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 Travel sketch of the HELL

2011-10-15 | 【 Travel sketch of the HELL 】



Journeys to the Underworld







This scripture is very important for the people of all over the world.

I hear that when one German lawyer read this book ,he thought" If I will go on living same as before, I will inevitablly go to the HELL.". So he have changed his life ,now he became the priest of Christianity.

This book originally came from Taiwan.

In the temple of Taoism, taoists receive messages from deity by automatic writing.

Those original Chinese scripts can be obtained at Long Shan Temple in Taipei in Taiwan. ( 龍山寺、台北、台湾 )



【 地獄遊記 日本語版 】  

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】

   

        


https://www.smashwords.com/books/view/38271
 


  地獄遊記


http://tainanvincent.pixnet.net/blog/post/140218458-%E5%8D%81%E5%85%AB%E5%B1%A4%E5%9C%B0%E7%8D%84%E9%81%8A%E8%A8%98
 



  十八層地獄遊記



https://www.smashwords.com/books/download/38271/6/latest/1/0/de-y-yu-j-fn-t-zhng-wn-bn.txt
 




   地獄の情景が克明に記されている。   




 これから、わてがゆっくりずつ、翻訳版を作っていく予定です。 

 楽しみに待っていてください。  

 ドイツ人のある弁護士はこの文章を読んで、「 自分はこのままでは地獄に堕ちる! 」と改心して現在はキリスト教の牧師となったそうです。



 内容が濃い為、わての貧弱な語学力では到底全貌をお伝えする事はできませんが、抄訳版で、大まかな内容をお伝えする事から始めていこうと思っています。  

 全部完成させる事は難しいかもしれません。



 尚、地獄遊記と西方極楽世界遊記の原本、オリジナルの中国語版は台湾台北の龍山寺で入手できます。


 地獄遊記英語版は台中の聖賢堂、中医大学の脇で入手できます。



  第一回     遊心頭山觀地獄洞              心頭山を訪問し地獄洞を参観する
  第二回     遊清心池赴陰陽界              清心池を訪問し陰陽界へと赴く
  第三回     遊陰陽界參觀交簿廳             陰陽界を訪問し交簿亭を参観する
  第四回     過鬼門關萬法宗門聽法            鬼門關萬法宗門を過ぎ法を拝聴する
  第五回     遊第一殿與秦廣王敘談            第一殿を訪問し秦廣王と談話する
  第六回     遊孽鏡臺看罪魂現原形            孽鏡台を訪問し罪魂の現原形を観る
  第七回     遊補經所                  補経所を訪問する
  第八回     遊枉死城                  枉死城を訪問する
  第九回     再遊枉死城                 再び枉死城を訪問する
  第十回     遊第二殿與楚江王敘談並參觀講道所      第二殿を訪れ楚江王と談話し、講道所を参観する

  第十一回    遊糞尿泥小地獄               糞尿泥小地獄を訪問する
  第十二回    遊飢餓小地獄                飢餓小地獄を訪問する
  第十三回    遊奈河橋、舞池獄              奈河橋、舞池獄を訪問する
  第十四回    遊寒冰小地獄                寒冰小地獄を訪問する
  第十五回    遊第三殿會晤宋帝王             第三殿を訪問する晤宋帝王
  第十六回    遊挖眼小地獄                挖眼小地獄を訪問する 
  第十七回    遊銅鐵刮臉小地獄              銅鐵刮臉小地獄を訪問する
  第十八回    遊倒吊小地獄                倒吊小地獄を訪問する  
  第十九回    遊四生回魂府                四生回魂府を訪問する
  第二十回    再游四生回魂府               再び四生回魂府を訪問する

  第二十一回   三遊四生回魂府               三度目、四生回魂府を訪問する
  第二十二回    遊第四殿會晤五官王             第四殿會晤五官王を訪問する
  第二十三回    遊灌藥小地獄                灌藥小地獄を訪問する
  第二十四回    遊沸湯澆手小地獄              沸湯澆手小地獄を訪問する
  第二十五回    遊刺嘴小地獄                刺嘴小地獄を訪問する
  第二十六回    遊斷筋剔骨小地獄              斷筋剔骨小地獄を訪問する
  第二十七回    遊毒蜂小地獄                毒蜂小地獄を訪問する 
  第二十八回    再遊毒蜂小地獄               再び毒蜂小地獄を訪問する
  第二十九回    三遊毒蜂小地獄               三度目、毒蜂小地獄を訪問する
  第三十回    遊第五殿觀望鄉臺會晤森羅王         第五殿を訪問して鄉臺を眺望し晤森羅王と面会する

  第三十一回   遊第五殿聽閻王論誅心            第五殿を訪問して王論誅心を聴聞する
  第三十二回   遊誅心小地獄                誅心小地獄を訪問する
  第三十三回   再遊誅心小地獄               再び誅心小地獄を訪問する
  第三十四回   三遊誅心小地獄 遇七月開鬼門         三度目、誅心小地獄を訪問する
  第三十五回   四遊誅心小地獄               四度目、誅心小地獄を訪問する
  第三十六回   遊第六殿與卞城王敘談            第六殿を訪問して卞城王と談話する
  第三十七回   遊割腎鼠咬小地獄              割腎鼠咬小地獄を訪問する
  第三十八回   遊車訓小地獄                車訓小地獄を訪問する
  第三十九回   遊鉗嘴含鍼小地獄              鉗嘴含鍼小地獄を訪問する
  第四十回    遊刺網蝗鑽小地獄              刺網蝗鑽小地獄を訪問する

  第四十一回   遊城隍廟看亡人往生情形           城隍廟を訪問して死んだ魂の生前の行いを観る
  第四十二回   遊第七殿會晤泰山王 觀熱惱大地獄       第七殿を訪問して晤泰山王と面会し、熱惱大地獄を見学する
  第四十三回   遊烙手指小地獄               烙手指小地獄を訪問する
  第四十四回   遊抽腸小地獄                抽腸小地獄を訪問する
  第四十五回   遊頂石蹲身小地獄              頂石蹲身小地獄を訪問する
  第四十六回   遊油釜滾烹小地獄              油釜滾烹小地獄を訪問する
  第四十七回   遊拔舌穿腮小地獄              拔舌穿腮小地獄を訪問する
  第四十八回   遊第八殿與都市王敘談            第八殿を訪問して都市王と談話する
  第四十九回   遊車崩小地獄                車崩小地獄を訪問する
  第五十回    遊斷肢小地獄                斷肢小地獄を訪問する

  第五十一回   遊第九殿拜會平等王             第九殿を訪問して平等王と面会する
  第五十二回   遊熱油濺身小地獄              熱油濺身小地獄を訪問する
  第五十三回   遊紫赤毒蛇鑽孔小地獄            紫赤毒蛇鑽孔小地獄を訪問する
  第五十四回   遊阿鼻大地獄                阿鼻大地獄を訪問する
  第五十五回   遊第十殿會晤轉輪王             第十殿を訪問して晤轉輪王と面会する
  第五十六回   遊十殿參觀轉劫所              第十殿を訪問して轉劫所を参観する
  第五十七回   遊十殿參觀孟婆亭              第十殿を訪問して孟婆亭を参観する
  第五十八回   遊十殿觀六道輪迴              第十殿を訪問して六道輪迴を見学する
  第五十九回   遊地府平民區                地府平民區を訪問する
  第六十回    遊聚善所、賞罰司、罰惡司          聚善所、賞罰司、罰惡司を訪問する

  第六十一回   遊血污池、東嶽殿              血污池、東嶽殿を訪問する
  第六十二回   拜會地藏王菩薩,遊記著成開盛會       地藏王菩薩を参拝し、地獄遊記の著述の完成を祝う



  太上無極混元教主 元始天尊 降
  


【 地獄遊記 日本語版 一 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】







第一回 遊心頭山觀地獄洞       心頭山を訪問し地獄洞を参観する        



濟公活佛 降_________丙辰年八月十六日
詩曰:天堂地獄在心頭。善惡全憑一念修。
濟佛今宵充引導。楊生隨我駕蓮遊。
濟佛曰:楊生!今夜起我們二人將要到地獄一遊,你感覺如何?
楊生曰:首先叩謝天恩鴻慈,賜我有這個機會到地府參觀一趟,內心有說不出高興。
濟佛曰:爾南天直轄聖賢堂,諸生勤修業,廣度迷津,發行大量善書經典,供世人研閱,道氣充塞宇宙,所以 玉帝特賜旨敕命者作「天堂遊記」一書,洩盡地獄真機,所要遊之處,乃是其他遊生未曾到過,你若看後要多宣化於世。
楊生早前煉鸞筆時,老衲曾降靈教導,因而結下了師徒之緣,今日上蒼再安排我們遊冥著書,也正是喜歡我這副純真佯狂性,最能警世化人,激起世人的向善心理,現刻我們出發吧!
楊生曰:感謝 恩師教化!我曾聽人說遊地獄都是騎神駒或坐蓮花,為何您叫我用走的呢?
濟佛曰:楊生你太天真了!地獄之路那裡有那麼好走,還想騰雲駕霧呢!現在社會科學發達,出門以機車、轎車代步,你也想坐嗎?其實地獄無門,人都是自來,別再作夢了,行盡崎嶇道路,才可以上天堂。
楊生曰:我看 恩師今夜好像喝醉了?
濟佛曰:的確喝了幾杯,因為看破了世情,人心太可怕,世人難度,讓我心碎,所以只有藉酒解愁,我看你乾脆也喝些酒,讓它一醉到九泉吧!
楊生曰:我不會喝酒, 恩師太會開玩笑了。
濟佛曰:好了,時刻有限,我化一朵蓮花,你與我乘蓮花吧!
楊生曰:恩師您佛法真是無邊,口唸真言,一朵白蓮馬上浮出,我腳不淨,不敢上蓮臺。
濟佛曰:心如乾淨的話,沒有什麼關係。俗語云:「蓮花出於污泥而不染」啊!
楊生曰:既然如此,我就冒然一試,我已坐穩,要向何方而去?
濟佛曰:你閉上雙眼,我作導遊就是。
楊生曰:遵命!……
濟佛曰:你可以開眼了。
楊生曰:這是何處?為何前面一座高山,山上石壁又有「心頭山」三字,金輝射目!
濟佛曰:此山名「心頭山」,往山上而去即是「天堂門」,你看山邊有一崖洞,漆不見底,此就是「地獄洞」。人心若是光明正大,死後往山上而去;如是暗作胡為者,死後魂走到此處,看見「心頭山」三字,兩眼難開,一時不覺,就
墜落深坑地獄內,所以古聖曰:「心可做天堂,心可做地獄。」全憑一念之差而分別。
楊生曰:原來如此,天堂地獄隨人行,仙亦由人做,鬼亦由人做。
濟佛曰:今夜時刻有限,暫時遊至此,準備回程,快上蓮臺。
楊生曰:遵命!
濟佛曰:快閉上兩眼,否則凡眼難敵陰風吹襲。
楊生曰:是!是!風力太大,我受不了……。
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )



濟佛曰:楊生さん! 今夜から我々二人は地獄を一回り旅します。 どんな感じですか?

楊生曰:まずは天の恩恵慈悲にひれ伏して感謝します。私に地獄を巡る機会を与えて下さり、内心には言う事ができない程の喜びがあります。

濟佛曰:而南天の直轄する聖賢堂に於いては諸生が修道と善行に勤め世の迷いを広く救い、大量の善書経典を発行して、世の人々に閲読する機会を提供し、道気は宇宙を満たしております。  そこで玉帝は特別に「天堂遊記」の一書を著作する事を命じ地獄の実態を全て暴き尽くし、その巡る所は他の人が未だ嘗て行った事がないものであります。

 参観した後は世の中をよくよく教化しなさい。

 以前楊生がフーチの自動筆記に励んでいた際、老僧(済佛)は降臨して教え導いた事があります。それから師弟の縁を結びました。 今日は天が我々を冥界を巡って著作するように取り計らいました。 それは正に私の様に純真で少し気がふれたような徳性こそが最も世の人人に警告を発し教化でき、善に向かう気持ちをおこさせるという事を好んだのです。

 さあ!出発しましょう!


楊生曰:恩師の教化に感謝します! 私は嘗て地獄を巡るには神駒や蓮華に乗るという話を聞いたことがあります。  なぜ私に歩かせようとするのですか?

濟佛曰:楊生さん、あなたは天真過ぎますよ! 地獄の道はそれ程通りやすくはありません。
 雲や霧の上に舞い上がりたいのですか? 現在は社会の科学が発達しており、門を出れば車が足の代わりとなります。 あなたも乗りたいですか? 事実地獄には門がありません。 人人は自ら来てしまうのです。

 夢を見てはなりません。 曲がりくねった道路を行き尽くしてからやっと天国へと昇れるのです。

楊生曰:恩師は今夜は酔っているみたいですね?

濟佛曰:何杯か飲んできた。世の人情を見破り、人の心はあまりに恐ろしく救いがたく、私の心を砕くので、お酒を飲んで憂いを晴らしているのです。   君も少し飲んでみないか?

 酔えば九泉へと向かえるよ!

楊生曰:私はお酒を飲めません。恩師は冗談が上手ですね。

濟佛曰:よし。時間にも限りがある。 私が蓮華をもたらし一緒に乗ろうか!

楊生曰:恩師の法力は本当に無辺ですね。 口で真言を念じると白い蓮華が浮き出してきました。  私は足が汚れているので、蓮台には上がれません。

濟佛曰:心が清ければ関係ないですよ。 俗に「 蓮華は泥の中に出でても泥に染まらず」というではありませんか!

楊生曰:それでしたらやってみましょう。 座りました。 どこへと向かうのでしょうか?

濟佛曰:両目を閉じて下さい。私がガイドをします。

楊生曰:かしこまりました!

濟佛曰:眼を開けてください。

楊生曰:ここはどこですか?  何故前には高い山があって石壁の上には「心頭山」の三文字が書いてあって黄金に輝き眼を射るのですか?

濟佛曰:この山の名は「心頭山」といい、山の上に行くと「天堂門」です。 山の脇に洞窟があるのが見えるでしょう。 黒い漆みたいに暗くて底が見えません。 これこそが「地獄洞」です。 人の心が公明正大なら、死後には山の上へと向かいます。 裏でいかさまをしていた人は死後に魂はここへと向かい「心頭山」の三文字を見ると両目は開けている事ができずに、一瞬気を失うと深い深い地獄に墜落しているのです。


 それ故、古の聖賢は「心は天堂にする事もできる。地獄にもする事もできる。」と言ったのです。 全ては一念の差によって分けられるのです。

楊生曰:そうだったのですか。天堂も地獄も人によるのです。仙人も人による。鬼神も人によるのでしたか。

濟佛曰:今夜はもう時間です。ここまでにして戻る準備をしましょう。 蓮台に乗って下さい。

楊生曰:かしこまりました!

濟佛曰:両目を閉じて下さい。さもなければ、俗の眼は冥界の風に耐えられないでしょう。

楊生曰:はいはい! 風はとても強くて耐えられません。

濟佛曰:聖賢堂につきました。蓮台を降りて魂は肉体に戻りなさい。







第二回 遊清心池赴陰陽界         清心池を訪問し陰陽界へと赴く




濟公活佛 降_________丙辰年八月十九日
詩曰:先天一粒寶光珠。墜落紅塵泥污塗。
看破凡軀成佛體。頓開法眼照真吾。
濟佛曰:楊生準備遊冥。
楊生曰:恩師啊!我今日到彰化,現在剛回來,精神疲
勞,真想睡覺,我看改天再遊吧!
濟佛曰:你太懶散了,修道人受一點風霜就畏苦,還能
成什麼大器!
楊生曰:真太對不起 恩師抖擻精神隨師去吧!
濟佛曰:快上蓮臺,雙眼勿開,…好了,開眼下蓮臺。
楊生曰:恩師!今天為何帶我到此地,前面一個大池,
池水清無波,呈現天藍色,水中又浮出三字
曰:「清心池」。
濟佛曰:你前日遊冥,因凡胎俗眼,所以能見到之物很
少,我今天帶你到此地,就是要你下池洗去塵
埃,自然「凡眼」成為「法眼」,方能洞鑒幽
冥。
楊生曰:看這池水清冷萬分,現時又屆秋天,我怕著涼
感冒,不敢下去。
濟佛曰:想遊冥又怕冷,推你一把,讓你下去吧!
楊生曰:救命啊!我不會游泳, 恩師您害死人啊!噯
噯噯噯……。
濟佛曰:讓你浸泡幾分鐘,清醒清醒。
守池將軍曰:拜見 濟公活佛,失迎!失迎!剛才您將
一凡人推下池內,不知 濟佛用意如何在?
濟佛曰:將軍您不知,現時世人都是醉生夢死,塵埃滿
身,喪失原來靈明本性,我今日將此凡人推落
池內,就是要將一粒「牟尼寶珠」之泥土洗去
,使其重現光輝。
將軍曰:好了!我得趕緊將他撈起,否則過久恐怕失救

濟佛曰:快快!不然沉到池底就麻煩了。
將軍曰:撈起來了!但他已停止喘息,不知 濟佛如何
解救?
濟佛曰:小事!污泥洗淨,自然可以去死回生,我用蒲
扇一扇,馬上復活,看我施法。……
將軍曰:已經睜開兩眼。
楊生曰:恩師!您為何將我推落池內?
濟佛曰:世人都是被動成性,太客氣了,你理由還一大
堆,我可沒有這份情,不得不這樣。
楊生曰:感謝 恩師之教訓,現時我感覺渾身清涼爽快
,那位打扮武將是何人?
濟佛曰:是守池將軍,負責守池,非奉命之人不能下池
沐浴,此池乃是仙池,除三界仙真可作沐浴,
其他之人均不能來此,你今日有福了。
將軍曰:濟佛!今天帶這個凡人來此有何貴事?
濟佛曰:因陽間臺中聖賢堂奉旨著作「地獄遊記」一書
,由我帶領楊善生遊冥,而凡人俗氣未盡,難
以洞察幽冥,故帶他來此清心洗眼,以利遊冥

將軍曰:失敬!失敬!原來如此。
濟佛曰:時刻不早,我們師徒趕快遊冥,將軍再見!楊
生快上蓮臺。
楊生曰:恩師!現刻我們要往何處?
濟佛曰:不必問,到時就知,快閉上兩眼………可以開
眼了,下蓮臺。
楊生曰:這條路為什麼不是柏油路,風沙滿天,行來顛
簸。
濟佛曰:這就是人鬼關頭。
楊生曰:喔!那邊來了許多人,都是哭哭啼啼!
濟佛曰:那是世間人死後之靈魂,剛到陰間。
楊生曰:前面有一牌樓,上有「陰陽界」三字。這是什
麼地方?
濟佛曰:這是陰陽界。
楊生曰:前面兩排高樓,我們前去參觀吧。
濟佛曰:可以,快走。
楊生曰:這些樓門都寫上「交簿廳」,分第一課、第二
課,大約有十餘間。
濟佛曰:我們前去拜訪。
交簿官曰:歡迎 濟佛及臺中聖賢堂正鸞楊善生駕臨本
廳,在八月十五日,就接到 玉帝諭旨,獲悉
貴堂為著作「地獄遊記」一書,將到地府觀察
詳情。
濟佛曰:因時刻已到,改日再來拜訪。
交簿官曰:可也,送駕。
濟佛曰:楊生!我們準備回堂,出廳快上蓮臺,雙眼緊
閉。
楊生曰:遵命!……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )






濟佛曰:楊生さん。 冥界を巡る準備をして下さい。

楊生曰:恩師よ! 私は今日彰化に行って戻ってきたばかりで精神は疲労し本当に寝たい程です。別の日にして頂けませんか?

濟佛曰:あなたはだらしがないですね。修道者たる者がすこし風霜を受けただけで畏れ苦しむなんて。 それで大きな器となれるのですか?

楊生曰:本当に申し訳ございません。 精神を振り起こしてついていきましょう!

濟佛曰:蓮台に乗りなさい。両目は開けてはなりません。よし、眼を開けて蓮台を降りて下さい。

楊生曰:恩師よ!今日は私を何処へ連れて行って下さるのですか? 前には大きな池があり、池の水は澄み切り波はなく天蘭色をしています。 水中に「清心池」という三文字が浮き出ています。

濟佛曰:あなたは前日冥界を巡った時、俗眼だったので見えた物はとても少なかったのです。今日は私がかの地に連れて行く際、あなたに池におりて塵を洗い流してもらいます。

 そうすれば自然に「凡眼」が「法眼」となり冥界を見る眼となれるのです。 

楊生曰:あの池はとても冷たそうです。もう秋に近いので体が冷えて風邪をひいてしまう事を畏れて下には行きたくありません。

濟佛曰:冥界を巡りたいというのに、寒さを畏れるのですか! あなたを押して下へと向かわせましょう!

楊生曰:お助け下さい! 私は泳げません。 恩師は人を溺死させようとするのですか! 

 ああ!

濟佛曰:数分間漬けて目覚めさせるだけです。

守池將軍曰:済公活佛さんでしたか、失礼しました! さっきあなたは凡人を池の中に落とし入れましたが、何をなされようとしていたのですか?

濟佛曰:将軍さん。分からないのですか? 現在世の人人は皆酔う如く生き、夢の如く死んでいきます。 全身埃だらけで元来の霊性を喪失しております。   今日私が凡人を池の中に落とし入れたのは一粒の「牟尼寶珠」の泥で凡人を洗い霊性を再び輝かせようとしたのです。

將軍曰:そうでしたか! 凡人を拾い起こさねば、その内に救えなくなってしまいます。

濟佛曰:早くして下さい! 池の底に沈んでしまったら面倒ですからね。

將軍曰:拾い起こしてきました! もう息をしていません。 どうやって救いましょうか?

濟佛曰:簡単ですよ! 泥で浄化されて自然に死から蘇ります。 団扇で扇げばすぐに蘇ります。 見てなさい!

將軍曰:両目を開きました。

楊生曰:恩師よ! 何故私を池の中に落としたのですか?

濟佛曰:世の人人は皆受動的になり過ぎて、余りに遠慮気味になっています。あなたにはまだ言いたい事が沢山あるでしょうが、私にはそのような無駄な遠慮は無いので、あんな風になってしまったのです。

楊生曰:恩師の教訓に感謝します。今は全身清浄で爽快な感じがします。  あの武将の姿をした人は誰ですか?

濟佛曰:守池將軍です。 池を守る事を任務としています。命を受けてない人は池に下りて沐浴する事はできません。 この池は仙なる池であり、三界の仙真だけが沐浴できて他の人は皆ここには来れないのです。  あなたは今日幸運でした。

將軍曰: 済佛さま! 今日はその凡人を連れて来て何の御用がおありなのですか?

濟佛曰:現世の台中聖賢堂が「地獄遊記」の一書の著作をする命を受けましたので私が楊善生を連れて冥界を巡っているのです。 ですが凡人は俗気がまだ尽きず冥界の情景がよく見えないので、ここに連れて来て心を清め、眼を洗わせて冥界を巡る一助としたのです。

將軍曰:それはそれは失礼いたしました。 そういう事だったのですか。

濟佛曰:時間は早くありません。我々師弟は速やかに冥界を巡らなければなりません。将軍さま、さようなら!  楊生さん、蓮台に乗って下さい。

楊生曰:恩師よ! 我々は今どこへと向かっているのですか?

濟佛曰:尋ねる必要もありません。着けば分かります。 両目をすぐ閉じて下さい。・・・・・ 開けていいです。  蓮台を降りてください。

楊生曰:この道はどうして柏油路(舗装された道の事か?)では無く、砂風が天に満ちガタゴトするのですか?

濟佛曰:これは人鬼關頭です。

楊生曰:オオ! そこには沢山の人々が来ていて皆サメザメ泣いています!

濟佛曰:あれは世間の人が死んだ後の霊魂で、まだ陰界に来たばかりです。

楊生曰:前には楼閣があり上には「陰陽界」の三文字が書かれてあります。これはどんな場所なのでしょうか?

濟佛曰:ここは陰陽界です。

楊生曰:前には二つの高い楼閣があります、前に行って参観しましょう。

濟佛曰:よろしい。速く行きましょう。

楊生曰:これらの楼門には皆「交簿亭」と書かれてあり、第一課、第二課に分かれ十間余りの距離があります。

濟佛曰:前に行って訪問しましょう。

交簿官曰:いらっしゃい。済佛さんと台中聖賢堂の聖筆であられる楊善生さんがこの亭にいらっしゃいました。  8月15日に玉帝の諭旨を承り、聖賢堂が「地獄遊記」の一書を著作する為に地府に来て詳細を観察しに来るという事を知っていました。

濟佛曰:時刻は来たので、改めて再訪しに来ましょう。

交簿官曰:よろしい。 見送ります。














第三回 遊陰陽界參觀交簿廳       陰陽界を訪問し交簿亭を参観する




濟公活佛 降_________丙辰年八月廿三日
詩曰:佛海無波絕點塵。仙山有路問心鄰。
金烏玉兔如梭轉。六道紛紛感慨呻。
濟佛曰:楊生!準備遊冥。
楊生曰:遵命!我已上蓮臺,眼睛也閉了。
濟佛曰:起程。……好了,下蓮臺吧!
楊生曰:這條路為何人群囂囂?都是凡間之人,他們為
什麼到這裡來?
濟佛曰:此地是「陰陽界」,這些人都是亡魂,正到陰
司報到。不要多問了,我帶你到交簿廳,參見
交簿官,有何疑問,你盡量發問無妨。
交簿官曰:歡迎 濟佛及楊善生駕到,請入廳,前日失
儀招待,請恕,請坐。前日因時刻有限,所
以無法將本廳職責報告,不知楊善生有何疑問?
楊生曰:請問「陰陽界」是什麼地方?
交簿官曰:「陰陽界」乃在陽間及陰間之中間,但比較
接近陰間,陽人一死,必經由此地,向本廳報
到,將陽間戶籍遷移到此,登記妥善後,有善
者,由福神引進,到地府參觀;若無善之
人,由白無常押進鬼門關,交由第一殿發落

楊生曰:世人到底有幾處戶籍?
交簿官曰:人有三個籍冊,「原籍」在天堂,為原靈孕
育之總源,可謂為本籍。「寄籍」記載於凡間
。「分籍」則在地府。所以人死,在生若無功
者,謂之「歸陰」,並不是「歸天」。地獄
即如凡間監獄,犯罪者之懲罰所,並非世人原
來故居,所以在世應修道,以期返回天堂古家
鄉。
楊生曰:陽人死後,常見子孫在其腳邊焚化紙錢,俗稱
「燒腳尾紙」,點油燈而稱「點腳尾燈」,不
知用意何在?
交簿官曰:陽人魂魄脫離肉體,一時如夢如幻,茫茫渺
渺,難以自主,雖有陰差引路,但陽世家屬恐
祖先冥路暗淡,為求得先人去路順利,故焚化
紙錢擬作路費,點燃油燈擬照明冥路,可謂孝
心可嘉,設想週到!但冥路不必買通,自然可
過;在生之時如心地暗,僅憑幾盞油燈也是
無濟於事的。
楊生曰:現時陽間科學發達,生活水準提高,有的祖先
去世,後代子孫就用紙糊成高樓大廈,或製造
彩色電視機、電扇、轎車、沙發、彈簧床等高
級設備,給其祖先使用,這些東西不知是否有
帶到陰間使用?
交簿官曰:世人愚痴至甚,想法太天真了,在生既無駕
駛執照,來到陰間,這種羊腸小道,走路已發
生問題,若駕車一定發生車禍,而且陰間也沒
有加油站,所以轎車這裡不適用。至於電扇、
彈簧床等物,最好在陽間去使用,陰府早已準
備有地板床迎接罪魂入獄,若能求平安已是難
得,別想貪求享受!在生花天酒地,無惡不作
,一到陰府,打入獄內受刑,那有這般逍遙,
世人實在太夢想了。
楊生曰:恩師啊!您前日帶我遊冥,第一次見到「心頭山」,為何現在又是「陰陽界」,使我感到迷糊了?
濟佛曰:你隨我去,我指明給你了解。交簿官!我們師徒告辭了。
交簿官曰:如有失禮之處,請多包涵。
濟佛曰:不必客氣!
楊生曰:多謝 交簿官指點迷津,我們告辭了 恩師啊
!您剛才說要告訴我關於「心頭山」與「陰陽
界」之事,快說吧!
濟佛曰:前日帶你所到就是此地。
楊生曰:喔!「心頭山」三字明明在眼前,「陰陽界」
之景色忽然不見!
濟佛曰:心頭山就是陰陽界,因世人若是在生無惡不作,一旦壽終,被無常押到此地,因元神污穢不
淨,見山頂之強光,兩眼難開,失足便墜落「
心頭山」岸下之「無底洞」,「無底洞」直透
陰府「陰陽界」。若是有大之修道人,因功
果圓滿,靈魂行到此地,山上馬上現出一條光
輝燦爛之通天大道,金童玉女迎接升天;若是
善中、小等者,由旁邊現出一條二丈之路
,由福神引進「陰陽界」報到,然後入地府,
交冥王審查在生功過,引入「聚善所」,或
由有緣仙佛度回各天再修煉。今日時刻不早,我們準備回堂
楊生曰:遵命!已坐穩蓮臺,……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。





  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

 楊生が陰陽界がどんな所で交簿亭は何をしている所なのか尋ねる。 悪人がここに来ると心頭山の無底洞へと堕ちる。   善人と有徳者は霊魂がここに来ると功果が成就し、光り輝く道が現れ天界へと続く広い道が現れて金童玉女が迎えに来て天界へと導かれます。   
 



第四回 過鬼門關萬法宗門聽法         鬼門關萬法宗門を過ぎ法を拝聴する


濟公活佛 降_________丙辰年八月廿六日
詩曰:一片仙心度有情。蒲團未坐下蓬瀛。
秋風不覺單衣冷。炎熱慈懷為眾生。
濟佛曰:今天準備遊冥,楊生快上蓮臺。
楊生曰:遵命!已坐穩了,起程吧!……
濟佛曰:已經到了,快下蓮臺。
楊生曰:前面有一城門,上寫「鬼門關」三字,原來「鬼門關」就是在此,但為何城門不開,只聞城內人群囂聲響動。
濟佛曰:鬼門本來就不開,都是世人自己闖進來,我用蒲扇一扇,自然開之。
楊生曰:真是利害, 恩師您輕搖拂扇,馬上鬼門大開。但是人死沒有拂扇,如何進入鬼門關?
濟佛曰:人死為鬼,陽間之路已盡,來到此地,鬼門自然開通。陽關閉、鬼關開,乃是陰陽造化之妙。快走,我帶你至一處參觀,不要管其它事

楊生曰:遵命!但是鬼門關內,人群那麼多,好像菜市場一般,不知他們要往何處去?
濟佛曰:這些鬼魂是赴十殿受審,陰差各盡其職帶路,我們今天不參觀這些,快隨我而行。
楊生曰:是是!這條道路凹凸崎嶇,要往何處?
濟佛曰:你再行二里路就知一切。
楊生曰:走在我們前面那一位,為何被陰差帶著往前而去?
濟佛曰:此人生前乃是鸞門之修道士,因在生真理不悟,毀謗他教,所以死到陰司必要受罪。
楊生曰:前面有一牌樓,上書「萬教歸宗」,這是什麼地方?
濟佛曰:就是此地也,因現時千門萬教齊發,教徒不明真理,互相攻擊,失去修道意義,犯了口業,
死後就要到「萬教歸宗」法門內再修煉,前面
來了教師,楊生快向前參拜!
楊生曰:參叩諸位 師尊。
宗主曰:歡迎 濟公活佛及聖賢堂聖筆楊善生駕到,本處早已奉命迎接你們,起來,免禮。
濟佛曰:今日我帶楊生到此,請宗主帶其參觀並為解說!
宗主曰:不要客氣,隨我入廳內,請二位就坐。
楊生曰:「萬教歸宗」真有意義,但我不知其詳,望
宗主說明。
宗主曰:世界現在有五大教門,即是「儒、道、釋、耶、回」,謂之名門正教,但五教淵源於「道」
,上古本無所謂「教」之名稱,乃因後來天降
聖哲,分佈各國,而代天立言,教人法天行道
,冀人類歸宗本來。無奈各教因教主歸天,門
徒參差,各分歧途,成對抗局面,不悟百川匯
於一海,千門原同一家,而相爭不容,別立門
戶,自稱己教高超,他教低級;因此死後靈魂
未能脫出氣數,盡墮於此, 玉帝因不忍蒼生
墮落,所以在此開設萬教歸宗法門,教導頑迷
修士,覺悟真理後再超昇。
濟佛曰:宗主!您言之有理,但楊生尚莫明其妙,不如帶他去現場參觀,所謂百聞不如一見。
宗主曰:好的!隨我去吧!
楊生曰:此房有數頃地之,裡面如教室,坐滿了數萬人,各國人士皆有,好像準備上課。
宗主曰:是的,正準備上課。你們二位隨我到前面貴賓席旁聽。
楊生曰:場面之大,真是凡間少見,前面板上有「萬教歸宗」四字,一位光頭教師登臺,好像比丘
打扮,全體起立,行禮後便坐下。
教師曰:今日有凡間臺中聖賢堂楊善生到此參會,各位鼓掌歡迎。
楊生曰:恩師啊!這些各種族人士,為何聽得懂中國話?
濟佛曰:世界之大,雖人種不一,但其信仰不外精神寄托,而且「人同此心」,死後本性靈通,並不
因種族而分別此「心」,如天雷一響,各國人
士都知將要下雨一樣,今聞教師之聲,則知其
意,正如「佛以一音演說法,眾生隨類各得解
」。不要多問,聽教師講道。
教師曰:人雖萬類,性同一理,生時殊途,死則同歸,
世界雖人種色彩有異,然飢而知食,夜而知眠
,天覆地載,日月普照,法雨甘霖,無不共受
其恩,可謂同具一心,然卻是因信仰宗教不同
而互相排斥攻訐,言自己可上天堂,他教只能
下地獄,將本來圓通自如之天堂,築起空中閣
樓,禁錮自己於其中。猶如進入吊於天空之鳥
籠,自覺無比高尚,沾沾自喜,得意鳴叫,這
是天堂之「地獄」,天上罪人,悉是待救之羔
羊,不是得救之人。你們在世皆言上天堂,可
是今日卻墮下地獄,各位現在到陰府的是肉體
嗎?肉體有白黃種,穿衣有紅黃緣花,唯這
原來之心不可著色,若起排斥之意,缺少同修
之心,而博愛、慈悲從何言起?日月曾照古今
善惡之人,無生分別對待之心,故日月常明,
萬古流芳。諸位應覺照自性,勿起憎怨,現值
普化時期,萬教歸宗,歸宗即歸心,結合眾人
之心,以仁愛相待,發揮互惠互助,各教應大
開門戶,隨緣度人,雖然教主不同,但他們之
「心願」「目標」一致,期全人類齊歸善道,
將娑婆世界變成蓮花樂國,教主所救的是人之
心性與靈魂,人的肉體他救不了。因此發現內
心之實相,才能解脫自在,也唯有如此,才能
完成大同世界,則人人可以成仙佛,可以為聖
真;如背此道,則再墮輪迴……。
濟佛曰:時刻已到,向 宗主辭駕,有緣再來。楊生快快作禮而退。
楊生曰:宗主,真抱歉!因時刻不早,要趕回聖賢堂,中途離席,有虧禮儀,請赦。
宗主曰:那裡!我們送駕。
濟佛曰:楊生速上蓮臺。今天聞法有何感想?
楊生曰:那位教師講得很有道理,現在各教針鋒相對,
自己賣瓜說瓜甜,如果世人能說大家來吃吃看
,如人飲水,冷暖自知,由心裡的感受才是真
實,好壞由顧客評定,我覺得這樣比較客觀!
濟佛曰:世人固執不通,那是難以上天堂的。仙佛聖真
,都是代天立言,天道至公,如你下世投胎到
外國的話,你信的大概就是當地宗教,我會因
此而不度你嗎?如這樣我即不配稱「佛」,所
走的只是「小道為私」,希世人拿出「公心」
,拋去「私念」,否則,你的天堂只有五尺
,不能容納天下眾生的!好了,聖賢堂已到,
楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟公活佛 降_________丙辰年八月廿六日
詩曰:一片仙心度有情。蒲團未坐下蓬瀛。
秋風不覺單衣冷。炎熱慈懷為眾生。


濟佛曰: 今日は冥界を巡る準備をしましょう。  楊生さん、すぐに蓮台に乗って下さい。

楊生曰: かしこまりました! 座りました。 出発しましょう! ・・・・・

濟佛曰: 着きました。  蓮台を降りてください。

楊生曰: 前面には一つの城門があり、上には「 鬼門關 」の三文字が書かれてあります。
「 鬼門關 」とは元々ここであるのに何故城門は開いておらず、城内で人の群れが騒がしくしているのが聞こえてくるだけなのでしょう。

濟佛曰: 鬼門とは本来開いていないものなのです。  皆、世の人が自ら進み入ってしまうものなのです。 私が団扇で扇げば自然に開きます。

楊生曰: 真に凄いですね。 恩師が団扇を軽く扇いだだけで、すぐに鬼門は大きく開きました。 ですが、人は死んでも団扇を扇いでいません。 どのようにして鬼門關に進み入っているのですか?

濟佛曰: 人が死に鬼となると、陽間の道は尽きます。 この地に来ると鬼門は自然に開通します。
 陽関が閉じると、鬼関が開きます。 これは陰陽の造化の妙なのであります。
 早く行きましょう。  私は一ケ所を参観させます。  他の雑事には構っていられません!
 
楊生曰: かしこまりました! 鬼門關の中には人々が沢山居て市場のようです。  どこへと向かっているのでしょうか?

濟佛曰: これらの鬼魂は十殿へと赴き審判を受けます。    陰界の使いは各々道を導く職務に尽くしています。 我々は今日はこれらを参観しません。 私についてきなさい。

楊生曰: はいはい!   この道は凸凹しています。  どこへと向かっているのでしょう?

濟佛曰: 二里の道を更に行けば一切が分かるでしょう。

楊生曰: 前面を歩いている人は何故陰差帯を付けて前へあるいているのですか?

濟佛曰: この人は生前は鸞門の修道士でした。 生きている内に真理を悟らず他の宗派を誹謗した為に死んだ後、陰司に赴いて罪を受けなけなくなったのです。
 
楊生曰: 前面には一つの楼があり、上には「 萬教歸宗 」と書かれています。 ここはどこなのでしょう?

濟佛曰: つまりはこの地なのです。  
 現在宗教が千万も現れ、信者達は真理を明らかにできずにお互いに攻撃しあい、修道の意義を失い口の業を犯し、死後には「 萬教歸宗 」に来て法門の中で再び修練しなければならないのです。 前面に教師が来ました。
 楊生さん、前に行って参拝してきなさい!

楊生曰: 師尊の皆様、伏して参拝致します。

宗主曰: 濟公活佛及び聖賢堂の聖筆、楊善生さんの御来臨を歓迎します。
 本処では既にあなた方を迎える命を奉じております。  お立ちなさい。 かしこまらずに。

濟佛曰: 今日は私が楊生をここに連れてきました。 
 宗主さま。 楊生を参観させて御説明して下さるようにお願い申し上げます!

宗主曰: 遠慮は要りません。  我について廳の中にお入りください。  お二方、座って下さい。

楊生曰:「 萬教歸宗 」とは本当に意義があります。   ですが、私はその詳細を知りません。 
 宗主さま、御説明して下さるように望みます。

宗主曰:現在、世界には五大宗教があります。
 「儒教、道教、仏教、キリスト教、イスラム教」これ曰く名門正教。
 ですが、これらの宗教は全て「道」を源としているのです。 元々、「教」という名は無かったのですが、後に天から聖哲が各国に分布し天に代わり言動の法を教え人々を元に戻そうとしたのです。

 ですが、教主がこの世を去り、門徒はバラバラになり対立するようになり、あらゆる河が一つの海へと注ぎ、千もの門は一つの家であるという事を忘れ、お互い相容れず争い別に門戸を建て、他の宗派より優れていて他の宗派を低級だとみなすようになってきたのです。
 それゆえ、死後には霊魂は成仏できずにここに陥る事となったのです。
 玉帝は衆生が堕落する事を忍ぶ事ができず、ここにおいて萬教歸宗法門を開設し頑迷な修道士を教え導き、真理を悟らせて再び向上させようとしたのです。

濟佛曰: 宗主さま!  あなたのお言葉には理があります。
 ですが、楊生はまだチンプンカンプンです。 
 楊生を現場に連れて行って参観させた方がよいのではありませんか? いわゆる百聞は一見に如かずという事で。

宗主曰: よろしい! 我に着いて来なさい!

楊生曰: この部屋は数ヘクタールの広さで、中は教室の様で数万人が座って満席であります。
 各国の人士が皆います。  授業に出席する準備をしている様です。

宗主曰: そうです。 まさしく授業の準備をしているのです。  あなた方、お二方は我について前面に行って貴賓席に着いて傍聴して下さい。

楊生曰: 場面の大きさは陽界では殆ど見かけない程です。
 前面の黒板の上には「 萬教歸宗 」の四文字が書かれてあり、一人の坊主頭の教師が台に登り比丘の服装のようです。
 全体は起立し、礼をした後座ります。
  
教師曰: 本日は凡間の臺中聖賢堂の楊善生さんがここに参加にお見えになりました。 皆さん、拍手でお迎えください。

楊生曰: 恩師よ! これらの各種族の人士達は何故中国語を聞いて理解できるのですか?

濟佛曰: 世界は大きく人種は違っても、その信仰とは精神の寄託に他なりません。
 しかも「 人の心は同じこの心 」であり、死後には本性の霊通には種族の違いによるこの「 心 」には分別は無いのであります。 
 天の雷が響けば、各国の人士は皆もうすぐ雨が降ると分かるのと同じように、今聞こえている教師の声はその意味は分かるのです。
 まさに「 佛は一音を以って法を演説し、衆生は類に随って皆理解できる。 」のであります。 多くを尋ねなさるな。  教師の講道を聞きなさい。

教師曰: 人類には万の種類がありますが、性は一つの理で同じであります。
 生まれる時はバラバラでありますが、死ねば同じ帰結があります。
 世界の人種は色彩は異なりますが、飢えれば食べ夜になれば眠り、天が覆い地が載せ太陽と月は普く照らし、法は雨の如く降り注ぎその恩を共に受けない者はありません。

 それなのに信仰宗教の違いによりお互いに排斥攻撃し、自分は天堂に昇れて他の教えでは地獄に堕ちるだけだと言う。
 本来は円通自在の天堂を、空中の楼閣として築き上げ、自分をその中に監禁してしまう。
 あたかも天空に吊るされた鳥籠の中に進み入り、自分の事を比べるもののない程高尚だと覚え、自惚れて得意になっているが如し。 これは天堂の「 地獄 」であります。

 天上の罪人であり、救いを得た人ではなく救われるのを待っている羊であると知るべきであります。
 そなた達は世に於いて皆天堂へ昇れると言っていましたが、今は地獄へと陥ってしまいました。
 皆さんは現在陰府に着いたのは肉体ですか? 肉体には黒白黄などの種類があり、衣服には紅黃緣花がありますが、本来の心には色を着ける事はできません。

 排斥の意が起きれば一緒に修道するという心も欠け、博愛・慈悲などどこから言い始める事ができましょうか?
 太陽と月はずっと古今の善悪の人々を照らし、分別して対応する心を持ちません。 故に太陽と月は常に明るく万古に亘って語り継がれているのであります。

 皆さんは自分の本性を注意深く自覚し、憎しみや怨念などを起こさないようにしなければなりません。
 現在は普く教化する時期であり、萬教は源へと戻らねばなりません。
 源へと戻るという事は即ち、心へと戻るという事であります。
 衆生の心を結合させ仁愛を持って向き合い、お互いに恩恵と援助を発揮し各教は門戸を広く開き、縁に随って人を救い教主は違っても彼らの「心願」と「目標」は一致するのです。
 
 全人類が揃って善道に帰り、娑婆の世界を蓮華の楽国と変える事を願います。 教主が救うのは人の心性と霊魂であり、肉体は救う事はできません。 それによって内心の実相が発現し、解脱自在となる事ができるのです。

 又、そうする事によってのみ大同世界( 一つの世界 )が完成するのです。 即ち、人々は仙佛となる事ができ聖真となる事ができるのです。
 この道に背けば、再び輪廻に落ち込んでしまいます・・・・・。

濟佛曰: 時刻もきました。 宗主さまにおいとま申し上げます。 
 御縁があれば再びやって参ります。 
 楊生さん、はやく挨拶して戻りましょう。

楊生曰: 宗主さま、真に申し訳御座いません!  時刻も遅いので聖賢堂にすぐに戻らねばなりません。   途中で席を離れる失礼をどうか御許し下さい。

宗主曰: いえいえ!  我々は見送ります。

濟佛曰: 楊生さん、蓮台にはやく乗りなさい。  今日は法を拝聴してどんな感想を持ちましたか?

楊生曰: あの教師の御講義にはとても道理があります。  現在では各宗教は刺々しく向き合い、自分が売る瓜は甘い瓜だと言っています。
 もし世の人が皆行って食べてみなさいと言う事ができ、飲水や冷暖も自分で分かり心の中の感じこそが真実であり、良い悪いも顧客が判定すれば私も客観的になれると思います!


濟佛曰: 世の人々は固執して融通が利かず、それでは天堂に昇る事は難しい。 

 仙佛聖真は皆天に代わって言を立てており、天道は至って公正であります。
 あなたがもし次に生まれ出る時に他の国に生まれたとしたら、あなたは大体その土地の宗教を信じるでしょう。
 私はその事によってあなたを救わないでしょうか?
 そのようならば私は「 佛 」と呼ばれるに値しません。

 行く所は「 自分の為だけの小道 」でしかありません。
 世の人には「 公の心 」を取り出し、「 私念 」を投げ捨てるように望みます。
 さもなければ、あなたの天堂は五尺の広さしかなく、天下の衆生を納める事はできません!
 聖賢堂に着きました。 楊生さん、蓮台を降りて肉体へと戻りなさい。


第五回 遊第一殿與秦廣王敘談        第一殿を訪問し秦廣王と談話する

濟公活佛 降_________丙辰年八月廿九日
詩曰:六慾七情誤一生。縱題金榜亦浮名。
桃源最好修身地。隱士逍遙步玉京。
濟佛曰:今天準備遊冥,楊生你心神為何不靜?
楊生曰:俗事纏身,一心數用,所以精神散亂。
濟佛曰:遊冥非兒戲,心若不靜,人靈難入陰府,但今
天若不能遊冥,必耽誤著書時間,我賜你一粒
「定心丸」,快服下,準備起程。
楊生曰:感謝 恩師,我已服下,感覺精神為之一振,
煩心盡消。
濟佛曰:速上蓮臺,起程吧!……已到了。
楊生曰:這是什麼地方,前面有一大殿,人影幢幢,有
些看不太清楚。
濟佛曰:前面就是「冥府第一殿」,我們快前去參見
冥王。
秦廣王曰:迎接 濟公活佛及臺中聖賢堂聖筆楊善生駕
到。
楊生曰:參見 秦廣王,今天我隨濟佛到貴殿打擾,
得罪之處,請恕。
冥王曰:勿客氣,隨我入殿。請在會客室稍坐。命將軍
速奉仙茶。
將軍曰:遵命。
冥王曰:濟佛、楊善生請用茶。
濟佛曰:楊生何必躊躇?快喝沒有關係。
楊生曰:我不敢喝,聽人說,若是凡人到地府,飲用食
物,即不能回陽,所以還是您們用就可以了。
冥王曰:楊善生你言差了,世俗所傳陽人不可食陰物,
此乃對一般人而言。陰陽各有主,當然不可混
亂紊綱。但你是奉旨而來,屬貴賓身份,且有
濟佛引導,怎會不能回陽呢?
濟佛曰:楊生你放心吧! 玉旨在身,那個小鬼敢得罪
攔路,誰若冒瀆 玉旨,一律嚴罰不赦,別怕
,快喝。
冥王曰:世人都是貪生切死,但如楊善生怕死不敢喝茶
,還情有可原。有一般世人,明知為非作歹,
只有死路一條,仍不回頭,勇往直前,步上墳
墓,真是可悲。
楊生曰:我喝了就是,口也正渴呢!請問 冥王,外面
這麼多人排隊而來,是為什麼?
冥王曰:我掌管「第一殿」,凡人死後,先到陰陽界交
簿廳報到後,陰差便將亡魂押至本殿,並將報
到卡一併歸入陰府檔案,我查其善惡,善功多
者,帶入陰府各殿參觀,或由各有緣恩師度回
再修煉,或發送至賞善司或聚善所;罪過多者
,發令交二殿審判,或押進罰惡司;但如罪重
者,必先押上孽鏡臺,照現其原形,使其俯首
認罪,再送二殿。
楊生曰:外面亡魂啼哭之聲不絕,狀至哀悽痛楚,老弱
婦孺皆有,不知為何而哭?
冥王曰:世人到本殿,明白自己已經離開世間,在生不
信鬼神與因果報應,一旦到此,了解人死並非
萬事可以化消,所謂「一旦無常萬事空,陰路
只有孽隨身。」亡魂深知將受陰律審判受刑,
個個心寒而慄,痛哭後悔。而且離開了陽間親
人、嬌妻愛子、高樓金銀,恩愛難捨,現在只
有孑然一身赴黃泉,想來禁不住悲哀流淚。
楊生曰:為何那些陰差對亡魂不尊敬,用鐵叉押之,或
用鞭抽打,亡魂個個噤若寒蟬,實在太可憐了

冥王曰:這些亡魂,在世不守道,所以陰差對其不客氣,此乃其罪有應得,正是「惡人自有惡人磨
,僥倖投機度奈河。」如人在世心存濟世慈懷
,死後陰差、福神對其禮遇三分,世人自作自
受,你不必同情。
楊生曰:在生如不修身養性,死後可憐至極,後代子孫如果知道自己祖先死後在陰府如同罪犯,任陰
差欺打,一定會不忍心的。世人對祖先報恩之
法,只有修道行善,以功超度祖先靈魂早日
出苦。
濟佛曰:世人若是不守家規,亂行不法者,其祖先則受其連累,所謂「九玄七祖」血脈相關,因果循
環,切慎之!今日時刻已到,準備回堂。
冥王曰:送駕!
濟佛曰:楊生快上蓮臺,準備回堂,……聖賢堂已到,
楊生下蓮臺,魂魄投體。





  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


 
 楊生曰:外には亡魂が泣き叫ぶ声が絶えません。老人、弱者、婦女、子供達もみな居ます。 何故ないているのでしょうか?

 冥王曰:世の人はこの殿に来ると、自分が現世を去ったことが明らかになり現世で鬼神と因果応報を信じていなかったので、ここに来ると死ねば全て終わりだという訳ではない事が分かり「 全てが終わればただ罪だけが体に纏わりついて残る」というように亡魂は陰律の審判を受けるという事を深く知り、心が寒々として、後悔していたく泣いているのです。

 現世での親類、妻子、高層住宅、財産、恩愛が捨てがたく、今は全く体一つで黄泉に赴き思い出して大泣きしているのです。





 楊生曰:現世でもし修身養性をしていなければ、死んだ後は極めて可哀相です。後世の子孫達は自分の祖先が死んだ後陰府で罪人の如く扱われ、陰界の遣いに苛め打たれている事を知ったら、きっと耐えられないでしょう。世の人が祖先の御恩に報いる為には、修道し善を行う事しかありません。 功徳をもって祖先の霊魂が苦しみから早く抜け出せるようにしなければなりません。

  濟佛曰:世の人はもし家の規律を守らず不法な者は、祖先が道連れとなってしまいます。いわゆる「九玄七祖」の血脈は相関し、因果は巡るのです。 慎みましょう!






第六回 遊孽鏡臺看罪魂現原形           孽鏡台を訪問し罪魂の現原形を観る




濟公活佛 降________丙辰年閏八月初六日
詩曰:魂登孽鏡現原形。減字偷文暗補經。
陰律無私實判斷。陽人作惡受嚴刑。
濟佛曰:今日遊冥時刻已到,楊生準備起程。
楊生曰:我已準備好了, 恩師請起駕吧!……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:此是何地?為何人群擁擠,後面鬼差押著往前面臺上去?
濟佛曰:此乃「孽鏡臺」,這些人都是在陽間為非作歹,或是不守道,犯罪之魂,死後到第一殿報
到後,便押上「孽鏡臺」,現出其在世作惡原
形,使罪魂了解在世之罪難瞞陰律,這些鬼魂
上臺後,均是心驚膽戰,怕將在世醜態現出,
貽笑大方,我們隨其後上臺參觀吧!
楊生曰:好好,看個究竟,明瞭一番。
守臺將軍曰:歡迎 濟公活佛及臺中聖賢堂楊善生駕到

濟佛曰:免禮。我們師徒奉旨遊冥著書,今日到此,請
將軍帶領楊生上臺參觀。
楊生曰:恩師您也要一起上去,不然我人地生疏,不敢
自己行動。
濟佛曰:可也,我們隨將軍上臺階吧!……先站在旁邊
觀看。
楊生曰:喔!那位老人被陰差押在鏡前,為何其所現之
人形,變成年青人,正爬入一家牆內,彎腰開
啟窗門,跳入室內,裡面有一對中年夫婦已經
睡著,這位年青人卻是翻箱倒櫃,好像在尋找
什麼東西!正睡覺之中年男人醒來,大驚呼叫
,此年青人忽然抽出一小刀,向夢中醒來之人
刺去,噯唷!鮮血直流,我不敢看了!
將軍曰:沒有關係!不要害怕,這就是「孽鏡臺」之奧
妙處,這位老年人年青時,有一次翻牆入別人
住家偷竊財物,因被主人發覺,即抽刀將主人
刺殺,今日此罪魂已死,來到陰府孽鏡臺前一
照,馬上將其作惡實況現出。
楊生曰:這個孽鏡臺是用什麼東西製成?為何這麼奧妙

濟佛曰:此孽鏡,乃是天地靈氣所結而成此臺,凡人之
靈魂到此,便能照出原來面目,絲毫不能隱藏
。其實這不是孽鏡臺之利害,因為世人自少至
老,一生中罪孽重重,但人為靈性之物,所作
之事,自己明白,自己心靈就如一臺攝影機,
將在世一切行為盡收入鏡頭之內,此就是「心
鏡」。雖然,世人暗裡犯過,外人不知,但每
個人問心,心裡有數,手足行動,不離心之指
使,這具機關就是三尸神,在暗中便將大小情
形攝影,人死一到陰間孽鏡臺前,因為孽鏡臺
本是陰陽二氣所結,碰到人之魂魄二氣,馬上
電流交接,將人一生之錄影重播映出,所以作
惡者,到孽鏡臺前,馬上露出馬腳,難以隱瞞
,佛經所云:「萬法由心所生」就是這個原理。
楊生曰:原來如此,但是善魂到此,孽鏡臺是否失去作
用?
將軍曰:善魂不必來孽鏡臺現形,你看臺上所寫「孽鏡
臺前無好人」,善人一死,其靈性光明,在孽
鏡臺前,只有空白一片,如攝影暴光一樣,因
其心中無陰影存在,所以看不清其原形,善魂
光線如是愈趨清明,功越大,則向天堂而去
,或直交各殿另查功過,皆不必來此。故「孽
鏡」又稱「業鏡」,凡在世犯有「罪業」,到
此立即顯像。楊善生你再參觀一下吧!
楊生曰:這位年青少女,陰差押其向孽鏡臺,她不敢向
前,哀啼不止,狀甚可憐,實令人同情,但陰
差並無憐香惜玉之情,好像對待犯人一樣,用
鐵叉叉其到臺前……。喔!這個地方好多男人
出出入入,屋內紅燈戶,好像陽間所謂「風
化區」。
將軍曰:正是陽間風化區,你詳細觀看。
楊生曰:每間屋內鶯聲燕語,真是迷人之地方,我不敢
多看, 恩師!我們回去吧!
濟佛曰:你還會感到不好意思看,尚有禮義廉恥之心,
真不愧為 關恩主之得意門生,像這個煙花女
郎,販賣靈肉,拐騙人之錢財,出言粗魯下流
,一點女均無,罪大惡極,因染梅毒所以早
死,魂到陰府難逃慘刑。勸世間女性,應守身
自愛,絕對不可墮落煙花出賣美色,一隻玉手
千人枕,可謂任人糟踏,一文不值,還造下無
邊罪過。而好嫖之男人,一樣犯有淫穢之罪,
希速改之。楊生!我們準備回堂吧!
將軍曰:兩位不多留嗎?
楊生曰:孽鏡臺詳情已悉,不敢再看,這麼多罪魂在此
獻醜,我尚是凡人,在此越加他們羞態,還
是先告辭了。
濟佛曰:多謝將軍指導,我們改天再參觀「補經所」,
楊生走吧!快上蓮臺,準備回堂。
楊生曰:我好害怕!
濟佛曰:怕什麼?好好做人,就可避免來此現出醜陋面
目!……聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體







  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

 


濟佛曰:今日は冥界を巡る時刻が来ました。 楊生さん、出発の準備をしなさい。

楊生曰:準備ができました。 恩師よ、出発して下さい!

濟佛曰:着きました。 蓮台を降りて下さい。

楊生曰:ここはどこですか? 何故人の群れで込み合っているのですか?

 後ろでは鬼の遣いが前の台の上に押しやっているのですか?

濟佛曰:ここは「孽鏡臺」です。 これらの人々は現世に居た頃デタラメをしていた人達、あるいは道徳を守らない犯罪の魂達です。

 死んだ後に第一殿に行って報告した後「孽鏡臺」に押し上げられ現世に居た頃の罪悪の状況を現出させ、罪魂に現世に於ける罪悪は陰律では隠す事は難しいという事を了解させるのです。

 これらの鬼魂は台に上がると皆現世に於ける醜態が現出して、皆に笑われないかと心が怯えます。
 
 我々も後ろについて台に上がり参観しましょう!

楊生曰:それはいいですね。 じっくり見極めましょう。

守臺將軍曰:濟公活佛さん及び臺中聖賢堂の楊善生さんの来臨を歓迎します。

濟佛曰:礼儀は要りません。我々師弟は冥界を巡り著書をするという旨を承り本日ここに来ました。

 将軍さまに楊生を台の上に連れて参観させて下さい。


楊生曰:恩師も一緒に上に行きましょう。でなければ私は人と土地に慣れていないので自分で行動できません。


濟佛曰:それもそうだな。 我々は将軍について台の階段を上りましょう!  まずは脇に立って観ていていなさい。


楊生曰: オッ! あの老人は陰界の遣いに鏡の前に押しやられ、現れる人は何故か青年に変わりある家の塀を登り腰を曲げて窓を開け、部屋の中に飛び入り、中には中年夫婦がすでに眠りについています。


 この青年は箱や箪笥をひっくり返したり倒しています。 何かを探しているようです!

 まさに眠っていた中年男性は眼が覚めて大声で叫びます。 この青年は突然ナイフを出して夢から醒めた人を刺し、アア! 鮮血がドッと流れ出し、見ていられません!

 
將軍曰:関係ありません! 怖がらなくていいです。これこそが「孽鏡臺」の精妙なる処なのです。

 この老人は青年の時に、ある時他人の住宅に塀を越えて入り財物をあさっていた所、主人に見つかりナイフで主人を刺殺したのです。

 今日、この罪魂は死に陰府に来て孽鏡臺の前で照らし出され、すぐにその罪悪が実況で現出されたのです。


楊生曰:この孽鏡臺はどんな原料でできているのですか? 何故これ程精妙なのですか?

濟佛曰:この孽鏡は天地の霊気が結合してこの台となったのです。 人々の霊魂がここに来ると本来の面目が照らし出され、少しも隠す事ができません。

 ですがこの事は孽鏡臺が凄いのではないのです。

 世の人々が幼い頃から老人になるまで一生で罪悪が積み重なります。

 ですが、人は霊性がある生き物なので自分のした事は、自分で明白であります。

 自分の心霊が一台の撮影機の如く世に居た頃の一切の行為が全てカメラの中に収められるのです。

 これこそが「心鏡」であります。 世の人が陰で過ちを犯し他の人には見つからなくても、皆心に問えば心の中の計算も手足の行動も、心の指示を離れる事は無いので分かるものなのです。

 この機関こそが三尸神であり、陰で大小の情景を撮影しているのです。

 人が死んで陰界に行くと孽鏡臺の前に行きます。

 孽鏡臺は本来陰陽の二つの気が結合したもので、人の魂魄の二つの気に触れると電流が交接し、人の一生の映像が再び映し出されるのです。

 それ故、悪をなした者は孽鏡臺の前に行くとすぐに馬脚を表し隠す事もできません。

 仏経は「萬法は心より生ずる」と云いますが、この原理の事なのです。


楊生曰:そうでしたか。 ですがいい魂がここに来たら孽鏡臺は作用を失うのですか?

將軍曰:いい魂は孽鏡臺に来て実況を現出される必要はありません。 臺の上に「孽鏡臺の前にはいい人は居ません」と書かれてあるのを見てみなさい。

 善人は死ねば霊性が光明なので、孽鏡臺の前では空白があるだけです。 ビデオテープが光に曝されたのと同様です。

 心の中には陰影が存在しないので、原形がはっきり見えないのです。

 善魂光線は清明に向かって功徳が大きい程天堂へと向かっていき、あるいは直接各殿に移され別に功過の審査を受けるので皆ここに来る必要はないのです。

 それ故「孽鏡」あるいは「業鏡」というのです。

 現世で「罪業」を犯した人は皆、ここですぐさま映像が映し出されます。

 楊善生さん、もう少し参観しましょう!


楊生曰:この若い少女は陰界の遣いに孽鏡臺に押しやられ彼女は前を向く事もしたがりません。悲しく泣くのが止まらずとても可哀想な状態です。 人を同情させます。

 ですが、陰界の遣いは全く美少女を愛惜する情がありません。

 犯人を扱うのと同じようです。

 鐵叉で臺の前に押しやっています。 オオ! この場所は沢山の男達が出入りし、部屋の中は赤いランプと緑の戸があります。  現世に於けるいわゆる「風俗街」のようです。


將軍曰:まさしく、現世の風俗街です。 詳細に観てみなさい。

楊生曰:全ての部屋から喘ぎ声が聞こえてきて全く人を迷わせる処です。 あまり観たくありません。  恩師よ!  戻りましょう!

濟佛曰:あなたはまだ観るのが恥ずかしいと感じるのですね。 なお礼儀と廉恥の心があります。 流石は 關恩主の優等門生であります。

 この風俗嬢のように、霊肉を販売し他人の財産を騙し取り下品で粗野な言葉を言い、女性の徳が少しもありません。 

 罪悪は極めて大きい。 梅毒に罹り早死にし、魂は陰府に来て残酷な刑を逃れる事はできない。

 世間の女性には自分の身を愛し守り、風俗嬢と堕落して色気を売るようには絶対になってはなりません。

 一つの玉の手を千人の枕にするという事は、人に踏み潰される(駄目にされる)という事であり一文にも値せず、無辺の罪過を造りだします。

 買春を好む男性も同様に汚わいの罪を犯しています。 すぐにでも改める事を願います。

 楊生さん! 我々は堂に戻る準備をしましょう!
 

將軍曰:お二方はもっと留まらないのですか?


楊生曰:孽鏡臺の詳細は既に分かりました。 もう観たくはありません。

 こんなに多くの罪魂がここで醜態をさらしています。 私はまだ俗人です。ここで彼らの醜態が更に増加していきます。

 やはり先においとまします。
 
濟佛曰:将軍さまの御指導には大変感謝します。 我々は日を改めて再び「補經所」を参観致します。

 楊生さん、行きましょう! 蓮台にはやく乗りなさい。 堂へ戻る準備をしましょう。
 

楊生曰:私はとても怖いです!

濟佛曰:何が怖いのですか? よくよく修身を修めればここで醜態の面目を曝す事を避ける事ができます。

 聖賢堂に着きました。 楊生さん、蓮台を降りて肉体に戻りなさい。








【 地獄遊記 日本語版 二 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】



第七回 遊補經所              補経所を訪問する

濟公活佛 降________丙辰年閏八月初九日
詩曰:暗室微燈補苦經。僧尼道士倦軀形。
銅鈴搖動金錢響。地獄呻呤仔細聽。
濟佛曰:今日準備遊冥,楊生坐穩蓮臺,不可心慌。
楊生曰:是是! 恩師!地獄之慘境,實在慘不忍睹。
濟佛曰:這些罪魂罪有應得,你不必替他們同情,起程吧!……已到了,快下蓮臺。
楊生曰:這間房屋為何漆漆,裡面好像有呻吟之聲?
濟佛曰:此乃「補經所」,我們可向前去參觀,看個究竟。
楊生曰:走吧!……房門上有「補經所」三字,那邊來了二位將軍,不知是何人?
濟佛曰:此乃守門將軍。
將軍曰:恭迎 濟佛及臺中聖賢堂楊善生駕到。
濟佛曰:免禮,我今天帶聖筆楊生參觀補經所,請將軍引進。
將軍曰:是是!隨我前去,二位可從旁邊之門而入,因大門非逢朔望不開,補經所每到朔望,皆有西方佛祖及道祖仙聖等高真降臨,向道士、僧尼說法。
楊生曰:能夠進來就很榮幸了,走那個門都沒有關係。
補經所內暗淡無光,我看在此參觀就可,不必入室內。
將軍曰:無妨!我帶你走,不要慌怕。
楊生曰:也好。這間房子都是木造的,好像很久了,有
些朽頹樣子,房屋處處有破洞,如頹垣一般,
裡面有數千名僧尼及道士打扮之人,憑一盞油
燈,翻開經書,喃喃而唸,形狀好像很痛苦。
濟佛曰:這些僧尼、道士,都是在世替人誦經消災超度
,賺錢維生,但並無獻出真誠,純係買賣行為
,有者偷減經文,並無按序誦唸或是將經字發
音錯誤,死後皆要到「補經所」補經,靠此螢
火般之光線補唸經文,漏一字補百次,補誦完
畢再憑功過判決。
楊生曰:照您這麼說,本堂所著作之「玉皇普度聖經」
及「太上無極混元真經」,何人敢誦?有許多
人虔心誦唸,但字音不正,將來也淪落補經所
嗎?
將軍曰:非也。來補經所者,乃是在生以誦經做法事維
生,拿人金錢,替人消災,但並無將道佛聖經
誦全,方要來此。若是自己誦經或替人服務,
發心不同,非是用來賺錢取利,如有錯誤,天
律特別恕之。
楊生曰:像這種微燈螢火,又有陰風吹襲,有如要熄滅
樣子,而這些僧尼、道士年歲已高,眼睛昏花
,看此蠅頭小字經文,實在可憐,個個都呈現
疲勞痛苦神態。
將軍曰:一分錢一分貨,既拿施主之錢,沒替人辦妥事
情,當然要受此報應。
濟佛曰:勸世間之僧尼、道士,誦經可以悟道修行,若
是靠誦經而吃穿者,必要特別謹慎,一字一句
不能偷減、唸錯,否則不但不能替人消災,自
己反而惹上災殃,死後個個必入補經所補誦全
部經文百倍次數。
將軍曰:每逢朔望,佛道二教主,率領門徒來此巡視,
並教導經文正確字音。眾生造孽,連累仙佛還
得下幽冥度苦,仙佛太慈悲了,天下眾生要自
覺,人間點點滴滴,難逃陰法之制裁。
楊生曰:我已經明白,多謝將軍指導。
濟佛曰:楊生你可請教這位道士,為何他會來此?
楊生曰:好好!請問這位道長,為何來此呢?
道士曰:請你勿稱我道長,我在世只是「紅頭道士」,
專門替人做法事,如人死之「超度、打城」等
,因自己學識不多,所以有些經文,根本不識
,只有隨鐘鼓聲,哦哦而唸過,人家也不知我
唸什麼?有時為趕時間,二頁經文便跳頁而唸
,應付場面,有錢可賺,管他死人可否到西天
?死後被無常押進第一殿後,判到補經所,我
來此已有一年二個餘月,一生中,偷文減字太
多,所以受苦至今,尚不能完經,眼睛已經紅
痛難忍。完經後,可能還要被送至第二殿判刑
,因我在世亦曾作法害人,現在後悔已來不及,望你轉告陽間之法師、道士,要好好行事,不然像我這樣,現在只有靠別人超度了!
楊生曰:這位道士太可憐, 恩師是否可以度他出苦?
濟佛曰:其罪有應得,自作自受,在陽間他太快樂了,
現在讓他受苦受苦。不要多管事,我們只是
奉旨遊冥,其它你勿過問干涉,此乃陰律所屬
。時間不早,準備回堂,多謝將軍。
楊生曰:謝謝將軍!各位道長、師父好好再修煉吧!
濟佛曰:快上蓮臺,……聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂
魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟佛曰: 今日も準備しましょう。

 楊生さん。

 蓮台に座って心を落ち着けて下さい。


楊生曰: はいはい!

