植物好事魔多し

植物を育てる、とある趣味家の備忘録兼管理ノートです。

中国のコーデックス

2017-06-15 14:00:00 | Menispermaceaeツヅラフジ科
Stephania sp. aff. yunnanensisとして、国内業者より入手。
輸入株らしいが詳細は不明。
中国雲南省産らしい。
Stephania sp. aff. yunnanensisとは、Stephaniaステファニアの一種でyunnanensisに近似の種の意味。






ひとまずはStephania yunnanensis H.S. Loを調べてみることにした。
Flora of Chinaによると、現地名は云南地不容 yun nan di bu rong(云南Yunnanは雲南の中国名)、茎と葉は赤い樹液red juiceを含むとある。
確かに茎や花は赤い(紫色)。



TropicosのType-Protologue(浅学ゆえいまいち意味がわからない。タイプ標本の由来という意味か)には"China: Yunnan: Kojiu, Ka-fang People's Commune, Changwan, 6 Aug. 1978"とあり、GoogleMapでいう長湾(Changwan, Honghe, Yunnan, China)と思われる。
雲南省紅河ハニ族イ族自治州の長湾は雲南省の東南部に位置し、ベトナムに近い地域。
KojiuとKa-fang People's Communeは調べ方が悪いのか、行政区や名称が変わったのかうまく検索がヒットしない。
Wikipediaの雲南省によれば、"東部は石灰岩台地で、カルスト地形の深い峡谷を川が流れる景勝地である。"とある。
長湾も地図上は雲南省東部(どちらかというと中央部よりではあるが)で、前述のFlora of Chinaにも石灰岩の丘陵"Limestone hills"とあることから推測は正しいと考えて良いだろう。
しかし、長湾とその近隣の地域の気候は今ひとつヒットせず、このアプローチからの栽培管理方法の推測は現状断念となった。
紅河ハニ族イ族自治州は緯度や高度で大きく気温が異なること、雨期と乾期がはっきりしているらしいことは複数のwebサイトにある。
ちなみに「紅河ハニ族イ族自治州 天気」で検索してみると今は雨期らしく、最高気温が25℃~30℃程度で推移している。
ひとまずは今後も調査を続けることにする。

サボテンの花

2017-06-15 09:00:00 | Cactaceae サボテン科
すべて国内業者(ホームセンターや園芸店含む)で入手した株。
一度咲いてしまえば、客観的あるいは主観的な"難物"でなければ毎年のように咲いてくれる。




Rebutia minuscula K. Schum.
いわゆる「宝山」。
個人的にはレブチアやスルコレブチアが好みだが、気をつけてもこれらは徒長気味になってしまう。
原因を探求中。



Echinocereus pulchellus (Mart.) Seitz
ラベルによればEchinocereus pulchellus v. amoenusだが、GBIFではシノニム扱いになっている。
ラベルにはMesa246.703ともあり、かのMesa Gardenのリストには246.703-pulchellus v amoenus /16/ flat stem, large magenta pink flがあるので、この種子由来と思われる。
昨冬は屋外放置したところ、花で頭頂が覆い尽くさんばかり。



Rebutia heliosa Rausch
棘がないように見えて棘があるタイプで、思いっきり掴んで痛い目に遭った。
これは継ぎおろし株。



Echinopsis chamaecereus H. Friedrich & Glaetzle
強健と名高い「白檀」。
人家の庭先でしばしば見かけるほど寒さに強い。
ただし買おうと思うと意外と見かけない品種。



Echinopsis cv. 'Misuzuhime'
Chamaelobivia cv. 'Misuzuhime'
Chamaecerus × Lobivia cv. 'Misuzuhime'
カマエロビビアの「美鈴姫」として入手。
恐らくは上述のEchinopsis chamaecereus H. Friedrich & Glaetzle白檀を交配親とする交配種と思われる。
花色は蛍光色がかったワインレッド。