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素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダーアマゾンズ(episode12)

2016-07-05 09:31:50 | 仮面ライダーアマゾンズ
ついに起動されるトラロック。降りしきる雨の中、鬼神の如くアマゾンを狩る鷹山仁。危険を顧みず悠のもとへ向かう美月。そして悠は、全てのアマゾンに対して同じ気持ちを持てずにいた。混乱の中、マモルの体調に異変が生じる。


いや・・・いやなんかもう、言葉にならない。

とりあえず。
悠の「狩り」の基準。どこまでが守るべき存在で、どこからが狩るべき存在なのか、
情に左右されてとっさの判断ができない甘ちゃんなんじゃないかと思ってたけど、
そうじゃなかった。アマゾンの彼女が覚醒するまでは守ったけれど、覚醒後は狩るべき相手として、
トラロックが起動すればいずれ死ぬことになっていただろうけど、ちゃんと自分の手でトドメを刺してた。

ちゃんと自分の「線引き」のラインを迷わず見定めてて、本当に成長したなって。

マモルくん。
踏みとどまってくれるんじゃないかと信じてたけど、やっぱり本能には勝てなかった。
そっか。マモルくんは「チームのために協力してくれる」というだけで
「人を襲う本能を抑えられている特別なアマゾン」じゃなかったんだ。
じゃあ、いずれこうなる必然だったのか。みんな、こうなることを承知で一緒に戦ってたの?

三崎くんは、自分の腕を食いちぎられてなお、福さんに「撃たないでくれ」と懇願していて
なんでだよ、目の前で自分の腕が食われてるんだよ? ありえないだろ?って思ったけど。
第2話、前原くんも竜介くんに食われながら「お前に食われるなら、いいか」と言ってて。

同じなんだな。みんな、命を懸けて戦ってるから。
「この戦いで食い殺されるかもしれない」と覚悟してるから。
だから、その相手が仲間だったら、許してしまうんだな。もう辛い。

美月ちゃんが持ち出した金の腕輪。あれをマモルくんにつけたら、マモルくんは人喰いじゃなくなる?
とは言え、物理的に「喰べなくて済む体」になれたとしても、すべてをなかったことにはできない。

いや、あの金の腕輪こそ、悠が欲しがっていたものだよね。
あれさえあれば、アマゾン達のささやかな幸せをもう少し守ることができたのに。
いや、トラロックが起動した今となってはそれも手遅れか。
いずれにしろ「アマゾン達の平穏のために」野座間製薬が動いてくれるわけないんだけど。

仁さん。
なぜ自らアマゾンになってまでアマゾン狩りを行うのか。その理由が「愛」だった。

その仁さんは「可愛いアマゾン達を土に還すために」トラロックの起動を強制し、
水澤本部長は「大事な悠を守るために」トラロックの起動を拒否する。

4,000体のアマゾンがもたらす惨劇と悠の命(しかも必ず死ぬとは限らない)を天秤にかけ
悠を選んでしまう水澤本部長の気持ち、なんかわかるんですよ。
養子としてひきとって自宅において、名字と名前を与えて、「お母さん」と呼ばせる、
それはもう、どういう形で生まれたとしても、いまは自分の息子だから。

そこに割り込んできて「結果がみたいから起動しろ」と舌なめずりする野座間のご老体。
いやもうほんと、こいつマジで下衆。起動装置をオーバースローでぶっつけてやりたい、相手は映像だけど。

もう何はともあれ、このご老体にはギャフンと言ってもらわないと気持ちがおさまらない。
でも、完全に人外の世界にいっちゃってるぽいので、たとえアマゾンに襲われて食い散らかされても
別に後悔も何もせず、最期まで高笑いしてそうなんだよな。ぐぬぬぬぬ。

ところで。序盤に水澤本部長が仁さんに電話で助けを求めてたんですけど、
あれはもう本当に水澤本部長、瀬戸際で必死だったんだと思う。
だって、たぶん仁さんのこと嫌いだよね? あれは絶対毛嫌いするタイプだと思う。
仁さんの方は割と「僕はそんなに嫌いじゃないんだけどね〜」とか言いそうだけど。

そんなこんなで、次回はいよいよ最終回です。いよいよ。

仮面ライダーアマゾンズ(episode11)

2016-07-04 09:19:17 | 仮面ライダーアマゾンズ
アマゾンという存在を覆しかねない「トラロック」計画を快く思わない橘は行動を開始。トラロック起動装置を巡る攻防戦、立ちはだかる最悪の敵を前に悠と仁は共闘をする。


おおおおおおおおおおお!

