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山猿日誌

~春夏秋冬~クライミング・山スキー・登山の記録集。

烏帽子岩~夕暮れの三連登~

2014-01-27 | クライミング
1月26日
裏六甲・烏帽子岩
メンバー:miya・OK・kyu・A木・AB・S崎・T田・けんちゃん・山猿

 2週間空けて、待ってました!第二回Y内さん壮行クライミング開催。(本人は居ないけどね(^.^))
メンバーはベテラン組4名・青年組5名と大所帯となりました。
天気が前日の予報でもいまいちパッとしない感じではあったが、なんとかなるだろうと強行。

そして当日、福井出発してからずっと雨、三田まで来てもパラパラ雨。
岩場近くの路面も濡れている。これでは今日は登れないだろう、有馬温泉行だな。と思って岩場確認へ行くと、思ったより濡れていない、そして地元クライマーの皆さんがすでに20名ほど居る。これなら登れる、強行した甲斐がありました。

 miyaさん、天気がいまいちだったり、来る時に道を間違えたり、アルゼンチリでフォールした際に足を痛めたり、色々あり気分が乗らないようで本日は3本登っておしまい。そんな日もあります。今度はOKさんと一緒にタフマンになれるよう頑張りましょう!

OKさん、タフ一本に絞ってトライするも本日はRPならず。でもあともう少し!核心のムーブを固めれば次は行けるでしょう。ガンバ!

     
     タフ/10d・climber;miyaさん。本当にタフなのは手前のお方??

 ABさんとけんちゃんはラマーズ(12b)をトライ。僕も少し混ぜてもらうが三人して核心ムーブが解決できず、今回は宿題お持ち帰りとなってしまいました。それにしてもあのけんちゃんの大胆なムーブと『テンション』のセクシーボイスはまねできません。女性陣惚れ惚れですわ。

 16時過ぎ、皆さんそろそろラスト一本くらいのトライになってきた頃、遠くからA木さんの雄叫び!
おお~気合い入っているなと思っていたが、kyuちゃんから状況を聞いたら、核心でかけていたメガネが落ちかけてしまった時の叫びだったとのこと。そりゃ~声でるな。自分が落ちたらメガネも落ちて粉砕。ダブルショックにならんで良かった。
それにしても、その後メガネを口でくわえて見事RP!さすがベテランクライマーは違います。

そして、16時30分過ぎから感動のドラマが幕を開ける。
ジャスティス(11a)をずっとトライしていたkyuちゃん、S崎さん、T田さん、もう今日は疲れているだろうしRPは厳しいかなと思っていた矢先。
まずはS崎さん、今日は一度落としたゴールドフィンガーも登れずテンション下がり気味だったにもかかわらず、苦労していた下部核心を越えてそのままRP。あんなに寒い寒いと震えて6枚重ねしていたお方のどこからあのパワーが湧き出てきたのか?驚きです。

続けてkyuちゃん、先日からずっと取りついていて、先にmiyaさんに登られてしまい気持ちは他の二人よりも強い。
その気持ち、S崎さんの登りを見ての刺激、そしてやはり何度もトライした努力の甲斐もあって見事RP。すばらし!!の一言です。

そして、時刻は17時を回り岩場には夕日が射し岩がきれいに赤く染まり始めたころ最後はこの方。
一度は諦めハーネスを外したものの、S崎さんのRP姿を見て、kyuちゃんに発破をかけられ再度のぼることにした男、T田さん。
核心はきれいに越えこれはもう余裕だろうと思ったが、後半が苦戦、miyaさんを彷彿とさせるような足ずるずる、そしてけんちゃんにも負けない大胆なムーブでぎりぎりRP。お見事!!
女性陣二人が先に登ってしまい、登らないわけにはいかないという大きなプレッシャーの中、良く登りました。本当におめでとう。

T田さんがRPしてみんなが喜んでいる中、すぐ隣でおまけのようなドラマ。
ウィング10cをオンサイトトライするABさん、(このウィング10cの割には悪く疲れた体にはきついルートです。ジャスティスよりきびしいかも!?)
3人が見事RPしている上、自分のRPグレードよりぐんと低い10cというグレードでテンションするわけにはいかないというプレッシャーと戦い、ビレイしている僕以外誰も見ていない中、苦戦しながらも見事オンサイト!
案外本日一番のプレッシャーのかかる登りだったかも?

