半分観光、半分勉強という形でかねてから行きたい!と思っていた長野県大町市に行ってまいりました。
というのは、株式会社アートメディア主催の「サバイバルセミナー 五井野正博士講演会&農業体験・丸太ロッジ講習」に参加するためです。
サバイバル、というと、何か仰々しいタイトルと思われる方が多いと思いますが、ここ最近テレビや新聞などメディアでも「東京直下型地震、東海・東南海・南海トラフ地震」が起こる可能性が高いのではないか?と報道されておりまして、実際起こるとどうなるのか?そして起こった場合の対策・避難方法はどのようにすればよいのか?については、国や行政・メディアなどからはなかなか情報を得ることが出来ない状態です。
そんな中、私が尊敬いたしております五井野正博士の講演会を中心に、農業体験や丸太ロッジ造りの体験など交えて、その対策方法を教えていただく、というのが今回のセミナーであり、サバイバルとはそのような災害からどのように逃れるか?という意味となります。
初日はまず、長野県大町市大町温泉郷にあります、「ゴッホが愛した歌川派(浮世絵)美術館」の観覧です。
かねてから観たかった美術館だったので、桜の素晴しさもそこそこに拝観してまいりました。
それぞれ印象深かったのですが、特に印象に残ったことをいくつか。
こちらの画像の「タンギー親爺の肖像画」(山口県立萩美術館・浦上記念館のホームページより転載)。
タンギーじいさんの後ろに浮世絵がたくさん飾られています。
こちらの美術館では、背景に飾られている浮世絵が実際にどの浮世絵だったのか?を本物の浮世絵を展示して解説してあります。
ゴッホが日本の浮世絵をこよなく愛していた、ということはご存知の方々も多いと思いますが、ゴッホの日本に対する気持ちや想いを、歌川広重の「大はしあたけの夕立」や「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」の模写と思われる絵画の日本文字などから掘り下げて解読したのは、歌川正国画伯(五井野正博士)が世界で初めてである、ということはなかなか知られていないことだと思います。
ゴッホの歌川広重の模写はこちら↓
私が個人的に感じたものとして、このタンギーじいさんの絵について。
歌川派門人会の方々による模写とはいえ(実物はロダン美術館所蔵)、その大きさにまず驚いて、日頃油絵など鑑賞することがないのですが、圧倒されました。
そして、そのタンギーじいさんの幸福そうな笑顔と、後ろにある浮世絵との関係を想うと、幸せな気持ちになるんですねぇ。
そのタンギーじいさんとは???
「セザンヌを世に送り出し、ゴッホはもちろんの事モネやルノワール、ゴーギャン等の無名の頃の印象派の画家達を精神面、物質面で援助したり、彼等の作品と浮世絵を交換して店に飾った(歌川派秘蔵浮世絵による「歌川派江戸-現代デザイン展」p6より)」
という、絵画やそれを描く画材を販売するお店をやっていた方です。このことを踏まえて、以下私の妄想会話を…。
ゴッホ(以下ゴ)「タンギーじいさん、ちょっと画材が欲しいんだが…」
タンギーじいさん(以下タ)「おぉ、ゴッホか。いいよ、もってけ」
ゴ「いつも悪いな…。今度はかなり良い絵が出来そうなんだ」
タ「はっはっはっ。お前は才能があるから、今度の絵もきっと良い絵を描いてくると思ってるよ」
ゴ「じいさんにそう言われるとほんと嬉しいよ。そうだ!今度じいさんの絵を描こうか!」
タ「こんなわしの絵を描いて何になるんだ?はっはっはっ」
ゴ「そうだな…じいさんの周りに浮世絵をいっぱい描いたりするのはどうだ?うん、それは良い絵になりそうだ」
タ「はっはっはっ。嬉しいねぇ。では楽しみにしておるよ」
ゴ「おう、楽しみにしてくれよな!俺も楽しみになってきた!がんばるよ」
タ「あぁ、楽しみにしておるよ」
…なんて会話があって出来上がった作品かもしれませんね(妄想ですが(笑))。
