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若年化と生え抜きの空洞化が進むレアルマドリード

2010-07-27 00:41:59 | サッカー
ラウールとグティの退団により、一層レアルマドリードの若年化が進みました。

最年長こそドゥデクの37歳(だったはず)ですが、それ以外には30代はゼロ。
そのあとに続くのがカシージャス、シャビ・アロンソとディアラの29歳ですから、その若さがわかります。
ていうかカシージャスも気付いたらもう29歳なんですね…。


これはおそらくフロレンティーノ・ペレス会長の補強方針に則ったものでしょう。
前回在任時のいわゆる「銀河系時代」には、銀河系が完成した時点で多くの選手がキャリアのピーク、
つまり30前後だったために、銀河系時代が早期終焉を迎えてしまったことに対する
彼なりの対策なのだと思います。


しかし、若手が増えることでデメリットも生まれます。
まずは絶対的な経験値が足りない。
ただ、経験値に対してはレアルの選手は全員がトップレベルの選手で、ハイレベルな大会の経験を積んだ選手ばかりなので、
実際そこまで影響が大きいとは思いません。


それよりも気になるのは、
リーダーシップの欠如。
ピンチの時の粘り強さ。
この2点だと思います。


今回退団したラウールとグティは、ともにチームの第一、第二キャプテン。
チームに与える影響が大きい選手です。この2名の選手の退団により、
チーム内のコミュニケーションにどのような影響があるのか、全く予想がつきません。
特にラウールは、退団したほかの選手から「レアルはラウールのチームだ」と揶揄されるくらい、
いい意味でも悪い意味でも求心力のあった選手ですから、今後チームがどうなるのかは見ものです。

そして粘り強さ。これは個人的な意見ですが、チームで長年活躍してきた選手は、
絶望的な状況でも諦めない姿勢を崩しません。それに加えてサポーターの期待感も違います。
これは入りたての若手では絶対に築くことのできない「信頼」の力だと思います。



チーム作りに関する個人的な意見としては、
若手とベテランは、全ポジションバランス良く所属しているべきだと思います。
若年化のレアルマドリード、
高齢化のACミラン、チェルシー等、
偏った年齢層になると、流動的な世代交代が難しくなっていきます。
マドリディスタとして将来を案じてしまいます。





一方で、近年レアルの下部組織からレアルのレギュラーに定着した選手がいないことも懸念材料だと思います。
チームを引っ張る存在、そしてサポーターから「息子」と思われるような存在の選手が
今後レアルには必要だと思います。
現在所属している選手では、グラネロが下部組織出身ですが、今後頑張って「チームに不可欠な存在」に成長してほしいものです。

もちろん、バルサのように下部組織からどんどん若手を起用したほうがいい、などとは思いません。
レアルとバルサでは下部組織に対する考え方が全く異なっているからです。
個人的にはバルサのような、下部組織から統一してトップチームと同様の戦術を教え込む、
ある意味で「日本的」な指導方針は好きではありません。
レアルの下部組織のように、トップチームに関係なく選手を育て、ヘタフェやその他のチームへレンタルに出しながら成長させる、
「投資的」な指導方針も是否あるかと思いますが、自分はレアルはそれでも構わないと思います。(トップチームの選手層が厚すぎるため)


とにかく言いたいのは、
若手に対して経験を伝えられ、チームを引っ張れる選手が減っている現状と、
なかなか下部組織の選手がチャンスを生かせない現在の体制をどうするか。
この2点と今後レアルマドリードがどう向き合っていくのか、
クラブの将来に関わってくるだけにとても気になります。


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