鹿嶋少将の航海日誌second

宇宙戦艦ヤマト新作情報・二次創作他、気になったものなどをお届け(^-^)

宇宙戦艦ヤマト-完結編-エピソード零:前編

2021-04-29 23:04:00 | 宇宙戦艦ヤマト外伝

悠久の時は流れ、生命(いのち)溢れるところ、それが大宇宙・・・

生命(いのち)から生命(いのち)へと、永遠(とわ)に終る事はない・・・

生命(いのち)の唄が奏でられる宇宙・・・


漆黒の宇宙(うみ)に地球のものとも、ガミラスやガトランティス、暗黒星団帝国軍など、これまで遭遇した宇宙艦船とは形状も異なる宇宙艦が一隻、空間と同化するかのように停船、何かを待っているように時が過ぎ去るのを忍んでいた。
艦(ふね)の特徴としては、艦首部に4連装ガトリング・インパルス・キャノン1基、ブリッジ周囲に主砲として3連装ガトリング砲4基、艦体下部に2基で計6基、ブリッジ部には、更に引き込み式の球形4連装副砲を4基、後部に6連装イオン・キャノン・ランチャー1基。
艦尾にはメイン推進器とサブ推進器をそれぞれ2基並列に搭載、艦底部には超重力波砲を装備している。


【ディンギル帝国軍カリグラ級:特務宇宙戦艦ラガシュ】
艦名「ラガシュ」は艦長で隊長でもあるラガシュ・ルーダから、そのまま引用している。

「空間転移値に変化あり!」
「ラガシュ大佐!来ます!」

「うむ。」
「超重力波、放射開始!!」

黒を基調としたフレアパターンが施されたロングドレスタイプのアーマースーツに身を包む、ラガシュは命令を下した。
ラガシュは年齢こそ地球人に換算して20歳だが、幼い頃から剣術と馬術を学び、男子に混じりながら身体を鍛え、十代半ばで自ら前線を希望、戦地で名を上げていった。
男子顔負けの行動力と戦術を視察に赴いていたルガール大神官大総統に認められ、現在の地位を獲得した。
ディンギルの戦士として認められたラガシュは、指揮官としての証である大剣を授かっている。


【ラガシュ・ルーダ】

ラガシュ艦、数十キロ直下に時空間の歪みが発生、中心部には人工ブラックホールが形成されてゆく。
その直後、時空間跳躍を終えた幻の惑星と呼ばれる回遊水の惑星アクエリアスが、姿を現した。
人工的に創られたブラックホール=超重力波空間がブレーキと成り、膨大な質量を持つ惑星をも一時的ではあるが、停止させた。

「惑星アクエリアスの停止を確認!」
「ですが、我がディンギル星まで30.000光年。このまま、ワープによる暴走が止められなければ、約10日程でディンギル星は水没します。」

「……弱音を吐いても始まらん。」
「すべては、約400.000光年先に存在した二重銀河の崩壊そして、その影響による赤色銀河の空間転移による超次元断層のズレが引き起こされ、超次元断層特異点が発生した事によるものなのだが。」

「とにかく、超空間転移プラントを完成させる事が、今は急務だ。」
「大神官大総統から直接の依頼だ。失敗は許されない。」
「すぐに上陸して、作業にあたれ!」

「了解!」

時に西暦2205年末期、地球は、地球人類はまだ、この事実を知る者は居ない・・・

そんな中、地球では先の暗黒星団帝国軍侵攻防御戦で、失われた防御艦隊の再建の証として、盛大な地球連邦防御艦隊の観艦式が木星圏で行われていた。
その式典に古代進を艦長とする第十一独立戦隊として、宇宙戦艦ヤマトも参列していた。
観艦式に参列する艦隊中央には第一艦隊旗艦で、防御艦隊総旗艦アンドロメダⅡ級ネメシスが陣取り、その右舷側に第二艦隊、左舷側に第三艦隊が連なる。
第四、第五艦隊がネメシスの上空を固め、第六、第七艦隊が下方を固め、後方に第八、第九、第十艦隊、最後尾に単艦で宇宙戦艦ヤマトが続いた。
総旗艦アンドロメダⅡ級ネメシスは全長500mを超える超弩級の名が相応しい宇宙戦艦だ。
全長が500m超えの巨大な艦(ふね)ではあるが、クルーはパイロットを除き、ヤマトの3/1程で運航されるセミオートマチック艦だ。
波動砲は全部で4門、艦首にこれまで同様に2門、拡散と収束を切り替え可能を搭載し、サブエンジンノズルの間に左右1門づつ、拡散波動砲を装備する。
主砲は新開発された3連装波動衝撃砲を前部に3搭、後部に2搭と計15門を備える。
艦載機は最大ヤマトの倍の搭載が可能で64機であるが、作戦に応じた対応と成る。
艦体はライトグレーを基調としたカラーリングだ。
また、艦底部には管制及び戦闘ブリッジが備わる。
艦隊は第一艦隊と独立戦隊ヤマトを除き、10隻の艦艇で編成されている。
再編にあたり、アンドロメダ級宇宙空母は廃止された。
これは打撃に特化する為だ。
宇宙空母は全て新造されたブルーノア級が補う。
波動砲の装備は無いが、最大120機の艦載機を搭載可能である。
※後にブルーノア級は超弩級宇宙戦闘空母へと改修、配備される。

観艦式が無事に幕を下ろし、各隊毎に配備宙域に散開が始まった時であった、あの"コスモウェーブ"が全宇宙に向け、発せられた・・・




悠久の時は流れ、生命(いのち)溢れるところ、それが大宇宙・・・

生命(いのち)から生命(いのち)へと、永遠(とわ)に終る事はない・・・

生命(いのち)の唄が奏でられる宇宙・・・


「……。」

「古代。あの金色に輝く惑星(ほし)に我々は、導かれているんじゃないのか?」
「あの時のように。テレサの時のように。」

ヤマトの第一艦橋の窓越しに宇宙の海を見渡す古代に、航海長の島が告げた。


後編へ
つづく。

この物語りは【宇宙戦艦ヤマト完結編】のオリジナル二次創作です。
登場人物、メカ等は架空です。実在する人物とは関係ありません。
また、私的設定が混ざってます。
挿し絵的画像はイメージです。

2021-04-29 13:56:00 | 宇宙戦艦ヤマト外伝

◆西暦2205年末期-

地球からおよそ3.000光年離れた外宇宙から、回遊惑星"アクエリアス"の調査に赴いていた地球外生命体。

突如、現れた二重銀河によって、この地球外生命体の母星は壊滅の危機に晒されていた・・・

その原因を調査した結果、太陽系に存在する地球が原因の一つと解った。
それは、地球と暗黒星団との武力による衝突によるものが、大きかった。
そこで、母星を救うには最早、狂わされた運命は回避出来ない事から、歴史を新たに書き加えるしか、時間的に余裕は無く、回遊惑星"アクエリアス"の軌道を変えるしか術はなかった。

その第一陣として派遣された調査隊は回遊惑星"アクエリアス"へ降り立ち、プラント建設に着手、地球人類への復讐への第一歩を踏み出した・・・

時を同じくして地球では、以前から観測されていた回遊惑星"アクエリアス"が、ここ数ヵ月で異常な加速を観測、それでもあと数百年以上は、地球に大接近しないとデータ上では示されていたものの、幾度と無く侵攻や侵略を経験した地球連邦政府長官藤堂は、"備えあれば患いなし"と古代進を艦長とした宇宙戦艦ヤマトによる、調査を独断で開始させた。

仮「宇宙戦艦ヤマト-完結編-エピソード零」

妄想中(^-^;