「日常」に噛みつく「真実」

　本題の前に軽いお知らせ。
　昨日から，ブログのテンプレートを変更しました。このブログでは四季に合わせてテンプレートを変更する習慣があるのですが，夏（６月）の変更をまだやっていなかったことに気付き，変更しました。他意はありません。
　もう一つ，例の浜辺氏がフェイスブックで「夜中に伊藤塾の人から電話があった」などと書き込んでいた件ですが，伊藤塾に確認してみたところ，次のような回答がありました。

「伊藤塾として、あるいは塾長の伊藤真としてご意見を差し上げる場合に、深夜に電話で、ということはいたしません。いたずら、嫌がらせの類ではないかと拝察いたします。」

　当時の経緯を思い出してみると，浜辺教授はおそらく深夜に伊藤塾の関係者を名乗る人から電話をかけられ，伊藤塾としては「黒猫のつぶやき」と同意見だ，これに対する見解を求めるなどと言われたところ，その電話をかけた人を安易に本当の伊藤塾関係者だと誤信し，実名を出しているフェイスブックに「伊藤塾の人から電話が来た」という趣旨の書き込みをした，ということになります。
　弁護士出身で，しかも青学の教授をやっているくらいの人なら，「伊藤塾を名乗る人から電話が来た」と「伊藤塾から電話が来た」という表現を当然使い分けるのが普通でしょうし，また後者を使用するのは，少なくとも電話をかけてきた人が本物だと信じるに足りる理由がある場合に限るのが普通でしょう。黒猫はそんな常識のかけらも持ち合わせていない教授と口論していたのか，またそんな奴が大学教授としてのさばっていられるほど青学ローはひどいところなのかと，黒猫は改めて呆れ返ることになりました。

　さて本題。このブログのコメント欄から情報を頂いたのですが，広島修道ローの別の学生（と名乗る人）が，「広島修道ロースクール生の真実」と題するブログを新たに立ち上げ，以前紹介した「広島修道ロースクール生の日常」の記事をけなしまくっているようです。
＜参　考＞
広島修道ロースクール生の日常
http://blog.goo.ne.jp/totori8383
広島修道ロースクール生の真実
http://blog.goo.ne.jp/shudoman

　「真実」の方は，「平均的な」広島修道大学ロースクールの学生の意見を代弁するブログを作り、totori8383君（「日常」のブログ主）や、それを取り上げた岡大の井藤さんあたりを牽制するのがブログの目的らしいですが，黒猫の知る限り，自分が「平均的」だと主張する人が本当に平均的だったことはあまりないように思います。記事の内容を読んでいると，「日常」さんに対する執拗な個人攻撃が多く，学生と言いながら実は教授の指示で書いているのではないかと疑いたくなってきます。

●　留年退学率のトリックと浦島太郎
　「日常」の記事は，要するに公表されている留年退学率は多重留年者を考慮していないので，現場にいる学生には留年退学率がもっと高く見えるという内容のものですが，「真実」の記事ではこれに以下のような反論が加えられていました。

《「え？留年退学率たったの８割？その数字低すぎるでしょ」》
　　　　　↑
totori8383君はじめとする多留生（の一部）が、そう感じてるってことは分かりました。しかし、私の知る限り、一般の学生はそういう風には感じてないようです。2008年度入学生（08生）にしても、「2009年度生（09生）の留年退学率は高くなったねぇ」というのが圧倒多数派の意見だと思います。
つまり、これまたtotori8383君お得意の責任転嫁の一種ですね。「自分がこう感じているんだから、みんなこう感じているはずだ！」というtotori8383理論？のなせる業か？
＜黒猫のコメント＞
　客観的な留年退学率のデータが見られないので，この問題についてはどちらが正しいとも断言できません。

《地方下位ローではその多重留年者が「留年者」の多数派です》
　　　　　↑
確か、これって08生辺りまでにしか当てはまってないはずだけど。09生や10生で多重留年って２人程度じゃなかったかな？
こういう書き込みを見ても、totori8383君はやはり08以前生ですね。
　話の本筋に関係ないのでコメントは差し控えます。

《地方下位ローには５年、６年在籍の多重留年者が少なくありません》
　　　　　↑
多留生を何人も知ってるけど、やはり、留年すべくして留年している人がほとんどですね。また、実務家教員の中には「こいつはもう○度目の最履修だからそろそろ修了させてやろう」という感じで、「温情」で単位を出そうとする人もいますが、学者教員はそういうのを拒否する傾向にあるので、勢い、多留者の怨嗟は学者教員に向かうのでしょう。
＜黒猫のコメント＞
　どちらにせよ，黒猫自身は修了しても司法試験には１００％合格できそうにない人の処遇にあまり興味はないのですが，「真実」氏のコメントを読んでも，広島修道ローを含む下位校の成績評価が公正に行われているという印象は受けないですね。
　広島修道ローの話ではありませんが，平成２２年を最後に募集を停止した姫路獨協大学法科大学院は，平成２５年３月末で廃校になりました。学生が残っていると廃校できないので，平成２２年の入学者（４名）は全員が３年で修了または退学したことになりますが，下位校で学生全員が３年で卒業できることはほとんど無いようなので，学生の出来が悪くても「どうせ廃校するところだからいいや」という感じで安易に単位を認めたであろうことは想像に難くありません。