 恩師よ。

 地獄の情景はとても残忍で見るのも忍びません。


濟佛曰: これらの罪魂は自業自得であり、彼らに替わって同情する必要はないのです。

 出発しますか! 

 着きました。

 蓮台を下りて下さい。




楊生曰: この部屋は何故真っ黒に塗られているのですか?

 呻く声が中から聞こえてきているみたいです。

濟佛曰: ここは「補經所」です。

 我々は前にいって参観して様子を見極めましょう。


楊生曰: 行きましょう! 

 部屋の門の上には「補經所」の三文字があり二人の将軍が来られます。

 どういう人なのか分かりません。


濟佛曰: あの人たちは守門將軍の方々です。

將軍曰: ようこそ。

 済佛さんと台中聖賢堂の楊善生さんがいらっしゃいました。


濟佛曰: 礼儀は要りません。

 私は本日聖筆楊生を引き連れ補經所を参観しに来ました。

 将軍達にはどうか御導きの程を願います。



將軍曰: はいはい!

 我について前に進んでください。 

 お二方は脇の門からお入りください。 
 

 大門は朔望( ? )に逢わなければ開かず、補經所が朔望に到る毎に、西方佛祖及び道祖仙聖などの高真が皆、御降臨なされ道士や僧尼に説法をするのです。




楊生曰: 進み入るだけでもとても光栄な事です。

 どの門から入っても関係の無い事であります。


 補經所の中は暗淡として光も無く、ここから見て参観するだけで結構です。

 部屋の中に入る必要はありません。



將軍曰: 構いません!

 我が連れて行きます。 

 怖がる必要もありません。



楊生曰: それもそうですね。

 この部屋は皆木造で、とても古い様です。

 あるものは朽ちている様子です。  

 部屋は至る所に穴があいていて、ボロボロの垣のようです。


 中には数千人の僧尼及び道士の服装の人々がいて一皿の油燈に頼って経典を開いてウムウムと念じていてとても苦しそうな様子です。



濟佛曰: これらの僧尼や道士達は皆、世に於いてお経を唱えて人々に代わって災いを消して超えると言いながら、お金を稼いで生計を立てていた人です。


 ですが誠実さを捧げたものではなく、全くの売買行為によってであり、ある者は経文をはしょったり経文の順序を誤魔化したり、経文の発音を間違っていたりしていた者なのです。


 死んだ後には皆「 補經所 」に来て経典を補わなければなりません。

 蛍の光の様な光で経文を唱えて補うのです。

 一字を漏らせば百度を補わなければならず、補い終えたら再び功過に応じて判決を受けねばならないのです。



楊生曰: 師匠がその様におっしゃるのなら、聖賢堂の著作した「玉皇普度聖經」及び「太上無極混元真經」などは誰が敢えて唱えるのでしょうか?

 沢山の人は敬虔に念じておりますが、発音は正しくありません。

 将来には補經所へ落ちなければならないのでしょうか?


 
將軍曰: そうではありません。

 補經所に来るのは俗世にいた頃、経典を読んで法事をして生計を立てていた人達で、金銭を受け取って災いを消していた人達です。


 道佛聖經を読んでいた人がここに来るのではないのです。


 もし自分で経典を読んでいたり他の人の為に服務していたとしても、お金を稼いで利益を得たりしていなければ間違いがあっても天律は特別に寛容です。



楊生曰: このような蛍の様な光で陰界の風が吹き付けて消えそうな中で、しかもこの様に歳をとって眼光も弱った僧尼や道士達が、蠅の頭のような小さな文字の経文を読まされているのはとても可哀相です。


 
 皆、疲れ果てた苦痛な様子であります。



將軍曰: 一分の銭は一分の品物であり、銭を受け取ったからには他の人が代わる事もできません。


 当然、ここで応報を受けなければなりません。


濟佛曰: 世間の僧尼や道士の方々に勧告します。

 経典を諳んじるという事は道を悟り修行の為になります。

 ですが、経典を諳んじて衣食を賄う者は特に謹慎せねばなりません。


 一字一句をも端折ったり、間違えたりしてはなりません。

 さもなくば他人の災いを消すどころか、自分に災いがふりかかってきます。

 死んだ後には皆、補經所に来て経文の百倍の数を補わなければなりません。



將軍曰: 朔望に逢う毎に佛道の二つの教主達は門徒を連れてここを巡視に来て、経文の字句を正確にするように教導しに来ます。


 衆生は罪を造ると、仙佛をもまきこんで幽冥に堕ちて苦しまなければなりません。

 仙佛は大変に慈悲深いのです。



 天下の衆生は自覚しなければならず、人間の一点一滴とも陰界の制裁を逃れる事は難しいのです。


楊生曰: はっきりわかりました。 

 将軍様のご指導に大変感謝致します。


濟佛曰: 楊生さん、あなたはそこの道士にどうしてここに来たのかを尋ねてみなさい。


楊生曰: はいはい! 

 そこの道長の方、なぜここに来られたのですか?


道士曰: 私の事を道長などとは呼ばないで下さい。 

 私は俗世に於いてただの「 紅頭道士 」だっただけであり、人に代わって法事を行っていただけであります。

 
 人が死んだら「 超度、打城 」などいって、自分は学識が多くなかったのである種の経文は全く分からずにただ聞こえが良ければいいとウムウムと唱えていて、他の人々は何を唱えているかもわかりませんでした。



 ある時には時間を短縮する為に二ページをとばして念じて状況に応じていました。

 
 お金さえ稼げさえすれば死んだ人が西天に行けるかどうかも構いませんでした。

 死んだ後に無常に第一殿に追いやられた後、補經所に行くという判決を下され私はここで既に一年二か月余り過ぎています。


 一生の内に、経文の端折りと過ちは余りに多く今に至るまで苦しみを受けていて、今尚経文を完成する事も出来ず眼は紅くなって苦痛は忍ぶ事も難しいです。


 経文が終わった後にも多分第二殿に送られて判決を受けなければならないでしょう。

 私が世に於いて法事を行って他人を害していたからです。

 現在後悔しても既に間に合いません。 

 あなたに陽間の法師や道士の方々によくよく行事を行うようにお伝えして下さるように望みます。


 さもなければ今の私の様に、他人に頼ってしか苦しみを乗り越える事ができなくなります!



楊生曰: この道士の方はとても可哀相です。

 恩師は彼を苦しみから助け出す事はできませんか?


濟佛曰: これは罪があれば報いを受けるという事であり、自業自得であります。

 陽間に於いてはこの人はとても快楽であり、現在の彼は苦しみを受けているのです。


 余計な事に関わる必要はありません。

 我々は旨を奉じて冥界を巡っているので、他の事にかかわる必要はないのです。

 これは陰律に所属している事です。

 時間も早くありません。

 堂へと戻る準備をしましょう。 

 将軍様、大変感謝します。



楊生曰: 将軍様、有難うございました! 

 道長や師父の方々、再び修練によくよく励んで下さい! 




第八回 遊枉死城       枉死城を訪問する



濟公活佛 降________丙辰年閏八月十六日
詩曰:兩度中秋慶月圓。魂囚地獄有誰憐。
自尋短見難如意。禍飛來哭九泉。
濟佛曰:今年兩度中秋,自接旨著作「地獄遊記」一書
至今,也逾一個月,光陰似水,希世人覺醒迷
夢,明月能有幾時圓?何歲再逢一年兩度中秋
?世人在明月下散步談心,何其快樂,反觀地
獄不見天日,鬼魂悽慘哀叫,實令人不忍睹。
楊生!準備遊冥。
楊生曰:遵命!時間過得真快,一個月之間,尚未完成
十分之一遊冥著書,我真怕大任難成。
濟佛曰:只要心抱真誠,所謂「精誠所至,金石為開。
」你道心堅定,十殿地獄之門自開,讓你一目
了然,何必憂心?快上蓮臺!
楊生曰:已坐穩了,請 恩師起程吧!……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:今日來此,就是「枉死城」嗎?前面有城門關
著,上有「枉死城」三大字,是否要進去參觀

濟佛曰:今天就是參觀「枉死城」,你隨我入城吧!
楊生曰:為什麼城門關閉,我們怎麼進入?
濟佛曰:此城門乃是自動門,好像陽間百貨公司前之自
動門一樣,凡是枉死之魂由無常帶到此地,因
其非正常而亡,一縷怨氣不消,到門前怨氣相
沖,與此門感應,自然開啟,陰間之物全部是
陰陽造化所成,隨心應變,我用蒲扇一扇,門
自然開了。
楊生曰:恩師您功夫好害!這隻扇是否可以送我帶回
陽間,展示一下神通,給世人瞧瞧!
濟佛曰:你勿生妄念,忘念多容易著魔,修道不必妄求
神通顯化,修道如能心安理得,一日無事精神
清爽,就是「小神仙」,何必多拿這隻蒲扇,
徒麻煩呢!
楊生曰:是是!多謝 恩師開示,慚愧之至。前面來了
一隊人,是誰呢?
濟佛曰:這是枉死城之官員及將軍,準備參駕。
城官曰:恭接 濟公活佛及聖賢堂聖筆楊善生駕臨,請
隨我們入城參觀。
將軍曰:歡迎 濟佛及楊善生駕到,本處早已奉命,知
您們參觀各獄,著書勸世。
楊生曰:參駕諸位仙長!今日我與 恩師到貴地,請多
指教。
城官曰:不敢當,快起來,隨我入城內吧!
楊生曰:這好比一個大監獄,廣大無盡,「枉死城」的
人那麼多嗎?
城官曰:每日都有枉死之人來此,我帶你從頭間囚牢參
觀。
楊生曰:這間有成群小孩,滿面鮮血,哭啼之聲不止,
有的躺在地上,太慘忍可憐,為什麼不把他們
放出呢?
將軍曰:這些都是被世人墮胎的小兒,因其已成形,天
性不滅,死後皆到此地。因世人不願養育或有
不正當的結晶,往往胎兒未能出世,便被墮胎
死亡,而一人一條生命,這些被拋棄的小兒,
因未能出世,所以怨恨之心不死,除暗中消耗
其父母之錢財外,待其父母死後再有一段糾纏
。所以勸世間的人,不可隨便墮胎,此舉不但
損,還會造成淫風不息……,凡是曾墮胎損
兒者,要多造功,以補過錯,則陰律亦可減
輕此罪。
楊生曰:原來如此。請問 將軍!是否意外亡故的人都
要到「枉死城」來呢?
將軍曰:非也。如為國陣亡的三軍將士,他們為保護疆
土,犧牲了性命,可謂「犧牲小我,完成大我
。」不但不必到「枉死城」受禁,這些忠烈英
魂還受到特別照顧,有者上升天界逍遙,有者
各循自己因果歸入神道,或再投生福地為人。
如陽間亦設有「忠烈祠」,供受萬人朝拜,此
乃忠義之士的善報。故勸世間的人,須忠愛國
家,自古以來,凡盡忠報國的人,都能萬古流
芳!受後世之人崇拜不已!
楊生曰:將軍說得是!
濟佛曰:天地愛「忠良」,自古以來,忠烈之士為國犧
牲精神,可以驚天地、泣鬼神,所以盡一「忠
」字而成道者多矣!今日時刻已到,楊生準備
回堂,改日再來拜訪。向城官、將軍辭駕。
楊生曰:多謝城官、將軍指導,先告辭了。
城官曰:如有不週之處,請 濟佛及楊善生包涵。
濟佛曰:客氣,客氣!我們師徒將回堂。
楊生曰:恩師!我已坐穩蓮臺。
濟佛曰:嘆世人愚痴,只知沐愛河,卻將那血肉墮胎拋
不管?心太殘?令仙佛也不忍看。勸眾生,要
改過,上慈航。天倫樂,夫婦道,應是傳宗接
代,調和溫暖家庭。精神上之愉快,勝那一時
情慾之發洩,珍惜有限精血,貢獻社會國家,
做一番有益人生之事吧!……聖賢堂已到,楊
生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )



濟公活佛 降________丙辰年閏八月十六日
詩曰:兩度中秋慶月圓。魂囚地獄有誰憐。
自尋短見難如意。禍飛來哭九泉。



濟佛曰: 本年で二度目の中秋を迎え、「 地獄遊記 」の書物の著作を今に至るまで引き続き一ヶ月も光陰矢のごとしで、世の人々にも夢の迷いから覚める事を望み、明月が円になるのは幾度ありましたか?


 一年で中秋に二度逢うのは何歳で再び起こるでしょうか?

 世の人は明月の下を散歩して歓談しますが、その楽しみはどんなものでしょう。



 逆に地獄では日の目を見る事ができず、鬼魂は凄惨に泣き叫び実に人をして見るに忍びないようにさせます。

 楊生さん ! 

 冥界を巡る準備をしなさい。



楊生曰: かしこまりました!

 時間が過ぎるのは本当に速いです。

 一ヶ月の間でも尚、冥界を巡る著書の十分の一も完成しておりません。

 私は大任を完成させられるかどうか本当に心配です。



濟佛曰: 真誠の心を抱いてさえいれば、いわゆる「 精誠極まれば、金石も開く 」といいます。


 道心が堅く定まれば十殿地獄の門も自ずと開き、一目瞭然とさせるでしょう。

 何故憂う必要などありましょう?


 すぐに蓮台に乗りなさい!



楊生曰: すでに座りました。

 恩師よ、出発して下さい!・・・・・


濟佛曰: つきました。

 蓮台をすぐにおりなさい。


楊生曰: 本日はここに来ました。 

 「 枉死城 」でしょうか?

 前面には城門が閉まっていて上には「 枉死城 」の三つの大きな文字が書かれており、進んで参観した方がよろしいでしょうか?


濟佛曰: 本日は正しく「 枉死城 」を参観しに来たのです。 

 私について入城しなさい!


楊生曰: 何故城門は閉じているのでしょう? 

 我々はどのようにして入ればいいのでしょう?



濟佛曰: この城門は自動門であり、スーパーの自動ドアと同様です。

 枉死した魂は無常からこの地に連れて来られ正常でない死に方をした為に、一縷の怨恨の気が消えてない為門前に怨恨が衝突し、この門が感応し自然に開きます。


 陰間のモノは全て陰陽の造化によって成っているんものであり、心に従って応変するのです。


 我が蒲扇を一扇ぎすると門は自然に開きます。 



楊生曰: 恩師の技術はとても凄いですね! 

 この蒲扇を陽間に持ち帰る事はできないでしょうか? 

 神通を示して世の人々に見せる事ができます!



濟佛曰: 妄念を起こしてはなりません。 

妄念には魔がすぐに憑依します。

 修道に於いては神通力の顕現を妄りに求めてはなりません。


 修道とは心が落ち着いて道理を得る事ができ、一日を無事に精神爽やかで過ごせればそれこそが「 小神仙 」であります。


 この蒲扇などを持ち帰って面倒を増やす必要などありましょうか?


楊生曰: 承知致しました!

 恩師の開示に大変感謝します。

 慙愧の至りであります。

 前面には一隊の人々が来ておりますが、どういった方々なのでしょうか?



濟佛曰: あの方々は枉死城の官員及び將軍の方々であられます。

 参拝する準備をしなさい。



城官曰: 濟公活佛及び聖賢堂の聖筆であられる楊善生さんの御来臨を恭しくお迎えします。

 我々について入城参観してください。



將軍曰: 濟佛及び楊善生さんの御来臨を歓迎します。  

 本所ではとっくに命を奉じておりあなた方が各獄を参観し世に勧告する著作をするという事は知っております。


楊生曰: 仙長の皆様を参拝致します!

 本日、私と恩師はこの地に到りました。

 どうかご指導の程よろしくお願い致します。



城官曰: とんでも御座いません。

 すぐに立ち、我について城の中に入ってください!



楊生曰: ここはあたかも大きな監獄の様でとても広大であり、「 枉死城 」の人々はこんなに多いのですか?



城官曰: 枉死した人は毎日ここに来ます。 

 我はあなたを始めからこの囚牢を参観に連れて行きましょう。


楊生曰: この場所に於いては子供が群れをなし、顔中血まみれで泣き声がやみません。


 あるものは地上に寝そべり、とても残酷でかわいそうです。

 何故彼らを助けないのでしょう?


將軍曰: これらの子供達は皆世の人々によって堕胎された小児なのです。

 その形は既にできており、天性は滅びずに死後には皆ここへと到るのです。


 それゆえ、世の人々は養育を願わず或いは正当ではない結晶は往々にして、胎児が世に出る事ができずに堕胎されて死亡するのです。


 ですが一人には一条の生命があり、それらの見捨てられた小児は世に生まれ出る事ができない事を恨む心は死ぬ事は無く、その父母の財産を消耗する他、父母が死んだ後に更に一段纏わり付く事を待つのです。


 それ故、世間の人々に勧告します。


 気軽に堕胎をしてはなりません。 

 この行いは徳を損なうばかりでなく、淫風を作り出す事となるのです・・・・・


 堕胎して小児を損ねた人々は皆功徳を多く行い、過ちを補わなければなりません。

 そうすれば、陰律でもこの罪を軽減する事ができるのです。




楊生曰: そうでしたか。

 将軍さまに質問します! 


 意外な死に方をした人が皆「 枉死城 」こなければならないのですか?



將軍曰:そうではありません。

 三軍將士の如く国を守る為に亡くなった人、彼らは領土を守る為に生命を犠牲にしました。

 いわゆる「小我を犠牲にして、大我を完成する。」というものです。  



 「 枉死城 」に監禁される必要が無いだけではなく、これらの忠烈な英霊は特別な取り計らいを受けます。


 ある者は天界に昇り逍遥し、ある者は自分の因果に従って神の道へと帰り入ります。

 或いは福なる地に生まれ出る人となります。


 現世に於いて「 忠烈祠 」が設置され、万人の礼拝を受けております。

 これが忠義の士の善き報いなのです。


 それ故世間の人には国家を忠愛しなければならないと勧告します。  

 古より忠義を以って国に報いた人は万古にわたり語り継がれ、後世の人々の崇拝が已みません!



楊生曰:まさに将軍さまのおっしゃる通りです!

濟佛曰:天地は「忠良」を愛します。


 古より忠烈の士が国の為に犠牲になる精神は天地を驚かせ鬼神を泣かせます。  

 それ故「忠」の一字を尽くして成道する者も多いのです!



 今日は時間も来たので楊生さん堂に戻る準備をしましょう。

 日を改めて再び訪問しましょう。


 城官さま、将軍さま、お暇申し上げます。



楊生曰: 城官さまと将軍さまのご指導に大変感謝します。

 おいとまします。


城官曰: 濟佛さんと楊善生さん、至らぬ所はお許しを。

濟佛曰: 遠慮はいりません!

 我々師徒は堂へと戻ります。

楊生曰: 恩師よ!
 蓮台に座りました。



第九回 再遊枉死城        再び枉死城を訪問する

濟公活佛 降________丙辰年閏八月十九日
詩曰:宣揚真理度凡夫。振起綱常化俗儒。
萬教歸宗朝聖主。人人學道唸南無。
濟佛曰:世界人心已趨於科學,對於形上之學,精神信
仰視為空談,不知物質有壞,精神永生,天堂
地獄皆為人心一念而昇降,天堂不遠,回頭即
是;地獄豈近,修道則離。枉死城中,淒涼萬
分,楊生!今日我們師徒準備遊冥,提起精神
,快上蓮臺。
楊生曰:恩師!我已準備好了,可以起程!……
濟佛曰:已到了。
楊生曰:此處好像前日來過,我們為何不在「枉死城」
外下來,而一步直到此地。
濟佛曰:佛以四相皆空,地獄之門亦因相空而破,穿梭
自如,毫無阻礙。前次帶你初來,所以在枉死
城外就下蓮臺,帶你一步步而進,今天因時間
有限,所以直入地獄,希世人了悟,修道如能
除去色相,自然無牢獄之束縛,像我來去自如

楊生曰:恩師您所言為「上乘大法」,我唯唯領受,前
面城官及將軍已來。
濟佛曰:速速向前行禮。
楊生曰:參叩城官及將軍,前日蒙您們之指導,感恩不
盡,今日又來打擾,請多多指教。
城官曰:豈敢!請 濟佛及楊善生隨我入內,再參觀「
枉死城」,將情形登載善書,勸化世人。
楊生曰:多謝之至。 恩師!我們隨他們走吧!
濟佛曰:你與城官及將軍前去就可,我尚有別事,暫時
離開此地。
楊生曰:您要去那裡,等一下誰帶我回去呢?
濟佛曰:你別緊張,時刻一到,我自然回來帶你。
將軍曰:楊善生你安心隨我走吧!……
楊生曰:這兩間相隔所關的都是青年男女,有的披頭散
髮,狀至憔悴,一直往我這裡看,請問城官,
他們為什麼被禁閉在此?
城官曰:這些都是陽間男女戀愛不能結局,而尋短見、
服毒自殺等,死後均被囚禁於此。望世人勿太
痴情迷智而輕生,這樣於事無補,不但不能成
比翼鳥,更難為連理枝。
楊生曰:這個囚牢內為何全是斷腳、失手或腦破全身血
漬之人?在那裡呻吟,看來很可憐。
城官曰:這些都是在陽間因車禍喪生之人,如壽元未滿
,屬枉死者,魂到地獄,必暫禁在此地,待其
壽元歲足時,再交由 冥王審判功過,以昭陰
陽無私。
楊生曰:那裡有這種道理?車禍不幸喪生,已經太可憐
了,再給予囚禁,不能超生,我認為太無仁道
了。
城官曰:你只知其一,不知其二,非是車禍之人都來此
,有者壽元圓滿,因業障纏身,藉車禍了冤孽
,則不必來此。所以世人不少怨天罵地,為何
其在世行善積而喪生輪下?天理太不公!試
問顏回賢善,為何早死?世尊如來一心向道,
為何魔難不息?豈是蒼天無眼,乃天定劫數,
以磨煉人之心性,況區區肉體,雖形體滅亡,
但精神不死。
楊生曰:既然有三世因果註定,為何又有枉死,這不是
矛盾嗎?這麼說世人不必信因果了,請城官開
示,以解迷惑。
城官曰:三世因果謂之一小段而已。人從無始萬劫以來
,不知經過幾世,所積下之因果已難估計,所
以佛說「三世因果」。若論人之前後因緣,為
前世、今世、後世,但前世並非只是指前生,
乃是自有性靈以來之全部積因。世人誤認此生
之一切,是全部前世所結之果,實不圓通說法
。前世只能定七分,而今世要定三分,所謂「
命難改,運可移」也。
楊生曰:原來如此。一般世人,凡事都言前世因果,反正上天註定,一切消極想法,實在不對。前面這間囚牢,悽慘聲音不絕,這是囚禁什麼罪犯呢?
城官曰:這些都是被謀殺或相殺而死亡之魂。
楊生曰:這也不可思議,殺人、被殺是否因果報應,應
該死期已到,怎麼死後再墮落「枉死城」?
城官曰:此理相同。不錯!有者相殺為因果報應。但也
有一些人,因此世不修善,引起爭端,做下
傷天害理之事,這就是枉死之由來。希世人明
白此理,不可諉言我打死他,是他前世欠我之
報,俗語云:「冤可解,不可結。」縱有相欠
,如能不討,更有無量功。人如能不起私念
,彼此和睦對待,與天無私覆,地無私載精神
一樣,則地獄成空,因果不成。所以世人應知
人身難得,須好好修身養性,若是貪花,則言
其前世欠我花債,處處攀花獵艷,此非前世因
所致。所謂前世因者,乃是無意中之觸合,如
是存心不良非為者,是此生再造新孽,而結來
世果。
將軍曰:城官所言,句句真理,世人應知了悟,如不信
此理,世人也不必修道,可推言有仙根佛骨者
方可成道,或言我此生註定有一千萬財產,便
不工作,那就錯了!
濟佛曰:我已回來,剛才城官及將軍所言,乃是正理,
可以打破世人迷夢。溯自無始元靈在天,人人
都是仙佛,因為墮落後天,塵心迷住本性,所
以不能返本還原。於今天降大道,教化人人修
道,乃是為「結束因果」而歸真空之期。眾生
不可再痴迷,肯修者,仙佛有份;不修者,仍
舊墮落六道輪迴。仙鬼由人所作,非天定數,
看「枉死城」內實況即可證明。時刻已到,楊
生準備回堂,多謝城官及將軍協助著書,將「
枉死城」實情告知,並打破迷信。
楊生曰:道理深如海,不經城官及 恩師開導,世人都
不明白,望 恩師對真理多予開示,以啟化世
人,使修道者有所遵循,認定指針,方免至死
真理不悟。
濟佛曰:這是我之職責,以後將加強以真理闡教,聖賢
堂負有天命,普度群生,使天下眾生齊歸正道
,而成正果。快準備回堂。
楊生曰:遵命!已坐穩蓮臺,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


 再び枉死城を訪れる。   そこでは若い男女が情に溺れて、恋が実らずに自殺してしまったりした人々が苦しんでいる。







【 地獄遊記 日本語版 三 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】

 

第十回 遊第二殿與楚江王敘談並參觀講道所        第二殿を訪れ楚江王と談話し、講道所を参観する


濟公活佛 降________丙辰年閏八月廿六日
詩曰:三曹普度鬼神人。地獄機關日日新。
任爾陽間多暗室。難逃法眼夜遊巡。
濟佛曰:遊冥著書,費盡神人苦心,為度世上迷人,不
惜代價,所謂「為善最樂」,諸生效勞每至更
深夜靜,實感動我佛。三曹普度,上度氣天河
漢星斗,中度人間芸芸眾生,下度幽冥鬼魂,
天人共忙於此時。聖門宏開,真道普降,有緣
遇道修道,無緣面佛排佛,自遠天堂之路。環
觀人間處處善堂林立,道氣家家可聞,斯時也
,文化復興,古道重行,呈現一片吉祥瑞象,
地府鬼魂正待此時得救。今日將帶楊生遊冥參
觀一番,將詳情洩漏於世,楊生準備遊冥!
楊生曰:我已準備好。
濟佛曰:今日所遊乃是第二階段,要提起精神。
楊生曰:遵命,如有失禮或差錯,請 恩師指責無妨。
濟佛曰:無事也,快坐穩蓮臺,要起程趕往冥府。……
已到了,快下蓮臺。
楊生曰:前面是何處?但見人群擁擠,牛頭馬面各押亡
魂而進。
濟佛曰:此乃「第二殿」,我們快行,前去參見楚江王。
楊生曰:前面來了一班人群,中間一位魁偉體壯,身穿
古式袍服,如凡間恭奉神像之衣服一樣,還閃
閃發光,看來威風凜凜,旁邊好像都是護駕將
軍。
濟佛曰:此正是第二殿楚江王,快向前參駕。
楊生曰:參駕 楚江王,及諸位仙官。
楚江王曰:免禮,快起來。歡迎 濟佛及聖賢堂楊善生
大駕光臨,本殿早已接奉 玉旨,知貴堂為著
作「地獄遊記」,要來地獄十殿一遊。適才又
接 濟佛手諭,獲悉今日將臨本殿,所以前來
迎接,請二位隨我入殿敘談一番。
濟佛曰:多謝冥王厚禮,楊生!我們隨冥王入殿吧!
冥王曰:請二位入會客室稍憩。將軍!快敬茶。
楊生曰:甚謝!今夜我們師徒打擾,請多原諒,希 冥
王多多開示,說明二殿情形。
冥王曰:你客氣,本殿可謂十殿地獄中,正式之刑罰所
,凡由一殿交來之亡魂,其功過大都已明細,
但有部份罪魂惡性狡,因其在世習性已慣,
一時雖遇陰府揭其瘡疤,仍然知過不悟,所以
魂到本殿,先將「陰察簿」打開,對照其所犯
之罪過,一一示明,如係本殿權責所轄,即判
入十六小地獄或其它新設小地獄受刑。因人間
世態維新,地府也新甚多囚獄,所謂「時遷
法亦遷」,許多陰律應時刪,以懲不法之徒。
濟佛曰:數理之變,在天成象,在地成形,人間任何景
物一變,天堂地獄馬上影射現形,故世人一舉
一動,人間一草一木,天如大鏡,立即照出,
地府再由天鏡反射,也是一樣清晰明瞭。莫稱
科學發達,鬼神可以消滅,世人以有形欲勝無
形,那知無形主宰有形!仙佛鬼神是冥冥中之
主動力,人是被動的。
楊生曰:原來如此。世人都說地獄沒人見,豈知斑斑現
形在我眼前,太奇妙,也太可怕了,恍然我身
來到了另一個世界!
冥王曰:我因公事纏身,不便多陪,命將軍帶楊善生參
觀各獄就可。
將軍曰:遵命!
楊生曰:殿前那些亡魂,有者頭帶枷鎖,手扣鐵鍊,比
陽間之罪犯還要可憐, 冥王開堂審案,敲桌
喝叱,如鄉下人罵牛一般。
將軍曰:時刻有限,請楊善生不要流連,快隨我出殿。
濟佛曰:走吧!不要再看了。
楊生曰:此地人群聚集,卻鴉雀無聲。這是做什麼呢?
將軍曰:因現時正值三曹普度, 地藏王菩薩在每殿均
附設「講道所」,凡獄中罪魂尚有善根,受刑
中表現良好者,皆可輪流到「講道所」聆聽仙
佛說法,所以謹慎輕步,不敢出聲,你看他們
陸續進入。
楊生曰:原來地府也是為度鬼魂而講經說法,可比陽間
到處設有鸞堂扶鸞闡教,在家修道之人不少,
仙佛實在太慈悲,不辭辛苦,降落凡塵、地獄
,救度陽間眾生及陰間鬼魂。
濟佛曰:我們隨這些鬼魂進入。
楊生曰:好。大門上有一匾,寫「二殿講道所」。每個
鬼魂入門必到旁邊一間小房屋,好像工廠「守
衛室」報到,然後入內。
將軍曰:此乃守門將軍所住,負責管理出入鬼魂,如無
持各小獄分發之參會證件,均不得入內,我先
向前報告你們遊冥著書實情,二位在此稍候。
……我已報告登記完畢,請隨我入教室內,在
前席坐下,等待仙佛降臨。
濟佛曰:現刻 南海觀世音菩薩法駕降臨,楊生俯伏接
駕。
楊生曰:遵命!……。觀音大士已經登臺準備說法,室
內椅子跟凡間學校學生所坐完全一樣,大約有
二千人左右,大家都浮露笑容, 觀音大士在
臺上浮蓮而立,一身素白,淨瓶柳枝頻頻沾水
灑下,請問 恩師,這是什麼用意?
濟佛曰:法雨同沾,甘露普施,有緣自能得度,表示天
心慈悲,不分四生六道,只要肯回頭,肯改過
自新,一律慈航濟度,此乃 觀音大士之宏願
。不要多問,聽 救苦救難觀世音大士說法。
觀音大士曰:臺中聖賢堂楊善生及 濟公活佛今日參陪
此會,吾甚喜之。希楊善生聞吾說法後,回陽
盡量勸化世人。貴堂為普化世人,全體鸞生獻
盡心力,犧牲一切,造就慈航,廣度天下眾生
,精神可嘉,將來必入「聖賢」之位,希勉力
為之。
濟佛曰:楊生快叩謝 大士慈諭。
楊生曰:感謝 觀音大士勉勵,我回堂將轉告全體鸞生
,勿負 大士之願望。
大士曰:現在說法開始:「人自無始以來,死死生生,
但形體雖死,靈性不滅,你們今日魂到陰府,
未能了悟幻身是假,慧性方真,個個情愛難捨
,怨嗔不消,應悟世景如夢,親緣乃因果所就
,循環相報,一抵一消,不可再痴迷不悟,如
念頭不息,凡心不死,輪迴無期。今逢叔世,
人心不古,慧根淺露,幼兒出世,聰明乖巧,
雖說天機早露,但風中火燭,難以持久,所以
習性一生,本性易失,以致聰明自誤,慧光不
明。傷天害理,損乖戾之行層出不窮,世間
因而混亂,人倫頹敗,你們就是墮落深坑者,
但肉體已失,罪孽隨身。須知影隨人身,勿謂
無光而影不現,一思一念,心神機關發生作用
,業障立即纏身,今墮幽冥,尚存一點良知不
昧,知過懺悔,吾今勸你們了悟,好好受罰多
磨,以消罪孽,忍耐痛苦,按下怨嗔之心,吾
自來相度。」講畢。
濟佛曰:快送駕。
楊生曰:遵命!多謝觀音大士金言。…全體鬼魂皆俯伏
送駕,甚多聽後感動,痛哭流涕。
濟佛曰:大士憐憫鬼魂,賜金言相勸慰勉,實是大發菩
提心,希天下眾生體悟之,如尚得有人身,不
早修道,死後到地獄受苦,然後再修煉,就比
較困難。時刻有限,楊生準備回堂。
將軍曰:有失禮之處,請 濟佛及楊善生赦罪。
楊生曰:那裡,我是一凡人,何敢言赦罪,那太冒瀆了
。再請問 恩師,地獄各殿都附設有講道所,
到底罪魂何時能了罪成道呢?
濟佛曰:各殿所設講道所乃是最初級的,經考驗罪魂心
性開悟深淺,而後另有更高級修道所,讓他們
再修煉,現別問這些了,時刻已晚,快上蓮臺
,準備回堂,並多謝將軍之招待。……聖賢堂
已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )



濟公活佛 降________丙辰年閏八月廿六日
詩曰:三曹普度鬼神人。地獄機關日日新。
任爾陽間多暗室。難逃法眼夜遊巡。



 濟佛曰: 冥界を巡り本を著すという事はとても大変な事ですが、世の迷える人々の為に代価を惜しんではなりません。

 俗に「 善を為す事が最も楽しい。」と言います。

 皆が晩くなるまで労を厭わず、実に我々佛を感動させます。


 三曹を普く救い、上では氣天河漢星斗を救い、中では人間の様々な衆生を救い、下には幽冥鬼魂を救う。


 
 天人はこの時んい於いてとても忙しいです。

 聖なる門は広く開いて真なる道は普く降臨しております。

 縁があれば修道の道に出遭う縁があります。


 縁が無ければ佛と対面しておりながら佛を排斥し、自ずと天堂への道は遠くなります。

 人間を見渡せば善堂が至る所に林立し、道気は家々で聴く事ができます。


 この時は文化も復興し、古い道は重ねて行われ一片の吉祥の現象を顕現させます。

 地府の鬼魂も正にこの時を待って救いを得る事ができます。

 本日は楊生さんを連れて詳しい状況を世にもらす為に、冥界を巡り一時参観させましょう。

 楊生さん、冥界を巡る準備をしなさい!




楊生曰: 私は既に準備ができました。

濟佛曰: 本日巡る所は第二段階です。

 精神を振起す必要があります。



楊生曰: かしこまりました。

 失礼や過ちがあったら、恩師に遠慮なく叱責して頂きましょう。



濟佛曰: なんでもない事です。

 蓮台にすぐに乗ってください。

 冥府へとすぐに出発しましょう・・・・・


 つきました。  

 蓮台をすぐに降りなさい。



楊生曰: 前はどこですか?

 ただ人の群れが混み合っているのが見えるだけで、牛頭馬面が各々の亡魂を押し進めているのが見えるだけです。


濟佛曰: ここは「 第二殿 」であります。

 我々はすぐに行きましょう。

 前に進んで楚江王に参観しましょう。


 
楊生曰: 前面には一群の人の群れが来ております。

 中間に一人の威勢がよく体格の良い古式の、凡間に於いて奉じられている神像の衣服と同じ様な官服を着ていて、閃々と光を放ち威風凛凛とした人が居り、両脇には護衛の将軍が居ります。



濟佛曰: このお方こそが第二殿の楚江王であられます。 

 すぐに前に向かって参拝しなさい。


楊生曰: 楚江王さま及び諸々の仙官さま方を参拝致します。  


楚江王曰: 苦しゅうない。

 すぐに起ちなさい。

 濟佛及び聖賢堂の楊善生さんの御来臨を歓迎致します。

 本殿に於いては貴堂が玉旨を奉じており「 地獄遊記 」の著作の為に地獄の十殿を一巡りする事をとっくに知っております。


 人材に適しておりこれを受け入れ、濟佛の手を導き諭し本日本殿に御来臨される事を知り、迎え入れる為に前に来ているのです。


 御二方は我に付いて殿に入り、一しきり話すようにお願い致します。



濟佛曰: 冥王さまの厚い礼儀に大変感謝しております。

 楊生さん! 

 我々は冥王さまに随って殿の中に入りましょう!


  
冥王曰: 御二方は會客室に入ってしばらく休んでください。  

 将軍さま! 

 お茶を持ってきなさい。


   
楊生曰: 大変感謝します! 

 今夜は我々師弟がお邪魔します。 

 お許しの程を。


 冥王さまに御開示して頂いて、二殿の情景を説明して頂くよう願います。



冥王曰: 






冥王曰:你客氣,本殿可謂十殿地獄中,正式之刑罰所
,凡由一殿交來之亡魂,其功過大都已明細,
但有部份罪魂惡性狡,因其在世習性已慣,
一時雖遇陰府揭其瘡疤,仍然知過不悟,所以
魂到本殿,先將「陰察簿」打開,對照其所犯
之罪過,一一示明,如係本殿權責所轄,即判
入十六小地獄或其它新設小地獄受刑。因人間
世態維新,地府也新甚多囚獄,所謂「時遷
法亦遷」,許多陰律應時刪,以懲不法之徒。
濟佛曰:數理之變,在天成象,在地成形,人間任何景
物一變,天堂地獄馬上影射現形,故世人一舉
一動,人間一草一木,天如大鏡,立即照出,
地府再由天鏡反射,也是一樣清晰明瞭。莫稱
科學發達,鬼神可以消滅,世人以有形欲勝無
形,那知無形主宰有形!仙佛鬼神是冥冥中之
主動力,人是被動的。
楊生曰:原來如此。世人都說地獄沒人見,豈知斑斑現
形在我眼前,太奇妙,也太可怕了,恍然我身
來到了另一個世界!
冥王曰:我因公事纏身,不便多陪,命將軍帶楊善生參
觀各獄就可。
將軍曰:遵命!
楊生曰:殿前那些亡魂,有者頭帶枷鎖,手扣鐵鍊,比
陽間之罪犯還要可憐, 冥王開堂審案,敲桌
喝叱,如鄉下人罵牛一般。
將軍曰:時刻有限,請楊善生不要流連,快隨我出殿。
濟佛曰:走吧!不要再看了。
楊生曰:此地人群聚集,卻鴉雀無聲。這是做什麼呢?
將軍曰:因現時正值三曹普度, 地藏王菩薩在每殿均
附設「講道所」,凡獄中罪魂尚有善根,受刑
中表現良好者,皆可輪流到「講道所」聆聽仙
佛說法,所以謹慎輕步,不敢出聲,你看他們
陸續進入。
楊生曰:原來地府也是為度鬼魂而講經說法,可比陽間
到處設有鸞堂扶鸞闡教,在家修道之人不少,
仙佛實在太慈悲,不辭辛苦,降落凡塵、地獄
,救度陽間眾生及陰間鬼魂。
濟佛曰:我們隨這些鬼魂進入。
楊生曰:好。大門上有一匾,寫「二殿講道所」。每個
鬼魂入門必到旁邊一間小房屋,好像工廠「守
衛室」報到,然後入內。
將軍曰:此乃守門將軍所住,負責管理出入鬼魂,如無
持各小獄分發之參會證件,均不得入內,我先
向前報告你們遊冥著書實情,二位在此稍候。
……我已報告登記完畢,請隨我入教室內,在
前席坐下,等待仙佛降臨。
濟佛曰:現刻 南海觀世音菩薩法駕降臨,楊生俯伏接
駕。
楊生曰:遵命!……。觀音大士已經登臺準備說法,室
內椅子跟凡間學校學生所坐完全一樣,大約有
二千人左右,大家都浮露笑容, 觀音大士在
臺上浮蓮而立,一身素白,淨瓶柳枝頻頻沾水
灑下,請問 恩師,這是什麼用意?
濟佛曰:法雨同沾,甘露普施,有緣自能得度,表示天
心慈悲,不分四生六道,只要肯回頭,肯改過
自新,一律慈航濟度,此乃 觀音大士之宏願
。不要多問,聽 救苦救難觀世音大士說法。
觀音大士曰:臺中聖賢堂楊善生及 濟公活佛今日參陪
此會,吾甚喜之。希楊善生聞吾說法後,回陽
盡量勸化世人。貴堂為普化世人,全體鸞生獻
盡心力,犧牲一切,造就慈航,廣度天下眾生
,精神可嘉,將來必入「聖賢」之位,希勉力
為之。
濟佛曰:楊生快叩謝 大士慈諭。
楊生曰:感謝 觀音大士勉勵,我回堂將轉告全體鸞生
,勿負 大士之願望。
大士曰:現在說法開始:「人自無始以來,死死生生,
但形體雖死,靈性不滅,你們今日魂到陰府,
未能了悟幻身是假,慧性方真,個個情愛難捨
,怨嗔不消,應悟世景如夢,親緣乃因果所就
,循環相報,一抵一消,不可再痴迷不悟,如
念頭不息,凡心不死,輪迴無期。今逢叔世,
人心不古,慧根淺露,幼兒出世,聰明乖巧,
雖說天機早露,但風中火燭,難以持久,所以
習性一生,本性易失,以致聰明自誤,慧光不
明。傷天害理,損乖戾之行層出不窮,世間
因而混亂,人倫頹敗,你們就是墮落深坑者,
但肉體已失,罪孽隨身。須知影隨人身,勿謂
無光而影不現,一思一念,心神機關發生作用
,業障立即纏身,今墮幽冥,尚存一點良知不
昧,知過懺悔,吾今勸你們了悟,好好受罰多
磨,以消罪孽,忍耐痛苦,按下怨嗔之心,吾
自來相度。」講畢。
濟佛曰:快送駕。
楊生曰:遵命!多謝觀音大士金言。…全體鬼魂皆俯伏
送駕,甚多聽後感動,痛哭流涕。
濟佛曰:大士憐憫鬼魂,賜金言相勸慰勉,實是大發菩
提心,希天下眾生體悟之,如尚得有人身,不
早修道,死後到地獄受苦,然後再修煉,就比
較困難。時刻有限,楊生準備回堂。
將軍曰:有失禮之處,請 濟佛及楊善生赦罪。
楊生曰:那裡,我是一凡人,何敢言赦罪,那太冒瀆了
。再請問 恩師,地獄各殿都附設有講道所,
到底罪魂何時能了罪成道呢?
濟佛曰:各殿所設講道所乃是最初級的,經考驗罪魂心
性開悟深淺,而後另有更高級修道所,讓他們
再修煉,現別問這些了,時刻已晚,快上蓮臺
,準備回堂,並多謝將軍之招待。……聖賢堂
已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


第十一回 遊糞尿泥小地獄        糞尿泥小地獄を訪問する

濟公活佛 降_________丙辰年九月初三日
詩曰:靜手翻開貝葉書。心無掛礙樂何如。
紅塵難染蓮花體。仙佛偏從生死除。
濟佛曰:生死為人之大事,但人難免生死二字,莊子云
:「我本不願生,忽然生於世;我本不願死,
忽然死期至。」足見生死非是人可主宰,然亦
非言人無法主宰生死,只因世人不明生死之道
,生從何來?死從何去?既茫然不知,故受
閻王管轄,所謂「閻王註定三更死,難留活到
五更天。」今逢普度佳期,如世人能認理歸真
,咸歸大道,修道養性,自然能超生了死,不
再輪迴。世人應珍惜生為人身,又於中土,此
時此刻,覺悟知修,尚未晚也。楊生準備遊冥

楊生曰:是是, 恩師不憚其煩,殷切教化世人,實在
令人感動。
濟佛曰:度人是我之職責,仙佛以慈悲度人救世為本務
,快上蓮臺。
楊生曰:已坐穩,可以起程了。……
濟佛曰:已到二殿,快下蓮臺。
楊生曰:今夜為何又到此地?
濟佛曰:先拜見 楚江王,後再參觀各獄。
楊生曰:冥王已出殿,我們前去吧!……拜見 楚江王
及諸位仙官。
楚江王曰:免禮,快起來,請 濟佛及楊善生入殿稍息

濟佛曰:因時刻有限,我看不必了,先帶楊善生參觀刑
罰獄所就可以了。
冥王曰:也好,命將軍帶領 濟佛及楊善生去參觀吧。
將軍曰:遵命!二位請隨我走。
楊生曰:這個地方怎麼味道很難聞,好像是尿糞之味。
將軍曰:前面就是「糞尿泥地獄」,所以此地味道不佳
,請原諒。
楊生曰:臭味越來越重,呼吸也覺困難, 恩師啊!我
受不了,我不想去了!
濟佛曰:不必害怕,我有寶物,你快拿去。
楊生曰:這是什麼東西?
濟佛曰:濾塵罩,你快戴上,自然空氣新鮮,任何臭味
一概化消。
楊生曰:真好用,果然已無那種難聞之味。哦!前面有
一木板架起,上寫「糞尿泥地獄」,裡面哀聲
慘叫,人頭浮沉,兩手掙扎,好像在遊泳!
將軍曰:這就是「糞尿泥地獄」,可近前參觀。
楊生曰:好好, 恩師啊!你沒有聞到臭味嗎?
濟佛曰:無味,吾已成佛,這種穢物,我見如不見,聞
其味並無入鼻,不如你凡人看見聲色,便被迷
惑。
楊生曰:這個大池,好像大海般,不見天邊海角,裡面
有男女老少,池內都是一條條之糞便及尿水,
這些人沉浮喊叫,一張口便吞下糞尿,真是噁
心, 恩師啊!我想吐了。
濟佛曰:心神把定,不要被穢物影響心志。
楊生曰:我實在受不了,請問將軍,他們到底犯了什麼
罪?為何判他們到這個地方受苦刑?
將軍曰:凡是世上之娼妓,在生專賺皮肉髒錢,或是拐
誘良家婦女,逼入娼寮販賣靈肉,或是專行走
私勾當。或口愛食「胞衣」為養生。或是在生
腳不踏實地,做事花言巧語,騙人錢財。或喜
嫖妓、淫樂不節者。或在世當保鏢,吃。
或招人合會,而倒會及經商故意倒閉。或為官
貪污,收取回扣者。或替人建築房屋偷工減料
者,因其在世身心污穢或染毒或口不清淨,死
後便墮落此獄,讓其體會這種滋味。亡魂在此
獄中痛苦萬分,一呼一吸,全是糞尿之味,口
一開,便是成條穢物入嘴,腹又飢又渴,欲食
無物。其在世全食骯髒污物維生,故到地獄受
此報應,罪有應得,因糞尿如泥,越掙脫,越
下沉。
楊生曰:太可憐了,現時陽間已用化糞池,稍有穢味,
便用鹽酸消毒,富戶之家更噴上香水,但若所
賺為不乾淨錢財,身雖美觀,而心中卻如糞尿
之臭,故墮於此獄,說來正也合理。
濟佛曰:楊生說得正是,世人每個家庭,設備富麗堂皇
,身穿華麗之衣服,外表看來乾淨俐落,可是
心中千謀萬計,專想如何投機取巧,不謀正道
,可謂如糞尿之形味相同,在生雖可享受一時
,但到地獄便是兩回事,道道地地吃糞物過日
子。
將軍曰:不必同情他們,這些都是可憐蟲,猶如是糞蟲
,專吃不清潔之物長大的。勸世間之人,凡事
光明正大,不可見錢不擇手段,暗計害人,或
是行不正當行業,賺取骯髒錢,死後一定來此
報到。
楊生曰:不知這些罪魂,何時可以出苦?
將軍曰:按其罪過輕重而定,但最少都必須浸至皮肉腐
爛,刑期滿後再送他殿,另審判其它造孽過錯

楊生曰:地獄實在太可怕了。
濟佛曰:時刻不早,我看今日行程到此就可,楊生準備
回堂。多謝將軍指導,並請將軍代謝 冥王關
照。
楊生曰:這個口罩可以取下嗎?
濟佛曰:先坐穩蓮臺再取下,不然你會受不了的。
楊生曰:我已坐穩了。
濟佛曰:可以取下了,起程回堂。陰風冷冷,穢氣重重
,紅塵萬丈,埋沒多少英雄好漢,勸世人應早
修,跳出地獄免憂愁。……聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟佛曰: 生死の問題は人にとって一大事です。 ですが、人は生死の二文字を免れる事はできません。 荘子は「 私は元々生まれる事を願ったわけではないが、忽然とこの世に生を受けた。 私は元々死ぬことを望んだ訳ではないが、忽然と死期が迫ってくる。」と書き残しました。

 これでも生死の問題は人によって左右されるものではない事が知れます。 ですが、人は生死を左右できないとは言っていません。 世の人は生死の道が明らかでないのです。

 どこから生まれてきて、死んだらどこへ向かうのか?    よく分からないのなら冥王の管轄を受けなければなりません。


楊生曰:  ここはとても臭い匂いがしますね。 糞尿の匂いがします。

將軍曰:  前にあるのが「糞尿泥地獄」です。 だからヒドイ匂いがするのです。 申し訳ありません。

楊生曰:  匂いがドンドンひどくなります。 呼吸するのも大変です。 恩師よ。 私は耐えられません。 行けそうにありません。
 
濟佛曰:  恐れる必要はありません。いいものがあります。 受け取ってください。

楊生曰:  これは何ですか?

濟佛曰   濾塵罩です。 つけて下さい。 空気は自然に新鮮となり、どんな匂いも消えます。

楊生曰:  とてもいいものですね。いやな匂いもしません。ああ! 前には看板があり、「糞尿泥地獄」と書かれています。 中では泣き叫ぶ声が聞こえ、人の顔が浮き沈みし、両手でもがき泳いでいるようです!

將軍曰:  ここが「糞尿泥地獄」です。もう少し近づいてみてください。

楊生曰:  わかりました! 恩師は臭い匂いがしませんか?

濟佛曰:  なにも。私は既に仏の身であるのでこれらの汚物は見えても見えないが如しです。ひどい匂いも鼻の中に入らないのです。 あなたのような凡人が光景や音に惑わされるのとは違うのです。

楊生曰:  この大きな池は大海のようです。天や水平線が見えません。中には老若男女がおり、池の中には皆糞と尿に満ちていて、これらの人は浮沈しながら泣き喚いています。口を開ければ糞尿を飲み込み、とても気持ち悪く私は吐きそうです。

濟佛曰:  気持ちをしっかり落ち着けなさい。 汚物によって心が影響を受けないようにしなさい。

楊生曰:本当に耐え難いです。将軍さまにお尋ねしたいのですが、彼らは一体どんな罪を犯したのですか?  何故ここに来て苦しい刑罰を受ける審判が下されたのでしょうか?

將軍曰:世の中の売春婦、生前に体を売って汚いお金を稼いでいた人、あるいは良家の婦女を誘拐し、売春宿に押し込んで霊肉を売買し、あるいは私利私欲に走って(汚職?)をしていた人、あるいは「胞衣(胎盤が原料の薬品か?)」を好んで食べて養生していた人。あるいは、生前地に足がつかずに、巧みにうまい話をして他人の財産を騙し取っていた人。あるいは、買春を好み淫欲に節度の無き者。あるいは現世でボディーガードをして黒社会で暗闘していた者。
 
 グループを作っては、会を潰したり、商店を故意に倒産させたりした者。

 或いは、官吏で汚職をしていたり、回扣(賄賂か?)を収め取った者。或いは、人に替わって家屋を建てて手抜き工事をして儲けていたり、ブローカーをしたりしていた者。

 世に於いて心身が汚れ或いは毒に染まり、或いは口が清浄でない者は死後にこの獄に堕ちます。 彼らにそれらの味を身体で味あわせる為です。

 亡くなった魂はこの獄で万分に苦しみ、呼吸する度に全部糞尿の味がします。

 口を一度開けば汚物が束になって口の中に入ります。腹が減ったり、喉が渇いても飲食するものなど何もありません。 

 現世に居た頃、全て薄汚い汚物で生計を立てていたので、地獄ではこのような応報を受けなければならないのです。 自業自得であります。

 糞尿とは泥の如しなので、もがけばもがくほど沈んで行きます。

楊生曰:余りにかわいそうです。 現在、現世に於いては化糞池を用いていて、汚い味がすれば鹽酸で消毒をします。  富豪の家では香水の噴水が上がっていますが、そのお金がもし清浄なものでなければ、身体は美観であっても、心の中は糞尿の如き臭いがします。

 それ故、この獄に堕ちてしまうのです。  全く理に適っています。


濟佛曰:楊生が言う事は全く正しいです。 世の人は皆家庭を持ち、設備は豪華絢爛で、身には華麗な衣服を着ています。 見た目では清潔ですが、心の中ではあらゆる謀略がめぐらされ、どのようにして投機してお金儲けしようだとか、正しき道を謀っていません。

 糞尿の形や味と同等と言う事ができます。現世では一時の享受ができますが、地獄では全く違います。 地道に糞を食べて暮らしていく事となります。

將軍曰:彼らに同情する必要はありません。 全く可哀想な連中です。糞虫のようで、不潔なモノばかり食べて育ったのです。

 世間の人々には公明正大なる事、金儲けには手段を選ばず、裏で人を害したり、正当な事業でない事を行ったり、薄汚いお金を受け取ったりして死後にここに来て報いを受けないように警告します。

楊生曰:これらの罪魂は一体いつ苦しみから抜け出る事ができるのでしょう?

將軍曰:罪過の軽重によって決められます。 ですが少なくとも皮肉が腐乱するまでは抜け出る事はできず、刑期が終わった後には他の殿に送られ、他の罪過の審判を受けます。

楊生曰:地獄とは本当に恐ろしい所です。

濟佛曰:時間も遅いので、今日はこの辺にしましょう。 楊生さん、堂に戻る準備をしなさい。 将軍のご指導に大変感謝します。冥王さまにもよろしくお伝え下さい。

楊生曰:このマスクを取ってもいいですか?

濟佛曰:蓮台に座ってから取って下さい。 さもなければ耐えられないでしょう。

楊生曰:座りました。

濟佛曰:マスクを取ってもいいですよ。堂に戻りましょう。陰界の風は寒々とし、穢れは重々しく、赤い塵が舞い上がり、英雄好漢がどれだけ埋没した事でしょう。

 世の人にはすぐにでも修道し、地獄から抜け出て、憂い悲しみを免れるように勧告します。

 ・・・・・聖賢堂に着きました。 楊生さん、蓮台を降りて肉体に戻りなさい。



第十二回 遊飢餓小地獄        飢餓小地獄を訪問する


濟公活佛 降_________丙辰年九月初九日
詩曰:高歌一曲萬春風。扭擺腰肢足踏虫。
世態文明多暗路。幽魂盡墮網羅中。
濟佛曰:著書奔波勞累,為誰辛苦,為誰忙?陽間之道
雖人車熱鬧,但是道稀微,世風日漸喪落,
地獄冤鬼哀嚎之聲,震動山嶽,聖賢堂奉旨著
作「地獄遊記」,全書除詳述地獄刑罰慘境外
,並以現景道破真理,開人迷津,所以此書不
可當為一本消遣小說,希世人明悟之。楊生準
備遊冥。
楊生曰:我已準備好了,請 恩師起程吧。
濟佛曰:凡人坐蓮臺,乃是特別之眷顧,希楊生珍惜之
。……已到了,速下蓮臺,今日要參觀的是「
飢餓地獄」。
楊生曰:此地獄如荒野,四處皆無人跡,我們要往那個
方向去呢?
濟佛曰:離此不遠,經一小丘陵便到「飢餓地獄」。
楊生曰:人煙既無,而鬼魂從何方入獄?
濟佛曰:你向左邊看便知究竟。
楊生曰:喔!左邊果然有一條小路,路上三三倆倆,牛
頭馬面押罪魂行走。
濟佛曰:我們向左而行,與他們同行。
牛將軍曰:何處凡人!擅自來此?
濟佛曰:你睜開眼睛看清楚,再叱責未慢!
楊生曰:這位牛頭將軍,看來醜陋可怕,手中又握有鐵
叉、鐵鍊,來勢凶凶,他是否會對我們動武?
濟佛曰:不用怕,我向其說明就是。
牛將軍曰:二位是何人?快說,不然要逮捕見 主公辦
理。
濟佛曰:將軍,你做陰差有多久,為何不識我?
牛將軍曰:我擔任陰差只有二個月餘,一切按公辦理。
凡是無令牌者,一律逮捕,此是我之職責。
濟佛曰:我是濟公活佛,這位是陽間臺中聖賢堂 關聖
帝君之門生,奉旨遊冥,著書勸世,今日要往
「飢餓地獄」,經過此地。將軍應知我們有
玉旨在身,不可阻礙否則你難免受罰。
牛將軍曰: 玉旨在前,伏拜參駕,原來您就是 濟公
活佛,我因離世不久,不曾看見大佛,請您及
這位善生莫罪,如要到「飢餓地獄」,翻過前
面小山就到,我引導二位前去吧。
濟佛曰:好的。楊生我們隨將軍背後前進。
楊生曰:好!這種小路都是碎石,而且路面破洞不少,
洞中又積水,行走真是痛苦,腳底好像針刺。
前面另二位將軍,共押一位婦人,這婦人打扮
如富婆一般,卻被鐵鍊扣押,他到底犯了什麼
罪?
濟佛曰:在世富貴人家享受過多,不惜五谷,任意拋棄
飯菜,就是吃太飽,所以押至「飢餓地獄」,
讓她餓一餓。
楊生曰:這個小山丘不高,樹木茂盛,還長有蘆葦,及
許多藤類植物,與凡間之山丘完全相同,山中
只有一條約三人可以通行小路。
濟佛曰:過了此小丘,你看前面就是「飢餓地獄」,是
設在山下。
楊生曰:我看到了,整片都用鋼筋圍起,並有屋頂,呈
褐色。已到山下了。
牛將軍曰:你們在此稍候,我前去稟告。
楊生曰:「飢餓小地獄」五字是用木板雕凹字,並不太
清晰,兩旁有兵將嚴守,前所押之女犯已憑證
進入了。
牛將軍曰:我已入獄稟告獄官,二位請隨我進去。
獄官曰:歡迎 濟公活佛及楊善生大駕光臨,慢出迎接
太失禮了,請赦罪。
濟佛曰:那裡!來此打擾,因聖賢堂奉旨著作「地獄遊
記」,我特帶領楊生靈魂入陰府觀察詳情,供
作勸世之資料,今日到此,希獄官多多指導。
獄官曰:本獄屬第二殿管轄,為飢餓地獄,我引導楊善
生參觀, 濟佛請您在此飲茶稍息。
楊生曰:好,我隨獄官前去。………這排囚獄,每間約
有三個榻榻米大,裏面每一個人,雖然身穿華
麗衣服,為何個個面黃飢瘦,呻吟不止?
獄官曰:這些人在世大都是生意人,吃穿富足,一擲千
金,毫不吝惜,對乞丐或困苦之人,全無半點
憐憫之心,死後皆墮此獄。我叫一位男罪魂出
來,你可以問問他。
楊生曰:請問這位先生,你為何到此受罪?
男罪魂曰:我在生經營工廠,因生意一帆風順,賺了不
少錢財,因為生意關係,每日社交應酬,餐廳
、飯店行如廚房,吃喝玩樂,一席雖花萬元,
並不覺可惜,但對員工福利,則刻薄萬分,員
工亦時常抱怨;如有慈善團體來募捐作公益事
業,最多只出五百元應付,無一點善心可言;
如有乞丐或是貧窮親友來借錢,則吩咐傭人說
我不在家。不但如此,家中飯菜山珍海味,毫
無節儉;在外並蓄有數位情人,金屋藏嬌,一
個月要負擔數萬元生活費,供妾女花用。二年
前,因患高血壓死亡,就被判來「飢餓地獄」
,雖然身穿西裝,但沒山珍海味可吃,一星期
只有一餐菜粥當飯吃。大約三天便餓得昏迷,
牛頭馬面再用回魂水潑活,真是痛苦萬分,肚
內飢腸難受,你有什麼食物,求您快給我充飢

獄官曰:孽畜!快進去!不可冒瀆,你自招自受,享受
過多,不必哀哭。再命那位女罪魂出來,快向
這位善生報告在生犯罪情形。
女罪魂曰:我在生是一位富家之妻,因丈夫經營營造廠
,專門建築房屋,發了大財,由小屋而住大廈
。因錢多,便養成不良習慣,學會打麻將,日
夜沉迷賭博,家庭職務不顧,並時常約朋友上
舞廳,或吃宵夜,一生中,吃喝賭花,全無節
省金錢。對救濟貧民或是慈善事業分文不捨。
享受一生,死後 冥王無情,將我判來此獄受
罪,現在飢餓難忍。
楊生曰:這位女魂,面現痛苦之色,將手指伸入口中咬
嚼,好像飢餓得不能支持。
獄官曰:快入獄!
楊生曰:望獄官說明,我看每間所關的罪魂,不論男女
雖穿著不惡,但為何如路邊乞丐,躺在地上呻
吟,披頭散髮,伸手討食?
獄官曰:凡在世暴殄天物,不惜五谷,花錢浪費不節,
有錢只管自己花用享受,不布施給貧困之人或
作公益事業;或男人有錢便拋棄家妻,在外另
築香巢;或是女人一旦出名,如現時之歌星,
一旦走紅,便瞧自己丈夫不起,自願離婚,享
受虛榮等等。凡富貴移志,便生低賤行為,死
後一律墮落此獄受苦。希世間享受榮華富貴者
,要施捨部份金錢助人,自己不可過份奢華,
不然,僅知吃喝玩樂,福盡禍臨矣。今生得享
榮華富貴,乃前生積而得福報,如能富貴不
淫,更加行善積,助人解難,多作「雪中送
炭」之舉;或印刷善書勸世,百年之後,不但
人間流傳美名,而且也能魂登極樂,享受人間
香煙。
濟佛曰:因時刻不早,楊生我們準備回堂。
獄官曰:也好,如有失儀之處,請包涵。
楊生曰:多謝獄官說明,我們將回堂。
濟佛曰:快上蓮臺。……聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


楊生曰:この地は荒野の如く、人の居る気配が全くありません。我々はどの方向へと向かっているのですか?

濟佛曰:ここからそれほど遠くないところ、小さな丘を一つ経た所に「飢餓地獄」があります。

楊生曰:人も煙も全くありません。鬼魂はどこから獄に入るのでしょうか?

濟佛曰:左側を見れば分かりますよ。

楊生曰:オッ! 左側には小さな路地が一本あり、路上には二、三人と牛頭馬面が罪魂を押しやっています。  

濟佛曰:我々は左に向かって彼らと同行しましょう。

牛將軍曰:どこの俗人だ! どこから来たのだ?

濟佛曰:眼を開いてしっかり見てください。それから叱っても遅くはないでしょう!

楊生曰:この牛頭将軍は見たところ醜く恐ろしげです。鐵叉や鐵鍊などを手に握って歩き方も凶凶と威勢がよく、我々にも向かってくるのですか? 

濟佛曰:怖がる必要はありません。私が説明したではありませんか。

牛將軍曰:お前達は何者じゃ? 早く話せ。でなければ逮捕して主公に処分していただくぞ。

濟佛曰:将軍さま。陰界の遣いを始めてどのくらいですか? 私の事もご存知ないのですか?

牛將軍曰:私は陰界の遣いを担当してまだ二ヶ月余りじゃ。 全ては公式に処理しておる。

命牌の無き者は一律に逮捕している。 それが私の職責である。

濟佛曰:私は済公活佛で、こちらは俗界の台中聖賢堂 關聖帝君の門下生です。 旨を承り冥界を巡り、世に勧告する著書を著すため、本日「飢餓地獄」に行くところです。 この地を通りかかりました。  将軍も我々が玉旨を身に付けている事に気が付かないといけません。妨げてはなりません。さもなくばあなたも罰を受けますよ。


牛將軍曰:玉旨がございましたか! これはこれは伏してご挨拶します。 あなたこそが済公活佛でございましたか。 私は俗世を離れてまだそれ程経っておらず、大佛さまを見た事がありません。 あなたとその善生にした失礼を咎めないで下さい。

 「飢餓地獄」は前にある小山を超えれば到着します。私がお二方を率いて前に行きましょう。

濟佛曰:それはいいですね。楊生さん、我々は将軍の背後について前進しましょう。

楊生曰:そうですね! これらの小道は砕石が敷かれていてしかも路面には沢山の穴があり水も溜まっていて、歩くのは苦痛です。足底に針が刺さるようです。

 前には他の二人の将軍が共に一人の夫人を押しています。 婦人の身なりは裕福な人みたいです。 それなのに鐵鍊で拘束され押しやられています。 彼女は一体何の罪を犯したのでしょう?

濟佛曰:現世に居た頃富貴な家庭で余りに贅沢をし過ぎ、穀物を大切にせず気ままに食べ物を捨て、余りに食べすぎたので「飢餓地獄」で飢えさせる為に押しやられているのです。 
 
楊生曰:この小山は高くありません。樹木が生い茂り、長いものは蘆葦や藤の類の植物が沢山生えていて、俗界の山や丘と完全に同じです。 山の中には三人通れる程の小道が一つだけ通っています。

濟佛曰:この小丘を過ぎて前に見えてくるのが「飢餓地獄」です。山の下に設けられています。

楊生曰:見えました。全て鉄筋で囲われています。屋根もあり黒褐色を呈しています。

 すでに山の下に着きました。

牛將軍曰:ここでしばらくお待ち下さい。 前に行って報告してきます。

楊生曰:「飢餓小地獄」の五文字が木の板に彫り込まれております。余りハッキリした字体ではありません。  両脇には兵士が固く守っており、さっきの女性は既に審査をすませ中に入っています。

牛將軍曰:私はすでに獄に入って獄官に報告しました。 お二方は私についてお入り下さい。

獄官曰:ようこそ、済公活佛さんと楊善生さんのお越しです。遅くなって申し訳ございません。

濟佛曰:いえいえ。お邪魔します。聖賢堂は「地獄遊記」を著作する命を受け、楊生さんの霊魂を特別に連れて冥界を詳細に観察させ、世を警告する資料を集めていて本日ここに参りました。  獄官さまにはよくよくご指導の程を願います。

獄官曰:本獄は第二殿の管轄に属します。飢餓地獄といいます。私は楊善生を引き連れて参観させます。済佛さん、ここでお茶でも飲みながらしばらく休んでいて下さい。

楊生曰:はい。私は獄官について前に行きます。 この囚獄は一間約三畳程の大きさで、中の皆は身は華麗は衣服を着ていますが皆顔は黄ばんで飢えてやせ細って絶えず呻いています。なぜでしょう?

獄官曰:これらの人は世に居た頃殆ど商売をしていた人で衣食住は満ちたり大金をはたいて少しも惜しみませんでしたが、乞食や苦しんでいる人にはすこしの憐憫心も無かったので、死後には皆この獄に堕ちたのです。 

 一人の男の罪魂を呼んでくるので尋ねてみなさい。

楊生曰:そこのお方。あなたは何故ここで刑罰を受けているのですか?