クライミングはもちろん自分が登れることが一番うれしいが、こうやって頑張っている仲間が登れるのを見届けられるのもうれしく、更に次回へのモチベーションも上がる。

最後に、三人の感動完登トライ。
      
      何かが舞い降りてきたかS崎さん。

      
      努力は報われる、ですねkyuちゃん。

      
      大きなプレッシャーの中よくぞ登ったT田さん。


メンバーの招集、あいまいな天気予報の中烏帽子強行を決断してくれたmiyさんに感謝です。
そしてお互いタフウーマンに負けないよう精進しましょう!!


       

成長、烏帽子岩クライミング

2014-01-14 | クライミング

おじいちゃんのドタドタ落ち11a/climber;OKさん

1月13日
裏六甲・烏帽子岩
メンバー:miyaさん・OKさん・kyuちゃん・Y内さん・山猿

 正月の山行で負った足の軽い凍傷と手足が痺れがまだ治らないので、暖かいところへ行きたいと思っていたらmiyaさんが烏帽子へ行くというので同行させてもらう。
そして今回は、2月から異国の地へしばたく遠征されるY内さんの第一回壮行クライミングである。

福井を出発して、小浜から高速に乗ると本格的な雪が降ってきた。
裏六甲は大丈夫かいな?と心配になりつつも、現地に着くと晴れ間が広がっていた。
しかし、雲が太陽の邪魔をし暖かいというには程遠い。

着いて、タイムトンネル、ゴールドフィンガーでアップするも、僕の指は全然温かくなってこない。
ホールド持っている感覚がほとんどない。これも後遺症だろうか?
まー今日は、軽いリハビリとひなたぼっこを楽しみに来ただけなのでこれでも構わないか。

皆さん、それぞれ目的のルートに取りつきます。
miyaさんはジャスティスRP。(一年前は全くダメで1ピン目で諦めていたのにパワーアップしていた。若干強引なところはあったが・・・。)
OKさんもおじいちゃんのドタドタ落ちRP(二回ほどドタドタ落ちていたような???)
kyuちゃんは、ジャスティスをガバまでとれるようになったがその後が解決せず。(ナイタースキーにセンターで連続10本クライミング、更に山スキー遊びすぎが祟ったか?高級栄養ドリンクも効かずじまい)
そして、なんといっても一番成長していたY内さん。ゴールドフィンガーRP、太陽がいっぱいRP、斜陽マスターOS(一年前はどれも恐さが勝ってしまってなかなか一歩が出なかったのに、今回は恐がっていたものの攻めのクライミングで見ていても気持ちの良いナイスクライミングだった。)
僕は適当に皆さんが取りついているものを全部で6本ほど登らせてもらった。(翌日、筋肉痛とやはり肩の痛みが、もう少し安静かな。)

皆さんちょっと見ない間に成長されているようでうれしい限りです。
第二回壮行会クライミング開催できるといいな。

帰りに噂のおすすめ〇田ホテルの場所を教えてもらった。あそこに泊まるにはちょっと勇気いるな。


ジャスティス攻略中。
撮った覚えのない写真が一枚。御用達アウトレットにてブルーのパンツを賢いお買いもの、おしゃれなmiyaさんです。

3years

2013-10-15 | クライミング


10月13、14日
白山系・開津谷仙人岩
メンバー:番頭さん・山猿

 予定していた山行が残念な事に二人の欠員により中止となる。
番頭さんと二人、ならばここしかないでしょ!と二人の意見は即一致。三年前の宿題を果たすべく再び開津谷に眠りし仙人岩へと向かう。

13日
 一日目はアプローチとし二日目に登攀する計画だったが、開津谷を思っていたより早く登ることができ、仙人岩近くに11時前にたどり着いた為、若干濡れていたものの本日アタックすることとする。


開津谷ゴルジュ帯へ。


二俣を過ぎると遠くに見えてくる仙人岩。


ルート;Aルンゼ~中央カンテ

 岩場基部に辿りついて1ピッチ目を見上げると、思っていより岩は硬そうで安心した。
しかし、その思いは2ピッチ目で早くも打ち消された。傾斜は緩いものの岩は脆く、足場と手がかりを慎重に選び落石をしないよう注意しながら登らなければならない。そしてプロテクションも気休め程度で嫌な緊張感だ。
岩場は北面に位置し日中もずっと日影、風が吹くと寒く手と足がかじかんでくる。そんな中、岩場は上部へ登れば登るほど脆くなり、手と足の感覚が鈍くなってきている状態ではそれほど難しくない登りも難しく感じでしまう。
ほぼ50mを6ピッチ伸ばし、頂稜へ顔を出すとまぶしい太陽の光と共に冷え切った体に温かさを覚え、仙人岩を登りきったことと相俟って喜びはひとしおだ。
頂稜からは、三年前に登攀した黒池スラブや遠くのダムや林道も見渡すことができた。








