バックアップ

日常のバックアップ。

数え上げるだけで途方に暮れる確率で生れ落ちた不幸

2008年01月01日 01時05分22秒 | 雑記
 勝ち負けというものが嫌いだ。当然、多くの場合、敗北・負け・Loserの部類に入るからである。詭弁ではあるが、野蛮な動物じゃあるまいし競争なんて学がない、と言い訳することとしている。

 過去には受験、就職試験などの競争を経験した。しかし、直接の相手をほとんど目にすることはなかった。更に、敗北・落伍者宣告もはがき一枚と愛想のないものであり、勝者の笑顔はそこになく、敗北を突きつけられる感覚は薄いものであった。

 最も競争を意識される徒競走は大嫌いだった。最初は横並びだった男子たちが、「スタート!!」の掛け声の次の瞬間から離れていく。遠く小さくなっていく。必死になっても追いつけない、馬鹿らしさ。三角座りをして次の番を待つ男子たちの目。女子がいたらさらに最悪。スタートの前から、頭の中では「だめだだめだだめだもうだめだもういやだ」のリフレイン。この経験からだろう。常に本気を出さず、努力もせず、言い訳のできる立場に逃げ込み、自己保身を図るようになったのは。鏡を正視できなくなったのも、そこに映るは敗北者以外の何者でもないと思っていたからだ。

 年が明けている。2008年(平成20年)だそうだ。大晦日・元日というものは、唯一、夜更かしを許され、眠い目をこすり、家族と共に年が明けるまでを過ごす、というのが一番だったのだなあと思う。もう戻れはしない時。これからは自分で作っていくしかない。小沢健二の流星ビバップが空しく部屋に響く。