左翼ゲリラ掃討作戦を準備―ペルー
【サンパウロ綾村悟】南米ペルーからの報道によると、ペルー政府関係者は20日、同国の左翼ゲリラ、センデロ・ルミノソ(輝く道)に対する大規模な掃討作戦を準備していると言明した。ペルーのエル・コメルシアル紙(オンライン版)などが報じた。
現地からの報道によると、ペルー政府は現在、民間人の犠牲を避けるために左翼ゲリラの本拠地となっている同国南部の森林地帯から先住民族などを待避させているという。
ペルーでは、ここ数週間の間に、左翼ゲリラが外資系のガスパイプライン建設従業員ら40人近くを拉致したり、国軍のヘリコプターを撃墜、治安部隊要因ら6人を殺害するなど、左翼ゲリラによる攻勢が問題となってきた。
さらには、ゲリラ組織の幹部が今週始め、追い打ちをかけるように国内メディアに出演し、ペルー国軍に大して左翼ゲリラが優勢に戦っていると強調した。
こうした中、ペルー国内には、左翼ゲリラへの対処をウマラ政権に求める声が次第に高くなっており、ウマラ大統領は、こうした世論の動きに対処するためにゲリラ掃討作戦実行を決めたものとみられる。
ペルー国軍は、今年2月にセンデロ・ルミノソの最高幹部「アルテミオ」を逮捕、今月初めには同国のウマラ大統領が、長らく続いたゲリラ組織との内戦に大して「勝利宣言」を出していたが、その直後にゲリラ組織が同国南部でガスパイプラインの建設に携わっていた外資系企業の従業員らを拉致、1000万ドル(約8億円)の身代金支払いと武器の提供等を要求していた。
中国共産党系(毛派)のセンデロ・ルミノソは、1980年代から90年代初頭にかけて、麻薬生産関与から得た資金を背景にペルー国内を席巻する勢いを見せた。しかし、フジモリ政権下のゲリラ対策などによって次第に勢力を失ない、現在は400人程度とみられる武装構成員が散発的なゲリラ活動を続けている。
2012/4/21 22:39
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/120421-223907.html
【サンパウロ綾村悟】南米ペルーからの報道によると、ペルー政府関係者は20日、同国の左翼ゲリラ、センデロ・ルミノソ(輝く道)に対する大規模な掃討作戦を準備していると言明した。ペルーのエル・コメルシアル紙(オンライン版)などが報じた。
現地からの報道によると、ペルー政府は現在、民間人の犠牲を避けるために左翼ゲリラの本拠地となっている同国南部の森林地帯から先住民族などを待避させているという。
ペルーでは、ここ数週間の間に、左翼ゲリラが外資系のガスパイプライン建設従業員ら40人近くを拉致したり、国軍のヘリコプターを撃墜、治安部隊要因ら6人を殺害するなど、左翼ゲリラによる攻勢が問題となってきた。
さらには、ゲリラ組織の幹部が今週始め、追い打ちをかけるように国内メディアに出演し、ペルー国軍に大して左翼ゲリラが優勢に戦っていると強調した。
こうした中、ペルー国内には、左翼ゲリラへの対処をウマラ政権に求める声が次第に高くなっており、ウマラ大統領は、こうした世論の動きに対処するためにゲリラ掃討作戦実行を決めたものとみられる。
ペルー国軍は、今年2月にセンデロ・ルミノソの最高幹部「アルテミオ」を逮捕、今月初めには同国のウマラ大統領が、長らく続いたゲリラ組織との内戦に大して「勝利宣言」を出していたが、その直後にゲリラ組織が同国南部でガスパイプラインの建設に携わっていた外資系企業の従業員らを拉致、1000万ドル(約8億円)の身代金支払いと武器の提供等を要求していた。
中国共産党系(毛派)のセンデロ・ルミノソは、1980年代から90年代初頭にかけて、麻薬生産関与から得た資金を背景にペルー国内を席巻する勢いを見せた。しかし、フジモリ政権下のゲリラ対策などによって次第に勢力を失ない、現在は400人程度とみられる武装構成員が散発的なゲリラ活動を続けている。
2012/4/21 22:39
http://www.worldtimes.co.jp/news/world/kiji/120421-223907.html