山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

荒島の谷

2011-07-04 | 
      
      ワサビ谷出合の滝

7月3日晴れ時々曇り
福井県・荒島岳大ワサビ谷
メンバー:K師匠・山猿
ルート:佐開養魚場~極楽谷~大ワサビ谷~登山道~養魚場

 今冬滑りに行き、クラストやデブリ、そして今にも雪崩そうな斜面に、しっくはっくさせられたのが
まだ記憶に新しい大ワサビ谷。
その斜面が夏はどうなっているのだろう?との思いから今回の山行を計画した。
そして、その話に乗ってきた、本日がバースデイ、御年・・・何歳だったか??
とりあえず僕の倍位かな?のK師匠が参加することとなった。

 養魚場で準備しているとブヨの大群にやられて、あちこち刺された。
この時期は麓で準備してきたほうが良いようだ。

7:25極楽谷と地獄谷の分岐、何度か地獄谷へは入っているが、極楽谷へは初である。
K師匠は、何度か極楽へ入っているとのこと。

さて、すぐにあらわれた6m程の滝、あまり観察もせず準備もしないまま、面白そうなライン右側を登り始める。
しかし、はまった。ヌルヌルな上、所々岩が剥がれる。
6m程?登った地点で、やばいと思い上から「ロープだして」とK師匠にお願いする。(K師匠曰く10mは登っていたとのこと)
その後、まだ行けそうと思い、更にトラバースして1,2m登った所で、もった岩が剥がれた。
瞬時に下を見て、これでは滝壺に落ちないと思い、軽く壁を蹴り滝壺へダイブ。
顔面、胸、腹を強打、しばらく息苦しく立ち上がれなくなる。
その間、K師匠はというと、泥壁を5mほど滑り落ちていた。
どっちもどっちである。
良く見たら左側はなんの問題も無く簡単に登れた。K師匠の記憶には無かったようだ。

      

次に軽い泳ぎがあり、僕の体は完全に冷え切ってしまっていた。
そんな中で水を浴びながらのチョックストーンの岩くぐり、ここはベテランK師匠にバトンタッチ。
ここは小柄な人のほうが有利なようである。あっさりとクリアしていく。さすが師匠、口だけではなかったようである。

       

      

その後、特にこれといった滝も無く、ワサビ谷出合へ到着。
出合の滝は、時間を掛かれば、一段目はクリアできそうにも見えたが二段目が良く分からなかった。
今回は時間もそれほどないので、大きく捲いて滝上へとでた。
そこから少し登ると小ワサビ谷と大ワサビ谷の分岐である。
さて大ワサビ谷、地形図を見る限りそれほど滝はなさそう。
期待を裏切ってくれることを願っていたが、期待は裏切られなかった。
最後、激藪に耐えて登山道着。
K師匠からいただいた冷えたゼリーが格別おいしかった。

後はのんびり登山道を下るだけ。
K師匠には、なんともとんだバースデーになってしまっただろうか。
僕としては、後半はさておき、滑降した谷を登れたし、前半はなかなか楽しめた。
良い山行となった。


    
    冬の(左)大ワサビ谷と(右)横谷




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2 コメント

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やっぱり夏は沢です! (パンダ)
2011-07-05 06:49:21
山猿隊長  

実に爽快で涼しい沢 気持ちよかったです。
ひどいダメージが残らねばいいのですが。
ありがとうございました。

パンダのあまりにも遅いペースで山猿隊長の
調子を乱して 本当に申し訳なかったです。
でもこれで荒島岳西面の沢をまた一つ登れて
最高の誕生日プレゼントとなりました。

筋肉痛に悩まされながらも、山猿隊長みたいに山スキーでも目標ができたと大胆にも思っている迷惑なパンダです。

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体感温度の違い (山猿)
2011-07-05 07:52:14
>パンダさん
あの冷たい水にもひるまない所はさすがです。
僕はカッパ着ていても寒かったのに、パンダさんは、半袖ですもんね。
これは精神的なもの、それとも体についているものの違い?
今度の冬には山スキーで是非行ってみてください。いろいろな意味でスリルありますよ。
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