前回と同様、顔がひきつったままエンディングを迎えた俺です。こんにちは。
マモルくんが、あのマモルくんが変質してしまうのか。なんということを・・・。

言いたいことが山ほどあるぞ。

まず悠。完全に殺されたくらいのテンションだと思ったのに。
肉を!食ったくらいで!完治するとか! 思わず叫んだわ。
研究員もドン引きしてたけど、私も見ててドン引きした。なんか怖い。
そして、それを見て嬉しそうな水澤本部長。おかしい。
おそらく事情を知っている加納さんすら、口元を押さえてたもんね。

それを踏まえて「あなたは人間よ」とか。水澤本部長が理解を超えてる。

野座間のご老体。
おっしゃることは「てめぇ何様のつもりだ!?」という感じなんですが、
屍体をベースに作り上げたシグマに対し「下劣!」と斬り捨てたのはお見事。
ですよね!やっぱ屍体をどうこうするっていうのはあり得ないっすよね!(突然の太鼓持ち)

仁さんが言ってた
「前にもそういう計画があったんだけどねー、倫理的に問題があるからってお蔵入りに」
っていうのは表向きで、実は理事長のご意向だったんでしょうね。
倫理的な問題を云々言うのであれば!そもそも新種の生命体なんぞ作らんわ!!

しかしご老体は何を目指してるんだか。もう商売の成功とかじゃないし、
「アマゾン細胞を使って不死の体を!」っていうテンションでもない。
なんだかあの様子だと「新しい種を作って世界に放つ」のが目的な気もしてきました。

だって4,000体とか多すぎだし!
サンプルとして作るんだったら1種1匹ずつでいいのに、モズ体は少なくとも2体いたし、
アリに至っては女王アリ+働きアリ180匹超ですよ。働きアリを管理してたスタッフも困惑しただろ。
もはや「生態を再現しようとしてる」としか思えませんよね。

あれだよ。「人は長く繁栄しすぎた、進化も行き詰まっている。
 捕食者が現れ刺激を受けることで人間に新しい進化を!」みたいな
マジおまえ何様だよ神様にでもなったつもりか!?っていうことを言い出す展開だろ。
そういうおまえが最初に食われて進化でもなんでもしてみせろよっていう。

まさか2年前の「アマゾン達が大量に逃亡した事故」も、過失ではなく故意? いやいやそんな(真顔)

だとすると。案外あのアマゾン達には繁殖能力が与えられているかもしれない。
なかったとしても、後天的に獲得する個体が現れるかもしれない。
トラロックの毒をすり抜ける個体を期待していたように、
おそらく彼はアマゾン達の生命力に期待しアマゾン達の進化に期待している。

あれこそ既に人外だろうがよ! なんてこったい!

まあしかし。それなら屍体の改造を「下劣」で切り捨てるのも当然ですよね。
死者には繁殖も進化も可能性は皆無、ただ朽ちていく一方の存在だから。

加納さん。
さすがの加納さん!うん信頼してたよ!かっこいいよマジかっこいい!

仁さん。
「背に腹は代えられないか」と言いながらハンバーガー食べてて
あ、この人は自分で狩ったものしか食べないマイルールの人だったね。忘れてた。

マモルくんの五円玉。

涙腺決壊ですよ。まさかアマゾンズで泣かされると思わなかった。だって泣かせるつもり全くないでしょ?
公式で「マモルくんの五円玉」っていう革紐アクセサリー販売したら買っちゃう勢いだぞ!

マモルくんはチームをつなぐ楔なんだなって、つくづく。
みんなが言ってる難しいことはあんまり理解してないけれど、それでもみんなの言葉をちゃんと覚えていて
それを思い出しながら、マモルくんなりに一生懸命考えたんだ。
いつも「チームなんだから○○しないと!」と呪文のように繰り返すだけだったマモルくんが
「じゃあそのチームを守るために自分は何をすべきか?」と、一歩進んだんだよ。

マモルくんは「進化」しているのかもしれない。

そして、まさか前原くんにトドメを刺したのもマモルくんだった。
たぶん前回の「一番辛いのは純だ、だから助けてあげないと」っていう言葉を覚えていて、
自分で考えて、自分で動いたんだ。「チームの一員である前原くん」のために。誰の指示でもなく。

ところでマモルのコードネーム「M」も意味深なんですよね。
最終回のサブタイにもなってる。なんか見るのがすごく怖いんですけども。
Mで始まる何か・・・まさかモグラの「M」じゃないよね???



