手の届かない場所にあるブラジャーはオバチャンのもの

常に緊張しているかだれているかのどちらかであり、省みる暇なし。つまりは成長を遂げないということ。

子山羊の上でも小槍の上でも結局は踊れない

　いやいや５月ももう終わりだねぇ。いやあ早いものだ。１日１日は緩やかに過ぎているのに。振り返るとあっけないもんだねえ。

　などと独り言をぶつぶつ呟きながら、不満を訴えかけるように篭はひん曲がり、至るところ錆びでぼろぼろ、その上タイヤに十分な空気が満たされていない自転車に跨がりセブンイレブンへ向かう。道中には民家地銀ボロ社宅創価学会支所。振り切って颯爽と行きたいが前述の自転車では無理。下へ伸びるベクトルを脚力で辛うじて前方へと向きを変える。

　まだ５月というのになのかもう５月だからなのか分からないが強い日差し、全身に受ける。ああ目眩。しかし行かねばならぬ。金土日をキノコの山と竹の子の里のみでは乗りきれぬのだ。第一に飲料。なにぶん口が乾いてしょうがないでしょう。

　褪せる余地の無い無色な毎日。色がつくのはシャツの襟元と袖口か。ふとボールドのCMを思いだし同性愛を連想。続きメイベリンのCM。マスカラは１８時間カールをキープだそうですが１日は２４時間。メイク時間等勘案したうえでマスカラキープ時間を除すると睡眠時間は５時間無いのではないでしょうか。いささか健康面が心配です。

　薄い飲料は専ら底に濃いいのが溜まっているものですが人に於いてはどうなのでしょう。

満場一致満場一致敵は奇っ怪でハイです

中華食べたら胃がムカムカなっちゃうよ
中華食べたら胃がムカムカなっちゃうよ
酢豚食べたら胃がムカムカなっちゃったよ
酢豚食べたら胃がムカムカなっちゃったよ
従って今日は胃を休めるために蕎麦とした

モッキンバードは１０秒で世界を駆け抜ける

　最近日記を書き記さなくなったのは特に良い出来事・悪い出来事がないこと、そして４月より見事窓際に追いやられた故に仕事において不安要因を抱えていないためである。

　以前の日記を読み返すに、当時の様々な悩みが見られるが、そんなこともあったねと笑い飛ばすでなく、「そんなことがあったのか」という実感のなさ。

珊瑚礁

　生まれてこのかた妥協妥協妥協である。一つの妥協のうえに妥協を重ね、もとの理想・目標・夢がなんであったか忘れてしまうほど更に妥協を重ね続ける。

　未だ私は道半ばにある人間であると思われ、まだまだ妥協を重ねていく、諦めていくこととなろう。以降、日々の妥協・諦めを残していくこととしたい。

ライト前に打球は転がった。走るしかない。

　いつかの月曜から今まで。仕事をしたり祝日に呆けたり。その間のいつか、自分は他人とは深く関われないのだなと思ったりした。

　その間のいつか、上司と面接をしたが、君は支店で最下位の人間だ。このままでは非常に厳しい。プライドはないのか、悔しくないのかと言われた。全くもって悔しくないです。

意味のないものに苦を見い出す

　最近はだれていたからといって決して仕事が忙しかった訳ではない。寧ろその間に担当先は減らされておりゆるゆるの毎日、仕事合間に鶏ガラとぶつ切りの野菜などを鍋に投げ込んで５、６時間くらいぐつらぐつらスープを煮込んでやろうかしら、どうせなら麺も製麺所任せにせず手打ちしようかしら、と言うくらい余裕に溢れていた。

　知らぬ間に、疑う余地のないほどに春であり、知らぬ間に、春の象徴桜は散っていた。次の冬まで７ヶ月、桜が咲くまで一年の長い時を、苦難しかないであろう長い時を耐えねばならないと思うと今更ながら無為に時を過ごしたことが悔やまれる。春、木々や空だけでなく他人ん家や通り行く車という無機物まで鮮やかに、存在を示しているのだが私の心はそれらに反し褪せたものである。過ぎたものはいとおしく、今に思いは至らない。

　飽きた。飽きたのだ。4個入り248円のコロッケを2個程食した時の状態。おんなじものは長く続かない。私は残りを迷わず屑箱へ、若しくは冷蔵庫に保管・放置するのである。