今年の法科大学院入学者数については,Schulze先生のブログで不定期に情報がまとめられています。
ちなみに,黒猫のパソコンからSchulze先生のブログにコメントを書こうとすると,なぜかエラーになってしまうので,仕方なくこっちで書いているわけですが,4月21日現在で判明している数字は以下のとおりです。日大以外の数字の出所については,Schulze先生のブログを参照してください。
京都大学 162人(前年比-8人)
大阪大学 91人(前年比+9人)
名古屋大学 63人(前年比-5人)
九州大学 50人(前年比-21人)
岡山大学 25人(前年比-11人)
新潟大学 5人(前年と同じ)
慶應義塾大学 216人(前年比-14人)
日本大学 29人(前年比-5人)NEW
明治大学 137人(前年比+6人)NEW
専修大学 29人(前年比-12人)
立教大学 33人(前年比-17人)
青山学院大学 19人(前年比+8人)NEW
関西学院大学 34人(前年比-12人)
近畿大学 16人(前年比+10人)
甲南大学 13人(前年比-11人)
龍谷大学 15人(前年比-11人)
名城大学 9人(前年比-7人)
駒澤大学 7人(前年比-2人)
島根大学 2人(前年比-1人)
<参考情報>
鹿児島大学 入学手続者が4人(前年度入学者は5人)
大阪学院大学 合格者が3人(前年度入学者は6人)
関西大学 2ちゃんねる情報によると入学者数26人(前年比-14人)程度らしい
同志社大学 同じく46人(前年比-8人)程度らしい
中央大学 同じく入学者数が200人を切ったとの噂あり
東北大学 同じく入学者数39人との噂あり
入学者数は総じて緩やかな減少傾向にありますが,一部増えているところもあります。全体の入学者数については現時点で確定的なことは言えませんが,未公表のところが昨年と同じだったと仮定して計算すると約3000人という状態なので,鎌田教授の言っていた約2800人という数字は概ね正しいものと思われます。
一方,従来からネット上で囁かれていた2500人説については,出所がようやく分かりました(早稲田大学院生の徒然なるブログ)。こちらのブログ氏は既に公表された法科大学院16校の入学者数減少割合から,未公表校についてもこれと同程度減少すると仮定して2686人という数字を試算し,さらに適性試験の足きりが厳格に行われるようになったので2500人を割り込む可能性もなくはないと主張されているようですが,未公表校のうち東大・一橋・首都大あたりはほとんど減らないでしょうし,入学者数の多い早稲田や中央も追加合格等を駆使し何とか数だけは揃えようとする可能性が高いので,黒猫としてはまあそこまでは減らないだろうという見通しを立てています。
なお,今年の入学者数等について少しでも最新の情報を得られればと思い,法科大学院生向けのサイトなどを見て回ったところ,入学者数に関する情報はあまり無かったのですが,いくつか興味深いお話を見つけましたので,一部黒猫のコメント付きでかいつまんで御紹介します。
○ 早稲田大学法務研究科
憲法の教員は,伝統的なソクラティック・メソッドによる授業に固執しているらしく,授業で使用する判例集は700頁前後のものが2冊送られてきた(未修者用と既修者用で内容が異なる)。学生達は,早稲田の合格率が振るわないのは憲法のせいだ,授業で当てられて答えられなくても気にしないように,などと言い合っている。
<コメント>
無能な教授を相手にしないのは正しい判断です。というかその教授,環境破壊になるからさっさと死んだほうがいい。
※ ソクラティック・メソッドとは?
