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アイヌ民族関連報道クリップ

アイヌ民族・先住民族関連の報道クリップです。各記事の版権は発信元にあります。

東日本大震災:天皇、皇后両陛下が黙とう(毎日新聞)

2011-09-11 16:15:00 | その他のニュース
東日本大震災:天皇、皇后両陛下が黙とう
 天皇、皇后両陛下は東日本大震災から半年となる11日午後2時46分、犠牲者の冥福を祈って黙とうをした。

 宮内庁によると、天皇陛下は訪問先の北海道白老町のアイヌ民族博物館内で、左肩などの痛みで北海道同行を見合わせた皇后さまは、お住まいの皇居・御所でそれぞれ黙とうしたという。【真鍋光之】

毎日新聞 2011年9月11日 16時15分

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110911k0000e040036000c.html

【白老】明治天皇ゆかりのハギ咲き誇る 萩の里自然公園(苫小牧民報)

2011-09-10 00:00:00 | その他のニュース
【白老】明治天皇ゆかりのハギ咲き誇る 萩の里自然公園
(2011年 9/10)


赤紫色のハギの花が咲き誇る白老町の萩の里自然公園

 白老町の萩の里自然公園では、赤紫色のハギの花が随所で咲き誇っている。

 公園の所在地は萩野地区。町史によると「萩野」の地名は1881年9月、明治天皇がこの地で朝霧を含んだハギの花を観賞されたことが由来とされる。

 北海道行幸啓中の天皇陛下は11日に白老入りし、特別養護老人ホーム「寿幸園」、白老町役場、アイヌ民族博物館をご訪問される予定だ。

【白老】明治天皇ゆかりのハギ咲き誇る 萩の里自然公園
(2011年 9/10)


http://www.tomamin.co.jp/2011s/s11091002.html

初めての飛行機「どきどき」、「車いす空の旅」で羽田から北海道へ/神奈川(神奈川新聞社)

2011-09-08 00:00:00 | その他のニュース
初めての飛行機「どきどき」、「車いす空の旅」で羽田から北海道へ/神奈川
2011年9月8日

 県内の障害児者14人が8日、「車いす空の旅」(神奈川新聞厚生文化事業団、フュージョンコムかながわ・県肢体不自由児協会共催)に出発した。羽田空港から飛行機に乗り、北海道に到着した。

 家族、ボランティア計約40人が付き添い、10日まで登別温泉や洞爺湖などを観光する。初めて空路を体験した藤沢市の小木曽(おぎそ)たまねさん(12)は「ちょっとどきどきしたけど、面白かった」と話した。

 この日は、アイヌ民族舞踊や民謡を観賞。手拍子を取ったり、写真を撮ったりして楽しんだ。「ニサッタカ シリピリカ クニネ(あした天気になれ)」というアイヌ民族の言葉も学び、旅の成功を願った。

 「空の旅」は、県遊技場協同組合・神奈川福祉事業協会などが支援している。
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1109080034/

■ 天皇皇后両陛下あす来道、室蘭の送迎場所は28カ所 (室蘭民報)

2011-09-08 00:00:00 | その他のニュース
■ 天皇皇后両陛下あす来道、室蘭の送迎場所は28カ所
【2011年9月8日(木)朝刊】

 天皇皇后両陛下は、札幌で開かれる「国際微生物学連合2011会議記念式典」に出席のため、あす9日に来道する。両陛下の本道入りは平成19年に苫小牧市で開かれた全国植樹祭以来4年ぶり。道内滞在中の11日に白老町内のアイヌ民族博物館、12日に室蘭市内の道立総合研究機構栽培水産試験場を視察される。視察先の各自治体では歓迎準備が進められている。




 両陛下は9日午後に特別機で新千歳空港に到着、高橋はるみ知事らが出迎える。札幌市内で宿泊して10日は、独立行政法人森林総合研究所北海道支所、札幌市豊平川さけ科学館を視察後、札幌コンベンションセンターで開かれる国際微生物学連合2011会議の記念式典とレセプションに出席される。

 11日は白老町の町立特別養護老人ホーム寿幸園、アイヌ民族博物館を視察、登別市登別温泉町の登別グランドホテルに宿泊。白老では飴谷長蔵町長が、登別では小笠原春一市長らが出迎える。12日は室蘭市舟見町の栽培水産試験場を視察、室蘭市役所で青山剛市長らと昼食を取った後に帰途に就く予定。

 各地では住民が両陛下の車列を沿道から歓迎する送迎準備が進められている。白老町は45カ所、登別市は11日が中登別町と登別温泉町で計9カ所。12日が登別温泉町―室蘭方面へ向け27カ所、帰路の若山町―登別室蘭IC間は15カ所。室蘭市は12日に日の出町―栽培水試までの往復28カ所を指定。

 送迎場所は、いずれも車列進行方向の左側の歩道に設置されるが、車列が近づく時間帯には通行規制が行われる。送迎場所では混雑が予想されるため、警察官や関係者の誘導に従うよう関係市町では呼び掛けている。
(佐藤重理)

http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2011/09/08/20110908m_03.html