その他、第2展示場にはこの春からの新展示で、五井野博士のこれまでの活動を絵画にしたものが展示されていたんですが、その中で空き缶公害に対する運動の絵を観たとき、やはり言葉を失いました…。
私の個人的直感ですが、この絵は、現在の文明が滅びて数千年、数万年経ったあと、その時の心ある文明人が観たときに、その絵の真意を理解したならば、言い知れぬ感動を呼び起こすものだろう、ということです。
実際に行ってご覧になってみてください(^^*)
そして、その晩は大町温泉郷の宿に宿泊し、食事と温泉を堪能したあと、ロビーで私も所属しております東藝術倶楽部顧問・池田整治さんを囲んでいろいろと有意義なお話を伺いました。
明けて4日、雨が心配でしたが無事午前から農業体験・丸太ロッジ講習が行なわれました。
農業体験では、参加者が全く農作業をしたことのない人からある程度やったことのある人まで様々だったので、基本的な作業の体験という形で行なわれました。
晴れ間ののぞく天候の中、それぞれに良い汗を流していたように感じます。
また、すぐとなりで丸太ロッジの講習も行なわれていたので、合わせて体験してまいりました。
印象に残ったのは、丸太の皮むき作業に小学生ぐらいの女の子が笑顔で楽しみながら一生懸命取り組んでいたところですね(^^)
言葉として印象に残ったのは、農業体験の前に担当者の方からの言葉で、
「私は五井野先生と数年農業に取り組みましたが、収量は安定しないもので、やはり自然は厳しいと感じました。しかし、厳しいからこそ、自然の恵みを得ることが出来たとき、本当に有難いという気持ちが起きる。自然が人を育てるんですね。なぜ人々は収穫祭などお祭りをするのか?は、やはりそのような有難い気持ちから自然に起きるものだ、と五井野先生もおっしゃっていました」
といったようなお話ですね。特に現代の人々が忘れがちなところだと感じました。
そして五井野正博士の講演会。
ここで詳しくは書きませんが、いつもながらとても素晴しい講演会でした。
後半、サングラスを外していただいたのですが、やっぱりとてもやさしいお顔です(^^)
(五井野正博士をご存じない方は、私のブログの拙文、五井野正博士~まとめ~をご参照ください)
ざっくり内容を説明しますと、やはり懸念されるのは東京での直下型地震です。
月刊「ザ・フナイ」を読まれている方なら知っていると思いますが、五井野博士を中心にふる里村開発センターでは、首都圏やその他の地域での地震の際に、地方の避難場所など確保できていない方々に対して避難所を設けているそうです。
詳しくは月刊「ザ・フナイ」4月号をご覧頂き、またこれらのサポートは会員限定の部分もありますので、詳しくはふる里村開発センターにお問い合わせください。
また、講習会の内容や、その他五井野博士の著作に記述されていることを、私が個人的にまとめて述べますと、これからの日本において、様々な影響から苦を受けづらい人の条件は、
1.地震や津波、放射能汚染の影響が少ない地域に居住し、
2.農薬や化成肥料、放射能の汚染の少ない食べ物を食べており、またある程度備蓄があり(さらには自給できており)、
3.生活のインフラ(電気、ガス、水道など)が断たれた場合の代替の設備が用意され(または、すぐに用意する準備があり)、
4.明るく楽しく元気に暮らしている
というようなものが考えられると思います。
これらの条件を、まったく気づかずにクリアしている方々もいるかもしれませんし、またこの様な条件を問われたときに即答できる方もいると思いますが、今日本で暮らしている方々にとっては、必ずしも全てクリアしている方は多くないのが現状ではないかと思います。
その程度によって、受ける苦が異なってくるというのが現状であると私は感じました。
かく言う私も今の段階では全然クリアしていないので、ひとつの解答があるという前提で今一度考え直している次第でございます。
こちらのブログをご覧の皆さまも、今一度これらのことについてご検討くだされば今後の参考になると思います。
