https://www.youtube.com/watch?v=CS7ZMXuq0gk I Love You by 小田和正
わて、子供の頃から色んな素晴らしい曲を聴いてきたんだけど、世の中に余り知られてないし売れてもいない素晴らしい曲も沢山あるんだよね。
そういう実態を知れば知る程、世の中に対して絶望を感じる。
世の中の沢山のミュージシャン・バンド・隠れた名曲の報われない努力・・・・・
わて28歳の頃、中国留学した時に中国人に勧められて初めて中華系ポップを聴いた。
最初は全く期待していなかった。
それを聴いて俺は驚いた。
中華系ポップってのはいつからこんなに聴きやすくなったんだ ?! って。
わては19歳の時に初めて中国に旅行した時に中国の音楽のカセットをいくつか買ったんだけど、その頃はトラッド色・ローカル色が強すぎて聴けたもんじゃなかった。
だが、欧米系の音楽を聴いて育った世代が作る中華系音楽は日本人の耳にも聴きやすく洗練されていた・・・・・
アレックス( 杜徳偉 )を知った時は「 中国人なのにカッコいい! 」所が面白かった。
中国人男性は皆ヨレヨレ・ヨボヨボな感じでカッコつけて目立つのを嫌うんだけど、アレックスは香港人で父親がフィリピン人なんだよね。
そのギャップがとても面白かった。
陳慧琳の 今生NI作伴 をテレビで聴いた時は中国・香港・台湾系音楽の最高峰・最高傑作の一つだと思った。
中国文明の魅力をここまで引き出した音楽ってのは他にいくつもない。
タイのケネット・ぺーウとかリディアを最初に聴いた時はタイ・ポップも遂にここまで進化したのか?! と驚愕した。
20代前半の頃に、カオサンでタイ・ポップのカセットをいくつか買ったんだけど、これもローカル色が強すぎた。
タイ・ポップの可能性を最初に書いていたのは、わての知る限り故・青山正明氏の「 タイ読本 」( 宝島 )であった。
「 タイ・ポップには生まれたばかりのういういしさがある。 」みたいな事を書いていた。
わてはその本を読んで「 とても優秀なライターだな。 」と感じた。
とても繊細な文体で読み手の気持ちを理解していた。
タイやバンコク特有の妖しい魅力を巧く表現していて読み手に伝わってきた。
ずっと後にネットで青山正明が自殺したという記事を読んで、その人があの本を書いたんだという事を知った。
これからも世界の素晴らしい音楽を沢山探し出して聴きたい。
90年前後のDjの話を読んだんだけど「 自分が音楽をかけてお客さんが踊って喜んでいる笑顔を見るのが自分の喜びです! 」と書いていたのがとても印象に残っている。
その頃の日本人はまだ牧歌的だったんだよね。