阿部卓馬ブログ

北海道新ひだか町サポート大使のシンガーソングライターです。ライブ告知、活動情報などを中心に更新しております。

五井野正博士 一口メモ 「リサイクル」

2012年06月23日 | 五井野正博士
7月29日(日)の五井野正博士札幌講演会へ向けて、予備知識として改めて五井野博士についての記事をアップしていきたいと思います。

最初は、こちらのブログをご覧の皆さんはもうご存知かもしれませんが、「リサイクル」についてです。

まずは、1980年に矢沢永吉さん、1981年にはオフコースも出演したという、NHK教育テレビの番組「若い広場」に、1978年ごろ、五井野正博士(当時28歳)も出演されております、こちらの動画をご覧ください↓

tadashi goino 五井野正画伯 リサイクルを世界に広めた産みの親





(以下、文字起こし)

インタビュアー・中部博さん(以下中)「さて、その五井野さんと空き缶のね、出会いなんですけども…」

五井野正博士(以下五)「んーそもそもはね、五年前にあのー、富士山のね、麓でウィッピー総合研究所(※1)というものを創ったんですよ。で、その時にね、水質調査だとかそういうものをやっていたんでけどね。あのーなんていうんですかね、穴あき病なんかがたくさんこう全国的にありましてね。で、魚が毎年死ぬわけですよ。で、それは内臓…穴あきですからね、やっぱり重金属。で、まぁ現地でね、いろいろこう見てると、そのー、工場も何もないし、湖の底にね、空き缶がどっさりあると。で、そっからね、そういうものが運動として、空き缶運動になっちゃったんですよね。」

※1 ウィッピー総合研究所
芸術という方法を使って科学を超え、科学の弊害を取り除いて過去の失われた人間文化を復活させるという重要な目的を持って創られた機関。World(世界)、Interior(インテリア)、Picture(絵画)、Product(生産)、Instructive(教育)、Institution(機関)の頭文字を取ってWIPPII(ウィッピー)としている。


中「ということは、実質的な運動というのは空き缶を拾う、という作業と…?」

五「やっぱしね、これは拾うったって捨てる人はいますからね。これはいたちごっこで、そうじゃなくて生産オンリーのね、今までの国と企業のね、そういうものの考え方を変えると。それを、ただ僕達なりに、まぁ音楽とかそういう形でね、そんなあのーぶつかり合うっていうんじゃなくてね。やっぱり人間同士ですからね。」

中「そのー、拾った空き缶はどうしたんですか?」

五「うーんとね、これがリサイクルの形が現代出来てないんですよ。それがそもそも運動の発端なんですよね。だから、拾うのは美化運動でも、まぁボランティアでもいくらでも出来ますけど、そのあとのね、それが埋め立てだとかそういった形で使われてますから、それをね、やっぱり国側、あるいは企業側にと…行政だけの責任じゃないと。だから、現実はまだ、拾ったあとが大変ですね。」

中「確かに、空き缶を拾ってその行政とかね、企業に問題として考えてもらいたい、とやり続けて5年間経ったんですよね。この5年間っていう長さでね、途中でこう…やめようかな?と思ったことないですかね?」

五「んーやめようってことはないよね。やっぱりこう、ひとつの区切りをつくってね。やっぱり僕達には僕達の…やっぱし生き方、というのかね。生き方は運動の中で示されますけど、生活…というか文化がありますからね。だけど、なんて言うんですか、ひとつの区切りでこれで終わらせよう!と…ひとつのね、結果を出そう!と…それやった途端にね、今度逆にこれが始めになっちゃって…また、あのーなんて言うんですか、意地だとか…まぁあるいは、いろんな状況に置かれて…またやって。で、また最後で終わらそうと思ったところが、また始めに、またなっちゃうと…。」

中「まぁ、僕なんかのイメージでは空き缶っていうのはどこでもいっぱい今落っこちてるしね…こう、それを拾って問題にしようって、何かもう、空き缶のほうが多すぎちゃってさ…何かこう、やんなっちゃうんじゃないか?って感じが持つんですよね。」

五「それはやる前からね、わかってたことだし、ただ、誰かっていうよりもね。まぁあのー、はっきり言って一度ともかく突っ込んでしまうと。たとえ自分のね、そのイメージが違っていようがなにしようがね、もうともかくあとは意地ですね。結局いろんなね、障害とか圧力とか、問題が出てきて、やっぱりそこに対して、それがひとつのね、支えというかね、やってきた。」

