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令和3年度第2回愛知県循環器病対策推進協議会議事要約に関しての意見

2021-10-16 | 活動報告
8月20日に開催された令和3年度第2回愛知県循環器病対策推進協議会議事概要が愛知県HPにアップされました。
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kenkotaisaku/junkanki-kyougikai-r03-2-gijigaiyou.html

令和3年度第2回愛知県循環器病対策推進協議会議事要約に関して
成人先天性心疾患医療体制・移行期医療体制整備についての意見 です。
愛知心臓病の会 牛田正美

1 主な意見について
「成人の先天性心疾患の患者さんを診る医師や医療機関が限られている。人材の育成など時間はかかるが、成人の先天性循環器疾患に係る体制を整備する必要がある。」
と記載されていることはありがたいです。

2 「第1回協議会での主な意見と考え方」について
第1回協議会での意見「先天性心疾患の方が、成長され、成人期に入る方が増えている。成人先天性心疾患という分野になる。他県も同様と思うが、そのあたりの医療体制が弱いといわれている。」についての「県の考え方・対応」が
「基本方針(Ⅱ)(2)②「ライフステージに応じた循環器病対策の推進」の「小児期・若年期の循環器病対策」に記載した。先天性心疾患患者に対する切れ目のない医療体制の整備については、関連する「愛知県小児慢性特定疾病児童等地域支援協議会」の状況等を踏まえながら検討していきたいと考えている。」
とされていることについて

 この数年間「愛知県小児慢性特定疾病児童等地域支援協議会」に参加させていただき、「移行期医療センター設置・コーディネーター配置」実現を求めさせていただいてきていますが、進んでいません。これが「踏まえる」状況と思います。設置を求める国の考えに対して大きな遅れがあります。県としてこの状況をどう考えておられるのでしょうか。循環器病領域の中での「移行期医療体制の整備」が必要と思います。

3 愛知県循環器病対策推進計画 (素案)について
第4章個別政策 2基本方針 (2)循環器病患者を支えるための多職種連携の推進 ➁ライフステージに応じた循環器病対策の推進 の中で
「成長過程を通じた切れ目ない支援を行うことができるよう、移行医療の体制整備を検討するとともに、小児患者とその家族が、安心して暮らすことができるよう医療、保健福祉、教育機関等の関係機関の連携による相談支援及び疾病にかかっている児童の自立支援を引き続き推進します。」
とされていることについて

 「相談支援・自立支援」は病院や保健所などでも取り組まれているところもあります。
循環器病対策に切実に求められているのは「移行医療の体制整備」です。「検討する」にとどまらない取り組みが求められます。「医療体制の整備」は、成人先天性心疾患総合・連携修練施設や当事者の意見をふまえて、当該医療分野の先生方に進めていただく以外に道はないと思います。