7月25日:休暇村 那須(8:30)⇒東北道・圏央道経由自宅(11:00)
2.流石山稜線(7月23日)
駐車場から峠の茶屋跡避難小屋に向けて出発。 直ぐに、赤茶けた朝日岳が眼前に広がるトラバースルートとなりますが、今朝は猛烈な風。 後で聞けば25mの強風だったとか。 何度か突風に見舞われ飛ばされないよう足を止めてストックで確保しました。 峰の茶屋跡避難小屋の稜線は強風で有名な箇所で、ほとんどのトレッカーは朝日岳をあきらめ茶臼岳を目指していました。 私たちは逃げるように三斗小屋温泉に向けてガレ場の急坂を注意深く下りました。
 
煙草屋に着き、強風の様子と渡渉の状況をお聞きしました。 今年は雨が少なく渡渉は問題なし。 ただ、風の具合はなんとも言えないので、大峠まで行き、そこで判断したらとのアドバイス。 本来のスケジュールでは、翌日の24日に大峠から流石山を往復し、三本槍を目指しそこから朝日岳を経由して下る予定でしたが、翌日の天気は保証の限りではないので、先ずは主目的である流石山の高山植物を堪能しようと、スケジュール変更しました。 煙草屋から大黒屋の脇を通りすぐに三斗小屋跡、沼原湿原との分岐があります。
 
ブナや白樺の林越にこれから向かう大峠の鞍部と左に流石山への稜線、右に三本槍岳への稜線が望めます。

最初の渡渉箇所の赤石沢です。 ここは、水量が少なくゴロ石を伝う必要はありません。 ただ、この直後にこんなトラロープが張ってある岩場があります。 ちょっと見、岩が濡れているようで滑るのではと心配しましたが、ステップをきちんと確認すればまず、問題ありません。
 
二番目の中ノ沢渡渉地点でやや水量が多いですがゴロ石を伝い渡れます。 右は三番目の峠沢渡渉地点でここが最も水量が多く、用心してゴロ石を伝いました。
 
峠沢渡渉地点から上部は熊笹の藪漕ぎとなります。 腰位いでトレールは識別できますが、早朝や雨の際にはパンツがずぶぬれになるのでは。 折からの猛暑でグロッキーになりいやになりかけたころ、ようやく大峠に到着。 石仏が迎えてくれました。
 
ここは会津、三斗小屋温泉、流石山の合流地点で昔からの地蔵様も夏草に埋もれていました。

大峠からこれから向かう大峠山です。 流石山はこの山の向こうです。 大峠では念願のハクサンフウロが沢山咲いていました。 感激!
 
大峠から流石山への稜線では多くの高山植物が咲いていました。 7月初旬には、この稜線はニッコウキスゲの花で黄色く染まるとのこと。 今年は何時より2週間ほど早く咲いたそうです。 それでも、本当に多くの花々を堪能できました。 超満足です。
 
この稜線では、多くのハヤチネウスユキソウ(日本版エーデルワイス)が咲いていました。

ミヤマウツボクサも豪華な花をつけていました。

 
大峠から1時間10分程で眼下に三斗温泉小屋と源泉が噴き出す煙が望め、その奥に茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の那須連峰が一望できました。 流石山は後10分程と予想しましたが、我々シニアの目的はピークハントではなく、高山植物を楽しむことなのでこの地点までとしました。

会津方面も良く眺めることができました。 また、素朴な桧枝岐を訪れたいものです。

流石山稜線での高山植物



 
 
3.三本槍岳(7月24日)
今日は、大峠から三本槍岳を目指そうかとも思いましたが、大峠へのトレールがなんともいただけないことから、昨年下りに利用にた隠居倉から目指すこととしました。 煙草屋から少し上がると三斗小屋温泉神社本殿があります。 なんでも、神殿の彫り物はの日光東照宮の造営に携わった彫刻士が保養に訪れた際に制作したとか。 確かに、素晴らしい彫刻が施されていました。 本殿を過ぎると源泉が噴き出している源泉地があり硫黄の匂いがしました。
 
隠居倉です。 朝日岳が眼前にそびえています。 これから向かう熊見曽根の稜線です。
 
熊見曽根から少し上がったところに1900m峰の標識があります。 そこから急坂を下ると清水平に出ます。 ここから二つのたおやかな山が見えます。 右が前岳で左の山が三本槍岳です。 
 
北温泉分岐からのトレールでは赤く色づき始めたダケカンバやイワシャジンの花が目を楽しませてくれます。
 
三本槍岳頂上です。

頂上から昨日訪れた大峠の鞍部から流石山、大倉山、三倉山の裏那須連峰です。

       



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