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サッカー界のアラブ資本注入について考えてみた-1

2011-10-07 22:55:56 | サッカー
長くなったので、分けて書くことにします。
後半はまた次回ということで。

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今日リヨン-パリ・サンジェルマン(以下PSG)の試合を観ていて考えていたことは、
今後サッカー界にどんどんアラブ資本が投下されていった場合どうなるのだろうか、ということ。

ご存知の方も多いと思いますが、
PSGは今年カタールの投資ファンドから資金を得て、
一気に大型補強をしたクラブ。

このように他から資本を得て大型補強を敢行するクラブは近年増えており、
有名どころではマンチェスター・シティであり、直近ではスペインのマラガや
ロシアのアンジなどもこれに該当します。

私自身の意見は、他資本を注入すること自体を悪いとは思っていません。
しかし、今後も益々このようなクラブ(買収されて大型補強を目指すようなクラブ)が増えていくとしたら、
サッカー界にとって悪影響を及ぼす可能性を否定できません。
そう感じた理由はこうです。



クラブチームを一つの会社と考えてみてください。
そのクラブチームは市場(自身の所属するリーグ)でトップを獲りたいと望んでいます。
(経済的なサッカー市場という視点は、今回は無視します)
この場合、選手はクラブにとっての資源であり商品ということになります。
簡単に言ってしまえば、トップを獲りたいならより良い商品(選手)を仕入れる必要があるわけです。
もちろん商品を仕入れるには元手が必要ですので、良い商品を得るには多額の資金が必要です。

今回のPSGのようなケースは、この資金、いわゆる企業でいう資本金を他から充当したという形になりますよね。
これによりPSGは多額の資本を得ることが出来、優秀な商品を手に入れることが出来ました。
ではもし仮に、市場(所属リーグ)全ての競合相手が同様に多額の資本を得る状況になったらどうでしょうか。
その全てのクラブが、優秀な商品を手に入れることが出来るのでしょうか。
現実的に考えて不可能でしょうね。結局クラブ間の資金力の優劣に左右されることになります。

仮に全ての選手に順位付けを行い、No.1の選手から各クラブが奪い合いをした場合、
その一番の選手を手に入れることが出来るのは、そのリーグで最も資金のあるクラブということになるでしょう。
二番目の選手は?リーグ2位の資金力を持つクラブということになるでしょうか。
単純に考えると資金力があればあるほど優秀な商品を得ることが出来るといえると思います。
(もちろんクラブブランドなどあるので一概には言えませんが…)

現在は多額の資本を持つクラブが少なく、買収されたクラブがそのまま市場有利に立てる状況でありますが、
しかしこのまま買収が進めば、資金力による優位性はどんどん薄くなっていくだろうことは、
何となく想像することが出来ます。
さらにいえば、多くの競合の競争力(この場合は選手獲得の購買力)が拮抗すると、
価格競争が勃発し、優秀な選手の相場は高騰していきます。
するとどうなるでしょう。

凄く優秀な選手を獲得したけど、今年はもう他に補強できる資金が無い…。
見たいなケースも出てきそうです。

つまり、優秀な選手を獲得することで、今度はその企業自身の企業体力を奪う可能性も出て来るかもしれません。


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