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山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

DWS-Sotomo-

2013-06-18 | クライミング




 福井県内は梅雨入りもせずに雨が降らない暑い日が続いている。
沢へでも行こうかと思ったが、以前から行ってみたいところがあった。
地元の岩場でありながら、未だに訪れたことのなかった岩場。
『蘇洞門』(そとも)
観光名所であるが、クライマーにとってはディープウォーターソロが楽しめる場所だ。

家から駐車場まで高速と下道で2時間、さらにそこから岩場まで歩いて50分と遠い。
はっきりいって富山の雑穀谷へ行ったほうが早いくらいだ。
岩場までの道は、第一駐車場から少し下った所に看板があるのでそこから
トレッキングコースに入っていく。(岩場まで標高差550m)
道は、一本道で間違うことはないだろうが、けもの道には要注意!
海の岩場だからと間違ってもサンダルで来てはいけない。


この看板が目印、しっかりとした登山道です


海でも眺めながら歩けるのかと思っていたが、木が密集していて岩場近くまで景色はまったく眺められなかった。

岩場に着くとカヌーで来た方が一人いた。
この時期海水温はまだ冷たいかと思って触ってみたが、思っていた以上に温かい。
カヌーの方曰く、最近雨があまり降っていない上、近くにある原発の影響で水温が高いとのこと。
ちょうどよかった。


カヌー、気持ち良さそう

カヌーの方が去ってから海パンに履き替えて登ろうと思ったら、遊覧船がやってきた。
一時間に一回くらい回ってくるようだ。

10m以上あるルート『Brutus 5.8』を登る。
登りは難しくなかったが、実際終了点に着いて飛び込もうと思ったら結構怖い。
しかし、飛び込むしかない。
意を決して飛び込む!
『痛~い!!』あまりの痛さに叫んでしまった。
腕も痛かったがそれ以上にケツが痛い。ケツが裂けたかと思ったくらいだ。
一回でもう腕は赤くなるし、ケツは痛いわでもうここから飛び込むのはやめた。
【注意事項】
1、深さを確認すること。
2、腕はまっすぐしっかり引き締めること。
3、ケツに力入れて引き締めること。

もう少し低めの他のルートを登り飛び込むもこれもまた痛い。
全部で4本登ったが、もう腕とケツが痛すぎで、貝拾いをして引き上げることにした。
飛び込むのは楽しいのだが若干罰ゲームのようでもあった。


この貝、亀の手に似ているな~と思いながら、なんという名前の貝かと調べてみたら
そのまんま「カメノテ」という名前だった。
見た目はおいしそうじゃないけど、湯がいて食べるとうまかったです。
ただ、食べられる部分が少ない。


帰りはしんどい登りになる。
ここでは、帰りの体力をとっとくことも大事だろう。
約1時間5分で駐車場着。駐車場はうだるような暑さ、もうしばらく岩場に居ればよかったかな。


ここでは、ロープもチョークもギアも必要ない。
必要なのは、シューズと海パンとちょっとの飛び込む勇気だけだ。


Brutus





明星山~マルチで本領発揮!?~

2013-05-27 | クライミング

この高度感がなんとも気持ちいい

5月25~26日
明星山・【五月ルート】&【マニフェスト】
メンバー:けんちゃん・山猿

最近、クライミングをあまりしていないので、手ごろなマルチと思いけんちゃんを誘って明星山へ。
 明星山は秋がベストシーズンだが、春の晴れ間が続いた日には非常に岩の状態も良く、
そして、あまり他のクライマーが居ないので静かなクライミングが楽しめる。

25日(晴れ)
<五月ルート>
 心配していた渡渉は、空荷で大きな岩から岩をジャンプ一発!飛び越え、向こう岸へ。
チロリアンを掛け直し問題無く渡ることができた。
しかし、五月ルートへの取り付きまでが増水していて川床を歩けない。その為川の側壁をトラバース、これが意外に悪かった。
 取り付きは、左岸稜と同じで分かりやすい支点が打ってある。
このルートはナチプロルートになるので、まだナチプロに慣れていないけんちゃんはセカンドで、トップを全て任せてもらった。


五月ルートライン

1P目+2P目10:20
 1P目の終了点があることに気づかず、2P目もつなげて登ってしまった。(それでも45m)
脆そうな所があったり、草木が邪魔になったりとグレード以上に悪く感じる。
更に残置ハーケンを無視して登っていたらプロテクションのとれる良い場所が無く、かなりのランナウトしていた。
トラバースルートになるので、セカンドのけんちゃんにもかなり恐い思いをさせてしまいました。


1P目クラックを左上していく。

3P目
このルートの核心ピッチ。クラックに土や草が詰まっていてプロテクションがとりにくい。
けっこうステミング使って脚が張る。しかし、1P目に比べたら岩が安定していたのでそこは良かった。


