Notes3~ヨミガタリストダイアリー

名古屋市在住の俳優/朗読者・ニシムラタツヤの演(や)ったり読んだりの覚え書き

全力でシャトナー研を振り返る

2005年03月10日 | 舞台特に演劇
シャトナー研「感じわる大陸」終わりました。
ご来場頂いた方、本当にありがとうございました。

まだ集中チ療室に在籍していた時の「あざむく新幹線」
(1999年5月)以来…、
あっ、掲示板には4年ぶりって
書いてしまったけど、今初めて6年近くぶりだったことに
気付きました。そんなに経ってたんだ、ということに
半笑いでこのエントリを書いています。

しかし、実際の舞台はウェブサイトにあった通り、
本当に「(役者にとって)恐ろしい」ものでした。何かに
寄りかかっているだけでもダメ、手前勝手に突っ走っても
ダメ。周りを生かす/活かすことで自分も生きる/活きる。
そんなスタンスを貫こうとしなければ、物語の成立しなさ加減が
劇場内に臭うほど充満する。その際どい境遇をこそ役者は
恐れずに生きねばならないということを教えられました。

そしてもう1つ、結局ブランクを埋めることができなかった
私に代わってギター/タイムキーパーを務めた、アプリコットバス
の登紀子さんと終演後話していた時、こんな話が出ました。

マチネ/ソワレとある日の公演で、マチネが上手く行かなかった
からソワレで取り返そうなんて考える役者は信用できない。
劇団にとって数あるステージのうちの1回でも、来場される
お客様にとっては、かけがえのない1回なのだ。積み重なる
それぞれの「1回」のために、命を賭けることが役者の仕事なんだ。

久しく忘れていた感覚が、心と身体のいろんな階層(レベル)で
一気に蘇ってきて、やっているうちに泣きそうになって来た公演は
生まれて初めてでした。本当に参加できて良かったと思いますし、
無理矢理にでも誘ってくれた爆笑問題の田中似のプロデューサー
にもお礼を言いたいと思います。

日にちを跨いだので、改めて少しだけ書きます。


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