白鷺と蓮の花と菩薩

　今から十数年前に生死にかかる事件がありました。その頃は重大な事件が起こる前には部屋中が白銀に光だし気分まで高揚するのです。ですからいつも感じないようにボーッとした状態で日常生活を過ごしていました。
　あのことは、気持ちの良い朝で何度か行った近所の山に散歩しに出かけたのです。金沢大学に抜ける山道の途中にため池があり、何度通っても気持ち悪かったのに、なぜかその日見たときは、ピンクの蓮の花が湖面に咲き乱れ、その中に白鷺が神々しく輝き身動きせず立っていました。その背後には菩薩が見えるようで。また、新緑の若葉、新芽の赤、黄色などが周りに映えて、あまりの美しさに見とれていました。
　しばらくするとそれも恐怖に変わり、またなにかあるんだと落胆しながら帰宅しました。一ヵ月後に事件は起きました。人生最大の難関でした。社会的抹殺を受ける事件に、自殺しても離婚されても当然の出来事が襲いました。
　いまはすべての出来事は必然なんだとわかり、いまはすべて感謝ですごしています。部屋中があそこまで白銀に輝く出来事はありません。光っても感謝で受け入れるので特に何もありません。神に感謝！ありがとうございます！