はなん下からさき生まれた。

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それなりの格好

2006-08-16 22:09:29 | 世の中のこと
僕は介護の仕事をしていますが、そこでのユニフォームはポロシャツ+チノパンです。
まあ、この業界では「よくある格好」です。
けっこうな肉体労働ですから、ホントはジャージとかのほうが適しているとか。
けれども、それではあまりにも貧相ですからね。
また、ジーンズだけはタブーとされているようです。

「もともとは農作業のためのもの」
「お年寄りが嫌がる」

これが理由だそうです。
その真偽は分かりませんが、確かに、あの世代でジーンズを着る人は少ないですからね。
少なくとも、違和感があるのは事実でしょう。

また、僕の前の仕事は食品業界でしたが、そこでのユニフォームはもちろん白衣でした。
白衣は常にキレイにしておくこと。
それから頭髪や爪。
「清潔感」というものを、しつこいくらいに植え付けられたものです。

さて、何故こんなことを書いたのかというと…。

最近、近所のガソリンスタンドにいる女性が気になって仕方ないのです。
年齢は40才くらい。
FC(フランチャイズ)っぽいスタンドですので、おそらくはオーナーの奥さんか何かでしょう。
この女性、常にブラウスと黒いタイトスカート、それからパンプスなんですよ。
きっと、1日の半分くらいはお店にいるのでしょう。

ここからは想像なのですが、旦那からは「管理」だとか「経理」を頼まれている。
当然、実際に働くスタッフの連中に対して、「あたしは違うわよ」という意識がある。
だから、そんな格好でお店に出てくる。
けれども、実際は大してやることもないので、いつからか作業を手伝うようにはなった。

それはそれで良いことなんですけどね。
だったら自分もユニフォームを用意してもらえればいいのに、それをしないのが彼女の面白いとこです。

パンプスやハイヒールを履いていると、歩き方が独特なものになりますよね。
かかとが高い分、どうしても前のめりになりますから、上体は反らすことになる。
そうすると、あのツカツカという歩き方になるわけです。
彼女も、そうやって客の車に近付いてきます。
忙しそうに動き回るスタッフの中にあって、彼女は絶対に走らないのです。
だから、一番に客に付くことは先ずありません。
従って、仕事の多くは窓拭きとかになります。
その窓拭きも、ブラウスやスカートが汚れないように、体をあまり出してこない。
手先だけで拭いている、そんな感じです。

「いや、アナタはやらなくていいから」

客である僕でさえ、そう思ってしまいます。
スタッフの連中も、困った人だと思っていることでしょう。