2周目感想(2017.03.25)

2周目だけど泣いてる。2周目でも泣いてる。神回ですな。

やっぱりね、マモちゃんがね。悠を怒鳴りつける志藤さんを見つめるカットがあるんですけど、
いつもだったら即座に「ケンカはやめてよ!チームでしょ!?」と止めに 入るのが
ここではじっと黙って、おそらく必死で考えているんですよ。
それを思うと、このあとの5円玉のシーンもキュンキュンですよね!

先日キャストのトークライブの録画を見たんですけど、
前原くんだけが5円玉を持ってないと苦笑いしてまして。
でも、ラストのこれがあったから、個人的には前原くんにも5円玉持っていて欲しかったなぁとか。

その他。
悠がシグマにやられたあとの水澤本部長、心配のあまり廊下を小走りしてるんですが、
その仕掛け人である橘さんとすれ違うとき、いつもの歩調に戻すんですね。しかも素通り。
すごいよなと。悠が殺されたかもしれないのに、平然としてみせるだけの余裕があるとか。
これはまぁ、直後に三崎さんも「厳重に?抗議?」と皮肉ってましたけど。

考えてみると彼女も、アマゾン細胞に可能性を感じたからと言って
自分の細胞使って新しい研究体を生み出し、名前をつけ、息子として育ててるんだから
かなりのマッドサイエンティストではあるよなと。
その考え方は、まったくトレースできない。

悠とマモちゃんの扱いに完全な差をつけてる水澤本部長ですが、
それでも、トラロック始動の前にマモちゃんを避難させる手配はするんだなぁ、とか思った。
結局のところ、マモちゃんもいつ覚醒するかわからない普通のアマゾン体だったわけで、
いつかは駆除しなくちゃいけない対象なんだけど。

とは言え。さすがに避難させないと駆除班がキレるだろうし、
彼女の場合、相手がマモちゃんでも駆除班がきっちり「狩って」くれると信じてるフシはある。

志藤さん。
「すべてに同じ気持ちを持てない、か。でも俺たちはそう出来ねぇ、建前でもな」
大滝くんや前原くんを駆除してきた、せざるを得なかった、
それが彼らを縛る鎖でもあり、同時に命綱でもあり。

冒頭のシグマ。
悠のお腹に風穴をあけたあと、平然と変身を解いてその場を立ち去るわけですが、
あの姿なら駆除班から攻撃されないって自信があったのかな。ぐぬぬ。

仁さん。
前回、キスを忘れてシグマに会いに行き、死ぬかという目にあったんですが、
今回もしれっとキスしないで出動。七羽さんに心配かけるなよ、一言いってから行こうぜ。

野座間翁。
「間違った思考については別だ。あらゆる面で害をなすそれは、即座に正さねばならない!」
じゃあ最初からベルトを都合してやるなよ!っつー話ですよ。即座に!ただせよ!
それともこの時点まで計画の詳細を知らなかった? それはそれで抜けてますよ会長。
可能性が高いのはやっぱり「知ってたけど面白そうだから知らんぷりしてた」パターンか。即座に!ただせよ!

仮面ライダーアマゾンズ(episode10)

2016-07-03 09:28:10 | 仮面ライダーアマゾンズ
仁の前に現れたアマゾンシグマ、その圧倒的な力を前に仁は為す術もない。一方で令華が進めていたアマゾン殲滅を目論む「トラロック」計画がいよいよ完成。その皆殺し作戦にどうしても納得できない悠は、駆除班の中で孤立してしまう


おおおおおおおおおおおおおおおおお。

鑑賞後、真顔で呆然と固まってしまいました。これはえげつない。
感想とか、ないわ。ちょっともう嫌悪感。
屍体にアマゾン細胞入れて兵器化するとか、ホントもう生理的に無理。
見てる最中、ずっとしょっぱい顔のままだったもん。いやもうホントいや。

とりあえず疑問。トラロックはこの現状を打開する「恵の雨」たりえるのか。
仁さんも「サンプルのうちに潰しておけ」って言ってたけど、研究所内には新型アマゾン細胞もあるし
ベルトその他一式のデータもある。サンプル一体潰したところで計画まで潰れるとは思えない。

