有終の美

「駐車場満杯でびっくりしたよ～」

というお客さんの話しを聞けど、それに比例するほど店内にお客さんはおらず。ひょっとして・・・と、閉店を迎えるお隣さんを見ると超満車でした。

正直、こんなに混んでるお隣さんを見たことも無く。果たして閉店を惜しんで来店しているのか、安いスーツだけを目的に来ている人なのか。店を経営している身になってみると、正直、閉店セールで「安い」だけを目的に来るお客さんって、気分的に歓迎出来ないよな。

で、札幌にいた時に勤務していた店が今年になって閉店した訳だけど、実にさみしいものです。オープンした時から４年ほどいたからね。

途中店長が３人変わって、大変だったなぁ。あと、店に車が突っ込んだり、台風で看板がバラバラになったり、玄関のドアが風であおられて破壊されたり、夏になるとエアコンが効かなくて室温が外より暑くなったり、半端じゃない羽虫が急襲したり、雪がひどくなると近くの黎明薬湯で一泊したり、お化けが出たり、今でも続くいい仲間と出会ったり。

本当にいろいろ勉強になりました。でも今帰省しても、あの店は無いんだよね。今でもあの店のDPカウンターで１人、信号待ちの車を眺めながら、お客さんを待ってる自分を客観的に思い出して懐かしく想う。