法律の素人である1年生に対し,長文の判例を第一審から読ませ,教員との討論等を行わせる教育方法。ソクラテス・メソッドまたはケース・メソッドとも言う。1870年に米国ハーバード・ロースクールのクリストファー・ラングデル教授が提唱し,その後ロースクール1年生の一般的な教育方法として定着したが,教員・学生ともに極めて優秀でないと学級崩壊を起こしてしまう,体系的な法知識が全く身に付かず非効率的であるなどの問題点も指摘されており,米国でもソクラティック・メソッドによる授業を行う教授は減少傾向にある。
わが国では,司法審会長を務めた佐藤幸治教授(当時)が米国ロースクールのソクラティック・メソッドにいたく感動し,国会答弁ではあたかもソクラティック・メソッド等による教育を行うことが法科大学院設置の目的であるかのような説明を繰り返していたが,実際に導入してみるとその非効率性はあまりにひどく,米国と異なり司法試験の難しいわが国では教育方法として通用しないことが分かってきた。そのため,近年は文科省の設置基準にソクラティック・メソッドの実施を義務づける明文規定がないことを根拠に,「法科大学院教育ではソクラティック・メソッドの導入など最初から想定されていなかった」とする見解もみられる。文科省も,平成24年に法学未修者1年次の授業は講義形式を中心とするなどの工夫が必要であるという「改善案」を公表しており,ソクラティック・メソッドの有用性を事実上否定している。
○ 東京大学大学院法学政治学研究科法曹養成専攻
司法試験の合格率で一橋に抜かれているにもかかわらず,新司法試験対策の授業はしないという方針を頑なに守り続けている。設備があまり整っておらず自習環境は悪い。授業では学者の考え出した新説などを教えられるが,司法試験の答案にそれを書くと落ちる。司法試験に合格するには,授業とは距離を置くべきであると指摘する教員もいる。それでも,大学の知名度により優秀な学生が集まり,各自プライドを持って勝手に勉強してくれるので何とか保っている。大体こんな感じらしい。
<コメント>
法学部時代から大して変わっていないようですね。
○ その他
・司法試験合格者が1割削減されるとの噂については,かなり動揺が広がっている模様(当然か)。
・一部の法科大学院で進級判定が急に厳しくなり,留年者が激増している模様。
・法科大学院では,親睦を深めるための飲み会やスポーツ大会などを行うところもあり,結構うざいと思っている学生が多いらしい。運動系の部活も存在しており,詳細は不明だがローカップなどもあるらしい。
・中央や明治,日大などでは新司法試験の受験対策も行われているが,法科大学院で行うと文科省に目を付けられるため,法学部のキャンパスで行われることが多い。法学部と法科大学院のキャンパスが離れているところでは移動が大変(だったら法学部だけで十分じゃない?)。
・熊本大学法科大学院では,授業は実践的な問題演習を取り入れており,公務員試験(法律職)にも大いに役立ちますなどと説明して学生を集めている模様。事実であれば完全に予備校化を認めたことになる。
・広島修道大学については,相変わらずローや教員の悪口で盛り上がっている。他のローより実態がひどいのか,それともそういう校風なのか。
・上位校になるほど予備試験を受けようとする者が多く,合格したらさっさと退学したいと思っている人もいるようである。
・ローで勉強を真面目にやっているのに成績が下がっているという書き込みが時々見られる。東大のみならず多くのローで相当に間違った教育が行われているのだろう。
・法科大学院って一体何なの,という書き込みも時々みられるが,誰も答えられない。
・『黒猫のつぶやき』は,読んではいけないと思っている人が多い(法科大学院生やその入学志望者に自主避難を呼び掛ける内容なので,ある意味当然だが)。その割には結構言及されている。
※ 今回の記事(参考情報以下の部分)は,2ちゃんねるやLSCの掲示板で語られていたことのうち,黒猫が興味を持った部分を適当にとりあげたものであり,内容の正確性は一切保障できません。
ちなみに,黒猫のパソコンからSchulze先生のブログにコメントを書こうとすると,なぜかエラーになってしまうので,仕方なくこっちで書いているわけですが,4月21日現在で判明している数字は以下のとおりです。日大以外の数字の出所については,Schulze先生のブログを参照してください。
京都大学 162人(前年比-8人)
大阪大学 91人(前年比+9人)
名古屋大学 63人(前年比-5人)
九州大学 50人(前年比-21人)
岡山大学 25人(前年比-11人)
新潟大学 5人(前年と同じ)
慶應義塾大学 216人(前年比-14人)
日本大学 29人(前年比-5人)NEW
明治大学 137人(前年比+6人)NEW
専修大学 29人(前年比-12人)
立教大学 33人(前年比-17人)
青山学院大学 19人(前年比+8人)NEW
関西学院大学 34人(前年比-12人)
近畿大学 16人(前年比+10人)
甲南大学 13人(前年比-11人)
龍谷大学 15人(前年比-11人)
名城大学 9人(前年比-7人)
駒澤大学 7人(前年比-2人)
