山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

塩見岳~冬季リベンジ~

2010-01-03 | 登山
平成22年1月1日~3日
南アルプス塩見岳
単独山行

タイム:(1日)駐車場9:15~塩川小屋9:55~三伏峠13:40
    (2日)三伏峠4:00~塩見小屋9:25~西峰頂上10:30~三伏峠14:40
    (3日)三伏峠5:10~塩川小屋7:10~駐車場7:40

当初スキーにでも行こうと思っていたが、非常に強い年越し寒波が来るとのことで急遽予定を変更し、
数年前に仲間三人で挑んで、思わぬ大雪で敗退した塩見岳をリベンジすることにした。
前回は、一泊二日の予定で失敗したが、今回は余裕を持って二泊三日で挑んだ。しかし、今回も思っていた以上の雪に苦しめられることとなった。

1月1日(曇り)
 前日掃除も終えて、紅白とダイナマイトの石井慧VS吉田の試合を見て少し仮眠をとって3時に家を出発する。
雪が降り続いていたため予想以上に現地着が遅れてしまった。
落石の危険の為、車は塩川小屋から2キロ手前までしか入ることができなかった。
予定では、7時頃に出発しようと思っていたが、9時15分発となってしまった。
前回12月下旬に来た時よりも断然雪は多い。登山道には雪がびっしりと付いているが、トレースもびっしりと付いているので、それほど苦もなく黙々と歩く。
途中3パーティー追い越し三伏峠一番乗りした。冬季小屋には、前日に入山した方がテントを張って泊っていた。まだ14時前と早いが本日はここにテントを張りのんびりくつろぐ。


駐車場からここまで40分、ここから登山道が始まる。


ここ数日間の降雪で大分積もったみたいだ。

1月2日(曇り時々晴れ夕方から雪)
 眠ろうにも寒くて眠れず、予定より早く出発することとした。さすがに中厚の股引と薄手のカッパだけでは寒かった。
 4時、まだ辺り真っ暗な中出発する。前日までのトレースは所々残っているものの、昨晩の降雪と風により吹き飛びほとんどわかなくなってしまっていた。それでも黙々とラッセルをしていくと、ちょうど夏道のトラバースルートへ入る所に前日に入ったパーティーのテントが張ってあった。ここからはこのパーティーのトレースを使いかなり助かった。稜線に出ると風は強くなり指先、足先が痛くなってくる。やはり南アルプスとはいえ3000メートル級の山の厳冬期は厳しい。
頂上直下でテントを張っていた二人の方とすれ違った。
10時30分塩見岳西峰無事到着。(塩見岳は西峰が3.047mで東峰が3.052mと東峰のほうが高いが、西峰に三角点はある。)東峰も登り、寒さに耐えきれずすぐさま下山することとした。
あとは来た道をひたすら歩く。しかしおかしなことに1日に一緒に入山したパーティー3組とすれ違うと思っていたが全くすれ違わない。三伏峠に1パーティ残っていたので聞いてみたらどうも僕が行ったルートとは違うルートを行きラッセルに苦しめられ諦めて撤退してきたとのことだった。他のパーティーもそうだろう。
僕も違うルートをとっていたら頂上へ辿りつけなかったかもしれなかった。良かったー。


塩見小屋の屋根だけが少し顔を出している。ここからが近いようで遠い。


所々滑落の危険個所もあるので気をつけなくてはいけない。


塩見岳西峰より東峰を眺める。やっぱり高いほうも行っとかないとね。

1月3日(雪)
 前日の夕方から降り続いた雪で新雪が15㎝ほど積もっていた。南アルプス今年は結構雪多めかも知れませんね。
今日もあまり眠れず、真っ暗な中下山する。新雪であれだけびっしり着いていたトレースも所々隠れてしまっていたが問題はなかった。
無事駐車場に着くとまだ車は6台程停まっていた。皆、無事下山して来てくれればいいが。

今年の登り初め、リベンジ登山無事成功しほっとした。今回も一歩間違えていたら敗退となっていたかもしれない。今年は運が良い年だ。ということにしておこう。
 

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