頂稜から登ってきたラインを見つめる。

下山すると時刻は15時。
日帰りもできるコースだと思いながらも、せっかく泊り装備で来たのでのんびりと焚き火しながら一夜を過ごす。しかし、夜中は思っていた以上に寒く、ほとんど眠ることができなかった。この時期はもうタープではしんどい、せめてツェルトにすべきだった。


雨が降っても大丈夫、下には草を敷き詰めクッション性抜群、通気性抜群!?岩と草原に包まれた、なんとも野性味あふれる本日のお宿でした。


 医者にクライミングを休むよう言われてから二週続けてクライミングへ出かける馬鹿野郎。しかしこの機会に行かずにいつ行く?
おかげで三年越しの宿題を片付けることができ、心の片隅に引っかかっていたものがすっととれた感じで気分爽快。
こんなマニアックな所を一緒に来てくれるパートナーなどそう居るものでもないので、番頭さんと再び訪れ登りきることができて本当に良かった。
次は、もう一つの宿題というか男の浪漫、石塔探しにでも繰り出そうか。

ちょっと不気味。

岩場近くで暖をとる番頭さん




理由

2013-10-07 | クライミング


10月6日(晴れ)
錫杖岳・1ルンゼ本流ルート
メンバー:kyuちゃん・けんちゃん・山猿


 週初めに、肩の怪我を見てもらいに病院へ。
お医者様よりクライミング禁止令発令。
うーん・・・。
しかたない今回を最後にしばらくクライミングを休もうという気持ちで行ってきました。
「錫杖岳」
いままでに何度も登った1ルンゼ。
残置ピンの大部分が撤去され、どのように変わったのかも見てみたかったのと、
けんちゃん左方カンテの次のステップアップにと、ご希望もありここに決定。

全6ピッチ中、1P目と5P目山猿トップ、その他けんちゃんトップ。

本当にきれいに残置が撤去されていた。
全ピッチナチプロでプロテクションをとりながら登るので、以前より登りごたえがあり楽しいルートになったと思う。
個人的には撤去賛成。撤去していただいた方に感謝したい。
けんちゃんも今回でナチプロの使い方に少しは慣れてきたのではないだろうか。
そしてkyuちゃんはやはり岩場に強いタイプだ!今度また訪れるということなので、その時はトップで頑張ってほしい。

装備:キャメロットは、2セット。ヌンチャク10、スリング長、短数本づつ
慣れた方ならヌンチャクもキャメもこんなに必要ないかな?


3ピッチ目トップで登るけんちゃん。


懸垂で同うルート下降。

景色を楽しんだり、ルートを楽しんだり、初心者トレーニングしたり、僕自身も初心に帰ることできたりと理由はいろいろ。
そんな錫杖は何度訪れても楽しい。
また、来年には肩の怪我を治して訪れよう。

下山でまたやってくれましたけんちゃん。
登山道の途中にある沢徒渉点で、kyuちゃんと話ししならがけんちゃんを待っていてもなかなか下りてこない。
10分が過ぎ、15分が過ぎるころ、さすがにヤバいこれは何かあったのではと思い捜しに行く。

どこかで沢沿いに滑落したか?熊に襲われたか?そんなことが頭をよぎる。

5分ほど登り返したところで人影が!けんちゃんがダッシュで下りてくるのが見えた。
ホッとしたと同時にちょっと叱ってやろうと思う。
しかし、水浴びでもしたか?と思えるような大汗をかきながら本当にすまなそうな顔で「道に迷いました」と一言。
その姿と言葉を聞いた途端、叱る気も失せ、おどろきとあきれそして笑いが湧いてきた。
そんなところに彼の慕われる理由があるのだろう。

それにしても、錫杖や笠ヶ岳へ続くこの一般登山道を登ったことのある方ならわかるだろう。
はっきり言って道に迷うような場所は無い。それも明るい内に。
彼には読図を学ぶ前にしなければいけないことが多々ありそうだ。