男罪魂曰:私は生前工場を経営していました。 仕事は全く順調でかなりのお金を稼ぎました。 仕事の関係で毎日仕事の付き合いで高級料理店を台所の如く行き来しておりました。

 飲み食い遊びなど、一席で一万元もはたきましたが、全くもったいないとも思いませんでした。  ですが従業員の福利に対してはとても切り詰め、従業員達はいつも不平を言っていました。  慈善団体が公益事業の為に寄付を募ってきても、多くて五百元程出して応対しており、良心など全くありませんでした。

 乞食や困窮した親類や友人がお金を借りにきても使いに「家に居ません。」と言わせていました。  それだけではなく、家の山菜海産物の珍味は全く節約せず、家の外には幾人もの愛人を作り、高級住宅に愛人を囲って一ヶ月の負担は数万元の生活費になり、愛人に使わせていました。 

 二年前、高血圧で死に「飢餓地獄」の審判を受け身体にはスーツを着ていますが山菜海産などの珍味は無く一週間に野菜粥一杯を食事にしています。  約3日もすると飢えて昏迷としてきて牛頭馬面が回魂水をかけて醒まされます。 全く苦痛は万分にもなります。
 
 お腹の中は飢えで耐えられません。 何か食べ物でもあれば私に下さりませんか?

獄官曰:鬼畜め! 進みなさい! 冒涜はいけない。 おまえが自分で招いた事なのだ。

 余りに贅沢をし過ぎ、悲しみ泣く必要もない。 その女の罪魂に命ずる。 この善生に生前の犯罪状況を報告しなさい。

女罪魂曰:私は生前、裕福な家の妻で旦那は製造業を経営し家の建築を小さな家屋から高層ビルまで専門とし大金を儲けました。    お金が沢山あったので良くない習慣を身に付けるようになり、マージャンを覚え、日夜賭博におぼれるようになり、家事も顧みず、友人達を誘ってダンスホールに行ったり、徹夜で飲み食いしたりして、一生中飲み食い賭け遊びなどで金銭に全く節制がありませんでした。  貧民を救済したり慈善事業などには一銭も費やしませんでした。
 
 一生を享受し、死後冥王は無情で私をこの獄で刑罰を受ける審判を下され今飢えで耐え難い思いをしているのです。

楊生曰:この女の魂は顔は苦しそうで、指を口の中に入れて噛んでいます。 飢えで身を支える事も大変そうです。

獄官曰:すぐ獄に入れ!

楊生曰:獄官さまに説明して欲しいのですが、部屋ごとの罪魂は男女共衣服は悪くないのですが、路上の乞食のように地面の上で呻き頭髪はボサボサで、手を伸ばして食を求めているのですか?

獄官曰:現世に於いて天然の物を乱用し、穀物を大切にせず、お金を節度なく浪費しお金を持っていても自分の享受だけに用い、貧困な人や公益事業に寄付しない。 あるいは男がお金ができると実家や妻を放棄し、外に愛人の家を作ったり、スターのように一度有名になりヒットすると自分の旦那を見下し離婚を願ったり虚栄を享受しようとする等々・・・

 裕福になって志が移り、下賎な行為を生む。 

 そういった輩は一律にこの獄に堕ち苦しみを受ける。

 世間の栄華富貴を享受している人々には、人助けの為にお金の一部を寄付し、自分だけ余りに贅沢しすぎないに望む。

 さもなくば、飲み食い遊びしか知らないでいると福が尽きれば災いが臨むという事になる。

 今生で栄華富貴を享受しているのは、前生で徳を積み福の報いを受けているのです。
 富貴で淫行に及ばず、善を行い徳を積み人を助け困難を解決してあげる。「雪の中に炭を送る」という行いを多くする。  あるいは善書を印刷し世に勧告する。

 そうすれば百年の後には、人の間に美しい名が流れ、魂は極楽に昇り人の間でお香の煙を享受する事ができる。

濟佛曰:時間も遅いので、楊生さん、我々は堂に戻る準備をしましょう。

獄官曰:そうですね。 失礼が御座いましたらお許しを。

楊生曰:獄官さんのご説明に大層感謝しています。 我々は堂に戻ります。

濟佛曰:蓮台に乗りなさい・・・・聖賢堂に着きました。 楊生さん、蓮台を降りて身体に戻ってください。





【 地獄遊記 日本語版 四 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】


第十三回 遊奈河橋、舞池獄 奈河橋、舞池獄を訪問する

濟公活佛 降_________丙辰年九月十九日
詩曰:奈河橋下罪魂多。正路弗行墮網羅。
合理當修菩薩道。修身立化干戈。
濟佛曰:聖賢堂中全體鸞生認真修道,效勞不怠,精神
可嘉,今逢「地獄遊記」一書奉旨著作, 玉
帝一再耳提面命,遊冥著成一本千古奇書,勸
化之功,代代不絕,因而我亦樂意引導楊生遊
冥。
楊生曰:多謝 恩師之教化,本堂全體同修的確花費全
部精神與物質,致力復興文化道,頒贈善書
普化世人,但願上蒼多佑護,減少諸同修之魔
難。
濟佛曰:有心修道,都是環境遭遇不佳,我自暗轉天機
,使諸生一帆風順。今日準備遊冥。
楊生曰:我已坐穩蓮臺。……
濟佛曰:到了,快下蓮臺。
楊生曰:此是何地?為何慘叫之聲不絕?前面一條橋,
橋上之人,往下跌落,慘叫哀嚎之聲連天!
濟佛曰:此地是「奈河橋」,凡人一死,犯罪者,大部
份必經過此橋。
楊生曰:此橋不停搖動,好像吊橋般,橋上好多牛頭馬
面,各押罪魂,行到橋中,便將人推落,真殘忍。
守橋將軍曰:剛才接到 地藏王教主牒文,知 濟公活
佛引導陽間臺中聖賢堂善生參觀本處,以登載
「地獄遊記」,勸化世人,失迎!失迎!
濟佛曰:那裏!那裏!打擾您們。
將軍曰:二位請隨我走,我引導上橋。
楊生曰:我不敢上去,在橋頭參觀就可。
濟佛曰:別怕,牛馬兩將軍不會推你下去。
楊生曰:也好,不過 恩師您要拉住我的手,因橋面搖
動不穩,恐怕跌倒。
濟佛曰:既然如此,我攜你之手,快上橋吧。
楊生曰:噯唷!噯唷!橋下全部是蛇,有數萬隻之多,
好可怕,各種蛇類都有,有像龍柱那麼大的巨
蟒,張口伸舌,橋底墜下不少之人,哀聲慘叫
,被蛇咬食,我足心發軟,不敢看, 恩師啊
!我們回去吧。
將軍曰:請楊善生不必驚怕,此奈河橋下為「毒蛇坑」
,凡是人死之後,心地不善或拐騙人之錢財、
美色,挑撥是非,害人相殺,幸災樂禍者,可
謂「心腸惡毒」,這些毒蛇,由人之毒腸所化
生。罪魂行到此橋,必慌驚腳軟,牛馬二將軍
便將其推落橋下,受毒蛇吞食。凡人一墜落橋
下,如喪考妣,足下所踏全是毒蛇,拼命逃生
,但腳一跳動,毒蛇被踏,便反撲咬傷吞食。
楊生曰:太可怕了,看見一隻蛇已被嚇呆;若是膽小者
,不必牛馬爺推落,行到奈河橋上馬上嚇得昏
倒,六神無主就自動跌下了。
濟佛曰:我們快行過此橋,今日罪魂甚多,橋上擁擠不
堪,個個大哭失聲,誰叫他們在生為非作歹,
現在腳步不穩,一一跌落橋下,受毒蛇咬食之
慘刑。
楊生曰:快到盡頭了,我心裡還很害怕,奈河橋原來就
是這樣,橋邊無欄杆可攀,走起來手冷腳軟,
尤其看到橋下那些毒蛇群,更是令人寒心縮足。
濟佛曰:膽子太小了,我賜你三顆「定神丸」,快服下
,不必臉色發青,冷汗直流,……快向守橋將
軍辭駕,我們尚要另遊它處。
楊生曰:多謝守橋將軍引導指教,因時間有限,不能久留。
將軍曰:送駕。
濟佛曰:楊生快上蓮臺,我們將另赴他處參觀。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺,前面是「舞池地獄」,為
陰間新設地獄,屬二殿所管轄。
獄官曰:恭迎 濟公活佛及聖賢堂聖筆楊善生光臨,剛
才接到 主公諭命,悉 濟佛及楊善生將臨本
獄參觀,著書勸世,請二位入內參觀。
楊生曰:多謝獄官。請問獄官,為何獄內粉紅色燈光暗
淡,只聽跳動哀叫聲音?
濟佛曰:本獄所禁者,是在世當舞女或是愛好跳舞之人
,請入內參觀,就知一切。
楊生曰:是!喔!內中擠滿男女,男的老少俱有,穿著
甚有氣派,西裝畢挺;年青女性穿著輕紗艷服
,也不少外國人,每個人踏到地板,立刻哀叫
,並跳躍不止,男女擁成一團,請問獄官,這
到底是什麼刑罰?
獄官曰:凡在世為不正當舞女或藉跳舞玩樂之人,死後
必拘禁此獄,讓其重享舞池滋味,但來此已不
能飄飄欲仙,渾然忘我,享受溫柔鄉之快樂。
獄中舞池是鐵板所造,燃燒紅燙,還射出紅熱
光線,男女一踏,馬上疼痛不已,大跳其舞,
在生樂於此道,死後足可供其回味無窮,永難
忘懷,個個腳底起泡生湯,腫如肉包一樣。
楊生曰:獄官您言甚有道理,生前愛跳舞,死後又讓他
跳個「痛快」,可是時代潮流不同,跳舞並非
全是壞事,有促進身心健康功能。如跳舞者,
必來此獄受此苦刑,是否陰律有偏呢?
獄官曰:我詳細說明:來此受刑者,並非全部愛好跳舞
之人。地獄所刑者,男為在世藉跳舞玩樂,其
並非為健身,乃是沉湎女色;女者為交際花,
任人擁抱,而賺取金錢,舞後所謂「帶出場」
,另行色情交易。或是在世不聽父母教訓,不
到正當娛樂場所活動,喜愛跳舞,荒淫不節。
如所跳是活動筋節,有益身心之正當舞蹈,本
獄不予懲處。判入本獄者,是以色情交易,有
傷風化者為主。勸世間之人,將精力金錢用在
正當娛樂,否則死後必來,「舞池地獄」受苦

楊生曰:此說方合道理,不然時代變遷,洋風新潮,我
國有國術作為健身活動,外國人有者以舞蹈為
健身之運動,地獄所刑者,為藉運動之名,而
行不正腳步之人。
濟佛曰:今日時刻已到,我們師徒將回堂,多謝獄官說
明指導,楊生快上蓮臺。
楊生曰:遵命,多謝獄官開示,我已坐穩。
濟佛曰:起程回堂,……聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂
魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


済佛曰く:聖賢堂の中では、修行者達は真面目に修行して怠らず、精神はとてもすぐれた状態にあります。今「地獄遊記」を著すにあたって、玉帝は一つ一つ御指導下さり冥界を巡って千古の奇書が完成したあかつきには教化の功は代々受け継がれ絶える事がなくなるでしょう。  それ故に私も楊生を喜んで導いているのです。

楊生曰:恩師の教化に大変感謝しております。 本堂は全体の修道者は確かに全ての精神と物質を使い、文化道徳を復興させる為、善書を贈呈し世の人を普く教化する為に全力を尽くしております。天の御加護と修道者達の魔難を減らして頂くようお願い申し上げます。

濟佛曰: 修道する心を持つ者は皆、好ましくない境遇に陥ります。 私が密かに天機をまわし、修道者達が一路順調になるようにしましょう。 今日は冥界を巡る準備をしましょう。

楊生曰:すでに蓮台に座りました。

濟佛曰:つきました。蓮台を降りて下さい。

楊生曰く:ここはどこですか? 何故叫び声が止まないのですか?  前には橋があり、橋の上の人は下に転げ落ち、叫び声が天にも届く程です。

済佛曰く:ここは「奈河橋」といって、人が死ぬと大部分の犯罪者はここを通過しなければなりません。   

楊生曰:この橋は常に揺れ動き吊り橋のようで、橋の上には沢山の牛頭馬面(牛馬の如き顔をした怖い鬼神)が罪深き魂を押して橋の中に押し込み、落とされています。 本当に残忍です。

將軍曰:先ほど、地藏王教主の手紙を受け取り、世間を教化する「地獄遊記」に載せる為にここに参観にいらっしゃると知りました。  どうぞ! どうぞ!

楊生曰:いえ、いえ、おじゃまします。

將軍曰:お二方は私についてきて下さい。 橋の上を案内します。

楊生曰:私は橋の上に行きたくありません。 橋の端から見るだけで十分です。

済佛曰:こわがらなくていいです。牛馬両将軍はあなたを追いやりませんから。

楊生曰:そうですか。ですが恩師が私の手を引くので橋が揺れて倒れそうで怖いです。

濟佛曰:それならば、私は放すので橋に上がってください。

楊生曰:あらあら!橋の下は蛇だらけで何万と居てとても怖いです。いろんな種類の蛇が全て揃っています。 柱に絡み付く龍のような巨大な蟒が口を開けて舌を伸ばし、橋の底には沢山の人が墜ちて蛇に咬み食われ叫び声をあげています。 私は足が芯から力が抜けて見たくもありません。 恩師よ! 戻りましょう!

將軍曰:楊善生さん、恐れる必要はありません。この奈河橋の下は「毒蛇坑」と呼ばれ人が死んだ後は、心が善くなくあるいは他人の財産、色欲を騙し取っていた人、物事の是非を荒立てる人、人を殺害した人、他人の不幸を喜んでいた人などは「心や腸が害毒」ということができます。これらの毒蛇は人の心や腸の害毒の化身で、罪魂はこの橋を通ると心は慌て足がガタガタになり、牛馬二将軍は橋の下に追い落とし毒蛇に飲み食べられます。

 凡人が橋の下に墜落すると、考妣(?)を失ったが如く足で踏んだ下は全て毒蛇で、必死に逃げようとしても足を少しでも動かせば毒蛇を踏むこととなり逆に噛み付かれ飲み食べられる事となります。

楊生曰:余りに恐ろしいですね。一匹の蛇に威嚇されただけでも、臆病者なら牛馬両将軍に追い落されなくとも、奈河橋の上に行くだけですぐに驚いて気を失って倒れてしまうでしょう。

 あらゆる気を失って自然に下へと堕ちてしまうでしょう。

濟佛曰:我々はこの橋を渡りましょう。 今日は罪魂はとても多く、橋の上は混んでいてどうにもありません。  皆大泣きして声を失っています。 一体誰が生前彼らに出鱈目をさせて今の足元覚束ず、一人一人橋の下に墜落し毒蛇に噛まれるという残酷な刑罰の状況にしたのでしょう?

楊生曰:橋の端にもうすく着きますが、心はまだ怯えています。奈河橋とは元々このようなものなのですか。 橋を渡る両脇には手すりもなく、歩けば手は冷え足はグニャグニャになり、特に橋の下の毒蛇の群れを見ると、更に心を凍えさせ足を縮めさせます。

濟佛曰:肝っ玉が小さいですね。私が「定神丸」を三錠あげましょう。すぐに飲みなさい。顔色を青く、冷や汗をダラダラ流さずにすむように・・・  守橋將軍(橋を見守る将軍)にお辞儀をしなさい。   我々はまだ他の処を訪れなければなりません。 

楊生曰:守橋將軍のお導きご指導に篤く感謝申し上げます。 時間に限りもあるので、長く留まっている事もできません。

將軍曰:見送ります。お気をつけて!
濟佛曰:楊生さん。蓮台に乗ってください。我々は他の処に参観しに行きます。

楊生曰:しっかり座りました。恩師よ、出発して下さい。・・・・ 

濟佛曰:着きました。蓮台を降りてください。前にあるのは「舞池地獄」で地獄に新設された地獄で二殿の管轄に属します。

獄官曰:ようこそおいでなさいました。済公活佛及び聖賢堂聖筆である楊善生さんの光臨を歓迎します。  先程、主公の命を受けて済佛と楊善生さんがいらっしゃってこの獄を参観し、書物を著し世に勧告を発するという事を聞いています。お二方は中に入って参観なさって下さい。

楊生曰:獄官さまには大変感謝します。獄官さまにお尋ねしたいのですが、何故獄の中からチカチカ赤いランプが淡く暗くともり、飛び動き泣き叫ぶ声だけが聞こえてくるのですか?

濟佛曰:この獄に監禁されている者は現世にいた頃ダンサーをしていたり踊る事を愛好していた人々です。 中に入ってみなさい。 そうすれば全て分かるでしょう。

楊生曰:かしこまりました! オッ! 中は男女で混みあい男は老人から若いのまで皆います。 服装はとても決まっていてスーツでバッチリ決めています。

 若い女性達は軽いシルクの艶やかな服を着ていて、沢山の外国人も居ます。皆フロアを踏んですぐに泣き叫んでいますが、踊ることを止めず男女が一団の円になるように肩を組んで丸くなっています。  

 獄官さま。これは一体何の刑罰なのですか?

獄官曰:現世にて不正なダンサーやダンスを借りて楽しんでいた人は死んだら必ずこの獄に拘束されます。 そいつらにフロアの味をタップリと味あわせます。ですが、ここに来たら仙人のように飄々と我を忘れるように渾然と素晴らしい社交場の快楽を味わう事はできません。

 獄中のフロアは鉄板でできており、お湯のように熱く熱線を発射していて、男女は一度踏むととても痛くてしかたがありません。そんな踊りを大いに踊らされる事となります。

 生前にこの道を楽しんでいたので、死後はこの味を何時までも思い出す為の場を設けられ、いつまでも忘れずに懐かしみ、皆足の底は水泡ができ肉まんのような腫れ物ができています。

楊生曰:獄官さん。あなたの言う事にはとても道理があります。生前にはダンスを好んでいたので、死後も痛快に躍らせるというのですね。  ですが、今は時代の潮流も変わっています。 ダンスとは必ずしも悪いという訳ではなく、心身の健康機能を促進するとも言われています。 

 ダンスが好きな人がこの獄で苦刑を受けるというのは冥界の法律には偏りがありませんか?

獄官曰:我が詳しく説明しよう。 ここで刑罰を受けているのは全てがダンスを愛好しているという人ではない。 地獄で刑を受けているのは、男は生前ダンスを借りて遊んでいたもので、健身の為ではなく、女色に溺れる為なのです。 女は売春目的でダンスをしていたもので、体を抱かせお金を受け取っていた者なのです。 ダンスの後は所謂 お持ち帰り で売春行為をしていたものなのです。

  あるいは生前両親の教訓を聞かずまともな娯楽場に行かず、ダンスを好み羽目を外していたものなのです。

 ダンスがまともなもので心身にとって有益なものならこの獄では刑罰を受けません。

 この獄に審判で入れられるものは売春目的で風紀を乱すものが主たるものです。
 世間の人に精力金銭を正当な娯楽に用いるよう警告します。さもなければ「舞池地獄」に必ず来て苦しみを受けねばならない。

楊生曰:この話は道理に適っています。 ですが、時代は変遷し西洋の新潮ももたらされわが国の武術は健身活動とみなされています。外国ではダンスを健身の運動とみなされていますが、地獄で刑罰を受けるものは運動の名をもって不正な道を歩いた者なのです。

濟佛曰:今日は時間も着ましたので、我々師弟は堂へと戻ります。 獄官さまのご説明ご指導にはまことに感謝します。 楊生さん。蓮台に乗りなさい。

楊生曰:かしこまりました。獄官さまの開示には大変感謝します。 私は座りました。

濟佛曰:堂へと出発しました。・・・ 聖賢堂に着きました。 楊生さん。蓮台を降りて身体に戻ってください。


第十四回 遊寒冰小地獄 寒冰小地獄を訪問する


濟公活佛 降_________丙辰年九月廿九日
詩曰:寒風刺骨漸初冬。樂善猶如一石松。
萬山移成雪海。竹梅勁傲屹高峰。
濟佛曰:秋意漸去,嚴冬接連,氣候變化多端,眾生疾
病迭生,乃一時無法適應之故。今日我將帶領
楊生遊「寒冰地獄」,又遇此種寒風刺骨天氣
,不知楊生是否受得了呢?
楊生曰:恩師啊!我感冒剛好,今天天氣這麼寒冷,我
看「寒冰地獄」改日再去,先到他處參觀,不
知 恩師意見如何?
濟佛曰:那怎麼可以,已通知安排遊「寒冰地獄」參觀
事宜,中途絕不可變卦,若怕受不了寒冷,我
賜你三粒「溫元丸」,快服下,不可再拖延時
間。
楊生曰:多謝 恩師賜我仙丹,……我已服下。喔!感
覺通體發熱,一點寒意也沒有。
濟佛曰:快上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,可以起程了。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:前面為何了無人跡,只見荒山一片雪白,好像
下雪一般,看不到青翠樹木,只有少數禿枝枯
樹,這是什麼地方?
濟佛曰:此地接近「寒冰地獄」,該山因受寒冰影響,
終年下雪,異常寒冷,我們非由陰府之路行走
,所以此地不見人影,因坐蓮臺,乃是騰空而
行,你跟我從左邊山腰而行,便可到達「寒冰
地獄」。
楊生曰:這種偏僻地方並無道路,草木都被凍死,一片
枯萎現象,越來越有寒意,是否那三粒仙丹藥
力漸漸減退呢?
濟佛曰:藥力並無減退,是仙丹藥性循環關係,等一下
就會渾身發熱,足可三日不退,你放心,我不
會讓你凍斃的。
楊生曰:前面有一排房屋,都是木造的,塗上色,屋
頂還有朵朵雪花,屋前用兩支木柱矗立,中間
一木板,上寫「寒冰地獄」,獄門有一小道
路,直通房屋內,這裏設備為何簡陋無比?
濟佛曰:因為獄為寒冰所罩,罪魂都被凍得僵硬,所以
無法逃走,設備因而簡陋。
楊生曰:路上數位陰差,押了十餘位男女,不知是否往
該獄受刑?
濟佛曰:正是。前面獄官與將軍已來。楊生準備參駕。
楊生曰:參駕獄官及將軍,我們奉旨遊冥,請多指教。
獄官曰:濟佛及楊善生免禮,剛才奉 主公 楚江王之
命,知 濟佛及陽間聖賢堂楊善生將來本獄參
觀,將實情刊載「地獄遊記」,以醒化世人,
請二位隨我入內參觀。
楊生曰:多謝……。
濟佛曰:我們直接入「寒冰地獄」參觀,不必到屋內。
獄官曰:好的。
楊生曰:「寒冰地獄」在兩山環抱之內,裡面好像陽間
游泳池一般。分數千池之多,遠處已看不清楚
。池內男女都有,身上只穿內衣,下半身大都
看不見,被冰雹壓住,個個面色發青,唇手
抖,根本無聲哀叫,只是有氣無力的呻吟。前
面那兩個老人對我用祈求眼光直望,好像是有
話跟我說,請問 恩師,是否可以將他救起,
免受寒冰浸凍之苦。
獄官曰:我拉幾個罪魂到岸上,你可發問。
楊生曰:好好。請問這位老前輩,這裡的滋味如何?
罪魂曰:冰天雪地,衣衫單薄,只穿內衣褲,我已無力
可說話了,五體冰凍,將近休克……。
獄官曰:將軍速拿來薑湯,讓其服下,以助元氣。
將軍曰:快服下,好好將在生作惡之事招出,以供登載
善書,勸化世人莫學你之壞榜樣,以免死後墮
落此獄。
罪魂曰:我在世時,最愛集郵票及古錢、古董等物,在
四十五歲時,結交一位志同趣合之朋友,兩人
時,品茗聊天,如契金蘭。有一日,他將出
國遠行,恐怕所收藏之珍貴郵票及古錢等物被
偷,便存放於我處,我因一時貪心,將朋友寄
放之物移到別處。待他回來要向我取回寄物時
,我對他說:「真是對不起,半個月前,因受
賊偷,連我一些貴重古物都被偷得一空。」知
友聽後,痛心疾首,哀惜不已,既被偷去,也
無法拿回,就作罷。我五十六歲,患肝癌,去
世後,魂到陰府,豈知陰府早已有我暗室虧行
資料,經孽鏡臺現影對照後,終於俯首認罪,
被二殿 楚江王判入「寒冰地獄」五年,每日
受冰塊覆壓,身寒肉凍,痛苦萬分,後悔來不
及了。請您向獄官求情,赦我之罪,早日出苦
,不知如何?
楊生曰:請獄官赦其罪一二,不知如何?
獄官曰:此為陰律所判,無 冥王之令,我無權變更,
現時給他喝薑湯解寒已是優待了,不要再求情
。可以再問這位老太婆墮落此獄之原因。
楊生曰:這位老太婆凍得已支持不住,倒在地上,如何
叫她回答?將軍也給她喝些薑湯解寒,振作精
神吧!?
將軍曰:可也,快喝下,好好回答這位善生所問,不然
再加重處罰。
罪魂曰:喔!我太痛苦了,這種寒冰好像殯儀館及太平
間,專門冷凍屍體一樣,你看我全身發青,慘
無血色。我在世時經營娼寮,自己是老鴇,所
住是矮屋、髒房,收買十餘位少女,內中有山
地姑娘,有良家婦女,有逃學少女,每日令其
接客,如不服從,就施軟禁或叫保鏢威脅修理
,發了一筆骯髒錢。甚中不少神女雖有家人或
客人要來贖身,救其出苦海,恢復自由之身,
我便開大口要求巨金,有者無足夠金錢可贖身
,所以一生埋沒青春,生活在花窟中。我至五
十一歲時,因一生煙酒過多,致腦充血死亡,
死後才知被 冥王折壽十年,因罪孽太深,先
被判入「糞尿泥地獄」受苦五年,刑滿今轉判
「寒冰地獄」三十一年,受刑畢不知要再交往
何殿另判他罪!死後至今,受盡糞尿、寒冰之
苦,未來苦頭尚多,實在太悽慘了,只怨自己
造孽太多!
獄官曰:最後換這位女罪魂,快將在世犯罪情形招出?
命將軍快以薑湯讓其回元,以便說話?
將軍曰:遵命!……已給她解寒。
楊生曰:請問這位小姐,你為何到「寒冰地獄」來呢?
罪魂曰:說起來羞恨交加,我十八歲那年參加了歌舞團
,跟隨團員四處演出,其間常表演脫衣舞,以
招徠顧客;後因生意不佳,歌舞團解散,便轉
業為「應召女郎」,常被叫出接客,或陪客表
演脫衣節目,而結識一位富商,在外同居,做
為姨太太。卅六歲時因二人意見不合而分開,
一時想不開,便服毒自殺。死後到「枉死城」
受禁五年,後即判入「寒冰地獄」受刑,至今
已有三年,還有十二年才期滿,甚是痛苦,每
日被壓在冰塊下,四肢僵硬,寒氣攻心,後悔
已來不及了,勸世間女性,千萬不要學我步入
歧途。
獄官曰:這位罪魂,在世不務正業,專以脫衣表演淫蕩
歌舞,破壞善良風俗,生既不喜穿衣服,死後
即判入「寒冰地獄」,讓她要尋找衣服遮寒而
不能,罪有應得,該魂尚有其它罪過,刑期滿
後,當再移交他殿。希世上婦女應以此為鑒。
獄官曰:將軍!速將三位罪魂押下去!
楊生曰:整個地獄白霧如煙,覺得有點寒意。
濟佛曰:此乃寒煙冷氣所發也。
獄官曰:凡是在世受人寄託金錢、財物,暗中掉包,或
佔為私有。或開娼戶淫窟,又不准妓女贖身者
。或過份奢華、浪費,輕視國貨,所穿必求外
國舶來衣服,以顯自己有錢,不知將餘金購置
衣服、棉被救濟貧民過冬者。或女性喜拋頭露
面,穿著露背短裙,故意顯示肉體迷人等等,
此種不怕寒冷,及貪求外表裝飾之人,死後將
一律判入「寒冰地獄」,讓其享受涼爽滋味!
濟佛曰:今日時刻已到,我們將回聖賢堂!
楊生曰:多謝獄官及將軍指導,再見。
獄官曰:送駕。
濟佛曰:楊生快上蓮臺。
楊生曰:恩師!我已坐穩了,可以回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


楊生曰:恩師よ!私は風邪が治ったばかりで、今日は天気がこんなに寒いので「寒冰地獄」に行くのは別の日にしたほうが良いのではないですか?   他の処を先に参観した方がいいと思いますがいかかでしょう?

濟佛曰:そんな事できませんよ。既に「寒冰地獄」を参観する旨を通知し準備なされてあるので、途中では絶対に変える事はできません。  寒いのが耐えられないのなら「溫元丸」を三錠上げますからすぐに飲みなさい。 時間を更に延ばす事はできません。

楊生曰:仙丹を下さりとても感謝します。飲みました。オオ! 体中がポカポカ温まります。  全く寒く感じません。

濟佛曰:蓮台に乗りなさい。

楊生曰:座りました。出発できます。・・・

濟佛曰:着きました。蓮台を降りてください。

楊生曰:前には何故人の跡が全くないのでしょう? 荒涼とした山に一面の雪景色。雪が降ったようです。 青々とした樹木が全く見られません。 禿た枯れ木が少し見えるだけです。

 ここは一体どこなのでしょう?

濟佛曰:ここは「寒冰地獄」に近くなってきた場所で、寒冷の影響を受け一年中雪が降っていて異常な寒冷で、我々は地獄の道から行っている訳ではないので人影が全く見られないのです。

 蓮台に乗って空を突っ切っているのであなたは私に従って左側の山腰から行きましょう。そうすれば「寒冰地獄」へと到着します。

楊生曰:これらの辺鄙な地方では道路が無い訳ではなく、草木はみな凍えて枯死して萎縮しています。 どんどん寒くなっていきます。 さっきの三錠の仙丹は段々効果がなくなってきたのですか?

濟佛曰:薬の効果は減っていません。 仙丹の薬効の循環の関係です。 少しすれば全身暖かくなります。  三日は持ちます。 安心しなさい。 凍死はさせませんから。

楊生曰:前には家屋があり、木造です。黒く塗られ屋上には雪の花があり、二つの木の柱で立てられています。 中間には一つの木の板が横に置かれ上には「寒冰地獄」と書かれています。  

 獄の門には小さな道があり家屋の中につながっています。  何で設備がこれ以上ない程簡素なのでしょう?

濟佛曰:何故ならこの獄は寒さと氷に覆われているので、罪魂は硬く凍っているので逃げる事ができません。 それゆえこの獄は簡素なのです。

楊生曰:路上には幾人かの冥界の遣いがおられ十人余りの男女を押しやり、この獄に住み込みで刑罰を受けているでしょうか?

濟佛曰:その通り。前の獄官と将軍は既に来ておられます。楊生さん。ご挨拶の準備を・・・

楊生曰:獄官及び将軍さまに挨拶します。我々は命を承り冥界を巡っております。御指導よろしくお願いします。

獄官曰:済佛さん及び楊善生さん。お気楽に。先程主公 楚江王の命を承りました。 済佛及び楊善生がこの獄を参観し「地獄遊記」に実情を載せ、世の人々の迷いを覚まされるという事も既に知っています。   お二方は私について中を参観してください。

楊生曰:大変感謝します・・・

濟佛曰:我々は直接「寒冰地獄」を参観します。部屋の中へ入る必要はありません。

獄官曰:よろしい。

楊生曰:「寒冰地獄」は二つの山に囲み抱かれた中にあり中はまるで現世におけるプールのようで、千余りもあります。 遠くから見ましたがよく見えませんでした。 池の中には男女いて、下着しか着ていず下半身はほとんど見えません。 氷や雹に押さえつけられ皆顔色が青くなって唇は黒く手は震えています。泣き叫びもせずただ、気はあっても無力に喘ぐだけです。

 前の二人の老人は我々を見て乞い願うような目で見ています。 何か我々と話したいようです。 恩師よにお尋ねしますが、彼らを救い出し寒い氷が浸透する苦しみを免れさせられませんか?

獄官曰:罪魂を幾人か岸の上に引き上げるので質問なさるといい。 

楊生曰:はいはい。そこのご老人に尋ねたいのですが、ここでの感じはいかかですか?

罪魂曰:天は凍え地は雪が降り、衣服は薄く、私は既に話をする力もありません。五体は凍りショック状態に陥りそうです・・・

獄官曰:将軍さん。薑湯を持ってきて飲ませ元気を回復させなさい。

將軍曰:飲みなさい。生前に行っていた悪事を述べ善書に載せ世の人に自分の反面教師ぶりを真似してこの地獄に堕ちない様に勧告しなさい。

罪魂曰:私が生きていた頃、切手や小銭や骨董古物を収集する事を最も好んでいました。 四十五歳の時、同じ趣味の友達と知り合い、暇な時には品評のおしゃべりをし、まるで金蘭の契り(?)を結ぶが如しでした。

 ある日、彼は国を出て遠くまで旅に行きました。自分が収蔵していた珍しく貴重な切手や古銭などが盗まれる事を恐れ私の処に保管しておくよう頼まれました。私は一時の欲望の為、友達が保管した物を他の処に移してしまいました。 彼が帰ってきて私が物を返す時私は彼に「本当に申し訳御座いません。半月前、私の貴重な古物のあるものと共にすっかり盗まれてしまいました。」と言いました。

 友人はそれを聞いた後、とても愛惜しもったいながりましたが、盗まれたのならもう取り戻せないので仕方が無いと思いました。 私は五十六歳の時肝臓癌を患い現世を去った後、魂は地獄へと行ってやっと、私が陰でいかさまをしていたという資料がとっくにあるという事を知りました。 孽鏡臺で映し出された後、首をうな垂れてついに罪を認めました。二殿で楚江王に「寒冰地獄」に五年入れられる審判を受け、毎日氷の塊に覆われ押しつぶされ、身は寒く肉は凍え苦痛は万分に及びますが後悔しても既に遅すぎで間に合いません。

 獄官さまに情を求めて私の罪をお許し願って早く苦しみから抜け出す事を手伝う事はできませんでしょうか?

楊生曰:獄官さま。彼の罰を少しばかりでも減らせませんでしょうか?

獄官曰:これは陰界の法律で判定される事で冥王の命令にはよらぬ。 我には変更する権限などない。 現在薑湯に飲ませたのは特典である。これ以上情を求めてはならぬ。

 次にはこの老婆にこの獄へと堕ちた原因を尋ねてみなさい。


楊生曰: この老婆は支える事が出来ないほど凍り付いて地上に倒れています。 どのようにして彼女に回答させたらいいでしょう?   将軍さま彼女に薑湯を飲ませて寒さを解き、元気を戻しては頂けないでしょうか?

將軍曰:よろしい。飲みなさい。この善生の質問にしっかり答えなさい。さもなくば更に処罰を重くするぞ。

罪魂曰:オ! とても苦しいです。こんな凍結は殯儀館や太平の間で死体を専門に冷凍させているが如しです。 私は全身が青くなり血色がありません。 私は現世で売春宿を経営し、自分は売春宿の経営者で住んでいるのは小さな部屋、髒房に十人余りの少女を買い、その中には山地の娘、良家の婦女、学校から逃げた少女などが毎日接客させ、従わないと軟禁したりボディーガードに脅させていました。そして汚いお金をもうけていました。

 その中の沢山の少女は家族やお客がお金で買戻し、苦界から救い出し、自由の身を取り戻させようとしました。 私はすぐに巨額のお金を要求し、ある者は買い戻すお金が足りずに一生青春を埋没させ、花窟(売春宿)の中で生活しました。

 私が51歳の時タバコや酒が多すぎ脳充血により死にました。 死んだ後に冥王に罪悪の根が深すぎるので十年寿命を短縮された事をしりました。

 まず「糞尿泥地獄」に五年の判決を受け苦しみを受け、刑罰が終わると今度は「寒冰地獄」に三十一年の判決を受けました。 刑罰は更にどの殿に連れて行かれ、何の他の刑罰を審判されるかも分かりません!

 死んでから今に至るまで糞尿と寒氷の苦しみを嫌という程味あわされ、未来にはまだ多くの苦しみがあり、本当に余りに凄惨でただただ自分が余りに多く罪を作りすぎた事を怨むしかありません!

獄官曰:最後はこの女の罪魂を呼び出し、生前にどんな罪を犯したのか述べさせてみよう。

 将軍は話ができるように薑湯を飲ませ元気を戻させなさい。

將軍曰:かしこまりました!  彼女の寒さを解きました。

楊生曰:この女性にお尋ねします。 あなたは何故「寒冰地獄」に来たのですか?

罪魂曰:話すのも恥ずかしさと恨みが交わります。私は十八歳の年に歌舞団に参加し団員達に従い至る所で演出していました。

 その間には客寄せの為にストリップの表演もしました。後にお金が稼げなくなり歌舞団は解散し、「應召女郎」へと転身し接客に呼び出され接客ストリップショーを表演していました。

 そして一人の富豪と知り合い外にて同居し不倫相手となりました。三十六歳の時に二人は意見が合わずに別れました。 私は一時考えがすっきりせずに服毒自殺を図り死んでしまいました。

 死んだ後は、「枉死城」に五年禁固を受け、その後「寒冰地獄」の刑罰を判決され今は既に三年経ちましたがまだ十二年あります。 とても苦痛で毎日氷の塊の下に圧迫され四肢は硬くなり寒気は心まで染込んできます。後悔しても間に合いません。

 世間の女性達、絶対に私のような道を歩み始めてはなりません。

獄官曰:この罪魂は現世で正業に就かず、ストリップ表演で淫蕩歌舞を行い善良なる風俗を破壊し、生きている頃衣服を着るのを好まなかったので死後には「寒冰地獄」に入る審判を受け寒さを遮る衣服を探しても見つからなくさせている。   自業自得である。 

 この罪魂はまだ他の罪もある。 刑期を終えた後他の殿へと移交される。世の婦女達はこれを戒めとしなさい。

獄官曰:将軍! すぐに三人の罪魂を追い戻しなさい!

楊生曰:地獄全体が煙のような白い霧で少し寒さを覚えます。

濟佛曰:それは寒い煙と冷気の発するものです。

獄官曰:現世で金銭、財物を預かる人が陰で包みを開けたり、自分のものとしたりした人、または売春宿を開いたり、売春婦が足を洗うのを許さなかったり、過度に豪華で浪費し、国産品を軽視したり、舶来の衣服でなければ嫌といい自分がお金を持っている事を見せびらかし、冬を越す貧民達に衣服や布団をあげる事を知らない人。 あるいは皮膚を晒すのを好み背中丸出しで短いスカートを穿く事を好む女性、故意に肉体を晒し人々を惑わせる人などなど・・・

 これらの寒さを恐れず、外面の装飾ばかりを貪る人は死んだ後、一律に「寒冰地獄」へ入る審判を下され、涼しく爽やかな味わいを享受してもらう!

濟佛曰:今日は時間もきたので我々は聖賢堂へ戻りましょう!

楊生曰:獄官さま及び将軍さまの御指導に大変感謝します。ではさようなら。

獄官曰:お見送りします。

獄官曰:楊生さん、蓮台に乗ってください。

楊生曰:恩師よ! 座りました。 堂へと戻れます・・・・・

濟佛曰:聖賢堂に着きました。 楊生さん、蓮台を降りて身体に戻ってください。



【 地獄遊記 日本語版 五 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】

 

第十五回 遊第三殿會晤宋帝王 第三殿を訪問して晤宋帝王と面会する


濟公活佛 降_________丙辰年十月初九日
詩曰:揮鸞闡教著書忙。實訪幽冥寫錦章。
地獄門開迎道客。修真何必畏閻王。
濟佛曰:今日遊冥進入第三階段,十殿各獄採取具有代
表性者參觀就可。不然十殿各獄全部遊完,費
時要數年之久,因「地獄遊記」一書要早日問
世,度化眾生,所以摘要著作。楊生準備遊冥
,快上蓮臺。
楊生曰:遵命,我已坐穩,請 恩師起程吧。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:前面有一牌樓,好像陽間佈告欄,上貼一紅紙
,許多陰府官員及陰差圍觀,我們也向前去參
觀,到底寫的是什麼?
濟佛曰:我已知之,你要參觀快向前走。
楊生曰:這些陰官、陰差看我們來臨,為什麼個個面呈
驚異之色,都避開呢?
濟佛曰:這些陰府官差知你是陽人,身帶 玉旨,所以
避開不敢冒犯,可看佈告欄上紅紙是寫什麼。
楊生曰:原來是 玉皇上帝之玉詔,上寫:
幽冥教主欽奉 玉皇大天尊詔曰:
朕居靈霄,位統三千,握九幽六道生殺之權。
溯自原靈降世以來,上古之世,人心淳厚,天
性純真,故生為人,死後歸天,本無地獄之設
。迨至中古之世,人心漸惡,天性日染污塵,
倫常乖戾,各立堵牆,因而自造地獄,除守忠
、孝、節、義,及修真煉道者外,一一墮落六
道輪迴中。今逢叔世,世態囂張,人心變惡加
,作奸犯科不息,尤於淫風熾甚,天地正氣
元靈已墮,禍由自取,故劫煞不絕。天本好生
,不忍蒼生盡墮,故真道普降,以平浩劫,拯
救善士。今有南贍部洲南天直轄鸞堂臺中聖賢
堂 關卿領旨,揮鸞闡教,上繼孔孟仁義,下
承佛道真宗,發揚道文化,普度天下群生,
績業輝煌, 朕為使世人知陰間地獄實況,故
賜旨於聖賢堂,開著「地獄遊記」寶典,命
濟公活佛帶領正乩聖筆楊生,神遊十殿,將陰
司各獄刑罰情形,洩漏於世,並在遊冥中,開
示真理,破除眾生之迷惑,著作之間,如 濟
公活佛引導楊生駕到,命各殿獄官差吏迎接,
協助著書,俾使寶典早日完成,旨到之日,各
遵 詔命,如有違者,嚴罰不赦。此諭。
天運丙辰年八月十五日
原來就是 玉帝向幽冥各獄所下之旨令。
濟佛曰:正是,要著作「地獄遊記」,除人間降旨外,
陰間一樣要發通報。快向前面而行,到第三殿
拜見 宋帝王。
楊生曰:「第三殿」離此尚有多遠?路上只見亡魂及陰
差來往,並不見殿府。
濟佛曰:不遠就到,快上蓮臺吧!節省時間。
楊生曰:好了,請起程。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺,前面就是「第三殿」,快
向前參拜 冥王。宋帝王及文武判官,齊出殿
迎接我們了。
楊生曰:是是,參見 宋帝王及各位仙官,今日我們奉
旨遊冥著書,請多指教。
宋帝王曰:請楊善生起來,免多禮,早知貴堂致力宏揚
聖教,勸化不少惡徒去邪歸正,亦引導甚多人
向道修成正果,久仰之至,請二位入殿稍坐,
敘談一番。
楊生曰:感謝 冥王誇獎,愧不敢當,敝堂在邱堂主領
導下,全體鸞生同心協力,代天宣化,只是盡
天職而已,不敢言何大。
濟佛曰:免客氣,我們進殿稍息吧。
冥王曰:請二位就坐,粗椅木桌,不比陽間沙發舒適。
將軍快向二位敬茶。
將軍曰:遵命!請二位用茶。
楊生曰:多謝!這間會客室,古色古香,很清淨,壁上
掛有許多墨畫,極富書香味道。
冥王曰:是也,本殿各官員時常來此品茗聊天,因陰
府官員都是在世有修善之人提昇,所以有此
舒適環境。並非地獄都是受苦,地獄如人間監
獄,受苦者是犯罪之人。因此我之左右助理與
凡間獄中官員一樣,行動自由。故心如無虧
,在世皆行善事者,魂到陰府,我們皆好禮相
待,此點希陽人知之。如在生奸詐行,不務
正道者,則死後到地獄,手銬鐵鎖,頭枷皮鞭
,鐵叉鞭打,何能這般逍遙。
濟佛曰:今日時刻已到,楊生準備回堂,多謝 冥王指
導,改日有緣再來會晤。
楊生曰:多謝 冥王及將軍厚禮招待,因時刻不早,我
們將回,向各位辭駕。
冥王曰:免禮,恭送二位,希再來一遊。
濟佛曰:快出殿,準備回堂。
楊生曰:匆匆忙忙,時間實在太短了。
濟佛曰:不要多言,我們起程回堂。……聖賢堂已到,
楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


 ここは晤宋帝王と面会してしばし談話する。



第十六回 遊挖眼小地獄 挖眼小地獄を訪問する

濟公活佛 降_________丙辰年十月十九日
詩曰:黃泉路上逼人寒。慘叫哀聲感鼻酸。
一念之差遺古恨。陽間滴滴總難瞞。
濟佛曰:寒流來臨,天氣嚴冷無比,但聖賢諸生衷懷熱
腸,毫無冷意,實令我感動,「地獄遊記」如
果圓滿著成,萬古流傳,諸生也可載譽不絕。
楊生今日準備遊冥。
楊生曰:今夜天氣冰冷,冥路更加淒涼,請 恩師賜我
一粒仙丹助元氣,不知 恩師您意如何?
濟佛曰:可也,我再賜你三粒「溫元丸」,快吞下,以
助陽氣,順利遊冥。
楊生曰:多謝 恩師,……我已服下,感覺全身溫暖。
已坐穩蓮臺,請起程吧。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:這是什麼地方?前面石階已來了數位將軍打扮
之人。
濟佛曰:此石階上乃是三殿 冥王管轄區,上面是一片
無盡囚獄。快向前參駕將軍。
楊生曰:參拜諸位仙官,我們師徒奉旨著書,今日遊到
此地,請仙官多多指教。
將軍曰:免禮,請 濟佛及楊善生入室內稍息,此乃三
殿所屬各獄之辦公廳,廳後就是各囚獄。
濟佛曰:因時刻有限,我看不必坐了,帶楊生參觀各獄
就可。
將軍曰:也好,貴堂奉旨著作「地獄遊記」,我們早已
知悉,今接 濟佛手諭,悉你們師徒將到本處
參觀,請二位隨我向左邊走。
楊生曰:喔!好一大片廣場,都建有木造房屋,附近已
有哀叫之聲傳出,前面有一獄,上寫「挖眼小
地獄」。
將軍曰:今日帶您們參觀「挖眼小地獄」,先入此間室
內,我向獄官稟明。
獄官曰:歡迎二位駕臨本獄,我帶你們入內參觀一番,
如有不明瞭地方,請楊善生勿客氣發問。
楊生曰:喔!這一獄內的犯人,眼睛都被挖下,鮮血直
流,每人哀聲慘叫,兩手按住流血的眼窩,真
是殘忍。左邊那位中年人正被陰差用鐵叉挖眼
,他掙札不已,慘叫一聲,左眼已掉落,人將
昏倒,但被綁在柱上,只有頭垂下,接著陰差
又挖下另一眼,我不敢看,這種行為太手辣了

濟佛曰:楊生你勿心驚多言,此乃陰法報應,怎可出言
不遜,太無禮了。
將軍曰:我們不見怪,請楊善生勿介意。有疑便問。
楊生曰:失言之處,請獄官及將軍原諒。請問獄官,挖
眼地獄刑罰情形如何?是否可以說明一下?
城官曰:可以,凡是被判入此獄者,入獄後,先綁於木
柱,然後挖其雙眼,罪魂必痛苦哀叫,昏昏死
死。一日行刑三次,待每次要刑罰前,再將兩
眼裝回,用還魂水一洗,罪魂馬上恢復原來知
覺,然後再受刑,這樣才能使他感覺痛苦。
楊生曰:不知犯何罪才來此獄?
獄官曰:我命幾個罪魂自述比較傳真。命將軍將前三位
罪魂雙眼裝回,施予還魂水,以便供出在生犯
罪情形,登載善書,勸化世人。
將軍曰:遵命!已照辦,這位罪魂先出來向這位陽人自
述生前犯何差錯?及死後被刑情形,由陽間善
生代傳你之心聲,勸化世人。
罪魂曰:噯唷!我雙眼刺痛難忍,叫我說什麼呢?
獄官曰:將軍!速用法水洗淨,使其鎮靜。
濟佛曰:不用,看我施法。……
罪魂曰:現在舒服些了,多謝這位和尚解救。我生前太
過驕傲,因自己是大學畢業,又是富有家庭,
所以看輕一般窮人及無受高等教育的人。因傲
氣凌人,常施人以不肖眼光,在生雖然能享受
富裕生活,結交權貴之士。死後卻被 冥王判
罪,判我在生眼光太高,輕視一般平凡人,言
我為「勢利眼」。我到此獄已有二年過三個餘
月,還有二年多方能出獄,但在世時尚犯有他
罪,出獄後,前途凶多吉少,請這位善人要多
勸陽人,有錢有勢不可「狗眼看人低」,隨便
侮辱或是輕視他人,死後就會像我的下場,請
善人代求 冥王赦輕我之罪過!
楊生曰:請問將軍,這位罪魂已合作說出犯罪情形勸人
,論當有功,是否可以饒赦其罪?
將軍曰:我不敢作主。
獄官曰:此事我回殿再稟告 主公,諒可赦其一分。快
將其押回,再帶另二位一齊出來,供述自己犯
罪情形。
將軍曰:遵命!已將其他兩位押出,也以法水洗淨,都
已恢復自由之身,先由右邊這位快向陽間善生
坦白說出在世犯罪情形。
罪魂曰:我在生因喜愛漁色,現時陽間社會無奇不有,
除常偷看鄰居少女、婦人洗澡外,亦曾由友人
帶往一處陋屋內觀看黃色電影。以後便樂此不
疲,自動尋找刺激,此外並曾由友人引導,往
一間旅社,由女中安排,叫來應召女郎表演脫
衣取樂。在一年前,我因車禍去世,魂到陰府
,係壽元該終,遂即被 冥王判入「挖眼地獄
」。每日受到挖眼慘刑,悽慘情形,子孫在世
全然不知,後悔已來不及了。希這位善人回陽
後,多宣化給世人知之,在生所作所為,以為
神不知、鬼不覺,那知死後,孽鏡臺前一照,
醜態畢露無遺。
將軍曰:你這個老不羞、老風流,在世身邊剩有幾個錢
,不知好好養老,以終天年,卻是愛好小道,
專窺淫事,兩眼失,所以來到地獄挖下來清
洗、清洗。再換左邊這位罪魂,快自述生前作
何惡事?
罪魂曰:我被判來此獄,所犯之罪,是學生時代考試時
曾經作弊,偷看別人答案及書本;又喜愛看黃
色小說、春宮圖片及小電影等,死後被 冥王
判來此獄受刑。我已受刑半年,尚餘三年方可
出獄。
楊生曰:那太可怕了!我以前讀書時,考試也曾偷看別
人答案,都沒有被老師發現,死後也要到此受
刑嗎?
濟佛曰:作弊已犯校規,但你不必驚慌!上天不加罪於
懺悔改過之人,你已皈依鸞門,代天宣化,作
天之使者,功浩大,將功補過,自然免來此
地。
獄官曰:將軍,快將罪魂押入獄內。如有失儀之處,請
濟佛及楊善生原諒!
楊生曰:那裏!
獄官曰:凡是世人眼神不正,愛觀美色、淫書;或看人
常露輕視、不順眼者,死後必墮落「挖眼地獄
」受刑。如觀看「地獄遊記」後,能改過自新
,並發願印贈該書勸化世人者,則死後此罪可
以抵銷。
濟佛曰:今日時刻不早,我們師徒將回,多謝獄官及將
軍。楊生速向他們道謝,並出去準備回堂。
楊生曰:多謝獄官及將軍指導,先辭駕了。
獄官曰:恭送 濟佛及楊善生。
濟佛曰:楊生快上蓮臺,準備回堂。
楊生曰:已坐穩了。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


楊生曰:オ! とても大きな広場に、木造の部屋が建ち並んでいます。付近では既に泣き叫ぶ声が伝わってきます。 前には一つの獄があり、上には「挖眼小地獄」と書かれています。

將軍曰:今日はあなたを「挖眼小地獄」へと連れて行き参観させましょう。まずはこの部屋に入って獄官に説明しましょう。

獄官曰:お二方がこの獄にいらっしゃったのを歓迎します。私が中に導いて参観させます。よく分からない点があれば遠慮なく質問しなさい。

楊生曰:オッ! この獄の中の犯罪者は眼球が掘り出され鮮血が流れ、皆泣き叫び両手で流血している眼窩を押さえています。  とても残忍です。 左の中年の人は今まさに陰界の遣いに鐵叉で眼を掘り出されていて、ひらすらもがいています。  叫び声があがると左眼がもげ落ちています。  その人は昏倒しますが、柱に縛り付けられているので頭を下げ、続けて陰界の遣いにもう一方の眼を掘り出されています。   私は見たくもありません。 こんな行為は余りにむごいものです。

濟佛曰:楊生さん、驚いて話す必要はありません。 これは陰界の法律の応報なのです。遠慮なく話すのも無礼な事です。

將軍曰:我々は訝しがりません。 楊善生さん、かまいませんよ。 疑問があればお尋ね下さい。

楊生曰:獄官さま、將軍さま、失言の程お許し下さい。獄官さま、挖眼地獄の刑罰の状況とはどの様なものなのですか?  説明して頂けませんか?

城官曰:よろしい。この獄に入れられたものは、先ず木柱に縛り付けられ両眼をえぐり出され、罪魂は苦しみで泣き叫び昏倒します。 一日に三回行われ、刑罰の前には両眼を入れ戻されます。還魂水で一度洗うと罪魂はすぐに元の知覚状態に戻り、再び刑罰が行われます。

 そのようにすれば、罪魂に苦痛を感じさせる事ができます。

楊生曰:どのような罪を犯してこの獄に送られてきたのですか?

獄官曰:罪魂の幾人に自分で供述させた方が真実を伝えられるでしょう。 将軍に三人の罪魂に両眼を戻させ還魂水をかけて、生前に犯した罪の状況を提供させ、善書に載せ世の人々に警告させなさい。

將軍曰:かしこまりました! この罪魂は先ず出てきてこの現世の人に生前にどんな過ちを犯し死後にどのような刑罰を受けているのかを述べなさい。 お前の心声を善生さんが現世の人々に伝え警告する。

罪魂曰:アララ! 私の両眼の刺す痛みは耐え難いです。私に何を話させようとしているのでしょう?

獄官曰:将軍! 法水で洗い鎮めなさい。

濟佛曰:その必要はありません。私のやり方を見ていて下さい。

罪魂曰:今は少しはよくなりました。 和尚様解放して下さいまして感謝します。私は生前には余りに傲慢でした。 自分は大学を卒業して、豊かな家庭でしたので、一般の貧しい人や高等教育を受けていない人々を見下していました。  傲慢は人を凌ぎ、人々を見下すような目つきであしらい、生前には裕福な生活を享受し、高位の人々と交流を結んでいましたが、死後は冥王に判決を下されました。

 生前に人を見る眼が高過ぎて、一般の平凡な人々を軽視し「権勢におもねる眼」と言われました。

 私はこの獄に来て既に二年と三ヶ月あまりを過ごしていますが、あと二年余りでやっと獄を出ることができます。ですが、現世に居た頃まだ他の罪も犯しました。 

 この獄を出た後も凶多く、吉少なしです。この善人には現世の人々にはたとえ利権がいくら高くても決して一般人を見下すような事はあってはならず、他人を気ままに侮辱したり軽視して死後に私のような末路を辿らないようにと勧告して頂く事をお願いします。

 善人さんには冥王さまに私の罪をお許しいただくように頼んでいただく事をお願いいたします!

楊生曰:将軍さま。この罪魂はすでに犯罪の状況を述べて、世の人々に警告する事に協力してもらった功があります。 この罪を許してもらえませんか? 


將軍曰:私は敢えて判断しません。

獄官曰:この件は殿に戻り主公に少しその刑罰を減らして頂くようお伝えしておく。その罪魂をもとに戻し、他の二人を連れてきて自分の犯罪の状況を述べさせなさい。

將軍曰:かしこまりました! 二人の罪魂を連れ出し、法水で洗い自由の身を取り戻させております。
 まず右側の罪魂から俗界の善生さんに現世での犯罪の情景を正直に話しなさい。

罪魂曰:私は生前には色欲をあさる事を好んでいました。 今の世の中には珍しいものでも無い物は何も無いほどです。

 隣の少女や婦人のお風呂をいつも覗く事以外にも友人にアダルトビデオを観るボロ小屋に連れてってもらったりしていました。  その後は飽きる事も無く刺激を求めるようになり、友人の導きにより旅社にいっては、旅社の女性の取り計らいで女性を招いてはストリップの表演を楽しんでいました。

 一年前、交通事故で世を去り、陰府に行くと、寿命は終わり冥王に「挖眼地獄」に落とされるという審判を下されました。 毎日眼を抉り取られるという残酷な刑罰を受け、凄惨な状況は現世に居る子孫は全く知りません。  後悔しても既に間にあいません。

 この善人には現世に帰った後は、世の人々に生前にしていた事は神は知らず、鬼は気付かないと思っていても、死んだ後には孽鏡臺の前で一照らしされ、醜態は一つ残らず暴露されてしまうという事をよくよく教化して頂くよう願います。

將軍曰:この恥知らずの風流爺が! 現世では身辺に幾ばくかのお金を残したが、よくよく養老する事を知らず寿命を終えた。 だが小道を愛好し、淫らな事を覗き見し、両眼は徳を失い、この獄に来て抉り出してきれいに洗われる。 

 左側の罪魂に換えて生前にどんな悪事をしていたのかを自ら述べなさい。


罪魂曰:私がこの獄におとされる審判を下されたのは、学生時代の試験の時にカンニングをした事です。 他の人の答案や書本を盗み見しました。 又、好色小説や春画や映像なども喜んで観ていました。    死んだ後冥王にこの獄に来て刑罰を受けるという審判を受け、既に半年刑罰を受けましたが、なお三年余りでやっと獄を出る事ができます。


楊生曰:それは恐ろしすぎます! 私は以前学校で学んでいた頃、試験の時に他の人の答案を覗き見した事がありますが、先生には見つかりませんでした。  死んだ後にはここに来て刑罰を受けなければならないのですか?

濟佛曰:カンニングは既に校則に違反していましたが、慌てる必要はありません! 天は懺悔して改めた人には刑罰を加えません。   あなたは聖なる門に帰依し、天に代わって宣教していて、天の使者をしていて功徳は広大で、功徳は過ちを補っております。  自ずとこの地に来る事は免れます。

獄官曰:将軍さん。罪魂を獄の中に押しやりなさい。 失礼な点については済佛さんや楊善生さんお許し下さい!

楊生曰:とんでもありません!

獄官曰:世の眼光の不正な人、好色や淫書を観るのを好み、他人を観る時に常に見下したり嫌な顔をする人々は、死後には「挖眼地獄」に必ず堕ちて刑罰を受けなければなりません。

 「地獄遊記」を読んだ後に、過ちを改め自らを新たにしこの書物を印刷贈呈し、世の人々を教化する事を発願した人々は死後にはこの罪を打ち消す事ができます。




【 地獄遊記 日本語版 六 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】





第十七回 遊銅鐵刮臉小地獄 銅鐵刮臉小地獄を訪問する





濟公活佛 降_________丙辰年十月廿九日
詩曰:淫風遍佈實堪傷。罪惡滔天勝虎狼。
寄語陽間貪色輩。改頭換面莫猖狂。
濟佛曰:世道崎嶇,修道者魔考重重,誰能一帆風順到
西方?抱定信心,至死不渝,雖殉道而靈證極
品,逢逆境更加努力,咬緊牙根,何怕魔風妖
雨遍地,古聖云:「見怪不怪,怪自亡。」道
路障礙阻塞,抽出慧劍斬斷亂絲,經過一番寒
骨,必得梅花撲鼻香。今日遊冥準備起程,
楊生提起精神。這條不平凡的道路能走到盡頭
,才配稱「忍辱道漢」。
楊生曰:多謝 恩師相勸,自知業重不修,難得脫離種
種魔難,請 恩師放心,我已坐穩蓮臺,隨師
遊冥。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺,今日我們師徒參觀「銅鐵
刮臉地獄」。
楊生曰:喔!前面獄官及將軍已出迎。叩見諸位仙官!
我乃聖賢堂 聖帝門生,今日由 濟佛引導前
來參觀貴獄,以登載「地獄遊記」勸化世人,
使其知陰府各獄刑罰罪犯情形,請諸位仙官賜
予方便。
獄官曰:那裏,太客氣了,勿跪,快起來,歡迎你及
濟佛前來本獄,請隨我入獄參觀。
將軍曰:本獄是「銅鐵刮臉地獄」,刑罰世間不知廉恥
、不愛面皮之人。請二位快進來。
楊生曰:獄前陰差牛頭馬面各押甚多罪魂,男女都有,
年紀不一,個個垂頭喪氣,面色驚慌,先押在
獄門旁邊辦理報到手續,後再陸續被押入獄內

濟佛曰:不要多看,快隨獄官及將軍進入裏面參觀。
楊生曰:噯唷!慘叫聲音傳自牢囚內……各罪犯被綑綁
在鐵柱,牛馬鬼卒正在施刑,用鐵刀或銅刀將
人之臉皮刮下,好像屠宰場殺豬剝皮一樣,個
個罪魂哀聲痛叫,只見血肉淋漓,每人只有哀
叫,滿面模糊不清,皮被刮後,頭部呈現糊爛
紅肉,狀甚殘忍。請問獄官,這些罪魂是犯何
罪?為何被判來此獄受苦。
獄官曰:一言難盡,不如叫幾個出來,讓你問個清楚。
楊生曰:這樣最好,有案可證。
將軍曰:這位男魂快出來,將在世作何惡事,照實供出
,給這位陽間善生聽之。
楊生曰:請問這位先生,為何墮落此獄?
罪魂曰:我在生因父母早死,缺少教育,被人僱傭,覺
得辛苦,心想不如改行做乞丐,每戶如能討到
一元,一日伸手去討一百戶,就可過活,免本
錢,又輕鬆。可是我身體粗壯,惟恐主人不施
捨,所以先節食二個月,每日只吃粥及飲水,
果然身體轉弱,再將面塗泥沙,身穿破衣,假
裝跛腳,四處挨戶向人乞憐要錢,逢人便說自
己苦境,家中無人,腳又殘廢,許多人看我很
可憐,紛紛捨財,因此一個月所得也有四五千
元。回到家裏,暗自高興,輕易得財,晚上便
換上新衣,到街上大吃大喝或進入風化區尋歡
,並常往酒家買醉淫樂。後來心想要發財,須
向主人索取更多錢財,如給我一元、三元均不
要,最少要十元,所以也常被較吝嗇主人臭罵
,或不理睬。死後被 冥王判入此獄受刑,刮
臉刑罰非常痛苦,後悔已經遲了!
獄官曰:孽畜!論起此人,前世不修,生在不幸家庭,
不思年青力壯好好工作謀生,卻假裝殘廢,厚
顏求乞。凡有血氣者,非至山窮水盡,誰願拋
頭露面伸手乞討?不但如此,還將乞來金錢花
費在酒色場中,大逆不道,生既不愛臉皮,死
後讓他無臉見人,受刮皮刑罰,希世人警之
。快入獄內!我再叫一魂出來,楊善生可以再
發問。
楊生曰:多謝將軍。請問這位先生,我看你只有三十餘
歲,為何未老先死?又被判入此獄受罰?
罪魂曰:說來慚愧,小人上辱祖先,我在十七、八歲,
讀高中時,朋友相約,常至公園遊玩,見有少
女便趨前調戲,或出言下流,時常被女性臭罵
「青仔叢」,或是「沒有受教育、不要臉」,
但我被罵心中卻更加快樂。也時常在暗路,趁
機挑戲女郎,或從背後突然擁抱過路女性,或
騎車從旁伸出山之爪,偷襲婦女身體,並曾
強姦一位少女。雖然生前從未被人送警法辦,
但有一次騎車重施故技,伸手不規矩時,被該
位女性大叫,我一時慌張,車子跌下水溝而死
亡, 冥王大怒,言我惡性不改,故折壽十年
,後判我入此獄受苦。至今已有五年多,尚有
十三年才能出獄,另有其他過錯,將交他殿審
判,實太可憐。請這位善人代我向 冥王求赦
一二吧!
獄官曰:不要多言,誰叫你生前浪漫不節,不知禮義廉
恥為何物,萬惡淫為首,罪有應得,白受教育
,辱及尊親,生既不愛面子,死後當受此報應
,至於強姦之罪,刑滿後當再交他殿嚴辦。將
軍!快將此魂押入。
將軍曰:遵命!
濟佛曰:因時刻不早,我們師徒準備回堂,楊生走吧!
獄官曰:失儀之處,請 濟佛及楊善生原諒。
楊生曰:豈敢!多謝獄官及將軍之幫助,完成著書任務
,向二位辭駕了。
濟佛曰:快上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩, 恩師可以回堂了。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


   済佛曰く :   世間はとても入り組んでいて、修道者には魔難が次々と襲いかかります。 一体誰が、西方極楽世界へとすんなりと無難に行けるでしょうか?

 信心を定め死ぬまでたゆまず、道に殉ずるとしても魂の光を輝かし、逆境に出逢っても更に努力を重ね、歯をくいしばり、たとえ世の中が到る所魔性で満ちていようとも何を恐れる必要があるでしょうか?


   楊生曰く :   地獄の前では牛頭馬面が沢山の罪魂を押しやっています。  男女共々です。 年齢は様々で皆頭を垂れて弱気になり、顔つきは驚き恐れています。 先に地獄の門で判決の手続きがなされ、地獄の中へと押しやられます。

   済佛曰く :   余り多くを見なさるな。獄官と將軍の後につき中に入り参観しなさい。   

楊生曰:ああ! 牢獄の中から泣き叫ぶ声が聞こえてきます。各罪魂が鉄柱に結び付けられ牛馬将軍が処刑して、鉄刀や銅刀を罪魂の顔の皮膚を剥ぎ取っています。場で豚の皮を剥がしているのと同じ様です。個々の罪魂は叫び喚いています。血肉が滲み滴り落ちていて顔は気を失っているかのようで、皮膚が毟り取られた後は頭部は糜爛状の紅い肉だけになっていてとても残忍な光景です。 獄官にお尋ねしたいのですが、これらの罪魂はどんな罪を犯したのですか?   何故この獄に来て苦しむという判決を受けたのでしょうか?

獄官曰:一言では言い表す事ができません。幾人かを呼んできますから詳しく尋ねてみなさい。

楊生曰:それが一番いいですね。 案件をただすには。
 

將軍曰:男の魂よ、出てきて現世に居た頃どんな悪事を働いてきたのか、実際に基づいて現世の善生に提供して聞かせなさい。


 罪魂(悪い魂)は幼い頃から両親を亡くし、教育を受けられず他の大人に育てられ仕事をさせられてきましたが、とても辛く乞食になった方がいいと思い、乞食になりました。
 乞食は楽に儲かりまして、体がよくなったので、お金をもらえないかもしれないと思って、2か月程節食もしました。 わざとぼろい格好もして障害者を装いました。

 人々は私を憐れんでお金を恵んでくれました。 家に戻ると喜んでいい格好をして、風俗街へと向かって酒を飲んで情欲に溺れました。

 その後私は更にお金を儲けようとして、小銭は要らないから少なくとも十元は欲しいとねだり、人々は私をののしったり、相手にしませんでした。


 死んだ後、冥王にこの地獄へと入れられ顔を毟り取られる刑の判決を受けてとても苦しい思いをしています。 後悔してもすでに手遅れです!

獄官曰:鬼畜めが! 彼奴を述べてみると前世に於いては道を修めず不幸な家庭に生まれ、青年の頃生活する為の仕事に精を出そうと思わず、障害者を装って厚顔無恥に食を求めていた。

 血気盛んたる者が生活も困窮していないのに、誰が地面に膝まづいて食を乞う様な真似をしたがるのか!  そればかりでなく乞食して得た金銭を酒や好色に費やすとは!
 
 大逆不道者! 生きていた頃厚顔無恥だったので死後には人にもあわせる顔がないようにされ顔の皮膚を剝かれる刑罰を受けているのだ。 世の人々はこれを警戒しなさい。 獄に入りなさい!

 楊善生さんが質問できるようにもう一魂を呼んできましょう。
 
楊生曰: 将軍さま。感謝が絶えません。 この方にお尋ねしたいのですが、お歳は30一寸に見えますが、何故歳を取っていない内に死んでしまいこの獄で罰を受けているのですか?

