hotひと息ついてみよ

今日も一日おつかれさま。そう自分に言ってあげよう。

朝 プラットホームから

2016-11-25 00:37:23 | 日記
西へと向かう電車には観光客が多い
東へと向かう電車には学生が慌てて乗り込む
車内の色味が 少しずつ違う

北へと向かう電車には 私

ちょっと旅気分はあるものの
これから隣りの町へと仕事に向かう

小一時間の流れる景色は、
その時々に 季節が行ったり来たりする

車窓から見える人びとの日常生活も流れていく
そんな景色の中に いつもの自分にもある居場所を感じつつ
いつもと違う時間の流れが
いつもと違う景色の流れとあいまじわっている

日常の中の非日常感

それは豊かではあるけれど
町は今日も忙しく 足早に 今日も時が流れていく

だから そんな流れのじゃまにはならないように
そっと けれど丁寧に
そのぜいたく感を味わうことこそ
大人のたしなみ

だから
日々の疲れも 少しは表情に残しつつ
深まりゆく秋も
静かに愛で楽しんでみた










夜に明かり

2016-11-14 23:10:33 | 日記
何度も何度も
口にしていた
「夜は怖くはないのだから」と

そう思いながら夜を迎えていたのは
私がいくつの時だったのかさえ
今となれば 覚えてもいない

しんしんと深まりゆく秋を感じながら
少し静寂な
少し寒々しい
この夜のひととき

元気?と誰かに電話でもしたい人恋しさと
誰かの声がちょっとだけ遠い場所にあるからこその
豊かなる静けさと…

カーテンを少し開けて外を眺めてみる

庭の木々たちを照らしているのは
月明かりより 街灯のひかり
その先には 
眠ることをしらない24時間営業店の明るい元気な明かり

ひとつの季節の終わりを感じさせる
色とりどりの庭木の葉たちは
そんな いろいろな明かりにも
ほどよく映えていて
だからこそ
少し嬉しいような
少し悲しいような
この夜のひととき

そっと口にしてみた
「やっぱり夜は怖くない?」

怖いけれど 嫌じゃない
嫌じゃないけど
私が眠っている間も
夜が眠らないのが
少し心配
少し怖い

口元まで布団をかけてしまうのは
「夜は怖くないのだから」と
あのくちぐせを言ってしまわないようになのかな

でも
そんな夜も嫌じゃない