中「なぜね、そのリサイクルっていうことを考えなきゃいけないのか?っていうことが問題になってくると思うんですよね。」

五「それはね、全てのね、自然というのは循環してるわけですよ。だからエネルギーだってね、そのように何でもひとつの方向にただ向かえば、必ずね、バサーン!とくるわけですね。自然というのはすべて循環している、だから我々の生産活動も、我々の観念も、全てがこの空き缶を例えにして、循環ってことですよね。

中「ぐるぐる回っている、むしろ回っていることが自然だと…。」

五「そうですね。さもないと、時間が無くなっちゃいますよね。前に進めなくなっちゃう。

中「でも、その例えば近代文明の中でね、だんだんその、どんどん進むばっかの気が強くなってきたでしょ、ものすごく。それに対してリサイクルって言っても、なかなか人の気持ちっていうのかな、変わらないような気がする。」

五「やっぱりそれはね、動きとしてね、出てこないから。やっぱり誰にもね、多少あるわけですよ。しかし、あのー、ただ、あのー、そういう醜い面だとかいろんな面ばっか見てるとね、あのー結局何も動けなくなってくる。やっぱり何かね、それが始めのうちは信じられませんけどね、やっぱりそれが続いていて、何かがあれば、いずれやっぱしだんだんと心の中にあるものが出てくる、と。そこまで、だから文化にしたいと。」

中「さてその、今後の方法ですけれど、また何か大きなイベントをやってやめようとするわけですか?」

五「えーとね、今やっぱしリサイクル法案をね、国会で通したいと。

中「かなりいい線までいってますか?」

五「いってますね、一応呼ばれてますんで。」

中「そうですか。わかりました。まぁ、がんばってやってください。」

(文字起こし ここまで)




あまり知られておりませんが、動画の中でお話されている、五井野博士の数年に渡る空き缶運動により、リサイクル法案成立の流れが生まれ、それまで空き缶のポイ捨てやゴミの埋め立て問題などで非常に汚かった日本が、世界が驚くほど綺麗になりました。

それまで行政だけの問題となっていたゴミ問題を、国や企業、さらに国民の意識まで高めた結果であると思います。

今では皆さんもゴミの分別は普通に行なっていることと思いますが、こちらの動画をご覧いただければ、この五井野博士の活動による影響が大変大きいと感じるのではないでしょうか。



そして、大変短い動画ですが、五井野博士は非常に深いお話をされています。

自然が循環していることは皆さんもご存知の通りで、自然が創り出すものはまた、自然が元に戻して、美しく循環しております。

自然と同じ様に考えれば、人間が創り出したものは、やはり人間の手によって元に戻さなければならないのですが、果たして現代の科学はそれが出来ているでしょうか?

昨年の東日本大震災からの福島第一原子力発電所事故でもわかりますように、事故から1年以上経った今も、収束に向かう様子もなく、具体的に放射能を元に戻す方法もわからないまま、政府は大飯原発の再稼動を進めようとしています。

動画の中で五井野博士がおっしゃるように、エネルギーもひとつの方向に向かえばバサーン!と来る、というのは、今の日本で起こっていることではないでしょうか?(動画は34年前のものです)

五井野博士はこうなってしまうことを以前から予測しており、そのために現在まで放射線・放射能対策について、具体的に様々な技術や方法、被曝対策の医療を開発してこられています。

7月29日札幌講演会では、このあたりのお話もしていただけるかもしれません。

お時間ありましたらぜひお越しください↓






講演タイトル:「五井野正の世界」

とき:平成24年729日() 14:00~16:30

ところ:札幌市白石区民ホール(札幌市白石区本郷通3丁目北1-1)
アクセス:http://www.shiroishi-cc.com/map/

入場料:一般A席/3,000円 一般B席/2,000円 (学生半額)


※前売り券ご希望の方は、お名前・ご住所・ご連絡先・ご希望の席(一般A席/B席)と枚数を、takuma.abe@gmail.comまでご連絡ください。
折り返しお振込先をご連絡いたします。



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コメントありがとうございます (阿部卓馬)
2012-06-23 21:58:29
高橋様

コメントありがとうございます。
ご指摘いただいた件に関して、メールにて回答いたしますので、お手数ですがtakuma.abe@gmail.comまで一度メールをお願いできますでしょうか?

よろしくお願いいたします。
返信する
とうとう実現ですね! (Bontaka@GER)
2012-07-19 21:24:51
阿部さん

素晴らしいですね!
ドイツからもTwitterで応援していま~す。

http://twitter.com/#!/BontakaGER
返信する
コメントありがとうございます (阿部卓馬)
2012-07-19 23:00:32
> BontakaGER様

ドイツからありがとうございます(^^)
大変貴重な機会をいただいて感謝です。
少しでも多くの方々にいろいろと感じていただきたいですね!
返信する

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