読書の森

出すぎる故障

先日買った週刊文春に東海林さだお先生の漫画『タンマ君』が連載されてます。



正しく操作しても、機械自体の不具合で現金が出てこないケースは結構ありますが、反対に現金が出過ぎて困る(自分の持ち高は正確に残ってる)ケースはまずありません。
 
 
ところが、今を去る事30年前私が40代の頃、某一流銀行(先日騒がれた現金出ない銀行ではありませんよ)で現金引き出した時、奇奇怪怪な事が起きたのです(他の業務依頼と重なっていて、窓口で引き出した形です)。
引き出し額は勿論ぴったりののですが、通帳残高が二けた多い!
云十万円の筈が、云千万円になってます。それも一億近い!
 
その瞬間私の脳裏に閃いたのは「ミスだ!すぐに訂正依頼しなきゃ」でした。
そこで、窓口業務の傍らにいた銀行の上司らしき人に伝えたら、恐縮の顔も見せずに無表情で通帳を受け取り、迅速に正確な残高が打ち込まれた通帳が戻ってまいりました。
後でもし私が気が付かなかったら、どのような結果になったのだろう、と考えたのですがね。
おそらく、精算業務の際システムで見つかる仕組みにはなっていたのでしょうが、即正直に訂正依頼した顧客に対してもっと丁寧な対応ができなかったのかしら、と思ってます。
もし、それが見つからず残高そのままだったら惜しいことしたなあ。
 
当時勤めていたお陰で、その年日吉に中古の小さなマンションの一室を購入する事が出来ました。ローンは組みましたが生まれて初めて自分の家が持てたのです。
とっても大切な持ち物で、当時の権利証をその銀行の貸金庫に預ける事にしました。一番貸し賃の安い狭いスペースですが、権利証だけ入れるのに相応な面積でした。
そんなミスがあったといえ、応対の迅速さ常に正確な業務はぴか一だと思ってたからです。
 
其のころは(未だ昭和時代)貸金庫の係の女性がいて、開け閉めの度に女性を介しての事務手続きになります。
若く美しいこの係の女性、なぜか利用する度に興味ありげに私を見る、気のせいだけじゃないみたい。
「ね、失礼ですが、私の金庫の中身気になります?」
なんと、女性は頷いてにっこり微笑んだのでした。其のころ私も若く見えてたし、ひょっとしたら(ですよ)ロマンチックな思い出の品物なのと思ったのでしょうか。
 
今から考えると嘘のような贅沢な浪漫を夢見ることが出来た時代でありました。
 
 

昨晩の地震、今日の雨にめげず、通販で購入したギョリュウバイのご機嫌は良いみたいです。
 
地震で地盤が緩んでいる地域の方、どうかご注意ください。
何が起きるか知れない世の中ですが、命大事に、昔通りに明日が又きっと来ると信じて(死ぬまで)暮らしていきたいです。
 
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