島根大学 2人(前年比-1人)
<参考情報>
鹿児島大学 入学手続者が4人(前年度入学者は5人)
大阪学院大学 合格者が3人(前年度入学者は6人)
関西大学 2ちゃんねる情報によると入学者数26人(前年比-14人)程度らしい
同志社大学 同じく46人(前年比-8人)程度らしい
中央大学 同じく入学者数が200人を切ったとの噂あり
東北大学 同じく入学者数39人との噂あり
入学者数は総じて緩やかな減少傾向にありますが,一部増えているところもあります。全体の入学者数については現時点で確定的なことは言えませんが,未公表のところが昨年と同じだったと仮定して計算すると約3000人という状態なので,鎌田教授の言っていた約2800人という数字は概ね正しいものと思われます。
一方,従来からネット上で囁かれていた2500人説については,出所がようやく分かりました(早稲田大学院生の徒然なるブログ)。こちらのブログ氏は既に公表された法科大学院16校の入学者数減少割合から,未公表校についてもこれと同程度減少すると仮定して2686人という数字を試算し,さらに適性試験の足きりが厳格に行われるようになったので2500人を割り込む可能性もなくはないと主張されているようですが,未公表校のうち東大・一橋・首都大あたりはほとんど減らないでしょうし,入学者数の多い早稲田や中央も追加合格等を駆使し何とか数だけは揃えようとする可能性が高いので,黒猫としてはまあそこまでは減らないだろうという見通しを立てています。
なお,今年の入学者数等について少しでも最新の情報を得られればと思い,法科大学院生向けのサイトなどを見て回ったところ,入学者数に関する情報はあまり無かったのですが,いくつか興味深いお話を見つけましたので,一部黒猫のコメント付きでかいつまんで御紹介します。
○ 早稲田大学法務研究科
憲法の教員は,伝統的なソクラティック・メソッドによる授業に固執しているらしく,授業で使用する判例集は700頁前後のものが2冊送られてきた(未修者用と既修者用で内容が異なる)。学生達は,早稲田の合格率が振るわないのは憲法のせいだ,授業で当てられて答えられなくても気にしないように,などと言い合っている。
<コメント>
無能な教授を相手にしないのは正しい判断です。というかその教授,環境破壊になるからさっさと死んだほうがいい。
※ ソクラティック・メソッドとは?
法律の素人である1年生に対し,長文の判例を第一審から読ませ,教員との討論等を行わせる教育方法。ソクラテス・メソッドまたはケース・メソッドとも言う。1870年に米国ハーバード・ロースクールのクリストファー・ラングデル教授が提唱し,その後ロースクール1年生の一般的な教育方法として定着したが,教員・学生ともに極めて優秀でないと学級崩壊を起こしてしまう,体系的な法知識が全く身に付かず非効率的であるなどの問題点も指摘されており,米国でもソクラティック・メソッドによる授業を行う教授は減少傾向にある。
わが国では,司法審会長を務めた佐藤幸治教授(当時)が米国ロースクールのソクラティック・メソッドにいたく感動し,国会答弁ではあたかもソクラティック・メソッド等による教育を行うことが法科大学院設置の目的であるかのような説明を繰り返していたが,実際に導入してみるとその非効率性はあまりにひどく,米国と異なり司法試験の難しいわが国では教育方法として通用しないことが分かってきた。そのため,近年は文科省の設置基準にソクラティック・メソッドの実施を義務づける明文規定がないことを根拠に,「法科大学院教育ではソクラティック・メソッドの導入など最初から想定されていなかった」とする見解もみられる。文科省も,平成24年に法学未修者1年次の授業は講義形式を中心とするなどの工夫が必要であるという「改善案」を公表しており,ソクラティック・メソッドの有用性を事実上否定している。
○ 東京大学大学院法学政治学研究科法曹養成専攻
司法試験の合格率で一橋に抜かれているにもかかわらず,新司法試験対策の授業はしないという方針を頑なに守り続けている。設備があまり整っておらず自習環境は悪い。授業では学者の考え出した新説などを教えられるが,司法試験の答案にそれを書くと落ちる。司法試験に合格するには,授業とは距離を置くべきであると指摘する教員もいる。それでも,大学の知名度により優秀な学生が集まり,各自プライドを持って勝手に勉強してくれるので何とか保っている。大体こんな感じらしい。
<コメント>
法学部時代から大して変わっていないようですね。
○ その他
・司法試験合格者が1割削減されるとの噂については,かなり動揺が広がっている模様(当然か)。
・一部の法科大学院で進級判定が急に厳しくなり,留年者が激増している模様。
・法科大学院では,親睦を深めるための飲み会やスポーツ大会などを行うところもあり,結構うざいと思っている学生が多いらしい。運動系の部活も存在しており,詳細は不明だがローカップなどもあるらしい。
・中央や明治,日大などでは新司法試験の受験対策も行われているが,法科大学院で行うと文科省に目を付けられるため,法学部のキャンパスで行われることが多い。法学部と法科大学院のキャンパスが離れているところでは移動が大変(だったら法学部だけで十分じゃない?)。