罪魂曰:話すのも恥ずかしい程です。 下賤者が祖先を辱める。 私は17、18歳の頃高校で学んでいました。  友達と約束していつも公園で遊んでいました。  少女が遊んでいるのを見ては悪戯をしたり下品な言葉を投げかけていました。女性にいつも「青仔叢(アオガキ!)」とか「教育を受けていない恥知らず}などと罵られていました。

 ですが、私は罵られても更に喜んでいました。  時には暗い道で折を見ては女性をからかって背後から抱きついたりしたり、あるいはバイクにのって手を伸ばしては女性の身体を襲っていました。しかも少女を一人強姦したこともあります。
 
 生前には警察や法廷に送られた事はありませんが、ある時バイクにのって手を伸ばした時タイミングが悪く女性が叫びました。 私は驚いてバイクは溝に落ちて死んでしまいました。

 冥王は大いに怒り、悪性を改める事ができないと言い、それ故寿命を10年短縮させられこの獄に入れられ苦しみを受ける判決を受けたのです。 すでに5年余り経ちましたが、あと13年でやっと獄から出る事ができます。 ほかにも罪があり他の殿で判決を受けねばならず本当に惨めです。 私の替わりに冥王にいくらかでもお許しを願えませんでしょうか?

獄官曰:余計な事を言うな。一体誰がお前を生前に節度もなくロマンにし、礼儀や恥がどんなものかも知らなくしたのだ?!  淫欲は万悪の長である。自業自得である。 教育を無駄に受け、親や祖先を辱め、生前には面子を重んじず死んだ後はこの応報を受ける。

 強姦の罪に於いては刑罰が終わった後更に他の殿へといって厳格な審判を受けねばならぬ。

 将軍さん。この魂を押し入れなさい。








第十八回 遊倒吊小地獄          倒吊小地獄を訪問する




濟公活佛 降________丙辰年十一月初九日
詩曰:屍林遍野欲招魂。污血成河染草根。
倒置倫常刑倒吊。遺留孽禍報兒孫。
濟佛曰:寒流來襲,冷意重重,富貴門庭裝備有暖氣,
身穿皮裘毛衣,吃著正熱火鍋;再觀貧民屋內
,一家寒衣單薄,口齒瑟瑟,悽涼萬分。前世
不修,今生冷落,冬天一到,便缺少溫暖,希
世上衣食飽暖的人,應有「雪中送炭」精神,
援助貧窮,廣積陰騭,來世福報連連,否則福
盡,來世便轉輪降生貧窮家庭。有智慧、善籌
謀者,不可不先做個預算啊!今日準備遊冥,楊生快上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,請恩師起程吧!……
濟佛曰:已到了,楊生快下蓮臺。
楊生曰:噯唷!前面傳來慘叫聲,好像鄉下屠夫綁豬,
準備押往屠場之聲音。
濟佛曰:不要多言,前面獄官及將軍已來,快向前參駕。
楊生曰:參駕獄官及將軍。我與 濟佛奉旨遊冥,著作
「地獄遊記」勸世,請多指教。
獄官曰:免禮!久仰聖賢堂大名,貴堂扶鸞闡教,印贈
善書、經典,普渡蒼生、勸化世人之精神,三
曹震撼,勸回了不少浪子迷人,輔助陽間法律
不足之功甚大,今日有緣幸會,請 濟佛及楊
善生隨我進獄參觀。
楊生曰:謝謝!喔!原來這裡是「倒吊地獄」,獄門上
已有書明。
濟佛曰:正是,今日我們參觀「倒吊地獄」,快隨獄官
及將軍進入獄內。
楊生曰:一連串的哀聲,如喪考妣,獄中為一廣場,地
上還長滿紅色小草。
獄官曰:此乃「倒吊地獄」,為第三殿所管轄。
楊生曰:眼前呈現為一活刑場,廣場上架起成排鐵柱,
上面穿滿鋼條,罪魂個個倒吊,鋼筋從兩腳心
穿過,人頭垂下,腳部鮮血直流,有的呼痛、
掙扎,可是越動越痛;有的七孔亦流出血絲,
靜止不動了。罪魂在高杆,好像晒麵條一樣,
請問獄官,為何這麼多罪魂均受此種刑罰呢?
獄官曰:陽間之人,倫常倒置,道頹敗,輕謾師長或五倫不分,故禁在此獄之罪魂日漸多。這些罪魂被罰,流下鮮血,滴在地上而生出紅色小
草,因血色鮮紅,浸潤地氣既久,自然生出紅草,如陽間現時種草一樣,罪魂血液不淨,發菌後便生此物。
楊生曰:腥味撲鼻,難受異常,真想吐。
濟佛曰:鎮靜精神,以免妨害著書任務。
獄官曰:我叫幾位罪魂下來,向你說明自己犯罪情形。
楊生曰:多謝獄官。
獄官曰:命將軍前面所吊罪魂先放下一人,以便向楊善
生自述犯罪情形。
將軍曰:遵命……已放下了。
楊生曰:請問這位先生,為何被吊在這裡吹冷風?
罪魂曰:嗚嗚嗚!我好痛苦!雙腳已站不穩,太痛了,
被倒吊得整個肚腸幾乎要吐出來。我生前住臺
南,因我叔父無子,自小我便過房到叔父家,
認叔為父,由他養育長大,亦受中等教育。因
叔父家中開百貨公司,只有我一位男孩,故叔
父對我疼愛,公司業務全權由我處理。年至三
十七歲時,有一鄰居告訴我非叔父親生兒子,
心中就時起異念,如能返回親生父母家,該是
多好。從此便常將金錢暗中移至生父家中,生
父未加阻止,還從中慫恿將公司內貴重百貨大
部份拍賣,並開出甚多支票,即逃離叔父家中
,回到生父身邊享受榮華富貴,叔父見此情形
,咬牙切齒,痛心肺,罵天詛地。支票到期
均無法兌現,債主紛紛上門討錢,因帳戶為叔
父之名,叔父被迫,走投無路,飲恨自殺,魂
到冥府,向 閻王控告我及生父罪過, 閻王
受理此案。叔父死後一年,我及生父雙雙病魔
纏身,花費全部財產,仍然病入膏肓而亡。魂
到冥府,我才知被折壽,三殿 冥王大怒,判
我入「倒吊地獄」;據說生父亦被判入地獄受
刑中。
獄官曰:逆畜!你被叔父養大,不知報恩,中途變志,倫常倒置,所以判來此獄受刑,有何話說?命將軍押回受刑,再放下左邊二位罪魂,向楊善生招供,以登載「地獄遊記」。
將軍曰:遵命!……已將罪魂提來。
獄官曰:快向陽間聖賢堂楊善生說明自己所犯罪過!
罪魂曰:我現時萬分痛苦,每日受此倒吊刑罰,有口難
言,兩眼將要凸出。我在生住臺中,因已有家
室,後來在外結交一位少女,並發生曖昧關係
,由暗來成為明去,因該少女已無父親,只有
一位四十出頭之寡母,生得頗有姿色,我藉常
到她家中機會,用甜言密語引誘,她受我百般
挑逗,節婦染污。後來乾脆一不做二不休,漸
漸變成公開化。享盡風流,因艷福迷人而不知
自拔。後在一次車禍中,我所騎之摩托車被撞
得粉碎,人昏迷不醒,在昏睡中被牛馬將軍用
鐵鍊銬押到陰府,經孽鏡臺現出原形,醜態難
以見人, 冥王大怒,判我入「倒吊地獄」卅
年,現時只有受刑二年餘,來日方長,何時出
苦?
獄官曰:畜生!人如雞狗,父母不認,奸淫為萬惡之首
,淫人少女罪已不小,還敢得寸進尺,破壞寡
婦貞節,母女同淫,罪該萬死,受刑畢將打入
「阿鼻地獄」,永不超生。
濟佛曰:五倫不守,敗道毀,世人如果不尊師長,對
長上出言不遜,或是不孝雙親,或母女同淫者
,「倒吊地獄」只是小小處罰,「阿鼻地獄」
才是其葬身之所,世間之人當速悔過,以免死
後墮落此獄。今夜時刻已到,我們師徒將回。
楊生曰:多謝獄官及將軍之開導,我們要回堂了,向二
位仙官辭駕。
獄官曰:免禮!不週之處,請 濟佛及楊善生原諒。
濟佛曰:不用客氣,楊生快準備回堂。
楊生曰:我已坐穩蓮臺,請 恩師回程吧!……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )



濟佛曰:寒流が襲って来て、冷たさは重なり、豊かで尊い家には暖房が装備され、毛皮のコートなどを着て、暖かい火鍋を食べています。  貧民の家屋の中を観て見ると薄い衣服を着て、口はガタガタふるえとても清涼であります。

 前生で修道せず、今生では落ちぶれ、冬が訪れると暖かさが不足します。 世の衣食が余っている人々は「雪の中に炭を送る」精神が無ければならず、貧窮者を援助し、陰徳を広く積んでおくように。 そうすれば来世に於いては福報が連なります。

 さもなければ、福が尽きれば来世では貧窮家庭に生れ落ちる事となります。

 知恵があり、未来を謀る事ができる人はあらかじめ準備をしておかねばなりません!
 今日は冥界を巡る準備をしましょう。  楊生さん、蓮台に乗ってください。

楊生曰:座りました。出発して下さい!

濟佛曰:着きました。楊生さん、蓮台を降りて下さい。

楊生曰:アラッ! 前からは叫び声が聞こえて来ます。まるで田舎の師が豚を縛り場に向かっているような音です。

濟佛曰:余計な事を言いなさるな。 前には獄官と将軍が来ています。すぐに前に行って挨拶してきなさい。

楊生曰:獄官さま及び将軍さまにご挨拶致します。 私と済佛さんは旨を承り冥界を巡り「地獄遊記」を著作し世に勧告します。 どうかよろしくお願いします。

獄官曰:苦しゅうない! 聖賢堂の功名は以前より知っていました。あなた方の堂は自動筆記で教えを広め、善書、経典を印刷贈呈し衆生を遍く救い、世の人を教化する精神は三つの世界を震撼させ迷える人々を沢山改心させ、俗界に於ける法律の足りない部分を補う功はとても大きいです。

 今日は縁あって幸運にも面会する機会を得ました。 済佛さん及び楊善生さんは私について獄に進み参観してください。

楊生曰:ありがとうございます! アア! ここが「倒吊地獄」でしたか。 獄門の上には既に記されております。

濟佛曰:その通りです。 今日は我々は「倒吊地獄」を参観します。 獄官さまと将軍さまについて獄の中に進み入りましょう。

楊生曰:一連の泣き叫ぶ声は考妣(?)を失ったが如しで、獄の中は広場で地上には赤い草が満ちています。

獄官曰:こここそが、「倒吊地獄」で、第三殿の管轄となります。

楊生曰:目の前に現れるのは一つの活刑場で、広場の上には鐵柱が列をなしています。

 上には針金で突き刺され満たされ、罪魂はみな逆さ吊りにされていて、針金は両足の中心を貫き人の頭は下に垂れていて足から鮮血が流れ出し、あるものは痛む声をあげ、あるものはもがき苦しむが、動けば動く程痛みます。 あるものは七つの孔から血の筋が流れ出ていて静止して動きません。

 罪魂は高い棹に吊り下げられまるで麺を干しているようです。

 獄官さま。なぜこんなに沢山の罪魂が一様にこの種の刑罰を受けているのですか?

獄官曰:俗世の人は倫理常識を逆さまにし、道徳が退廃し、師長を馬鹿にしたり五つの倫理を分別しない。それ故に、この獄に監禁される罪魂が日毎に増えているのです。

 これらの罪魂は刑罰を受け、鮮血が地上に滴り落ち赤い草が生えています。 血の色が鮮やかな赤で、地中に浸潤して既に長いので自然に赤い草が生え出てきています。

 俗世で今では草やキノコを植えるのと一緒で、罪魂の血液は不浄なので菌が発生してこのようなものが生え出てきたのです。
 
楊生曰:生臭い匂いが鼻をつき異常なほど耐え難く吐き出しそうな程です。

濟佛曰:著作の任務の妨げとならないよう、精神を鎮めなさい。 

獄官曰:幾人か罪魂を呼んで来て、あなたに自分の犯罪状況を説明させよう。

楊生曰:獄官さま、どうもありがとうございます。

獄官曰:将軍さん、楊善生に犯罪状況を話させるよう、前に吊るされている罪魂を一人放してください。

將軍曰:かしこまりました。 放しました。

楊生曰:あなたに尋ねたいのですが、何故こんな冷たい風が吹く所で吊るされているのですか?

罪魂曰:オオオ!  とても苦痛です! 両足は既に立たず、とても痛いです。 逆さ吊りにされて胃腸を全部吐き出しそうです。

 私は生前には台南に住んでいました。

 生きていた頃叔父が子供がいなかった為、叔父を父として暮らしてきました。 教育も受けました。 叔父は百貨店を持っていて、私は経理の仕事をしていました。 叔父は私に大変な愛情を注ぎました。 37歳の頃、近所の人が君は叔父の本当の子供ではなく、本当の両親がいるという事を聞きました。

 そしてそれなら両親の元に戻った方がいいと思い、百貨店のお金を暗に両親の家に移していきました。 そして私は栄華を享受し、叔父はその姿を見て歯軋りしました。  その結果、百貨店は焦げ付いて叔父は株主から責め立てられ行き場を失って遂に自殺してしまいました。

 死んだ後に、叔父はこの事を閻魔大王に訴え、閻魔大王はこの件を処理しました。


 叔父が死んで一年経って、実父と私は病気にとりつかれお金を使い果たし、病膏肓に至り死んでしまいました。

 死んで冥府に行った時に、寿命を短縮された事を知りました。  三殿 冥王は大変怒り、倒吊地獄に入れられました。

獄官曰:畜生者めが! お前は叔父さんに育てられたのに、恩に報いる事も知らず、途中で志を変え倫理や常識を逆さまにしたのでこの獄に来て刑罰を受ける審判を受けたのだ。

 何を言う事ができようか? 将軍に刑罰に戻させよう。左側の二人の罪魂を放し、楊善生に「地獄遊記」に載せるように話をさせなさい。 

將軍曰:かしこまりました! 罪魂を既に連れて参りました。

獄官曰:俗世の聖賢堂の楊善生さんに自分の犯した過ちを説明しなさい!

罪魂曰:私は現在万分の苦痛を味わっています。 毎日逆さ吊りの刑罰を受け、口はあっても話す事も難しく、両目は突き出そうです。私は生前台中に住んでいて、家屋があったので後に一人の少女と仲良くなりねんごろな関係となりました。 最初は曖昧な関係が次第に明白な関係になっていきました。

 その少女は既に父親がおらず、40を過ぎた母親が一人いるだけでした。とても色っぽい女性でした。  

 いつも彼女の家に行って機会を狙っては甘い言葉で誘い、彼女も私のあらゆる手段を講じた誘惑を受け入れ始め、貞節を汚していきました。  

 後には、段々歯止めが効かなくなり大っぴらになって行きました。

 風流を享受し尽くし、好色に迷い自分で抜け出す事も知らなくなりました。

 後に交通事故で私が乗っていたオートバイがぶつかって粉々になり、昏迷として目覚めなくなり、昏睡中に牛馬将軍が鐵鍊銬で陰府に押しやられました。

 孽鏡臺で現況を映し出され醜態は人を見る事も難しく、冥王は大いに怒り「倒吊地獄」に三十年入れる審判を下されました。   今現在では刑罰を二年余り受けただけで、残りの歳月はとても長く、いつ苦しみから逃れられるのでしょう?

獄官曰:畜生者めが! 鶏や犬の如く父母を認めない。 姦淫は万悪の長であり、少女を姦淫した事だけで既に罪は大きいのに、更に大きく進んで寡婦の貞節を破壊し、母子を同時に姦淫するとは、万死に値する。 この刑罰が終わっても「阿鼻地獄」に打ち入れられ永遠に生まれ出る事はできない。

濟佛曰:五つの倫理を守らず、道徳をぶち壊し、世の人々が師長を敬わず目上の人に遠慮無くモノを言ったり、両親に孝行しない者、母女を同時に姦淫するなどした者は「倒吊地獄」などまだ軽い方で、「阿鼻地獄」こそがその埋葬される所である。 

 世の人々はすぐにも悔い改めねばならない。さもなくば死後にはこの獄に堕ちる。 

 今夜は時刻が来たので、我々師弟は戻る事とする。


楊生曰:獄官さま、将軍さまのお導きに大変感謝します。 我々は堂へと戻ります。 二人の仙官さまにお辞儀をします。

獄官曰:苦しゅうない! 至らない所は済佛さん、楊善生さん許して下さい。

濟佛曰:遠慮は要りません。 楊生さん、堂へ戻る準備をしなさい。

楊生曰:座りました。恩師よ、戻りましょう。

濟佛曰:聖賢堂に着きました。楊生さん、蓮台を下りて肉体に戻ってください。







第十九回 遊四生回魂府 四生回魂府を訪問する





濟公活佛 降________丙辰年十一月十九日
詩曰:披毛戴角失人身。在世非為種孽因。
萬物同循天理轉。四生背道太違仁。
濟佛曰:今日準備遊冥,楊生快隨我上蓮臺。
楊生曰:遵命!不知今日行程要往何方?
濟佛曰:今日所遊與前大不相同,另有一番風景,要提
起精神,不必心慌而影響著書。
楊生曰:是是,我已坐穩蓮臺,請 恩師起程吧。……
喔!下面為什麼金光閃閃,在內之人頭上亦浮
出毫光,直沖空中。
濟佛曰:誰叫你偷睜眼睛呢?這是聖賢堂所發出之道光
,我們坐蓮花浮在空中,因堂內諸神護駕及諸
位鸞生聚精會神,陰陽二氣集中於焦點,自然
發出光輝,此乃堂內諸生虔誠認真效勞所致。
楊生曰:請問恩師!堂內諸同修之道光是否保持不變呢

濟佛曰:凡是離堂後,道心不退,殷勤行道者,光線越
強,越明亮。如果出堂後,道心退失,我行我
素,暗地行損之事,光線便轉暗,失去光明
。因在堂內,三界高真降臨,道光特別強烈。
所以人如能常親近有道之士或廟寺聖堂,外魔
即不敢侵犯。離堂後,若行損虧心之事,心
燈立即熄滅,魔鬼喜暗畏明,因而易侵入人身
,如晨光將出,鬼即退去,世人不可不慎之。
楊生快閉上雙眼,以赴幽冥參觀。
楊生曰:是是,我已閉上兩眼,請 恩師起程吧。
濟佛曰:已到了,楊生速下蓮臺。
楊生曰:喔!前面為何野獸及雞鴨小鳥聚集,向這條小
路前進?
濟佛曰:此乃四生死亡後,歸返地獄之道路,前面就是
陰陽界。
楊生曰:我前日來此,為何不見這種情形呢?
濟佛曰:因你是凡人,我怕你看太多,擾亂心神,所以略施小術,用「障眼法」遮住四生道回陰實況。
楊生曰:原來被 恩師遊戲三昧了,這些動物到陰府為什麼也是驚叫飛奔,好像被人追趕一般呢?
濟佛曰:這些四生出世在陽間,死時大部份是被殺,所以驚魂未定,一旦陽氣斷絕,便被陰氣所攝,一一歸回地獄,以了三世因果。四生業障較重
,靈性暗昧,元氣衰弱,死時不必由陰差押進,自然受地氣吸回,此點世人大都不知。
楊生曰:不錯,確為平生初次聽聞,我們向前走是嗎?
濟佛曰:是的,我們隨這些牛馬羊及家畜而行,至於化生、濕生,體積微小,死時其魂魄如沙被風吹揚,速度甚快,肉眼難以觀察明晰,其飛回陰司聚會,待全靈後,再接受審判,還清三世因果。
楊生曰:多謝 恩師開示,不然我一概不知,前面就是鬼門關,為什麼這些四生之魂不從大門進入呢?
濟佛曰:因鬼門關以人靈魂為主,這些四生罪孽深重,故由兩邊小門而入。
楊生曰:已進入鬼門關,他們怎麼不向交簿廳報到呢?
濟佛曰:另有其他地方辦理,離此不遠就到,我們隨它們而行,速速前進。……
楊生曰:喔!前面一片地如牧場,左有一殿府,上寫「四生回魂府」,這些四生均哀啼向此前進集合,頭部向殿府搖拜,如申訴狀。
濟佛曰:前面正是「四生回魂府」,凡四生轉輪投世接受業報,罪業報盡後必歸此府回魂,復還人身,快向府前而進。
楊生曰:府內走出三位官員,不知是何人?
濟佛曰:是該府 千歲及官員,快向前參駕。
楊生曰:參拜 千歲及諸位仙官。
千歲曰:免禮!快起來,歡迎 濟佛及聖賢堂楊善生駕臨本府參觀。
濟佛曰:今日我帶陽間鯤島臺中聖賢堂 聖帝門下楊生到貴府參觀,請 千歲多指教。
千歲曰:應該,應該,請二位隨我進府內稍息。
楊生曰:多謝 千歲之厚禮。
千歲曰:二位請坐,將軍快敬茶。
楊生曰:此地十分生疏,一切感到茫然,請 千歲多指教。
千歲曰:「四生回魂府」,陽人甚少知道,因貴堂奉旨著作「地獄遊記」, 玉帝有旨,特將「四生
回魂府」開放給你進來參觀,實屬破天荒之舉。
楊生曰:感謝天恩聖,請 千歲多指教。
千歲曰:我主掌「四生回魂府」,為千歲之職,因四生如龜有千歲之壽,故本府以千歲稱呼,不以
閻王而名。凡是在生惡貫滿盈,經十殿受刑後
,被判入六道中之「四生道」輪迴,降世便改
頭換面,失去寶貴人身,四生分為胎生、卵生
、濕生、化生四類。胎生為一級,卵生為二級
,濕生為三級,化生為四級,因罪業深重,故
投世受報應。當四生死後,因胎生、卵生魂魄
與人相同,為全靈。濕生、化生罪孽深重,魂
魄為散靈。故濕生、化生二道較不易辦理回魂
,必待全靈聚合一體,完整靈性時,方能回魂
恢復人身。
濟佛曰:時刻不早,我們師徒將回,後期再來打擾。
楊生曰:真抱歉,正聆聽賜教中,突然離席,多謝千歲
之指導,我們要回堂了。
千歲曰:那裡!不週之處,請多原諒,下次請再來本府
一遊吧!
濟佛曰:楊生快準備回堂。
千歲曰:送駕!
濟佛曰:打斷 千歲金言玉語,請多包涵!
千歲曰:不必客氣,因楊善生回陽時刻已到,我亦不便
多留。
濟佛曰:楊生速上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起駕回堂吧!………
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

濟公活佛 降________丙辰年十一月十九日
詩曰:披毛戴角失人身。在世非為種孽因。
萬物同循天理轉。四生背道太違仁。


濟佛曰: 本日は冥界を巡る準備をしましょう。 楊生さん、すぐに私について蓮台に乗って下さい。

楊生曰: かしこまりました!  今日はどこへ向かうのでしょう?

濟佛曰: 今日巡る所は以前とは大違いで、別の風景です。 慌てふためいて著書に影響をもたらさない様、精神を起こしなさい。

楊生曰: はいはい。 私は既に蓮台に座りました。  恩師よ、出発して下さい・・・・・

 オッ! 下は何故金色の光が燦々としていて中に居る人の頭上にも細い光が浮き出ていて直接空中に射しているのでしょうか?   

濟佛曰: 誰があなたを盗み見させたのですか?  これは聖賢堂から放出されている道の光なのです。 我々は蓮の華に座って空中に浮いています。
 堂の中の諸神の御加護及び鸞生各位の精神が集中し、陰陽二気が集中した焦点に於いて、自然に光輝が発出しているのであります。
 これは堂内の諸生の敬虔で誠実で真面目な功労の為す所なのです。

楊生曰: 恩師にお尋ねしたい事があります !   堂内の諸々の修道の同志の道の光は変わらずに保たれるのですか?

濟佛曰: 堂を離れた後でも道の心が退かず道に励む者は、光線は更に強くなり明るくなります。
 堂を出た後に道の心が退いて失われ、自分勝手になり陰で得を損ねる行いをする者は光線は暗くなり、光明は失われます。
 堂の中に於いては三界の高真が御光臨なされ、道の光は特に強烈であります。
 それ故、人は常に道徳の士や廟寺聖堂などに親しみ近づけば、外部の悪魔も犯そうとはしません。

 堂を離れた後、徳を損ね良心を壊す行いをすれば心の灯火もたちまちに消失してしまい、悪魔達も暗闇を喜び明るさを畏れ人身にたやすく進入してきます。
 もし暁の光が出ていれば鬼も退きます。 
 世の人々はこの事に慎重にならなければなりません。 楊生さん幽冥を參觀する為にすぐに両目を閉じなさい。

楊生曰: はいはい。 両目を閉じました。   恩師よ、出発して下さい。

濟佛曰: 着きました。 楊生さん、すぐに蓮台を降りなさい。

楊生曰: オッ! 前面には何故野獣や鶏鴨小鳥が集まってこの小路に向かって前進しているのでしょうか?

濟佛曰: これらは四生が死亡した後、地獄の道路を戻っているところなのです。 前面は陰陽界であります。

楊生曰: 私は前日にここに来ましたが、何故これらの情景を見なかったのでしょうか?

濟佛曰: あなたは凡人であり、余り多くを見過ぎると心神がかき乱されるのではないかとおそれたのです。 それ故「 障眼法 」の小術を用いて四生が陰界に戻る道の実況を見えないように遮ったのです。

楊生曰: もともと恩師の戯れ三昧でしたか。  これらの動物は陰府に着いて何故驚き叫んで飛び上がっているのでしょうか?
 人に追いやられているようです。

濟佛曰: これらの四生達は陽間に生まれ出て、大部分は死ぬ時に殺された動物達で、魂は驚いて定まらず、一旦陽気が断絶し陰気にさらされ、三世の因果を果たす為に一匹一匹と地獄に戻っているのです。
 四生は業の障害が比較的重く霊性は暗く蒙昧で、元気は衰弱し、死んだ時には陰界の遣いに押しやられる必要はありませんが、自然に地気の吸収を受けます。
 世の人々の大部分はこの事を知りません。

楊生曰: その通りです。   平生では確かに初めて聞きました。 我々が前に向かっている所ですか?

濟佛曰: その通りです。  我々がこれらの牛馬羊及び家畜達に沿って歩いています。
 化生、濕生に於いては体積は微小で死んだ時、その魂魄は風に吹き上げられた沙の如しで、速度はとても速く、肉眼でははっきりと観察する事が難しいです。
 それは飛んで陰司のもとに戻り集まり、霊が全うするのを待った後三世における因果を清算する為に再び審判を受けます。

楊生曰: 恩師の御開示に大変感謝いたします。   ですが私は未だに分からないのですが、前面は鬼門關ですが、何故これらの四生の魂は大門に従って進まないのでしょうか? 

濟佛曰: 鬼門關は人間の霊魂が主たるものだからです。 これらの四生は罪が深く重いので、両脇の小さな門から入るのです。

楊生曰: 鬼門關から既に進み入り、彼らは何故交簿廳に向かって報告しないのでしょうか?
 
濟佛曰: 別の地方で処理するのです。  ここからそれ程遠くなく辿り着きます。
 我々も彼らに従って行きましょう。  
 速く前進しましょう・・・・・

楊生曰: オッ!
 前面には一片の牧場の様な緑地があります。
 左には一つの殿府があり、上には「 四生回魂府 」と書かれてあります。
 これらの四生は皆悲しみ泣いてここに向かって前進して集合しております。
 頭部は殿府に向けて揺らしながら礼拝しております。  まるで懇願しているようです。

濟佛曰: 前面にあるのが正しく「 四生回魂府 」であります。 四生が輪廻転生して世に投げ入れられ業の報いを続けて受けなければなりません。
 罪業の報いが尽きた後は必ず魂は、この府に戻って再び人身を回復しなければなりません。 すぐに府に向かって前進しなさい。

楊生曰: 府の中には三名の官員が走り出てきました。   どんな人々なのか分かりません。

濟佛曰: 彼らはこの府に於ける、千歲及び官員の方々であります。  すぐに前に行って参拝して来なさい。

楊生曰: 千歲及び仙官の方々を礼拝いたします。

千歲曰: 礼儀は必要ありません!    すぐに立って下さい。    濟佛様及び聖賢堂の楊善生さんの本府への御来臨を歓迎します。

濟佛曰: 今日は私目は陽間の鯤島臺中聖賢堂 の帝門下の楊生を引き連れて本府の参観にやってまいりました。
 千歲さまの御指導をよろしくお願い致します。

千歲曰: いえいえ。 当然の事であります。  お二方は我について府の中に進み、しばらく休憩して下さい。

楊生曰: 千歲さまの御厚い礼儀に大変感謝致します。

千歲曰: お二方、どうぞお座りください。  将軍さん、すぐにお茶を差し出して下さい。

楊生曰: この土地にはとても疎いです。   一切は茫然と感じられます。 千歲さまの多くの御指導を願います。

千歲曰: 「 四生回魂府 」の事は陽界の人々は殆ど知っている人はいません。
 あなた方の堂は「 地獄遊記 」を著作する旨を奉じ、玉帝は旨を受け「 四生回魂府 」を特別にあなた方に開放して参観させる事とします。
 これは破天荒な事であります。

楊生曰: 天の恩と聖なる徳に感謝致します。  千歲さま、多くの御指導をお願い致します。

千歲曰: 我は「 四生回魂府 」を主管しており、千歲の職とは四生は亀が千年の寿命を持つ事に因んで、本府は千歲の呼称があるのです。
 閻王によって名づけられたのではありません。

 生きている時に悪が貫き満ちていた者は全て十殿の刑罰を経た後、六道中の「 四生道 」を輪迴し、世に降りては頭と面を改めて、有難い人身を失って胎生、卵生、濕生、化生の四種類に分けられます。

 胎生は一級,卵生為は二級,濕生は三級,化生は四級であり、罪業の深さ重さによります。 世に投げ込まれ応報を受けます。

 四生が死んだ後、胎生と卵生の魂魄は人と同じで霊を全うします。 濕生、化生は罪業が深く重く、魂魄の霊は散ってしまいます。
 それ故、濕生、化生の二道は比較的魂を回復する処理は簡易ではありません。 霊が全て一体に合わさりのを必ず待ち、霊性が完全に整った時にやっと、魂をとり戻し人身を回復する事ができるのです。

濟佛曰: 時間も遅いので、我々師弟は戻ります。  後に再びお邪魔致します。

楊生曰: 貴重な御教えを拝聴している最中に突然席を離れて大変申し訳ございません。   
 千歲さまの御指導に大変感謝します。   我々は堂へと戻らねばなりません。

千歲曰: いえいえ!  至らぬ所はどうかお許しの程を。  本府を次の機会に再びお訪ね下さい!

濟佛曰: 楊生さん、すぐに堂へと戻る準備をしなさい。

千歲曰: お見送り致します!

濟佛曰: 千歲さまの金言玉語を途中で中断させた事をどうかお許し下さい!

千歲曰: 遠慮する必要はありません。  楊善生さんの陽間に戻る時刻が来たので、我もお引止めません。

濟佛曰: 楊生さん、すぐに蓮台に乗りなさい。

楊生曰: 座りました。 恩師よ、堂へ戻って下さい!・・・・・

濟佛曰: 聖賢堂に着きました。 楊生さん、蓮台を降りて肉体に戻ってください。



第二十回 再游四生回魂府 再び四生回魂府を訪問する


濟公活佛 降__________丙辰年十一月廿九日[18日1月1977]
詩曰:天理昭昭誰說無。因緣各異別形軀。
須從六道開新路。莫學簷前結網蛛。
濟佛曰:誰說天理沒有報應呢?看那四生中,牛馬、雞鴨、魚蠅、蚊蟲,前生各造下不同的因緣,所以此生形狀也就不同了,世人是眾生中最高貴的,稱為「萬物之靈」,需要珍惜生有人身,快求道修,也勸勉四生中的眾生,各守本份,以消業債,從畜生道中開闢一條光明道路,以期早日復還人身,不要像那簷前蜘蛛,自造迷網,被困其中,永世在網羅內不能脫出束縛。楊生準備游冥吧。
楊生曰:遵命!我已坐穩蓮台。……
濟佛曰:已到了,前面「四生回魂府」千歲及官員已經出府門來迎接我們。
楊生曰:拜見千歲及諸位仙官,今日我們師徒又來打擾,請多多指教。
千歲曰:免多禮,前日未能多談,今日歡迎濟佛及楊善生再次撥駕,請入內稍息,一路也甚疲憊吧?
楊生曰:並不覺得辛苦,因坐蓮台,只聞風聲而已。
濟佛曰:我們隨千歲入府內休息一下。
楊生曰:多謝千歲厚禮招待。
千歲曰:請用茶,不必客氣。
楊生曰:本堂奉旨著作「地獄遊記」,由我擔任游冥,自覺榮幸之至,但自己道學膚淺,對冥府一切情形甚多尚未明悟,請千歲能再將「四生回魂府」詳情說明,俾使世人明瞭,而有所遵循,不再重蹈歧途。
千歲曰:我詳細帶你至現場參觀,並在旁解說,這樣比較易懂。
楊生曰:多謝千歲!
千歲曰:你隨我到正殿。
楊生曰:遵命!喔!這只山鹿為何在案前向您擺頭,好像有話向千歲說呢?
千歲曰:正是,此鹿前世乃佛門弟子,因身染重病,心怨佛祖無保佑,便開齋破戒,返俗合塵,再結婚生子,並時常譭謗神佛。死後墮落鹿身,此次已是第三次之轉輪。鹿生在深山,吃青草,飲山水,一生受風霜之苦,以報前因。居住深山,餐飲草露,猶如一位修道士,此謂因果報應。現在這隻鹿已受完業報,被陰氣攝引到地府,擺頭如行禮狀,就是求我解救,以復人身。
楊生曰:一念之差,便墮此惡報,陰律難逃,真是可怕。但是我尚不太清楚,四生死後怎能自動被陰氣攝引來冥府,這是什麼道理?
千歲曰:我說明之:天地造化全憑一氣運行,故道教有一氣化三清之說,其實一氣何止化三清,一氣足以化萬千,故天有天氣,地有地氣,人有人氣,天地人無時不在一呼一吸。如果天氣斷絕時,天即墜下;地氣斷絕時,地即崩裂;人氣斷絕時,人即死亡,此點真氣就是心氣。近代陽間科學家已發現有所謂「地心引力」,其不知尚有「天心引力」、「人心引力」。清者上浮為天,即為天心引力所致;濁者下凝為地,即為地心引力所致;情慾之動,即人心引力所致,有此三種引力造成世界物以類聚現象。因四生中各種物類都是前生塵業深重,死後便被地心吸引,自動墮落幽冥接受審判。如是有修行者,一點靈性清輕,自動上浮於天,陰差欲押其來地府,也無此能力。像一個充滿氫氣之大氣球,上浮空中,人要拉它,反而會被拉走,故世人要成仙佛、做鬼卒,全靠自己生前所修。至於超拔先靈,必靠實在功,否則雖費千金,於事無補。要超拔祖先者,除本身須修身養性外,印贈善書為第一大功,因仙佛出世,度人出苦為第一大願,而經典善書即為仙佛之心聲、度人修心養性之要旨,故傳經典、印善書,正符仙佛之心,其功最大,以此功回向先靈,為出苦之快捷方式,如欲誦經超度,亦必先有經書為憑,此點世人不可不知。其它如濟貧恤苦,公益事業等也是應行之善業。
楊生曰:千歲金言極有道理,仙佛傳道說法均記之以書,傳經印典正合天心,其功浩大,祖先性靈自然被天心引力所吸,得赴極樂。
濟佛曰:楊生所言甚合道義,「天經」即是「地義」,人能盡仁盡義,則人格完全,天仙有份了。
千歲曰:此鹿三次轉世已了前因,我將其罪過一筆勾銷,命將軍將該鹿帶到「回魂亭」給其飲下「回魂湯」。
將軍曰:遵命!請楊善生亦隨我前去觀察詳情。
楊生曰:是是,多謝將軍。這邊果然有一亭,上書「回魂亭」,內有一位老公公,將一杯杯之湯給各類生靈飲下,個個均現人形,有男、有女、有老、有幼。
將軍曰:楊善生你站在旁邊觀看,我領一杯「回魂湯」給這隻鹿飲下。
楊生曰:可以,請隨意。喔!好像在變魔術一樣,山鹿飲後立刻形骸變易,變成為一位約五十餘歲老人,頭髮不長,頭上果然有受戒香記,此為還俗後之相貌吧?
將軍曰:正是,此人出家還俗,開齋破戒,故受三轉,變成獸類,因飲下回魂湯,變化幻身,即刻脫胎換殼,恢復原形。
楊生曰:不知這位鹿人現在要如何處理?
將軍曰:此位鹿人至回魂止,是本府職責,回魂復身後,另交十殿轉輪王,按照前因,再投胎為人,據我所知,由本府交往之人,轉輪都降生於貧困之家,或五體不全之人,再受苦磨業報,若知修者,日後漸轉佳境。
濟佛曰:楊生因時刻有限,我們向將軍辭行,再到府內向千歲辭駕吧!
楊生曰:多謝將軍指教,因回陽時刻已到,不便久留,再見!
濟佛曰:多謝千歲指教,因時刻不早,我們準備回堂,後日再來拜訪。
千歲曰:免禮,我也不便耽誤,歡迎再來。
濟佛曰:「四生回魂府」,天下眾生大都不悉,我計劃讓楊生詳細參觀,以披露給世人知之,故下次當再來打擾。
千歲曰:歡迎!命將軍排班向濟佛及聖賢堂楊善生送駕。
楊生曰:擔當不起,多謝千歲及諸位仙官,我們告辭了。
濟佛曰:快上蓮台,準備回堂。
楊生曰:我已坐穩,請起程吧。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮台,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )






第二十一回 三遊四生回魂府 三度目、四生回魂府を訪問する




濟公活佛 降________丙辰年十二月初九日
詩曰:水族蜉蝣苦海中。飛禽走獸逐寒風。
生前偏愛邪途樂。春夢魂回色相空。
濟佛曰:陰路淒淒,每日都是啼啼哭哭之聲,人死悲哭
,畜生死也哀啼不止,四生出世人間,被世人
宰殺者多,生靈被刀割,一時驚魂失魄,欲逃
生路,但力弱無法掙脫,所以只好哀鳴嘶叫,
如赴刑場被處決一般,一點靈性飄飄墮落九泉
,「四生回魂府」正收留其魂魄,以還復原來
人身,再按業障隨緣報應,以了歷劫所造之因
。眾生如不行正道,心狠手辣,傷天害理之事
不畏者,死後定被轉輪為胎、卵、濕、化四生
。楊生準備遊冥。
楊生曰:恩師!今因堂內有一位鸞生之父靈歸道山,內
心哀痛不已,為何天不多留善人,扶持聖賢道
業,將一位善者召回上天呢?
濟佛曰:生老病死,雖公侯將相,身居尊榮,眼望大好
江山一樣要撒手歸天,何況一般人呢!只要在
生知修善道,則人雖死,身雖亡,其精神道範
長留人間,所謂哲人精神永生,世間無不死之
人,你也不必太過傷神。
楊生曰:我真想與他會面,探詢其歸天後之情形。聽其
子孫說:其將歸天前二日,自知塵緣已盡,將
要西歸!不知修道至何種火侯方能達到此種境
界?
濟佛曰:因機緣尚未成熟,所以會面之事無法安排。至
於修道自知死期,乃是真誠感動天地鬼神,事
先示兆,亦可藉此機會證實鬼神非是空談,如
能真心修道,則生死在己掌中,屈指即知。並
非稀奇之事,此乃是一種感應。不要再談,以
免耽誤遊冥,快上蓮臺。
楊生曰:遵命! 恩師我已坐穩,請起程吧。……
濟佛曰:已到了,速下蓮臺。
楊生曰:前面 千歲及「四生回魂府」仙官都已前來。
濟佛曰:快向前參駕。
楊生曰:拜見 千歲及諸位仙官,今天又來打擾,請多
指教。
千歲曰:免禮!你們師徒既不嫌本府為畜生滿地之處,
三顧茅蘆,我亦十分歡喜,請二位隨我進入殿
府。
濟佛曰:多謝!因時間不早,請 千歲帶楊生四處參觀
各機關,將四生回魂情形告知,以登載「地獄
遊記」。
千歲曰:那麼請隨我前面各機關參觀吧!……
楊生曰:此處設備甚為奇妙,好像陽間之吸塵器,一隻
隻蚊子,不知從何處被吸來,結成一團後,便
落下,好像雪花糖結成一團,還在振動不已。
千歲曰:此乃蚊子被人打死或是被噴殺後,被地氣吸引
到本府,一團約有五百隻左右,如此由散靈聚
為一全靈,自然落在一邊,再灑以「回魂水」
,就能回復人身。
楊生曰:這種設備整片都是,是何種妙法所致呢?
千歲曰:乃是地心引力之妙用,地氣所引,因蚊蟲為散
靈,性濁,死後自然被吸來此地。散靈又如聚
沙成塔,回魂之妙如此。我們再參觀別處吧。
楊生曰:整個廣場都是畜生,甚多生平未見過的奇禽異
獸,老虎、獅子都有,猶如一個動物園,雞鴨
豬更是數不清。……已回到府內,不知 千歲
有何指教!
千歲曰:我現時正辦理一件案子,前面這隻公雞,已來
此申訴,我翻開雞之原始資料給你觀看;此雞
前生為一富家之子,生於臺灣北部,因常恃富
淫人妻女,並常用金錢買來含苞少女,供其逞
慾,以淫奸室女為樂,罪孽太重,故轉世為雞
五世,今日業債已滿,魂歸本府,要求回魂。
楊生曰:太可怕了,雞由人變,那麼吃雞肉的人,是否
有罪呢?
千歲曰:各物都具生靈,刑體不同而已,其靈性與人相
同,世人喜食肉類,當然以營養學而論,脂肪
蛋白質較高,食之以強壯身體。不思四生全是
罪惡人類所變,其身有一股不正之氣,且人將
殺死動物時,它為逃生掙扎不已,心中驚怕,
全身血液循環失常,五臟六腑產生毒素,人將
它殺死,吃其血肉,雖是有益,但其害潛伏其
中。人如心中緊張,驚慌之時,血液變質,若
常遇此種情形,身體必致病焉,此乃心理引起
生理之病症。人如健康,面呈血色豐采;如果
死亡,全身便呈烏青色,稱為屍體。人吃動物
屍體,有不淨原素存在,實利弊並存,科學家
亦曾提倡素食養生論。凡是修道者,一時縱不
能全禁葷腥,亦宜減食為妙,以免使濁氣充滿
人身,否則要得清淨道果,甚不容易。若論罪
與無罪還在其次。
楊生曰:千歲所言甚是合科學原理,要吃不吃隨人心意
,利弊既明,要如何也由自己決定了。再請問
千歲,前面來了一隻猩猩及鸚鵡,猩猩舉止猶
如人類,鸚鵡口中還能講話,他們是否高級一
點呢?
千歲曰:猩猩舉止如人,頭腦也甚聰明,只怪生前為人
聰明自誤,所以此世墮落獸身;鸚鵡雖能學人
言語,但前世為人逞口舌,害人家破人亡,今
生只好入籠內,聽人言語,學人說話,空有一
張利嘴,可惜英雄已無用武之地。世人一舉一
動如果違理違法者,死後墮落飛禽走獸,永無
了期,不可不慎之!
濟佛曰:因時刻有限,我看「四生回魂府」參觀就此結
束,世人概括也有所了解,這裏只是辦理回魂
,其他如被十殿 轉輪王判轉四生,尚未轉完
之魂,不在此地辦理,此點世人須明白之。楊
生我們準備回堂。
楊生曰:多謝 千歲及諸位仙官之指教,因時刻已到,
我們師徒將回陽,向大家辭駕!
千歲曰:那裏!不週之處,請多包涵,命諸位將軍向濟
佛及楊善生送駕。
濟佛曰:楊生準備上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回程吧。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )




第廿二回 遊第四殿會晤五官王 第四殿會晤五官王を訪問する



濟公活佛 降_________丁已年正月十六日
詩曰:人生走馬看花燈。趕路匆匆歲月。
萬象更新丹正熟。一元復始欲飛昇。
濟佛曰:丙辰年已過了,聖賢堂自龍歲八月十五日,奉
旨著作「地獄遊記」,轉眼已屆半載,人生好
比走馬燈,從不停步,剎那光陰飛逝,世人能
逢幾次元宵?感馬齒徒,眼前所看盡是孩童
,手提燈籠嬉戲,攬鏡自照,頓覺髮白顏!
如不趁早修身,欲待何時?在我心中丹田氤氳
一粒仙丹,但待一元復始,萬象更新之時,丹
熟蒂落,自可脫殼飛昇大羅。一年之計在於春
,一生之貴在於少,愛惜光陰,珍惜生命,信
心懷抱,何妨魔難重重,光明前程在望,正步
而行,願祝大道順風。今日準備遊冥,楊生提
起精神。
楊生曰:恭禧發財!
濟佛曰:恭禧。恭禧!不過為師不想發財,我已有「金
玉滿堂」,只想「早生貴子」。
楊生曰:出家人還想早生貴子,不是壞了佛門清規嗎?
濟佛曰:你會錯意了!我是想天能多生「貴」氣慧智之
「子」,少生聰明奸巧之徒,則天下可以早日
清平,我亦可以逍遙自在,不必跋涉紅塵,為
度眾生而費盡苦心。
楊生曰:恩師出言甚妙,但現在世人所希望早生貴子,
是求孩子出世後,將來能賺大錢,發財,故
恭禧早生貴子,不如「恭禧發財」,世人也較
樂意入耳。
濟佛曰:會賺錢並不全是「貴子」,尚有甚多「賤女」
啊!哈哈!一順嘴就造下了「口業」,罪過,
罪過。我們準備遊冥,你快上蓮臺。
楊生曰:今年這座蓮臺為什麼大了呢?
濟佛曰:任重道遠,蓮臺盛開,好好進修業,此乃你
之蓮位,有進展的表現。
楊生曰:豈敢!自感業障尚深,何來蓮位?
濟佛曰:蓮花出於污泥,「潔身自愛」就沒錯了。快上
蓮臺,今日我們將遊冥府第四殿。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程。……
濟佛曰:今天心血來潮,特吟勸世詞一篇:
問世人,忙什麼?都為三餐忙不休!
問世人,求什麼?都為名利日憂愁!
問世人,迷什麼?都為情愛身消瘦!
問世人,想什麼?都為妄念昏了頭!
問世人,做什麼?傷天害理怎可走!
問世人,得什麼?生忙至死空雙手!
問世人,淫什麼?妻女被淫恨風流!
問世人,等什麼?回頭是岸向道修!
問世人,修什麼?出泥不染任遨遊!
問世人,遊什麼?同登慈航樂悠悠!
濟佛曰:已到了,快下蓮臺,「第四殿冥府」已在眼前

楊生曰:喔!前面果然是「第四殿」。
濟佛曰:五官王及眾仙官已出殿,我們前去參駕。
楊生曰:參見 五官王及諸位仙官,我乃是臺中聖賢堂
聖帝門下楊生,奉命著書,今日由濟佛引導
,有幸來到貴殿,請多賜指教!
五官王曰:免禮,快起來,新春開筆就如此辛勞,為著
書而奔波九泉,聖賢堂諸生精神可嘉,請 濟
佛及楊善生隨我入殿稍坐,聊談一番。
楊生曰:多謝 冥王厚禮。
冥王曰:請坐,請坐,將軍速奉瓊漿。
楊生曰:多謝 冥王。
濟佛曰:楊生你有福了, 五官王特賜自己飲用之瓊漿
,此是仙家妙品,你飲下可以益智添慧。
冥王曰:請 濟佛及楊善生不用客氣,快飲用。
楊生曰:氣味芬芳,沁人心脾,有一股清涼又溫暖之感
覺,感謝 冥王惠賜,我當盡力效勞,完成著
書任務。
冥王曰:免客氣,此瓊漿是瑤池所賜,十殿 閻王皆有
,飲此可以加靈性之光輝,若地府判官則只
可食仙茶,鬼卒只可飲清茶,因果位不同,所
受之待遇自然有別。
楊生曰:貴殿辦理審判罪魂情形如何?
冥王曰:我亦管轄十六小地獄,其它尚有新地獄,以
防陽人日新月異所犯之罪,地獄分層負責,各
有所司。凡是在生為非作歹之人,死後從鬼門
關而入,上孽鏡臺照出原形,罪證齊全後,看
所犯之罪為何殿管轄,逐移交各殿處理,我現
在將辦理一件案件,請兩位隨我升堂參觀。
楊生曰:是,是。案前二位牛馬將軍押來一位男性罪魂
,形體看來好像總經理或董事長之格,滿面紅
光,已有些禿頭,不知犯何罪?其已顯得驚慌
發抖!
冥王曰:此位罪魂,頭腦聰明,在世本是經營西藥商,
後來想發財,因自己對藥品頗有研究,便製
造偽藥販賣,害人不淺,今日壽數該終,被陰
差押來判罪。
濟佛曰:因時刻已到,我看楊生準備回堂,後期再來囚
獄內訪問這位罪魂就可,對五官王甚抱歉,請
多原諒。
冥王曰:那裏!命將軍及眾差役排班送駕。
濟佛曰:楊生準備回堂。
楊生曰:多謝 冥王及諸位仙官厚禮招待,先告辭了。
濟佛曰:楊生快上蓮臺,準備回堂。
楊生曰:遵命!我已坐穩,請 恩師回程吧。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟公活佛 降_________丁已年正月十六日
詩曰:人生走馬看花燈。趕路匆匆歲月。
萬象更新丹正熟。一元復始欲飛昇。



濟佛曰: 丙辰年は既に過ぎ去りました。 

 聖賢堂に於いては龍歲八月十五日より、「地獄遊記」を著作する旨を奉じ、瞬く間に半分を過ぎています。

 人生はあたかも走馬灯のように歩みを止めず、月日は刹那の内に飛び過ぎてゆきます。

 世の人々は元旦を何度過ごす事ができるでしょうか?

 馬の歯の様な感覚がいたずらに増し、眼の前に見るのは子供や孫ばかりで、手には灯篭を持って遊び、鏡をふと見て自分を照らしてみると髪は白く顔は黒くなっているのを覚えます!

 
 早い内に修身をしなければ、いつを待てばよいのでしょう?

 私の心中の丹田には密度の高い仙丹が一粒ありますが、一元の始まりに還り万象が更新する時には丹は熟し茎は落ち、自ずと殻を脱し飛昇して大いに現れ出ます。

 
 一年の計は春に於いてであり一生の貴さは少年に於いてであり、月日を愛惜し生命を愛惜し信心を抱き、魔難が重なろうとも前には光明を望み歩みを正しくして行き、大いなる道が順調になるように願い祝います。

 
 本日は冥界を巡る準備をしましょう。 楊生さん、精神を起こしなさい。


楊生曰: 財産ができておめでとうございます!

濟佛曰: おめでとうございます。 おめでとうございます。

 ですが、師としては財産ができる事を望みません。  

 私は既に「 金玉滿堂( 金玉が堂に満ちている ) 」であり、「 早生貴子( 早く貴い子供を生む ) 」事だけを望んでおります。


楊生曰: 出家した人がまだ貴い子供を欲しがるのですか?

 これは仏門の清らかな規則を壊す事ではないでしょうか?

 
濟佛曰: あなたは意味を取り違えています! 

 私は天が「 貴い 」気と智慧の「 子 」を多く生み、聡明でイカサマをする輩を少なく生む事を望んでいるのです。

 そうすれば天下はすぐに清平になり私も逍遥自在となる事ができ、俗世間を渡って衆生を救う為に苦心する必要も無くなります。


楊生曰: 恩師の御発言はとても精妙であられます。

 ですが、現在の世の人々の「 早生貴子( 早く貴い子供を生む ) 」という事は子供が世に出た後将来沢山お金を稼ぐという事で「 早生貴子( 早く貴い子供を生む ) 」を喜んでいるのです。

 「 恭禧發財( 財産ができておめでとうございます! ) 」の方が世の人々には耳に入りやすいでしょう。


濟佛曰: お金を稼げるという事が全て「 貴子 」という訳ではありません。

 「 賤女( 賤しい女 ) 」も沢山おります!  ハハ!

 口を開ければ「 口業( 口の業障 ) 」を造り出します。

 罪作り、罪作り。

 我々は冥界を巡る準備をしましょう。  すぐに蓮台に乗りなさい。


楊生曰: 今年はこの蓮台はなぜ大きくなったのですか?


濟佛曰:
  


  

濟佛曰:任重道遠,蓮臺盛開,好好進修業,此乃你
之蓮位,有進展的表現。
楊生曰:豈敢!自感業障尚深,何來蓮位?
濟佛曰:蓮花出於污泥,「潔身自愛」就沒錯了。快上
蓮臺,今日我們將遊冥府第四殿。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程。……
濟佛曰:今天心血來潮,特吟勸世詞一篇:
問世人,忙什麼?都為三餐忙不休!
問世人,求什麼?都為名利日憂愁!
問世人,迷什麼?都為情愛身消瘦!
問世人,想什麼?都為妄念昏了頭!
問世人,做什麼?傷天害理怎可走!
問世人,得什麼?生忙至死空雙手!
問世人,淫什麼?妻女被淫恨風流!
問世人,等什麼?回頭是岸向道修!
問世人,修什麼?出泥不染任遨遊!
問世人,遊什麼?同登慈航樂悠悠!
濟佛曰:已到了,快下蓮臺,「第四殿冥府」已在眼前

楊生曰:喔!前面果然是「第四殿」。
濟佛曰:五官王及眾仙官已出殿,我們前去參駕。
楊生曰:參見 五官王及諸位仙官,我乃是臺中聖賢堂
聖帝門下楊生,奉命著書,今日由濟佛引導
,有幸來到貴殿,請多賜指教!
五官王曰:免禮,快起來,新春開筆就如此辛勞,為著
書而奔波九泉,聖賢堂諸生精神可嘉,請 濟
佛及楊善生隨我入殿稍坐,聊談一番。
楊生曰:多謝 冥王厚禮。
冥王曰:請坐,請坐,將軍速奉瓊漿。
楊生曰:多謝 冥王。
濟佛曰:楊生你有福了, 五官王特賜自己飲用之瓊漿
,此是仙家妙品,你飲下可以益智添慧。
冥王曰:請 濟佛及楊善生不用客氣,快飲用。
楊生曰:氣味芬芳,沁人心脾,有一股清涼又溫暖之感
覺,感謝 冥王惠賜,我當盡力效勞,完成著
書任務。
冥王曰:免客氣,此瓊漿是瑤池所賜,十殿 閻王皆有
,飲此可以加靈性之光輝,若地府判官則只
可食仙茶,鬼卒只可飲清茶,因果位不同,所
受之待遇自然有別。
楊生曰:貴殿辦理審判罪魂情形如何?
冥王曰:我亦管轄十六小地獄,其它尚有新地獄,以
防陽人日新月異所犯之罪,地獄分層負責,各
有所司。凡是在生為非作歹之人,死後從鬼門
關而入,上孽鏡臺照出原形,罪證齊全後,看
所犯之罪為何殿管轄,逐移交各殿處理,我現
在將辦理一件案件,請兩位隨我升堂參觀。
楊生曰:是,是。案前二位牛馬將軍押來一位男性罪魂
,形體看來好像總經理或董事長之格,滿面紅
光,已有些禿頭,不知犯何罪?其已顯得驚慌
發抖!
冥王曰:此位罪魂,頭腦聰明,在世本是經營西藥商,
後來想發財,因自己對藥品頗有研究,便製
造偽藥販賣,害人不淺,今日壽數該終,被陰
差押來判罪。
濟佛曰:因時刻已到,我看楊生準備回堂,後期再來囚
獄內訪問這位罪魂就可,對五官王甚抱歉,請
多原諒。
冥王曰:那裏!命將軍及眾差役排班送駕。
濟佛曰:楊生準備回堂。
楊生曰:多謝 冥王及諸位仙官厚禮招待,先告辭了。
濟佛曰:楊生快上蓮臺,準備回堂。
楊生曰:遵命!我已坐穩,請 恩師回程吧。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。












【 地獄遊記 日本語版 七 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】




第廿三回 遊灌藥小地獄 灌藥小地獄を訪問する

濟公活佛 降_________丁已年正月十九日
詩曰:偽藥庸醫實害人。貪錢損孽隨身。
華陀濟世施仁術。菩薩心腸化玉津。
濟佛曰:世間不少良知泯滅的人,喜愛金錢,不顧道
,如庸醫誤人,甚至有製造偽藥出售,視人命
如草芥,罪惡滔天,陽律雖嚴,仍有飛蛾撲火
,以身試法之徒,其死後到地獄亦是有苦難言
,如不信者,我帶楊生往地獄一遊即證所言非
虛。今日準備遊冥,楊生上蓮臺吧!
楊生曰:不知今日行程要往何方?
濟佛曰:第四殿所附屬之囚獄,快準備出發。
楊生曰:我已坐穩蓮臺,請 恩師起程。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:前面之囚獄,傳來甚多嘔吐、呻吟聲音,獄門
上書:「灌藥小地獄」。牛頭馬面二將軍各押
男女罪魂向內進入。喔!獄官及將軍已經出大
門,好像知道我們到此地。
濟佛曰:正是,前面獄官及將軍已來迎接我們,楊生快
向前參駕。
獄官曰:歡迎 濟佛及聖賢堂楊善生駕臨本獄參觀,前
刻接到 主公諭命,獲悉二位將來本獄採訪實
況,以登載「地獄遊記」,使陽人相信有地獄
之存在,二位請隨行吧!
楊生曰:多謝獄官之厚禮,「灌藥地獄」門邊兩旁堆滿
了各式各樣藥品,近前一看,其商標不論中文
、英文、日文皆有,包裝甚為美觀,請問獄官
,貴獄也在經銷藥品嗎?不然為何陳列著這麼
多藥品?在陽間許多大藥局也無販賣如此多之
醫藥?
獄官曰:本獄並非在出售藥品,這些藥品乃是凡人在世
偽造之藥,陽間製造一物,陰間亦馬上現形顯
像,故製造一瓶偽藥,陰府亦浮出傳真現象,
陽人在世之罪證自然皆擺在此地,絲毫不差,
如日月對照一樣,此點世人應明白之,勿謂暗
室可以虧心,豈知暗室鬼神監察其中,否則人
之罪業,怎能隨身報應呢?太上感應篇云:「
禍福無門,惟人自召;善惡之報,如影隨形。
」即是此理。
濟佛曰:世人大都不信因果,當知善惡之報,如影隨形
,在燈光下,人可觀見自己形影,一入暗室,
已無影像可觀,自以為神不知,鬼不覺,那知
,暗室正是多鬼地方,自投羅網,要怪何人?
獄官曰:請二位快入內參觀。
楊生曰:獄內都用鋼筋圍起,可以見罪魂每人在內哀聲
痛叫,鬼卒正用一桶一桶色之物,灌入口中
,個個掙扎欲避陰差之灌物。
濟佛曰:我帶你到這邊,看前期那位罪魂被判來受刑之
經過情形。
獄官曰:好的,我帶你入內參觀。
楊生曰:真是可憐,這位罪魂前日在第四殿時,而尚有
紅暈,經過三日而已,現已無血色,整個嘴臉
鼻孔,沾滿了色液體,不知是什麼東西?
獄官曰:這位罪魂因在世製造偽藥,害人不淺,死後本
獄用色藥水灌服,此藥極苦,且含毒素,難
以入口,一入口裡,肚腸絞滾,又痛又想嘔吐
,但是卻吐不出來,此為製造偽藥之報應。
楊生曰:這位罪魂之西裝,亦已沾滿藥水,污穢不堪
,兩眼失神。
罪魂曰:請救命!這位和尚大佛祖及這位陽人,快解救
我,我已受不了,拜託!如能救我,我來生一
定做牛犬報答宏恩,我陽間留有甚多金錢,亦
可叫我子女送給你們。
獄官曰:胡說,這位是 濟公活佛,不是陽間之和尚,
你送他金錢有何作用?放開你,快將在生非為
之事,向這位陽人坦告,此為陽間臺中聖賢堂
關聖帝君門下楊善生,奉旨遊冥,著作善書
勸世,你坦白說出,可以減輕一些罪刑。
罪魂曰:感謝大人!說來慚愧,也使後代蒙羞,我在生
時開西藥房,經銷中外藥品,耳濡目染,久而
得有一些醫藥常識,心想要發財,不行險路
不可,故購買一臺小機器,用麵粉及色素,偽
造各種暢銷藥品,影射真貨之包裝,大量製售
,除自己販賣外,並推銷至其他藥房,賺了不
少金錢。今年新春,不幸病死,享壽五十二歲
,死時,由牛馬將軍押到孽鏡臺,照出在生製
造偽藥及販賣情形,使我大驚失色,原來地府
還有這種利害儀器,所以不能辯解。三日前,
被第四殿 五官王判我入灌藥地獄三十年,當
我到要執刑時,更使我神魂欲散,因生前所做
之偽藥,原封不動擺在獄前,陰府確實神通廣
大,罪證齊全,有何話可說?三日來,被陰鬼
灌服藥水,實在太難喝,不喝又被挨打,強
灌入口,痛苦難言,入口後,肚腸絞痛不已,
要吐又吐不出,後悔已遲。世間經營藥房者,
萬萬不要學我,如有犯法者,快改過,否則死
後有苦可受了。
獄官曰:孽畜!你還有甚多不法,快說出,不可隱瞞,
否則,加重動刑。
罪魂曰:好好,我再說就是。我經營藥房時,為貪圖厚
利,亦曾經暗中販賣迷幻藥劑,讓一些青年男
女服用,使他們瘋瘋顛顛,造成許多不幸事件
,罪該萬死;還有一次,一位朋友送我一本鸞
堂仙佛扶鸞勸世善書,要我研讀,多做好事。
我翻開幾頁,都是什麼神仙佛聖降壇論說詩文
,我隨即拋棄,心想太空時代,有什麼鬼神仙
佛,都是迷信之徒,才相信鬼話。豈知死後,
閻王將譭謗仙佛及拋棄善書之罪加刑五年。
原來這位陽人就是凡間鸞堂善生,我實太過迷
痴,請 濟公活佛及善生多幫忙,向獄官求情
,放我出獄。
楊生曰:恩師啊!這位罪魂尚有一點良知,還懂得「鸞
堂」二字,我看赦他幾分罪吧?
濟佛曰:生前不信仙佛鬼神,自詡科學文明,死後才後
悔,你現在在鬼神手中,後悔已晚,念你坦白
說出犯罪情形,待「地獄遊記」將來印刷成書
後,感化世人,可將其萬分之一功超你出苦

獄官曰:罪有應得,嚴刑懲不法,不必多求情!雖然你
製售偽藥尚無直接害死人命,但造成許多遺害
人體事件,可謂間接殺人,故冥王判你重罪。
濟佛曰:時刻不早,楊生準備回堂,下次有緣再來參觀

楊生曰:多謝獄官及諸位將軍指導,我將隨師回堂,再見。
濟佛曰:快上蓮臺,準備回堂。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回程吧。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )



 
濟公活佛 降_________丁已年正月十九日
詩曰:偽藥庸醫實害人。貪錢損孽隨身。
華陀濟世施仁術。菩薩心腸化玉津。

濟佛曰:世の多くの良心を失ってしまった人々は金銭を愛し道徳を顧みず、藪医者が医療を誤るが如く偽りの薬を売り出して、人命を草芥の如く見て罪悪は天をも乱し、現世に於ける法律は厳しくともまだ飛んで火にいる虫の如く身をもって法を試そうとする輩が死んだ後地獄へと至り苦しんで述べる事も難しい。 信じられないのなら、私が楊生を連れて地獄を一巡りすればそれが虚言であるかすぐに証明を得る事ができるでしょう。  今日は冥界を巡る準備をしましょう。 楊生さん、蓮台に乗ってください!

楊生曰:今日はどこへと向かうのでしょうか?

濟佛曰:第四殿に付属する囚獄です。 出発する準備をしなさい。

楊生曰:私は蓮台にしっかり座りました。恩師よ。出発してください・・・・・

濟佛曰:着きました。 蓮台を降りてください。

楊生曰:前にある獄からは嘔吐や泣き喚く声が伝わってきます。獄の門の上には「灌藥小地獄」と書かれています。牛頭馬面の二将軍が男女の罪魂を中に押しやって入れています。
 おっ! 獄官と将軍は既に大門を出ています。  まるで我々がここに来たのを知っているようです。

濟佛曰:そうです。前の獄官と将軍は既に我々を迎えに来ています。楊生さん前に行って挨拶してきなさい。

獄官曰:済佛さんと聖賢堂の楊善生さんがこの獄を参観にいらっしゃいまして歓迎します。

 主公の命を既に受け、お二方が本獄に来て実況を調査しに来て世の人々に地獄の存在を信じさせる為に「地獄遊記」に載せるという事を知っていました。 お二方は私についてきてください!

楊生曰:獄官の厚い礼に大変感謝しています。「灌藥地獄」の門の両脇にはあらゆる薬品が積まれて近寄ってみると商標が中国語、英語、日本語など沢山揃っています。

 包装はとても美しいです。獄官さん、この獄も薬品を販売しているのですか? でなければ、何故こんなに沢山の薬品を陳列しているのですか? 現世の沢山の大きな薬局でもこんなに沢山の医薬品は販売していません。

獄官曰:この獄は薬品を販売しているのではありません。これらの薬品は世の中で人々が造った偽の薬です。 現世で何かを作れば、冥界にもすぐに同じように作り出されます。

 世の人がなした罪の証拠もこの地では自然に置かれるのです。 太陽と月が照らし合うように、少しも違いなしに。  世の人々はこの点をハッキリ知っていなければなりません。 人に見えない暗室では良心に背いてもいいと言ってはなりません。 暗室においても鬼神は観察しているのです。 さもなければ人の罪はどのようにして身に従い応報されるだろうか・・・・・

 太上感應篇には「禍福には門は無し。 ただ自らこれを招くのみ。善悪の報いは影の如く形に寄り添う。」というのはまさにこの理屈なのです。

濟佛曰:世の人の殆どは因果を信じませんが、善悪の応報は影の如く形に寄り添う事を知らねばなりません。  明かりの下では自分の影を見る事ができますが、暗室に入れば見えるはずの影も見当たらず、神も鬼も気が付かないと思います。 暗室はまさに鬼神が沢山いる所であると知る由もなく、自ら網に飛び込み一体誰を責められるというのでしょうか?