そもそもトラロックは、研究所内のアマゾン細胞も死滅させる効力があるの?
研究所の、もっとも重要度が高い施設内で保管されているだろうし、外界とは完全に隔離されてると思うんだが。
明日の午後決行予定ですよ、まだ時間に余裕ありますよ。
研究所内が危険なら隣の町でも隣の県でも運び出したらいいんじゃねーの?って。

でもって。致死率8割9割なんだよな。
仁さんも雨に降られて終わる気になってるけど、成功率聞いてない?
駆除班が敢えて教えてないのかな。

なににせよ、対アマゾンガスは街中にばらまくより先に
研究所内にばらまくべきだぞ。こっち先になんとかしないとやばい。
ぶっちゃけ街のアマゾンとかいまはどうでもいいから!

仁さんの血って、赤いんですね。黒いかなと思ってた。
アマゾン細胞が活性化すると体液が黒く粘つくとか、そういう。
いや、仁さんはアマゾン体でも赤くて血みたいだった。悠はドロリ系だけど。素体が人間だから?

あと、「仁さんは5手詰みだけど悠は4手詰みなのか」って思った。
悠の方が基本性能高いイメージなんだけど、そこはまぁ経験の差かな。

七羽さんと仁さんのシーンが、すごく良かったです。
良かったけども。もうすぐ、もうすぐ「帰ってこない日」が訪れる感が辛い。

できる秘書の加納さんは、本当に橘本部長サイドについちゃったんでしょうか。
この人のことは、なんだか信じたいのですが。

両手を広げ、駆け寄ってくるマモルくんを笑顔で迎える前原くん。

今回の話はいたるところで「うわー」全開だったんですけど、
この瞬間が最大の「いやー!やめてー!!!」という絶叫ポイントでした。
転がされる程度で済んだから良かったけど、マモルくんの心境考えると、辛い。もう全編辛い。



2周目感想(2017.03.24)

シグマの複眼の、光に透けて透明に見える部分が大好きです。

前回の一件以来、悠は完全にアマゾン側になってしまった印象。
駆除班を出て行け、という志藤さんの意見にも納得だな。いまの悠には、背中を預けられない。

仁さんの態度に、静かにガチギレする七羽さん。
彼女のいう通り、いつも仁さんが帰ってこないことを覚悟しながら送り出しているわけで、
今話の冒頭、ジープで颯爽と仁さんを救いにきた彼女の心の中は
仁さんがもう既に死んでいるかもしれないと必死だったんだろうなぁと。そう想像すると辛い。

でもそれも、彼女の選んだ人、彼女の選んだ生き方だからな。
悠を家に連れ帰ろうとする美月を、悠はやんわりと拒絶するわけですが、
帰った方が平和で幸せな生活を送れると確信していても、
血を流して戦う日々に身を置くことを選択する。そうじゃないと、自分でなくなるから。

なんつうかなぁ。生きる実感を得る方法がそれって。
他のやり方で生きてる実感を得られれば幸せになれたかもしれないのにな。

ところでだんだん、加納さんがイケメンに見えてきました。格好良いよね。

仮面ライダーアマゾンズ(episode09)

2016-07-02 09:32:28 | 仮面ライダーアマゾンズ
寂れたレストランで人知れずアマゾンたちはひっそりと生きていた。悠はそこに集うアマゾンたちの目的に驚愕する。その頃橘雄悟に呼び出された仁を待ち受けていたのは、予想だにしない人物だった。


トラロック (Tlaloc) は、メソアメリカ文明の宗教で広く信仰された雨と雷(稲妻)の神。
wikipediaより

「トラロックってなに!?」ってなるよね。みんなググるよね。ググれってかそうか。
言われてみたら女神転生で見たことあります。
しかし作戦名は神様の名前つけるのが基本なの? 作戦名つけたことないから知らんけど。

はい、前回予測したことがいろいろ外れたので混乱してます。
まずね、3人目のアマゾン。初期の悠がちょくちょく見てた妄想の緑アマゾンがそれかと思ったんですよ。
いや、それまでは悠自身の姿だと思ってたんだけど、シグマも檻の中で呻いてたじゃん?
だから「悠と一緒に育てられた兄弟?!」とか思ったんですよ。明るいところで見たら色が違ったね!

