hotひと息ついてみよ

今日も一日おつかれさま。そう自分に言ってあげよう。

たくあん ごちそうさま

2016-01-28 21:28:54 | 日記
今年の冬は
たくあん漬けをしてみた

畑から大根を抜いてきて
洗って 干して
手で揉んで 麹をまぶして
重石をのせて
待つこと一か月

できた できたと喜んだものの
うちの家族はあまり漬物は好きではなく
結局私が一人食べ続け
まぁね…
漬け方を教えてくれた農家さんからは
こんなに少しばっか漬けたことないよ
って言われる程度の本数だったから
毎日毎日たくあん三昧ってわけでもなかったけれど
今日、最後の一本を
大切に食した

なんでもそうだけれど
自分が手掛けたものは愛着もある
から うまかったと自負しちゃったりして

けど
また漬けたいとは思わない
飽きっぽいのかな
わりとね
お店の人が作ってくれたものも悪くない
こだわりがないのかな
いろいろな味も楽しみたいなんてもあって

きっとね
片付けないといけないこと
やらないといけないこと
けど 面倒だなって思っていることがあると
なにか 違うことに挑戦したりして
気をまぎらわせたいのかもしれない

そう言えば
学生のころ
試験の前になると
急に本が読みたくなって
どうしてもその間だけ 文学少女になってしまう
いったいあれはなんだったのだろう

とりあえず 今やらないといけないことは
さっさと夕食の茶碗を片付けて
あとは ゆっくりアメトーク見よってことかな


月に思い

2016-01-27 01:25:17 | 日記
そう
仕事を終えれば

最近 日が長くなったと言っても
すっぽりと あたりは暗さをまし

職場から東へと向かった先にある家へと向かう私の目の前に
なんとも
凛とした輝きを放つ月

某携帯電話会社のCMような 
愛おしい「かぐや姫」とはまるで違うし
もちろん
うるわしの「桃太郎」のような夫でもないし
双方
「かぐや姫」にも「桃太郎」にも
似ても似つかないというところで
そう思えば
お似合いな お互い分相応な相手同士ということかと

それにしても
そのあまりにも
冷たい微笑みに近い 澄んだ光に
その光がからだをぬけた時
きっと いろいろなよどみを
まっさらにしてくれるような気になって

お日様は元気だけれど
あんまりと元気過ぎて
少し距離をおきたくなる

そういえば 昔から
元気な子は苦手だった
くるくる楽しげに笑う子には
ちょっとついていけなかった
劣等感もたいしてなかったけれど
自信が満ち満ちている子には
ちょっと近づけなかった

自信は内に持つもので
外に出すものではない
みたいな
なんか それは
ちっぽけな私のこだわり
もちろん自信などは
持つ前に 砕けてしまったりする だけど
そこがまたいいって それは
ちっぼけな私のプライド

家に着くまで
東へ東へと向かう間
月に思いをはせて
なにかわかってくれているようなその光に
そうだよね
なんて語りかけてみても

もちろんね
何も答えてくれない感じの
その少し冷たそうな光は
わりと私のお気に入り

あと数時間たてば
今度は太陽が東の空にのぼってくるはず だから
それがあるからこそ
月は月として



それぞれに雪

2016-01-25 21:33:06 | 日記
冬に感じることとか
冬の風景とか
当たり前と思っていても
場所が違えば
まるで見ているものがさまざまだと

みぞれが降ってきた沖縄の様子をテレビでみた

そうだよね
冬に雪が降るって当たり前なことではない

ねぇ 雪食べたことある?
ねぇ 雪に埋めて 冷たいひやひやしたみかん食べたことある?
ねぇ 雪が降っている朝は しんしんとしてすごく静かだって知っている?

私は沖縄の冬は知らない
そして極寒の地の冬も知らない

知っているようで 知らないことだらけ
当たり前のようで けっこう狭い小さな世界観

聴こえていると思っていたことも
聴こえているように感じていただけかもしれない
見えていると思っていたことも
見えていたと勘違いしていただけかもしれない

わりかと
狭いわずかな空間の中であがいていただけかもしれない

目をこらして
耳をすませて
それだってどれだけのことを拾い集めて生きているものかって

生きている?
もしかしたら
今ここにいると思っているこの世界は 長い長い眠りの中の世界かもしれない

だったら
目覚めた方がいい?
このまま眠り続けていたほうがいい?