・熊本大学法科大学院では,授業は実践的な問題演習を取り入れており,公務員試験(法律職)にも大いに役立ちますなどと説明して学生を集めている模様。事実であれば完全に予備校化を認めたことになる。
・広島修道大学については,相変わらずローや教員の悪口で盛り上がっている。他のローより実態がひどいのか,それともそういう校風なのか。
・上位校になるほど予備試験を受けようとする者が多く,合格したらさっさと退学したいと思っている人もいるようである。
・ローで勉強を真面目にやっているのに成績が下がっているという書き込みが時々見られる。東大のみならず多くのローで相当に間違った教育が行われているのだろう。
・法科大学院って一体何なの,という書き込みも時々みられるが,誰も答えられない。
・『黒猫のつぶやき』は,読んではいけないと思っている人が多い(法科大学院生やその入学志望者に自主避難を呼び掛ける内容なので,ある意味当然だが)。その割には結構言及されている。
※ 今回の記事(参考情報以下の部分)は,2ちゃんねるやLSCの掲示板で語られていたことのうち,黒猫が興味を持った部分を適当にとりあげたものであり,内容の正確性は一切保障できません。
それと、弁護士の隣接職業の職域が今後ますます拡大されていくはずです、弁護士の業務が規制改革で、弁護士法72条の見直し論も政府与党内から圧力が加わっていくことが予想されます。過当競争は収まる気配がない。
系統的講義するのではなく(講義しても誰も聞かないので)、症例を与えて、診断、治療、関連知識を自習させて、週に数回の少人数討論(チュートリアル)を行う。
この方が、教科書を読むよりも、知識の定着率が良好で、資料を自分で調べる能力もつき、プレゼンや討論などの能力も身につくと思われていたが、実際にやってみると、手当たりしだいに参考書を拾い読みするなんて非効率的な勉強やりたくないし、討論もやりたがらないので、チューターの前で、討論の演技をしているだけに終わることが大半です。
症例検討なんて真面目にやるより、系統的な教科書を最初から最後まで読み通す方が、ずっと速いということに大半の学生は気づいており、チュートリアルは出席点をもらって単位を取るためだけに参加しているような状況です。
○ 東京大学大学院法学政治学研究科法曹養成専攻
司法試験の合格率で一橋に抜かれているにもかかわらず,新司法試験対策の授業はしないという方針を頑なに守り続けていると見せかけて,こっそりと闇で試験対策を行っている。予備試験対策も非常に充実している。設備がとても整っており自習環境は最高。授業では司法試験のみならず予備試験にも大いに役立つ秘策を教えられ,司法試験・予備試験の答案にそれを書くと非常に高く評価される。司法試験に合格するには,授業をガンガン活用すべきであると指摘する教員もいる。それでも,大学の知名度により優秀な学生が集まり,さらに優秀者同士で固まって勉強してくれるので予備試験・司法試験とも非常に高い合格率を保っている。大体こんな感じらしい。
<コメント>
法学部時代から大して変わっていないようですね。
指摘しても多分秘策なんか教えていないと本気で言うだろう
さらに、採点そのものは厳正に、しかし採点基準で自分に近いものが優位に立つ事は当然であって、それが公平というものだという感覚は、上位校・著名教授ほど強いような気がする
採点結果について出身校による調整が全くないかと言うと、ありうる話も聞いたことがある
金銭に困ってきている問題は旧試組にも及んでますよ。
私のパソコンでも同じになりましたが、書いたコメントをあらかじめコピーしておいて、何度か認証を繰り返してると大体3回目ほどで書き込みできますよ。
またかなり広範囲にわたって書き込み拒否を設定されています。
書き込めない人や画像認証の繰り返しの人は、拒否設定に該当しています。
道具を変えて、ipアドレスを変えたらすんなりいきます。
他の方がコメントされておりますとおり
・コメント自体の受付ができない場合は、当方で設定しておりますNGワード等に引っかかっている可能性があります。
・画像認証を入力したのにコメントが受け付けられない場合は、原因は私には分かりません(ライブドア側の問題と思われます)。繰り返し入力しますと投稿できるようですので、お試しください。
ロースクールに行って、公務員になろう!
「法科大学院の授業は公務員試験受験にも大いに役立ちます」
http://www.ls.kumamoto-u.ac.jp/cgi_img/79-4.pdf
兵庫県たこ市長
弁護士採用の次は、ロー卒生の積極採用だ!
「自治体における法科大学院修了生の任用」
http://lawschool.jp/cl/13sympo/2013sympo_program.pdf
なかなかいい組み合わせではないでしょうか。
たこ市長にかかれば、日弁連や法科大学院協会のお悩みも一発解決ですね。
もっとも、たこ市の状況を見ていると、困窮した士業団体が地方自治体を食い物にしようとしているように思えてしまうのですが、それは見る人間の意地が悪いからかもしれません。