ていうか、前原くんだったし!
予告でも出てたのに!顔覚えてなかったから全然ピンと来てなかったよごめん!
仁さんと同じ第2のアマゾンですね。
そっか、第2話でいきなり重い話をぶっこんできたのは、こういう展開を用意するためだったのか。

あと、水原本部長の言ってた「アレ」。ガスの空中散布でした。
「兵器として作られた機械的存在のアマゾン」とか、そんなベタな設定言ったの誰だよーwww。
・・・なんかもういろいろと恥ずかしい。
アリマンションの作戦、あれが試運転だったんですね。そりゃ「いい機会だから」って言いますよ。
マンションごと燃やせとか言ってごめん。

まぁ予測がはずれて良かったんだ、悠の兄弟キャラなんて存在しなかったんや・・・。
でも受精卵から培養するんだったら2つ3つ作りますよねせっかくだし?
(いやそこがまず「仮定」だから)

本題。
今後、ハンバーグを食べるときに手が止まりそうな話でした。
「これで少しでも、静かに暮らしていけるなら・・・」みたいな小市民の幸せをアピってたけど、
でも、食べてるのアレだからね! ささやかな幸せみたいな顔してるけど、食べてるからね!
だから、うーん、いや申し訳ないけど、ささやかに生きる「客」にも、
彼らのために料理を振る舞い、自分が盾になって彼らを逃す男気ある「店長」にも、
どうにも共感できない。

なので、そんな彼らを見逃そうとしたり、「まだ目覚めてないのに!」と怒る悠の気持ちがわからなくて、
これはたぶん駆除班のメンバーも同じ気持ちだと思うし、
もしかしてこれをきっかけに、彼らの間に溝ができてしまうんじゃないかと思いながらも
「また予測が外れたらかっこ悪いしな」と言葉を濁すのであった。

しかし。マイノリティーな存在が集まって、ひっそりと小さなコミュニティ作って
自分たちのルールで静かな時を過ごすっていうのが、うんうん、自然の成り行きだよなって。
そのコミュニティ内では人間のルールが通用しないっていうのがね。
「郷に入っては郷に従え」じゃないけど、アマゾン+人間で入店したら「持ち込み」扱いとか
異世界体験だった。あれがアマゾンの作った社会ですよ。

そういや水澤本部長はマモルくんのこと「M」って呼ぶんだよね。
マモルって名前をつけてくれたのは、やっぱ駆除班かな。愛だな。愛。
そして小さくてキラキラ光る五円玉を通して駆除班の「チーム」を眺めるマモルくんの
小さな幸せが、いとおしい。

そして最終章のサブタイ「M」がすっごく不気味なんですが。
マモルくんの幸せだけでも守ってくれまいか、どうか。

頑張って笑顔を作るのんちゃん。
口のひん曲がり方とか鼻のシワとか、とにかく予想を超えるレベルだったのが萌えでした!
あとミニスカートの太ももに隠した武器!ありがとうございます!ありがとうございます!



2周目感想(2017.03.23)

後半に向けて、いろいろ転機になる回ですね。
マモちゃんの五円玉。
覚醒前のアマゾンたちとの交流。
自分の立ち位置をもう一度見直す悠。
トラロックの始動
そして、人肉を食らうマモちゃん(今回はその描写なかったけども)

ところで、どうして野座間翁は橘さんにベルトのデータを渡すよう融通したんだろう?
・・・などと思ったんですが、そもそも激しい野生を持つアマゾンたちの力を信じてる翁は
ゾンビなシグマをオモチャ感覚であてがったんだろうなぁと。
「それもまた、面白い」的なノリで。

仮面ライダーアマゾンズ(episode08)

2016-07-01 09:21:30 | 仮面ライダーアマゾンズ
実験体でありながら理性を残した百舌アマゾンの駆除に躊躇する悠。そんな生半可な覚悟の悠に、仁と志藤は煮え切らない思いを抱く。


予測どおりの展開だったんですけれど、
なんかもう、なんかもうやりきれない展開だよね。

でもさ、あの凶暴な望ちゃんが「相手が人間」とわかった途端に拳をおさめのたのは意外だった。
志藤さんの「カネになるか、ならないか、だ」という言葉もそうだし、駆除班プロだよな。
いやもう第2話のあのキツい展開見てるから、「カネ」で線引きして、切り捨てたものの重さを見ちゃったから
なんかな、うん、本当にあの2話に関しては重すぎて未だにコメントのしようがないんだけど。