以上、大まかではありますがレポでした。
というのは、株式会社アートメディア主催の「サバイバルセミナー 五井野正博士講演会&農業体験・丸太ロッジ講習」に参加するためです。
サバイバル、というと、何か仰々しいタイトルと思われる方が多いと思いますが、ここ最近テレビや新聞などメディアでも「東京直下型地震、東海・東南海・南海トラフ地震」が起こる可能性が高いのではないか?と報道されておりまして、実際起こるとどうなるのか?そして起こった場合の対策・避難方法はどのようにすればよいのか?については、国や行政・メディアなどからはなかなか情報を得ることが出来ない状態です。
そんな中、私が尊敬いたしております五井野正博士の講演会を中心に、農業体験や丸太ロッジ造りの体験など交えて、その対策方法を教えていただく、というのが今回のセミナーであり、サバイバルとはそのような災害からどのように逃れるか?という意味となります。
初日はまず、長野県大町市大町温泉郷にあります、「ゴッホが愛した歌川派(浮世絵)美術館」の観覧です。
かねてから観たかった美術館だったので、桜の素晴しさもそこそこに拝観してまいりました。
それぞれ印象深かったのですが、特に印象に残ったことをいくつか。
こちらの画像の「タンギー親爺の肖像画」(山口県立萩美術館・浦上記念館のホームページより転載)。
タンギーじいさんの後ろに浮世絵がたくさん飾られています。
こちらの美術館では、背景に飾られている浮世絵が実際にどの浮世絵だったのか?を本物の浮世絵を展示して解説してあります。
ゴッホが日本の浮世絵をこよなく愛していた、ということはご存知の方々も多いと思いますが、ゴッホの日本に対する気持ちや想いを、歌川広重の「大はしあたけの夕立」や「名所江戸百景 亀戸梅屋舗」の模写と思われる絵画の日本文字などから掘り下げて解読したのは、歌川正国画伯(五井野正博士)が世界で初めてである、ということはなかなか知られていないことだと思います。
ゴッホの歌川広重の模写はこちら↓
私が個人的に感じたものとして、このタンギーじいさんの絵について。
歌川派門人会の方々による模写とはいえ(実物はロダン美術館所蔵)、その大きさにまず驚いて、日頃油絵など鑑賞することがないのですが、圧倒されました。
そして、そのタンギーじいさんの幸福そうな笑顔と、後ろにある浮世絵との関係を想うと、幸せな気持ちになるんですねぇ。
そのタンギーじいさんとは???
「セザンヌを世に送り出し、ゴッホはもちろんの事モネやルノワール、ゴーギャン等の無名の頃の印象派の画家達を精神面、物質面で援助したり、彼等の作品と浮世絵を交換して店に飾った(歌川派秘蔵浮世絵による「歌川派江戸-現代デザイン展」p6より)」
という、絵画やそれを描く画材を販売するお店をやっていた方です。このことを踏まえて、以下私の妄想会話を…。
ゴッホ(以下ゴ)「タンギーじいさん、ちょっと画材が欲しいんだが…」
タンギーじいさん(以下タ)「おぉ、ゴッホか。いいよ、もってけ」
ゴ「いつも悪いな…。今度はかなり良い絵が出来そうなんだ」
タ「はっはっはっ。お前は才能があるから、今度の絵もきっと良い絵を描いてくると思ってるよ」
ゴ「じいさんにそう言われるとほんと嬉しいよ。そうだ!今度じいさんの絵を描こうか!」
タ「こんなわしの絵を描いて何になるんだ?はっはっはっ」
ゴ「そうだな…じいさんの周りに浮世絵をいっぱい描いたりするのはどうだ?うん、それは良い絵になりそうだ」
タ「はっはっはっ。嬉しいねぇ。では楽しみにしておるよ」
ゴ「おう、楽しみにしてくれよな!俺も楽しみになってきた!がんばるよ」
タ「あぁ、楽しみにしておるよ」
…なんて会話があって出来上がった作品かもしれませんね(妄想ですが(笑))。
その他、第2展示場にはこの春からの新展示で、五井野博士のこれまでの活動を絵画にしたものが展示されていたんですが、その中で空き缶公害に対する運動の絵を観たとき、やはり言葉を失いました…。