目覚めた時
私はどこにいるのだろう
サンゴ礁の美しい
鮮やかな色の花が咲く南の島かもしれない

まだ眠っている 目覚めない私の上にも
しんしんとこの冷たい雪が降っているのだろうか
目覚めない一人ぼっちの私の近くにも 
雪は降り積もっているのだろうか

そんなことを思って 少し涙が出そうになった私のこの部屋は
ただ 明るく温かく けれど
そんなだから
よけいにちょっと悲しくなった
さっき
外で見た月は
時々雲に隠れてはいたが
明日は雪など降ることはないほど
凛と地上を照らしていた
そんなだから
よけいにちょっと悲しくなった


背中まるめて

2016-01-23 22:12:55 | 日記
いくら寒くとも
夕方の4時から5時
この時間帯に日がのびたなって思えるから
これからの季節は好き

とても寒いと
温かい甘い飲み物とか
甘いお菓子とか
今まで以上に好きになる

背中まるめて
ふーふー熱いコーヒーにチョコレートなんて
最高にぜいたくな至福のひととき

できれば
綿入れはんてんを羽織りたいところだけど
最近売っているはんてんは軽いけど
包まれた感がないから嫌い

日本列島寒気にすっぽりおおわれて
けど
みんなが同じくぶるぶる寒がり
みんなが同じく冷たいベールで包まれている感じが
なにか 少し嬉しい

ずっと昔に別れたきりの
小学校の同級生も
幼なじみのあの子もこの子も

それぞれに今いる場所で
暮らしているけれど
すっぽり包まれた寒気のペールの中で
同じように
寒いなって
背中丸めて

昔いっぱい交わした約束事も
果たせないまま
思い出せないまま忘れてしまったこともきっとたくさんあって

ちょっと悲しいような
けれど懐かしさも感じながら
きっとみんな背中丸めてるね きっと

お元気ですか






非日常でも日常でも

2016-01-21 21:14:56 | 日記
どっちの世界が日常なのかと思うことがある

先日 家族が数日入院をした
病院の5階の大きな大きな窓から見える
街の景色や西の山並みは美しく

そしてその窓から眺めている私も
日常のことのように
普通にリビングの窓から眺めているかのように
そんなことに 少し変な気分になりながら
その感情が違っているような
そうでもないような

そうだ
同じような気持ちになったことがあった

震災後 私の住む町は避難区域にはならなかったが
なんとなく町全体が外に出ない 出れない雰囲気となっていた
それでも
スーパーに行けば お惣菜なども売られていて
郵便物も新聞も きちんと毎日同じようにポストへと配られ

私は
リビングのソファーで
確かに不安も感じながら
それでも
西の出窓には正月から咲いていたシクラメンもまだまだきれいで
その窓から差し込む日差しからは
優しい春色も感じ 光りは温かくやわらかく
庭の木々の冬芽をとんとん春ですよとノックしている
いつもと同じ日差しの中
とても心配でドキドキして 胸だってしめつけられそうで
でも
いつもの この季節の日差しにまどろみウトウトして
半分夢見ているような幸せ感が確かにあった

ぬくぬくして気持ちいいこの感情と
不安いっぱいの感情と
まるっきり正反対のはずなのに
こころの中で同化していることにも
なぜか 違和感すらなく
かと言って 感情がマヒしているのでもなく

ありえない現実の中でも
ありえるんだよね すべてが

どっちが日常?
どっちも日常!

今だってね
当たり前に
天気予報で気温を伝えるように
当たり前に
各地の放射線の値がテレビから流れる日常って
非日常のはずなのに
今まで同様に流れている時間がたくさんあって
とても静かに 穏やかに どっちも日常

あの日病院からみた冬の景色も
とても優しく日常的で
そう 悲しいくらい日常的で
泣いているのか 笑っているのか
どっちも