( この話はフィクションです )
てらこや講の小次郎は、優等生で勉強に優れていました。
しかも道徳的で生真面目で他の生徒とは一線を画した態度で、他の生徒達からは自己中に見られる事も多くなってきました。
女の子達にも全く好かれようとも気に入られようともせずに、相手にもしない態度でした。
ですが運動はからっきし駄目でした。
そんな態度でしたので次第にてらこや講の教室の雰囲気からも他の生徒達からも浮いていきました。
小次郎は普段は真面目でおとなしくやさしい性格でしたが、筋の通っていない事や理屈の通らない事やふざけた事が大嫌いな性格でした。
そしてそんな性格が周りの生徒と問題になる事も多かったです。
精神的な潔癖症で少々気が短い所があり、ふざけた事や態度を見ると怒りだしました。
そんな時は普段とはまるで別人の様なやくざみたいな言動や態度になり、周囲の人々をしばしば驚かせていました。
女の子のグループの中の一つにネチネチ・グループがおりました。
いつも邪推ばかりして陰口ばかりたたいておりました。
小次郎がそばを通りかかっただけで 「 小次郎はいつも私のそばに来る。 私の事好きみたい。 」などと陰で話し合っておりました。
そんな小次郎の道徳的優等生風な態度は次第に不良グループの目に障る様になっていきました。
小次郎は自分からはいじめたり喧嘩をおこさない生徒でしたが、不良生徒からいじめを受ける事もありました。
ですが小次郎も又気の強い一面があり、そんな時はやりかえしたりしていたのでどっこいどっこいといった所でした。
小次郎は言動に筋が通っていたので、喧嘩や口論になっても殆ど負けた事がありませんでした。
喧嘩になっても後日には相手の生徒が「 この前は俺が悪かった。 ごめん。」と謝ってきました。