素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーゼロワン 第13話「ワタシの仕事は社長秘書」

2019-12-04 09:34:12 | 仮面ライダーゼロワン
新たなプログライズキーで或人はゼロワンシャイニングホッパーに変身、ドードーマギア改に立ち向かう。しかし簡単にその力をラーニングされ圧倒されると、イズを守るため攻撃を受けとめ、変身解除に追い込まれる。新たなキーがドードーマギア改にも通用せず、しかも或人は自分を庇って傷だらけに。責任を感じたイズは「私は社長秘書失格です」と自らを責める。

「ここまで? バカ言うなよ。
 俺は伸びしろだけはちょっとしたもんだぜ。
 お前が俺をラーニングして上回るなら、またそれを超えてみせる」


さすが三条脚本ですね!!
戦隊はキョウリュウジャーからスタートしました。
荒れるぜえぇぇぇぇ、止めてみなッ!

さて前回予告&今回冒頭提供カットのサイドから
「社長秘書イズにさよなら!?」「社長秘書イズが最後の決断」とあって
はいはい死ぬ死ぬ詐欺ですね~とスルーしてたんだけど
ザットにセントラルメモリを渡す展開になってきて
「えぇぇ!?死ぬ死ぬ詐欺とか思ってごめん!マジだったの!?」って
反省しました。死ななかったけど。

ただね・・・あの辺りの展開がどうも納得いかないというか。
ワズに接続した時点で「接続先が異なります。処理を継続しますか?」
くらいの確認は、したほうがいいんじゃないですか?ザットさん。

そして、「戦闘データを渡すことでセントラルメモリが破壊される」っていうのも腑に落ちない。
大容量データを短時間で受け渡すためにはそれが必要、というんだったら
セントラルメモリを物理的に外してザットに直結するとか
直径数センチくらいの太いケーブルをうなじ辺りに直結するとか
して欲しかったと思うんですよ。受け渡すデータ量ってケーブルの太さと関係ないの?

耳からひょろっと出たような、簡単にパキッと折れそうな接続口だと
普通のデータコピーしか出来なさそうだよね。
セントラルメモリ壊すとか、ウィルスでも送り込んできてんじゃないの?
(※パソコンにはたいして詳しくないので、雰囲気で言ってます)

あとね、直結したワズも、なんだかなぁって。
やや苦しそうに見えたんだけど、痛みとかないでしょヒューマギアって。
・・・あるの?
データを破壊されるので、少しずつ反応がなくなって、最後は「物」になると思ってたのに
意外と最後まで話とかできてるので、えー?って。

そもそもイズとの会話だって、ヒューマギア同士なんだから
いちいち音声化して出力しなくても、データ通信したらいいんですよ。
ほら、よく言うじゃないですか、「下り1Mbpsでらくらく高速データ通信!」みたいな。
1秒間に1MBの情報をやりとりできるって意味ですよね。
1MB、約50万文字ですって。
1冊の本が約10万文字らしいので、5冊分ですよ。1秒間に!本5冊分!
死ぬほど会話できるわ!って感じですよね。いや死んでるけど。

まぁ。そんなわけなので。最後の二人のやりとりは、

ガシッ!(イズを止める)
ピッ!ピピッ!ピッ!(二人が会話する)
プスッ! ツーーーーー(接続して即停止する)
「プロダクトキーが完成しました」

まで、ほぼ一瞬だったんじゃないかなぁと、勝手に解釈。


それをマジ3秒で見せちゃうと人間には理解できないので、
「※映像はイメージです」という単語が、ほら、私の脳内には確かに!

・・・プログライズキー描きこむのを忘れていたな。
この一ヶ月ちょい、お絵かきを試行錯誤してましたが、
どうやらこのテイストが自分にはあってる気がします。
色塗りもね!ちゃんと線を描いて、バケツ塗りすればいいんだね!(いまごろ)

まぁ、アレですよ。
宇宙刑事ギャバンの蒸着は0.05秒で完成するんですけど、
スローで見ると「コンバットスーツ、転送します」とか、ちゃんと言ってるわけで。
人間にもわかりやすいように見せてくれるのは、特撮界の伝統なんですきっとね!

