この世界はダークライダーが支配する影=ネガの世界だった。音也は士がこの影の世界の住人で、ここで生きろと告げる。だが士は拒否し、旅を続けることを決意。ネガの世界の夏海が守っていたケータッチを使いコンプリートフォームへと変身する。
うわさの、コンプリートフォームである。
画像等で見たことはあって、衝撃のデザインだなぁと思っていたけど、
順にストーリーを追って見ててもやっぱり「お・・・おぅ」ってなるな。
確かに「過去ライダーの力を受け継ぐ」スタイルを視認できるデザインなんですけど、
うん・・・うん、まぁ、ゴーカイシルバーの進化態もすごいデザインだったしな。うん。
さて本編。
以前より鳴滝から「破壊者」と呼ばれ続けてきた士ですが、
そんな彼が9つの世界をすべて回りきったせいで、夏海ちゃんの世界が破壊されたんじゃねーの?
とか思ってたら、ネガ(反転)な世界だったので、良かったです。
音也さん達は、大切な宝(ケータッチ)を渡してまで、士をこの世界に引きとめようとしてたんだけど、
なんでだろう、士にはそこまでして引き止めるほどの価値があったんだろうか?
それとも、ネガの世界では仮面ライダー(頂点)-怪人(手下)-人間(排除対象)っていう
確固たるヒエラルキーがあって、士は「仮面ライダーである」というだけで歓迎されてたってこと?
だったらユウスケも歓迎してもらえればよかったのにね、前回は足蹴にされてたけど。
うーん、そう考えると、すごく手厚い歓迎でもてなしてくれてるし。
なんかすごく友好的な人なんじゃないって思えてきたぞ、音也さん。
いや、「仮面ライダーが人間を排除しようとする世界」という図式自体
NGな香りがプンプンします。登場したライダー達がダーク系ばっかりだったから見た目OKだけど。
うーん、ネガの世界だから、ポジ側のライダー達は滅ぼされてしまったんだろうか。
「やっぱり。鳴滝さんの言うとおりですね」とつぶやく夏海。
「いい加減にしてください! 士くんは単にやきもちを焼いているだけです。
私だけが自分の世界に帰ってこれて、士くんは自分の世界を見つけられなかったから」
「余計なおせっかいしないでください。ようやく帰ってきたんですから」
こないだまで、「一人の脚本家が全話執筆した作品」こと
エグゼイドとファイズを見てたせいもあってか、
脚本家さんによるキャラの違いに、戸惑ったりしてます。
いままで士に翻弄されっぱなしだった夏海が、自分のフィールドに帰ってきたせいか、
「自分の世界を見つけられずにいる」士に対して上から目線な言動をしてて
うわぁ、ってなった。夏海ちゃんってそういう子だったの?っていう。
「人は誰でも、自分のいるべき世界を探している。
そこは偽りのない、日のあたる場所。
そこへ行くために人は旅を続ける。そして旅を恐れない」
居場所。仮面ライダーでよく取り上げられるキーワードですが。
確かにいままで「居場所」の質について、言及されたことなかったような。
たとえ自分を受け入れてくれて、自分の「居場所」を用意してくれたとしても、
それが日のあたらない場所で、違和感を感じるような場所であったら
それはやっぱり「違う」んだよ、と。
いやさすがに「人を絶滅させる」レベルまでいけば、わかりやすく闇の世界なんですが、
そうじゃなくて、例えば私なんかも社会人になりたての頃は
繁忙期は週休1日(休みはあった)、毎日残業タイムカードを押すのは21時22時、
狭いワンルームに帰って、寝て起きたらまた出社、みたいな社畜っぽい時代があって。
それはそれで私の居場所だったし、すごく必要とはされていたけれど、
「日のあたる場所」かと言われたら微妙というか。
その頃は日当たりの超絶悪い部屋に暮らしていて、
まぁどうせ日中は不在にしてるから関係ねぇしとか思ってたんですけども。
いま、日当たりの良い部屋で過ごしながら当時のことを思い返すと、
あの時代は「日のあたらない場所」っていう印象がすごい。
なんの話かわからなくなりましたが、部屋の日当たりは精神衛生的にも大事だよ。
(士が言ってたのはそういう話じゃない)
ネガの世界でもTGクラブのアルバムはあるんだな~とか思いましたが
あれは、写真館の中にあったから、ポジの世界の持ち物なんですね。
TGクラブのさ、学校の看板を盗もうっていうのは、ニチアサでやってセーフなのかどきどきしたけど
あの編の一連の流れとか、もう絶対楽しそうだし、そりゃ良い思い出になるよなって。
音也さんの変身エフェクトかっけぇ。
音也さんは、味方でいても超絶ナイスで頼れる素敵キャラなんですが、
敵サイドで登場しても、それはそれで格好良いのである。素敵。
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