《運よく６年かけてローを卒業しても、航海術も身につけずに誰もいない大海原に投げ出される》
　　　　　↑
六年も在学すれば、過去問を検討したり、予備校の答案例を読んでみたり、（私は勧めないが）予備校の答案練習会に参加したり、いろいろできると思うんだけど、２ちゃんしたり、仲間同士で愚痴ったりすることに時間を割き、前向きなことをおろそかにしてきたってだけのように思うけど。それも、教員と学校が悪いからなのかな？教員と学校のせいで萎縮して勉強に集中できなくなってしまい、精神の安定を保つためには２ちゃん三昧、多留生同士で愚痴り合いをせざるを得なくなったとかいうのかな。
＜黒猫のコメント＞
　「日常」氏は，いわば大学側の債務不履行を主張しているのに対し，「真実」氏は，日常氏の学習態度や生活態度に文句を付けているだけです。「真実」氏の主張は反論としての体を成しておらず，訴訟でこのような主張をしても裁判官に無視されるのは当然として，最悪の場合は「訴訟代理人として必要相当と認められる範囲を逸脱した誹謗中傷」として懲戒請求を受ける可能性も否定できないでしょう。「日常」氏の能力はともかく，少なくとも「真実」氏のような人には弁護士になってほしくないですね。

●　８流教員の実態
《３流よりもさらにひどい「５流」教員が存在し、それをさらに凌駕する「８流」教員が地方下位ローでは多数派として跋扈しているからです》
　　　　　↑
下位ローには三流よりひどい学生五流学生、さらには八流学生も跋扈してますわな。totori8383君、、、お前のことや～！（ま、俺もモラトリアムやってるけど、ヤツほど子供でもないし、さしずめ五流学生ってところかな）
＜黒猫のコメント＞
　典型的な論点のすり替えですね。要するに，修道ローに八流教員がいること自体は否定できないので，「日常」氏を誹謗中傷することで視点を逸らそうとしているのでしょう。
　あと，少なくとも黒猫から見れば，「真実」氏の方がよほど子供に見えますし，勉強もせずにネットで他の学生の誹謗中傷に明け暮れているというのは，立派な「八流学生」の名に値すると思います。

《ちなみに司法試験受験生にとって最も重要なファクター、それは法律や法曹に対する情熱です》
　　　　　↑
totori8383君が書いてることをいくら読んでも、「その程度のことで失うような情熱だったのね・・・」としか言いようがないです。

＜黒猫のコメント＞
　こういうことを言う人は，例えば結婚詐欺師の被害に遭った依頼者にも「騙された人が悪い」とか言いそうですね。
　
《優秀な学生ほど下位ロースパイラルに嵌り下位ロースパイラルの罠に嵌っていくのです》
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totori8383君はこの屁理屈にもなっていない言い訳を繰り返します。彼とその不愉快な仲間達には、この言い訳が当然の前提、すなわち数学における公理や水戸黄門の印籠のような存在になっているようです。しかし、私には、というか、普通の人には理解し難いものです。だって、そこにあるのは、ひ弱で怠惰で無能な自己に対する弁解だけですもん。「能力が高い人ほど留年し易い」なんて、水が低きから高きに向かって流れるとか、お天道様が西から昇るような奇妙奇天烈なクソ理屈です。もちろん、天才的な奇人が周囲との軋轢により追い出されるような話は存在するんだろうと思います。しかし、totori8383君とその不愉快な仲間達がそうなのかといわれたら、ま、120％違いますわな。
＜黒猫のコメント＞
　「日常」氏による下位ロースパイラルの説明は，黒猫にも十分納得できるものでしたよ。これを理解できない「真実」氏は，おそらく日本語の読解能力に深刻な問題を抱えているのでしょう。

《８流教員は、常に「自己愛バリア」を張って学生を威圧し、自己の無能性を隠ぺいします》
　　　　　↑
それはそうなでしょうが、典型的八流学生のtotori8383君も、これまでの人生では自己愛バリアを張って、それなりに生きてきたわけです。大学までの期間、totori8383君に接してきた教員は、totori8383君を「お客さん」扱いし、適度な距離を保ってくれていたのでしょう。その結果、彼は自己愛バリアで守られ続けてきたわけです。しかし、ここ法科大学院では、一般社会人に近い扱いをされることもあります（そうは言っても一般社会人と比べればぬるま湯ですが）。また、教員の中にも結構強烈な自己愛バリアを張っている人がいるので、必然的に自己愛バリア同士の衝突が発生します。そして、ロースクール内では、教員の自己愛バリアの方が強力ですから、totori8383君のひ弱な自己愛バリアは無残にも吹き飛ばされ、丸裸にされてしまった。その結果、なけなしの自分のよりどころを教員に一方的に蹂躙されたと感じたtotori8383君は発狂した。ま、そんな話でんな。
＜黒猫のコメント＞
　「真実」氏も，８流教員の「自己愛バリア」の存在は別に否定しないんですね。そうすると上記のコメントはほとんどが余事記載であり，批評に名を借りた「日常」氏に対する誹謗中傷に過ぎないということになります。

　あまりに馬鹿馬鹿しい内容なので，今後このブログで「真実」の方を引用することはたぶん無いと思いますが，「日常」さんにはこのようなレベルの低い中傷に負けることなく，今後も頑張ってもらいたいものですね。