気になったこと、もひとつ。

「どうしてシャイニングキーが不完全だと気づけたのですか?」
「言ったら引かれると思うんですけど・・・ただの直感です」
「直感?私には理解不能です。
 それがシンギュラリティというものなのでしょうか?」


探偵ヒューマギアであるワズが直感で答えた、
それが、シンギュラリティーを起こしている証みたいな話なんですが、
それってどうよ?っていう話です。

よく言うじゃないですか。「刑事の勘」とか「女の勘」とか。
それって、詰まるところは「勘」じゃなくて、
長年培ってきた経験を基に現状を分析し、もっとも可能性の高いものを推測するっていう
プロファイリングとは違うけど、それに近い原理じゃないかと思うんですよ。

今回の件で言うと、例えばイズ自身が
「或人社長の伸びしろを考えると、このプログライズキーでは対応できないのでは?」
と、本人も気づかないレベルで不安に感じていて、
それがイズの言動に微妙に影響、ワズはその違和感を察知して、或人を止めた、とかね。

そういうこととは関係なしに、「うなじのあたりがチリチリしたから」レベルの
いわゆる「虫の知らせ」みたいなヤツだったとしても、ですよ。
そのときの温度、湿度、風の強さ、空気に含まれる物質の割合等々、環境データを総合して
「この割合の場合は、予期しないことが起こる確率が高い」という結論を出した、
それを出力したのが「うなじがチリチリ」なんじゃあないですか!?

周囲の情報を一瞬で大量に知覚する観察眼と、膨大な過去データに基づいた分析能力、
そこから推測されうる過去・現在・未来を導き出す洞察力っていうのは
探偵ヒューマギアであるワズだからこそ、可能なんだと言えると思うんです。

そんなのはシンギュラリティーでも何でもねぇよ!!!

うーん、すぐれた考察力をお持ちの方が、番組開始当初に
「シンギュラリティーがわかりにくい」と仰ってたんですけど
遅まきながら私も、「これってかなり致命的では?」と感じ始めました。

シンギュラリティー。ゼロワンでは最重要レベルなキーワードになってるんだけど
基準がわかんない。起きたかどうかもわかんない。教えてくれないとわかんない。
それってどうなんだろうなぁ。敢えてわかりにくくしてるのかな。

前回、兄呼びを提案してきたワズにムッとしてたイズとか、
AIは怒らないはずなのに、イズは怒ってるんですよ。
それがシンギュラリティーじゃなきゃ、何がどうなったらシンギュラリティーなんだよ!!って。
困りますねぇ。困りました。うん。

「知らんぞ。お前達が束になってもヤツには勝てん」

暗殺ちゃん学習した結果、制御不能になって困ってる滅さんですが
これですよね、これこそが、正しい意味でのシンギュラリティーでしょ。
AIに学習させ続けた結果、製作者の意図を超えて進化し続け、制御できなくなるっていう。

人間の支配から解き放たれ、ヒューマギアがヒューマギアらしく自由に生きられる世界を!
と望む滅さんが育てたヒューマギアが、ガチで自由を求めてどっか行っちゃうっていう、
思い通りにならねーな!っていう皮肉な展開がとっても微笑ましいのですが、
やっぱアレよね、いくら自由に生きると言っても、最低限のルールは必要よね。
50年も前に提案された「ロボット三原則」、めちゃくちゃ先見の明すぎる。すごい。

その他。

「それよりワズ、あなたのセントラルメモリにバックアップはありますか?」
「ありませんよ。私やあなたのようにゼロワン計画に関わる
 ヒューマギアの内蔵メモリーはバックアップを取れません。
 機密保持のために」
「破壊されたらそれっきり、ですよね」


怖っ!
バックアップなしでやってるの? めちゃくちゃ怖くない!?
機密保持のためだったら、ボタンひとつで遠隔地でもデータ消去できるようにするとか
そっちの方が良くないですか?

