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hotひと息ついてみよ

今日も一日おつかれさま。そう自分に言ってあげよう。

雨だよね

2018-05-13 20:31:22 | 日記
雨なの

少し肌寒いけれど
冷たくはない

庭の木々の葉は
うれしそうに
生き生き きらきらしているから

明日の朝
傘ひとつ荷物がふえるのは
ちょっと面倒ではあるけれど

ありがとうって
空を見上げた

どの傘をさして行こうか

ささやかなぜいたくに
お気に入りの傘は数本
大胆に大きな赤い花模様
白っぽいのから
渋めの深い緑色
きりきりっとしたストライプ

ぱっと広げた時
傘の色味が光に反射して
違う街にでも行った気分になる

雨なの

うすめのタオルレットをくしゃくしゃにして
首元にまるめて
雨音を大切に聞きながら
ひっくりかえって
私の大好きな
そんな雨の日


運動会の花火

2018-05-12 22:51:58 | 日記
夜更かしをした朝
近くの小学校の運動会の花火で目が覚めた

どこもかしこも運動会

運動会楽しみだね
みたいな言葉やすやすと掛けないで

私は運動会は嫌いだった

あの変なお祭り的な盛り上がり

足の速い子は得意げにその日はヒーロー

足の遅い子は拍手なんかで迎えられ
それはそれでなんか失礼極まりないような気がして

がんばれ
がんばれ
なんて声も
それもそれでなにか嘘くさいような気がして

へそ曲がりな私は
愛想がないとか
かわいげがないとか
子どもらしくないとか

もうやめてそういうのって気持ちでいたのを思い出す

世の中の運動会のノリについていけない子ども達

大丈夫
大丈夫
それなり年を重ねれば
頑張れとかも いいタイミングで言えるようになるさ
愛想笑いも できるようになるさ

大人が口にする「いい子」は
大人にとって「都合がいい子」
君は君らしい「そのままの子」であればいいから

そして今の私と言えば
自分が出る事もない
子どもの弁当を作る事もない
近所の小学校の運動会は
少しね 花火の音にも懐かしさを感じている


目は口ほどに

2018-05-11 22:59:17 | 日記
目の奥をのぞき見ようとしてしまう

ごめんとか
ありがとうとか

いいタイミングであの子が言えるはずがない

つらそうにしているあの子に
大丈夫とか
安心しなよとか

いいタイミングで私が言えるはずもない

私がのぞき込んでいるあの子の目も
ずっと私の目をのぞき込んでいる

大人の私がなにか言ってあげなければと思った先から
大人なんて言葉
大人が勝手に自分の都合よくいきたい時のためにあみだしたものだと
そう気付いた時点で
お手上げな私はぺらっぺら

ごめんねって
私があやまったからどうのの話じゃないけれど
いつのまにか
つらそうなあの子より
つらそうにしている自分

あの子の口から出た言葉には
私の口はなんとか大人的な言葉を吐き出せる

てもあの子の目の奥から出た声には
ごめん
私は涙しか出せなかったこと

今日の夜 ずっと引きずっている






休み明け

2018-05-06 22:53:34 | 日記
そんなにきついな~って思っているとは
自分でも感じていなかったけれど
連休明けが
今まで以上に気が重い

平気そうに
余裕あるように
思われやすいのは
今に始まったことではない

パタパタしているように見られるのが
いいわけではないけれど

この4月に職場で異動があった

始めて新しい勤務先へと行った日
一番に私を迎えてくれたのは
すぐわきにある野鳥公園から聞こえた
少したどたどしいウグイスの鳴き声だった

一か月が経ち
毎日私を迎えてくれるその声は
もうすっかりウグイスで

仕事の張り合いとか
またそこに向かうことができる原動力って
意外と
そんなものだったりもする

ちっぽけなそんなものを
ひとつひとつ拾い集めることできるうちは
またよいしょって
すすめるよね
きっと
また明日も






だから 木はいい

2018-04-30 19:20:54 | 日記
彼は
大好きな山の枝を切って
大切な人にスプーンを作った
木はいい
最後は火にくべればいい
それは人を弔った時
大切な人をこの宇宙に帰して
そこに宿る豊かなるものが
またその大切な人を自分の内に帰してくれる
それと とてもよく似ている

彼が大好きだったお気にいりの桜の木を切ったのは春のはじめ
春風が吹いても
その桜の木は花を咲かせることができなかった
その春のおわりに
新しい命がひとつ 彼の家族に増えた
そっとその命の名前に
彼は大好きな木の名前を添えた

彼はその大切な家族のために
またコツコツと木を削り 思い込めコツコツと
その時彼の手から 彼が彼自身の人生を振り返りながら
そうツナギいきたいものをそこに宿しながら

そして彼はそっとつぶやいた
そして最後は燃やせばいいと
だから 木はいいんだと