私の個人的直感ですが、この絵は、現在の文明が滅びて数千年、数万年経ったあと、その時の心ある文明人が観たときに、その絵の真意を理解したならば、言い知れぬ感動を呼び起こすものだろう、ということです。
実際に行ってご覧になってみてください(^^*)
そして、その晩は大町温泉郷の宿に宿泊し、食事と温泉を堪能したあと、ロビーで私も所属しております東藝術倶楽部顧問・池田整治さんを囲んでいろいろと有意義なお話を伺いました。
明けて4日、雨が心配でしたが無事午前から農業体験・丸太ロッジ講習が行なわれました。
農業体験では、参加者が全く農作業をしたことのない人からある程度やったことのある人まで様々だったので、基本的な作業の体験という形で行なわれました。
晴れ間ののぞく天候の中、それぞれに良い汗を流していたように感じます。
また、すぐとなりで丸太ロッジの講習も行なわれていたので、合わせて体験してまいりました。
印象に残ったのは、丸太の皮むき作業に小学生ぐらいの女の子が笑顔で楽しみながら一生懸命取り組んでいたところですね(^^)
言葉として印象に残ったのは、農業体験の前に担当者の方からの言葉で、
「私は五井野先生と数年農業に取り組みましたが、収量は安定しないもので、やはり自然は厳しいと感じました。しかし、厳しいからこそ、自然の恵みを得ることが出来たとき、本当に有難いという気持ちが起きる。自然が人を育てるんですね。なぜ人々は収穫祭などお祭りをするのか?は、やはりそのような有難い気持ちから自然に起きるものだ、と五井野先生もおっしゃっていました」
といったようなお話ですね。特に現代の人々が忘れがちなところだと感じました。
そして五井野正博士の講演会。
ここで詳しくは書きませんが、いつもながらとても素晴しい講演会でした。
後半、サングラスを外していただいたのですが、やっぱりとてもやさしいお顔です(^^)
(五井野正博士をご存じない方は、私のブログの拙文、五井野正博士~まとめ~をご参照ください)
ざっくり内容を説明しますと、やはり懸念されるのは東京での直下型地震です。
月刊「ザ・フナイ」を読まれている方なら知っていると思いますが、五井野博士を中心にふる里村開発センターでは、首都圏やその他の地域での地震の際に、地方の避難場所など確保できていない方々に対して避難所を設けているそうです。
詳しくは月刊「ザ・フナイ」4月号をご覧頂き、またこれらのサポートは会員限定の部分もありますので、詳しくはふる里村開発センターにお問い合わせください。
また、講習会の内容や、その他五井野博士の著作に記述されていることを、私が個人的にまとめて述べますと、これからの日本において、様々な影響から苦を受けづらい人の条件は、
1.地震や津波、放射能汚染の影響が少ない地域に居住し、
2.農薬や化成肥料、放射能の汚染の少ない食べ物を食べており、またある程度備蓄があり(さらには自給できており)、
3.生活のインフラ(電気、ガス、水道など)が断たれた場合の代替の設備が用意され(または、すぐに用意する準備があり)、
4.明るく楽しく元気に暮らしている
というようなものが考えられると思います。
これらの条件を、まったく気づかずにクリアしている方々もいるかもしれませんし、またこの様な条件を問われたときに即答できる方もいると思いますが、今日本で暮らしている方々にとっては、必ずしも全てクリアしている方は多くないのが現状ではないかと思います。
その程度によって、受ける苦が異なってくるというのが現状であると私は感じました。
かく言う私も今の段階では全然クリアしていないので、ひとつの解答があるという前提で今一度考え直している次第でございます。
こちらのブログをご覧の皆さまも、今一度これらのことについてご検討くだされば今後の参考になると思います。
以上、大まかではありますがレポでした。
ご了承ください。