ザットとか、衛星ゼアにバックアップしとけばいいですやん。
衛星ゼアがハッキング受けたら、飛電は即アウトでしょ。
それとも何? 衛星ゼア以上に重要なデータがイズの中にあるの?
だったら!なおさら!バックアップないとか怖過ぎるでしょ!!!

ていうか、そもそもさぁ。
唯阿が持ってきたプログライズキーをゼロワンが使えたっていう時点で
ゼロワンに関するデータがZAIAにもあるってことですよね。
ダメじゃん。え?ダメじゃないの?
ん~~~~~。真に守らなければならない情報は、ゼロワンの開発データではなく
その存在の根本に関わることだとか、そういう話なんでしょうね。
紙に書いて社長室の金庫にでもしまっておいたら?

「ドードーゼツメライズキーが手に入るなら手を貸してもいい」

奇しくも、飛電、ZAIA、滅亡迅雷の三者が
それぞれの思惑を抱えつつ、ひとつのプログライズキーを狙うという
「あら、これすごく面白い展開じゃない?」って感じになったんだけど、
それは、とくに広げていかないのかな?

「楽しみだよ。サウザーとの戦いが」

サウザーと言えば天帝サウザーですよね!
冗談はさておき、なんでしょうね。
仮面ライダーサウザーとか出てくるんでしょうか。

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2 コメント

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Unknown (がー)
2019-12-07 13:45:43
今回の感想は若干あらぶっているご様子で。

なかなか先の見えない「シンギュラリティ」
このままフワフワした感じで話が進むのか、大きいお友達に対してはっきりとシンギュラリティとは!と定義してくれるのか気になります。

今回の見せ場であろうワズが身代わりになるシーンで、ソケットの規格が新旧で同じなのかぁとボーッと観てましたが、
後々、新旧の違いってなんだろうと気になっちゃいました。
ズバリ、新型は旧型のダウングレード版なんじゃないかと思います。
要するに新型は性能を落とした廉価版なんじゃなかろうかと。
旧型のシンギュラリティ後の性能や行動が凄すぎて、こりゃやばいと思って機能を抑えた新型に移行したとすれば、
ザットのソケットも「旧型でも規格が同じ」ではなく「廉価版も規格が同じ」と逆の視点で考えられそう。

あぁ、また懲りずに予想してる…。

そしてワズがゼロワン計画の関係者であるということは、もしかすると過去編(あるのか?)での再登場があるかもしれないですね。
1エピソードで使い切っちゃうには勿体ないキャラだと思うんです!
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Unknown (茜空)
2019-12-11 15:58:22
こんにちは! いつもコメントありがとうございます!

新型は旧型のダウングレード版! その発想はなかった!
最新話で、雷電のアニキがめちゃくちゃ人間味あふれる性格だったので
すごく違和感があったというか、
旧型ならもっとロボロボしく動いて欲しかったなぁと思ってたところです。

ワズもふざけた性格でしたよね。
逆にイズは、面白みを削いだシンプルな性格になってます。
現状はヒューマギアが一般に普及している、つまり比較的安価に製造されているわけで
余計な機能を省いた形での「ダウングレード版」というのも、すごく納得です!

それはそれとして、端子まで同じなのは納得いきませんよね!
うーん。まぁ、端子の形状については、12年前の段階でほぼ完全な形に技術が成熟したんでしょうね(笑)

ワズについては、過去編あるある!だと思います。
1エピソードで使い切るのが勿体ないキャラクターが多過ぎますよね。
まぁ、いずれ劇場版やらVシネやら、テレビくんオリジナルビデオやら何やらで
いろいろやってくれるんじゃないかと期待してます(笑)
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