個人情報

今年の９月でポイントカードが某カードに統一される。今来店されるお客さんへ書き換えと新規発行の案内中。

ところがこのカードはウチの店舗だけで使える訳ではないので、記入欄への記入が１００％求められる。これが多少面倒で、住所氏名は勿論、電話番号や生年月日も記入が義務付けられている。まぁ、一般の普通のお客さんはトラブルなくすんなりと何事も無く書き換え出来るのだが、ごくごく稀に拒否反応を示すお客さんもいらっしゃる。

拒否反応を示すお客さんてのが大体年配の方。昨今の報道されてる詐欺事件の影響か、この手の署名に関して実に慎重。

という事で、今日のお客さんもそのひとり。ほんとにたまにしかいらっしゃらないご年配のお客様。記入欄の名前までは良かったが、生年月日や電話番号の記入をお願いすると、手が震えて怒り満点の表情。

「電話番号を書くのは何の為だ」
「生年月日は必要ないだろ」
「個人情報は絶対どこかで不正に使われるんだ」
「あんた頭カタイね」
「書かなくたって、うまく誤魔化しらたいいだろうが」

しまいに

「あんたケツの穴の小さいヤツだな」（いつの時代の罵声だ）

「この店はいつも店員が変わる」（関係ないだろうが）

という怒号まで。恐らく自分の個人情報を記入させる人（業者）は全て悪者、という事らしい。まぁ、カードの記入に関してはこちらの都合とは言え、無理強いはできない。目の前で破られる申込用紙とシワクチャにされる旧ポイントカードを目の前にする。

全てのお客様を満足される事は出来ない。残念ながらこのお客さんとは縁が無かった、という事だろう。それにしてもこのお客さんはある意味気の毒。これからもこの先あらゆる場面で、自分の個人情報流出への恐怖が付きまとうんだから。もう少し人を信じたらどお？