人間体のアマゾンを相手に躊躇った悠に対して「慣れないよな、まずは慣れないことに慣れろ」の言葉、
駆除班のみんなも、人間体を相手にすることに葛藤しながら仕事続けてきたんだよなと。

しかし廃車置き場の男に悠が襲いかかったとき、駆除班のメンバーが誰一人止めようとしてなくて。
そりゃオメガを止めるなんて物理的に無理なんですけど、
内心「やっちまえ」とか思ってなかった? 私は思ってた(笑)
でも止めないとダメだよ。「やっちまえ」の気持ちもすっごくわかるけど。うーん。

いや別に簡単に結論の出る問題じゃないし、答えを出すことに意味があるわけじゃないんだけど、
やりきれなさだけが残る回でした。とりあえず野座間製薬は滅べ! 創設当初に戻って滅べ!

人間もアマゾンも関係ないところに立ってると思った仁さんですが、どうやら人間でした。
「自分が人間かどうか考えるのは、人間じゃないヤツだけだ」というのは、人間だからこその発言か。そっか。
似た存在に思えるけれど、全然違うところにいるんだよな、仁さんと悠。

「俺からして見れば、お前の方こそ、だ。お前の好き嫌いで、選り好みしてんだよ」

選り好みが悪いとは思わない。
ただ、その線引きをするためには、悠には経験がまったく足りてないんだ。
それに、ここまで巨大化した人間社会の中で人間を敵にして生きるというのは、
どう転んでも修羅の道しか見えないから辛い。

でも「だから人間のルールに従え」というのは、マジョリティーの傲慢なんだよなあぁぁぁ。
「じゃあマイノリティーは黙っていうこと聞くしかないのかよ!」って話なんですよ、答えが出ない。

さて次回はなんと驚きのサブライダー登場。三人目もいたのか!
これがきっと「駆除班を時間稼ぎに使って開発した」という例のアレですよね。
アマゾンを機械的に「処理する」って感じでしょうか。もう修羅場の予感しかしない。
次回見るのがちょっと憂鬱な気分になってきた。

は! まさか、まさかと思うけど、悠が受精卵から作られたアマゾンだという仮説上の話なんですけど、
三人目はそういう意味で悠の「兄弟」じゃないよね? そこまでエグい設定じゃないよね? オメガに似てたけど。
それはちょっと、重いを通り越して胃が受け付けない・・・深読みしすぎだよな?



2周目感想(2017.03.22)

線引き、ねぇ。線引き。

うーん、選り好みしてもいいって初回の感想でも書いたし、
今回も見ながらそう思ってたんだけど、
でも。「俺たちは正義の味方になるな」という志藤さんの言葉を聞くと、
やっぱり選り好みはダメなのかなぁ、とか。

でもなぁ。やっぱり、大切な人が傷つけられたら、それは牙をむくべきだよ。
当事者であるならば怒りをぶつけるべきだと思う。
そういった意味では、仁さんは今回、第三者だったから、あんな風に振る舞えたのかもしれない。
壊されそうになったのが七羽さんだったら、「人間を守る」なんて格好いいこと言えたのかな?

もちろんその場合は、アマゾンじゃなく人間として、ボコボコにしてただろう。
いやしかし、それはそれでおかしくね?って話なんですよ。
人間同士でボコりあうのはいいけど、お前アマゾンだからダメって話なわけじゃん?
ひどくね?

なんなら、マモルは人間のためにアマゾン駆除の手伝いをしてるのに。同族殺しまでしてるのに。
でも、あんな悪人に対しても「人間だから手を出すな!」とか、それは不公平過ぎるよね?
人間であるというだけで守られる。アマゾンというだけで狩られる。
それを、アマゾンであるマモルにも強いるとか、どうよ、どうなのよ。

まぁ。力ある者には責任が伴うっていうことか。
ノブレス・オブリージュではないけれど、他者を圧倒できるだけの力を持っているからこそ、
むやみに使ってはならない。公のために使うべきで、私情のために使ってはいけない、ということか。
じゃあその気持ちは誰が消化してくれるんだろう。司法?

あー!なんかもうギャーッってなるよなこの回。
まぁね、マモルくんに関しては、周りが線引きしてあげることで
本人が悩まずに戦えるってところはあるんですけれど。