いつもと同じ朝は ふつうにほっとした後で悲しい

朝日を浴びるように植えられた夏の花たちは
昨日までの雨に少し疲れているように思うけれど
朝日を感じれば　少しずつ呼吸も強くなる

昔から変わらない　いつもと同じような夢をみた
遅刻する夢　試験勉強をしようと思って寝てしまった朝の夢
その時の私はいつも同じ表情で
夢から目覚めた私もいつもと同じ感情で

でもいままでとは少し違う
こころがぽきっと折れてしまった私は
いつもと同じ目覚めに　また寂しくなる
あの時に戻ってと思うあの時はいつなのかもわからない

でも
また今日も
いつもと同じように朝日がのぼってきたから
庭の木々たちと一緒に
呼吸を深く強くして
こころに色をさしていこうと

大丈夫
それが確信でも疑問でも
それでも大丈夫