反射鏡:文明への反逆としての「幻覚妄想大会」=論説委員・野沢和弘(毎日新聞)

2011-09-04 00:00:00 | その他のニュース
反射鏡:文明への反逆としての「幻覚妄想大会」=論説委員・野沢和弘

 北国の晩夏とは思えない日差しの中、新千歳空港からバスで揺られて2時間余、襟裳(えりも)岬に近い浦河町にやってきた。ひなびた漁港があるのどかな風景だ。

 「べてるまつり」が開催される2日間、全国各地から訪れる600人以上の人々で町はにぎわう。精神障害者たちの「幻覚妄想大会」を見るためである。

 笑えない人もいるだろう。話題にしたくないという人もいるに違いない。統合失調症やアルコール中毒などの人々が自らの幻覚について語り、失敗談で盛り上がり、自虐的な替え歌を披露するのだ。認知行動療法、SST(生活技能訓練)など心理療法の一環として行われる「当事者研究」なのだが、ダジャレとたわいもないギャグの連発のようにも思える。内輪ネタに過ぎないと言われればその通り。しかし、文化会館の大ホールは爆笑と感動に包まれた。

 今年の「幻覚妄想大会」のグランプリは、50メートルもある「幻聴さん」(幻覚のこと)が窓から迫ってくるという仲間を救うために、「幻聴さん」を落ち着かせるダンスを発明した男性に贈られた。過去の受賞者には、35年間お母さんと2メートル以上離れて暮らしたことがないという「母親依存」を脱した男性、「近所のトイレの中で暮らすように」という幻聴を聞いて駅のトイレで4日間過ごした女性もいる。

 こういう笑いは記事にできるか? かつて福祉事務所の職員たちが自虐的な川柳を機関誌に掲載して障害者団体の抗議を受け、廃刊に追い込まれたことがあった。そんな出来事を思い出しつつも、私は2日間席を離れることができなかった。どうしようもない弱さゆえの悲しみ、生きづらさを抱えた仲間へのやさしさが腹の奥にしみ込んでくるような感じなのだ。

 私だけではない。東京からやってきた大企業の人事やCSR(企業の社会的責任)担当者と何人も出会った。ゼミ生を連れてきた大学教授もいる。入社3年目の地元紙記者はずっと「べてる」を取材したくて浦河支局勤務を希望したと言う。定年後、浦河に居を構えた高名なジャーナリストもいる。

 いったい何が人々を浦河に誘うのだろうか。

 べてる(浦河べてるの家)は84年、浦河日赤病院の精神科病棟を退院した患者たちが教会の片隅で日高昆布の袋詰め作業をすることから始まる。地域で暮らす障害者のために喫茶店の経営や著作物・グッズの販売など事業を広げてきた。利益が年1億円を超えるようになったのは数年前からだ。

 今では社会福祉法人と有限会社を母体に授産事業、グループホーム、福祉ショップ、昆布加工品の通信販売などを運営し、各地から集まった住人(障害者)は100人を超える。

 なぜ商売なのか。「苦労が多いからである。生きる苦労というきわめて人間的な営みを取り戻すために商売を始めた」と向谷地生良さんは言う。「べてる」の中心的存在のソーシャルワーカーである。「かつて苦しんだ競争原理に支配された日常のなかに、ふたたび何事もなかったかのように舞い戻るような『社会復帰』はめざさない。一人ひとりがあるがままに『病気の御旗(みはた)』を振りながら地域のかかえる苦労という現実に商売を通して降りていきたい」。向谷地さんは「べてるの家の『非』援助論」(医学書院)でそう語る。

 決して地域から歓迎されていたわけではない。偏見や差別との闘いが精神障害を持つ人々の歴史でもある。「幻覚」「妄想」で連想されるものは事件報道という回路によって負の色に染められてきた。私自身、そのような批判をよく障害者から向けられる。しかし、笑いと商売で固定観念をゆったり溶かしていくのが「べてる」なのだ。

 他者との関係や自分自身との関係に挫折してきた人々は、「関係」において回復し自信を取り戻していく。「べてる」が障害のある仲間同士のミーティングを頻繁に行うのはそのためだ。暗闇の中、生死を隔てる断崖の上で冷たい風に吹き付けられているのが彼らだ。触れた仲間の手のぬくもりが自分の存在をつなぎ留めている。

 「弱さを絆に」「降りていく生き方」「安心して絶望できる人生」などの言葉は話し合いの中で生まれた。現代医療や福祉の自立概念に対して猛毒を含んだ理念である。弱さを辺境へと追いやった文明に対するつつましやかな反逆でもあろうか。

 浦河はアイヌ語で「霧深き河」という意味だ。霧の中に迷い込んだ自分と文明の未来を探しに人々はやってくるのだ。

英訳

毎日新聞 2011年9月4日 東京朝刊

http://mainichi.jp/select/opinion/hansya/news/20110904ddm004070002000c.html