3P目岩は硬いほうだろう。

4P目
下部が悪いが、ここも岩はそれほど脆くないので、安心して登れた。


4P目

5P目14:40
緩傾斜帯に出て、目の前のクラックを登る。岩がゴツゴツしていて素手ではジャミングはしたくありません。
適当な灌木で終了点を取る。
翅アリの巣に迷い込んだか?ドデカい翅アリから小さな翅アリの大群がセカンドビレーしている間、次から次に僕にアタックしてきます。
早く下りたい。

下降は同ルート3回懸垂。2回目の懸垂の時にロープが引っ掛かりユマールで登り返し。
この登り返しが本日一番疲れました。


登攀の充実感と地上に降りられる喜び

全体的に、他のルートに比べたら岩は安定していると思います。
しかし、油断は禁物といった感じでしょうか。

装備:エイリアン(緑、黄、赤)、キャメ#0.75~#2まで各2+0.5、3番、スリングとヌンチャク数本。


夜は、小谷道の駅にて温泉と食事。
釜で炊いたご飯がうまい!それもおかわり自由、さらにキャベツの漬物と野沢菜が食べ放題だった。
ここはおすすめです。


26日(晴れ)
<マニフェスト>

 朝食は、けんちゃんが持ってきてくれた棒ラーメン、具にコンビニの野菜炒め用の野菜とゆで卵、ソーセージ。
野菜が前日から暑い車の中にあったのでしなびている。二人で臭いを嗅いだ結果、少しすっぱい感じもするがギリ大丈夫だろう。と意見が一致。ということでラーメンに投入。
※結果この日は腹痛になりませんでした。

 当初マニフェストを登る予定だったが、結果的にはマニフェストとJADEの混合ルートになってしまった。

1P目6:30
ここは何度か登っているので余裕と思いきや、トラバースで若干手間取ってしまった。
しかし、本日のフリクションは最高に良い。

2P目
けんちゃんリード、直上すると11a、JADEのラインになるので左にトラバースして直上していく。かなり時間をかけて何とか終了点に到着。
セカンドで登ってみてなぜあれほど時間がかかったのかが分かった。マニフェストでもJADEでもないラインを登っていたのだ!
それもあやしい草付や浅いクラックにプロテクションをとっていた。
このピッチだけでかなり精神的に疲れたようで、上まで行けないかもみたいなことを言い出す始末。
しかし、「そんなの大丈夫」と適当にごまかして登りだす僕。鬼です。


2P目リードするけんちゃん。

3P目
僕リード、次の終了点でマニフェストと合流できるし、JADEラインのほうが10bとグレード高くておもしろいので、JADEラインを登る。
一か所ハングしたところがあるがガバなので思い切っていけば問題なし。

4P目
けんちゃんリード、「まっすぐJADEのライン登ればマニフェストと合流するから」とJADEのラインを薦める。
トポを見ると11aとグレードになっているが、少し左から逃げれば5.9だから大丈夫だろう。と思っていたが、どうも登りすぎたようでクライムダウンもできず11aのライン登る羽目に、騙すつもりはなかったが結果騙すような形になってしまった。
しかーし、けんちゃんここで火事場の馬鹿力というやつか、かなり時間をかけてなんとオンサイト!!
オンサイトグレードが10cだったけんちゃん、マルチでオンサイトグレード更新だ。


鷲ノ巣ハングが口を開けて待っている。

5P目
僕リード、ここはきっちりマニフェストを登ることに。
トラバースから脆そうなハング帯を越えて50mいっぱい伸ばしてピナクルまで登る。


この日、日暈が見られた。

6P目
けんちゃんリード、難しくはないが、脆い上残置が無いので草付でランナーをとって登る。

7P目
細かいカチとバランシーな感じで面白いピッチだ。リーチあると大分楽だろう。
鷲ノ巣ハング到着。

8P目16:10
順番的にはけんちゃんの番であったが、疲れている上、ナチプロでのしっかりしたプロテクションをとる自信が無いということでリード交代。
このピッチは最初一段上がるところが悪いだけで、見た目ほど難しくない。久しぶりに登ってこんなに簡単だったっけ?と思ってしまった。
草付に出ると左にトラバースして50m伸ばし終了点到着。いやー予定より時間かかったけどなかなか楽しませていただきました。

下降は、同ルート懸垂。


空中懸垂が楽しめます。

途中で落石がけんちゃんの足に当たりすごい血が流れている。
地上に着いてから治療しようと思っていたが、地上に着いた時には血も止まっていた。
見た目ほど大したことなくて良かった。

