hotひと息ついてみよ

今日も一日おつかれさま。そう自分に言ってあげよう。

この思い

2015-06-17 21:16:25 | 日記
覚悟たるもの
期待たるもの

どちらにしても
自分の思いからのものと思う

期待が裏切られたと感じることはあっても
覚悟が裏切られるってあるのだろうか

あの日から
私はずっと「福島」に住んでいる

生きていると
不本意に
不意に
何かに巻き込まれたり
何かに振り回されたり

その何かが
自分にとって
乗り越えねばならないことと思ったとき
人は覚悟をする
自分にとって
乗り越えられそうと思ったとき
人は期待もする

私は
あの日 覚悟をした自分の強さに
いま 期待をしている

その強さが
生きる糧になるとしたら
あの覚悟は無駄ではなかった
その覚悟が
次の一歩を踏み出す力となるとしたら
生きることにひかりも見える

明日からの日々にも 期待ができる

あの日から
私はずっと「福島」に住もうと思っている
あの日から
私はずっと「笑顔」は忘れたことはない
そして
あの日から
私はずっと「覚悟」も忘れたことはない




木々の葉の先には 広い空

2015-06-16 00:05:59 | 日記
週末に 知り合いの農家さんちに行った

農家さんは 忙しい時期だから
私が ちょこっと顔を出しても
せっせと 農作業をしている

こないだもらってきて植えたトマトの苗も
こんなにも育ちが違うものかと
緑がだいぶ深くなってきたなと
あちこちうろうろ、きょろきょろして過ごす

農家さんちのにわとり小屋の裏に
せせらぎがある
魚が群れをなして泳いでいるのが見える

ここが一番涼しいからと
農家さんが ゴザを持ってきてくれた

ゴザを敷いて 仰向けになって空を見上げた

葉が重なり合って その先に
空が見えた
葉と葉の間から見える空は
木々の葉が 風になびくたびに
表情が変わって見える

こうして 大地とからだが一緒になっていると
動いているのはこの地ではなく きっと空だろうと
しみじみ思う
高い高い空の下 この景色に抱かれていたいと
しみじみ願う

風は音でなく声だ
ひかりは
からだを抜けていく

なぜか
自分が生きているか そうでないのか
一瞬わからなくなった
風の中に 大切だった人の声が混じっていた
けれど それも鳥の声だったのかもしれない

大きく大きく背伸びをした
私のからだのすみずみまで
風が 吹き抜け
緑の息吹きが たくさんのひかりの粒を
私のからだ中に 注ぎ混んで
むくむくと
芽が出でるように
むくむくと
私も起き上がり
むくむくと
地道に
けれど丁寧に
そしてまじめに
また小さな一歩を 
踏み出す力がわいてきた

絵を描いてみるってこと

2015-06-12 21:06:02 | 日記
知り合いに絵描きさんがいる

私は絵心がなく
自分で何かを描くなどということはない

今日 絵の展示会のお知らせがきた

去年の秋
二本松のあだたら高原美術館-青-に
彼の絵を観に行ったときのことを思い出した

自分が描いた絵を前に
色を重ねていくことは
その絵と呼吸を重ねていくことらしい

私もなんとなく
その雰囲気はわかるような気がした

毎年
この六月末には ホタルに会いにいく

だんだん暗くなっていく空を眺めながら
木々の揺らめきや夜の匂いに
私も息を合わせ
からだも風と重なり合って
ホタルが舞うのを待つ

そのときの私と同じように
彼の絵の中の風景に 彼が息づいているのだろうと思った

その美術館は
山の中にあって
週末にしか開かない

大きな窓から 山の木々を眺めると
その中に すっぽりとうまってしまうのを感じる

それは
私が大好きな 堀辰雄の小説「楡の家」の中の
山の家の「楡の木陰の腰かけ」に
私も座っている まさにそんな気分になれる

また
今年も
彼の絵に合いに行こう


もう寝よう

2015-06-10 21:56:28 | 日記
とにかく何も考えず

私の周りに
自分の好きな色を敷きつめて
そんな気分で
とにかく
もう寝よう

勝ちとか
負けとか
そういうことでなくて

けれど
誰かに幸せにしてもらおうなんて思ってはいないし

自分の周りを
自分のこころ温めてくれる色で塗りつぶし
そんな気分で
とにかく
もう寝よう

明日は
少し早起きして
まずは とにかく
棉の木とひまわりの新芽が
朝のひかりに満たされているのを見さだめたら
窓を開けて
この夜を一気に外へと逃がそう

とにかく
今は
この夜に包まれながら 
この暗闇をうろうろと漂いながら
少し疲れて
少しあきらめて
とにかく
もう寝よう

こころから   おやすみなさい
こころを込めて おやすみなさい

明日は今日より きっとお天気


私は文学少女だった?

2015-06-09 22:22:33 | 日記
おとなになってからは
やたらと報告書というものを書く機会が増えた

おとなは どう書くか思い悩み
こどもは 何を書くか思い巡らす

報告書の白紙の紙を目の前にした時のドキドキは
小学生のころ
白紙の原稿用紙に言葉をのせていった時のドキドキとは違う

ドキドキとキラキラは同じ種類と思っていたけれど
おとなになるにつれ
ドキドキはあまりいいものではなくなった

それでも いま
この白紙のページに
ひとつひとつ
好きな色を
好きな景色を
好きな音を

自分のこころを探りながら
言の葉をつづっていく

そのときのドキドキは
あの遠い昔のように
ちょっとキラキラしている

紫陽花が咲きはじめるこの季節
わたしは雨の日が大好きだった
長靴が大好きだった
水たまりは 避けて通るものではなかった
いつからだろう
雨の日は やっかいな日に変わっていった

あの頃に戻りたいとは思わない
それでも
雨の日の匂いは鼻の奥で覚えていた
雨あがりのまぶしさも 
わたしには ここちよいものであって
それを思い出して
気づいたとき
わたしは
わくわくしながら
文学少女の気分になってドキドキしながら
キラキラした言葉を こころの中で
さがしていた