獄官曰:お二方は中に入って参観して下さい。  

楊生曰:獄の中は鉄筋で囲われています。 罪魂は皆中で苦しみ叫んでいます。鬼神は正に黒い物を桶に汲んで口の中に入れ一人一人はこれを避けようともがいています。

濟佛曰:私はあなたをあそこら辺に連れて行きます。前のあの罪魂が審判を受けて刑罰を受けている過程の情景を見なさい。

獄官曰:分かりました。私が中に連れて行って参観させましょう。

楊生曰:本当に可哀相です。この罪魂は前日第四殿にいた時赤く眩暈を起こしていました。三日たっただけで、血色がありません。口顔鼻孔は全て黒い液体が垂らされています。なんの液体であるか分かりません。

獄官曰:この罪魂は現世で偽薬を造り深く人を害していました。死後はこの獄で黒い液体薬を飲まされています。 この薬は極めて苦く毒素も含み口に入れる事も難しく、口に入ると胃腸はねじれかえり痛くて吐きたくなるが吐けないのです。これが偽薬を製造していた応報なのです。 

楊生曰:この罪魂のスーツは黒い液薬で染まっています。とても汚く両目が失神しています。

罪魂曰:助けて下さい! 和尚大佛さんと現世の人。いますぐ私を助けてください。もう耐えられません。 お願いします! もし私を助けてくださるのなら来世では必ず牛や犬になってご恩に報います!  私は現世に沢山の金銭を残しておきました。 子女にあなた達に送らせましょう。 

獄官曰:デタラメをいうな! このお方は済公活佛さまで、現世の和尚ではない。お金を送った所で何になる?  放すから生前にしていた行いをこの凡人に正直に話なさい。  このお方は現世の台中の聖賢堂関聖帝君門下の楊善生さんで、命を受けて冥界を巡り善書を著作し、世に勧告をする為にいらっしゃったのだ。 お前も正直に話せば罪も少しは減らしてやろうぞ。

罪魂曰:感謝します! 話すのも恥ずかしいです。子孫代々を辱めます。私は現世にいた頃、西洋の薬局を開いていて、漢方から外国の薬品を販売していました。 耳目から馴染んで、しばらくするとある程度医薬常識を得るようになり、邪なお金儲けをしたくなってきて、邪道に陥って一台の小さな機器を買ってきて麺の粉と色素を使って各種の偽薬を造り本物の薬の包装をコピーし大量に製造販売し、自分で販売する他他の薬局にまでセールスし沢山のお金を稼ぎ出しました。

 今年の新春に不幸があり病死し享年は五十二歳でした。 死んだ後、牛馬将軍に孽鏡臺に押しやられ生前に偽薬を製造販売していた状況を映し出されました。

 私はびっくりして顔色を失いました。地獄にもこんな利器があったのか? と。  私は弁解する事もできませんでした。   三日前、第四殿で五官王の審判を受け灌藥地獄に30年の判決を受けました。 執行する時に私の魂を更に散り散りにさせる為に生前に造った偽薬が封も開けないまま獄の前に置かれていました。

 地獄とは本当に神通力が広大で罪の証拠も全て揃っている。 どんな話をする事ができましょう?  三日間、鬼神に黒い液薬を飲まされ本当に飲みにくいもので飲まないと打たれ、口に無理に入れられ苦しみは言いようもありません。

 口に入れた後、胃腸はねじれ痛みが止みません。 吐きたくても吐けずに後悔しても既に遅しです。 世間の薬局経営者の皆さん。 絶対に私の真似をしてはいけません。 法律を犯している人はすぐに改めて下さい! さもなければ死んだ後は苦しみを受けねばなりません。

獄官曰:鬼畜め! お前は他にもまだ沢山不法を犯しただろう。 話なさい。 隠すこともできないぞ。 でないと更に刑罰を科すぞ!

罪魂曰:わかりました。更に話します。薬局を経営していた頃、ぼろ儲けを企んで裏で幻覚剤を販売し、青年男女に飲ませ頭をおかしくさせて沢山の不幸な事件を起こし、万死に値します。 他にも友人が一人私にちゃんと読んでいい事を沢山するようにと聖堂フーチ(自動筆記)の勧世善書をくれました。

 私は何ページか読むと、神仙佛聖が降臨し詩文を読むなどという話があって、すぐに投げ捨ててしまいました。 この天空を飛ぶ程の時代に、鬼神仙佛などあるものか! 迷信の輩だけがこんな鬼話を信じるのだ。と思いました。 

 死んだ後に初めて、閻魔大王は仙佛を罵り善書を投げ捨てた罪で、五年刑罰を重くされたという事を知りました。

 この現世の人こそ、聖堂フーチ(自動筆記)の善生でしたか?! 私は本当にあまりに迷い愚かでした。済公活佛と善生のお方、なんとか獄官にお情けをかけていただいて獄から出られるようにとりはかっていただけませんか?

楊生曰:恩師よ! この罪魂にもまだ少しは良心も残されていて「鸞堂(フーチを行う聖堂)」という二文字を知っています。 いくらか罪を減らして頂く事はできませんか?

濟佛曰:生前には科学文明を誇り仙佛鬼神を信じようとせず、死んだ後にやっと後悔している。今鬼神の手中の中にいるが、後悔してもすでに遅い。 自分が犯した犯罪の状況を正直に述べたので将来「地獄遊記」が印刷出版され、世の人々を感化すればその一万分の一の功徳によって苦しみを抜け出る事もできましょう。

獄官曰:罪を犯せば必ず報いを受ける。厳刑で不法を懲らしめる。 お情けを求めてはならぬ! お前は偽薬を製造販売し直接人命を害した訳ではないが、沢山の人体に於ける後遺症を造り出し、間接殺人とでも言う事ができる。 そこで冥王も重罪の判決を下したのだ。

濟佛曰:時間も遅いので、楊生さん、堂へ戻る準備をしなさい。縁でもあれば再び参観しにきましょう。

楊生曰:獄官さんと将軍の皆様のご指導に大変感謝します。私は師に従い堂に戻ります。さようなら。

濟佛曰:蓮台に乗りなさい。 堂に戻る準備をしなさい。

楊生曰:私はしっかり座りました。 恩師よ。 戻りましょう。

濟佛曰:聖賢堂に着きました。楊生さん蓮台を降りて身体に戻りなさい。



第廿四回 遊沸湯澆手小地獄 沸湯澆手小地獄を訪問する


濟公活佛 降_________丁已年正月廿三日
詩曰:小偷大盜惹貽羞。不義之財富亦休。
養子胡為傷祖。門庭落葉意添添。
濟佛曰:世間百業皆可經營,俗語云:「行行出狀元。」只要生財有道,不犯國法,則世無餓死之人
,環觀社會,卻出現一些不務正業之徒,專以
竊盜或詐欺為業,甚至為奪財物,暗下毒手,
殺死人命,養子不教誰之過?可憐天下父母心
,費盡多少血汗,養成一個浪蕩子,作奸犯科
,危害社會治安,罪惡可誅。在生稱為流浪好
漢,獨霸一方,可是來到地獄囚牢內,已是束
手就縛,被鬼差鞭打叱喝,太可憐了,世人如
果不信,今日我帶楊生到地府參觀一番,便知
究竟。楊生準備遊冥,快上蓮臺。
楊生曰:多謝 恩師教訓開導,世人聽您之言必定有所
同感。我有一問題請示:有許多人問我遊冥情
形,言此時此刻您帶我遊冥,如果同時有人請
您降臨,您是否能分身呢?請能向眾生釋疑。
濟佛曰:這個問題的確存在眾生心中,我今略為釋之:
清潭印月,明亮如洗,但世人捉之成為水泡,
所謂:「鏡中花,水中月,虛浮不實。」佛謂
:「佛法無邊。」仙謂:「神通廣大。」仙佛
乃是一團虛靈金光而已,然可幻化無窮。仙佛
在天如一輪明月,凡是有水之江河、海洋皆有
月亮之存在,故云:「千江有水千江月,萬里
無雲萬里天」。月只是一輪,怎能變化多端呢
?因其高明配天之故。人如能行善積,勤修
大道,如「聖賢堂」三字,只代表一個勸世鸞
堂,但天下有千萬人的心目中,皆浮有「聖賢
堂」三字,此就是一堂印千心,一月照千江。
再譬一例,現時電視之播映,現場只有一位主
持人,家家只要頻道相同,便現出千萬位之主
持人,其奧妙如此,皆在一念之調和相通,世
人如要求我降臨,只要心與我相通,感應道交
,我就立刻降臨其心目中,此點希世人悟之。
濟佛雖只一位,我在天上,凡有緣者,一可化
萬千,人人皆可觀之,經云:「佛在靈山莫遠
求,靈山只在爾心頭,人人有個靈山塔,好向
靈山塔下修。」也就是這個意思了。已耽誤遊
冥時間,楊生快上蓮臺,準備赴冥參觀。
楊生曰: 恩師我已上蓮臺,請起程吧。……
濟佛曰:已到了,楊生快下蓮臺。
楊生曰:遵命!耳中已聞慘叫聲,前面地獄囚牢,門上
有「沸湯澆手小地獄」。
濟佛曰:此乃第四殿所管轄之「沸湯澆手小地獄」,我
們快向前行,準備參觀。
楊生曰:裏面已走出一班官員,可能是獄官,……參拜
獄官及諸位將軍,今日我及 濟佛,奉命到貴
獄參觀,請多指導。
獄官曰:免禮!歡迎 濟佛及聖賢堂楊善生駕臨本獄指
教,我甫奉 冥王之命,知您們前來本獄,不
週之處,請多包涵。
濟佛曰:已耽誤不少時間,慢來請獄官勿見怪,楊生快
隨獄官入內參觀吧。
獄官曰:二位隨我入獄內參觀,詳細情形,就可明瞭。
楊生曰:多謝!整個獄內,充滿水蒸氣,哭叫聲響成一
片,獄內罪魂雙手都被釘在木架上,鬼差各提
整桶滾水,用瓢澆在罪魂雙手,個個燙得哀聲
痛叫,另一位鬼差提鞭,一聞哭聲便鞭打一下
,狀甚可憐,不知他們所犯何罪?有者年紀尚
輕就受此慘刑。
獄官曰:這些罪魂,在世都是犯竊盜或詐欺之罪,故死
後墮落本獄受罰,我叫幾位,您可以聽其自述
生前作歹情形。
楊生曰:甚好!我可以問其非為情形,以登載「地獄遊
記」,勸化世人。
獄官曰:我已放下三位罪魂,命第一位向這位陽間善生
招出在世作孽情形。
罪魂曰:唉唷!我的雙手快要腐爛,請師父快幫忙解救
,替我敷藥止痛。
楊生曰:看他雙手已流出黃水,好像爛豬肉一樣,請
恩師幫他敷藥。
濟佛曰:你不要多言,他自己雙手作孽,藥品亦是難醫
這種惡毒怪手。
獄官曰:孽畜,不可胡亂訴苦求救,快將在世作何惡事
招出。
罪魂曰:好啦!我在生因家庭甚為富有,養尊處優,與
一些阿飛型朋友甚好,吃飽不想做事,都在咖
啡廳鬼混,調戲一些風塵女郎,或是與一些太
妹、阿花們為伍玩樂,雙親屢勸不聽,最後被
登報脫離父子關係,我從此抱恨在心,不再回
家,乾脆流浪江湖,混入社會,受一些惡道
朋友之引誘,學會偷竊技術,常在公車上或車
站等公共場所,大施「神手」!
獄官曰:孽畜,出言不可冒瀆「神佛」,是伸出「怪手
」!
罪魂曰:如此扒竊金錢,後來想,這樣獲利不多,進而
常侵入公寓住宅偷竊財物。一生中,得有財物
近百萬,一次在竊取財物時被發現,經鄰人追
趕,不幸被逮送法辦,經法院判刑,送入監獄
執行。因出獄後,並無悔過而收腳洗手,依然
暗中行竊。至四十一歲時,因酒色過度,致癌
症而亡,病中除自己花錢治療外,一些道朋
友見我已無能力,便甚少理睬,所以苦悶而亡
。死時被牛馬將軍押來地獄,一路鞭打,後被
判入此獄,方知自己被折壽九年,實在為作惡
之報應,我亦無言可說。
獄官曰:你後悔已遲,如果你出獄後知過必改,好好做
人,造功補過,亦不必折壽,及墮地獄受苦,
你不但犯竊盜之罪,更犯了不孝大罪,故 冥
王判你來此獄三十二年,有罪可受了。第二位
罪魂快向陽間聖賢堂楊善生陳述生前罪過。
罪魂曰:我在世經營五金及各種機器零件買賣,頭幾年
,刻苦耐勞賺了不少錢,慢慢學會賭博及吃喝
玩樂,在外面沾花惹草,並蓄有一小星同居,
髮妻毫不知情,因此經濟漸週轉不靈,後來為
彌補開支,便向兩家工廠大量購進貨料,開出
巨額支票,而將各種五金器具轉地賤價脫手,
銀行只留少許存款,然後逃之夭夭,一些貨主
在票據到期時,領不到錢,方知是空頭支票,
都來找我算帳,並告到法院,警方四處通緝,
後在親友處被逮,將我移送法辦,因我將錢存
放女友住處,判刑出獄後生活仍是快樂,可是
債主都痛恨,罵我「臭人、騙子、沒良心」。
六年前我因心臟病死亡,被牛馬將軍拘提到冥
府第二殿, 楚江王罵我倒人貸款,吃些不正
當的髒錢,判入「糞尿泥地獄」受刑。刑畢,
今轉到第四殿, 五官王又說我開支票詐欺,
雙手為罪魁,害人不淺,判入「沸湯澆手地獄
」十年,蓄小姨太太,生活不檢,另要判罪。
冥王還告訴我,全部刑罪受苦後,將發交轉
輪:「第一世轉生為人,身體殘缺,但有天才
技藝,受債主雇用,替他賺錢,自己只得微資
糊口,以還前世債務。第二世轉生做為富不仁
之兒,出世體弱多病,消耗家財求醫,雖居富
室,每天吃藥度日,此醫生即前生債主,專為
賺回債款之「特約醫生」。這就是一為為富不
仁之報;二為吃人錢財,還錢吃藥之報,因果
報應一一抵銷。」世人做生意要守商業道,
沒良心的錢是吃不過第二世的,像我後悔已經
太晚了。
獄官曰:孽畜!經商無,五金最後還是變塵土,詐欺
人財,來世連本加利還清,連累後代臭名不絕
,子孫何時出人頭地?剛才這位罪魂所說屬實
,因果報應絲毫不差,依冥司之監察,其前世
債主都有善,後世各將轉輪索回被欠貨債。
世人因果牽連甚為微妙,如蜘蛛網東扯西拉,
凡有所關連,皆難逃各種報應,世人應以此為
借鏡,不可存心不良,任何傷人利己之行,都
會造下業障,難怪世人多逢障網阻絆,而嘆人
生苦海啊!
濟佛曰:因時刻不早,我看訪問二位罪魂就可。
楊生曰:也好,再請問獄官,現在陽間犯有搶劫案件,
有者被判極刑,槍斃後不知被禁在何處?
獄官曰:關於被處極刑之犯魂,另禁在比此地獄更嚴刑
之處,後日再帶你去參觀吧!
楊生曰:多謝獄官及諸位將軍之指導,我們準備回堂,
再見!
濟佛曰:快出來,速上蓮臺,準備回堂。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟佛曰: 世間に於けるあらゆる生業は皆経営する事ができます。


 俗に「 あらゆる生業で一番になれる。 」といいますが、生業でも道に適っていて国の法律を犯さなければ、飢え死にする人も無くなるでしょう。



 ですが社会を見渡してみると正業に就かない連中がでてきます。

 盗みや詐欺、更には財物を強奪し影で残忍な手段で人命を殺すものさえ出てきます。

 子供を育てても教化しない、誰の過ちでしょう?


 天下の父母の心はかわいそうです。

 どれ程の血や汗を流してゴロツキを育てるのか。

 罪を犯し社会の治安を害して、罪を罰せられる。




 生前にチンピラを称し徒党を支配しても地獄の牢の中に来る。

 手を縛り付けられ鬼の遣いに鞭打たれ罵られる、余りにかわいそうです。

 世の人々は信じないのなら、我が本日楊生を連れて地府へと赴き参観させましょう。

 そうすれば真相がわかるでしょう。



 楊生さん、冥界を巡る準備をしましょう。 

 蓮台に早く乗ってください。





楊生曰: 恩師の御教導に大変感謝します。

 世の人は恩師の御言葉を聴いたら必ず同感するでしょう。

 私には教示して頂きたい問題が一つあります。 



 沢山の人が私に冥界を巡った情景を質問します。


 この時刻、あの時刻に恩師が私を連れて冥界を巡りますが、もしその時にある人が恩師に降臨する事をお願いしたら、恩師は分身できるのでしょうか?



 衆生に向けて解説していただけないでしょうか?


濟佛曰:この問題は衆生の心に確かに存在します。

 我は今簡単に説明しましょう。
 
 清き池に月が映っていて、洗った様に明瞭ですが、世の人はこれを水の泡と捉えてしまいます。

 いわゆる「 鏡の中の花、水の中の月は非現実で実体がない。」と言います。

 仏は「 仏法は無辺である。」と言い。仙は「神通は広大である。」と言います。


 仙佛は一団の虚霊金光でしかないが、変幻無窮です。

 仙佛は天に於いて一輪の明月の如しであるのです。    

 水がある河川や海洋では皆、月が存在します。

 故に「 水がある千の河では月が千あり、万里に雲が無ければ天は万里である。」と言います。

 月とは一つの円に過ぎませんが、どのようにしてあのように多彩に変化するのでしょうか?

 それは天の叡智の采配にあるからです。


 人はもし善を為し徳を積み大道に勤め修めれば「 聖賢堂 」の三字の如く、一つの世に勧告する聖堂を代表するだけですが、天下の千万の人の心の中に「 聖賢堂 」の三文字が浮かび上がります。


 これはまさに一つの堂が千の心を刻み、一つの月が千の河を照らすという事です。
 
 更にもう一つの例えを話しましょう。

 現代ではテレビの放映が一人の製作者が居るだけでも、沢山の家で同じチャンネルをみれば千万の製作者が出現します。

 このように巧妙なのです。

 一念が調和し通じれば、世の人々は我の降臨を要求し感応し、道が交わります。

 我はすぐさまその人の心の中に降臨します。

 世の人々にはこの点を理解してもらう事を望みます。

 濟佛はただ一人に過ぎませんが、天上に居り縁があれば万千と化す事ができ、人々は皆これを見る事ができます。



 経典に曰く「佛は霊山に居るが遠くに求める必要はない。霊山はただ心にあります。人々には霊山の塔があります。 

 霊山の塔に赴いてその下で修めなさい。」

 というのはまさにこの意味なのです。

 冥界を巡る時間を費やしました。

 楊生さん、蓮台に乗ってください。

 冥界を巡り参観する準備をしてください。




楊生曰:恩師よ。蓮台に乗りました。

 出発してください。・・・


 
濟佛曰: 着きました。

 楊生さん、蓮台を降りてください。



楊生曰: かしこまりました! 

 耳には既に叫び声が聞こえてきます。

 前面には地獄の牢があり、「 沸湯澆手小地獄 」と書かれてあります。



濟佛曰: ここは第四殿の管轄である「 沸湯澆手小地獄 」です。

 我々は前に行き参観の準備をしましょう。


楊生曰: 中には既に官員達が居ます。

 恐らく獄官でしょう。


 ・・・獄官さま達と将軍の方々。

 今日は私と濟佛が命を承りこの獄へと参観に参りました。

 御指導の程願います。




獄官曰: 礼儀は要りません!

 濟佛と 聖賢堂 の楊善生さんの本獄への来臨を歓迎します。

 我は冥王の命を奉じあなた方が本獄にお越しになる事を知っていました。

 至らない所はお許しください。



濟佛曰:既にすくなからぬ時間を費やしました。

 獄官さま、遅れて来た事を訝しがらないで下さい。

 楊生さん、獄官さまに従って中に入り参観しなさい。



獄官曰: お二方、我について獄の中の詳細な状況を参観して下さい。

 そうすれば明らかとなるでしょう。



楊生曰: 感謝します!

 獄内はすべて水蒸気が充満しており、叫び声が一つとなり響いております。  


 獄内の罪魂は両手が木の柱に釘で打ち付けられ、鬼の使いは桶に満ちた煮えたぎったお湯を罪魂の両手に瓢箪でかけています。



 皆、やけどで泣き叫んでいます。 

 他の鬼の使いは鞭をもって、叫び声を聞くと鞭打っています。


 とても可哀想です。 

 彼らはどんな罪を犯したのでしょう? 

 ある者は年はまだ若いのにこの残酷な刑罰を受けております。



獄官曰: これらの罪魂は世に居たころ皆、盗みや詐欺の罪を犯していたので、死後にこの獄に堕ちて刑罰を受けているのです。



 幾人か呼んでくるので、生前の悪い事を為していた状況を自ら述べさせるのを聞くことができます。


楊生曰: それはいいですね!

 私はその悪い行いの状況を「地獄遊記」に載せて世の人々を勧告する為に尋ねる事ができます。



獄官曰: 我は既に三人の罪魂を放し、一人目をこの現世における善生さんに世に居た頃の悪事を述べさせます。


罪魂曰: アララ・・・私の両手はすぐにも腐乱しそうです。

 師父さまにすぐに助けて頂いて、薬を塗って痛みを止めていただけないでしょうか。



楊生曰: 彼の両手を見てみると既に黄色い液体が流れ出ていて腐乱した豚肉と同じようです。


 恩師よ。彼に薬を塗ってあげる事はできませんか?



濟佛曰: 余計な事を言いなさるな。 

 彼は自分の両手で悪を為したのです。

 この種の有害な両手は薬品では治す事も難しいのです。



獄官曰: 畜生者めが! 

 でたらめに苦しみを訴え救いを求めてはならぬ。

 俗世でしでかした悪事をすぐに述べなさい。



罪魂曰: 分かりました!

 私が生まれた家はとても豊かで甘やかされて育ち、放蕩者の友人達とつるんで食べ飽きて何もしたくなくて喫茶店で遊び暮らし風俗嬢達と戯れつるんで遊んで、両親の度重なる勧告も聞かず、遂には親子の縁を切る届出をされてしまいました。



 私はその時から心に恨みを抱き、家に戻らず思い切って世の中を流浪し黒社会へ出入りするようになりました。


 悪友達の誘いに乗り強盗の技術を学び、バスやバス停で「神の手」をふるうようになりました!


獄官曰: 畜生者めが!  

 「神仏」を冒涜してはならぬ。

 それこそが「怪しき手」を伸ばし出すという事だ!

 

罪魂曰: このようにスリで金銭を盗み、後にはこれでは得るものは多くないと思い、アパートや住宅に常に侵入し財物を盗んでいました。


 一生の内に得た財物は百万にものぼりました。 

 ある時財物を盗んでいるときに近所の人に追いつかれ不幸にも逮捕され法廷に送られ、法院の判決で監獄に送られました。



 出獄した後にも後悔して足を洗う事もしないで、相変わらず陰で盗みを働いていました。

 41歳になり酒や好色に過度に溺れ癌で死にました。 


 病気では自分のお金で治療する以外は黒社会の仲間は私を見て既に役に立たなくなった思い殆ど相手にしなくなりました。


 それで苦悶し死んでしまいました。

 死んだ後、牛馬将軍に地獄へと押しやられ一路では鞭打たれ、後にこの獄に堕ちるという判決を下されました。


 その時になって初めて自分は寿命を9年短縮されたという事を知りました。

 本当に悪い事をした応報で何も言う事ができませんでした。



 
獄官曰: お前は後悔しても既に遅い。

 監獄から出た後に過ちを改めてよくよく人格を陶冶し功徳を積んで過ちを補わなければならないと気付いたのなら、寿命を短縮される必要もなく地獄へと堕ちて苦しみを受ける必要もなかったのだ。


 お前は盗みの罪を犯したばかりでなく、更には親不孝の大罪を犯したのだ。

 故に冥王はお前をこの獄に32年入れるという判決を下したのだ。

 罪が有ればこれを受けなければならない。

  
 第二の罪魂はすぐに俗世の 聖賢堂 の楊善生さんに生前の罪悪を述べなさい。

 

罪魂曰: 私は現世に居た頃、金属及び各種の機器の部品の売買の経営をしていました。

 始めの幾年かは苦労に耐えてかなりのお金を稼ぎ出しましたが、だんだんと賭博や飲み食い遊びを覚え始め、外で女性をあさり一人の女性と同居を始め、妻には全く愛情を感じなくなりました。



 そこで経営状態は巧くいかなくなり、後には支出を補うために二つの工場から大量の財物を購入し巨額の支出を出してしまい、各種の金属器具の原価の節約に走りました。

 銀行には少しの預金しか無くなり、後に逃げ回りました。 


 一部の出資者は株の期限が来た時にお金を受け取る事ができずに、空約束と気付いて私を探し清算させようとし法廷に告訴して、警察は四方に通告し後に親友の所で逮捕され法廷へと送られました。

 私はお金を女性の住処に置いておいたので、判決を受けて監獄を出た後も生活は楽しかったです。


 ですが出資者達は後悔し、私を「 臭い人、詐欺師、良心が無い 」などと罵りました。

 六年前私は心臓病を患い死にました。

 牛馬将軍に冥府の 第二殿 へと持ち込まれ楚江王は私を「 他人のお金を空費する。正当ではない汚れたお金を費やす。」と罵り「 糞尿泥地獄 」で刑罰を受ける判決を下されました。


 刑罰が終わると今は 第四殿 へと移され 五官王さまも私を出資詐欺を行い、両手は罪の主催であり他人を浅からず害したと話され「 沸湯澆手地獄 」に十年の判決を下されました。

 若い愛人を囲い、生活には節制が無く他の罪の判決を受ける必要があるとおっしゃいました。


 冥王は他にも私に刑罰の苦しみを受ける事が全部終わった後にも、生まれ変わる際には『 第一世には前世での債務を償うために、障害者として生まれ天才的な技芸の才能はあっても、主人に雇われて主人の為にお金を稼ぎ出し、自分は糊口をしのぐだけのわずかなお金しか貰えない。

 第二世には裕福でも仁が無い家の子として生まれ変わり、体が弱く病気が多く家の財産を消耗し医者を求め、裕福な家に居ても毎日薬を飲んで日々を暮らす。

 これらの医者達は前世の出資者達で出資したお金を取り戻す為の「 特別な医者 」なのです。


 これはまさしく一つは豊かでも仁が無いと事の報いであり、二つ目には他人の財産を空費したという事の報いなのであります。
 
 薬を飲んでお金を返すという事であり、因果の応報は一つ一つ清算される。』とおっしゃいました。


 世の人々は商売をする際には商業道徳をよくよく守り、良心の無い金銭は次の世では食べる事ができないと理解して下さい。


 私のように後悔しても既に遅すぎるのです。




獄官曰: 畜生者が! 

 商売を経営するに道徳も無い。


 金属は最後には塵と戻る。他人の財産を騙し浪費する。

 来世に於いては元手も利子も全てすっかり清算される。

 後世は道連れとなり悪名が絶える事は無くなり、子孫はいつになったら日の目を見る事ができるでしょう?


 
 先程、この罪魂が述べたように因果応報とは少しも違う事はなく、冥司の監察に依っています。 

 前世では出資者達は皆善徳有る人々で、後世においては輪廻の生まれ変わりで損した分を取り戻します。   


 世の人々の因果とはこのように精妙について回るものであり、蜘蛛の巣の網の様に東西に張り巡らされ全ての物事は関連し合い、各種の応報を逃れる事はできないのです。


 世の人々はこれを鏡とし良くない心を宿してはならず、他人を傷つけて自分を利するという行いは何でも因果の障害を造り出すものであります。

 世の人々が多くの障害足枷に出くわし、人生の苦界を嘆くのもこの事で納得がゆきます!


 
濟佛曰: 時間も遅いので、二人の罪魂に尋ねるだけでいいと思います。

楊生曰: それもいいですね。

 獄官さまにお尋ねしたいのですが陽間に於いて強盗を犯した案件ではある者には極刑が下され銃殺された後にはどこに監禁されているのですか?

 



獄官曰:極刑に処された罪魂に関しては、この地獄より更に厳刑に処されています。

 後日あなた方を連れて再び参観しにいきましょう!



楊生曰: 獄官及び将軍の皆様のご指導に大変感謝しております。

 我々は堂へと戻る準備をします。 

 ではお暇申し上げます!



濟佛曰: 蓮台にはやく乗ってください。 

 堂へと戻る準備をしなさい。


楊生曰: 既に座りました。

 恩師よ、堂へと戻ってください・・・



濟佛曰: 既に 聖賢堂 へ着きました。 


 楊生さん、蓮台を降りて身体に戻ってください。


【 地獄遊記 日本語版 八 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】







第廿五回 遊刺嘴小地獄 刺嘴小地獄を訪問する



濟公活佛 降_________丁已年二月初六日
詩曰:涎沬無遮淚浪揚。傷人爛舌少開張。
花言亂放終枯謝。巧語難生一日香。
濟佛曰:人生充滿著喜怒哀樂與悲歡離合,要修道說來也不容易。要保持真心自在,得下一番工夫,非是口裡講講便可成了,當要有實地行,立為道基,否則任其講得天花亂墜,亦同一場落花流水,激不起信心與動力。今日準備遊冥,楊生快上蓮臺。
楊生曰:恩師!您為何頻頻嘆氣?
濟佛曰:不同的人心,道出了不同的言語,有的說梅干是鹹,有的說是甘,有的說是甜,有的說是苦,將一條圓通大道說得團團轉,使人眼花撩亂,不知如何是好!
楊生曰:噯呀!修道人看開一點嘛!只要把握住圓心,管他東倒西歪一樣安然自在。
濟佛曰:還是你聰明,我濟顛差一點亦失落在這迷魂陣中,現在總算有條光明大道了,不要多談,快上蓮臺。
楊生曰:遵命……。
濟佛曰:已到了,下蓮臺參觀吧!
楊生曰:前面獄官及諸位將軍已來。我是聖賢堂 關恩
主門生,今夜到貴獄參觀,請多指教。
獄官曰:二位免多禮,本獄是「刺嘴小地獄」,為第四
殿所管轄,因接到 冥王諭命,知 濟公活佛
及聖賢堂楊善生今日將駕臨本獄參觀,失禮之
處,請多原諒。
濟佛曰:請獄官勿謙虛,我們師徒奉命遊冥著書,今日
遊至貴獄,請獄官及將軍多賜方便,讓楊生參
觀。
獄官曰:遵命!請二位隨我參觀本獄罪魂受刑情形。
楊生曰:獄門上書「刺嘴小地獄」,我看這一定是苦不
堪言了。
獄官曰:隨我入內,不要拖延時間!
楊生曰:果然不錯,獄中哀聲震耳欲聾,陰差正用一支
好像鑽釘之尖銳利器,兇猛向綁在柱上的人嘴
巴猛刺,猶如欲置其於死地,罪魂被刺哀痛慘
叫,此種刑罰,與人工屠豬一樣,不知他們犯
何罪,為何受此嚴刑?
獄官曰:我放開幾個,你可詢問便知一切。
楊生曰:多謝獄官!
獄官曰:命這位罪魂向臺中聖賢堂楊善生自述在世所犯
何罪?
罪魂曰:我嘴巴痛得不得了,以前在閻王面前已招認,
為什麼再叫我說一次!
濟佛曰:貧僧在此,要向你化一次緣,難道不肯施捨嗎?
獄官曰:此乃 濟公活佛,其奉旨遊冥著書,你若不速招出,逆旨之罪,你可擔當不起,「阿鼻地獄」你想去嗎?
罪魂曰:原來這位和尚就是 濟公活佛,在陽間曾聽過
您的大名,真是該死,請 濟公活佛赦罪,我
坦白說出在世做孽之事:我在世時,因嗓子不
錯,有歌唱天才,便常至酒家、歌廳走唱,也
曾被製藥廠商聘請至各角落作巡迴表演,在歌
壇生活中,為迎合觀眾趣味,便時常表演自編
自唱之黃色歌曲,或表演下流動作,臺下一時
嘩然,鼓掌叫好。因出言皆為不正,死後被閻
王判罪,言我一生不唱愛國歌曲,或是振奮人
心、陶冶人類心性之歌,所唱盡為傷風敗俗,
不堪入耳之低級歌謠,有害社會善良風俗,故
判我入「刺嘴地獄」十年。每日受此鐵鑽刺嘴
,真是有口難言。在世時,生活浪漫,另有他
罪,出獄刑滿後,還要被送到他處執行,這是
獄官告訴我的,現在想反悔也太慢了。希望世
間的歌星唱歌不要專唱愛欲難禁的歌詞,多唱
些有意義歌曲,否則死後,嘴巴所哼的都是「
哀聲悲歌」了。
獄官曰:寄語世間之歌手,多唱振奮人心歌曲,勿儘唱
些男女間難分難捨之調,以免造成社會不良風
氣,造下無邊口業而墮地獄。再命第二位罪魂
向楊善生實說在生犯罪情形。
罪魂曰:我嘴巴好痛,還在滴著血水。想起生前,因個
性外向,嫁夫後,時常與丈夫吵嘴,開口都是
咀天罵地;並常與鄰居婦女吵架,過錯最多者
就是時常用言語慫恿他人,使鄰居家庭釀成不
和,有一位鄰居,我因曾與他吵架,為報仇恨
,便散佈不實流言說:「其妻與某某先生有染
,在某地相會,被我看見。」一傳十,十傳百
,害人家庭生出風波。並曾拆破人家姻緣,其
它用嘴亂說是非甚多,死後被 閻王判我來「
刺嘴地獄」八年,其它尚有別罪,我不想多說。
獄官曰:好吧!你那張壞嘴造出的孽已經夠多了。
濟佛曰:時間不早,我看準備回堂,楊生你還有疑問嗎

楊生曰:再請問那一位罪魂說說生前之過錯吧!
獄官曰:快向這位善生招出在生之罪!
罪魂曰:我在生時,因父親學會醫術,專用草藥替人治
病,我常看父親製藥醫病,心裡也有一些常識
。父親死後,有病人來求治,我便言:「家父
生前將『祖傳秘方』完全教我,不論任何疑難
雜症,我皆能藥到病除,不過,這些藥材都是
從深山取來,非常不容易,是珍貴奇藥。」病
者信以為真,我便高價賣藥,其中有者被我醫
好,有者錢來病重,並無見效。若有人問我草
藥之秘訣,我皆不吐露,言為祖傳秘方不可洩
露,以期求他人拿錢來求教。一生中賺了不少
錢,死後那知 閻王無情,判我入此獄受罪,
後悔已遲。
獄官曰:你憑三寸不爛之舌,開口閉口就是「祖傳秘方
」,你不知那只是「父傳秘方」。雖然你濟世
有功,但索價過高,有失醫,故判你有罪。
凡是世人藏有祖傳秘方應儘量公開救世,不可
用來歛財,或誇口以草藥偽稱高貴名藥,否則
口舌造罪,「刺嘴地獄」有其一份。
濟佛曰:時刻不早,楊生準備回堂,多謝獄官及諸位將
軍,我們先辭別了。
楊生曰:多謝獄官指導及厚禮招待。
獄官曰:奉送二位,若不嫌棄,請再來一遊。
楊生曰:多謝!
濟佛曰:快上蓮臺,準備回堂。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起駕回程吧。……
濟佛曰:凡是愛說謊話及背後搬弄是非者;或女性不知
溫柔和言;或破壞他人婚姻;或在背後咒罵長
輩者,應特別小心,如不改過,將來亦是「刺
嘴地獄」之鬼。世人如常說聲:「謝謝您、對
不起」,災去福來禍遷移。聖賢堂已到,楊生
下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟佛曰:人生は喜怒哀楽や悲嘆離別が満ちています。修道が必要としても話しはじめるのも容易な事ではありません。

 真心を自在に保持する為には一つ工夫をこらす必要があります。 口の中で話すだけでできるものではありません。   実直に徳行を行い、道の基礎の上に立たねばなりません。

 さもなくば話しをしても流水に花が落ちるのと同じように支離滅裂で、信心と動機をかきおこす事ができません。 今日は冥界を巡る準備をしましょう。 楊生さん、蓮台に乗ってください。


楊生曰:恩師よ! 何故頻繁に嘆いているのですか?

濟佛曰:色々な違った心を持つ人々が色々違った言語を話し、梅干が塩辛いだとか、甘いだとか、苦いだとかいう人々が、一つの円通大道をあれこれ言い回していて、人々の目をくらましていてどうしたらいいのか分からないのです!

楊生曰:ああ! 修道者も少し見切りなさい! 円心をしっかり把握してさえいれば周りがシッチャカメッチャカでも構う事なく安心自在でいられます。

濟佛曰:あなたはやはり聡明ですね。 気のふれた私、済佛ももう少しでこれらの迷った魂の中に落ち込む所でした。  今はやっと光明大道が見えます。  余り話していないで、早く蓮台に乗りましょう。


楊生曰:かしこまりました。

濟佛曰:付きました。蓮台を降りて参観しましょう!

楊生曰:前面には獄官と将軍各位が既に来ております。  私は聖賢堂 關恩主の門生で、今夜はこの獄を参観させて頂きます。 どうか御指導の程、よろしくお願いします。

獄官曰:お二方、礼儀は要りません。この獄は「刺嘴小地獄」であり、第四殿の管轄となります。冥王の命を受け取り濟公活佛と聖賢堂の楊善生が本日本獄に来臨し参観される事を知っております。  失礼の処があればお許しの程を。

濟佛曰:獄官さま。謙虚になさらないでください。 我々師弟は冥界を巡り著書をする命を給わり本日この獄へと至りました。 獄官及び将軍の方々が便宜を取り計らって頂き、楊生に参観させて頂く事をお願いします。

獄官曰:かしこまりました! お二方は私について本獄の罪魂の刑罰を受けている情景を参観して下さい。

楊生曰:獄の門の上には「刺嘴小地獄」と書かれてあり、この場所はきっと言うも忍びないような苦しい所であると見受けられます。

獄官曰:私について中に入りなさい。 時間を引き延ばす事はできません!

楊生曰:やはりそうでした。 獄の中は泣き叫ぶ声が耳を震わせ耳が聞こえなくなる事を欲します。 陰界の遣いは鑽釘のような尖った鋭利な武器を一本用い柱の上に縛り付けられた口に凶暴に突き刺して死地に置きたいような様子です。


 罪魂は突き刺されて泣き叫び、この種の刑罰は豚の人工と同じようで、彼らはどんな罪を犯し、何故このような厳刑を受けているのでしょう?


獄官曰:我は幾人か解放しよう。質問すれば全て分かるでしょう。

楊生曰:獄官さま。 大変感謝します!

獄官曰:その罪魂は台中聖賢堂の楊善生さんに世に居たときにどんな罪を犯したのか自分で述べなさい。

罪魂曰:私の口は痛くてしかたがありません。以前閻王の面前で既に認めたのに何故もう一度再び話さなければならないのだ!

濟佛曰:貧僧がここにいます。あなたと縁を結びたいのです。 まさかお布施する事もいやなのですか?

獄官曰:このお方は濟公活佛で冥界を巡り書を著す旨を給わった。すぐに話さなければ、旨に逆らった罪を負う事はできないだろう。 「阿鼻地獄」に行きたいのか?

罪魂曰:この方が濟公活佛であられましたか。 現世に於いてあなたのお名前は聞いた事があります。 全くもって死ぬべきであります。

 濟公活佛さま、罪をお許し下さい。私は現世に居た頃犯した罪を正直に話しましょう。

 世に居た頃、のどが良く歌唱の天才があり、レストランやステージを回って歌っていました。 

 又かつて製薬工場商店に招かれてパフォーマンスのツアーであちこち回り、歌謡生活の中で観客の趣味に迎合する為に、いやらしい歌曲を自分で作って歌い下品な動作を表演するようになりました。

 ステージが終わるとワーッと拍手や喝采を受けました。

 発言は皆不正なものだったので、死んだ後には閻王に罪の判決を下され、私は生涯愛国の歌曲を歌わず、人の心を鼓舞したり人類の心情を陶冶するような歌を歌わず、風紀を破り聴くに耐えない低級な歌謡ばかりで社会の善良な風紀に有害であったので「刺嘴地獄」に十年入れられるという審判を下されました。

 毎日鉄で口を掘り刺され口はあれど言う事も難しい程です。 現世に居た時、生活はロマンティックで他の罪もあります。   刑期が終わり獄を出てからも他の処に送られ執行を受けます。  これは獄官が私に言った事です。

 今、反省後悔しても遅すぎます。
 
 世の中の歌手達には愛欲断ち難しのような歌詞ばかり歌わず、有意義な歌曲を沢山歌うように望みます。   

 さもなくば死んだ後、口ずさむのは「悲しむ歌声」ばかりとなってしまいます。

獄官曰:世間の歌手達には人心を鼓舞するような歌曲を多く歌う事を願います。

 男女の間が分かれ難く捨てがたいといった調子の曲ばかり歌って社会に良くない風紀を造り出し、無辺の口の業を造り地獄に落ちないように願います。


 次の罪魂に楊善生に生前の犯罪の情景を正直に話すよう命ずる。


罪魂曰:私の口はとても痛いです。血が滴っています。

 生前には個性が外向的で、夫に嫁いだ後夫といつも口喧嘩ばかりしていて口を開ければ天を呪い地を罵るという感じでした。
 
 隣近所の婦女といつも口喧嘩していました。 最も誤ったのはいつも言葉で他人を陥れていた事でした。

 隣近所の家庭を不和にさせました。

 私がある隣人と口喧嘩をして恨みを報いる為に「そこの奥さんはある人と浮気をしていて、ある場所でデートをしていた所を私に見つかりました。」という嘘の噂を流しました。

 噂に尾ひれがついて他人の家庭に波風を立て、婚姻を破壊した事もあります。

 他にも物事の是非を荒立てた事も沢山ありました。 

 死んだ後には閻王に「刺嘴地獄」に八年入れられるという審判を下されました。
 他にも別の罪がありますが、話したくありません。

獄官曰:よし! おまえのその口が造り出した罪はもう十分多い。

濟佛曰:時間も遅いので、堂に戻る準備をした方がいいと思います。楊生さん、まだ質問はありますか?

楊生曰:そこの罪魂さん、生前の過ちを話して下さい!

獄官曰:この善生さんにはやく生前の罪を話しなさい!

罪魂曰:私は生きていた頃父親に医術を学び、薬草を専門に使って病気の治療をしていました。  父親が薬を造って病気を治していた処をいつも見ていたので、常識もある程度身に付きました。

 父親が死んだ後、病人が来て治してくれるように求められました。 そこで私は「私の父は生前に『先祖伝来の秘密の方法』を完全に私に教えました。どんな症状でも薬で治せます。ですが、それらの薬の原料は山深くから採ってくるのでとても大変です。 珍しく貴重な奇薬です。」と言いました。

 病人はこれを本当だと信じ、薬を高価で売りつけました。 その中のある者は治りました。

 ある者は病気が重く、お金を積みましたが効果がありませんでした。

 ある人は薬草の秘訣を尋ねてきましたが、私は病人達がお金を積んで私に教えを求める事を期待して、「先祖伝来の秘密の方法なので洩らす事はできない」と言って吐露しませんでした。

 生涯でかなりのお金をもうけました。  死んだ後閻王は無情で私をこの獄に入れて罰を受けるとは知る由もありませんでした。  後悔しても既に遅しです。

獄官曰:お前は三寸の爛れない舌にまかせて、口を開けば「先祖伝来の秘密の方法」などと言い、「父親が伝えた秘密の方法」であるだけな事も知らなかった。

 お前は世を救う功はあったが、値段が高すぎた。 医術道徳を失ったが故罪があるという審判を下したのだ。

 世の人々は先祖伝来の秘方があったらできる限り公開し世を救いなさい。 それを利用して金儲けしたり、薬草を高貴な名薬などと偽ってはならぬ。

 さもなくば、口と舌は罪を作り出し「刺嘴地獄」と縁ができます。


濟佛曰:時間も遅いので楊生さん、堂へ戻る準備をしましょう。 獄官さまと将軍の皆様、我々はこれにて失礼致します。

楊生曰:獄官さまの御指導と手厚い招待に大変感謝します。

獄官曰:お二方を見送ります。嫌でなければ再び訪問して下さい。

楊生曰:大変感謝します!


濟佛曰:蓮台に乗りなさい。 堂へと戻る準備をしなさい。

楊生曰:座りました。恩師よ、戻ってください。

濟佛曰:デタラメを話たり、陰で物事の是非を荒立てる事を好む人、或いは女性がやさしく和やかな言葉を知らず他の人の婚姻を破壊したり、陰で年長者を罵ったりする者。

 特に気をつけなさい。 もし過ちを改めなければ「刺嘴地獄」の鬼となります。

 世の人はいつも「ありがとうございます。申し訳ありませんでした。」と話したり聞いたりしています。   災いが去れば福が来て、過ちは移る。 

 聖賢堂につきました。 楊生さん、蓮台を降りて肉体に戻りなさい。








第廿六回 遊斷筋剔骨小地獄 斷筋剔骨小地獄を訪問する






濟公活佛 降_________丁已年二月十六日
詩曰:大開利市好經營。童叟無欺百業成。
賭手攤開天理絕。財且慢論輸贏。
濟佛曰:今日遊冥時刻已到,楊生快上蓮臺。
楊生曰:遵命!我已上蓮臺,請恩師起程吧……。
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:前面就是「斷筋剔骨地獄」,獄門上已有書明
。獄官及將軍亦出來迎接我們。叩見獄官及諸
位將軍,弟子楊生隨 濟公活佛到貴獄訪問,
請多賜予方便。
濟佛曰:今日我帶楊生到貴獄,乃是奉旨著書而來,因
現時世道淪落,提倡物質而忽略精神之修養,
各貪財利,而不擇手段,只要有錢可取,管他
天理良心何在?所謂「良心不值錢」,實是可
悲。因南贍部洲臺中聖賢堂奉旨揮鸞闡教,以
挽回墮落之人心,著作經書勸世,績業輝煌,
故受 玉帝嘉賞,特賜旨著作「地獄遊記」,
由我引導楊生遊冥,將地獄情形,洩給世人知
之,今日遊至貴獄,請多指教。
獄官曰:濟佛您言重了!二位辛苦,奉旨著書之事,我
們已接到牒文通知,一切明白,請二位隨我入
內參觀。
楊生曰:鬼卒們實在太殘忍,用利刀將各罪犯之手斬斷
,各個嘶聲喊叫,但是身軀被縛在十字柱上,
也無法掙脫。
獄官曰:本獄是「斷筋剔骨小地獄」,鬼卒手提利刀,
先將罪犯之手筋砍斷,再將手骨剝去,丟給那
些「鐵狗」吞食,然後再剔斷手骨,受此刑者
甚為痛苦
楊生曰:我看每個亡魂都被刑得陷入暈迷狀態,旁邊那
些狗嘴裡吞食著被剝下的手肉,陽間的狗常
在桌下覓食魚刺剩骨,而吃人肉以維生的狗,
尚未見過,請問獄官,這些狗從何處來的?
獄官曰:此謂之「鐵狗」,陰府方有,專食人肉為生,
因其已無人性,故稱曰:「鐵狗」。若是陽間
之狗靈性甚明,看守門戶而忠於人類,現在世
人常養有許多高貴名狗,生活與人相同,甚至
與主人同眠。然地獄之狗則大不相同,為懲罰
失去人性,昧卻天理之人,故陰府養鐵狗以食
其肉,此為「報應」,所謂「狼心狗肺」則是
指此類。
楊生曰:獄官說得有理,人既無忠義之性,則比狗不如
,看這些罪魂都被刑得慘兮兮,不知是犯何罪

濟佛曰:我用蒲扇扇幾個清醒,以便道出自己作孽情形
。看我施法。……
楊生曰:果然一個個精神清醒,恢復完整人身。
獄官曰:我放開三位,向楊善生招供,以登載「地獄遊
記」。命這位罪魂快向善生招出自己在世犯何
差錯,才墮落本獄受罰!
罪魂曰:我說我說,太痛苦了,我的子孫卻不知道我在
陰府受苦,以為人死就算了。我在生時作賣菜
生意,為貪取厚利,便在秤子上作手腳,如一
斤蔬菜,有時只秤十二兩等等不一,一生中在
商場「偷斤減兩」,雖然常聽人說買賣要公平
,偷半斤後世要還八兩,但我當作馬耳東風,
全無良心發現。那知死後,魂到地府,孽鏡臺
前明明白白現出我作弊情形,被四殿 冥王判
我入「斷筋剔骨地獄」十年。每日在此受著斷
筋剔骨之刑。雙手猶如魚肉,任陰差宰割,後
悔已遲。世間的生意人,千萬要憑良心買賣,
勿貪小利,斗秤不公,地獄嚴刑不赦, 冥王
甚為討厭這種人,所以另眼看待,陰卒無情,
反悔已太慢了。
獄官曰:誰叫你在秤上暗作手腳?現時到地獄讓陰差修
理你這雙手的毛病。命第二位快向這位陽間聖
賢堂楊善生說出自己在生不正之事。
罪魂曰:遵命!因我在生家境不佳,又無讀書,便以收
買廢物為業,每日騎著一輛舊三輪車,四處收
買古物、廢鐵、廢紙等東西。因聽一位同行朋
友說,要買廢銅舊貨,如果按實重購入,獲利
不多,必在秤上作弊,即在秤錘上作手腳,秤
物時外人看來斤兩公平不差,可是如十斤之物
,我秤時只有七斤,賣舊貨之人大都不予計較
,能賣出就好了。一生中偷取斤兩已不勝數,
死後 閻王大怒,罵我收古物不守公道,有虧
商。現被判入本獄十五年,每日受刑,被陰
差欺負、侮辱,有苦難言,請這位陽間善生代
我求情減刑,以早日出苦,拜託,拜託!
楊生曰:恩師!他既說出實情,看他一付可憐相,衣服
破爛不堪,我看赦其幾分吧!
濟佛曰:我們是奉旨著書,其它之事不要干涉,由獄官
處理就可。
獄官曰:生前手既不愛清淨,此時只好由陰差剝皮斷筋
剔骨,這不是「斤斤計較」,但也「筋筋哀叫
」,男子漢有罪自己承擔,不必求情。換第三
位,快將你在世所行缺事,說給善生聽之,
以便登載於「地獄遊記」,勸化世間的賭徒。
罪魂曰:我在世時,先生是一名公務人員,地位還不算
低,他上班後,因兒女也各自上學,來無聊
,鄰居太太便邀我打麻將,起初我不懂牌技,
她便教我玩法,漸漸學會打麻將,進而各種賭
具也都熟能生巧。雖然輸贏不大,但從此沉迷
賭桌,四處打牌,無暇教養兒女及照顧家庭,
我丈夫屢勸均置之耳旁,所以家庭常起勃豁。
四年前我因心臟痲痺而死,到地獄後,被 閻
王判入此獄受刑,還半年即可出獄。勸世間的
婦女要守女,照顧家庭,不可像我這樣,以
免死後來此受刑,使雙手被砍斬,只怪自己在
生時不像樣。
獄官曰:家庭主婦忘卻齊家責任,在外賭博冶遊,敗壞
社會風氣,因還無詐欺及以賭為生, 閻王還
判妳輕罪。
楊生曰:請問獄官,至於那些開賭場之江湖郎中,專門
賭博詐欺,不知在何處行刑?
獄官曰:那就非本獄所管轄,當送往第七殿 泰山王嚴
辦。勸世間之人,凡是有犯以上罪過,要立即
改過自新,並印送「地獄遊記」勸世,則其罪
可消,死後不必到本獄受刑。
濟佛曰:因時刻不早,我們準備回堂。
楊生曰:多謝獄官指教,我們將回堂,辭駕了。
獄官曰:免禮,奉送二位。
濟佛曰:楊生快出獄門,準備上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回程。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟佛曰:今日私は楊生を連れて獄官の地獄へと来ました。 命をうけて著書を著すためです。
 現在は世相は零落し、物質ばかりもてはやし精神修養を疎かにし、利益を貪りその為には手段を選ばなくなっています。利益の為なら天理や良心など構いません。  いわゆる良心は金にならないという事でとっても悲しい事です。


 台中の聖賢堂は命をうけてフーチで教えを開示し、人々の堕落を救う為に経典を著し世を警告する。 その業績は輝かしく、玉帝の賞賛を受け、特別に「地獄遊記」を著す命をうけ、私は楊生を冥界に導き、地獄の情景を世の人へと知らしめる為にこの地獄へと来ました。どうぞよろしくご指導を願います。

 
 この地獄には人肉を専門に食べる鉄狗がいます。  まったく人間性がありません。
 陽間(現世)には犬が居て家を見守り主人に忠実です。

 陰間の犬は全く違います。 人間性を失い、天理を誤魔化す輩を懲らしめる為に人肉を食べます。

 








第廿七回 遊毒蜂小地獄 毒蜂小地獄を訪問する




濟公活佛 降_________丁已年三月初六日
詩曰:皈依聖佛表丹誠。放下屠刀鬼亦驚。
四正三清宜固守。青雲有路達天京。
濟佛曰:神仙修來不易,要為聖賢守心更難。世上道、
觀、寺、廟林立,招牌輝煌,談經論玄,參禪
悟道,原為度眾之所,人間的天堂。近世以來
,不少掛著神聖之名,暗地行著損勾當,或
將神聖當做搖錢樹,或彫神像當觀光物品,搖
搖變變,歛財、騙色事件層出不窮,褻瀆神聖
,欺世害人之罪不淺,陰律森嚴,絕無赦。
今日我帶楊生赴地獄參觀,可作世人之借鏡,
楊生準備遊冥,速上蓮臺。
楊生曰:遵命,我已上蓮臺,不知今日要往何方?
濟佛曰:「毒蜂地獄」。快閉上雙眼,準備起程。
楊生曰:我已閉目,請 恩師起程吧!……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:喔!原來「毒蜂地獄」就在眼前,陰差各押甚
多罪魂入獄中,各個沿路被鞭打,哀聲哭泣,
令人聞之心酸,不知他們身犯何罪?
濟佛曰:此輩在世皆是靠神吃飯,生前吃得太飽,故死
後要受陰司制裁,詳細情形等待入獄參觀,就
知一切。獄官及將軍已來迎接我們快去參駕。
楊生曰:獄官及諸位將軍,弟子楊生有禮,我乃陽間臺
中聖賢堂之堂生,奉命與濟佛遊冥著書,今日
到貴獄,請多賜方便。
獄官曰:請勿客氣,本獄為「毒蜂小地獄」,乃是四殿
所轄,為新設之囚獄,因近來犯罪孽者有
無減, 幽冥教主特在四殿新此獄,以管訓
罪犯,請二位入內參觀。
楊生曰:多謝!唉唷!恩師啊!我不敢進去,裡面都是
蜜蜂,每隻如大姆指,呈色,好像虎頭蜂,
向獄內罪犯猛叮,個個哀叫,欲逃無路,都擠
向牆邊角落,好幾隻蜂向我們這裡飛過來了,
真怕被叮著,逃避為妙吧!虎頭蜂甚毒,叮人
會喪命的。
濟佛曰:你何必大驚小怪,這些毒蜂都有靈性,不會見
人就叮,因罪魂本身有不正之氣,故其喜親近
之,如清淨之地,蚊蠅避之;污穢臭物,蚊蠅
趨之,此毒蜂是飛來示意,迎接我們。
楊生曰:那就奇了,原來炮聲不是傷人,而是變成鳴禮
炮迎貴賓了。
獄官曰:請二位向前參觀,楊善生你勿害怕,如果毒蜂
會隨便叮人,我們早已逃得無蹤,此毒蜂為神
物,專門叮刺在世假藉神名而謀財、騙色之人
,使其欲逃無路,罪魂想跑的話,群蜂反而追
趕螫人。你看每個罪魂身上傷痕纍纍,尤其頭
部腫脹,毒氣發作,淚下如雨,每個人抱頭蹦
跳。
楊生曰:殘忍之刑,每個罪魂被群蜂追襲,囚牢不大,
又無出口,要避無門。請問獄官他們犯何罪過
,為何來此受罪?
獄官曰:為登載「地獄遊記」,我開牢門,命幾個罪魂
出來自述生前非為事情,以資警世。
濟佛曰:甚好!現時陰司各獄已知我們師徒奉旨著作「
地獄遊記」,採訪有警世作用資料,請獄官多
予提供犯罪詳情。
獄官曰:此乃卑職之責。我提放二位罪魂,命其說出生
前惡行,給楊善生知之,不可延誤。
楊生曰:請問這位先生,你生前犯何罪,為何被判來此
獄受苦?
罪魂曰:說來丟臉,沒面子可以見人。我為臺灣南部某
鸞堂之鸞生,因入鸞甚多年,後被派為副堂主
之職,堂內有一次揮鸞著書,要印送各地善信
,我亦非常認真效勞,四處募款,欲多印幾本
送人。因我口舌甚好,二個多月便勸募三萬餘
元。當時我欠人少許債務,一時債主催討,我
想如何是好?因身邊有三萬餘元,不如留下一
部份償債,最後只交堂主二萬元,留下一萬二
千四百五十六元,除還清負債,還剩部份作為
生活費用,以為他人不知。可是從此以後,內
心有愧,對 恩主感覺不安,然而每次扶鸞,
恩主亦無寫出我貪錢之事。三年前,我得嚴
重胃病而死,被牛馬將軍扣押,當時 恩主亦
來我面前叱曰:「你一念之差,至死不悟。因
生前有種種因素不予當面點破,仙佛降鸞說法
,就是勸人行善戒惡,全部真理已包括做人處
世應行之道,既讀聖訓而不受教,罪有應得。
」並交代陰差稟告 冥王,加重判刑。我到冥
府, 冥王大怒,先被押到孽鏡臺照相現形,
將我生前募印善書款吞沒為私有情形,一點無
隱照出,使我心驚膽戰。後交由四殿 五官王
判罪,判我入「毒蜂地獄」二十八年,後再交
五殿處理。每日在此受毒蜂叮咬,全身痛癢難
當,腫脹不堪,毒蜂見我即追而不捨,小小囚
牢無處可躲。後悔生前入鸞,做 恩主之學生
,不遵聖訓,雖然只是一次犯錯,已無挽救餘
地,將望天下鸞堂鸞生要謹言慎行,有一差錯
,天眼難瞞,如今我後悔不及,太對不起 恩
主之教化及同道之引進,慚愧羞恥!
獄官曰:你入聖門,不受聖教,可謂欺師欺人,上對不
起恩師,下對不起出錢捐印善書之人。但真布
施不怕假和尚,布施之人善心既發,功不滅
;貪錢之人,惡心已生,大罪隨身。凡是入聖
門,錢財分文須一清二楚,否則沾污聖門清規
,地獄加重判刑,世人應謹慎之!
濟佛曰:聖門之敗類,錢財不清,破壞清譽,罪該萬死
,陰律列為不赦。寄語世人,修道須守清規、
戒律,以免墮落地獄受苦,而後轉生四生道輪
迴,後悔已遲。今日因時刻已到,改日再來拜
訪,楊生準備回堂,多謝獄官指導。
楊生曰:感謝獄官及將軍開方便之門,讓我們入獄參觀
,因時刻不早,先告辭了。
獄官曰:眾將軍排班送駕,請二位再來一遊。
楊生曰:我已上蓮臺,請 恩師回堂吧。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

濟佛曰: 神仙とは修道するのはたやすいものではない。
 聖賢として心を守るのは更に難しい。
 世には道、観、寺、廟などが林立し、位牌は輝かしく、経などを論じ禅に参じ道を悟り本来は衆生を救う人間界における天国です。

 近世から、神聖の名を掛けて裏で徳を損じる駆け引きを行ったり、金のなる木としたり、神像を彫って観光みやげとしたり、お金儲けや色欲を盗んだりする事件は後を絶ちません。


 神聖を冒涜し世を欺き人を害す人々の罪は浅くありません。
 陰律は厳正で、全く許される事はありません。
 今日は私は楊生を連れて、地獄の参観へと赴きます。
 世の人の鏡となるように。


 楊生さん。冥界を巡る準備をしなさい。
 蓮台に乗りなさい。 

楊生曰: かしこまりました。
 蓮台に乗りました。
 今日はどこへと向かうのでしょうか?

濟佛曰: 「 毒蜂地獄 」です。
 すぐに両目を閉じてください。
 出発する準備です。

楊生曰: 私は既に目を閉じました。
 恩師よ、出発して下さい!

濟佛曰: 着きました。
 蓮台を降りてください。

楊生曰: オッ! 
 「 毒蜂地獄 」は目の前にあります。
 陰界の遣いは皆沢山の罪魂を獄の中へと押し入れています。 
 皆道に沿って鞭打たれています。  
 哀しく泣き叫んでいます。
 聞く人の心を哀しくさせます。
 彼らはどんな罪を犯したのでしょう?

濟佛曰: これらの輩は世に於いて皆神によってご飯を食べていた者で、生前には食べ飽きたので、死後には陰司の制裁を受けなければならないのです。
 詳しい状況は獄に入って参観するのを待ちましょう。
 そうすれば全ては分かります。
 獄官さまと将軍達は既に我々の参観を迎えに来ています。

楊生曰: 獄官さまと将軍の方々、私は陽間の台中の 聖賢堂 の堂生です。
 命を奉じ濟佛さまと冥界を巡り書物を著しております。  
 本日はこの獄に参りました。 
 便宜を取り計らっていただくようお願い致します。

獄官曰: 遠慮しないで下さい。
 この獄は「 毒蜂小地獄 」で四殿の管轄になります。

 新たに増設された獄で、近年罪を犯す者が増加し減少する事が無いので幽冥教主は特別に四殿にこの罪犯を管理訓練する獄を新たに増やされました。
 お二方は中に入って参観して下さい!

楊生曰: 大変感謝します!
 アレッ!
 私は進みたくありません。
 中は全て蜜蜂で、皆親指みたいで黒色をしていて虎頭蜂のようで、獄内の罪犯を猛烈に刺しています。

 皆哀しみ叫び、逃げようにも路は無く、壁の隅に逃げ込んでいます。 
 何匹か我々の所に飛んできました。
 刺されないか本当に怖いです。
 逃げた方がいいでしょう!
 虎頭蜂は毒性がとても強く刺されたら命を失う事もあります。
  
濟佛曰: 恐れる必要はありません。
 これらの毒蜂は皆霊性があり、人を見れば刺すという事はありません。
 罪魂は不正の気があるので毒蜂は喜んで近づいてるのです。
 ハエが清浄な地を避けて、汚わいの臭いがするモノにはたかるが如しです。
 毒蜂は我々に意図を示し、我々を迎えているのです。

楊生曰: それは奇妙ですね。 
 ブンブンいう音は人を傷つける為ではなく、高貴な賓客を迎える爆竹の音に変わるのですね。
 
獄官曰: お二方は前に行って参観して下さい。
 楊善生さん、恐れる必要はありません。
 毒蜂は気ままに人を刺しません。
 我々は既に跡形も無く逃げているのです。 

 この毒蜂は神聖なる生き物で、俗世に於いて神の名を偽って借りて金儲けを謀ったり色欲を騙し取ったりした人々は逃げたくても路は無く、罪魂は逃げようと思えば蜂の群れが逆に追いかけてきて人を刺します。

 罪魂の体の上には傷が累々としていて特に頭部がはれ上がっていて毒で発作を起こし、涙が雨のように流れ、皆頭を抱えて飛び上がっているのが見えるでしょう。

楊生曰:残酷な刑罰です。
 罪魂は皆蜂の群れに襲い掛かられ、牢は広くなく出口も無く、避けようとしても門はありません。
 獄官さまにお尋ねしますが、彼らは何の罪を犯してここで罰を受けているのでしょうか?

獄官曰: 「地獄遊記」に掲載する為に牢獄の門を開けましょう。 
 罪魂を幾人か出てこさせ生前の悪行の事情を自ら述べさせて世に警告する資料とさせます。

濟佛曰: それはいいですね!
 現在陰司と各獄は既に我々師弟が旨を奉じ「地獄遊記」の著作をする為に世に警告する為の資料をインタビューしている事をご存知です。
 獄官さまに犯罪の詳しい状況を提供して頂く事をお願い申し上げます。

獄官曰: それは我の責務です。
 我は二人の罪魂を放ち生前の悪行を述べさせ楊善生さんに知らせる事を命じます。 遅らせる事はできません。

楊生曰: そこのお方にお尋ねしますが、あなたは生前になんの罪を犯してこの獄で苦しみを受ける判決をされたのですか?

罪魂曰: 話すのも面子を失います。 他人に合わせる顔もありません。

 私は台湾の南部のある 鸞堂 の鸞生でした。 
 鸞に入って年月が経ち、副堂主の職に命ぜられ堂内で一度フーチで書物を著した事もあります。
 各地の善良な信者に印刷して送る為に私はとても真面目に働いていました。
 色々な所で募金を募り、沢山の人々に本を印刷して送ろうとしていました。
 私の口はとても巧みで二ヶ月余りで三万元余りの募金を集めました。

 当時の私は人から少し借金をしていて、ある時は借りた人から催促されどうしたらいいのかと考え、身辺に三万元余りあったので、一部を借りて償いました。

 他の人には気付かれないと思って、堂主に二万元を渡し、一万二千四百五十六元を手元に残し負債を返す他にも、一部分を残し生活費用としました。
 ですが、それ以後内心では後悔が残り、恩主に対して不安を感じました。

 ですが、フールアン(自動書記)では毎回、恩主は私がお金を貪った事は書き出される事はありませんでした。
 三年前、私は重症の胃病を患い死んでしまいました。
 牛馬将軍に押さえつけられ、当時 恩主は私の面前で叱り付けました。
 

「 お前は一念の過ちで、死ぬまで悟らなかった。
 生前の様々な因業は面前で暴かれる事は無かったが、仙佛が降臨して述べた法は人々に善を行い悪を戒めるという事であり、人として世間に処して行うべき道の真理を全て包括している。
 聖訓を既に読んでいても教訓を受けないという事の罪の罰は受けなければならない。」

 更に陰界の遣いに刑罰を加算する判決を冥王に伝えました。 
 私は冥府に到り冥王は大いに怒られ、先ずは �債鏡臺 に押しやられ所業を照らし出され、生前に善書を印刷する為に集めた募金を自分のものとしてしまった所業が少しも隠さず照らし出され私の心を驚愕させました。

 後に四殿へと移され五官王は私を「 毒蜂地獄 」に二十八年入れるという判決を下されました。
 後には更に五殿に移され処理されます。
 毎日、ここで毒蜂に刺されるという苦しみを受け全身は痛痒くてたまりません。

 腫れ上がってたえられません。  
 毒蜂は私を見かけると追いかけて放してくれず、牢獄は小さくて隠れる所もありません。
 生前に聖なる門に入り恩主の学生となったのに、聖訓を遵守しなかった事を後悔しています。


 一度だけの過ちでしたが、既に救われる余地はありません。
 天下の 鸞堂 鸞生の皆さんには言動を謹んで頂く事を望みます。
 一寸した過ちでも天の眼をごまかすことはできません。
 今私は後悔しても及ばず、恩主の教化と同志の御導きに対して大変申し訳ありません。 後悔と恥ずかしさで一杯です!

獄官曰: お前は聖なる門に入ったのに聖なる教えを受けなかった。 
 師も人も欺くと言える。
 上には恩師に対して申し訳が立たず、下には善書を印刷する為にお布施を出してくれた人々に対して申し訳ない。
 偽の和尚を恐れずに本当にお布施をした人々の善なる心は既に発されたので功徳は滅ぶことはない。

  
 お金を貪った人は既に悪い心が生じたので大きな罪が体に付きまとう。
 聖なる門に入った人は全て、金銭はキッチリ清算しなければなりません。
 さもなければ聖なる門の清らかな規則を汚し地獄では刑罰の判決は重く加算されます。 世の人はこれを慎まなければなりません!