帰り際、けんちゃんが小滝川の水をペットボトルに汲んできた。
かなり濁っているので、脚に付いた血を洗い流すのならやめたほうが良いと思い、どうするのか聞いてみると
「煮沸すれば飲めると思って持って帰ります」との回答。
え~~!確かに飲めないことないだろうけどやめとたほうが良いのでは・・・。
そういえば、昨日の登攀終了してから、『この川の水飲めますかね』って聞いてたな。
その時は、「濁っているし無理でしょ」と返事したけど、
昨日から飲みたかったのだろう。
今日もけんちゃん最後までいろいろと驚かせてくれました。
登りもけんちゃんワールドもまだまだ本領発揮ではないようだ。

装備:キャメフィンガーサイズ1セット、ハンドサイズ2セット、スリング多数、ヌンチャク多数。


こんな岸壁のなかでもしっかりと咲く花、ほんのひと時の和みをあたえてくれます。


初エリア千石岩

2013-04-01 | クライミング

バフフェイス10a/climber S崎

3月31日(曇り一時雨)
大津市・千石岩
メンバー:Abさん・H川さん・ikuさん・S崎さん・山猿

お隣滋賀県にある千石岩、近いようでちょい距離があり、なかなか行く機会がなかった。
しかし、気分転換にたまには違う岩場へも行ってみたいと思い出かけてみることに。

miyaさんも参加予定だったが、金曜日に思わぬ怪我により欠席、
転んで怪我をしたとのことだが、いけずなクライマー達のうわさでは〇〇喧嘩だったのでは?という話も。

福井から高速と下道で二時間半ほどで到着。
途中、かなり強い雨が降ってきて今日は登れず、竜王のアウトレットでお買いものコースに変更か!?
とも思ったが、現地に着くとそれほど降っていない、ならば岩場まで。
しばらく様子をみて大丈夫そう、ならばレッツクライミング!

ikuさんが以前に来たことあるだけで、あとのみんなは初千石。
しかし、ikuさんもずいぶん前に来たらしく、記憶が定かでないとのことで、
とりあえずメインフェイスから適当にラインのわかるルートをチョイスして登り始める。


バフフェイス10a、Abさんには準備運動にもならなかったでしょうか?


天気が良ければ、もっとすっきりとした景色が眺められるだろう。

ー感想ー
 トポにはナチプロ必要と書いてあったが、なくても良いラインが多い。
でもナチプロを使って登る練習ができて良いかも。
 11台を3本触ったがグレードほど難しく感じなかった。
多分限定があるのだろう。
360度登れるので、暑い日でも時間帯によって登る面を変えれば暑さは多少しのげそう。
冬も登れるらしいが、風が抜けるとかなり寒いと思う。

来る途中の雨にはひやひやさせられたが、一日天気ももってくれて
楽しく登ることができて良かった。
難しいルートが無くても、初の岩場はやはり楽しい。
皆さんお付き合いありがとうございました。






Blue

2013-03-24 | クライミング

Mさんゴールドフィンガー奮闘中!その心中は〇色。

3月23日
メンバー:miyaさん・Abさん・けんちゃん・Mさん・山猿
裏六甲・烏帽子岩

先月の宿題を片付けに烏帽子岩へ。
miyaさん『ハーフ&ハーフ』見事レッド。

Abさん『寄ってらっしゃい』当然レッド。

山猿、11Cのルート一応レッド、ちょっと時間かかりすぎ。

Mさんは四回目の岩場なのでぼちぼち。

けんちゃん・・・。
(前日フクベでこそトレしちゃったからかな)

帰りに敦賀の屋台ラーメンでお腹を満たす。
ごんちゃん、うまし。

春です。芹谷へ。

2013-03-18 | クライミング
3月17日
メンバー:miyaさん・ikuさん・Abさん・けんちゃん・H川さん・山猿

 まだ時期的に浸み出しが多いかと思っていたが、かなり乾いていてほとんどのルートが登れる状態だった。
ゴーアウェイやマシラのクラックの中はジメジメだったけど。


春うらら
本日屏風岩は僕たちの貸切。小屏風にもう1パーティだけでした。


ikuさんのムーブはきれいです。
『ラバンバに始まって、ラバンバに終わる』名言いただきました。



miyaさんラバンバレッド!おめでとうございます。
黄色いパンツはしあわせを呼ぶパンツ。 by山猿

最近クライミングシューズがやけに増えてきたAbさん、あっさり舞姫レッド!もう少し苦労してくれないと~。

H川さん、1月に痛めた脚がまだ痛いようですが、舞姫最後まで登っていた?登らされた?
まーどちらにしても良いトレーニングになったようです。

けんちゃん、今回はコアラのマーチレッドならず。
しかし、次回コアラのマーチレッド宣言!!『次は落とせる』はっきり言っていました。
次回同行する方は、しかと見届けてあげてください。

僕は、マシラの上部、真ん中のルートトライするも、マシラで疲れてしまって上部は全然解決できず。
もう少しジムで登りこんで、体重落としてからトライしてみます。



上空から撮影!?今度はここから誰か登っているところを撮りたいな~。