素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーカブト 第9話

2017-02-27 17:00:00 | 仮面ライダーカブト
ついに激突した2人のライダー。加賀美の叫びもむなしく、ザビーの必殺技がカブトに炸裂。はじめて敗北を喫した天道が地に伏す。天道は二度と変身できない! ライダーの頂点に立った矢車は、そして加賀美は・・・。


「ライダーはひとりでいい」

エグゼイドで大我が「仮面ライダーは俺ひとりで充分だ」と言ったとき、
「アギト木野さんだ!」と叫ぶ私を尻目に多くの人たちが他のライダー名を挙げていたんですが、
それがこれか。矢車さんだったのか。

さておき。「上の命令だから」という理由だけでカブト抹殺指令を遂行しようとする矢車は、
彼自身が歯車のひとつ、「隊長」という役割を与えられた
意志をもたない1兵卒にすぎないのでは?

なーんて思ってたら。
自らの意志でもってカブト抹殺のために動き、完全調和を乱したことで
ザビーゼクターに見捨てられてしまうという展開。
この世界では、ゼクターが主導権を持ち、ライダーを選ぶんですね。

「俺はお前を倒す。倒さねばならない。そうでなければ、俺が俺でなくなってしまう!」

キバのファンガイアを思わせる演出。

群れ単位で生きることを選択した社会性昆虫(というらしいですね)であるハチ属性の矢車さんには
単体であるカブトに完敗することは、おのれの生存戦略が誤っていたことを突き詰められてるも同然であり、
死しても正さねばならない道理である、ということか。うーん。

まぁ、ザビーゼクターはそんなプライドより群れの方が大事なようです。昆虫だからね。

ワームがいるっていうのにライダー同士で戦っちゃうとか、いまそれどころじゃないだろ!って話ですが、
この、熱くなりすぎて見境なくなっている展開、わりと好き。
本性が出ますね。普段は冷静に行動している人だと特に、隠されていた本性との温度差が良い。

そして加賀美くん。加賀美くんですよ。
今回の加賀美くんが超絶格好よくてですね。
貧乏くじキャラから一転してのヒーローキャラにときめいてる。

いままで「これ以上関わるな!」と天道の関与を頑なに拒否してきたんですが、
対決中にもかかわらず自分の命を助け、そのためザビーに負け殺されそうになったのに
何も言わない天道の器の大きさに、心を開きつつある加賀美くん。
「ワームだ、来てくれ」と、初めて天道に助力を願います。おおお。

矢車さんのことを聞かれ、本当は矢車さんの態度に不信感を持ちまくりなのに、

「俺はお前とは違う。・・・チームの完全調和でワームを倒す。その方が俺にはあってる」

と答える加賀美くん。

「凡人Aの涙ぐましい努力というわけだ」
「ったくお前ってやつは・・・もういい、家で昼寝してろ!」
「・・・まったくもって、面白いやつだ」


なんかさ、もうさ、二人とも相思相愛じゃん?

ザビーに見捨てられ、完全に抜け殻になってる矢車さんに代わり、
生身のまま戦線を率いて「みんなの命は俺が守る、守ってみせる!」と宣言。
その姿に、新しいライダー適合者として認められます。加賀美くん初変身!熱いな!

しかしザビーは、今回の展開からもわかるように、
資格者の人権などまるで考慮しておりません。道具としか認識しておりません、おそらく。
念願のライダーに変身できましたが、やっぱり不穏な気配が・・・。

ひよりちゃん。
ベルトを見て、7年前の隕石事故当時の恐怖の記憶を思い出す。
あれ?うろ覚え2周目なんだけど、そんな話だったっけ?設定忘れてる。
ともあれ。天道のベルトを直したのはひよりちゃん、だよね? なんで???

番外。
バイクに乗りおりするとき。天道は足を後ろに振るけど
矢車さんは足を前にするんだなぁと思いました。個性。


コメントを投稿