濟佛曰: 聖なる門の落ちこぼれ、金銭をキッチリしない人、清らかな誉れを破壊する。 罪は万死に値する。   陰律では許される事は無い。 
 世の人々に伝えなさい。

 修道するには地獄に堕ちて苦しまないように、後に四生道に輪廻で生まれ変わって後悔しても既に遅しとならないように、清らかな掟・戒律を守らなければならない。 

 今日は時刻もきたので日を改めて再び訪問参拝しに来ます。
 楊生さん、堂に戻る準備をしなさい。 
 獄官さまの御指導に多いに感謝いたします。

楊生曰: 獄官さま及び将軍の方々、方便の門を開いてくださり我々に獄を参観させて頂いた事に感謝します。   時間も遅いので、先にお暇申し上げます。

獄官曰:将軍の方々、列に並んで見送りください。 
 お二方は再びの来訪をお待ちしております。

楊生曰:私は蓮台に乗りました。 恩師よ、堂へと戻ってください・・・

濟佛曰: 聖賢堂 に既に着きました。 楊生さん蓮台を降りて身体へと戻ってください。


第廿八回 再遊毒蜂小地獄 再び毒蜂小地獄を訪問する

濟公活佛 降_________丁已年三月十九日
詩曰:仙師度我聖恩長。厚情深念不忘。
世上何多歪道子。修成神棍到公堂。
濟佛曰:聖神仙佛下凡度人,授記收徒,教化修真,無
非要使世人返本還原,以修成正果。天恩師
深厚無以比擬,所謂:「一日為師,終身為父
。」理當遵師訓、效師行,可是有一些孽子,
反道敗,藉神之名歛財、騙色,神仙不修,
卻修成神棍;天堂不去,卻被送來對簿公堂,
其罪孽非輕。凡是入聖門,而犯聖規者,陰律
所判極重,世人不論皈依何門修道,應遵守聖
規、禮節,以免獲罪而無可赦。今日楊生準備
遊冥,快上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,不知今日路程何往?
濟佛曰:仍往「毒蜂地獄」,看看那些反道敗之子下
場如何。閉上雙眼,我們起程吧!……已到了
,快下蓮臺。
獄官曰:歡迎 濟佛及楊善生再度駕臨本獄參觀。
濟佛曰:因現時世上不少藉神之名肆行歛財騙色,影響
神聖莊嚴及正統宗教清譽甚巨,故特再次來此
採取有關資料勸世。
獄官曰:是是!二位隨我入內,我放開幾位罪魂,向楊
善生自述罪情。
楊生曰:多謝獄官!這種毒蜂滿天飛舞,見罪魂就叮,
個個皮肉被叮得紅腫不堪,頭暈目眩。
獄官曰:不止如此,還發燒畏冷,因為這種毒蜂含有劇
毒。我提幾個出來說說犯罪情形。命將軍速押
解罪魂出獄!
將軍曰:遵命!……已提三位罪魂出來。
獄官曰:罪魂聽諭:這位是 濟公活佛,另一位為臺中
聖賢堂楊善生,師徒奉旨著作「地獄遊記」,
希各坦白招出生前罪狀,以資勸世。
楊生曰:請問這位先生,你為何到此受罪?
罪魂曰:我實太不應該,我在世時,於村中做一位里長
,因村中要建廟,我代為募款,但是對錢無清
白,將所募之錢,部份留下自用。死後方知吃
神明錢罪孽深重,所以被判來此獄受刑,毒蜂
無情叮人實痛,刺癢難忍,你看我全身紅腫。
世人對神明事要一清二楚,神明錢一文難吞,
毒蜂叮我乃是報應,我一生只犯此罪,其它並
無差錯。
獄官曰:你當里長,本來應該為里民服務,造福桑梓,
地方建廟,使人懷念先聖而敬仰,你卻藉機歛
財,罪無可赦。第二位,速招出生前過錯!
楊生曰:再請問這位師父,妳是出家人,為何也淪落地
獄而不往西方清淨地呢?
罪魂曰:阿彌陀佛!罪過,罪過!我自十五歲皈依世尊
,專修佛法,心想能修成正果。但是自己道念
不堅,凡是善男信女布施的金錢,暗中私自儲
蓄或花用,沒有全部拿出用於寺內建設,或購
買油香;若替善信誦經消災也馬馬虎虎。如遇
有施主眷屬往生,請我前往作法事,仍以金錢
為交易,經卷多寡憑錢數而定,所謂「一分錢
一分貨」。如比較貧窮善信請我,則不表樂意
,或推三推四不想前往;但如遇富貴人家,則
盡力排設道場,以取施主。只因生前貪財,
死後,世尊不來接我,還被打落「毒蜂地獄」
受刑,痛苦異常。
獄官曰:妳身為比丘尼,出家修道,清淨為本,磨煉心
性,但塵心不死,貪圖享受,而認錢為佛,與
世尊之道不合,故判妳來此受刑。
濟佛曰:皈依佛門,棄俗姓而改聖姓,人人姓「釋」,
無比莊嚴,有如佛陀一般,但忍不住紅塵考驗
,不以慈悲度眾為懷,這付「俗心俗腸」,總
難配稱「菩薩心腸」。掃三心飛四相,方能見
世尊,三毒五蘊不棄,仍然六道輪迴。希天下
眾生不論學道學佛,如果塵心不死,天堂難登
。今日時刻已到,後日再來拜訪,楊生準備回
堂。
楊生曰:多謝獄官及將軍之厚待,我們要回堂了,向諸
位辭駕!
獄官曰:不週之處,請二位多恕,希望再來指教。
濟佛曰:楊生快上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩蓮臺,請 恩師回堂吧。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

濟公活佛 降_________丁已年三月十九日
詩曰:仙師度我聖恩長。厚情深念不忘。
世上何多歪道子。修成神棍到公堂。

濟佛曰:聖神仙佛が下界に化身して人々を救われる。
 書記を授け、弟子を集め、修真を教化される。  
 全ては他ならぬ。 
 世の人々に本へ返り本源へと還り、正しい成果を修成させる為である。
 天の恩と師の徳は比べものが無い程深く厚いものです。

 いわゆる「 一日の師は、生涯における父である。 」という理は、師の訓戒を遵守せねばならず、師の行いに倣わなければならないという事であります。
 ですが一部の悪い人は道に反し徳を破り、神の名を借りて金儲けをはかったり色欲を騙し取ったりして神仙を修めず、神のゴロツキとなってしまいます。

 天堂へ向かえず 簿公堂 へと送られその罪は軽くはありません。
 聖なる門に入った者で聖なる規律を犯したら誰もが、陰律での判決は極めて重いものになります。

 世の人々はどんな門に帰依して修道するにしても、罪を得て許されないようにならないよう、聖なる規律と礼節を遵守しなければなりません。
 今日は楊生さん冥界を巡る準備をしましょう。  蓮台にはやく乗りなさい。

楊生曰: 私は既に座りました。  今日はどこへとむかうのでしょう?

濟佛曰: 再び「 毒蜂地獄 」へと向かいます。 道に反し徳を破った者の末路がどんなものか見てみましょう。 両目を閉じて下さい。  
 我々は出発しましょう! ・・・・・ 既に着きました。
 蓮台を降りてください。

獄官曰: 濟佛及び楊善生さんの本獄への再びの来臨参観を歓迎致します。濟佛曰: 現在世の中では沢山の神の名を借りて金儲けや色欲を騙し取ったりする事が行われています。

 神聖の荘厳及び正統宗教の清らかな誉れにおびただしい影響を与えています。
 故に特別に案件に関する資料を集めて世に勧告する為に再び訪れました。

獄官曰: さあさあ!  お二方我について中にお入りください。
  我は罪魂を幾人か解放し罪の状況を楊生さんに述べさせましょう。

楊生曰: 獄官さま、大変感謝致します!  この種の毒蜂は天に満ちて舞い飛び、罪魂を見れば刺し皆皮肉を刺されて耐え難いほど紅く腫れ上がって眩暈をおこしています。
 
獄官曰: それに留まらず発熱悪寒などをおこしています。 
 この種の毒蜂は劇毒が含まれているからです。
 我は幾人かを連れ出して犯罪の状況を話させます。
 将軍達、速やかに罪魂を解放し獄から連れ出しなさい!

將軍曰: かしこまりました! ・・・・・  既に三人の罪魂を連れ出してきました。
 
獄官曰:罪魂よ。 御諭を聞きなさい。 
 このお方は濟公活佛で、もうお一方は臺中 聖賢堂 楊善生さんである。
 師弟は「 地獄遊記 」を著作する旨を賜り、世を勧告する資料とする為に生前の罪状を正直に述べる事を望む。

楊生曰: そこのお方にお尋ねしますが、あなたは何故ここで罰を受けているのですか?

罪魂曰: 私は本当にしてはならない事をしてしまいました。
 私は世に居た時、村の中に於ける里長をしていました。
 村の中に廟を建設する必要があり、私はその為に募金を募りました。
 ですが金銭にきれいではありませんでして、募金したお金を一部分自分の為に残しておきました。
 死後になって初めて神明の金銭を自分の為に使うという事は罪がとても深く重いという事を知りました。


 それ故、この獄で刑罰を受けているのです。
 毒蜂は無情に刺しとても痛痒く忍びがたいです。
 私の全身は紅く腫れ上がっているのが見えるでしょう。
 世の人々は神明に関する事はキッチリハッキリしなければならず、神明の金銭には一文たりとも手をつけてはなりません。

 毒蜂が私を刺すのも応報であります。
 私は生涯でこの罪だけしか犯しておらずその他には過ちはありませんでした。

獄官曰: おまえは里長として本来なら里の民の為に服務し、祖国の為に福を造り出さなければならなかった。
 地方に廟を建設し、人々に先聖を思い起こさせ崇敬させなければならなかったのだ。
 それなのにお前は機を窺ってはお金儲けの機会とし、その罪は許される事は無い。

  第二の罪魂、生前の過ちを述べなさい!

楊生曰: この師父に再びお尋ねします。 
 あなたは出家なされた人なのに、何故西方の清浄なる地ではなく地獄に堕ちているのですか?

罪魂曰:  阿彌陀佛! 罪作り、罪作り! 
  私は十五歳から世尊に帰依し仏法を専門に修め、正しい成果を修めたいと心で思っていました。
 ですが、私の道念は堅固ではありませんでした。
 善男信女のお布施の金銭を陰で自分の為に蓄え使っていました。
 全てを寺院建設やお香や油の購入に使ってはいませんでした。
 善信の災いを消す為に替わってお経を読むのもいい加減にしていました。

 生まれ変りを供養する施主に会えば私を前に行かせ法事を行わせていました。
 ですがこれも金銭の交易で、お経の多寡も金銭によって決めていました。
 いわゆる「 一分の銭は一分のモノ 」という事でした。
 もし貧困な善信に請われれば余りいい態度ではなく、他の人を推して前に行きたがりませんでした。
 富貴な家の人に会えば道場をできるだけ一生懸命に設置し施主のご機嫌を取っていました。

 生前には財産を貪っていたので、死後には世尊は私を迎えに来られないどころか「 毒蜂地獄 」の追い落とされ刑罰を受け苦痛は尋常ではありません。

獄官曰: お前の身は比丘尼であり、出家した修道者であり清浄を本とし、心性を練磨しなければならなかったのだ。
 だが俗心はまだ死んでおらず、享受を貪る事を企み金銭を佛とみなし、世尊の道とは合わなかった。
 それ故ここに来て刑罰を受けなければならないのだ。

濟佛曰: 仏門に帰依し俗姓を捨て聖姓へと改める。
 人々は「釋」を姓とし仏陀の如く比べものが無い程荘厳となる。
 だが俗世間の試みに耐えられず慈悲の心を持って衆生を救う事を旨としない。
 これでは「俗心俗腸」であり「菩薩心腸」と称する事など到底できません。

 三心を掃き清め四相を飛ばしてからやっと世尊を見ることができるのです。
 三毒、五蘊を捨て去らなければ依然として六道を輪廻するのです。
 天下の衆生は道を学ぶにも佛を学ぶにも俗心が死んでいなければ、天堂へと登る事は難しいのです。

 今日は時刻も着たので後日再び来訪する事としましょう。
 楊生さん、堂へと戻る準備をしましょう。

楊生曰: 獄官さまと将軍の方々の厚い待遇に大変感謝します。
 我々は堂へと戻ります。  皆様お暇申し上げます!

獄官曰: お二方、至らぬ所はお許しを。   再び来て指導を受けるよう願います。

濟佛曰: 楊生さん、蓮台にはやく乗ってください。
楊生曰: 蓮台に座りました。  恩師よ堂へとお戻り下さい。・・・・・

濟佛曰: 聖賢堂 に既に着きました。  楊生さん、蓮台を降りて身体に戻ってください。




【 地獄遊記 日本語版 九 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】



第廿九回 三遊毒蜂小地獄              三度目、毒蜂小地獄を訪問する


濟公活佛 降_________丁已年四月初三日
詩曰:神�宛救世本慈心。道法雙修業深。
指點迷津憑聖口。解人禍厄劫難侵。
濟佛曰:神仙降�宛救世,本以慈心憐憫�麗生之苦;卻被
假道假仙做為歛財等不法勾當,實在罪加一等
。相士自稱「鐵口」,但有些咬人不見血,如
虎狼毒口,這些敗壞「鬼谷仙師」相學祖師之
�債徒,死後被 閻王嚴刑,以後只有轉生於「
荒山鬼谷」為飛禽,光靠一隻鐵嘴�伎�伎叫些動
聽言語了。今日遊冥時刻已到,楊生準備上蓮
臺!
楊生曰:遵命。天氣甚熱,地獄之路不知涼爽一些否?
濟佛曰:陰氣寒森,令�胃汗毛直豎,快上蓮臺,不要再
�尽延時間。
楊生曰:是是!我已坐穩,請恩師起程�頑!……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
獄官曰:歡迎二位再次光臨本獄參觀。
楊生曰:今天又來「毒蜂地獄」,獄官與將軍已出來迎
接我們。
濟佛曰:世上不少惡徒藉神之名而敗神之,故我們三
番兩次到「毒蜂地獄」採集資料,發�域陰府記
聞,以勸化世人。
獄官曰:二位請隨我入內,稍為休息用茶。
楊生曰:因今天時刻已稍耽誤,我看不用了!
獄官曰:既然如此,請 濟佛及楊善生進獄內�頑!
楊生曰:毒蜂滿室,以人為巢,都飛往罪魂身上,這不
是釀蜜,卻在發射毒液!
濟佛曰:在世間吃多了甜頭,來此只好嚐苦湯了。
楊生曰:罪魂痛苦慘叫,驚奔飛逃,但無路可走。
濟佛曰:「天堂有路他不去,地獄無門硬進來」就是這
個樣子。
獄官曰:現時世間甚多廟壇主持人藉神之名詐財騙色,
社會紛紛指責,影響神聖清譽,「毒蜂地獄」
罪魂漸,實令我感嘆。我叫幾位具代表性罪
魂,自述生前敗情形,以登載「地獄遊記」

楊生曰:多勞獄官之協助,使我們師徒能完成此神聖任
務,感恩不盡。
獄官曰:此乃應該之事,不必客氣。已命將軍押出二位
罪魂。諭曰:此乃陽間臺中聖賢堂楊善生,由
濟佛帶入冥府探察陰機,著書勸世,快坦白
說出在陽世時做何差錯!
罪魂曰:我生前在臺中某宮為 中壇元帥之�宛童,起先
,神明藉我之身降靈救世,的確救人無數,甚
多醫生難治之症,皆由 中壇元帥以神力醫好
。後來,我看信者日�麗,有時 中壇元帥不在
,我亦假神亂跳,誤人身體。又常藉此機會,
向善信說是犯何災劫或魔鬼纏身,必須解祭,
方能出運,但要解祭之人,須焚大量紙錢,索
價一千、二千、三千不等,此皆非神意。一生
中賺不少錢財,還買有高樓,享受上等生活。
死後,被陰差押至冥府第四殿, 閻王大怒,
曰:「�胃身為 中壇元帥�宛童,論理應待神氣
充足才行救世,�胃卻常藉神名歛財,救世之功
與歛財之過相抵,過多於功,故判入「毒蜂地
獄」受苦,每日毒蜂咬得痛癢難受。生時刀劍
�湾身,尚無感覺,現在一隻蜂針刺下,即覺痛
入心肺,後悔太晚了。寄語世間之�宛童,應本
救世之初心,勿中途變卦,識神用事,藉神欺
人,方免步入我的後塵!
濟佛曰:神�宛救世,本為道教傳統,原為輔助凡醫之不
能,以神醫助之,乃係上天好生之。後世淪
此為歛財之利器,大背天之好生本意,可謂�宛
生之罪。行�宛救世,若為維持生活,任人自由
捐獻,尚是無可厚非,如果藉此金錢買賣,「
神醫」即變成「神棍」,陽間法律不允,地獄
陰律不赦。
獄官曰:再命第二位罪魂向楊善生說明生前作�債。
罪魂曰:在生我為一位相師,研究相學,行走江湖,常
在夜市設攤,指人迷津。有一次,因生意不佳
,適一位年輕人向我求教,我看其是出外人打
扮,便鼓起彈簧之舌,言其近運逢劫,必須解
祭,不然前途暗,我也學有符咒,可以代為
移星換斗。該青年信以為真,便入我之圈套,
我祭後,索取一千五百元報酬,以後常行使此
「絕」招騙人錢財。死後, 閻王叱我學有相
法,缺少道,欺人詐財,判我入「毒蜂地獄
」十二年,現時只受刑三年餘,來日苦情尚多
,毒蜂並無甜蜜可賜,都是毒針注射,全身腫
脹奇癢,悔不當初。
濟佛曰:生前甜言蜜語,口舌生花,言�胃神通廣大,原
來好像一隻毒蜂,害人多,救人少,所以受此
報應。勸世間之相師,學道修身,以真理指人
迷津,解人疑難,則功無量。否則亂算一場
,專算人口袋內鈔票,則不配稱為相師,地獄
有�囲了。今日時刻不早,我們準備回堂。
楊生曰:請問獄官,是否神棍之類,死後皆禁在此獄受
刑?
獄官曰:並不一定,有者專門騙色,或是較為特殊情形
,即�玩禁它獄,本獄所禁,只是一部�囲而已。
楊生曰:因時刻不早,多謝獄官及諸位將軍之指導,我們師徒告辭了。
獄官曰:命將軍差役排班送駕。
濟佛曰:多謝獄官,我們告辭了,楊生準備出獄,快上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )



 
濟公活佛 降_________丁已年四月初三日
詩曰:神�宛救世本慈心。道法雙修業深。
指點迷津憑聖口。解人禍厄劫難侵。


濟佛曰:神仙がフーチ(自動筆記者)に降霊し世を救う。 本来は衆生の苦しみを哀れむ気持ちからなのに、偽の神仙は不法な財物を得るために行う。 本当に刑罰を一回り多く加えなければなりません。  相士は「鐵口」を自称しているが、あるものは人を噛んでも虎や狼の毒口の様には血は出てこない。

 これらの腐敗した「鬼谷仙師」相學祖師の連中は死後には閻魔大王の厳刑を受け、「荒山鬼谷」の飛ぶ鳥として転生する以外にありません。鉄の嘴でギーギー感動させる言葉を叫ぶだけです。

 今日は冥界を巡る時刻が来ました。楊生は蓮台に乗る準備をしなさい!

楊生曰:かしこまりました。天気はとても熱く、地獄への道はすこしは涼しいでしょうか?

濟佛曰:陰気で寒々として、あなたの汗腺を直立させる程です。 蓮台に乗りなさい。時間を延ばしてはなりません。

楊生曰:はいはい! 私は座りました。出発してください!

濟佛曰:着きました。 蓮台を降りてください。

獄官曰:お二方が再びこの獄へと参観されることを歓迎します。

楊生曰:今日は再び「毒蜂地獄」へやってきました。獄官と将軍は既に出てきて我々を迎えに来ています。

濟佛曰:世には沢山の悪い奴等が神の名を騙って神の徳を破っております。故に我々は何度も「毒蜂地獄」に来て資料を集め陰府の記録を発布し世の人々を勧告する必要があるのです。

獄官曰:お二方は私について中に入ってしばらくお茶でも飲んで休憩していてください。

楊生曰:今日は時間を無駄にしてきたので休憩は必要ないと思います!

獄官曰:それなら、済佛さんと楊善生さん獄の中に進んでください!

楊生曰:部屋の中には毒蜂が満ちていて人を巣にしています。罪魂の身の受けに向かって飛んでいます。 蜜をためているのではなく毒液を発射しているのです!

濟佛曰:世間に於いて甘い蜜を吸って来たのでここに来たら苦い汁を味あわねばならないのです。

楊生曰:罪魂は苦しみに泣き喚いています。驚き飛び上がって逃げようとしますが、行く道もありません。

濟佛曰:「天国に向かう道あれど向かわず、地獄には門はなけれど押し寄せてきます。」とはこの様子の事なのです。

獄官曰:現世においては沢山の廟や堂の主達は神の名を借りて財物や情欲を騙し取り社会の非難を浴びて、神聖の清き誉れにまで影響しています。

 「毒蜂地獄」では罪魂がだんだん増え私を嘆かせます。 何人か代表的な罪魂を呼んできて生前の背徳の状況を述べて「地獄遊記」に載せましょう。

楊生曰:獄官の多くの御協力によって我々師弟がこの神聖な任務を完成させる事ができます。感謝に堪えません。

獄官曰:これは当然の事です。遠慮しなさるな。将軍に二人の罪魂を呼び出すよう命じております。 この人は現世での台中聖賢堂の楊善生であり、済佛の導きにより冥界の状況を観察させ世を警告する著作をしている。 現世でどんな過ちを犯したのか正直に述べなさい!

罪魂曰:私は生前、台中のある宮で中壇元帥のダンキ(童�宛:神が憑依して神託を下す際の子供)をしていました。 まず神明が私の身に降霊して世を救われます。確かに沢山の人を救いました。
 医者が治す事ができない症状をも、中壇元帥は神力を以って治しました。後に信者が日に日に増して行くのを見て、中壇元帥が居ない時、私は偽って憑依されたふりをして他人の身体を誤らせてしまいました。  又機会を覗っては、善良な信者に過去世で罪を犯しただとか魔物が体に纏わりついているだとか言って御祓いをすれば運がよくなるだとか言いました。

 ですが、御祓いには大量の紙銭を焚かねばないと言っては、千、二千、三千を下らないお金を騙し取っていました。これらは神意ではありませんでした。生涯に沢山のお金を稼ぎ高級住宅を買い上級生活を享受していました。

 死後、冥界の遣いに冥府第四殿へと押し込まれ閻魔大王は大いに怒り「 お前は中壇元帥のダンキ(童�宛:神が憑依して神託を下す際の子供)で、本来神の気が満ちてから世を救わねばならないのに、お前は神の名を騙り財をぼろ儲けして、救世の功とぼろ儲けの過ちが相殺し、過ちのほうが功より多くなり故に「毒蜂地獄」で苦しみを受けなければならぬ。」とおっしゃられた。

 毎日毒蜂に噛まれ痛痒くて耐えられません。 生前では刀剣で身体を突き刺されても全く痛くなかったのに今は一匹の蜂の針に刺されただけで痛みが心肺にまで沁み込みます。
 
 後悔しても遅すぎます。 世間のダンキ(童�宛:神が憑依して神託を下す際の子供)達には本来の世を救うという初心を忘れてはなりません。途中で変えて、神の名を借りて私事の為に利用したり人を騙したりしなければ、私のような末路を辿る事を免れるのです。

濟佛曰:フーチで世を救うのは、本来は道教の伝統であり、元々は普通の医者にできない事を神医に助けて頂くという事で、天が衆生を愛しているという徳なのであります。

 後世はこれを荒稼ぎする為の手段として乱用するようになり、天が衆生を愛するという本意に大きく背くようになる。ダンキ(童�宛:神が憑依して神託を下す際の子供)の罪とでも言う事ができます。フーチを行い世を救うという事で、生活を維持する為に人々の寄付に頼るのならまだそれほどの罪ではありませんが、その金銭で贅沢をするとしたら「神醫」は「神棍(神のゴロツキ)」となってしまい、この世の法律も地獄の法律も許さない。

獄官曰:次の罪魂に楊善生に生前の罪を説明するよう命ずる。

罪魂曰:私は生前には占い師で、相学を研究し色々な所へと赴き、いつも夜市で店を開いて人々の迷いを指摘していました。  ある時、お金が儲からなかったので一人の若者が私にアドヴァイスを求めた時、その人がおのぼりさん(よそ者あるいは田舎者)の格好をしていたので舌をバネのように弾ませ「運をよくする為には御祓いをしなければならない。じゃないと前途は真っ暗だ。お札と呪文も学んでいるからあなたの運をよく変えてみせましょう。」といいました。 

 その青年は本当であると思い、私の屋台の中に入り御祓いをした後千五百元の報酬を騙し取りました。

 死んだ後、閻魔大王は私を「相法を学んでいながら道徳に欠け人のお金を騙し取る」と叱り「毒蜂地獄」に十二年入るという判決を下し、今はまだ3年余りです。まだまだ先は長いです。  毒蜂は蜂蜜をくれません。 全部毒針の注射です。全身は膨張して奇妙な痒みがします。 始めから正しくしていなかった事を悔やんでいます。

濟佛曰:生前に言葉を甘くし、舌で花を咲かせ自分を神通が広大でと言い、元々一匹の毒蜂のように人に沢山の害をもたらし、救った人は少ない。 それでこの応報を受ける。

 世の占い師達は道と修身を学び、真理を以って人の迷いを指摘し疑問難問を解いてあげれば無量の功徳を得る事ができます。

 さもなくば、でたらめに占いポケットの中のお金ばかり占う事となり、占い師と呼ばれるにふさわしくありません。 地獄に縁ができます。

 今日は時間も遅いので堂に戻る準備をしましょう。

楊生曰:獄官さまにお尋ねしたいのですが、神のゴロツキの類は死んだ後皆この獄にて刑を受けなければならないのですか?

獄官曰:それは決まっていません。 あるものは情欲を騙し取る事を専門としたり、特殊な者は他の獄に監禁されます。 この獄で監禁されているのはほんの一部分でしかありません。

楊生曰:時間も遅いので、獄官や将軍各位のご指導にはまことに感謝しております。我々師弟はこれにて失礼します。

獄官曰:将軍や遣いは整列して送るよう命じます。

濟佛曰:獄官さん、まことにありがとうございます。 我々はおいとまします。楊生は獄を出る準備をしなさい。 蓮台に乗りなさい。

楊生曰:しっかり座りました。恩師よ。堂へ戻りましょう。

濟佛曰:聖賢堂につきました。楊生は蓮台を降りて身体に戻りなさい。





第三十回 遊第五殿觀望鄉臺會晤森羅王            第五殿を訪問して鄉臺を眺望し晤森羅王と面会する



楊�侵仙師 降_________丁已年四月十三日
詩曰:地府尋幽過五關。著書勸化度冥頑。
桃枝振起邪魔服。警世鐘聲響九寰。
仙師曰:今日因 濟佛有要事,不能帶楊生遊冥,余奉
玉帝諭命,特降聖賢堂引導楊生遊冥,因時
刻不早,我們準備遊冥。
楊生曰:楊�侵仙師,今天勞�鋤帶路,非常感謝,�鋤身邊
帶了一隻天狗,是做什麼�希?以前 濟公恩師
帶我去是坐蓮臺,不知�鋤今天要用何交通工具
載我�希?
仙師曰:濟佛有蓮花,我可沒有,仙佛各有一套法術,
今日�胃就與我同騎這隻狗�頑!
楊生曰:狗走路太慢,而且這隻狗看來兇猛異常,生人
接近,恐怕獸性一發,被咬得全身受傷。
仙師曰:這隻狗非是凡狗,乃是天狗,為我之腳力,道
行亦不淺,那裡會咬傷�胃�希!
楊生曰:可是狗走路速度太慢,恐影響行程。
仙師曰:楊生�胃放心�頑!天狗四隻腳,猶如凡間之汽車
四個輪子,一起動,速度不遜於蓮臺飛行,快
上來�頑!
楊生曰:我已坐好, 仙師�胃坐在我前面,要操縱好,
不然我跌下,那就慘了。
仙師曰:�胃快閉上雙眼,不會出車禍的,放心�頑。
楊生曰:不知今天行程何往?
仙師曰:今日初遊「冥府第五殿」,不要再問,時間不
早,我們起程。……已經到了,快下來。
楊生曰:果然雙耳只聞呼嘯之聲,瞬刻已到冥府,仙家
之物,與佛家並無不同。
仙師曰:仙佛同一家,如世人購買二輛不同牌子機車,
都自稱高級品,不知「心地」才能決定好壞,
人心如引,引如果優良,加上「心地」平
坦,行駛大道自然一路順風。
楊生曰:仙師�鋤言之有理。前面人群擁擠不堪,都向臺
階而上,男女罪魂被陰差押著前進;又有一班
人並無被押,面露笑容,歡喜而上,不知此為
何處?
仙師曰:此地乃是「望鄉臺」,這些罪魂因入地獄將移
交第五殿,心想上「望鄉臺」看看子孫在陽世
情形,不禁悲從心來,故哭泣不止。無受刑之
魂亦欣然向望鄉臺而來,望望陽世子孫如何?
楊生曰:前面來了一班人馬,氣勢莊嚴,不知是何方神
聖?
仙師曰:五殿 森羅王及殿內文武百官,已下階前來迎
接我們,快向前參駕。
楊生曰:在下乃是臺中聖賢堂 聖帝門下楊生,因奉旨
著作「地獄遊記」一書勸世,今天由 楊�侵仙
師引導入冥,來到五殿,請 森羅王賜予方便
,使著書任務能順利完成。
冥王曰:聖賢堂之道功不淺,開堂闡教,揮鸞著書,受
感化者,不計其數,我主管五殿,甚多亡魂在
世均曾閱讀貴堂善書、經典,故過錯減少,陰
功累積,我皆判其能早日超生出世,或按功證
道。
楊生曰:甚謝 冥王眷顧,是非自有公斷,有才能受
�鋤赦。
冥王曰:免跪,快起來。 二郎神君及楊善生隨我入殿
稍息�頑!
仙師曰:因時刻不能�尽延,改期再進殿內打擾,今日我
帶楊生先上望鄉臺一觀。
冥王曰:既然如此,我亦不勉強,我帶�鋤們上望鄉臺看
個究竟。
楊生曰:感謝 冥王引導。
冥王曰:凡是經過五殿之魂必先經望鄉臺,以探望自己
陽世子孫情形。因一般亡魂大都甚為痴情,眷
戀世間子孫,故有罪無罪都想往此一觀。
楊生曰:人之常情實是難免,前面陰差已再押來一老翁
,他觀看此臺時,落淚如雨,悲聲痛哭,不知何因?
冥王曰:此老翁因生前犯�債,故來地府受刑,至今刑期
完滿,到此一觀,看其子孫,並無一點悲傷情
形,有者正在廳堂看電視,有者在庭內玩�嬲,
根本無念及祖先,心想生前為伊做牛做馬,實
不值得,故心中哀傷!
仙師曰:生前若不好好修道,要靠兒孫超度,實為困難
,因子孫有的根本不信神聖及因果,那裡有功
超拔?魂到地府後悔來不及了,所以還是趁三
寸氣在行善,較為保險。
楊生曰:我看「望鄉臺」上,為什麼一片空白?毫無顯
像�希?
仙師曰:�胃是肉眼,雖然 濟佛前曾帶�胃到清心池沐浴
,但久而紅塵又積滿,故俗眼難以洞視「望鄉
臺」,這是一具奧妙機關,變化無窮。
冥王曰:紅塵太多,雙眼變成砂眼,故視物不明,命文
判速取來淨水給楊善生清洗一番。
文王判官曰:遵命!已將淨水取來,請 主公定奪。
冥王曰:拿來給我,楊善生�胃兩眼張開,用淨水灌洗。
楊生曰:多謝 冥王賜淨水,果然雙眼涼爽無比。
冥王曰:�胃現時可向望鄉臺觀之。
楊生曰:�居!真是太好了,臺內將聖賢堂中情形一一顯
在眼前,鸞生兩排分班,虔誠護駕,我之身體
亦立於正殿砂盤前, 玉虛童子扶我之身,振
筆在砂盤疾書,記錄生王、李師兄等亦在旁邊
抄寫,砂生林師兄亦口裡一開一合正在唱字,
好像電影一般。
冥王曰:「望鄉臺」之奧妙難以形容,貴堂 玉虛童子
用法眼傳真,附在�胃之肉體,將�胃在陰間情形
一一現場揮鸞寫於砂盤上, 玉虛童子之雙眼
亦如「望鄉臺」,具有洞陰陽之慧光。
楊生曰:天地造化,不可思議。前面又有亡魂,此魂無
被叉押,只有陰差帶路,客氣請其觀看,他看
完後面帶笑容,不知何因?
冥王曰:此人在生心性良善,亦入道門修道,但是功果
不大,剛死不久,現時其看見子孫尚在靈前跪
拜,孝心使其感動,因他對人生甚為看破,雖
然功果不大,但自覺生死不能免,故不悲哀,
其將入「聚善所」修煉,後日可接神位。
楊生曰:我有一疑,請問 冥王,為何亡魂一到「望鄉
臺」,都即刻可以觀知陽間情形,而我剛才一
無所見�希?
冥王曰:因�胃尚是陽人,所以靈性尚有肉體之關連,陽
氣未盡,故未能將陰機全部明察;亡魂肉體已
死,陰陽兩隔,其生活方式改變,故其能入陰
見陽,陰靈且能變化多端,陽人則不能。
仙師曰:因時刻不早,多謝五殿 森羅王及�麗官員,我
們師徒準備回堂。
楊生曰:感謝 冥王及�麗仙官賜予方便,我們將要回堂
,後日再來拜訪。
冥王曰:�麗將官排班送駕。
仙師曰:楊生快下臺階。
楊生曰:是是!不知 仙師眉中額上多一眼,有何作用

仙師曰:我多此一眼,乃是「天眼」,三才合一,日月
星對照,其功力非小,專捉凡間妖魔鬼怪,他
們見我個個心驚膽寒。
楊生曰:原來那麼利害,真是「多心眼!」
仙師曰:�鋤別�狼不起,有眼光的人,頭當抬高一點,看
看神明在上,惡事怎敢為之!
楊生曰:與仙師初見面,有眼不識泰山,開開玩笑,莫
見怪!
仙師曰:不怪不怪,快上天狗,準備回堂。
楊生曰:我已坐穩,請 仙師回程�頑!……
仙師曰:聖賢堂已到,楊生下來,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )






第三十一回 遊第五殿聽閻王論誅心                第五殿を訪問して王論誅心を聴聞する




濟公活佛 降_________丁已年四月廿九日
詩曰:惡毒心腸惡鬼誅。千謀萬計總成無。
閻羅鐵面浮寒色。死後方知世路殊。
濟佛曰:前期因我有要事,請 楊�侵仙師代引楊生遊冥
,二楊初遊五殿,一路談笑,還露出滴滴道味
,希世人閱讀經書,當仔細體會弦外之音,不
可專攻那表面文章,好像吃瓜子,要品嚐肉仁
,如果猛嚼外殼,是無法嚐到真滋味的,今日
準備遊冥,楊生上蓮臺。
楊生曰:遵命。恩師�休!以前�鋤曾經說過仙佛可以變化
多端,為什麼上次卻「分身乏術」�希?
濟佛曰:哈哈!不是「分身乏術」,而是故意請楊�侵仙
師客串一下,提起�麗生的興趣�休!時刻不早,
我們準備起程。
楊生曰:我已坐穩蓮臺,請 恩師起程�頑!……
濟佛曰:五殿已到,快下蓮臺, 閻羅天子及�麗仙官已
下階迎接我們,快向前參禮。
楊生曰:向 閻羅天子及�麗仙官參駕,今日我與 恩師
又來遊冥著書,請 冥王多賜教。
閻王曰:楊善生請起,歡迎�胃及 濟佛大駕光臨本殿,
二位請入殿內休息,有話相談。
濟佛曰:此次我們師徒奉旨著書,遊至五殿,任務只完
成一半,請 冥王多予協助,俾使神聖任務順
利完成,以便�壙旨圓光。
閻王曰:濟佛�胃言重了,值此科技盛年,人心不古,道
淪亡,幸有寶島鸞堂林立,扶鸞闡教,順應
天運,因人施教,度人不少,尤以臺中聖賢堂
推行鸞教,宣揚道文化,成績一枝獨秀,故
能榮膺 玉帝賜旨開著「地獄遊記」,地府十
殿各署區,自丙辰年八月十五日接奉 玉旨,
獲悉貴堂著書之舉,久侯二位光臨,請快入內
休息,敘談一番。
楊生曰:多謝 閻王厚禮招待,殿外亡魂客滿,每人臉
上已無血色,驚魂失魄,有些人朝此而觀。
濟佛曰:五殿閻羅,世上早有所聞,�鋤鐵面無私。動刑
嚴,罪魂聞風喪膽,所以到此每人必魂魄散
亂。
閻王曰:二位請快進內休息。
楊生曰:多謝。
閻王曰:請二位就坐,命文判速獻上仙茶。
文判曰:遵命!已呈上仙茶,請 主公及二位仙長不用
客氣!
楊生曰:我正口渴,飲它一口,香味潤喉,的確不錯。
閻王曰:我最喜歡飲此「凍頂鐵觀音」。
濟佛曰:閻王話中有話,不知楊生知悟否?
楊生曰:五殿閻羅,世間常言為「包拯大人」�罹任,果
然不同凡響。「凍頂」表示「冷冰冰面孔」,
「鐵觀音」乃言「菩薩硬心腸」,正是包大人
作風。
閻王曰:哈哈!聖賢堂之聖筆名不虛傳,道器慧根非凡
,猜中我言。
楊生曰:此只不過胡猜而已。
閻王曰:今日二位駕臨本殿,甚感歡欣,世態炎涼,人
類生活於現實社會,爭名奪利,喪失天良道義
,處處可觀勾心鬥角,�胃欺我騙之場面,或經
營風化商場謀利,如變相餐廳、食堂、理髮業
等等,以美色淫人,陰府日夜遊巡,每日所記
錄此類傷害陰之事,可謂�夲竹難書。更有在
風化場所,樂極生悲而死者,此種風流鬼魂現
時都禁在地獄中受苦,傷風敗俗之罪最重,在
此寄語世人勿操淫業,否則罪業三世難還。我
掌管五殿,鐵面無私,凡是罪魂被移送本殿,
個個面帶驚慌,因我判刑正直嚴,世人若不
早改頭換面,後日來到五殿,一試便知,求我
無情。本殿為「叫喚大地獄」,凡是入獄之人
,只聽哀叫聲音,尤以「十六誅心小地獄」,
全誅世間心、邪心、毒心、怨心、恨心、淫
心、�巷心、偏心、私心、狠心、狗心、獸心…
…等等歪心。我命將軍一一剖胸取心,其刑慘
忍,非我不慈,是人太惡,而自招誅心之禍。
因時刻已到,後日當帶二位親往「誅心地獄」參觀。
濟佛曰:因落陰時刻已到,閻王催促,楊生準備回堂�頑!
楊生曰:非常感激 閻王招待及惠賜金言,我們準備回
堂,向 閻王及諸仙官拜辭了。
閻王曰:命文武官員排班送駕!
濟佛曰:多謝 閻王厚禮,我們先告辭,楊生快上蓮臺

楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂�頑!
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )




濟公活佛 降_________丁已年四月廿九日
詩曰:惡毒心腸惡鬼誅。千謀萬計總成無。
閻羅鐵面浮寒色。死後方知世路殊。



濟佛曰: 前期に於いては私は用事があった為に楊�侵仙師にお願いして楊生を冥界に導いて頂き、二人の楊さんは初めて五殿を巡り一路談笑し道の味わいを醸し出しておりました。


 世の人々には経典を閲読してもらう事を望み、弦の外の音を体で詳細に味わってもらわねばなりません。


 文章の上っ面だけを読むという事では、種を食べる時や肉仁(?)を味わう時に、外の殻だけを猛烈に嚙み付くが如しであります。


 それでは本来の味わいを味わう事は到底できません。

 

 本日は冥界を巡る準備をしましょう。  

 楊生さん蓮台に乗りなさい。




楊生曰: かしこまりました。



楊生曰:遵命。恩師�休!以前�鋤曾經說過仙佛可以變化
多端,為什麼上次卻「分身乏術」�希?
濟佛曰:哈哈!不是「分身乏術」,而是故意請楊�侵仙
師客串一下,提起�麗生的興趣�休!時刻不早,
我們準備起程。
楊生曰:我已坐穩蓮臺,請 恩師起程�頑!……
濟佛曰:五殿已到,快下蓮臺, 閻羅天子及�麗仙官已
下階迎接我們,快向前參禮。
楊生曰:向 閻羅天子及�麗仙官參駕,今日我與 恩師
又來遊冥著書,請 冥王多賜教。
閻王曰:楊善生請起,歡迎�胃及 濟佛大駕光臨本殿,
二位請入殿內休息,有話相談。
濟佛曰:此次我們師徒奉旨著書,遊至五殿,任務只完
成一半,請 冥王多予協助,俾使神聖任務順
利完成,以便�壙旨圓光。
閻王曰:濟佛�胃言重了,值此科技盛年,人心不古,道
淪亡,幸有寶島鸞堂林立,扶鸞闡教,順應
天運,因人施教,度人不少,尤以臺中聖賢堂
推行鸞教,宣揚道文化,成績一枝獨秀,故
能榮膺 玉帝賜旨開著「地獄遊記」,地府十
殿各署區,自丙辰年八月十五日接奉 玉旨,
獲悉貴堂著書之舉,久侯二位光臨,請快入內
休息,敘談一番。
楊生曰:多謝 閻王厚禮招待,殿外亡魂客滿,每人臉
上已無血色,驚魂失魄,有些人朝此而觀。
濟佛曰:五殿閻羅,世上早有所聞,�鋤鐵面無私。動刑
嚴,罪魂聞風喪膽,所以到此每人必魂魄散
亂。
閻王曰:二位請快進內休息。
楊生曰:多謝。
閻王曰:請二位就坐,命文判速獻上仙茶。
文判曰:遵命!已呈上仙茶,請 主公及二位仙長不用
客氣!
楊生曰:我正口渴,飲它一口,香味潤喉,的確不錯。
閻王曰:我最喜歡飲此「凍頂鐵觀音」。
濟佛曰:閻王話中有話,不知楊生知悟否?
楊生曰:五殿閻羅,世間常言為「包拯大人」�罹任,果
然不同凡響。「凍頂」表示「冷冰冰面孔」,
「鐵觀音」乃言「菩薩硬心腸」,正是包大人
作風。
閻王曰:哈哈!聖賢堂之聖筆名不虛傳,道器慧根非凡
,猜中我言。
楊生曰:此只不過胡猜而已。
閻王曰:今日二位駕臨本殿,甚感歡欣,世態炎涼,人
類生活於現實社會,爭名奪利,喪失天良道義
,處處可觀勾心鬥角,�胃欺我騙之場面,或經
營風化商場謀利,如變相餐廳、食堂、理髮業
等等,以美色淫人,陰府日夜遊巡,每日所記
錄此類傷害陰之事,可謂�夲竹難書。更有在
風化場所,樂極生悲而死者,此種風流鬼魂現
時都禁在地獄中受苦,傷風敗俗之罪最重,在
此寄語世人勿操淫業,否則罪業三世難還。我
掌管五殿,鐵面無私,凡是罪魂被移送本殿,
個個面帶驚慌,因我判刑正直嚴,世人若不
早改頭換面,後日來到五殿,一試便知,求我
無情。本殿為「叫喚大地獄」,凡是入獄之人
,只聽哀叫聲音,尤以「十六誅心小地獄」,
全誅世間心、邪心、毒心、怨心、恨心、淫
心、�巷心、偏心、私心、狠心、狗心、獸心…
…等等歪心。我命將軍一一剖胸取心,其刑慘
忍,非我不慈,是人太惡,而自招誅心之禍。
因時刻已到,後日當帶二位親往「誅心地獄」參觀。
濟佛曰:因落陰時刻已到,閻王催促,楊生準備回堂�頑!
楊生曰:非常感激 閻王招待及惠賜金言,我們準備回
堂,向 閻王及諸仙官拜辭了。
閻王曰:命文武官員排班送駕!
濟佛曰:多謝 閻王厚禮,我們先告辭,楊生快上蓮臺

楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂�頑!
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。






第三十二回 遊誅心小地獄         誅心小地獄を訪問する



濟公活佛 降_________丁已年五月十六日
詩曰:毀祖欺神實可悲。崇洋滅己昧良知。
中華道千秋繼。文化精英大有為。
濟佛曰:中華道文化,原為天地精氣所凝,故能歷久
彌新,萬年不斷。可嘆人心崇尚現實,追求物
質,藐視自己文化而倡全盤西化。而肉林酒市
,淫風兇暴,充滿著社會。數典忘祖之輩崇洋
滅己,愧為炎黃子孫,尤於近來科技發達,以
為人能勝天,未曉滄海一粟,縱有巧計,有如
大海中一小浪花,以科技破壞大自然,巧稱勝
天,終取其禍。人脫離自然,則為不正常生活
,故有血性者當三思之。今日準備遊冥,楊生
上蓮臺。
楊生曰:遵命!我已坐穩,請 恩師起程�頑!
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
冥王曰:歡迎 濟佛及楊善生再臨本殿,一路辛苦。
濟佛曰:那裡,今日我們再次到貴殿打擾,請閻王帶路
入獄參觀。
冥王曰:前次我已言明,將親帶二位進入「誅心地獄」
參觀,請隨我入獄�頑!命�麗將軍護駕。
楊生曰:多謝 冥王眷顧,前面就是「十六誅心小地獄
」,已聞慘叫之聲傳來,我看又是一片血腥刑
場!
冥王曰:�麗生都已「變心」,故來地獄不得不將心掏下
來治療一番!
楊生曰:獄官已來,我先參拜之。
獄官曰:恭接 主公及 濟佛、楊善生駕臨,本獄已接
牒文,悉臺中聖賢堂楊善生及西方 濟公活佛
今將降臨本獄,失禮之處,請多包涵!
楊生曰:獄官言重了,今日我隨 恩師來到貴獄,乃是
為著作「地獄遊記」而來,請多指教。
冥王曰:命將軍快開門!
將軍曰:遵命!……已開啟,請入內參觀�頑!
楊生曰:�勤�渠!悽慘叫聲不忍再聞,觀獄內小鬼皆以刀
剖開罪魂胸�嵶,直取其心,好像操刀屠豬,割
取豬心一樣,罪魂被�囃於木柱,胸部割開,只
聽罪魂一聲哀叫,則已昏迷不醒,不知他們所
犯何罪?
獄官曰:我先以還魂水�晩下,使其回魂。
楊生曰:果然神妙,罪魂被還魂水一�晩,個個胸�嵶完整如初,人亦清醒過來。
獄官曰:我帶幾位出來自述罪證。
冥王曰:罪魂聽旨:此為 濟公活佛及陽間臺中聖賢堂楊善生,今日奉旨到此採訪陰機,�胃在世作何
惡事,快直述,不可隱瞞,以便登載善書,勿
違令!
罪魂曰:遵命!請 閻王赦輕我罪,不知如何?
冥王曰:�胃先述之,我再定奪。
罪魂曰:也好。我在生時,因讀書不少,接受大學教育
,受到新思想之陶,醉心洋化,學校中有一
位教授是基督教教徒,他勸我信教,不但可以
深造英文,更有出國機會,我以前途著想,此
也是一條好出路,便慨然諾之。從此一遇有空
,便上教堂聽牧師講道,學英文。教徒每人穿
著與時潮相同,故信者以青年朋友為多,一來
可以得學問,二來可以交朋友,又時常舉�甓活
動,誠為一種青年社團。因受洗禮後,心想家
鄉拜神敬佛,已不合時代朝流,都是拜偶像,
迷信之徒。我在暑假回鄉,便決心改變家中信
仰,開始對父母游說,�瀾快放去敬拜偶像,因
父母固執已深,堅不接受,我一時憤怒,便將
祖先神主牌拿下,�愛在地上,父母一看,青筋
暴怒,拿椅子向我打之,我受此刺激,便不回
家。畢業後,隨牧師四處�域道,就職於教會。
後來在一次車禍中而身亡,死時我主 基督耶
蘇並未前來招喚榮歸天堂,卻被二位惡鬼押來
地獄,經 閻王之判罪,禁在「誅心地獄」。
請 閻王赦我之罪�頑!
冥王曰:信仰宗教本無分區域,任何宗教皆可信仰,然�胃忘本,毀壞祖先神主牌,像�胃這種信仰方法
,如何教化世人飲水思源?雖傳教者言「偶像
」不可拜之,但�胃真理不悟,十字架、聖經、
牧師亦是偶像,�胃為何信拜之?所謂「除去偶
像」,就是要�胃看空世間假相,不要貪圖肉體
享受,需充實精神之空虛。「不拜偶相」,即
是崇尚精神信仰,以求永生,�胃誤解此意,毀
壞神主牌,如斷祖,試問�胃之身體何來?�胃
姓何姓?一切皆是祖先所賜,上天為「大上帝
」,祖先為「小上帝」,�胃忘本欺祖,原非
上帝意旨,故天堂不納,只好墮落地獄。�胃既
實招,將減輕二個月之罪,刑期完畢,再發放
六道投生。
濟佛曰:信仰宗乃在修心養性,非是庸人自擾,互相排斥,自稱為是。天律已定,排斥他教之非,自
鳴己教之是者,已生分別心,慈悲博愛之心已
失,不能證道。如果此種人證道,則神聖有私
心,看人信仰何教才庇護,則神仙聖真亦會發
生磨擦糾紛,天堂變成戰場,如何稱為清淨極
樂世界�希?今日時刻已到,改日再來參觀,楊
生準備回堂。
冥王曰:命�麗將軍排班送駕!
楊生曰:因時刻不早,不能久留,多謝 閻王與獄官及諸將軍之引導,我們先告辭了。
濟佛曰:楊生快上蓮臺!
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂�頑!
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )



濟公活佛 降_________丁已年五月十六日
詩曰:毀祖欺神實可悲。崇洋滅己昧良知。
中華道千秋繼。文化精英大有為。

濟佛曰:中華の道徳文化は、もともと天地の精気が固まったもので、故に歴史は長くてしかも新しくなり万年に亘って絶えることはありません。 人心が現実ばかり重視し、物質ばかり追求し自国の文化を蔑ろにし全面的な欧米化を提唱するのはとても嘆かわしい事です。

 しかも酒池肉林や淫風は凶暴になり社会を満たしております。 祖先の伝統を蔑ろにする輩が西洋を崇拝し自分の文明を滅ぼす。炎黄(炎帝、黄帝)の子孫としてかたじけない。とりわけ近い将来には科学技術が更に発達し人は天にも勝つ事ができると思い上がり、広い海の一粒の泡しか分かっていない事も知らず、何でも人為的に小賢しく計算しまるで大海の中の一つの波の如しである。

 科学技術を以って大自然を破壊し、天に勝る事もできると巧みに述べ、遂にはその禍を受ける。

 人類が自然を離れれば正常ではない生活となり、故に血性のある者は三度考えなければなりません。

 今日は冥界を巡る準備をしましょう。 楊生さん。蓮台に乗ってください。

楊生曰:かしこまりました! 座りました。 出発して下さい! 

濟佛曰:つきました。 蓮台を降りてください。

冥王曰:済佛さんと楊善生さんが再び本殿にいらっしゃるのを歓迎します。 大変でしたでしょう。

濟佛曰:いえいえ。今日は我々は再びこの殿をおじゃまします。 閻魔大王に獄に入り参観するのをご一緒願います。

濟佛曰:以前私は言いましたが、將親がお二方を「誅心地獄」へと導き参観します。 私について獄に入ってください! 将軍達に護衛を命じます。

楊生曰:冥王の御配慮にとても感謝します。前は「十六誅心小地獄」で既に叫び声が伝わってきます。 私は又血腥い処刑場が見えます!

冥王曰:衆生が「変心」したので、この地獄に来て心を掘り出して治療をせねばならないのです!

楊生曰:獄官さまがいらっしゃいました。私はまず参拝してきます。

獄官曰:主公と済佛さん、楊善生さんがいらっしゃったのを迎えます。 本獄は既に告示を頂いており台中聖賢堂の楊善生と西方の済公活佛がこの獄へ光臨なさるのを知っていました。
 
 失礼な処はお許し願います!

楊生曰:獄官さま。言葉が重過ぎます。 今日は私は恩師についてこの獄へきました。「地獄遊記」を著作する為であります。 御指導の程お願いします。

冥王曰:将軍は門を開けるように命じます!

將軍曰:かしこまりました! 開けました。 中に入って参観してください!

楊生曰:アラ!叫び声は聴くのも忍びない程で、小鬼が刀で罪魂の胸部を開けて心を取っています。 猪を刀でして猪の心を割り取るのと同じように、罪魂は木の柱に縛り付けられ胸部を割り開けられ、罪魂の叫び声を一声聞くと昏迷として醒めません。 彼らは何の罪を犯したのか分かりません。

獄官曰:私はまず罪魂に還魂水をかけて、魂を回復させましょう。

楊生曰:果たして神妙ですね。罪魂は還魂水を少しかけられると、胸堂はみな最初のように完全に修復されます。人も目覚めてきました。

獄官曰:幾人かつれてきて罪を自白させよう。

冥王曰:罪魂は済公活佛と現世の台中聖賢堂の楊善生さんは今日旨を承りここに来て冥界の状況を実況中継するという旨を聞いた。 おまえは現世でどんな悪い事をしたのか率直に述べなさい。 隠してはならぬ。  善書に掲載する為なので命令に背いてはならぬ!

罪魂曰:かしこまりました! 閻魔大王さま、私の罪を少しはお許しください。どうでしょうか?

冥王曰:まずは述べてみなさい。それから鑑みよう。

罪魂曰:そうですか。私は生前沢山読書したので、大学教育を受ける事ができ新思想の陶薫を受けました。 西洋化に心が酔いしれ学校には一人の教授がキリスト教徒で、彼がキリスト教を信じるように勧めました。英語を深く学べたばかりでなく、国外に出る機会も得られ前途を考えてやはり国外に出た方がいいと考え勇んでこれを受諾しました。 

 それより、空き時間ができれば教会へと赴き牧師の講義を聴き英語を学びました。

 キリスト教徒はみな流行と同じ服装をしていて、若い友人が多かったです。学問も得ることができ友人と交流する事もでき、常々活動を催し一種の青年社団となりました。

 洗礼を受けた後、故郷では未だに神仏を礼拝して、時代の潮流とは合わないと感じました。

 偶像を崇拝している迷信の輩であると感じました。 夏休みに故郷に戻り、実家の中の信仰を変えようと決心しましたが、両親は深く執着しており受け付けませんでした。

 私は時に憤怒し祖先の位牌を取り上げて地面にたたきつけました。  両親はこれを見て青筋を立てて激怒し、椅子を私に投げつけてきましたが、私はこれを受けて実家に戻らないようになりました。

 卒業後は牧師について至る所に宣教し教会の職に就きました。

 後に交通事故で死んだのですが、主イエス・キリストが現れて私を天国へと導くようにはならず、それどころか二人の悪鬼に地獄へと追いやられました。 閻魔大王の審判を受け「誅心地獄」に拘禁されるようになったのです。   閻魔大王様、私の罪をお許しください!

冥王曰:宗教信仰には本来区分は無い。どんな宗教もみな信仰できる。 それなのにおまえは本を忘れ、祖先の神の位牌をぶち壊してしまった。 そんな信仰方法でどのようにして世の人々に「水を飲む時には、それを掘った人を思い出しなさい。」などと教化する事などできよう?

 宣教師が偶像を礼拝してはならないと言ったとしても、おまえは真理を悟ってはいない。

 十字架、聖書、牧師も又偶像である。 何故おまえはこれらを崇敬しているのだ?

 いわゆる偶像を取り除くというのは、世間の虚像を見抜くという事であり、肉体の享受を貪らずに精神の空虚を満たすべしという事である。

 偶像を拝まないというのは精神信仰を崇敬し永遠の生命を求めるという事である。

 おまえはこの真意を誤解して神の位牌を壊し祖先の徳を断つが如しである。

 おまえの身体はどこから来たのか? おまえの名前はなんという? 全て祖先からの賜り物である。 天は大きな神様であり、祖先は小さな神様である。 おまえは本を忘れ祖先を欺き、神の思し召しにそぐわない。 それで天国も受け入れる事ができずに地獄に堕ちるしかないのだ。

 おまえは本当の事を述べたので刑罰を二ヶ月減らしてやろう。刑期が終わったら再び六道に生まれ出る。
 
濟佛曰:宗教信仰とは心を修め性を養うという事であり、凡庸なる者が自惚れお互いに排斥しあい自分だけが正しいというものではない。

 天の法律では、他の教派の非を排斥し自分の教派こそ正しいと自称している者は分別の心を生み、慈悲博愛の心を失い修道したと認定する事ができないと定まっておる。

 もしこういった人の修道を認定したら、神聖とは私心がある事となりどの宗教を信仰しているかで加護する事となり、神仙聖真達も揉め事を起こし天国は戦場となりどうやったら清浄なる極楽世界などと言う事ができようぞ?

 今日は時間も来たので、後日再び参観しましょう。 楊生さん、堂に戻る準備をしてください。

冥王曰:将軍達は並んで送るように命じます!

楊生曰:時間も遅いので、長く留まる事はできません。 閻魔大王と獄官さまと将軍達の御導きに大変感謝しております。 我々はお暇申し上げます!

濟佛曰:楊生さん、蓮台に乗りなさい!

楊生曰:座りました。堂へと出発して下さい!

濟佛曰:聖賢堂に着きました。蓮台を降りて身体に戻りなさい。


 

 


【 地獄遊記 日本語版 十 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】



第三十三回 再遊誅心小地獄             再び誅心小地獄を訪問する

濟公活佛 降_________丁已年五月廿九日
詩曰:無才每發妒賢心。毀謗他人使劍陰。
惡毒行終受報。誅心地獄叫哀音。


濟佛曰:世間有一種人,本身沒有什麼才華,看到別人頗有表現,便生出嫉妒之心,暗中使出陰劍,
挑撥是非,或到處揭人缺點。有者看見他人修
道與自己所信仰不同,即出言毀謗,都要墮「
誅心地獄」,以割取其妒賢心、毀謗心。今日
準備遊冥,楊生上蓮臺。
楊生曰:遵命,我已坐穩,請 恩師起程吧!
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:果然「誅心地獄」已在眼前。
濟佛曰:今日我們不再打擾,冥王,直向「十六誅心小
地獄」,以節省時間。獄官已開門迎接我們。
楊生曰:我們進去吧!
獄官曰:歡迎 濟佛及楊善生再次駕臨,請二位入內參觀!
楊生曰:地獄刑罰太可怕了,從第一殿開始,一到地獄所見所聞皆是陰森恐佈,尤以誅心地獄亡魂之
慘況,更是淒涼萬分!
獄官曰:心為人之主宰,「誅心」之刑最是痛苦無比,
一心受創,六根震動,故痛苦之情,非筆墨可
以描述。
濟佛曰:我們再入獄內,多訪問幾位罪魂,以採取資料回陽勸世。
獄官曰:您們在牢外稍待,我進入帶幾位罪魂出來。命
將軍暫停動刑,以返魂扇扇之,使其恢復本來
面目。
將軍曰:遵命!
獄官曰:快解開三位犯魂,以便出牢,向在外等候之
濟佛及陽間臺中聖賢堂楊善生招出罪證,以勸
世人。
將軍曰:已放開三位罪魂,快隨獄官出牢門!
獄官曰:這是 濟公活佛,及陽間聖賢堂楊善生,師徒
奉旨遊冥著書,快招出生前犯罪事實,以登載
善書,快快!
罪魂曰:我生前在一公家機關服務,因自己未能有出人
成績,見其他同事升官,內心便生妒恨,埋怨
主管袒護不公,所以心存報復。又時常利用機
會捏造各種事實向上級檢舉,言某人假報出差
或貪污等事,欲加陷害,只為此事,我在四年
前,因肝癌病逝,白無常帶我入地獄,押上
孽鏡臺,照出生前作弄同事而害人之過錯,後
交五殿 森羅王審判, 閻王大怒,罵我無才
不知守份,而怨妒賢人,使計害人,其心惡毒
,判我來此受刑。日夜被鬼差剝胸割心,痛斷
肝腸,生前不信因果報應,死後已是有苦難言
了。
濟佛曰:妒賢之心不可存,你破壞團體團結,成為害群
之馬,實為不該。眾生應向賢人多學習長處,
多予尊重,自可日見識,否則其心可誅,即
如此魂之下場。
獄官曰:第二位快向楊善生自述在世犯何罪?
罪魂曰:我生前為歸依佛門子弟,是在家修道之居士,
因讀不少經書,認為我佛以外皆是邪師、外道
,遇有信他教之人,都以輕視眼光看之,如道
教信徒,我便對其曰:「你所拜為外道低級神
鬼,將來不能超昇。」有人送我鸞堂扶鸞經書
,我不屑一顧,言曰:「魔鬼附身,鸞筆是假
,不要信那邪教!」一生極盡毀謗他教之能事
,以為自己得悟佛理,無上高超!誰知死後西
方無路,地獄卻是直達,死時不見護法神及接
引尊者,卻來了二位陰差,押我入獄,被送來
五殿, 冥王不,叱曰:「你為 佛陀叛徒
,無一點慈悲之心,雖身受戒,心存怨嗔,胡
亂毀謗他教,不悟佛法平等,門門有路,道道
是理,只要修行善,不作違法惡事,皆是正
教,你以為佛法無邊,那知他教亦『神通廣大
』,何必打人嘴巴,自稱高明呢?」只怪生前
固執偏見,頁高自恃,沉迷自我,致生毀謗之
心,謗法、謗道、謗教,佛性已昧,而遭此下
場!寄望佛門同道,勿學我造下罪業,枉費生
前一番苦心。
濟佛曰:你昧著佛心講佛法,殊為可惜!不但此心當誅
,後日「拔舌地獄」還有一番苦楚!
獄官曰:第三位罪魂快招出生前過錯!
罪魂曰:我為某鸞堂之正鸞,初時認真扶鸞宣化,神聖
極為靈感,後來因堂內主事對我漠不關心,我
想每期辛苦效勞,亦沒有目的,心志大退,便
對鸞生曰:「扶鸞都是人為假作,你們不要迷
信。」眾鸞生聽我之言,便失去信心,從此不
來堂問道修身,我亦離堂不再扶鸞。經過七年
,我病亡,魂被鬼差押到五殿, 冥王罵曰:
「你身為正鸞,雖堂內沒人關懷,亦不應出口
毀謗神鸞,你已犯大錯,判入『誅心地獄』十
五年,接受『毀謗神聖心』之刑罰,後再交他
獄受罰」。後悔已晚!請 濟佛代為求情。
濟佛曰:神鸞代表神聖,世人絕不可毀謗,否則其罪不
赦。扶鸞勸世,乃是應天運而普度群生,須經
玉帝敕旨,始能開堂闡教,毀謗者即如冒瀆
天尊,其罪難饒。因時刻不早,楊生準備回
堂。
楊生曰:多謝獄官及將軍引導,先告辭了。
獄官曰:歡迎再來。
濟佛曰:「誅心地獄」甚為重要,下次當再來拜訪!
楊生曰:我已坐穩蓮臺,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。





  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟公活佛 降_________丁已年五月廿九日
詩曰:無才每發妒賢心。毀謗他人使劍陰。
惡毒行終受報。誅心地獄叫哀音。

濟佛曰:世の中には自分には何も才能がないのに、他の人が表演の才能があるのを見ると嫉妬の心を起こし、陰でこそこそ是非を荒立て欠点を至る所で言いふらしたり、他の人の修道が自分の信仰と違うのを見て誹謗するような人々がいる。

 そういった輩はみな「誅心地獄」へと堕ちて、賢さを妬む心と誹謗する心を割り取られなければなりません。  今日は冥界を巡る準備をしましょう。  楊生さん蓮台に乗りなさい。

楊生曰:かしこまりました。座りました。 恩師よ。出発して下さい!

濟佛曰:着きました。蓮台を降りてください。

楊生曰:果たして「誅心地獄」は目の前にあります。

濟佛曰: 今日は我々はお邪魔しません。 冥王さま。時間を節約する為に「十六誅心小地獄」へと直接向かいます。獄官さまは既に門を開けて我々を迎えています。

楊生曰:進みましょう!

獄官曰:済佛さんと楊善生さん、再びお越しになられ歓迎します。 お二方は中に入って参観願います!

楊生曰:地獄の刑罰はあまりに恐ろしいものです。第一殿から始まり地獄に来れば見るもの聴くもの皆陰惨な恐怖です。 

 誅心地獄の亡魂の状況は更に凄惨であります!

 獄官曰:心とは人を主宰するものであり、「誅心」の刑の苦痛は比べようがありません。

 心が傷を受けると六根(目、鼻、耳、口など)は震動する故に苦痛の表情は筆や墨では描写できるものではありません。

濟佛曰:我々は再び獄の中に入り、資料を収集し現世に戻り世に勧告する為に幾人かの罪魂を訪問しましょう。

獄官曰:あなたがたは牢の外でしばらくお待ちください。罪魂を幾人か連れ出しましょう。将軍に刑罰をしばらく止めるよう命じ、返魂扇で扇ぎ本来の面目を回復させましょう。

將軍曰:かしこまりました!

獄官曰:三人の犯魂を牢から出れるよう放しなさい。外で待っている済佛と現世の台中聖賢堂に世の人々を勧告する為に罪状を述べなさい。

將軍曰:放しました。獄官に従い牢門を出なさい!

獄官曰:このお方が済公活佛と現世の聖賢堂の楊善生さんである。 師弟は旨を承り冥界を巡り著書をなさる。    生前に犯した犯罪の事例を善書に載せる為に早く述べなさい!

 早く早く!

罪魂曰:私は生前ある公共機関に勤めていました。自分が目立った成績を出せずに他の同僚が昇進していくので内心嫉妬心を起こし主管のえこひいきを恨み復讐心を心に持ちました。

 又時々機会を狙っては色々な事実を捏造して上司に検挙していました。ある人は偽りの出張を報告しただとか賄賂や汚職をしたなど陥れようと欲しました。

 これだけの為に4年前肝臓癌で病死し、白無常は私を地獄へと連れて行き孽鏡臺に押し上げられ生前に同僚を弄び人に危害を与えた過ちを照らし出されました。

 後に五殿に引き渡され森羅王の審判を受け、閻魔大王は大いに怒り私を、才能も無く自分の分も守らず、賢い人を恨み妬み危害を与え、その心は悪毒であると罵りここに送り刑罰を受けるという審判を下されました。

 日夜鬼の遣いに胸を剥がされ心を割られ肝臓や胃腸を断たれ、生前に因果応報を信じず死後はすでに苦しみはあっても言う事も難しいです。

 濟佛曰:賢さに嫉妬するという心はあってはならず、団体の団結を破壊し群れを害する馬となり本当にあってはならない事です。 衆生は賢い人に長所を学ばねばならず尊重しなければなりません。 そうすれば見識も自ずと日に日に増えるでしょう。 さもなくばその心は咎められこの魂のような末路となってしまいます。

獄官曰: 次の罪魂よ。楊善生さんに生前どんな罪を犯したのか述べなさい。

罪魂曰:私は生前に仏門の子弟として帰依していて、在家の修道居士でした。

 沢山の経典を読んでいて、自分の仏門以外は皆邪宗・外道であるとみなす様になりました。

 他の宗派を信じる人があれば軽蔑の目でこれを見て、例えば道教信徒には「 君が拝んでいるのは外道低級の鬼神であり、将来昇天する事はできないよ。」と言い、ある人が私に鸞堂のフーチの経書を送りましたが私は全く顧みようともせず「 魔鬼が身に憑いている。フーチとはインチキだ。そんな邪教など信じるものではない!」と言いました。

 生涯に亘って他の教えの事業を誹謗しまくり、自分は佛理の悟りを得て無上の高い超越した境地にある!と思いました。 

 死後に西方には全く道も無く地獄に直行し、尊い者を迎え導く守り神にも逢えずに二人の陰界の遣いがやってきて獄に押しやり五殿へと送られるとは誰が知りましょう?!

 冥王は喜ばずに「おまえは仏陀の裏切り者である! 慈悲の気持ちなど一点もなく、戒律を受けた身でありながら、心は怨恨に満ち、他の宗派をでまかせにこき下ろし、仏法は平等で宗派ごとに道があり、教理ごとに理があるという事も悟らない。  善徳を修め行い、違法の悪事をしなければどれもが正しい教えである。 おまえは仏法とは無辺のものであると思っているのに、他の教派も神通広大であるという事も知らぬのか?  何故他の人の口を叩き、自分を高明だと自惚れる必要があるのだ?!」と叱りました。

 ただ生前に偏見に固執し、自分を高いと自惚れ、自我に溺れ迷い誹謗の心を起こすようになり、法や道や教えを誹謗し佛性などあやふやとなりこの末路に陥りました!
 仏門同志の皆様には私の罪悪を真似しないよう、生前の苦心を無駄にしないように願います。

濟佛曰:あなたは仏心が説いた仏法をあやふやにし、とりわけもったいないですね! この心が咎められなければならないだけではなく、後に「拔舌地獄」に行って更に苦しみを味あわなければならないのだ!

獄官曰:次の罪魂を出して生前の過ちを述べさせなさい!