小川山合宿2013

2013-07-16 | クライミング

ソラマメハング(5.10c)/ climber kyuちゃん

7月13~15日
メンバー:miyaさん・oyaziさん・kyuちゃん・ikuさん・OKさん・山猿

 (高齢に)恒例になりつつあるこの時期のクライミング合宿。
今年も涼を求めて小川山へと行ってきました。
当初参加予定していたS崎さんとN井くんの若手二名が相次いで怪我で参加できないという残念な事態になってしまったが、そんじょそこらの若者よりモチベーションの高い人生の大先輩方々と今回も笑いと感動(一部へこみあり)の楽しいクライミング合宿となりました。

1日目、鯖江IC4時集合。
 小川山へ向かう途中で雨が降り出してくる。キャンプ場で準備していると本格的に雨が降り出してきたのでお昼ご飯を食べながらまったりとする。偶然にも同じ日に来ていた石川県組が瑞牆山カサメリへ行くということなので、じっとしているより良いかということで僕たちも一緒に移動。

 雨が止んでいて岩場も乾いている。移動してきて正解。
時間もそれほどないので、とりあえず登れそうなルートに適当に取りついて楽しんだ。

 夜は、おでんの予定だったが遅くなってしまったので手軽に焼き肉パーティー。
そして、石川県組のS田女史による円盤音頭をみんなで踊り夜は更けていくのでした。


 2日目、ikuさんとOKさんはマラ岩へ。他4名は楽しみにしていたマルチを登りにセレクションへ。
前日に死亡事故があったらしく関係者の方々が現場検証などをしていた。
どうしようかとも思ったが、前々から楽しみにしていたルート、身を引き締めて登りだす。
本格的なマルチを登るのが初めてのmiyaさんはかなり緊張して大変そうでしたが、最後のほうではセカンドビレイなどもスムーズにできるようになっていました。それに比べて一人緊張感があるのかないのかガスを出しまくっていた方もいましたが・・・。
セレクション、クラックに慣れていない3人はクラックセクションでかなり苦労されていたようですが、僕にとってはクラックあり、スラブありチムニーありで思っていた以上の好ルートで楽しめました。
そして頂上でみんなで食べたmiyaさん特製サンドウィッチ、美味かったです。


 その後、ソラマメ岩へ移動してがっつり1日登り込み。
ソラマメハングにトライしたoyaziさん、見事オンサイト!
それに続いてmiyaさんとkyuちゃんもトライする。
核心部が抜けられず苦労している中、華麗に登る女性クライマーからアドバイスをいただいたkyuちゃん『力あるから登れますよ』!?
どういう意味かはさておき、時間いっぱいまでチャレンジするもRPはお預けとなってしまいました。

この日OKさんはマラ岩でレギュラーをオンサイトしたとのこと。お見事!!

夜は、昨晩予定していたおでん。冬場に食べるおでんだがここではこの時期でもちょうど良い。今晩も食べ過ぎました。

 3日目、夜中に降り続いた雨で岩の状態を心配しながら、僕とOKさんはマラ岩。他4名は姉岩へ。
心配もなんのその、岩はばっちり乾いてホッとする。

 僕がブルースパワー11cをRPするとそれに続いて、OKさんもイレギュラー10dをRPした。
何とも気分の良い最終日を迎えられた。
oyaziさんも姉岩で10dのルートをオンサイトしてきたようで気分上々。
今回、一番成果があったのはoyaziさんだったかもしれません。
それでも僕もみんなも何かしらの成果や学びがあったことと思います。
それを次のステップに生かすかは自分次第!
 帰りの車中でikuさんが発した一言『どうしたらクライミング上手くなりますかね?』
僕には答えは出せないけど、この気持ちを持ち続けていればきっと今より上手くなるのではだいだろうか。
そして僕もこの向上心を見習いクライミングを楽しんでいこう。

 三日間不安定な天気でどうなるかとヒヤヒヤさせられたが、なんだかんだで3日間しっかり登り込めて良かった。
やっぱり小川山は何度来ても楽しい、クライミングだけでなくキャンプも楽しめる最高の場所です。
来年も来たいな。
(今回みんなの活躍姿を全然写真に撮っていなかったのが残念です。)


ソラマメハング(5.10c)/ climber miyaさん