阿部卓馬ブログ

北海道新ひだか町サポート大使のシンガーソングライターです。ライブ告知、活動情報などを中心に更新しております。

浦河「べてるの家」主催のイベントに参加してきました

2012年07月07日 | 日記
今日は午後より、北海道は浦河にあります、「べてるの家」が主催したイベントに参加してきました。

「べてるの家」とは、リンク先をご覧いただくとわかりますように、1984年に設立された北海道浦河町にある精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点で、全国から主に精神障害に悩む方々がいらっしゃって、共同作業などを通じて回復を目指すところです。

今回のイベントは、スタッフや楽器の出来る当事者の方たちが伴奏をする形で、メンバーそれぞれが好きな歌を歌ったり演奏したりして披露するという、いわゆる「生カラオケ」のイベントでした。

私はゲストということで、新ひだか町名産のミニトマト「太陽の瞳」のテーマソングを披露させていただきました。

社長の計らいによりミニトマトを一箱丸ごと持っていきまして、参加者の皆さんに食べていただいて、「甘くて美味しい」ととても評判でした(^^)

人前で歌を披露するということは、どんな方でも緊張するものですが、上手い下手など関係なくそれぞれが気持ちを込めて一生懸命歌う姿は、とても微笑ましくて自然と笑みがこぼれるようなあたたかいイベントでした。



精神障害、というと異常な行動や反社会的行動が取り沙汰されて、眉をひそめる方も多いご時世だと思います。

しかし、彼等の精神の深いところを探ると、例外なくとても純粋なものが見えてきます。

それは、私が感じるところでは、行き場を失った純粋な幼い心であり、逆にその心が現代社会に適応できずに悲鳴を上げて行動に移してしまったところが、反社会的行動として捉えられている、という風に感じます。

浦河の「べてるの家」に来てから、初め問題が多いものの、少しずつ回復していく方々が多くいるとのことで、実際今日のイベントに参加されていた方も、かなり回復を見せている方々だそうです。

そういった方々は、見ず知らずの私にも物怖じせず、「トマト美味しかったです、ありがとう」とか「歌、とっても素敵でした」と気持ちで話しかけてくれます。

どちらかと言えば、私のほうが面食らったりしてしまう感じで(^^;)

そこには、何の隠し立てもせずに、気持ちを言葉や行動で示すという、不思議と居心地の良い空間がつくられていました。

まるで、おとぎ話の世界に来たような?そんな感じがしてしまいました。



しかし、なぜそういう環境が居心地良く感じてしまったのか?と、ふと振り返ってみれば、どこかしら現実社会のほうに居心地の悪さを感じている自分が観えてくるものです。

気持ちよりは体裁や常識を優先して行動している自分がいて、それから外れようとすると途端に居心地が悪くなる。

居心地が悪くならないように体裁を取り繕おうとするけれども、取り繕ったところで居心地が良くなるわけでもない。

では、居心地が良くなる場所は一体どこなのか???

その答えのひとつが、「べてるの家」の共同体の中にあるような気がしました。



気持ちを受け止める人がいるから、気持ちを出すことが出来る。

気持ちを受け止める用意があるから、気持ちを出してもらえる。

単純で簡単なようですが、これがなかなか………なんですね。



来月8月25日(土)、26日(日)は「べてる祭り」という年に一度のお祭りだそうです。

全国から大勢の方々が集まり、大変な盛り上がりになるそうです。

今年は映画「降りてゆく生き方」で主演されました、武田鉄也さんもいらっしゃるそうです。

楽しみですね(^^)



以上、コラム的日記でした(^^)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます(^^) (阿部卓馬)
2012-07-10 22:21:52
お返事遅くなり申し訳ありません(^^;)

おっしゃるとおりだと思います(^^)
非常に危機的な状況で浦河に来られた方々が、軒並み劇的に回復される様子には、ただただ驚きと感動を感じずにはいられません。
やはりそこに人間の最も大事なものがあるという安心感?があるのかもしれないですね!

また学ばせていただきたいと思います(^^)
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おとぎ話~(^^ (Unknown)
2012-07-08 00:43:46
おとぎ話の世界がすぐそばにあるご縁(^^
そしていつでも実践者、当事者と触れ合うことができる機会をハードルなく作れることは素晴らしいですね~
心で感じたことを素直に相手に伝える・・・、自分の気持ちを伝えることから、人と繋がりながら生きることの大切さを知り日々実践している。。。病気とつきあうことや、生きていくための苦労は当たり前・・・ならば問題を解決するために、助けをもとめること、助けあえること、ひとりで悩まないこと、本質の問題について語り合える仲間がいる、繋がりを大切にする世界なのかもしれないですね。
苦労を分かり合える仲間がいる安心。苦労とともに生きることを笑いあえるとしたら素敵ですね。
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