罪魂曰:私はある鸞堂の聖筆をしていました。最初の頃は真面目にフーチをして宣告を行っており神聖は極めて霊感に優れていましたが、後には堂内の主事は私に対してあまり関心をよせなくなりました。

 私は毎期に苦労し努力しても目的が無いと感じ志は大きく減退しました。

 そして鸞生に「フーチとは人が偽って行っているものだ。君達妄信するな。」と言い、鸞生達は私の言葉を聞き信じる心を失っていき堂に道を尋ね修身しに来なくなってしまいました。

 私も堂を離れフーチをしなくなり七年経ち病死しました。  魂は鬼の遣いに五殿へと押しやられ冥王は「 おまえは正鸞たる身でありながら、堂の中で関心を寄せる人が居ないからといって神鸞を誹謗する言葉など言うべきではない。 既に大きな過ちを犯し『誅心地獄』に15年入る審判を下され『毀謗神聖心』の刑罰を受ける。 その後再び他の獄へ引き渡され刑罰を受ける。」と罵りました。


 後悔しても既に遅しです! 済佛さん、私の代わりに情を求めてくださりませんか。

濟佛曰:神鸞は神聖を代表するものである。世の人々は絶対に誹謗してはならない。さもなくばその罪は許されない。フーチで世に勧告するのは、天運に応えて衆生を遍く救うという事である。 

 玉帝敕旨を必ず経てからやっと堂を開き教えを述べる事ができるものである。 誹謗者は天尊を冒涜するが如しでその罪は許されがたい。

 時間も遅いので楊生さん、堂に戻る準備をしなさい。

楊生曰:獄官と将軍の御導きに大変感謝します。 お暇申し上げます。

獄官曰:またのお越しをお待ちしております。

濟佛曰:「誅心地獄」はとても重要なもので、次もまた歴訪しなければなりません!

楊生曰:私は蓮台に座りました。 恩師よ、堂に戻りましょう・・・

濟佛曰:聖賢堂に着きました。楊生さん蓮台を降りて身体に戻りなさい。



第三十四回 三遊誅心小地獄遇七月開鬼門           三度目、誅心小地獄を訪問して鬼門を開く 

濟公活佛 降_________丁已年七月初三日
詩曰:中元普度鬼門開。地府幽魂乘興來。
七月逍遙三十日。人生得意不多回。
濟佛曰:七月鬼門大開,好兄弟到陽間來散散心,故七
月俗稱「鬼月」,凡事每多禁忌,怕沖犯鬼魂
,世人如能時時刻刻敬畏鬼神,自然不犯過錯
。鬼門既開,遊冥著書多少有阻礙,然有我濟
顛和尚在此,陰鬼自會避開,楊生不必懼怕!
楊生曰:鬼是人的化身,見怪不怪,怪自亡,我並不怕
他們呢!
濟佛曰:那才好,快上蓮臺,準備遊冥。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程吧!……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:前面是「鬼門關」,「鬼門關」偏門已開,亡
魂擁擠奪門而出,個個臉帶笑容,好像呼吸到
新鮮空氣一般。
濟佛曰:七月鬼門關准開偏門,凡「平民區」之亡魂皆
能輪班出遊,每人好像出籠之鳥,故得意忘形
,向陽境而來。
楊生曰:這些亡魂遇到我們為何都閃避呢?
濟佛曰:因我們身負 玉旨,毫光閃閃,故亡魂畏之。
楊生曰:是否地府鬼魂每逢七月全部放出呢?
濟佛曰:非也。七月鬼門雖開,但以放出平民區亡魂為
主,因平民區亡魂生前無何功與罪過,被安
置於地府「平民區」,過著人間般生活,平時
不能離開署區,逢七月 地官大赦,准其輪班
渡假。至於陰府鬼道在十五日始可部份出獄受
普渡,佛教曰:「盂蘭盆會」,即道教所云「
中元普渡」,地府官員平時即有固定休假日,
不在此限,此為陰府生活大概情形。楊生快上
蓮臺,我們直赴「十六誅心小地獄」參觀。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:遵命!獄官已來迎接。向獄官及諸仙官參駕,
今日我們師徒又打擾,請指教。
獄官曰:客氣!因逢七月,黃泉道上交通較為混亂,二
位辛苦!
濟佛曰:那裡!我們已在關外參觀過,看見亡魂歡喜之
情,足見自由之可貴。
獄官曰:二位請入獄內參觀,我再調案引證,以勸世人

楊生曰:甚謝之!我看牢內罪魂悲悽慘容更甚於前日,
到底是啥原因?
獄官曰:因逢七月,凡一般無罪陰魂皆能出獄遊玩,這
些罪魂生前也聽人說七月是鬼魂天下,今日心
想能夠解脫輕鬆一下。那知,枷鎖束縛,身無
自由,羨慕著他人放假逍遙,自己被關住,陰
差無情,還是照樣施行誅心之刑,故心愁腸結
,悲悽尤甚。世人當提早準備,做好人,行好
事,不要犯罪,死到地府暗無天日,更乏自由
。因時間不早,我先調出二位罪魂出牢,自述
前非。
楊生曰:多謝!鬼差無情,利刃剖胸,鮮血直流,慘不
忍睹!
獄官曰:我已調出二魂,快向 濟公活佛及陽間臺中聖
賢堂楊善生坦述生前作惡詳情,以登載「地獄
遊記」勸世度人。
罪魂曰:說來無面子,我因中年喪偶,色心未泯,有一
日,在鄉村郊外,路遇一少女,一時色心大發
,看四處無人,便向前擁抱,強拉入附近甘蔗
園內,準備強暴,該少女一再掙扎哀叫,求我
放開,因我已失去理智,加以恐嚇,如不服從
將予殺死,最後其終屈服,而受我之蹂躪。事
後我甚覺得後悔,雖該少女無報案查辦,然我
心愧,時常自責。不久因病身亡,魂到陰府,
冥王大怒,因我已承認過錯,所以無經孽鏡
臺,直送五殿,判入「誅心地獄」十年,誅我
「好色心、強姦心」,至今已受苦四年多,每
日痛心悔過,但一失足成千古恨,後悔已是來
不及了!
獄官曰:強姦處女,毀人一生,罪大惡極,雖你自責身
亡,知過悔改,但此罪無法可補,萬惡淫為首
,自投羅網,莫怨天尤人。勸世間之人,切勿
犯此淫業,如有犯者應速在仙佛面前懺悔,立
下大願,或印贈「地獄遊記」千部勸世,即可
赦減其罪,否則地獄有份。再命第二位罪魂,
快招出生前作何惡孽之事,否則嚴刑不貸。
罪魂曰:我痛苦萬分,有話難言,因生前一念之差,造
下滔天大罪,受苦不盡,懇請 濟公活佛解救

濟佛曰:生前風流過多,逍遙無限,招來惡報,我從何
處赦你之罪?還是認命吧!
罪魂曰:我太悽慘了, 濟公既不相救,我亦無法,只
好自招前愆。我生前為一位計程車司機,因沒
有受過良好教育,常常非為亂作,「嫖賭飲」
樣樣齊全,尤為好色。在車內裝有黃色對白錄
音帶,如遇單身女客上車,便予播放,以挑逗
引誘。有者遇此大駕我「缺鬼」、「色魔」
,但我興災樂禍,全無害羞。有一次夜裡,載
到一位少女,生得甚為艷麗,我色心大起,立
即放出黃色錄音帶,並加快車速,將其載至荒
郊,以刀威脅而強姦之,如法泡製有三次,不
幸五年前一次超車,發生車禍,一命嗚呼哀哉
,立見牛頭馬面以鐵鎖扣押而赴冥府。經過各
殿審查而交來五殿,判入「誅心地獄」三十年
,每日受苦,後悔已是太晚,希望楊善生回陽
後,轉告陽人,生前所作所為,死後到陰間一
一結算清楚,難逃刑罰,只恨自己淺見,造下
大罪。
獄官曰:此魂罪孽深重,被折陽壽十年,早收回地府,
以除惡孽,待本獄受刑畢,將打入阿鼻地獄永
不超生,世人應以此為鑑。色為萬惡之首,凡
不正之交,或強姦婦女或在車內播放黃色錄音
帶等之惡行,陰律不赦,如不慎行,後日已是
無法補救。
濟佛曰:「誅心」之刑比其它刑罰要苦萬倍,世人切勿
「昧心」做事,否則報應臨頭,悔之莫及。因
時刻已到,楊生準備回堂。
楊生曰:多謝獄官及將軍。
濟佛曰:快上蓮臺。
楊生曰:遵命!我已坐穩,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

濟佛曰:七月には鬼門が開かれ、好兄弟は現世に来て気晴らしをする。故に七月は俗に「鬼月」と言われるのじゃ。 何事にもタブーが多く鬼魂を侵さないようにしている。 そうすれば世の人々も常に鬼神を畏れ敬い、自然と過ちを犯さないようになります。

 鬼門は既に開きました。冥界を巡り著書を著すというのは妨げも多いものですが、私済佛和尚がここに居れば、陰界の鬼も自然に避けるようになります。 楊生さん、恐れる必要はありません!

楊生曰:鬼とは人の化身であり、見ても怪しまねば怪しさは自ずと無くなります。私は彼らをそれほど恐れません!

濟佛曰:それならいいですね。蓮台に乗りなさい。 冥界を巡る準備をしなさい。

楊生曰:座りました。恩師よ出発して下さい!・・・・

濟佛曰:着きました。蓮台を降りなさい。

楊生曰:前には「鬼門關」があり、偏門はすでに開いてます。亡魂は争うように外に出て皆笑顔で新鮮な空気を吸ったようです。

濟佛曰:七月には鬼門関の偏門を開く準備をします。「平民区」の亡魂は皆班になって旅に出ることができます。 皆籠から出る鳥の様で、故に喜んで外形を忘れ現世への境界に向かってきています。

楊生曰:これらの亡魂は我々に出会うと何故皆逃げ隠れるのでしょうか?

濟佛曰:我々は身に玉旨を負っていて、光が燦燦としていて亡魂は畏れているのです。

楊生曰:地獄の鬼魂は七月になると全員放たれるのですか?

濟佛曰:違います。七月には鬼門は開かれますが、平民区に放たれた亡魂が主です。

 平民区の亡魂は生前功徳も罪悪も無かった人々で、地獄の平民区に置かれているのです。

 人間のような生活を送り、平時には署区を離れられませんが、七月になると地官は恩赦で班にまとめて休暇が許されています。

 陰府の鬼道においては15日から部分的に獄から出て普渡を受ける事ができます。

 仏教でいう「盂蘭盆會」で、道教でいう「中元普渡」であります。(訳者注:いわゆるお盆の事)

 地府の官員は平時には固定休暇日がありますが、この限りではありません。

 これが陰府で生活の大体の情景なのです。

 楊生さん。蓮台に乗り、我々は「十六誅心小地獄」の参観に直接赴きましょう。

楊生曰:座りました。恩師よ。出発して下さい。・・・・

濟佛曰:着きました。蓮台を降りてください。

濟佛曰:かしこまりました! 獄官は既に迎えにこられました。 獄官と仙官の皆様にご挨拶します。 教派我々師弟は再びお邪魔し御指導を請います。

獄官曰:遠慮しなさるな! 七月になると黄泉の道の上は交通は比較的混乱しています。おふた方はお疲れ様です! 

濟佛曰:いえいえ! 我々は関の外で参観した事があります。亡魂の喜びの様を見て、自由の尊さが分かります。

獄官曰:お二方は獄の中に入って参観して下さい。私は案件の調査を再びして世の人々に勧告します!

楊生曰:とても感謝します! 牢の中の罪魂の凄惨な顔は前日より酷くなっていますが、一体何が原因なのですか?

獄官曰:七月が来て、一般の無罪の陰魂は皆獄を出て遊べますが、これらの罪魂は生前に「七月は鬼魂が天から降りてくる。今日は解放され気軽にできる。」と人が言うのを聞きました。

 束縛され身体には自由がありません。他の人が休暇で自由にできるのを羨ましがっているのです。 自分は拘束され陰界の遣いは無情で誅心の刑をいつものように施行され故に心は愁い胃腸はねじくれて悲惨さは更に酷いです。 世の人々は早めに準備をしていい人になり、いい事をし、犯罪を犯してはなりません。死んだ後地獄に来たら暗くて晴天の日がありません。

 さらに自由がありません。時間も早くないので、まず二人の罪魂を牢から出し自分の前非を述べさせます。

楊生曰:大いに感謝します! 鬼の遣いは無情で切れる刃で胸部を解剖し、鮮血がドッと流れ、残酷で見るに忍びません!

獄官曰:二人の魂を連れてきて、済公活佛と現世に於ける台中聖賢堂の楊善生さんに「地獄遊記」に掲載して世に勧告し人を救う為に生前に行っていた悪の詳細を述べさせます。

罪魂曰:話すには全く合わせる顔もありません。 私は中年で配偶者を失い、色欲がまだ収まらず、田舎の郊外において一人の少女に遇い一時色欲がドッと出てきて、周りに人が居ないのを見て前から抱きつき付近のジャガイモ畑に強引に引っ張って行って、強姦しようとしました。
 
 その少女は何度ももがき泣き叫び、放す様求めました。私は既に理性を失い更に脅しを加え、もし従わなければ殺すぞと脅し最後には屈服し私の強姦を受けました。

 その後私はとても後悔し、その少女が警察に通報しなくても心が痛み、いつも自責の念にかられていました。   

 しばらくして病気で亡くなり、魂は陰府に行き着きました。冥王は大変怒り、過ちを既に認めた為、孽鏡臺を経ずして、直接五殿へと送られ「誅心地獄」に十年入れられる審判を下され「好色心、強姦心」を懲らしめられ今で四年余り苦しみを受けています。

 毎日心を痛めて過ちを後悔していますが、一度の過ちが千古の後悔となり後悔しても既に間に合いません!

獄官曰:処女を強姦して、一生を駄目にするとはその罪は極めて悪く大きい。お前は自責の念にかられて死んで、過ちに気付いて後悔し改めたがこの罪を補う事はできない。

 淫欲は万悪の長であり、自分で罠にはまった事は、人も天をも怨んではならぬ。

 世間の人には淫欲の業を犯さない様勧告する。 犯したものは速やかに仙佛の前で懺悔し、大願を発し、或いは「地獄遊記」を千部、印刷贈呈し世に勧告すればこの罪も減らされ許される。 さもなければ、地獄に縁ができる。

 次の罪魂に生前の悪を話しなさい。 さもなければ厳刑は不貸(?)。 

罪魂曰:私は万分に苦痛です。話があっても言う事も難しいです。 生前に一念の過ちで天をかき乱す大罪を作り出し苦しみは尽きず、済公活佛さま、何とか助けていただけませんか!

濟佛曰:生前に風流が行き過ぎ、際限も無く自由気ままになり、悪の報いを招いた。私がどの部分でお前の罪を許す事ができるのか?  命に従いなさい!

罪魂曰:余りに凄惨です。済公さまが救う事ができないのであれば、どうする事もできません。 自分で招いた事です。 私は生前メーター式タクシーの運転手をしていました。 良好な教育を受けておらず、常にめちゃくちゃしていました。

 「飲む打つ買う」など何でもしていて、特に好色でした。

 車の中には猥褻テープを装備し、女性の一人客に遇えば流していました。そして誘惑していました。   ある人は私を「道徳に欠けた鬼」だとか「スケベ」だとか罵っていました。

 ですが私は災いを喜び、全く恥ずかしさを感じませんでした。

 ある夜中一人の少女を乗せましたが、とても色っぽくて私は色欲が湧き出てきて、猥褻テープを流し始めました。 しかも車の速度を上げて、荒涼な郊外へ向かい少女を刀で脅して強姦しました。

 如法泡製(このような事か?)が三度ありました。  不幸にも五年前(追い越しか?)で交通事故を起こし、何とした事かすぐに牛頭馬面に出くわし鐵鎖扣で冥府へと押しやられました。

 各殿の審査を受けて五殿へと送られ「誅心地獄」に三十年入れられるという審判を下され毎日苦しみを受けていますが、後悔は既に遅すぎです。 楊善生さんは俗界に戻った後、俗界の人々に生前にしていた事は全て陰界に来たら一つ一つキッチリ清算されて、刑罰を逃れる事ができないという事を警告しておいてもらう事を願います。  自分の浅はかさで大罪を産み出してしまった事をただ恨むばかりです。 

獄官曰:この魂は罪悪が深く重い。 地府に早く戻し罪悪を取り除く為に現世での寿命が十年短縮されたのだ。 この獄の刑罰が終わったら阿鼻地獄に打ち入れられ永遠に生まれ出る事はできない。

 世の人はこれを鑑としなさい。色欲とは万悪の長であり、不正な交わりや婦女を強姦したり、車内で猥褻テープを流したりなどの悪行は陰律では許されない。 慎みのないものは後日補い救う事はできない。

濟佛曰:「誅心」の刑は他の刑罰より万倍も苦しまなければなりません。世の人は「心をごまかす」事は絶対にしないように。さもなければ応報が目前にやって来て、後悔しても遅すぎるという事になります。

 時間が来たので、楊生さん、堂に戻る準備をしましょう。

楊生曰:獄官さま及び将軍さま、大変感謝します。

濟佛曰:蓮台に乗りなさい。

楊生曰:かしこまりました! 座りました。 恩師よ堂に戻ってください。

濟佛曰:聖賢堂に着きました。楊生さん、蓮台を降りて身体に戻ってください。



【 地獄遊記 日本語版 十一 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】




第三十五回 四遊誅心小地獄           四度目、誅心小地獄を訪問する

濟公活佛 降_________丁已年七月十六日
詩曰:好賭猶如赴火蛾。家財萬貫盡消磨。
貪淫蕩婦喪名節。墮落深坑喚奈何。
濟佛曰:遊手好之輩,不事生產、不務正業,專以賭
博為生,不少善良之士被引誘而墮落陷阱,釀
成傾家蕩產,實屬可恨。如最近中部發生搶劫
案件,亦由賭博引起,因賭債無情,只好挺而
走險,故小偷大盜搶劫案件迭生。賭能害人,
毒化最深,世人千萬勿涉及賭場,以免遺恨終

生。淫為萬惡之首,犯者大都喪節取辱,尤以
良家婦女更宜愛惜名譽,不可背夫出牆而造成
不幸,蕩婦孽重,與賭相同。地府幽魂叫苦,
淒涼哀聲,不少由此而發。今日我將引導楊生
再遊「十六誅心地獄」,觀看此輩下場,楊生
準備上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程吧。……
濟佛曰:已到了,楊生快下蓮臺。
楊生曰:我已下來。今日地府情形大不相同,亡魂來來
往往,甚是熱鬧,氣氛已較輕鬆,此為何因?
濟佛曰:因中元普度,這兩天陽間處處開設道場施濟鬼
魂,如果犯罪較輕之罪魂,皆能出獄,接受普
濟。
楊生曰:原來如此,前面獄官已來迎接我們。
獄官曰:歡迎二位蒞臨本獄,因逢七月普渡,陰府大赦
,故秩序較亂,請二位勿見怪。
濟佛曰:那裡,勿客氣,我們一再打擾,請獄官及眾將
軍包涵。
獄官曰:此乃奉命行事,著書勸世,功殊勝,焉敢怠
慢,請入內參觀吧!
楊生曰:多謝,獄內罪魂痛叫聲音不絕。
濟佛曰:「誅心地獄」都是重犯,故不在大赦之內,無
法享受陽間之祀拜祭禮。
獄官曰:今日我另押解兩位罪魂,自述前因。諭曰:此
位為 濟公活佛,另一位為陽間臺中聖賢堂楊
善生,因受 玉帝敕旨,入幽冥搜集案證勸世
,希二位罪魂速招前愆,不可拖延。
罪魂曰:遵命!我生前任外務工作,成天在外跑生意,
故常住旅社休息,並結識「女中」,不久其邀
我參與賭博,起初只是好奇,後來每日必賭,
否則心癢手癢,自此遊蕩於賭場。雖然外務工
作收入不惡,但常一敗塗地,仍是不敷賭本,
便四處向朋友挪借,置家庭生活不顧,如此度
過一生。至五十三歲時,有一次騎機車,因醉
酒而發生車禍,一命別世。死後被鬼差押來地
獄,方知折壽五年。經一殿至四殿審查,後移
交五殿, 冥王大怒,判我入「誅心地獄」十
三年,每日被割取「好賭心」,痛苦難言。希
望世人勿嗜賭如命,地獄最忌賭徒,五殿 森
羅王一見賭徒,先押下重打一百大板,再審案
,言賭徒臀部最硬,因每日坐於賭床,缺少運
動, 森羅王特以木板鞭打運動之。不但受辱
,而且皮痛,嗚嗚!我實在太痛苦,求求 濟
公活佛解救。
濟佛曰:賭徒手下最無情,你要用那隻手向我求情?好
好受罪,不要妄想!
獄官曰:你不可亂出口求情,「好賭心」先給你治療後
,還要送你到「烙手指地獄」受刑,誰叫你生
前偏好賭博,死後只好受此報應,勿怨天尤人
。第二位罪魂快招出生前做何不節之事。
罪魂曰:人這麼多,說來害羞……。我嫁夫後,因本性
楊花水性,故四處結交男友,紅杏出牆,生前
共計交有男友五人,時常在外幽會,我夫全然
不悉。年至五十四歲,心臟痳痺死亡,魂被
白將軍所押,經孽鏡臺,而照出生前醜事,只
好承認,被押送五殿,判入「誅心地獄」廿年
,每日心痛被割,後悔已來不及了,請 濟公
佛祖多向 冥王求情,赦我出苦!
濟佛曰:妳身為人婦,不守婦道,貪淫、愛慕虛榮,又
無行何善事,我無能為力!
獄官曰:濟佛不必理她,生前好淫,故當割取「貪淫心
」,這是自作自受。要求仙佛赦罪,應在生前
放下屠刀,求仙求佛,則可立刻赦罪,如至死
不改過,要赦免已是無法可求。
濟佛曰:你言有理,凡是好賭或貪淫者,應速回頭改過
自新,多行善,如能在仙佛聖前發願,多印
「地獄遊記」勸世,則其罪可赦。今日因時刻
不早,楊生我們準備回堂。
楊生曰:遵命,多謝獄官及諸位將軍之招待,先告辭了

獄官曰:眾將軍排班送駕。
濟佛曰:楊生快上蓮臺,準備回程。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂吧。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

罪魂曰: 私は現世で生きていた頃、外務に就いていました。 日中には外を動き回り仕事をしていました。 なのでいつも旅社で休憩をして、風俗嬢を呼んで遊んでいました。

 しばらくすると、賭博に誘われるようになりました。 初めは好奇心でしていましたが、その内に癖になってきて毎日のように賭博をするようになりました。 しないと我慢できないほどになってきました。  

 それからカジノで放蕩するようになり、外務のビジネスでは収入は悪くはなかったのですが、いつも大負けばかりし元手の金も無くなり、友達に借りてまでするようになりました。

 家庭生活を省みず、このように一生を過ごしていました。 53歳の時に飲酒で交通事故を起こしこの世を去りました。

 死んだ後に鬼の遣いに地獄に追い込まれ、寿命を5年縮められたという事を知りました。

 一殿から四殿の審査を経て五殿に移され、冥王は大いに怒り「誅心地獄」に十
三年入るという判決を下されました。

 毎日、「好賭心」を胸から掘り出され苦しみは言いようがありません。 世の人は賭け事を命の如く嗜むという事が無いように望みます。  地獄は博徒をもっとも忌み嫌います。

 五殿では森羅王は博徒を見ると押さえつけ再審では博徒は臀部が最も硬いと言い毎日賭博場の床に座らされ体を動かすことが許されません。


 屈辱的なだけではなく、皮膚が痛いです。 アア!本当に苦しいです。濟公活佛様、なんとかして頂けませんか?

濟佛曰:博徒は博打に於いて打つ手には最も情がありません。その両手で私に情を請おうというのですか?  しっかり罰を受けておきなさい。 妄想してはなりません!

獄官曰:みだりに口を出して情を求めてはならぬ。「好賭心」を先に治療した後、更に「烙手指地獄」に送って刑罰を受けなければならぬ。誰があなたを生前に博打を偏愛させたのだ?

 死後はこの報いを受けるしかないのだ。天を怨み、人を憂いてはならぬ。 



 次の罪魂を出して生前に犯した罪を話しなさい。

罪魂曰:人が沢山いるので話をするのも恥ずかしいです。 私は夫に嫁いだ後、生まれつき浮気性で色んな所で男の人と交わり、生前に5人の男の人とつきあっていました。時々外でデートをし、夫には全く気がつかれませんでした。54歳のとき心臓麻痺で死に、魂は白將軍に取り押さえられ孽鏡臺を経て、生前にしていた醜態が暴かれました。

 私は唯認めざるを得ませんでした。五殿に送られ「誅心地獄」に20年入れられました。

 毎日、心が割られとても痛いですが、今更後悔しても及びません。濟公佛祖さま。何とか冥王に請願して苦しみから出して頂けませんか!

濟佛曰:そなたは人の妻でありながら、妻の道を守らず淫欲を貪り虚栄を愛慕し、善行など何も行わなかったので私は何もする事ができません!

獄官曰:濟佛さん、彼女をかまう必要はありません。生前に淫欲を好んだゆえ「貪淫心
」を掘り取られる。 これは自業自得である。 仙佛にお許しを請うためには生前に屠刀を降ろさねばならぬ。そうすればすぐに許される。 死ぬまで過ちを改めなければ、お許しを請うこともできぬ。

濟佛曰:獄官のおっしゃられる事には理があります。博打や淫欲を好む者はすぐにも改心して、善行を多く行えば仙佛の御聖前に於いて発願する事ができるのです。

 「地獄遊記」を沢山印刷して世に勧告すればこの罪も許される事でしょう。

 今日は時間も無いのでこれにて失礼します。楊生さん、堂に戻る準備をしましょう。

楊生曰:分かりました。獄官及び諸位將軍の御招待。まことに感謝しております。これにておいとまさせて頂きます。


第三十六回 遊第六殿與卞城王敘談           第六殿を訪問して卞城王と談話する


濟公活佛 降_________丁已年八月初六日
詩曰:一年容易又中秋。早起夜眠忙不休。
白髮添鬢人已老。蒼生及早把心修。
濟佛曰:一年容易又屆中秋,歲月如流,去年中秋貴堂
奉旨著作「地獄遊記」,轉眼也近一年,一年
來諸生夙夜辛勤效勞著書,已立下奇功。人生
不多,古云:「人生七十古來稀。」雖目前醫
學發達,生活水準提高,倡言「人生七十方開
始。」然到底活到七十者有幾人?天之生人原
無止命,因人貪慾,精氣神喪失過多,故身形
早逝,實為世人自尋死路,故勸世人及早修身
,涵養精神,自能遐享天年。今日準備遊冥,
楊生上蓮臺。
楊生曰:不知今天要往何方?
濟佛曰:五殿所遊已差不多,今日行程要往六殿,希振
作精神。
楊生曰:遊冥任務已完成一半,我亦較為放心。
濟佛曰:事在人為,只要抱定信心,矢志不退,則遊冥
重任,自可順利完成,快上蓮臺,時刻不早。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程吧!
濟佛曰:已到了,楊生快下蓮臺。
楊生曰:第六殿官署已在眼前,殿外亡魂聚集,正在升
堂判案,鎮坐中位 冥王忽然宣退,故亡魂個
個朝此觀。
濟佛曰:第六殿 卞城王已下階迎接我們,楊生快隨我
前去參拜之。
楊生曰:遵命!參見 卞城王及諸位仙官,下生是臺中
聖賢堂 聖帝門下楊生,師徒奉旨著書,到地
府採取勸世案證,今日到此,伏望 冥王賜予
方便。
冥王曰:快起來,不必多禮。幸會,幸會!久聞爾聖賢
堂扶鸞闡教,勸世功深,去年中秋,本殿已接
玉詔,知道貴堂奉旨著作「地獄遊記」,今
日方來此地,請 活佛及楊善生進內休息。
濟佛曰:多謝 卞城王厚禮,楊生我們快隨冥王入內。
冥王曰:仙官快奉上仙茶招待。
仙官曰:遵命!……請用茶!
冥王曰:活佛及楊善生不用客氣,用茶。
楊生曰:感謝 冥王招待。此茶非凡間之茶可比,覺得
味甘潤喉。
冥王曰:粗茶而已,物以稀為貴,故你有此感覺。今日
二位光臨,吾甚歡喜。論起目前世道已不堪言
之,故 玉帝龍心大悲,特賜旨於貴堂,著作
「地獄遊記」,因世人不信死後凡是作惡者皆
要墮落冥府諸獄受苦,故特命 濟佛帶領楊善
生魂魄下陰府,參觀陽人死後在陰間被刑罰情
形,而當場由玉虛童子用法眼傳真,將楊生遊
冥實況,現場扶筆傳真,相信此書一出,可以
度人不少。現時陽間講究科學,藐視鬼神,故
到處發生殺淫奸盜之事,世人既重現實,心想
只要逃過陽法制裁,即可以無事,故鑽法律漏
洞或冒險違法者,處處可見。敗壞倫理、不重
商者,充斥人間,實是可嘆!此為重視物質
所發生之不良副作用。今日世態至此,令吾痛
心,凡是不信鬼神、因果,而非為亂作者,死
後無一人能逃過冥府之判刑處罰,所謂:「天
網恢恢,疏而不漏。」則言此也。吾主轄六殿
,為「大叫喚大地獄」,凡是到第六殿判刑者
,不遜於五殿之痛苦,故稱「大叫喚大地獄」
,以十六小地獄而刑處。陽人傷天害理,不守
道規範者,刑罰深重而悽慘,楊善生回陽後
,宜勸世人好好修身養性,安份守己。今日二
位到地獄參觀,吾深表歡迎,奉上仙茶,與犯
罪者來此接受刑罰大不相同,世人要得何種下
場,自己先作打算。二位請再用茶。
濟佛曰:因今日時刻已到,我看後日再來參觀各獄情形

冥王曰:也好!歡迎二位再來,命文武官員排班送駕。
楊生曰:多謝 冥王賜仙茶及金言玉語相勸,因時刻不
早,只好先告辭了。
濟佛曰:楊生準備上蓮臺!
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

 玉虛童子が法眼を用いて真実を伝え、楊生が冥界を旅して実況を伝え、フーチで真実を伝えています。この本が出れば沢山の人を救う事ができると信じます。

 現世に於いては科学技術ばかり持て囃され研究され、鬼神は蔑視され殺人淫奸強盗が至る所で蔓延っています。 

 世の人は現実ばかり重んじ現世の制裁を逃れれば大丈夫と思い、法律の目を掻い潜り違法を犯す事が至る所で見られます。

 倫理は腐敗崩壊し、商業道徳を重んじない人々が社会にあふれているのは本当に嘆かわしき事です! 物質を重視する事による悪い副作用です。

 現在世の中の状態はここまで落ちぶれ私の心を痛めます。

 鬼神や因果を信じずでたらめをする人は死んだ後には一人残らず冥府で判決処罰を受けます。  

 「天網恢恢,疏而不漏。(天の網は厳正にして、網目は粗く見えるが漏らすものはなし。)」という言葉はまさにこの事を言うのです。

 吾が主管する六殿は「大叫喚大地獄」と言う。第六殿に来て審判を受ける者は五殿の苦痛に劣らない。  それ故「大叫喚大地獄」と呼ばれているのだ。

 十六小地獄を以って刑処となしている。俗世の人々が天を傷つけ理を害し、道徳規範を守らない者は刑罰は深く重くしかも凄惨です。

 楊善生さんは現世に戻った後は世の人々に、よくよく修身をし性を養い自分の分を守るよう勧告しなければなりません。

 今日はお二方が地獄を参観しに来て、吾は深く歓迎を表します。 仙茶を差し上げます。

 犯罪者がここに来て刑罰を受けるのとは大きく違います。 世の人々はどの様な末路を得るのかは先ず自分で考えなければなりません。  お二方は再び仙茶を飲んで下さい。

濟佛曰:今日は時間も来たので、後に再び各獄の情景を参観しに来ましょう。



第三十七回 遊割腎鼠咬小地獄              割腎鼠咬小地獄を訪問する

濟公活佛 降_________丁已年八月十九日
詩曰:更深夜靜月當天。帶領楊生下九泉。
奉旨著書經一載。度迷勸世遍三千。
濟佛曰:貴堂奉旨著作「地獄遊記」,至今已逾一年,老衲榮膺帶領聖筆楊生參觀地府詳情,並採取犯罪案證,實感任重道遠。尤於地獄之道坎坷不平,行來更是困難多端。「地獄遊記」乃是天下一大奇書,應天運降世。因爾臺中聖賢堂
領旨扶鸞闡教,普化成績堪佔魁首,故 玉帝大,降下 此非凡重任,亦為聖筆靈性精明,方能完成此聖職,使我亦感心慰。「地獄遊記」之著作至今已逾半部,距未完行程尚遙,希諸生效勞勿怠,一旦此書著成,則諸生之功果可超三代。因遊冥時刻已到,楊生準備上蓮台。
楊生曰:遵命!多謝 恩師一年來之辛苦,暗中顯化照顧,無微不至,只覺自己性痴,尚未能領悟更深之境界,求 恩師多加靈光。因剛從斗南「感修堂」趕回,精神略感疲倦,恩師是否可以賜下靈丹,以提精神?
濟佛曰:太辛苦了,因你一念真誠,故我多次賜下靈丹,你亦自知,自從「地獄遊記」開著後,你的身體日漸健壯,仙佛暗中助你靈力不少,今特
再賜下靈丹三粒,快服下,以準備遊冥。
楊生曰:萬分感激 恩師顯化庇佑,我多年之胃病,自奉旨著書後,漸漸不藥而癒,今日又蒙 恩師再賜靈丹服下,頓感心神清爽,感恩不盡。
濟佛曰:因時刻不早,快上蓮臺。
楊生曰:遵命!我已坐穩,請 恩師起程吧!
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:前面是何獄?為何聽見人聲慘叫及老鼠聲音。
濟佛曰:前面乃是六殿所管轄十六小地獄之「割腎鼠咬小地獄」。獄官及將軍已來,快向前參駕。
楊生曰:是是!叩見獄官及諸位將軍,我乃臺中聖賢堂
楊生,今日隨師到貴獄參觀,請多指教,賜予方便。
獄官曰:快起來,免多禮!本獄已受 冥王諭示,知道濟佛及楊善生將來參觀著書,請隨我進入獄內。
楊生曰:多謝獄官厚禮。但見獄內老鼠滿地,向罪魂侵襲,每個罪魂被綁坐於地,雙手不能自衛,只聞痛叫狂扎之聲,到底他們所犯何罪?
獄官曰:此獄全是男罪犯,都因在世貪淫好色,或犯清規戒律之色鬼。因生前好淫,敗道壞,故除割下陰根陽物外,並由老鼠猛嚼其根底,要其「斬草除根」之意。
濟佛曰:此刑甚是難受,命根連心,一受割咬比什麼都痛苦,俗語說:「斬草不除根,春風吹又生。」此輩因過份貪愛春風一度,故受此逆刑。
獄官曰:我帶幾位罪魂出來自述生前作何過錯,如今才落得此下場。
楊生曰:甚好!這些罪魂雙手被綁,鼠輩從底下偷襲,有者滾地哀叫,要避不能。此鼠像貓一般大,看來兇猛異常,咬人好像在吃食物般。
濟佛曰:老鼠最喜咬布袋、吃花生仁,此景正是。但見鮮血直流,可憐眾生為貪一時之樂,造下今日慘境!
獄官曰:我已帶出二位罪魂,罪魂聽諭:此位乃 濟佛,另一位為陽間臺中聖賢堂楊善生,師徒奉旨遊冥著書,你們快招出生前孽事,以便登載「地獄遊記」勸化世人!
罪魂曰:我生前皈依聖門修道,亦持齋清口,並已結婚生子,後來因為心性難於把持,與一位女同道發生曖昧事情,而破戒律,實在枉費初心!死後不但天堂無份,被白無常押到陰府,經孽鏡臺之顯像,生前醜行一覽無遺,含羞難言。
後遺交六殿, 卞城王大怒,罵我身入聖門,知法犯法,罪加一等,判我入「割腎鼠咬地獄」,首先被陰差割去生殖器,然後被綁於地,任由鼠咬,每日心慌意亂,刺痛難言,只怪自己一失足而成千古恨,希望陽間之人,既入聖門,當守聖規,不然死後任何功果皆難以補過。
濟佛曰:俗曰:「持齋僅至肚臍為界。」即是如此。下節既無修乾淨,現在由陰差及老鼠替你修整,使你清淨一些,罪報自受!
獄官曰:第二位快述出生前作為!
罪魂曰:我因讀初中時,受惡友引誘,到風化場所嫖妓,後來一有錢,便往此場所消遣,並數次邀同學一起開開眼界,致使尚在發育中之少年破身,有者染毒致病。因少年風流,犯下此過,死後被判來這裡受罪,痛苦無人了解。在陽世時逍遙,死後卻在此難度歲月,想來真後悔莫及。
獄官曰:年少不學好,卻愛貪花眠柳,尚未結婚即已破身,可言為「不節」,更引誘同學墮落,淫根作孽,故下此獄,理所當然。
楊生曰:看他們甚是可憐,囚牢內犯魂甚多,到底犯何罪,來此地受刑?
獄官曰:本獄每日新進罪魂成千,故本獄犯罪範圍甚廣,凡過份喜愛嫖妓,淫根不淨者;或未結婚先於妓院破身者;或到處騙色者;或已婚男女通姦者;或入佛門、聖門,再犯淫亂者;或亂倫者,或輪姦者;其淫根太毒,一律判入本獄受嚴刑!
濟佛曰:我勸世人,切勿犯淫業,此罪最重,尤於修道之士,更應提高警覺,犯淫不赦。除五殿「誅心地獄」有份外,有者尚要再來此獄受刑!然天本好生,網開一面,如能看見「地獄遊記」後,便下決心懺悔改過,並多印「地獄遊記」
一書勸世,不重蹈此罪者,則 玉帝有旨,准減免其罪,因時刻不早,楊生準備回堂。
楊生曰:多謝獄官及眾將軍厚禮招待,我們先告辭了。
獄官曰:命眾將軍排班送駕。
濟佛曰:楊生快上蓮臺,準備回堂。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

楊生曰:前にあるは何の獄ですか?何故人の声の叫ぶ声と鼠の泣き声が聞こえてくるのですか?

濟佛曰:前にあるのは六殿が管轄する十六小地獄の「割腎鼠咬小地獄」です。獄官と將軍もすでに来ていますので前に言ってご挨拶してきましょう。

楊生曰:はいはい! 獄官及び将軍閣下に頭を下げます。 私は台中の聖賢堂の楊生と申します。今日は師に従い獄を参観させて頂いております。どうぞご指導とご案内の程よろしくお願いします。

獄官曰:起きなさい。苦しゅうない。本獄では冥王の訓示を既に受けております。濟佛と楊善生さんたちが来て参観し著書をするという事を既に知っております。 私について獄の中に入ってください。

濟佛及楊善生:獄官の暖かい礼に大変感謝しています。獄内では鼠で満ち溢れていて、罪魂に襲い掛かっています。 罪魂達は地面に縛りつけられ、両手で防ぐ事もできずただ苦しみもがいていく声だけが聞こえます。  彼らはどんな罪を犯したのですか?

獄官曰:ここの獄は皆男の罪人で、みな現世で好色で淫欲を貪り規律を犯した好色家達です。

 生前に好色で道徳を崩壊させたので男根をそぎ落とされ、根っこを鼠に猛烈に噛み付かれているのです。  根源を抜き取るという意味です。


濟佛曰:この刑罰はとても苦しいものです。命の根と心を共に割り握りつぶされ何よりも苦痛なものです。「草を取り除いても根っこを除かねば、春風が吹いて又生えてきてしまう」と俗に言いますが、この輩は情欲を貪り過ぎた為にこの刑罰を受けているのです。

獄官曰:私は幾人かの罪魂を連れて来て、生前にどんな過ちを犯してこの様な末路になったのか話させてみせます。

楊生曰:そうですね! この罪魂は両手を縛られ鼠に陰部を襲われていて、あるものは地面をのた打ち回り泣き叫び逃れようとしても逃れられません。 この鼠は猫のように大きく、異様な程狂猛です。人に食べ物のように噛み付いています。

濟佛曰:鼠は布袋状のものとピーナッツ状のものを最も好んで噛み食べます。この情景がまさにそうです。鮮血が流れ、哀れな衆生は一時の快楽の為にこのような惨状を招いてしまったのです!

獄官曰:次の罪魂を連れて来て話を聞かせよう。この方々は現世に於ける台中聖賢堂の済佛と楊善生であります。師弟は冥界を旅され書物を著します。 そなた達は生前の悪行を「地獄遊記」に掲載され世の人々の戒めとなるように述べなさい!

罪魂曰:私は生前は聖なる門に帰依し、道を修めていました。また食事も精進料理を食べていました。 既に結婚をして子供ももうけていました。 ですが後に心を戒める事ができなくなり一人の女性の修道者とねんごろになってしまい、戒律を破るようになり、初心を忘れるようになっていきました!  死後は天国とは無縁どころか、白無常に地獄へと追いやられ孽鏡臺で実況を映し出され生前の醜態を一つ残らず暴きだされ言いようのない辱めを受けました。

 六殿へと送られ卞城王は大いに怒り聖なる道に入りながら戒律を知りつつも戒律を犯し、罪は倍加され「割腎鼠咬地獄」へと追いやられました。 まずは冥界の使いに生殖器を切り取られ地面に縛り付けられ鼠に噛まれるがままとなり、毎日心がかき乱されて、痛みは言いようがありません。唯自分が道を踏み間違えた為に永い後悔となったのを嘆くばかりです。

 世間の人々は一度聖なる門に入ったならば、戒律を守り抜く事を願います。 さもなければ、どんな功徳をしても過ちを償う事ができなくなります。


濟佛曰:俗に「精進料理は唯、腹部の世界でしかない。」と言いますが、まさにこの事なのです。 後半生が清浄ではなかった為に冥界の使いと鼠があなたに代って修正して清浄にしているのです。罪の報いは自分で受けなければならないのです!

獄官曰:次の罪魂は生前の悪行を述べなさい!

罪魂曰:私は中学の頃、悪友の誘惑で風俗に行って女を買いました。後にはお金があればそこに行って気晴らしするようになり、同級生も誘って見聞を広めていました。まだ発育の最中である青少年に女を買わせ、ある人は性病にかかるものさえ出ました。 青少年の頃に既にませていてこんな過ちを犯してしまったので死んだ後に判決を受けてここに来て罰を受けてその苦しみは誰も理解してくれません。 現世で風俗街で遊びまわっていて、死んだ後にここで長い歳月を過ごさなければならなくなり、全くもって後悔先に立ちません。

獄官曰:年少の頃、学問をせず風俗街で遊び結婚もしていないのに童貞を破る、これ曰く不節制という。しかも同級生を誘い込み、淫欲の悪い種を撒き散らした故にこの地獄に堕ちた。 全く当然の道理である!


楊生曰:彼らはとても哀れです。牢の中は罪魂が沢山居て、一体何の罪を犯してここで刑罰を受けているのでしょうか?


獄官曰:この獄では毎日のように何千人もの新しい罪魂がやってきます。この獄に於いては犯罪の種類や程度が広範で風俗に溺れ過ぎ男根が不浄、あるいは結婚する前に風俗で童貞を破った者あるいは情欲を至る所で盗んだ者、あるいは結婚した男女と交わった者、あるいは仏門や聖門に入ったのに淫乱を犯した者、倫理を乱した者、レイプした者達は淫根が余りに有毒であり、皆この地獄で厳刑を受けているのです!



第三十八回 遊車訓小地獄              車訓小地獄を訪問する


濟公活佛 降_________丁已年九月初六日
詩曰:闡教無辭世路遙。杏壇聖會喜今宵。
人文薈萃中洲地。道氣騰騰燦玉霄。
濟佛曰:夏去秋來,寒意點點,人添秋衣,鳥羽毛。
四季更替,輪轉不息,憶昔童顏,今日兒孫滿
堂,眼見老花,手覺混沌,行路搖擺不穩,嘆
青春年華已逝,斯時回想過去,人生如夢一場
,故勸你世人,務必把握光陰,一寸光陰一寸
生命,趁早入聖門修身悟道,於社會為良民,
在聖門為賢生,則死後,地獄無份,縱來亦是
觀光客身份,不必受刑罰熬煎。今日遊冥時刻
已到,楊生準備上蓮臺。
楊生曰:不知今日我們要到何獄?
濟佛曰:我暫不說,瞬刻你就知一切了。
楊生曰:是,是!我已坐穩,請 恩師起程吧!……
濟佛曰:已到了,楊生快下蓮臺。
楊生曰:恩師啊!您為何帶我來到這山坡呢?前面傳來
叫聲,好像有人被砍殺或被打之呼叫聲,前面
小路尚有陰差押著罪魂前進,我們隨其背後一
觀究竟如何?
濟佛曰:我們今日行程正是參觀前面山坡邊之小地獄,
快跟隨前面陰差前進!
楊生曰:陰差已被我們趕上,還回頭向我們行禮,不知
這些罪魂犯何罪過,而今被押送法辦?
濟佛曰:這些罪魂大都為駕車司機,或摩托車騎士,因
生前曾犯車禍,撞死人命,故死後要受地獄刑
罰之懲處。
楊生曰:駕車司機或騎機車者,撞死人,在世已將事情
解決,還不能了斷此事嗎?
濟佛曰:既傷人命,陰律尚有一番刑罰。已到獄門,詳
細你待一會兒可請獄官說明。
楊生曰:前面已呈現一獄,獄門邊站有守衛,甚為莊嚴
,獄門上寫有「車訓小地獄」,獄官與將軍已
排班出門迎接我們。
濟佛曰:楊生你快向前參駕。
楊生曰:參叩獄官及眾將軍,今日我及 活佛恩師奉命
到貴獄參觀,並搜集勸世資料,望獄官多賜方
便,提供案證!
獄官曰:請楊善生免跪,二位隨我到裏面參觀吧!
楊生曰:請問獄官,貴獄是何殿所管轄?
獄官曰:本獄名曰:「車訓小地獄」,為六殿 卞城王
所管轄,係一新設地獄,陽間眾生都不悉之。
貴堂奉旨著作「地獄遊記」,本獄早已知之,
今日亦收到六殿 主公發牒文,方曉你們要來
本獄參觀,非常歡迎。楊善生有何疑問,盡可
發問!
楊生曰:貴獄所刑罰者,都屬何類?
獄官曰:凡是駕車發生車禍,致損人命,或成重傷,或
變為殘廢者,不論機車、汽車、腳踏車等之駕
駛人,死後皆要來此受報應之處罰,請您們隨
我入內參觀吧!
濟佛曰:甚謝!
楊生曰:前面山坡人群遍處,一條條小路,路上全為沙
石泥土,凹凸不平,罪魂手中各拉一車,如古
時之人力車一樣,車上載滿紅磚,由山坡上緩
緩而下,路窄僅可容納兩個輪子,稍一越線,
即跌入兩邊深溝,罪魂雙足赤腳,因車上紅磚
過重,下坡又無煞車,只憑兩足作擋,每人謹
慎緩步,以雙足踩地,作煞車狀,故兩腳心破
皮流血,沾滿於地。有者,不小心衝下溝內,
因車甚輕,須先將磚搬下,然後再將車子趕緊
扶上路中,以磚為塞,堵住車輪,接著將紅磚
一塊一塊搬上車,再拉下山。有者因體力不支
,人一失足而跌倒,身被車子碾壓而過,慘叫
一聲,人已暈迷不醒,有如車禍時,被輾死一
樣,鮮血濺滿於地,此種刑罰,甚為新奇,然
慘狀太過。
濟佛曰:世上駕車者,如不小心,發生車禍致傷人命,
死後自己身成「被害」者,當要來此受苦,真
是點點滴滴,難逃因果報應!
獄官曰:我命幾位罪魂自述生前駕車出事情形,給楊善
生聽之。
楊生曰:多謝獄官不棄!
獄官曰:罪魂已來,快向 濟佛及此位善生招出生前肇
事情形,俾使楊善生回陽後轉告世人。
罪魂曰:我在世時,任駕駛公共汽車司機之職,有一日
,在一轉彎處,忽然從巷內跑出一位小女孩,
我因煞車不及,從孩身壓過,一命嗚呼哀哉!
因我駕車期間,曾肇事多次,雖無傷人,但車
身受損,加上此事,後被公司革職。死後,被
判入「車訓地獄」一年,每日在此學習駕車,
山路都是下坡,兩足作為煞車,雖體力尚可支
持,但每日上下一百次,已是精疲力盡,腳底
腐爛,痛苦不堪。
獄官曰:第二位,快招出生前駕車出毛病情形。
罪魂曰:我生前以駕駛計程車為業,有一夜,與朋友酗
酒,酒後照常營業,因醉眼恍惚,不但超速,
更超車,不慎將路旁一位行人撞死,因過失殺
人,賠錢坐獄。死後 閻王訓我:「駕車還醉
酒,與生命開玩笑。」故判入「車訓地獄」三
年,每日拉車試駛,被凌辱不堪,雙腳腫痛,
因體力精神支出過多關係,身瘦如骨。希望世
間駕車者,要提高警覺,千萬不可酗酒駕車,
以免發生車禍,來這裡無「米酒」可飲,兩腳
都是苦湯直流!
獄官曰:第三位罪魂,快招出生前肇禍事端!
罪魂曰:我在世營商,每日騎機車送貨,因為常超速駕
車,不按交通規則。一日樂極生悲,撞及路人
,我亦跌倒受傷,兩人被送醫院,我只腳骨折
斷,對方卻是腦震盪,我醫治半年才痊癒,對
方未死,卻變成白痴,我亦被告賠償距款。只
為此事,死後被送來第六殿 卞城王判我入此
獄受苦三年,所受苦情,非一般人所能了解!
獄官曰:今日以此三位罪魂為證,凡是陽間駕車者,應
以此為借鏡,小心駕駛,則人車平安,死後亦
免來此受苦。來本獄者,所判之刑,輕重不一
,如非故意肇事者,算過失傷人,所判較輕;
如酗酒、超速、或不按照規則而肇事者,所判
較重。如肇事不下車,故意逃避者,不論對方
生死與否,死後 閻王所判罪刑最重。故勸世
人,一旦發生車禍,切勿逃避,應負全責處理
,以盡道義責任,則其罪可以減輕。
濟佛曰:「車訓地獄」為地府新設之囚牢,正如陽間駕
駛訓練班,罪魂來此,個個按步就班,要看準
方向,不能超速,或稍微偏差,「一失足」則
身罹其難。特警告一般駕駛人,小心駕駛,人
命關天,不可酗酒、超速開車,如不守法,死
後再來地獄重操舊業,考一張地獄道之「駕駛
職照」吧!今日因時刻不早,楊生準備回堂,
多謝獄官及眾將軍之指導。
楊生曰:甚謝獄官及將軍賜予方便,先告辭了。
獄官曰:不週之處,請兩位勿見怪,命眾將軍排班送駕

楊生曰:我已坐穩蓮臺,請 恩師回堂吧!
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

楊生曰:恩師よ! あなたは何故私をこの山の坂道に連れてきたのですか? 前からは叫び声が聞こえてきます。まるで人が切り殺されたり、打たれたりしている叫び声です。前の小道には冥界の遣いが罪魂を押しやって前進させています。 我々はその背後について見ているのは一体いかがなものですか?

濟佛曰:今日の行程は正に前面にある山の坂道周辺の小地獄なのです。 前にいる冥界の遣いについて前進しましょう!

楊生曰:我々は既に追いつきました。我々の方を振り返りお辞儀しています。 これらの罪魂はどんな罪を犯し審判に送られているのでしょう?

濟佛曰:これらの罪魂は殆どタクシードライバーやバイクのライダーで、生前に交通事故を起こし人を轢き殺してしまったので死後にこの地獄で懲戒を受けなければならなくなったのです。

楊生曰:ドライバーやライダーが人を轢き殺しても現世で既に解決しているのに、死後も問題が残り続くのですか?

濟佛曰:人命を傷つけたのですから、冥界の律でも刑罰があります。獄門に既に着いたのでしばらくしたら獄官に詳細を説明してもらいましょう。

楊生曰:前に獄が現れました。獄の門の周辺には守衛が立っていてとても荘厳なありさまで、獄門の上には「車訓小地獄」と書かれています。獄官と将軍は既に列を作って我々を迎えてくれています。

濟佛曰:楊生さん、前にいって挨拶してきなさい。

楊生曰:獄官と将軍の皆様にひれ伏します。今日は私と済佛恩師が命を承りこの獄を参観し世を戒める資料を集めさせて頂いております。獄官さまには御指導と事例の提供の程よろしくお願い致します!

獄官曰:楊善生さん。かしこまらずにお気軽にしてください。お二方は私について中に入って参観して下さい!

楊生曰:獄官さまにお尋ねしたいのですが、この獄はどの殿の管轄になるのですか?

獄官曰:本獄の名は「車訓小地獄」と言い、六殿の卞城王の管轄となります。新しく設けられた地獄です。 現世の衆生は皆知りません。あなたの堂が「地獄遊記」の著作の命を承られた事は我々は既に聞いております。

 今日は六殿の主君が発した通知を頂いており、あなた方が来てこの獄を参観する事を知りとても歓迎しております。 楊善生さんは分からない事があれば何でもお尋ね下さい!

楊生曰:ここの獄で刑罰を受けている人々はどういった人々ですか?

獄官曰:車を運転していて人身事故を起こし、人命を損ねたり重傷を負わせたり障害者にしてしまった人は、車でも電車でも作業車でも運転者は死んだらここに来て、報いの懲罰を受けねばなりません。 私について中を参観してください!

濟佛曰:とても感謝します!

楊生曰:前にある山の坂には人があふれ、砂や泥まみれのデコボコの小道で車を手で引いています。昔の人力車のようです。車には赤いレンガが満載されていて、山の坂の上はグニャグニャに窪み、タイヤ二つがやっと通れる位に狭く、線を少しでも越えると両側の溝にタイヤが落ちてしまい罪魂は両足裸足で車の上の赤いレンガは重すぎて下りの時はブレーキも無く、両足で食い止めなければなりません。

 みんな慎重に足を運び両足でブレーキのようにふんばり、両足は皮破れ流血して地を染めています。  ある者は不注意で溝の中に落ちてしまい、車がとても軽いのでレンガを降ろして再び車を道の上にしっかり置いてレンガで塞ぎ車輪を止めてから赤いレンガを一塊一塊車の上に上げて再び車を引いて下山します。

 ある者は体力で支える事ができず一歩間違うと倒れ車でひきのばされて、叫び声をあげ、昏迷として醒めず、交通事故の時ひきのばされて死んで鮮血が地面を染めているようです。

 この種の刑罰はとても新奇でしかもあまりに凄惨です。

濟佛曰:世のドライバー達は少しでも不注意であれば事故を起こし人命を傷つけます。

 死後は自分が被害者となりここへきて苦しみを受けまさに血が滴り落ち因果応報を逃れる事はできません!

獄官曰:幾人か罪魂に、生前交通事故を起こした情景を述べて楊善生さんに聞かせるように命ずる。

楊生曰:獄官さん、大いに感謝します!

獄官曰:罪魂は来ました。済佛さんと善生さんに現世に戻って世の人に伝えるよう、生前起こした事故の状況を述べなさい。

罪魂曰:私は現世にいた時、タクシーの運転手をしていました。ある日カーブする時、突然女の子が飛び出してきました。 私はブレーキが間に合わずその子を轢き潰して一命は失われてしまいました。

 私が運転をしていた時には交通事故は何度も起こし、人は傷つけませんでしたが、車にぶつけてしまいこの事故を繰り返して会社に首にされました。  死んだ後、「車訓地獄」に一年入れられ毎日ここで運転の学習をし、山道は皆下り坂で両足をブレーキとし、体力はまだあるのですが、毎日百回上下し精魂尽き果てています。 足底は腐乱し苦しみに耐える事ができません。

獄官曰:次の罪魂、生前に運転した過失を述べなさい。

罪魂曰:私は生前メーター付きタクシーを生業としていました。 ある夜友達と酒に酔って酒の後にもタクシーの営業をしていました。

 酔って目はフラフラとなりましたが、スピード出し過ぎで更に追い越しをし、不注意で路傍の一人の歩行人をひき殺してしまいました。

 過失による殺人でお金を弁償し獄に座り、死んだ後閻魔大王は私に「車を運転するのに酒に酔うとは生命を弄ぶものだ。」それゆえ「車訓地獄」へ三年下される審判を受けました。

 毎日車を曳き運転を試し、屈辱を受け堪えられません。 両足は腫れて痛く、体力と精神の使いすぎの為身は骨の如く痩せてしまいました。

 世のドライバー達の皆さん。注意力を高め絶対に飲酒運転をして事故を起こさないようにしてください。ここには「米酒」は無く、両足は苦い汁がドッと流れています!

獄官曰:次の罪魂よ。生前の事故の案件を述べなさい!

罪魂曰:私は現世では商店を経営していました。毎日車を運転して商品を送っていました。いつもスピードを出して交通ルールを守らないで運転していたので、ある日楽が極まり悲を産み、道の人を轢き自分も転び倒れて傷を負い二人とも病院へと送られました。

 私は足を骨折しただけでしたが、相手は脳震盪を起こし、私は半年で全快しましたが、相手は死なずに白痴になってしまいました。

 私も大金の賠償を命じられ、これだけの為に死後に第六殿へと送られ卞城王は私をこの獄で三年苦しみを受けるよう判決を下し、その受ける苦しみは一般の人には理解できない程のものです!

獄官曰:今日はこの三人の罪魂を証人とし、現世に於ける運転者達はこれは反面教師とし運転する際は注意し、人も車も平安に死んだ後ここで苦しまないようにしなさい。

 この獄に来る人たちは受ける刑は軽重の程度は皆違います。意図がない事故に関しては人を傷つける過失とみなされ比較的軽いですが、飲酒、スピード違反、交通ルールを守らず事故を起こした人は比較的重いです。 

 事故を起こしても車を降りずに故意に逃げた者は相手の生死に関わらず死んだ後、閻魔大王の判決は最も重いものです。

 それゆえ世の人には事故を起こしたら絶対に逃げずに全責任を負って処理し、道義責任を尽くせば罰は軽くなります。

濟佛曰:「車訓地獄」は地獄では新設の獄で、まさに現世で免許取得の教習所のように罪魂はここに来てレベルに応じて、方向を見、スピードを超えないようにし、少しでも違反したら「違反」となりその身は難を受けます。

 特に一般の運転手は注意して運転し、人命は天にも関係してきます。 飲酒、スピード違反、ルール違反などは地獄で再び昔の運転を繰り返し、地獄に於ける運転免許の試験を受けてもらう!

 今日は時間も遅いので楊生さん堂へ戻る準備をして下さい。

 獄官と将軍の皆様。ご指導に篤く感謝申し上げます。



【 地獄遊記 日本語版 十二 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】



第三十九回 遊鉗嘴含鍼小地獄                  鉗嘴含鍼小地獄を訪問する  




濟公活佛 降_________丁已年九月廿三日
詩曰:聖門冷落道人稀。冒犯箴規即是非。
默默耕耘終受益。瞎吹長笛苦無依。
濟佛曰:聖門冷落,修士稀微,有者虛心假意,陽奉陰
違;有者真理不悟,空求妄想,置聖訓如馬耳
東風,箴規不守,致惹道衰頹。雖信口開河
之輩,滔滔不絕,然心與口違,如無根之浮萍
,根基不實,隨風漂流,難成高苗大樹。故默
默耕耘,年年豐收,勝於瞎吹之輩,無人共鳴
!修道務須踏實,聖哲云:「積善之家,必有
餘慶。為惡之人,必有餘殃。」天網恢恢,疏
而不漏,如能猛醒,回頭有路,否則秋風落葉
,瀕臨人間,其寒冷無依,門庭凋落,後患無
窮也。今日遊冥時刻已到,楊生準備上蓮臺。
楊生曰:遵命!請問 恩師,今天為何喝得醉?講
起話來,怒容不!
濟佛曰:看透了世人之心,大家都追求物質享受,忽視
了三網五常,暗傷我情,所以喝了幾瓶苦酒,
今朝有酒今朝醉,管他眾生墮落地獄,管他天
地再混沌!
楊生曰:恩師真是亦慈亦悲!
濟佛曰:快上蓮臺,酒不醉人人自醉,色不迷人人自迷
,錢不愛人人自愛,一陣涼風吹來,我也清醒
了一些,師徒往地獄去吧!……已到了,楊生
下蓮臺。
楊生曰:前面獄官已來迎接。叩見獄官及眾將軍,今日
我及 活佛恩師到貴獄參觀訪問,請多指教。
獄官曰:免禮,請起來!本獄是「鉗嘴含鍼小地獄」,
為地府第六殿之署區,已接到諭文,知道 濟
佛及楊間臺中聖賢堂楊善生將來本獄參觀,以
著作「地獄遊記」,失迎失迎!
濟佛曰:請獄官勿客氣,我們師徒奉旨遊冥,今日到此
,希望開方便之門。
獄官曰:二位隨我入內,以便參觀!
楊生曰:但見罪魂滿滿,被禁於牢內,陰差鬼役用鐵叉
將罪魂嘴巴扒開,然後以一粒長滿針刺的鐵球
,強硬塞入罪魂口中,每人哀痛呼天搶地,一
會兒,口中已流出鮮血,人便陷入昏迷!
濟佛曰:鐵球浮出鐵刺,有如刺球,這些罪魂嘴硬,只
好用鐵叉扒開,塞進鐵球,使其有口難言,痛
叫無聲。
楊生曰:這種處罰殘忍無比,世人若喉中鯁一魚刺,已
是百般痛苦,渾身難受,如今用刺球硬塞於口
,實是啞巴吃黃蓮,有苦說不出。請問獄官,
這些罪魂在世犯何大罪,死後下陰府受此刑罰

獄官曰:凡是在世喜強詞奪理,或口裏甜言蜜語引誘美
色;或虛語妄言賺人金錢;或愛吸毒品;或說
話含刺,隨意中傷他人,死後皆難逃「鉗嘴含
鍼地獄」之刑,我叫幾位罪魂出獄,說明其犯
罪情形。
濟佛曰:他們已昏迷不醒,我用這把蒲扇一扇,讓他們
清醒,清醒。將軍!快將其嘴中刺丸拿下,不
然有口亦是沒說話餘地。
將軍曰:已將刺球取出,請 濟佛定奪。
濟佛曰:各位罪魂聽諭:今日老衲帶領凡間善生來此採
訪你們受刑情形,個個坦誠重述生前失何口
,死後才墮落此獄?
罪魂曰:我生前口才甚好,講話不但耳動聽,更是迷
人耳目。因我外表姣美,嫁夫後,尚有不少男
士追求,有一次,一位男士熱情向我求愛,我
見其財富錢多,更花言相對,騙其曰:「我夫
對我不好,希望多多照顧。」進而發生姦情。
因我巧言令色,憑三寸不爛之舌,將其金錢拐
騙一空,然後惡言相加,每句話都含刺帶針,
刺激這位男友,其受此侮辱,想不開而自盡。
死後其心抱恨,投告 閻王, 閻王念其一念
之差而失足,而我身為婦女,心性太毒,准予
報應。後來其魂常來纏身,使我身體不安。經
過七年多,運衰氣弱而亡,二人於枉死城對質
,其被判好色淫人妻女之罪,我亦受各殿嚴刑
,今送來此殿, 卞城王罵我口能迷人、害人
、刺人,應再受「鉗嘴含鍼」之刑,每日被塞
刺丸,痛苦百般。
濟佛曰:妳虛情假愛,紅杏出牆,口舌殺人,死後受此
罪,應該應該,不用怨嘆!第二位罪魂,說說
你的經過吧!
罪魂曰:我生前是一位流氓,喜歡吸食毒品,及注射嗎
啡,因已成癮,便四處偷竊東西以便購買毒品
。死後,被判來此獄,痛苦難言,已無生前吸
食毒品時那麼過癮,每日吞鐵丸,受刺嘴之苦
,恨我生前不學好!
獄官曰:吸食毒品,本獄所判之刑期甚久,因毒性不退
犯魂不能解脫投生。世間尚有不少人愛食毒品
、禁藥等,陽律嚴判,死後陰律更重;有者更
須轉禁「阿鼻地獄」,希有犯此者,速速改過
,勿再麻醉靈魂生命。
濟佛曰:第三位,快快招出生前做何惡業?
罪魂曰:我因讀過些書,背了不少成語,便時常與親友
強詞辯理,但因所說只是邪說歪理,且常引用
聖賢之言語毀謗他人,死後 閻王曰:「你不
以聖賢之語用來行善,卻用來強辯無益之理,
應算妄言,嘴巴既硬,只好判你吞刺丸,嚐嚐
鐵口硬牙之滋味!」現在真是有口難言。
濟佛曰:有理走遍天下,無理寸步難行,世人講話應說
真理正語,如說殺人是對方命該絕,非我害死
他,這種語調只是歪理。好說歪邪理論,死後
定受懲罰。再問第四位罪魂,你為何墮落此獄

罪魂曰:因我在世積了不少錢,為貪利息,凡是他人有
急用或困苦之人向我借錢,皆以高利貸出借,
母利相加,日進斗金。若對方一時無法還款者
,便唆使流氓恐嚇。死後 閻王言我放高利貸
,吸人血液,吃錢太兇,要受吞鐵刺丸之刑,
實在太痛苦了!
獄官曰:有些有錢人心肝如銅如鐵,專門放高利貸,雖
對方同意,但心腸太硬,此如「吃銅吃鐵」,
死後讓其享享此種為富不仁之滋味。勸世間之
富人,自己有餘錢借人,不可高利貸壓榨利息
,應以輕利放之,助人為快樂之本,何樂不為

濟佛曰:今日時刻不早,楊生準備回堂。多謝獄官及眾
將軍之厚禮,告辭了。
獄官曰:命眾將軍排班送駕。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


濟佛曰:聖なる門は落ちぶれ修道者は稀にしか居らず、ある者は心虚しく偽りの意識でいます。表では調子を合わせ裏では心違い、ある者は真理を悟らず空しい妄想を求め、聖訓は馬耳東風の如く聞き流し戒めは守らず道徳は衰退に至っています。 口からデマカセをいう輩がペラペラお喋りをし、心と口は違い根無しの浮き草が根は真実に基づかず風に任せて漂流し、苗が高くなり大木になり難きが如しです。

 
 それゆえ、黙々と耕し毎年豊作の収穫を得る人は、デマカセを言って誰も共鳴する人が居ない輩に勝ります!

 修道する人は務めるには地道で着実にしなければなりません。 聖哲は「 善を積む家は喜び余りある。 悪をなす人は必ず災い余りある。」と言います。 天の網は厳正であり、網目は粗く見えるがもらすものは無し。 猛烈に反省して道を引き返せばまだ道はあります。

 さもなくば、秋風が吹いて葉が落ちるように、人の間に臨んでもとりつくしまがありません。

 門は凋落し、後の患いは窮まる所がありません。

 今日は冥界を旅する時間が来ました。 楊生さん、準備をしてください!

楊生曰:わかりました! 恩師よ。お尋ねしたいのですが、今日は何故よっぱらっているんですか? 話を始めてください。 恩師が怒った様子を見るはうれしくありません!

濟佛曰:世の人の心を見通すと、皆物質の享受ばかり追及し、三網五常を無視し私の心情を傷つけます。

 それゆえ何瓶か苦い酒を飲み、今朝酒があれば今朝酔っています。衆生が堕落して地獄に堕ちようが、天地が再び混沌としようが構ったものか!

楊生曰:恩師は本当に慈悲深い人ですね!

濟佛曰:蓮台に早く乗って下さい。酒が人を酔わすのではなく、人が自分で酔っているのです。 女色が人を迷わしているのではなく、人が自分で迷っているのです。

 金が人を愛しているのではなく、自分が自分を愛しているのです。 一陣の涼しい風が吹いてきて、私も少しさめてきました。 師弟は地獄へと向かいましょう!  着きました。 蓮台を降りて下さい。

楊生曰:前には獄官が既に迎えに来ています。獄官や将軍達にひざまづきます。。 今日は私と済佛恩師がこの獄に参観訪問に来ました。どうか御指導の程よろしくお願いします。

獄官曰:苦しゅうない。立って下さい! 本獄は「鉗嘴含鍼小地獄」で地獄の第六殿の管轄区であります。 告示は既に頂いており、済佛と台中聖賢堂の楊善生が本獄を参観して「地獄遊記」の著作をする事は存じております。  どうぞどうぞ!

濟佛曰:獄官さま。遠慮は要りません。我々師弟は冥界を旅し、本日ここに参りました。 我々に便宜を御計り下さい。

獄官曰:お二方は私について中に入り参観して下さい!

楊生曰:唯、罪魂が満ち満ち、牢の中に閉じ込められています。冥界の遣いの鬼は鐵叉を用いて罪魂の口をこじ開け針が突き出た鉄の球を強引に罪魂の口の中に押し込んでいます。皆苦痛に泣き叫んでいます。しばらくして口の中から鮮血が流出し昏迷状態に陥っています!


濟佛曰:鉄の球は鉄刺が浮き出ています。 これらの罪魂は口が硬いので鐵叉でこじ開け鉄の球を押し込むしかなく、罪魂を口はあれどモノも言えず、叫んでも声は出なくしているのです。

楊生曰:これらの処罰は残酷無比です。 世の人は喉に魚の骨が少し刺さっただけでもとても苦痛で全身耐えられません。 今、針の出た球を口に強引に押し込みまさにおしが黄蓮を食べるが如く苦しみを訴える事ができません。

 獄官さま。これらの人々は現世に居た頃、どんな大罪を犯したのでしょうか?

楊生曰:現世に居た頃、語気を強めて道理を捻じ曲げようとしたり、甘い言葉で情欲を誘ったり、虚言妄言で金銭を稼いだりドラッグを愛好したり、話に棘があり気ままに他人を中傷したりした人は死後には皆「鉗嘴含鍼地獄」の刑罰を逃れることはできません。罪魂を幾人か呼んで情景を説明してもらいましょう。

濟佛曰:彼らは皆既に昏迷状態から醒めていません。 団扇をあおいで醒ましてみましょう。将軍さま! 鉄の針球を口から出して頂けませんか?でないと、話をお聞きする事もできません。

將軍曰:鉄の針球を取り出しました。


濟佛曰:罪魂の皆さん。今日老僧は俗界の善生を連れて来て、あなた方の刑罰を受けている情景をインタビューしにきました。皆さん。正直に生前どんな口の過ちを犯して死んだ後にこの獄に落されたのですか?

罪魂曰:私は生前に口が達者で話は耳を喜ばせ聞く人を感動させ、人の耳目を迷わせていました。 見た目は綺麗だったので旦那に嫁いだ後まだ多くの男性に追いかけられました。

 ある時一人の男性が私に求愛してきて、その人はお金持ちだったので更にうまい言葉でその人に「私の夫は私に良くしてくれないの。どうか面倒を見て下さい。」と騙し肉体関係にまで進みました。

 私の言葉が巧みだったので三寸の舌に任せてその人のお金を全部騙し取ってしまいました。 その後は悪口を加えて、全ての話には棘や針を含ませその男性を刺激し男性は納得がいかずに自殺してしまい、死後には恨みを抱き閻魔大王に告発しました。

 閻魔大王は私の一念の過ちで堕落した事、私が婦女でありながら心情が有毒な事を鑑みて報いを下されたのです。 後に男性の魂が常に私の身に纏わりつき私の体を不安にさせました。七年余り経つと運気は衰弱して現世を去りました。二人は枉死城にて罪状を尋ね合いました。
 
 その男性は好色で他人の妻と交わったと言う罪を受け、私も又各殿で厳刑を受けてこの殿に来たという事を言いました。

 卞城王は私の口を人を迷わし、害し、刺すと罵り、「鉗嘴含鍼」の刑を更に受けなければなりません。毎日、鉄の針球で口の奥を塞がれ大変苦しい思いをしています。

 
濟佛曰:虚偽の情愛で家庭の垣根を越えて、舌で殺人を犯し、死後はこの罰を受ける。 しかるべき事である。恨み嘆いても何もなりません!

 次の罪魂さん。あなたの経過を述べて下さい!
 
罪魂曰:わたしは生前は浮浪者で、ドラッグを好みモルヒネを注射し習慣になってしまい、至る所でモノを盗んではドラッグを購買していました。

 死んだ後この地獄に来る判決を下され苦しみは言い難い程です。 既に生前のドラッグを吸引していた時の癖は無くなり、毎日鉄丸を飲み込み、口を刺す苦しみを受けています。

 ただただ、生前に良くなる事を学ばなかった自分を恨むだけです。

獄官曰:ドラッグ吸引は本獄の判決では刑期はとても長いです。 毒性はひかず罪魂は解脱して現世に生まれ出る事もできません。  世間に於いては沢山の人がドラッグ・禁薬などを愛好して、現世に於いても厳刑を下されて居ますが、死んだ後の冥界では更に重いです。「阿鼻地獄」に投げ込まれられなければならない者さえいます。 

 この罪を犯している人々は速やかに罪を改めて、霊魂生命を再び麻酔させる事がない事を願います。 

濟佛曰:次の者、出てきて生前の悪業を話して下さい。

罪魂曰:私はある程度読書してきたので、成句を沢山諳んじていました。そこで、親友と常々語気を荒げて理屈を弁じていました。 ですが、話していたのは邪説と歪んだ屁理屈ばかりで、しかもいつも聖賢の御言葉を使って他人を誹謗ばかりしていました。

 死後に閻魔大王は「 おまえは聖賢の御言葉を以って善行に励むどころか、無益な屁理屈を強弁してばかりいた。妄言とみなされるべきで、舌は硬いので針球を飲む刑罰に処するしかない。鉄の口と硬い歯の味を味わいなさい!」 現在は口があっても言うことは難しいです。

濟佛曰:理があれば天下を遍く走る。理が無ければ寸歩も行く事が難しい。世の人々は話をする時、正しい理と言葉を話さねばなりません。

 例えば、殺人は相手の命が絶えるはずで、自分が殺害したのではない、などという語調は唯の歪んだ理屈です。

 邪悪な歪んだ理屈を言っていると、死後は懲罰を受けなければなりません。

 次の罪魂は何故、この地獄に堕ちてきたのですか?

罪魂曰:私は現世に居た頃、かなりのお金を積み立てていたので、利息を貪る為に急用や困っている人がいると私に借金をしにきました。 

 皆高利貸しで貸していたので、利息はどんどん加算していきました。 相手が返せないとヤクザを向かわせて脅していました。

 死後は閻魔大王が私を高利貸し、人の血液を吸い金を食べる凶悪者と言い、鉄の棘球を飲み込む刑を受け渡されました。   本当にとても苦しいです!

獄官曰:ある金持ち達は心が銅や鉄の如しです。 高利貸しを専門にして、相手が同意したとはいえ、心や腸がとても硬くまるで銅や鉄を食べるが如しです。

 死後はこの種の仁義無き裕福の味を味わってもらう。 世のお金持ちには、お金を貸す余裕がある人は高利貸しで利息を搾取してはならず、軽い利息で人を助ける事を楽しまなければなりません。



第四十回 遊刺網蝗鑽小地獄             刺網蝗鑽小地獄を訪問する

濟公活佛 降_________丁已年十月初九日
詩曰:倚闌倦更繞迴廊。聖殿清新顯異香。
去罷塵埃消百業。浮生何必苦奔忙。
濟佛曰:聖賢堂內外經過一番粉刷,面目清新莊嚴,神
仙最愛清淨之地,眾生要見神仙者,須先把身
心清洗乾淨,否則,慧眼蒙塵,難以透視仙景
的。今日準備遊冥,楊生上蓮臺。
楊生曰:遵命! 恩師您今日喜氣洋洋,不知樂什麼?
濟佛曰:來到聖賢清淨地,看見聖殿一塵不染,心頭鬱
結全舒,故樂懷忘憂。
楊生曰:世人常說「不見為清淨」,您意如何?
濟佛曰:仙佛有這般定力,凡人可不同了。看不到的「
死角」常骯髒不堪;在暗中行邪亂,那裏
可言不見為清淨呢!
楊生曰:師言有理,我已坐穩蓮臺,請起程吧!……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:今日我們到這裡,只見陰差押罪魂前進,尚無
聽到被刑罰慘叫聲音!
濟佛曰:我們今日參觀「刺網蝗鑽小地獄」,因該獄罪
魂受此刑罰是慢性痛苦,故只有呻吟之聲,你
等一下便可觀個究竟。已近獄門,獄官及將軍
已在等候我們了。
楊生曰:參叩獄官及眾將軍,今日我及 活佛恩師到貴
獄參觀訪問,請能賜予方便。
獄官曰:豈敢!本獄為「刺網蝗鑽小地獄」,屬六殿
卞城王所管轄,臺中聖賢堂扶鸞闡教,功高
深矣,此次奉旨著作「地獄遊記」,洩漏陰府
情形,勸世度人,辛勞可敬,本獄能登載於金
篇,甚感榮幸,請二位入內參觀吧!
楊生曰:多謝獄官賜予指教。喔!獄內全部用凸刺鐵絲
網鋪成,猶如凡間障礙鐵網,地下鋪有一層,
而且積水潮濕,上面再覆上一層,人不能站立
,只可匐匍前進,一抬頭,頭背便被鐵刺刺傷
,個個罪魂呻吟無奈,衣服都已破爛不堪,身
上還有兩種物體,我因距離較遠,看不清楚是
什麼東西,請獄官告訴我,好嗎?
獄官曰:這二種東西,一種是蝗蟲,一種是水蛭,專門
吸食人腦汁及血液。
濟佛曰:我們再前進一些,你才看得更清楚。
楊生曰:好,好,噯唷!原來罪魂身上全部被水蛭纏著
不放,看來實在令人驚駭,頭部還爬滿了蝗蟲
到底在吃什麼呢?
濟佛曰:水蛭又稱螞蝗,水溝中最多,一纏上人,血液
被吸得精光,世人都畏懼之。蝗蟲是侵害稻穀
之害蟲,一群蝗蟲可以把一片稻穀吃成空穗,
成群蝗蟲現正吸取罪魂腦髓。
獄官曰:因蝗蟲專食稻穀原汁,今日它在地府所化,則
吸取人腦汁,一樣都是白色的液體。
楊生曰:實在可怕!我看得心臟無力,氣喘腳都快發軟
了。
濟佛曰:不必驚慌,我們遊冥著書,是奉旨而來,有我
作陪,提起膽量來!
獄官曰:二位稍待,我叫幾位罪魂出來供述案證。
楊生曰:多謝獄官!但要快一點,而且罪魂身上纏著的
水蛭須拿掉,我最怕這種東西。
獄官曰:是是,二位稍候。……這二種害蟲都已除去,
楊善生不必害怕。命二位罪魂招出生前做何不
正之事,為何來此受苦? 濟公活佛及陽世臺
中聖賢堂善生到地府採取案證,二位合作招供
以勸化世人。
罪魂曰:我生前為判官,主持判決案件,因曾接受被告
賄賂,致使案情不按公審判,故有時造成冤獄
,有時失去法律之正規判決。在生時收取非法
金錢不少,雖然常聽人言:當判官若不公正,
貪財歪判,死後將會受報應。然有時心想:此
世只要能榮華富貴,權高勢大,管它來世如何
!我死後經孽鏡臺之照相如何貪財受賄,或不
正虧心之宣判,皆一一如映電影,明明白白現
在眼前,除受「糞尿泥地獄」之刑罰外,又交
來六殿, 卞城王叱我身為判官,知法、執法
、犯法,罪大惡極,再判入「刺網蝗鑽地獄」
受苦,每日匍匐於刺網內,全身被蝗蟲、水蛭
吸食,渾身疼痛,元氣欲盡,痛苦難言!
獄官曰:知法犯法,最為無法無天,希世間執法之人,
要學包青天之作風,嚴明公正,做到不枉不縱
,為社會除姦杜弊,代天行道,功無量。若
不按法規,徇私失節,貪圖賄賂,則死後地獄
嚴刑,亦連累自己後代子孫凋零,古有明鏡,
報應總是無私。第二位罪魂快述前非!
罪魂曰:我因身材壯大,生前曾在賭場及各風化場所當
保鑣,收取地盤費維生,日子也過得甚快活,
吃喝玩樂無所不能,那知死後被 閻王判入此
獄,實在痛苦無比,悽慘萬分!
獄官曰:還有其它罪孽不可隱瞞,快說出,否則加重刑
罰!
罪魂曰:好的,我說!因為在社會吃得開,所以也不
想用勞力賺錢,若缺錢用時,並常至各地商店
勒索金錢,如此度過一生。
濟佛曰:凡不務正業或不擇手段吸取他人血汗金錢者,
都將有此下場,希世人回頭覺醒之!時刻不早
,楊生準備回堂。
楊生曰:感謝獄官及眾將軍之厚待,因時刻已到,我們
先告別了。
獄官曰:命眾將軍排班送駕。
楊生曰:我已坐穩蓮臺,請 恩師回堂吧!
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )


楊生曰:獄官さまの御指導に大変感謝します。 アア! 獄内の全てが有刺鉄線の網で敷き詰められています。   現世の障害鉄網の様です。 地下には一層が敷かれ水が溜まり湿っています。 上面にはもう一層が敷かれ、人は立っている事ができずに匍匐前進するしかなく、頭を上げれば、後頭部は有刺鉄線で刺され傷つきます。 罪魂は皆うめきますがどうにもなりません。  衣服は破けてボロボロになり、身の上には二種類の物体があります。 遠くからなのでハッキリ見えません。  獄官さま。 あれはなんでしょう?


獄官曰:この二種類のものはイナゴとヒルです。人の脳汁と血液を専門に吸います。

濟佛曰:もう少し前に行って見てみなさい。ハッキリ見えますよ。

楊生曰:はいはい。 アレッ! 罪魂の体は全部ヒルに吸い付かれ離れません。 見る者を本当に驚かせます。 頭部にはイナゴが一面についています。  何を食べているのでしょうか?


濟佛曰:ヒルは溝の中に最も多いです。 人の上に上がると、血液をスッカリ吸い取られます。 世の人はこれを恐れます。 イナゴは穀物を侵害する害虫です。 イナゴの一群は稲をスッカリ食いつぶしてしまいます。イナゴの一群は罪魂の脳髄を吸い上げているのです。

獄官曰:イナゴは稲の原汁を専門に食します。 今日は地獄に化身し人の脳汁を吸い取っています。 どちらも白い液体です。

楊生曰:本当に怖いです! 私は見るだけで心臓の力を失い、呼吸は喘ぎ、足は力が抜けています。

濟佛曰:驚く必要はありません。我々は冥界を旅し書を著す命を受けて来たのです。私がついているので肝を起こしなさい!

獄官曰:お二方はしばらく待って下さい。幾人か罪魂を出して案件を供述させましょう。

楊生曰:獄官さま。大変感謝しています! ただ速めにお願いします。 罪魂の身の上のヒルを取って捨てていただけませんか。 私はこの手のモノが最も苦手なのです。


獄官曰:そうですね。お二方しばらくお待ち下さい。 この二種類の害虫は取り除きました。楊善生さん、怖がる必要はありません。 二人の罪魂を招いて生前に何の不正を働いてここで苦しみを受けているのか?   済公活佛と台中聖賢堂の善生は地府にきて案件を集めに来て、世を戒める為に二人の罪魂も協力しなさい。
 
罪魂曰:私は生前は裁判官で案件の判決をつかさどっていました。 かつて被告から賄賂を受け取り、案件を公の裁判にかけず故にある時には冤罪を産み出したりして、法律の正規の判決を時には逸脱したりしていました。  生きている時に不法の金銭を沢山受けとりました。

 周りの人がいつも、裁判官が不公正で金を貪り判決を歪めれば死んだ後報いを受けると言うのを聞いていましたが、この世で豊かに栄えて、権勢が高ければ来世がどうなろうが知ったこっちゃない!とたまに心に想ったりもしていました。

 私は死後に孽鏡臺で賄賂を受け取り、財産を貪っていた様や良心にそむいて不正な判決をしていた様をまるで一つ一つが映画の様に、まるで現前の如く明らかに映し出されました。

 「糞尿泥地獄」の刑罰を受ける他、六殿に引き渡され、卞城王は私を裁判官で法律を知り執行している身でありながら法律を犯していると叱り、罪は極めて大きいと叱り、「刺網蝗鑽地獄」へ再び入れられ苦しみを受けなければならないとおっしゃり、毎日鉄条網の中を匍匐前進し、全身にイナゴやヒルに食べられ全身痛いです。 元気は吸い尽くされ苦しみは言うのも難しい程です!

獄官曰:法を知りながら法を犯すとは最も無法無天です。  世間の法を執行する人々は青天をも包む作法を学び、厳格公正、曲がりも折れもしない態度で社会の為に歪みや弊害を除去し天に代って道を行い無量の功徳を積むように願います。

 もし法規に従わずに私欲に従って節度を失い賄賂を貪れば、死後は地獄で厳刑を受け自分の子孫代々も道連れにして凋落させてしまいます。

 古より明鏡があり、応報は常に無私であります。


 次の罪魂は早く前非を述べなさい!

罪魂曰:私はがたいが良く生前では賭博所や風俗街でボディーガードをしてみかじめ料を取って生活をしていました。  暮らしぶりはとても良かったです。

 飲み食い遊びなどはできないものなどありませんでした、死後に閻魔大王にこの地獄に落されようとは知る由もありませんでした。 苦しみは本当に比べるものがありません。とても凄惨です!

獄官曰:他の罪を隠しているだろう! 早く話しなさい! さもなければ刑罰を重くするぞ! 

罪魂曰:わかりました。話しましょう。 私は裏社会で食べられなくなったのですが、労力を費やしてお金を得たくなかったので、お金に不足した時はいつも各地の商店に行ってお金を脅し取っていました。  そのように一生を暮らしていました。

濟佛曰:正業に就かずに手段を選ばずに他人の血や汗や金銭を吸い取るものは皆このような末路をたどる。  世の人々は反省して目覚めるように願います!   時間も遅いので、堂に戻る準備をしましょう。




【 地獄遊記 日本語版 十三 】

2011-10-14 | 【 Travel sketch of the HELL 】



第四十一回 遊城隍廟看亡人往生情形            城隍廟を訪問して死んだ魂の生前の行いを観る 


濟公活佛 降_________丁已年十月廿九日
詩曰:世事紛紛燭影微。寒流最怕雨霏霏。
親情一旦長相別。夢裡頻呼不得歸。
濟佛曰:貴堂生之夫黃文達,今午魂離人世,使我
亦感人生之短暫,世事種種何用計較?三寸氣
在千般用,一旦無常萬事休!金錢、子孫何在
?樓房僅再借他暫住幾天,就要被兒孫送往山
坵荒郊野外了,人到底得到什麼呢?
楊生曰:恩師啊!您看黃先生去世後要往何處呢?
濟佛曰:漫漫冥路,幽幽歲月,這是人生最後去處,我
趁著作「地獄遊記」之便,將人死後情形洩漏
之。
楊生曰:甚好!這是一個大問題,世人只知人死後往地
獄而去,但不知死時一切情形,還望恩師解說
明白。
濟佛曰:可以,你上蓮臺,我帶你詳細明察一番。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程吧!……
濟佛曰:到了,快下蓮臺。
楊生曰:此地我剛才來過。
濟佛曰:正是!你看黃文達之軀體躺於靈床,前面是貴
堂誦經生,已準備給予誦經了。黃文達的兒女
都現出痛苦表情。
楊生曰:為何只見肉體,不見其靈呢?
濟佛曰:你快上蓮臺,我再帶你往城隍廟一觀究竟。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師起程。……
濟佛曰:已到了。
楊生曰:城隍廟人群甚多,兵馬來來往往,這是凡人無
法看見的。
濟佛曰:我們入內拜會 城隍。
城隍曰:歡迎 濟公活佛及楊善生駕到,有何指教?勞
駕 活佛光臨。
濟佛曰:因聖賢堂一位副堂主之夫過世,又逢該堂奉旨
著作「地獄遊記」,為揭開死後之謎,故特到
此地拜訪。
城隍曰:歡迎!歡迎!二位請稍坐。命將軍獻茶。
將軍曰:遵命!……
楊生曰:謝謝!請問 城隍,貴殿辦理何種業務?
城隍曰:本廟為臺中城隍,管轄中市陽人,負責糾察業
務。世人甚多不知城隍之職務,城隍即如陽間
警察局,專門負責警戒及巡察世人之行動,福
正神廟如同派出所,以城隍為主管,分層負
責。凡是世人陽壽該終,地府陰差持令來到本
殿照會,然後一同到當地福正神處,會同前
往陽家帶人。
楊生曰:我尚有許多疑問請教 城隍,陰差對善人、惡
人如何帶法?
城隍曰:陰差即牛馬將軍,或是白無常,凡到善家,
只要向陽人一拍,其便暈迷失神,而引導之。
若對惡人,則以手銬,加以逮捕,視同陽間罪
犯辦理,然後同至城隍處報到,陽間銷名,列
入鬼籍。
楊生曰:對善人及修道者,沒有優待嗎?
城隍曰:有的,凡在世多行善事,陰功廣積者,陰差只
到城隍處通知召人,由福神引導歸地府。若是
道功深厚者,由各人所拜 恩師提攜,有者往
地獄辦理各種手續,有者往九陽關考驗,若已
證道者,大都直引昇天。
楊生曰:信仰宗教不同,是否回天方式不同?
城隍曰:宗教雖有不同,但其理則一,要超昇上界,必
須在世行中道、不偏、不執,否則其昇天過程
必受阻礙,未能圓通自由。
濟佛曰:城隍所說甚是,世人修道最忌固執、排斥、攻
訐、自是,如犯此者,人心已起嗔念,或存好
勝心,甚重心失去平衡,故一律墜落地獄再接
受各種磨煉。
楊生曰:請問 城隍,現時黃先生一魂在何處?
城隍曰:我帶你入內中觀之。
楊生曰:原來黃先生坐於裏面一室,設置如教室一般,
只有五六人在內,他坐在椅上頻頻向我點頭,
不知我可否與他談話?
城隍曰:可以。
楊生曰:黃先生,你好!
黃魂曰:多謝你的關懷,噯!嗚……
楊生曰:黃先生現在一直流淚只向我呆望,也說不出話
來。
濟佛曰:文達!你勿悲傷,兒女都已成人,又有妻賢子
孝,何必掛慮呢?
楊生曰:黃先生哭得更害!
濟佛曰:看開些,人生如過客,只是遊玩參觀一樣,何
必過份眷戀呢?
黃魂曰:多謝 濟公活佛勸解,希望能替我多教示兒孫
,教其好好向道,常到聖賢堂效勞,如今我已
別世,因受愛妻「」之蔭, 福神及 城
隍對我以禮招待,只是心情鬱悶……
楊生曰:請黃先生冷靜一些, 濟佛亦說了不少,塵路
已盡,尚有聖道可行,不必太憂心!
黃魂曰:只嘆生前未能多到聖賢堂效勞,嗚……多謝你
及堂內諸好友平時之看顧……
濟佛曰:因時刻有限,不便多談,我們到辦公室內再談
吧!
城隍曰:二位請到前面辦公廳內詳談,……請坐!不知
楊善生還有何疑問?
楊生曰:對人之死情,許多人問我,我未能圓滿答覆,
只好向 城隍請教了。
城隍曰:不要客氣,有何疑難盡可發問, 濟佛亦在旁
,如有不明,其亦可解釋之。
楊生曰:人死到底魂魄離開軀體情形如何?
城隍曰:人要死亡,大都有前兆,就是生病,為何病呢
?因人壽命如屆,似樹將倒,先落葉枯黃,經
大風一吹,即刻倒斃。人一出生,地府即已註
籍,其籍如一樹,陽人形影皆現身於地府「原
形樹」,一旦此樹有變,表示陽人生命將盡,
故陰府官員看察「生死簿」,時刻一到,無常
帶令到陽世召人。無常到時,則樹木枯倒,稱
為死亡。魂魄賦於人體歷數十年,如樹接枝,
已被同化,今要脫離軀殼,枝斷皮連,如龜脫
殼,甚覺痛苦。可觀死狀不一,有的咬牙切齒
,臉凶怒目,面相全變,此屬掙扎現象,怨恨
怒懼表徵,皆為業障較重或死之臨終。如面
貌慈祥,好像安睡,死相如生,則表示魂魄安
祥,去路坦然,為有善者之象徵。
濟佛曰:人之呼吸停止,還不算死亡,以「電池」為例
,燈泡如點不亮,並非「電能」全部消失!內
部尚存微電,只因太弱關係,故不能發光。所
以人停止呼吸,應認作「休克」狀態,此時,
人之魂魄(神識),尚未完全脫離肉體,氣如
游絲,因多年來的執著「我相」所累,故人死
其心不死,如幻如夢,知覺皆知,只是有口難
言。此刻,子孫宜於亡者耳邊勸慰,輕聲道:
「請放心去吧!這裏一切事情,我們會妥善處
理,請不要掛念。」以助其安行泉路,以免留
戀痛苦。信佛者,可在旁唸佛號「阿彌陀佛」
,信道者,可唸聖號「太乙救苦天尊」,各就
其信仰誦唸,因仙佛聖真皆在天上,如此唸誦
,可助亡者安心,不畏泉路。因亡人此刻心情
恍惚,如行夜路,若以仙佛聖號呼之,可助其
膽量,則原靈穩定,不致痛苦畏縮。喪期中,
陽世子女宜持齋樸素,酒肉淫樂禁忌之,自可
感格當地 城隍,上奏 冥王,可減輕亡者生
前罪過,此點為人子女不可忽視之,此亦為報
答親恩之方法。今日時刻已到,我們準備回堂

楊生曰:且慢!不知黃先生將到何方呢?
城隍曰:因受 聖賢堂文衡聖帝之保奏,該魂先入陰府
,後日再按功過處理。
濟佛曰:楊生對此事不必多過問,詳情尚不洩之,準備
回堂。
城隍曰:命眾將軍排班送駕。
楊生曰:感謝 城隍,請 恩師回堂吧!
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。


  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )
楊生曰:   ここは先ほど来ました。
済佛曰:   そうです。
楊生曰:城隍廟には人の群れが沢山います。 兵馬が行ったり来たりしています。 凡人は見る事ができないような光景です。
濟佛曰:中に入って城隍さまを参拝しましょう。
城隍曰:ようこそ! 済公活佛及び、楊善生がおいでなさった。ご苦労さんです。活佛がお越しになられました。何かお尋ねしたい事はありますか?

濟佛曰:聖賢堂の副堂主が現世を去り、死後の謎を開示する為に「地獄遊記」の著作の命を承った故、特にこの地を参拝しにきたのです。

城隍曰:ようこそ! ようこそ! お二方しばらくお座り下さい。 将軍にお茶を持ってこさせます。

將軍曰:かしこまりました。

楊生曰:ありがとうございます! 城隍さま。ちょっとお尋ねしたい事があるのですが、この殿に於いてはどのような業務を処理なされておられるのでしょうか?

城隍曰:この廟は台中の城隍で、台中の俗人を管轄しております。業務の監察を請け負っています。世の人のほとんどは城隍の職務を知りませんが、城隍は現世の警察局のようなもので、世の人々の行動を警戒巡察する事を専門に請け負っております。 福正神廟とは派出所のようなものです。 

 城隍を主管として地区ごとに責任を分担しております。  世の人が現世における寿命が終わると、地獄の遣いが命令を受けてこの殿に来て照会し、福正神に行って現世の家族と面会します。

楊生曰:私にはまだお尋ねしなければならない沢山の疑問があります。城隍さま、地獄の遣いは善人、悪人に対してどのように対処するのですか?

城隍曰:地獄の遣いとは牛馬将軍あるいは、白無常の事であられ、善なる者には残忍な心を混迷とさせ導引します。 悪人に対しては現世での罪人を扱うが如く手錠をもって捕らえ、城隍處に報告し現世での名簿を取り消され鬼籍に入れられます。

楊生曰:善人や修道者に対しては、特典はありますか?

城隍曰:あります。現世に居たころ善行を沢山行い、陰徳を広く積んだ者に対しては地獄の遣いも城隍處にて報告し福神に冥界に導かれ、もし陰徳が深く厚い者には、人々に礼拝され、恩師の提携を得てある者は地獄の各種の手続きを経て、ある者は九陽關にて監査を受け、證道した者は皆直接天界へと導かれます。

楊生曰:宗教信仰には色々ありますが、天界に行く方法には違いはあるのですか?

城隍曰:宗教信仰には色々ありますが、その理は一つであり、天界へ昇る為には現世に於いて中道で偏りや執着があってはなりません。さもなくば、昇天の過程で妨げを受け自由自在になれません。

濟佛曰:城隍



濟佛曰:城隍所說甚是,世人修道最忌固執、排斥、攻
訐、自是,如犯此者,人心已起嗔念,或存好
勝心,甚重心失去平衡,故一律墜落地獄再接
受各種磨煉。
楊生曰:請問 城隍,現時黃先生一魂在何處?
城隍曰:我帶你入內中觀之。
楊生曰:原來黃先生坐於裏面一室,設置如教室一般,
只有五六人在內,他坐在椅上頻頻向我點頭,
不知我可否與他談話?
城隍曰:可以。
楊生曰:黃先生,你好!
黃魂曰:多謝你的關懷,噯!嗚……
楊生曰:黃先生現在一直流淚只向我呆望,也說不出話
來。
濟佛曰:文達!你勿悲傷,兒女都已成人,又有妻賢子
孝,何必掛慮呢?
楊生曰:黃先生哭得更害!
濟佛曰:看開些,人生如過客,只是遊玩參觀一樣,何
必過份眷戀呢?
黃魂曰:多謝 濟公活佛勸解,希望能替我多教示兒孫
,教其好好向道,常到聖賢堂效勞,如今我已
別世,因受愛妻「」之蔭, 福神及 城
隍對我以禮招待,只是心情鬱悶……
楊生曰:請黃先生冷靜一些, 濟佛亦說了不少,塵路
已盡,尚有聖道可行,不必太憂心!
黃魂曰:只嘆生前未能多到聖賢堂效勞,嗚……多謝你
及堂內諸好友平時之看顧……
濟佛曰:因時刻有限,不便多談,我們到辦公室內再談
吧!
城隍曰:二位請到前面辦公廳內詳談,……請坐!不知
楊善生還有何疑問?
楊生曰:對人之死情,許多人問我,我未能圓滿答覆,
只好向 城隍請教了。
城隍曰:不要客氣,有何疑難盡可發問, 濟佛亦在旁
,如有不明,其亦可解釋之。
楊生曰:人死到底魂魄離開軀體情形如何?
城隍曰:人要死亡,大都有前兆,就是生病,為何病呢
?因人壽命如屆,似樹將倒,先落葉枯黃,經
大風一吹,即刻倒斃。人一出生,地府即已註
籍,其籍如一樹,陽人形影皆現身於地府「原
形樹」,一旦此樹有變,表示陽人生命將盡,
故陰府官員看察「生死簿」,時刻一到,無常
帶令到陽世召人。無常到時,則樹木枯倒,稱
為死亡。魂魄賦於人體歷數十年,如樹接枝,
已被同化,今要脫離軀殼,枝斷皮連,如龜脫
殼,甚覺痛苦。可觀死狀不一,有的咬牙切齒
,臉凶怒目,面相全變,此屬掙扎現象,怨恨
怒懼表徵,皆為業障較重或死之臨終。如面
貌慈祥,好像安睡,死相如生,則表示魂魄安
祥,去路坦然,為有善者之象徵。
濟佛曰:人之呼吸停止,還不算死亡,以「電池」為例
,燈泡如點不亮,並非「電能」全部消失!內
部尚存微電,只因太弱關係,故不能發光。所
以人停止呼吸,應認作「休克」狀態,此時,
人之魂魄(神識),尚未完全脫離肉體,氣如
游絲,因多年來的執著「我相」所累,故人死
其心不死,如幻如夢,知覺皆知,只是有口難
言。此刻,子孫宜於亡者耳邊勸慰,輕聲道:
「請放心去吧!這裏一切事情,我們會妥善處
理,請不要掛念。」以助其安行泉路,以免留
戀痛苦。信佛者,可在旁唸佛號「阿彌陀佛」
,信道者,可唸聖號「太乙救苦天尊」,各就
其信仰誦唸,因仙佛聖真皆在天上,如此唸誦
,可助亡者安心,不畏泉路。因亡人此刻心情
恍惚,如行夜路,若以仙佛聖號呼之,可助其
膽量,則原靈穩定,不致痛苦畏縮。喪期中,
陽世子女宜持齋樸素,酒肉淫樂禁忌之,自可
感格當地 城隍,上奏 冥王,可減輕亡者生
前罪過,此點為人子女不可忽視之,此亦為報
答親恩之方法。今日時刻已到,我們準備回堂









第四十二回 遊第七殿會晤泰山王 觀熱惱大地獄           第七殿を訪問して晤泰山王と面会し、熱惱大地獄を見学する




濟公活佛 降__________丁已年十一月十六日
詩曰:玉歷寶鈔勸世人。奇書奉命再翻新。
因緣早種成今日。說法隨機最逼真。
濟佛曰:昔時東土流傳有「玉歷寶鈔勸世文」一書,內
載道人「淡癡尊者」奉 天帝之命,魂遊地獄
各殿,目睹 閻君嚴刑罪魂實情,回陽後,據
實寫成該書,流傳海內外,觀是書去惡從善者
,不乏其人,印贈該書,受到感應奇驗者,更
是昭然可證。惟陽間世態變遷,地獄刑罰亦隨
之翻新,為因地制宜,勸化迷津, 玉帝特選
南贍部洲臺疆臺中聖賢堂楊善生重遊地獄,採
取新案證,以扶鸞方式,當場砂盤現蹟,尤為
新奇可信,「地獄遊記」應運而著作,用以代
替「玉歷寶鈔勸世文」一書化世,正為千古因
緣成熟之時,故希天下眾生珍惜此書,視如拱
壁,廣為翻印流傳,自然消災化劫,坦步道途
。此書不止洩地獄之機,更闡修道之秘,凡認
真研讀者,可悟道成道。印贈勸世者,凡有所
祈願,皆能如意,且可減免所犯罪過,誠為懺
往修來之一本福音。今日準備遊冥,楊生快上
蓮臺。
楊生曰:遵命!我已坐穩,請 恩師起程吧。
濟佛曰:已到了,快下蓮臺!
楊生曰:今日要到何方?
濟佛曰:你看前面就是「第七殿」, 泰山王已起身,
趕快向前參禮。
冥王曰:恭迎 濟公活佛及聖賢堂楊善生駕到,請到裏
面休息。
楊生曰:多謝 泰山王!原來今日拜訪「第七殿」,但
見文武百官排班迎接我們,倍覺光榮。殿前罪
魂不少,都被陰差叉押,現時 冥王因為我們
來到而停止判案!
冥王曰:兩位不辭勞苦,親到地府遊冥著書,辛苦辛苦
,請坐!命將軍速呈上仙茶。
將軍曰:遵命!……請二位仙長用茗。
楊生曰:感激 冥王厚禮。
冥王曰:那裏!世道衰頹之秋,幸有寶島臺灣聖教復興
,仙佛顯靈說法勸世,挽倒狂瀾,其功深矣。
「地獄遊記」奉旨著作為天運所定,善因非同
小可,今日兩位才到,已覺太慢了。
濟佛曰:多謝 泰山王指教,救世同此一心,今日慢到
貴殿,請多包涵,祈賜道義真詮吧!
冥王曰:甚妙!世人亡故後,家屬都為亡者行「七七」
之禮,以誦經超度,祈求亡靈超昇,此源於一
七為亡者魂到一殿,二七亡魂到二殿,三七亡
魂到三殿,四七亡魂到四殿,五七亡魂到五殿
,六七亡魂到六殿,七七亡魂到七殿之故,陽
人藉通例以七天為一週,而作法事,然不知亡
者生前大都集眾罪於一身,非四十九天內就可
以通過七殿,再經八、九、十殿而投生。故死
後作「法事」不如生前行「好事」,生前如能
行善積,則死後 福神帶路,不必作法,便
可自由暢行,否則,任你法術高明,亦逃不過
地獄關,此點希世人了悟之。
楊生曰:為何世人言,「七七」,不言「八七」「九七
」「十七」呢?
獄官曰:冥府主要殿府為一至七殿,八殿以後是前七殿
刑罰所餘之罪,再審判者為多,故「七七」之
關若過,餘為副罪,世人為祖先設想,要通關
過殿,故下此策,「孝心」可敬,然「善心」
更實用!
濟佛曰:人死後再接受審判、刑罰期間,或尚未投生之
前,儒道稱曰:「靈魂」、「鬼魂」。因其日
後將要投生、轉世,於陰府之身僅一個階段,
故佛又稱曰:「中陰身」。要度亡魂出苦,後
代必行善,以感召 冥王赦免,此為最佳途
徑。至於延僧道超拔,若非僧道有,則僅盡
「人事」而已,未能有所補益。寄語世人,行
孝及時,生前孝敬雙親一粒米,勝過死後用一
壺酒奉敬。設若雙親亡故,更應勵行道,多
印送善書、經典勸世,此善舉感格仙佛冥官最
易,亦不失報答親恩,超脫苦海之一種方法,
盡可行之。
楊生曰:恩師之言,直指人心,大益群生,生前怨親、
忤親,死後再行孝道,然「樹欲靜而風不止,
子欲養而親不在」了。請問 恩師,地府鬼魂
形狀與凡間之人相同,肉體既腐,此身何來?
濟佛曰:此即「幻身」「假身」「影身」,即「中陰身
」,又稱「化身」!因時刻有限,請 泰山王
介紹一下貴殿職掌。
冥王曰:本殿主管「熱惱大地獄」,及十六小地獄,凡
罪魂移交本殿,吾稟公審判,不容私情,詳細
情形,吾帶二位前去參觀。
楊生曰:是,是!甚謝 冥王指教。
冥王曰:文武判官護駕,帶領楊善生前往「熱惱大地獄
」參觀。
文武判官曰:遵命!請二位隨 主公而行。
楊生曰:隨 冥王背後,感陰路淒然,王法無親,只有
道義之交才行得通。
濟佛曰:楊生你之觸景傷情,然地獄無親友可靠,只有
生前善惡追隨,惡者惡鬼纏,善者善官親,勸
世人要結交善友,廣行善道,以免到地獄受盡
凌辱。
楊生曰:已覺熱氣逼人,前面火焰暄天,只見紅光一片
,獄門書有「熱惱大地獄」,城牆為磚砌而成

濟佛曰:這是最佳耐火磚,火越燒磚越凝固!
獄官曰:恭迎 主公駕到!
冥王曰:我帶 濟佛及陽間楊善生到此參觀,速排班迎
接!
獄官曰:遵命!
冥王曰:前面就是「熱惱大地獄」。
楊生曰:熱得有些悶氣,一片石磚鋪成地板,底下火熱
通紅,罪魂走過無不滾地哀叫,由外面新押來
的罪魂,看見前面情形,皆如喪考妣,放聲大
哭,裹足不前了!陰差向前一推,罪魂赤足踏
上火磚,馬上滾地痛叫,越滾全身被燒越害
,不知他們犯何罪過呢?
冥王曰:本獄名曰:「熱惱」,凡是在世太過熱衷名利
,致損人利己者;對異性熱情異常,盡力奉承
,而對同性冷酷無情者;專門在人危急時,趁
火打劫者;個性暴躁,時常怒氣沖天,詛罵天
地者;專事投機取巧,以行小路求取便宜者;
喜歡趨炎附勢,冷落貧困者;凡是不按「中庸
」之道,偏激、固執,致違背道者,一律到
此地獄受刑。本獄刑罰甚為簡單,只要能通過
「火磚道」三百里路,就可以消罪。但火磚紅
燙,要通過,有者三、五年不等,皆以生前罪
過深淺而定。罪淺者腳踏紅磚,腳底熱度自然
減低,故通過容易,罪重者恰好相反,以罪業
深淺,感受「火力」亦異。此獄既熱又悶讓人
懊惱萬分。又要往十六小地獄受刑者,由旁邊
另一小道而行,一樣紅磚烈火,不過熱度有限
,僅使罪魂有驚無險,初嚐「苦味」,到十六
小地獄再加以嚴刑。
濟佛曰:因時刻已到,下次再來拜訪,我們告辭了。
冥王曰:時刻既到,我們亦不多加挽留,命眾將軍排班
送駕。
楊生曰:感謝 泰山王熱誠招待,我們辭駕,暫別!
濟佛曰:楊生快上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。



  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

 第四十二回     第七殿 を訪問して晤泰山王と面会し、 熱惱大地獄 を見学する

濟佛曰: 昔、東の地に流伝した「玉歷寶鈔勸世文」という書物に「淡癡尊者」という道人が天帝の命を受けて地獄の各殿を巡り閻君が罪魂に厳刑を下している実情を見た話が載っています。

 現世に戻った後実際に基づいてこの書を書き内外に流伝し、読んだ人々は悪を捨て善に従い、彼らの多くはこの書を印刷贈呈し奇験に感応した者は更に普通に証明する事ができます。

 陽間の世相の変遷を鑑み、地獄の刑罰もそれに従い新しくなり、状況に応じて迷いを勧告する。

 玉帝は南贍部洲、臺疆の臺中 聖賢堂 の楊善生を特別に選び地獄を重ねて訪問させ、新しい案件の証明を採用し、フールアンの方式を持って砂盤の現場に聖跡が現れます。

 とりわけ新奇で信じる事ができます。
 「地獄遊記」の出版と著作は「玉歷寶鈔勸世文」の一書に代わって世を教化する。

 まさに千古の因縁が成熟した時であり、故に天下の衆生はこの書を愛惜し、拱壁(?)の如くみなし広く印刷流伝させ、自然に災いが消え化劫(無くなりの意味か?)その道を歩む事(?)を願います。

 この書は地獄の機密を漏らしているばかりではなく、更には修道の秘密をも説明しているのです。

 真面目に研究講読する者は皆、道を悟り道を成し遂げる事ができるのです。

 印刷贈呈して世に勧告する者は、祈願が有れば皆意に適う事ができ、更には過去に犯した過ちを減らし免れ、正に過去の過ちを懺悔し直す事のできる一冊の福音なのです。

 今日は冥界を巡る準備をしましょう。 

 楊生さん、蓮台に乗ってください。

楊生曰: かしこまりました! 
 私は既に座りました。
 恩師よ、出発してください。

濟佛曰: 着きました。
 蓮台を降りてください!

楊生曰: 今日はどこへ行くのでしょうか?
濟佛曰: 前面に見えるのが「 第七殿 」です。

 泰山王は既に身を起こしています。
 すぐに前にいって挨拶しましょう。
冥王曰: 濟公活佛及び 聖賢堂 楊善生さんの来臨を歓迎致します。
 中に入って休憩してください。


楊生曰: 泰山王さまに大いに感謝します! 
 今日は本来「 第七殿 」を訪問しに来たのですが、文武百官の皆様が整列して我々を迎えてくださっていて倍も光栄を感じます。
 殿の前には罪魂が沢山いて、陰界の遣いに押しやられ、現在冥王は我々が到着したので案件の判決を停止しました!
冥王曰: お二方は労苦を厭わずに自ら 地府 を訪れ冥界を巡り書物を著していらっしゃる。

 本当にご苦労様です。  
 お座りなさってください! 
 将軍にはすぐに仙茶を差し上げるよう命じます。

將軍曰: かしこまりました!・・・・・   
 お二方、仙長用茗(仙茶をどうぞの意味か?)。

楊生曰: 冥王さまの厚いおもてなしに感激します。
冥王曰: いえいえ!

 世の道が衰微している秋、幸いにも宝島の台湾で聖なる教えが復興しています。
 仙佛が霊を顕し世に勧告する説法をなさり、狂瀾を引き下げなさる。
 その功は深いです。
 「地獄遊記」の著作の旨を承った事を天運が定めた所とし、善因は非同小可(大きいという意味か?)。
 今日はお二方がお越しになられ既に遅すぎました。
濟佛曰: 泰山王の御教示に大変感謝致します。 
 世を救うというこの同じ心は一つであります。
 今日この殿に遅く到着した事はどうかお許しください。
 道義の真髄を与えてくださるようお願いします!

冥王曰: 素晴らしい! 
 世の人は亡くなったらその家族は「七七」の礼(しじゅうくにち)を行い、お経を読んで救い、亡くなった霊が昇天するように祈り求めます。
 この起源は一七は亡くなった魂が 一殿 に至り、二七は亡くなった魂が 二殿 へと至り、三七は 三殿 へと至り、四七は亡くなった魂が 四殿 へと至り、五七は亡くなった魂が 五殿 へと至り、六七は亡くなった魂が 六殿 へと至り、七七は亡くなった魂が 七殿 へと至るという故から来ているのです。

 陽界の人は七日で一週間とする事を通例としています。

 法事を行うのは亡くなった者が生前集めた諸々の罪を一身に集めて、四十九日では 七殿 を通過できるだけで、更に 八殿、九殿、十殿 を経てやっと生まれ出る事ができるという事を知らないのです。

 それ故、死んだ後に「法事」を行うより生前に「善い事」を行った方がいいのです。

 生前に善を行い、徳を積めば死んだ後は福の神が路を案内して下さり、かしこまる必要もないのです。

 そうすればゆったり自由にできます。 

 でなければあなたの法術のレベルによっては地獄の関門を逃げ切る事ができません。

 世の人々はこの点を了解してもらう事を願います。

楊生曰:何故世間の人は「七七」と言って「八七」「九七」「十七」と言わないのでしょう?

獄官曰:冥府の主要な殿府は 一殿 から 七殿 であり、八殿 以後は 七殿 以前の刑罰の残りの罪であり、再び審判される者が多いのです。

 それ故「七七」の関門を過ぎれば残りは副罪であり世の人々は祖先の為に想定し、関門と殿を通過できるようにこの策を設けたのです。

 「孝行の心(親や先祖を敬う心)」が崇敬されれば「善の心」は更に効果が上がるでしょう!

濟佛曰: 人の死後に更に審判を受け刑罰を受ける期間、或いはまだ生まれ出る以前は儒道では「靈魂」、「鬼魂」などと称します。

 それはその後生まれ出て転生する陰府の一つの段階の身でしかないので、佛では「中陰身」とも言うのです。

 亡魂が苦しみから出る事を助ける為には、後世は冥王のお許しの気持ちを引き起こす為に善徳を行わなければならず、それが最もよい道なのです。

 僧侶や道士が超越するというのも、僧侶や道士に徳が無ければ「人事」を尽くしているというだけであり、補える所があるとは限らないのであります。

 世の人々に言葉を寄せます。 

 時を得た親孝行を行うというものは、生前に両親に対して一粒程の米を贈って親孝行をするという事は、死んだ後に一壺のお酒を贈って敬う事に勝るのです。

 御両親の死後を心配するというのなら道徳を行う事や世に勧告する善書、経典の印刷贈呈に更に励まなければなりません。

 この善挙こそが、仙佛冥官を感心させ御両親への報恩を失わず、苦海を脱出超越する為の最も簡易な方法なのであります。
 可能な限り、これを行うべきなのです。

楊生曰: 恩師のお言葉は人の心をじかに指し示し、衆生におおいに益があります。

 生前には親を恨み親不孝をして、死んだ後に親孝行しようとしても
「 樹が静止しようとしても風は止まらず、子が親孝行をしようと欲する時に親はなし 」であります。

 恩師にお尋ねしたいのですが、地府の鬼魂の形状は俗間における人と同じですが、肉体は既に腐っているのにこの身体はどこから来たのですか?
  
濟佛曰: これは即ち「幻身」「假身」「影身」であります。

 「中陰身」であり又「化身」でもあるのです!
 
 時刻に限りもあるので泰山王さま、あなたの殿の職責を紹介していただけないでしょうか?
 
冥王曰: 本殿では「 熱惱大地獄 」及び 十六小地獄 を主管しています。

 罪魂は本殿に移し渡されると我が公式に審判します。 

 私情をはさむ余地はありません。

 詳細な状況は我がお二方を前に連れて行き参観させましょう。

楊生曰: はい、はい! 

 冥王さまの御指導にとても感謝いたします。

冥王曰: 文武判官達、楊善生さんを護衛し前に連れていき「 熱惱大地獄 」を参観させなさい。

文武判官曰: かしこまりました! 

 お二方は主公に従っていってください。

楊生曰: 冥王の背後についていきますと、陰界の道は凄然とし、王の法にはえこひいきが無く、道義の取引のみ通用するという事を感じます。

濟佛曰: 楊生さん、あなたは光景に触れて情を傷めているようですね。

 ですが、地獄には頼れる親類や友人も無く、生前における善悪だけが付き添い、悪人には悪い鬼が付き纏い、善人には善い官吏が親しくしてくれます。

 世の人々には地獄に堕ちて凌辱を受け尽くす事を免れるように善い友人と結び交わり、善き道を広く行うように勧告しなさい。

楊生曰:既に熱気が人に迫るのを感じます。

 前面の火炎は天にのぼり赤い光が一片に見えるのみです。

 獄の門には「 熱惱大地獄 」と書かれてあり、城壁はレンガでできています。

濟佛曰:これは最も耐火性の高いレンガで、焼けば焼く程固まります!

獄官曰:主公が参りました! お迎えしなさい!

冥王曰:我は濟佛及び現世の楊善生さんを引き連れてこの地を参観に来た。

 すぐに整列して迎えなさい!

獄官曰:かしこまりました!

冥王曰:前面が「 熱惱大地獄 」です。

楊生曰:熱くて少し息苦しいです。

 一片の石とレンガで舗装した地面は底の下は火で熱せられ紅くなっています。

 罪魂は皆地面をころげ泣き叫びます。

 外から新しく押し込まれてきた罪魂は前面の情景を見ると皆、親愛なる人を失ったが如しで、大声をあげて泣き躊躇って前に進もうとしません!  

 陰界の遣いは前に押し罪魂は裸足で火のレンガを踏み、すぐさま地面を転げ痛そうに叫びます。

 転がれば転がる程全身が酷く焼かれ、彼らはどんな罪を犯したのでしょう?

冥王曰: この獄は「 熱惱 」といいます。

 現世に居た頃、あまりに名利を愛慕し過ぎて、他人を害して自分を利していた者、異性に対する愛情が異常で必死に媚びるが、同性に対しては冷酷無情なる者。

 人が困窮した時に機に乗じて強奪する者、個性が凶暴でいつも怒髪天をつき天地を罵る者、巧みに機を伺い小道を行って便宜を謀る者、権勢におもねる事を好み貧困者に冷たい者など

 すべて「中庸」の道を歩まず偏狭、固執で道徳に背く者などは一律にこの地獄で刑罰を受けます。

 この獄の刑罰はとても簡単です。

 火のレンガの道を三百里通過すれば罪は消えます。

 ですが火のレンガは紅く焼けていて、通過するにはある者は3年、5年では済みません。

 皆、生前の罪過の浅さ深さによって決められます。

 罪の浅い者は紅いレンガを足で踏むのも、足底の温度は自然に減ります。

 故に通過するのも容易です。罪重き者は正反対です。
罪業の深さ浅さで感じる火力も又異なるのです。
この獄は熱くて息苦しく人々を万分に苦しみ悩ませます。

 又、十六小地獄に行かねばならない受刑者は脇から出ている他の一つの小道を通って行くのですが、同じように紅いレンガが烈火で焼けていますが、温度には限りがあります。
 罪魂を驚かさせて苦い味をためしに味あわせ、十六小地獄 にて再び厳刑を加えられる。 
濟佛曰: 時刻も来たので次の機会に再び訪れましょう。 我々はお暇申し上げます。
冥王曰: 時刻も既に来たので我々は引き止めません。将軍の皆さん整列して送りなさい。
楊生曰: 泰山王さまの篤い御招待に感謝します。  我々は戻ります。  さようなら!

濟佛曰: 楊生さん、蓮台に乗ってください。
楊生曰: 座りました。 恩師よ、堂へと戻ってください・・・・・
濟佛曰: 聖賢堂 に着きました。  楊生さん、蓮台を下りて身体に戻ってください。



第四十三回 遊烙手指小地獄                 烙手指小地獄を訪問する 


濟公活佛 降________丁已年十一月廿六日
詩曰:嶺上繽紛雪壓梅。無情歲月急相催。
屠刀放下清雙手。性地勤修握玉杯。
濟佛曰:寒山嶺上雪花飄飄,又是歲月年終來到,勸諸
生速把屠刀放下,不要再造新孽,今日準備遊
冥,楊生上蓮臺。
楊生曰:天氣真冷,我怕受不了,請 恩師再賜下仙丹
,您看如何?
濟佛曰:不要「心理作用」,難道靈性亦怕冷嗎?既想
求丹,為師本性慷慨,賜你一粒就是,快服下
,準備起程。
楊生曰:多謝 恩師賜丹,請原諒我「執迷不悟」!我
已坐穩,請 恩師起程。……
濟佛曰:已到了,快下蓮臺。
楊生曰:今日我們要到何獄呢?為何尚未見獄官出來,
只有陰差押罪魂來來往往。
濟佛曰:我們向前再走一段路就可明瞭了。
楊生曰:原來前面就是「熱惱大地獄」,前期我們已經
參觀過,今天還要再參觀一次嗎?
濟佛曰:不是,今日我們將要參觀「烙手指小地獄」,
該獄必從「熱惱大地獄」旁小路經過。
楊生曰:前面已覺熱氣逼人,我們怎麼前進呢?而且該
小路聽說也是一條「熱路」,我這「凡足」如
何通過?豈不被燙得紅腫!
濟佛曰:你別害怕,有我在旁,「熱地」可以化成「涼
地」。
楊生曰:請 濟佛恩師作法吧!已到小路,路面呈紅色
,如磚窯燒磚,如何通行?
濟佛曰:看我作法:「佛扇扇開紅塵土,立化清涼淨心
地。」可以通行了!
楊生曰:果然佛法無邊,一條紅色熱路,突然變成清涼
淨土,那些罪魂前進頓覺輕鬆不燙,各個驚奇
萬分,都往四處觀看,他們亦趁機加速前進。
濟佛曰:快隨我前進,不然法力失效時,你就有路難行
了!……
楊生曰:隨 恩師飛奔已到盡處,左邊小路已有獄官及
將軍排班等候。
濟佛曰:那是「烙手指小地獄」之獄官及將軍,快上前
參拜。
楊生曰:叩見獄官及眾將軍,在下為臺中聖賢堂楊生,
奉旨隨師前來地獄,採取案證,著成善書勸化
,今日來此,望多指教。
獄官曰:歡迎二位光臨,「地獄遊記」將登載本獄案證
,甚覺光榮,請二位隨我們前往獄內參觀。
楊生曰:多謝獄官不棄,「烙手指小地獄」六字已呈現
獄門,門邊守衛森嚴,各設崗哨把守。
獄官曰:請二位快進入!
楊生曰:已聞悲泣呼叫聲!
濟佛曰:各獄都是淒涼哭聲,地獄所聞,猶如人間之病
患發作時情形,悲哀而盼望生路。
楊生曰:獄門設備甚為科學化,罪魂雙手被彈簧索縛於
一鐵軌上,鐵軌通紅,罪魂雙手被烙燙,欲縮
不能,鐵軌熱力強烈,彈簧不但緊逼,且傳熱
迅速,罪魂想逃,卻耐不住熱火,又跌倒碰上
鋼軌,雙手如拾火炭,欲棄不能,臉上汗水淋
瀝,雙手也焦爛不堪,整個人痛哭乏力!
獄官曰:本獄名曰「烙手指小地獄」,以前是用熨斗燙
手,然為配合世人「手段高明」,故改用新式
刑罰。我調幾位罪魂自述在陽世做何不法。
楊生曰:陰陽同一理,真是「強中還有強中手」!
獄官曰:罪魂聽旨:今日 濟公活佛及陽間臺中聖賢堂
楊善生前來本獄採取案證勸世,諸位自述生前
不法行為,以教化世人!
罪魂曰:我生前生性風流,常在暗處輕薄過路女性,一
生犯此罪過十二次,死後被判來此獄受罪!
獄官曰:手亂舉動,「魔掌」該罰。第二位快自招之。
罪魂曰:我生前專門唆人爭訟,替人寫「告狀」,從中
取利,一生只犯此過,死後 閻王大怒,判我
喜寫訟狀,雙手害人需要烙手,在此受刑,痛
苦沒人知道,求 濟公活佛救命!
濟佛曰:你既學有專長,何不訴狀 冥王,求他赦罪呢

罪魂曰:冥王鐵面無私,我不敢自尋麻煩。
濟佛曰:既然如此,求我亦是相同!
獄官曰:不可隨便求情。第三位快招供!
罪魂曰:我生前開賭場抽頭,並常設計詐賭,騙錢甚鉅
,生前因得錢容易,生活靡爛,常行犯法之事
,於社會甚吃得開。那知死後, 冥王大怒
,判我入「烙手指小地獄」三十年,每日受苦
難當!
濟佛曰:開設賭場又詐賭,罪大惡極,刑期若畢,轉世
為人,雙手必有殘缺報應,希世人務速戒賭。
第四位快招述!
罪魂曰:我生前曾開空頭支票,倒人之錢財,死後被判
來此獄。在世時,心想只要遠走高飛,債主便
拿我沒辦法,那知被地府 閻王拘來受嚴刑!
獄官曰:欠人錢財,分文必須還清,否則死後地獄無情
,嚴刑不貸。
濟佛曰:現時世人,開空頭支票者甚多,支票既出,若
逃避不兌現,即是「空頭、絕手」,其死後必
受嚴罰,來生做牛做馬攤還,古今中外無人可
以僥倖,因果報應絲毫不昧,世人當慎之!
獄官曰:第五位,你不再神氣了吧!快說出生前得意事
件!
罪魂曰:請獄官不要再諷刺了!我生前是不良幫派中的
一員,時常滋事,擾亂社會治安,一遇看不順
眼事情,或有人向我注視,便出拳揍人,打架
可以說是家常便飯,死後 冥王當場命牛頭馬
面修理我,問我服氣不服氣?想起生前之作為
,實在太不應該了!
獄官曰:你年青力壯時,「火氣」那麼大,專門打架胡
來,破壞社會安寧,拳頭既硬,現在只好叫你
碰鋼軌,消消你的「火氣」!
濟佛曰:時刻已到,楊生準備回堂。
楊生曰:告辭獄官及眾將軍,多謝厚禮指教。
獄官曰:禮所當然,眾將軍排班送駕。
濟佛曰:楊生快上蓮臺。
楊生曰:我已坐穩,請 恩師回堂。……
濟佛曰:聖賢堂已到,楊生下蓮臺,魂魄投體。




  ( 抄訳 簡単な内容紹介 )

濟公活佛 降________丁已年十一月廿六日
詩曰:嶺上繽紛雪壓梅。無情歲月急相催。
屠刀放下清雙手。性地勤修握玉杯。

濟佛曰: 寒山の尾根の上には雪がヒューヒュー吹き飛んでいます。
 歳月も年末にいたりました。
 諸生には速やかに屠刀を放し新しい罪を造りだす事の無いように勧告します。
 今日は冥界を巡る準備をしましょう。  
 楊生さん、蓮台に乗ってください。

楊生曰: 天気は本当に寒いです。
 耐えられない事を恐れます。  
 恩師よ、仙丹を再び下さいませんか? 
 どう思いますか?
濟佛曰: 「心理作用」は必要ありません。 
 霊性は寒さを恐れますか?  
 仙丹を求めるのなら、師の性は寛大である。 
 一粒あげます。 
 飲みなさい。
 出発する準備をしましょう。

楊生曰: 恩師が仙丹を下さり、大いに感謝します。
 私が「迷いに執着し悟らない」のをお許し下さい!
 座りました。恩師よ、出発してください。・・・・・

濟佛曰: 着きました。
 蓮台を降りてください。
楊生曰: 今日は我々はどの極へと行くのでしょう?
 何故獄官さまが出てこないで、陰界の遣いが罪魂を押して行ったり来たりしているだけなのでしょう?

濟佛曰: 我々が後一段の道を前に行けばハッキリするでしょう。
楊生曰: 前にあるのが「 熱惱大地獄 」でしたか。  
 以前我々は既に参観しました。
 今日も再び参観する必要があるのでしょうか?

濟佛曰: そうではありません。
 今日は我々は「 熱惱大地獄 」の脇の小道を通って行かなければならない「 烙手指小地獄 」を参観するのです。

楊生曰: 前面には既に熱気が人に逼るのを覚えます。
 我々はどのようにして前へと進みますか?  
 しかもその小道も「熱い道」であると聞きました。
 私のこの「凡足」でどのようにして通過できるのでしょう?
 火傷で紅く腫れ上がってしまうのではないでしょうか?!

濟佛曰: 恐れる必要はありません。
 私が傍にいます。 
「熱地」は「涼地」と化す事ができます。 

楊生曰: 濟佛恩師よ、小道につきました。
 何とかして下さい。 
 路面は煉瓦を焼く窯のように紅くなっています。   
 どのようにして通ればよいのでしょうか?

濟佛曰: みていなさい。
 「 佛扇扇開紅塵土,立化清涼淨心地。(佛が団扇で紅い土を扇ぎ、たちまち清涼な心清らかな地となる)」 
 通る事ができます!
  
楊生曰: 果たして、仏法とは無辺でありますね。 
 紅く熱い一本の道は突如として清涼な浄土に変わりました。
 あれらの罪魂は前進していると楽で熱くないと感じています。 
 皆、萬分に驚いております。
 周りを見回しております。
 彼らは機会に乗じて前進を加速させています。
濟佛曰: 私についてすぐに前進しなさい。
 さもなければ法力が効き目を失った時、あなたは行く事も難しくなります!・・・・・
楊生曰: 恩師について急いで行くと着きました。  
 左側の小道には既に獄官さまと将軍様達が整列して待っております。

濟佛曰: あの方々は「 烙手指小地獄 」の獄官さまと将軍さまです。 
 すぐに前に行って参拝してきなさい。
楊生曰: 獄官さまと将軍様達にお辞儀します。  

 私は臺中 聖賢堂 の楊生であります。

 旨を奉じ、師に付き随い案件の証明を収集し善書を著し勧告する為に本日、地獄へと参りました。

 どうか御指導の程よろしくお願いします。

獄官曰: お二方の来臨を歓迎します。
 「地獄遊記」で本獄の案件証明が掲載されるのはとても光栄に感じます。

 お二方は我々について前に行き獄内を参観して下さい。

楊生曰: 獄官さまがお見捨てにならない事に大変感謝致します。

 「 烙手指小地獄 」の六つの文字が既に獄の門に現れており、門の脇の守衛達は各々厳格に見張りを守っております。

獄官曰: お二方は早くお入りなさい!

獄官:どうぞ中にお入り下さい!
楊生:既に悲しく泣き叫ぶ声が聞こえてきます!
濟佛:各獄とも皆泣き叫んでいます。地獄で聞こえてくるのは,まるで人間の病気の発作の時のようで,悲哀で活路を見出そうとしています。


楊生:獄の中の設備はとても科學化され,罪魂の両手も鉄筋で鉄骨に縛られています。鉄骨は赤く染まり,罪魂の両手は焼き焦げ,縮めようとしてもできず,鉄骨はとても暑く,彈簧は緊逼しているばかりか迅速に熱を伝え,罪魂は逃げようとしても,熱火に耐えられずつまずいて鉄骨にぶつかります。両手は火炭を拾おうとするがそれもできず,顔の上は汗でびっしょり,両手も酷く焼け爛れ,全身泣き叫んで疲れきっています!

獄官:この獄の名は「烙手指小地獄」と言います。以前はアイロンを使って手を焼いていましたが,世の手段の進歩に合わせて進歩し,新式の刑罰になっています。幾人か罪魂を呼んで陽世でどんな不法を行ってきたのか述べさせましょう。

楊生曰:陰界も陽界も一つの道理があります。 
 まったく「上には上がいる」という事です!

獄官曰:罪魂は旨を聞きなさい。 
 今日は濟公活佛及び陽間の臺中 聖賢堂 の楊善生さんが、本獄の案件証明を収集し世に勧告する為に前にいらっしゃった。
 そなた達は生前の不法行為を述べなさい!

罪魂曰: 私は生前は、生まれつき風流でいつも暗い所で道を通る女性を輕薄(痴漢の事か?)していました。
 一生にこの罪を十二回犯しました。 
 死んだ後にこの獄に来て刑罰を受ける判決が下されました。

獄官曰:手の挙動が乱れ、「 魔の掌 」は罰を受けなければならない。
 第二の罪魂ははやく供述しなさい。
 
罪魂曰: 私は生前、人を脅す訴訟紛争を専門にしていました。 
 人に代わって「 告発状 」を書き手数料を受け取っていました。

 生涯でこの過ちを犯しただけでした。

 死後には閻王は大いに怒り、私の事を
「訴訟状を喜んで書き、両手は人を害し焼く必要がある。」
との判決を下し、ここで刑罰を受け苦痛は誰も知りません。
 濟公活佛さまに命を救っていただけるように求めます!

濟佛曰: そなたは既に専門に学んで熟達しています。 
 何故、冥王に訴状を書いて罪のお許しを求めないのですか?

罪魂曰: 冥王は鉄面皮で無私です。 
 私は自分で面倒を起こしたくはありません。

濟佛曰: それならば私に求めても同じ事です!

獄官曰: 気ままに情を求めてはならぬ。  
 第三の者、すぐに供述しなさい!  

罪魂曰: 私は生前に賭博場を開いていました。  
 いつも賭け事でいかさまをし、とても沢山の金銭を騙し取っていました。
 死んだ後に冥王は大いに怒り私に「 烙手指小地獄 」に30年入れるという判決をされるとはどうして知りましょうか!

 毎日苦しみを受け耐える事ができません!

濟佛曰: 賭博場を開設して賭け事でいかさまをする。
 罪は極めて大きい。
 刑期が終わり、人に生まれ変わったら両手には障害の応報が必ずある。
 世の人々はすぐにも賭け事を戒めるように望みます。
 第四の罪魂、すぐに供述しなさい!

罪魂曰: 私は生前に空手形( 空約束の手形 )ばかり出していました。
 他人の金銭を空費して自分の益としていました。
 死んだ後にこの獄へと来る判決を下されました。

 世に居た時、心では遠くへ逃げてしまえば手形主はしょうがないとあきらめると思っていました。

 地府の閻王から厳刑を受ける拘束を受けるとはどうして知りましょう?!

獄官曰: 他人の財産を欠損させてはならず、一文単位までキッチリ返さなければならぬ。

 でなければ死後には地獄は無情で厳刑に貸し借りはありません。

濟佛曰: 最近では世の人々は空手形を出す人はとても多いです。 手形を出して、逃げてしまって現金に換える事ができなければ「 空手形、手を絶つ 」となり、死後には必ず厳罰を受けます。

 来生においては牛や馬に生まれ変わり払い戻す必要があります。
 古今の国内国外に関わらず、誰もが僥倖( 偶然の幸運 )を得る事はできないのです。
 因果の応報は少しもごまかす事はできません。
 世の人はこれを慎まなければなりません!

獄官曰: 第五の罪魂。 
 お前はもう神氣( 威勢を張るの意味か? )にはなれないだろう!  
 すぐに生前の得意な事件を話しなさい!

罪魂曰: 獄官さま。 もう皮肉を言わないで下さい! 

 私は生前には不良グループの一員でした。 
 いつもトラブルを引き起こし社会の治安をかき乱していました。

 気に食わない事に出くわしたり、他人が私を注視していたりすれば手や足を出していました。

 喧嘩など日常茶飯事でした。

 死後に冥王さまは牛頭馬面( 牛馬将軍 )に私の事を仕込んでおくに現前で命じました。

 私に
 「 気は済んだのか? 済んでねえのか? 」
などと問いかけ、私に生前の自分の態度を想い出させました。 
 本当にあってはならない事でした!

獄官曰: 青年期の血気盛んな頃「 火気 」がそれ程強く、喧嘩事ばかり専門に起こし社会の安寧を破壊し拳骨は既に硬く、現在はお前を鉄の軌道にぶつからせておまえの「 火気 」を消すより他は無い!

濟佛曰: 時刻も既に来ました。
 楊生さん、堂へと戻る準備をしなさい。

楊生曰: 獄官さまと将軍の方々にお暇申し上げます。
 礼儀篤い御指導に大変感謝致します。

獄官曰: 当然しなければならない事です。 
 将軍の方々は整列して見送りなさい。

濟佛曰: 楊生さん、蓮台に乗りなさい。
楊生曰: 座りました。 恩師よ、堂へ戻ってください・・・・・
濟佛曰: 聖賢堂 に着きました。
 楊生さん、蓮台を降りて身体に戻りなさい。